うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

世界選手権2024雑感④

ついにラストの競技、男子フリー。いくらでも順位がひっくり返りそうな点差なのでドキドキ。男子は4回転が入るだけにジャンプ1本の出来の差が大きな点差になったりしますからね、気が抜けませんよね。
ではでは感想をどうぞ。解説は本田武史さん。番宣いっぱい出てましたね、お疲れ様です(笑)

男子フリー

第1グループ

6:アダム・シャオ・イム・ファ
生放送だったら彼の演技まず流れなかったと思うんだよね。録画放送で良かったのかも。
素晴らしいルッツからスタート。トゥループのコンビネーションも高い。6本目までトリプルアクセルと4回転の高難度構成で、ラストジャンプもオイラーを挟んだトリプル。ノーミス!!
あとはもう彼の見せ場のコレオ。あんな激しいバタフライ彼くらいでしか見ないよね。突然のバックフリップは、もう表彰台諦めてて観客を楽しませようと思ったのかもなあ。禁止技だから減点だけど、会場は大興奮。そもそも第1グループで出てくる選手のやる演技構成と質じゃないので、そりゃ観客も序盤から沸いてるだろう。
なんか平昌のネイサンを思い出したよ。すごかったです、いいもの見せてもらいました!!

第3グループ

15:三浦佳生
ループは転倒、しかしこれは次につながる挑戦。トゥループは降りた、巨人との戦いはこれからだ!
しかしサルコウで転倒、さすがに世界選手権にいる巨人は強いらしい。戦士の休息を挟み、後半は4回転含めジャンプがすべて力強く決まる!そのまま巨人との最終決戦になだれ込み、これはきっと逆転勝利したと思いたい。
4回転4本の高難度構成で、ノーミスならもっと点が出ただろうけど、彼はまだ若い。この経験が必ず花を開かせることになるでしょうね。キスクラでまたもうなだれてるけど、そんな落ち込まなくていいと思うぞ。でも今は悔しいよね、そうだよね…。

第4グループ

19:ニコライ・メモラ
足が長い選手はしばしば見かけますけど、長いなんてもんじゃないのではと思ったら身長195cm??ライサチェック188㎝にもびっくりしてたのにもっと高いのか。それで4回転も跳べるのすごいコントロール力だ。トリプル跳んだ後の腕の表情が優雅で良い。
後半のルッツをコンビネーションにできなかったところくらいかな、大きなミスは。初出場とは思えない堂々とした演技だったと思います。


20:ジェイソン・ブラウン
何もしてないパートがないんだよね、常に何か技を入れてる感じ。4回転は確かに入ってないけどある意味ものすごい体力がいるんじゃなかろうか。しかも彼ついこの間まで日本に来てショーに出てたんだぞ。どんな状況でも素晴らしいパフォーマンスを行える精神力。シングルに抜けたアクセルはご愛敬ですよ!!素晴らしかったです!すご、ステップほぼ満点では?
何故か客席のパトリックが抜かれてた。エキシビション出るのね、うちの地域放送ないけど(泣)


21:ルーカス・ブリッチギ
軸が真っ直ぐないいジャンプを跳びますね。4回転2本を含めジャンプはノーミス。ステップからコレオが続いてたっぷりと曲の盛り上がりを表現する。表現も素直でいい。スピンとステップもしっかりレベル4で、マイナスのない美しい採点表。
26歳でついに最終グループまで上り詰めてきましたが、それだけの底力は感じる。ついにスイスにステファンに続くような男子選手が出てきましたね…!


22:宇野昌磨
4回転ループは転倒。転倒1本くらいなら後半で取り返してくる選手ですが、フリップでも着氷乱れ。そこからは立て直してきましたが、トゥループのコンビネーションのセカンドがダブル、オイラー挟んだジャンプにも乱れが。あとに控えている二人がいい加減化け物クラスなのでちょっと厳しいだろうか。それでも連覇のかかったプレッシャーの中で底力は見せてくれた。こんな掴みにくい曲でこれだけ世界を作ろうとしてるのがすごいよ。
フリーだけなら結局6位か、加点がマイナスの要素が3つとタイムバイオレーションでここまで差がつくとは…。アダムの得点を上回れなかったので、この時点で彼の3連覇はなくなってしまった。2連覇してるだけでも十分なんですけどね。しかし昌磨君はミスがあったとは言え、アダムどういうこと??!!


