うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

背表紙に君の素顔

今週のお題「本棚の中身」


「本棚を見ればその人がわかる」と言っていた友達がいましたが、それには一理あるなと思います。

分野を問わず書籍が並んでいる人は、興味の範囲が幅広そうで、それだけで面白そうな人だなと感じますし、一見人の良さそうな人物に見えても、差別的な内容を扱った本ばかり並んでいるのを見てゲンナリしたこともあります。
腐女子の友達は、そういう本しか置いてない棚が部屋にあると豪語していました(笑)。

なかなか他人の部屋に入って本棚を見る機会は今は無いのですけど、代わりに、ツイッターリツイートやいいね欄に本棚と同じものを私は感じています。いいね欄は特に、その人の部屋の本棚みたいなものだと個人的に思ってます。

本人のツイートは明るく元気、綺麗な風景や美味しそうなご飯や、凝りに凝った自撮りが並んでいる。一見、とても「まっとうそう」な人に見えたとしても、私は冷静に「その人以外のツイート」を見ます。ツイートなんて、いくらでも嘘がつけますからね。
しかし、いいね欄にまで気が回っている人は少ないようです。アカウントをたくさん使い分けている人の場合はその限りではないのですが、キラキラしたツイートは別物の、その人の「本性」が見えていることが多々あります。

キラキラツイートの元は「これはガチです」構文のいかにも弱い人を釣り上げるツイートの主たちの手ほどきなんだなあとか、思いっ切り陰謀論が好きな人なんだなあとか、思想の在り方が私とは相容れないなあとか、この人何も考えてないんだなあとか、この交流関係は仲間になりたくないなあとか。
興味の対象がはっきりわかるだけに、いくら自分のツイートで嘘をついても無駄なわけです。私のようなひねくれた人間は、些細な情報から見抜いてしまいます。ごめんなさい。

そういった例だけでなく、この人はきっちり自炊してるんだなとか、猫が好きなんだなとか、鋭い視点のツイートに興味があって面白いなとか、私とツボが完璧に一緒だなとか(笑)、そういうのがわかるときもあります。こんな時は、安心してその人をフォローできるわけです。

本来ならその人の部屋に入れない限り見ることのない本棚が、全人類の前にさらされてるようなものだと思ってます。
お付き合いで買った本なんかも本棚にはあったりするじゃないですか。それが仲間へのいいねなんだろうし、大好きな趣味の本ばかり大量に集めている人は、検索しまくって大好きなものについて語るツイートに延々いいねしてたりするわけですね(笑)。

人間、いつでもどんなときも完璧に化粧して着飾って生きていけるわけじゃない。どんなに言葉や表情に気をつけても隠せないものはある。物理的な本棚なら、読みもしない本を見栄で並べることもできるけど、見栄を張ることも忘れているデジタルな本棚には、その人の本性が出てるな、と私は冷静に見つめています。

とは言っても、基本他人の興味の対象なんて自分にはまったく興味のないことも多いわけですよ。他人の本棚がまったく完璧に自分の興味や趣味と合致してることなんてまずないでしょう。少なくとも私にはなさそうです。だから、いいねが勝手に流れてくる機能までは要らないんですけどね(笑)。本棚を覗いてみたいと思うのは、良くも悪くもその人を知りたいときだけだと思うのですよ。



「うさぎパイナップルnote分室」を開設しました。フィギュアスケート以外の話題は2018年9月よりこちらに集約させております。心の叫びや日々の呟き、小説から趣味の話、フィギュアスケートの話も時々、要するに何でもあり。タロット鑑定についてもこちらに書いております。週2、3回のペースで更新中なので、お気軽に遊びに来てくださいね。
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