うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

全日本選手権2020雑感⑫

大会最後の競技は女子のフリー。本日もBSと地上波で全員放送してもらえそう。しっかり見て感想を綴っていきますよ、掲載する頃には「いつの話してんだ」になってるでしょうけど(泣)。

女子フリー①

第1グループ

1:千葉百音
ルッツがうまくいかなかったですね、冒頭は大きく転倒してしまいましたし、2本目はコンビネーションにしようとしてリカバリーもできなかったか。しかしそのほかのジャンプは綺麗だったと思います。
ステップも良く音に乗っていて、ラストに跳んだループは助走も音に合わせてある感じ。ラストのスピンも花が咲いていくようでとても素敵でした。トップバッターとしてはなかなかいい演技だったのではないでしょうか?衣装も良く似合ってますね。


2:浦松千
冒頭の静かなパートから曲調が強めのパートに変わるのですが、そこでジャンプがパンク。ここで決まれば曲調も助けになって本人も観客も乗ってきそうなのですが…。後半もまたパンクがありましたが、いいジャンプも跳んでたと思いますしスピンがとても綺麗でした。
怪我があったとのことですが、明るい可憐さみたいなものは演技から伝わってきたような気がします。


3:廣谷帆香
いい演技でした!!後半のトリプルトゥループで転倒してしまった以外は、ジャンプも美しく跳んでいました。ルッツ素晴らしかったですね、高さが出やすいジャンプなのかもしれないですけど、これだけしっかり高いと見ごたえがある。
コレオのスパイラルには火の鳥の姿が見えるようでしたし、ラストのスピンも同様。得点はあまり伸びていないようにも感じましたが、頑張ったのでは。


4:松原星
ジャンプの転倒が2本ともかなり痛そうな転び方でヒヤッとしましたが、決まったジャンプは本当に綺麗ですね、加点したくなる。スピンも非常に美しくて見ごたえがありましたし、ステップもシャープで、上品過ぎず派手過ぎずにピアノのどこか寂しい音色をよく表現してたように思います。ミスは残念でしたが、細かいところがとても素敵でした。


5:竹野比
ロミオとジュリエット。パンクしたジャンプもありましたけど、流れるような滑りやスピンはただじっと見てしまいますね。あの切ないメロディで終わっていくのですけど、美しいスピンとともに見る者の心にも切ない余韻が残っていくような気がします。スピン全部レベル4か、納得。
キスクラにいるのは中庭先生かな。年齢的には引退を考える頃ですけど、現役続行したんですね。頑張って欲しい。


6:吉田陽菜
ツィゴイネルワイゼンかな。トリプルアクセルに挑戦してきたんですね、パンクしちゃったけども。しかしそれ以外は着氷乱れくらいでしょうか。綺麗に決まると着氷まで美しいジャンプが跳べるのですね。とてもテンポの速い曲ですけど、曲に振り回されるような感じでもなく、ラストのジャンプではしっかりリカバリー。
トリプルアクセルが決まるようになれば上位に食い込んでくるようになるのかな。まだジュニアですもんね、これから。

第2グループ

7:永井優香
前半が映画版、後半がドラマ版のエデンの東なのか。スケートファンにお馴染みなのは後半の方でしょうか。映画もドラマも見たことないけどどっちも曲だけすっかり覚えてしまったなあ。本は読んだけどね。
中盤くらいまではミスがありつつも気持ちよさそうに滑っていたように見えたのですけど、終盤にジャンプが抜けて、ラストのコンビネーションはなんか跳ぶのを諦めたような抜け方で、それ以降は動きも明らかに悪くなっていたように思えたので、疲れが出てしまったか。最後の全日本なのでいい演技で終わって欲しかったですけど、これも人生ですかね…。国際大会にも出ていたような選手ですし、引退は寂しいですね。


8:本郷理華
攻殻機動隊だったっけこれ。宗教的と言おうか原始的と言おうか、混声合唱の声が非常に耳に残るのですが、本郷さんが全然それに負けてないどころか、本郷さんの雰囲気に合うのですよね。だからこそのコレオの没入感なのでしょうねえ、客席も惹き付けられているような印象でした。やっぱコレオにしっかり加点ついてますね。
ジャンプの回転不足やエラーなども見受けられましたけど、インパクトを残す演技で良かったのではないでしょうか。パンツ衣装や髪形もすごくそれっぽくていい。競技に戻ってきてこのプログラムを披露してもらえて良かった…!
キスクラではショート同様にちっちゃいパソコン?でコーチと繋がってる?こんな帯同の仕方もあるのね(笑)。


9:横井ゆは菜
観客総立ち必至の演技きたー!!!!「綺麗系」か「カッコいい系」に分かれがちな女子のプログラムなのに、競技で「トムとジェリー」だなんてコミカルな題材を持ってくるというだけでも目を惹きますけど、それに加えて今回はミスがない。特にジャンプは本当に素晴らしかった。フリップの高さ、流れる着氷、迫力。素晴らしい。
コレオなども子供が喜んで見始めそうな楽しさと弾けぶり。ジャンプが全部決まったあとは本人ももうガッツポーズの瞬間を待ちきれないかのようにスピンを回ってる。曲が明るいだけに、出来が良ければどんどんどんどんパワーが出て乗ってくるプログラムなのですね。
採点に時間がかかってたけど、当然のように高得点。ちょっとこれまでの選手を引き離す点。さあどこまでトップを守るか。


10:鈴木なつ
序盤はジャンプに乱れが出ていましたが、それに落ち込むどころかどんどん動きが良くなっていったように見えた。ジャンプも次々決まっていきましたし、にぎやかで熱狂的な曲に乗ったステップはミュージカルの一場面のようですね、じっくり見ちゃいました。赤と白だけのシンプルな配色の衣装なんですけど、不思議と目を惹きます。


11:青木祐奈
コンビネーションのセカンドジャンプにループが入っていたり、スピンに逆回転を入れていたり、能力の高い選手ですよね。プログラムのラストがコレオなんですが、身体の使い方も良くてとても印象的です。やっぱり高い加点。ノービスくらいの頃には相当活躍してる印象でしたし。今だって全日本に出場してくるくらいだから十分実力者ですし。うわ、スピンもステップも全部レベル4だ。
なので、ポイントはジャンプのミスがどれだけ響いてしまうかということになるのか。うーん、あまり伸びてない印象。もったいないなあ。


12:樋口新葉
新葉ちゃんがこのグループにいるとは…。本来なら優勝候補の一角ですからねえ。
トリプルアクセル行けるかと思ったんだけど、手をついてしまったか。惜しかったなあ。さらに後半でジャンプをパンクしてしまいましたが、それ以外は素晴らしいジャンプをたくさん跳んでいたように思います。最初に跳んだコンビネーションの加点すごいな。
ステップの出だしも新葉ちゃんの体から音が鳴っているような錯覚に陥り、素晴らしい音との調和だと思いました。情熱と熱狂の中で終わっていくプログラムに最後まで引き込まれて見られました。
出場が決まっていた世界選手権が中止となり、モチベーションの保ち方も難しかったでしょうけど、何らかの形で手ごたえのあったシーズンとなっていますように。


ここで整氷が入り、放送も地上波へと移動。さあ、女子の覇者が決まりますよ!!
てなところで本日はここまで。後半グループの感想はまた次回に。



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