個人戦も後半に入りました。さあ楽しみにしていたペアですよ。日本のペアが金メダル候補として臨むことになるオリンピックを人生で経験することになるとは、四半世紀前にヤグディンをきっかけにスケートを熱心に見るようになった頃には考えてもみなかった。気負い過ぎず、でも今後の希望になるような演技を日本のペア二組には見せて欲しいなと思います。
ではでは、以下感想をどうぞ。
ペア・ショートプログラム
第1グループ
1:カリーナ・アコポワ&ニキータ・ラフマニン
なんだっけこの曲、昔死ぬほど聞いたぞ。ソルトレイクのシーズンにアブトがショートプログラムで使ってた曲だよね?アルメニアのなんとかって言ってたし。四半世紀前の記憶なので曖昧ですが。アルメニアンラプソディ?なんだったっけ?
いやー、いい演技でしたね!スロージャンプめっちゃ幅があって素晴らしい!スピードはあんまりなかったかもですが、トップバッターから素晴らしいです!
キスクラで何か言ってる、結構声でかいな(笑)
2:ウェンジン・スイ&ツォン・ハン
前大会の金メダリストだけど、復帰して間がないからこの登場順なんだよね。なんか不思議。
ソロジャンプが苦手気味な印象なのですが今回も転倒してしまった。しかしそれ以外は素晴らしかったと思う。これぞユニゾン、と唸り声を上げるようなスピンやステップ。スポーツでありながら舞踊でもあるように感じる音楽表現。芳醇なワインのような味わい。やはりこのペアは抜群に魅力的だ…。
やはりそれなりに点が出ている。彼らがどこまで暫定1位に残り続けるか。それが今大会を占う指標のひとつかもしれませんね。
3:アナスタシア・ゴルベワ&ヘクター・ジョトプロス・ムーア
エクソジェネシス。たいていはプログラムの終盤で流れる盛り上がりパートからいきなり始まる少々謎の編曲。フリーならちょうどいいくらいの長さだけどショートは微妙な切り方しかできないってあたりなのかなあ。
ツイストは抜けたのかあえてダブルにしたのか。ツイストで抜けることってあるのかな?スロージャンプはこらえましたがしっかり降りた。今シーズンほとんど競技に出られていなかったようですが、オリンピックには間に合ってよかった。
第2グループ
4:カミーユ・コヴァレフ&パヴェル・コヴァレフ
ツイストの高さがあまりないと成美ちゃん。レベル2らしい、さすがに成美ちゃんは見逃さないなあ。私はこういうもんなんだと思ってたよ…。
サイドバイサイドも乱れましたが、スロージャンプやスピンは素晴らしい。スピン凄く揃ってて美しいなあ。
フランスの街角の風景が見えるような演技だったんじゃないかな。暫定3位。
5:エミリー・チャン&アキラ・スペンサー・ハウ
ジャンプものすっごいぴったり!!これだけ揃ってると気持ちがいい!!
スローは手をついたのかな、アキラさんの陰で見えなかったけど。でもそれくらいかなあミスは。ステップに入る前も会場が盛り上がる!!かっこいいステップ!!!
ふたりに曲がすごく合ってる気がする。アキラさんが野性味溢れててこのプログラムを派手にしてくれてる感じで好きだな。
スピンの減点はなにゆえ??
6:ダリア・ダニロワ&ミシェル・ツィバ
力強く滑っていて良かったと思います。ジャンプもしっかり揃ってるし、スローも降りた。ここで力を出し切るぞ、という気合いみたいなものを感じました。
滑り終えたふたりの渾身のガッツポーズがいい、見てるこちらも嬉しくなります。成美ちゃんがふたりの性格の良さを褒めてる、優しい人は神様が応援してくれるって成美ちゃんの言葉が深い。そうであってほしいですね。
おお、自己ベストおめでとう!!