23:鍵山優真
今世界でいちばんきれいな4回転サルコウが跳べるかもねえ彼。しかも4回転フリップ!!素人目にもわかる素晴らしい出来!!すっごい加点!!この成功は大きい!さらにトゥループ、4回転3本とトリプルアクセルの素晴らしい前半。
後半のトリプルアクセルはしっかり降りたと思ったのですが、本田君によると後ろに体重が乗り過ぎてしまったそうで転倒。しかし会場からは大きな歓声。前半のジャンプの美しさに魅了されたか、日本からちっちゃい子が出てきた頑張れ、みたいな気持ちなのか。
ミスはトリプルアクセルだけですかね、ステップなど後半のスピードと迫力も凄まじかった。加点が全体的にすごい。元々上手い選手だったけど、彼の潜在能力はまだ半分も発揮されてなかったのでは、と感じるようなシーズンでしたね。


24:イリヤ・マリニン
予定になかったらしい4回転アクセル、完璧。何あの高さ?人類はまたひとつ不可能を可能にしたんだな…。
アクセルが凄すぎて次の4回転がトリプルに見えるのよ。さらに今日みんながやられたループも降りた!!そこからも美しいジャンプが続くのですが、全部4回転。4回転5種類6本。トゥループはもうトリプルにしか見えねえ。
ラストジャンプはトリプルルッツからシークエンスのトリプルアクセル。このジャンプも今は彼しか入れてないと思うんだけど、それをラストに入れてるのおかしいよ、お前の体力どうなってんの??!!トリプルアクセルのシークエンス大好きなのでみんなもっとやって!!でもマリニンしかやってくれない(笑)。
ダブルジャンプが完全に消滅した意味不明の超ハードな構成なのにコレオまで一切手を抜いてないすさまじい演技だった。顎が外れた…。んであとどこかに4回転フリップだったら4回転全種類なんだよね。もう盛りだくさんすぎるのにどこに入れるの??でもいつかやってきそうな気もする…。
フリーの世界記録更新だって。そりゃそうだろうよ、おかしいよこの構成できるの(笑)。でも総合ではネイサンがまだ1位らしい。今更だけどネイサンもどういうこと??


すごい試合でしたね。まずは何と言ってもアダムでしょう、16人抜きは記録では?一体何時間グリーンルームに居座り続けたのか(笑)。男子は高難度のジャンプをがっつり入れてノーミスすれば30点くらい点差がついても跳ね返せるという前例を作ったけど、それに続く例出てくるの?(汗)
そして総合力の鍵山君、もはや押しも押されぬジャンプの神となったマリニン。少年漫画かな?みたいな展開で面白すぎました。主人公が辿るストーリーを3人が3人ともやってくれた感じ。昌磨君は悔しかっただろうけど、それを前面に出さないというか、淡々と受け止めてる印象なのが彼らしい。このメンタルがいちばんの彼の強みかなと個人的には思います。

そんなこんなで今シーズンもこれでほぼ終了。本当に終わるのは6月ですけど、私がこうやって記事を書くのも今シーズンはこれでラストかな。来シーズンはブログ自体続けてるかどうか正直わかりません。もはや迷惑コメントやスパムのスターすらつかない(笑)もう誰も見てないブログなので、それなら自分の日記代わりに置いといて続けるか、このままそっとしておくか。
まあまただらだら考えようかなあと思います。書くとしても試合やショーの感想だけだと思いますし毎日はもう無いな。

まだ「See you next season!」を見てないのでラストな気がしないですが、とりあえずしばしのお別れです。ってまたすぐ更新してたらごめんなさい(笑)。もしもこれまで定期的に読んでくださっていた方がいらっしