うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

Fantasy on Ice 2012 in Fukui⑬

※この記事は昔書いたものを修正して今更載せています。詳細についてはこちらをご覧ください↓

usagipineapple.hatenablog.jp

 

さあ、会場のボルテージが一気に上がります。再びの登場、待ってました!フィリップ・キャンデロロ

曲は「サタデーナイトフィーバー」。もう曲が流れ出しただけで「絶対に楽しいプログラムだ!」って確信できる。リンクの中央にいるおじさん、早速ノリノリで踊ってるし(笑)。しかしあっという間にキャンデロロの世界に客を引き込んでしまうこのカリスマ性、この人に熱狂的なファンが多いのは非常によく理解できるな。

白いスーツっぽい衣装のキャンデロロ。曲がスローに変わると、恒例の客いじりタイムがスタート(笑)。プレミア席の女性の手を取り、2人でダンス。いい雰囲気…と思ったら、よく見ると女性の手を無理矢理自分の尻に回させている(爆笑)。おっさん!(爆笑)

またまたノリノリパート戻ったと思ったら、おもむろにジャケットを脱ぐキャンデロロ。
「やっぱり脱ぐんだ」
…ちょっと後ろの人たち!マジで吹き出すからやめて!!(爆笑)
背中が大きく開いた衣装。あらあら、デコもヤバいけどお腹ヤバいですよあなた(汗)。でもそんなの気にならないくらいとにかく楽しい!バックフリップも健在だったし、キャンデロロ劇場をひたすら満喫できました。

挨拶する時、全方向にいちいち決めポーズして回っていて、一緒にやってるお客さんも相当数見かけました(笑)。演技中もお客さん超ノリノリ。いやあでも気持ちわかる。
退場する際に、フランス国旗とかバナーとか持ってるお客さんに抱きついてたのもこの時だったかと(笑)
キャンデロロかプルシェンコのどちらかが出ているショーは、その2人が溢れ出るエンターテイメント性でショーの盛り上がりに一役も二役も買っているんだな、と二年前と今年のこの福井で実感しました。彼等のような存在はとても貴重ですね。いないならいないで落ち着いたショーになっていいんだけど(笑)
あーもう最高だった。また日本に来てね。

またまたフランスタイム。彼等も再登場。
プログラムが何かわかった観客からは歓喜のざわめきが。私はほとんど記憶がないのだけど、昔からのスケートファンにとってはあまりにも有名なプログラムだったようです。また見られるなんて、と興奮して話す観客たち。
アニシナ&ペーゼラ、フラメンコ。

正面側の客席近く、気だるそうにカードを投げ捨てる赤いドレスのアニシナ。そこに現れるフラメンコダンサーのような衣装のペーゼラ。カルメンとホセ?何だかオペラやミュージカルの舞台みたい。
滑り始めると、そこはまるでスペイン。円熟味を帯びた二人の演技が、えもいわれぬ色気と退廃的な雰囲気を醸し出す。かつそれは情熱的で、一筋縄ではいかない激しい恋や、スペインの酒場や川縁が目の前に広がるような、そんな物語を感じられる非常に味わい深いプログラムでした。そうか、これがアントニオ・ナハロが振り付けたというあの有名なプログラムなんだね。確かにこれは名作。書くまでもないけどステファンのあのフラメンコもナハロ氏の振り付けである。

演技中盤で、ペーゼラが「オーレ」(←だと思う)と客席に向かって叫んでいたのですが、日曜日公演では「イッショニサケンデクダサイー」と声をかけてから叫んでいた。もしかして最初から一緒に声を出して欲しかったの?だったら気がつかなくてすみません。でもイケメンのたどたどしい日本語が面白すぎて笑いこらえてたから叫べなかったよごめん(笑)
あと気になったのが、ペーゼラがアニシナのバストに後ろから手を回してはたかれてたのは振り付けなのかどうなのかってことですかね(笑)いやさすがに振り付けだろ(笑)

しかし絶品でした。3公演ともスタオベしましたよ。

続いて、ファッショナブルスケーター、とかなんとか紹介されて出てきたのが、この人も再登場、ジョニー・ウィアー。銀色?のマントを脱ぎ捨てたその下には、黒いタンクトップと短パン、白い膝当て。ダンサーみたいな衣装だけど、ショパンの衣装に比べたら何だか随分ゴツく見える(汗)。ショパンの時はめちゃくちゃ細かったんだけど、足とか。衣装って大切ですね…

やっぱり非常に体が切れていて、とても見応えがありました。これは競技が楽しみ。最後に、跪いて羽織ったマントを投げ捨てるんだけど、それがものすごくカッコ良かった。裏から見ていたに近い土曜日夜公演が一番ゾクッとしました。

…なんつーか、丸出しだったけど(汗)、我が道を行くジョニー、自由で美しくて誰にも真似できなくて、本当にふたつとない個性だよね。とりあえず今シーズンも期待してます。

次のスケーターもすっかりお馴染み、エアリアル。アレクサンダー・チェスナとエカテリーナ・チェスナ。
今年も白い衣装に白い布。何度も見たので心臓に悪い思いはもうしなくなったけど、初めて見る人には衝撃だっただろうなあ。
エアリアルはサンドームの二階席で見た時が一番感動しました。天井付近の壁に影が映って、キラキラ光の粉と一緒に舞ってるみたいで、本当に美しかった。なので、今年も土曜日昼公演が一番良かったかな。
旦那さんが布を羽のように両腕に纏って飛ぶ振り付け?が一番好き。何度見ても美しい。頭がツルッツルなんてことは気にしない!(笑)

さて、再びあのウイルスが猛威をふるいますよ!(笑)会場が一気に黄色い歓声に包まれます。ブライアン・ジュベール
プログラムはクリスタル・ケイとのコラボレーション。まさかジュベールがコラボレーションプログラムを滑るとは予想外でした。
歌詞を聞いた感じでは、どこか不器用なジュベールに合わせた曲を選んできたのかな、とちょっと笑ってしまいそうでした。しかも紹介アナウンスが「あなただけのスーパーマン」とか言ってたような。うわっ、こっ恥ずかしい(笑)
土曜日昼公演はかなりスカスカな感じで、来日してから振り付けて練習したんだろうし仕方ないだろうな、といった印象でしたが、回が進むにつれて密度も濃くなり、ジュベールのカッコ良さをひたすら堪能できる素敵なプログラムになっていったと思います。

しかも、ジュベールの衣装がどこかで見たことのある衣装。赤い大きな襟にシースルー、大きく開いた胸元。ある本に載っていたのを見た時、あまりに美しい鍛え上げられた肉体に呆然としてしまったあの衣装じゃないか。まさか生で見られるとは!あの大胸筋を生で!
…どうやら私はジュベールの筋肉が好きでたまらないようです←変態を露呈

客席に近寄る度に悲鳴が上がっててちょっとうらやましかった。私もジュベールだけはプレミア席で見たかったよ。無心でギャーギャーわめいてみたい(笑)。そんな度胸ありませんけどね!←今回もプレミア席に挑戦すらしてないし

第二部はいよいよ佳境へ。以下次号。