7:長岡柚奈&森口澄士
素晴らしいツイストでスタートしたのですが、ソロジャンプ、スロージャンプともにミス。ミスが続いたせいか会場からは励ますような大きな歓声。やはり温かい会場だなあ…。ツイストもレベル1判定だ…。
しかしなんという軽やかなリフト…!演技全体のスピード感や力みのなさもいい。今回はミスがかなり出たものの、今後が楽しみになるふたりだと感じさせるものがありました。
ミスが響いて得点は伸びない、フリー進出は厳しいか…。インタビューで二人とも泣いていてつらい…。君たちはまだまだこれからだ、また素敵な演技待ってるよ。
第3グループ
8:ユリア・シェチニナ&ミハル・ウォズニアク
とても良かったんじゃないでしょうか、ミスなし!リフトがカッコいい、足を高く上げたリフトなのでリンクにそびえたビルのようで迫力。
ソロジャンプもスパッと決まりましたが、二人の距離が遠いと成美ちゃんが指摘。そういうあたりも出来栄えになるのね。
いい演技だったのでガッツポーズしてますが、ウォズニアクさんの肩に乗ったままでガッツポーズしてるのちょっと面白い(笑)。自己ベスト更新でキスクラでも大喜び。いいねえ。
9:リア・ペレイラ&トレント・ミショー
うああああ、目の覚めるようなスロージャンプ…!これはすごい。ツイストも高い。スピンはあまり合ってなかったようですがスピードはあったんじゃないかなあ。
演技が終わるのが早く感じたのでいい演技の証拠ですね。会場も沸いていて心を掴むパワーも十分でした。
これは得点が楽しみですな。おおおお、やはり暫定トップ!!
10:アニカ・ホッケ&ロバート・クンケル
彼らもとてもいい演技!スロージャンプやリフトは失速したとのことですが素人目には問題ないように思えるな。全体的にミスらしいミスがなかったです。
エキシビションでやるようなぶん回しを入れてる。ダンスリフトなのかあれは。アクロバティックの極みみたいな技なので盛り上がりますよね。暫定4位。
11:アナスタシア・ヴァイパン=ロウ&ルーク・ティグビー
クリストファー・ディーンの振付って、あのトービル&ディーンだよね。イギリスだもんな。
サイドバイサイドはずれたもののジャンプはしっかり降りてるのでOK。スピンの方はしっかり揃ってたんじゃないかな?彼らもミスがなくて素晴らしい。
成美ちゃんによると技の構成はそれほど難易度が高くないものの、完成度で勝負しているとのこと。やはりノーミスの演技って見てて気持ちがいいですものね。衣装の色も深い緑で綺麗です。
良い点が出てキスクラでも嬉しそう。団体戦からは9点近く上がったとか。そりゃ嬉しいよね。
第4グループ
12:マリア・パヴロワ&アレクセイ・スヴィアチェンコ
彼らもいい演技でしたね…!リフトが迫力、ポジションも素晴らしい。
ジャンプが得意なペアとのことですが、サイドバイサイドはミスが出やすいのでそれは強みだよね。今回はそこまで揃ってはいなかったようですが、一瞬なので見逃してたよ。でもしっかり加点もついてる。
高得点で自己ベスト。暫定2位。
13:レベッカ・ギラルディ&フィリッポ・アンブロジーニ
なんか演技見るの久しぶり。お元気そうで何より。
母国開催なので大歓声ですな。しかも盛り上がりそうな曲。サッカーっぽいけど(笑)
サイドバイサイドのダブルアクセル、ぴったり!!!スローはこらえたけど降りたから良し!スピンもぴったり、深い青空みたいな衣装の色も雰囲気出てる気がする。
なかなか良い演技だったのではないかな?キスクラで見せる笑顔が明るくていいねえ。シーズンベストで暫定5位。
14:エリー・カム&ダニー・オシェイ
サイドバイサイド素晴らしかった、回転軸もシャープでいい。スローでは手をついたしスピンのズレもちょっと大きかったかもしれないが、音に丁寧に合わせて技が行われていて、表現面ではたいへん見応えがあった。ステップも情感があって素敵でした。
シーズンベストで暫定4位。スローは減点されてないのにスピンは減点されてる、今日スピン減点されてるペア多いなあ、何組もあったわ。厳しいのか。
15:ディアナ・ステラート・デデュク&マキシム・デシャン
カルミナ・ブラーナ。序盤はこれカルミナなの?ってメロディだったけどすぐに始まったわよく知ったカルミナが。
サイドバイサイドは乱れ。リフトを降りた後にディアナさんが転倒してしまったのはびっくり、リフトそのものはすごかったと思うのに。しかもそれリフトのミスとしてカウントされるのね。あまり見ないミスなので成美ちゃんの解説がとても勉強になる。
大きくミスは出たものの迫力ある演技だったと思います。ディアナさんの貫禄みたいなものかしら。得点はあまり伸びず暫定10位。
第5グループ
6分間練習入るなり超スピードなんだけど、と三浦&木原ペアに感心してると、成美ちゃんも「爆走してる」とか言ってた。ほんとだね爆走だよねあれは(笑)
16:アナスタシア・メテルキナ&ルカ・ベルラヴァ
ボレロ。何度見てもインパクト絶大のスタートよね。
サイドバイサイドおそろしいほどぴったり。スピンもすごい、素晴らしいユニゾン。
しかしスロージャンプの着氷が乱れてしまった。僅差の戦いになりそうだしこのミスがどれだけ響くかな。けどそれ以外は良かったもんね。
暫定1位。さすがです!
17:サラ・コンティ&ニッコロ・マチー
スロージャンプヒヤッとしたけどよくこらえた、すごい体幹。サイドバイサイドは乱れた。演技そのものも団体戦の方がイキイキしてたと思う。表彰台候補ですし自国ですもんね、プレッシャーあるよな。
でもラストポーズかっこいい。かっこいいからすべて良しということで。サラさん膝に不安があるのか、それでも頑張ったよ。
でも暫定6位、彼らにしてはやはり伸びなかったか…。
18:三浦璃来&木原龍一
滑り出しからものすごい気迫が迸るよう。ここで滑るのが待ち切れなかったという感じ。
高いツイスト、ぴったり揃ったサイドバイサイド。そこが揃ったらもう大丈夫だと思ったのですが、まさかのリフトのミスが…。しかもレベルも取れていないし加点もつかない。これは正直なところ痛い。大きなミスだ、とはっきり伝える成美ちゃんは誠実だと思う。
しかしそれ以外の要素は素晴らしかった。ピタリと揃ったステップやスピン、最後まで落ちないスピード。それだけにいつも無双しているリフトがどうして…。これがオリンピックの怖さか。少しでも点が出たらいいのだが…。
うーむ、暫定4位。でもリフトにあれだけ大きなミスが出て73出てるのつええよ…。ミスの出たペアが多いのでまだ巻き返せるだろう、フリー頑張れ…!
19:ミネルヴァ・ファビアン・ハーゼ&ニキータ・ヴォロディン
今日はこのペアやってくれそうな気がしてたんです。文句のつけようのない演技とはまさにこのことではないか?
言わばいぶし銀だろうか、落ち着きがあって職人のような丁寧さ。派手ではなくてもとにかく美しい。しかもまったく綻びがない。素晴らしいものを見せてもらった。
これは高い点が出るだろう。やはり唯一の80点台。7点差あるため日本のペアには驚異的な存在になってしまいそうだが、オリンピックはとにかくわからないのでな…。アイスダンスも男子も番狂わせだったしね。
ミスが出れば考えられることではあるとは言え、三浦&木原ペアが最終グループに残れないとは。しかも得意中の得意だと思っていたリフトでのミスが響いて…。木原君がこの世の終わりみたいな顔してたけど、皆がいい演技をすれば少しのミスでも命取りになることは本人がいちばんよくわかってるだろうからね…。
しかし、まだフリーがある。この点差は厳しいかもしれない、でもまだわからない。彼らなら逆転も可能ではないだろうか。我々は皆がいい演技ができるよう応援するのみ。
ではでは、次回はペアフリーの記事でお会いしましょう。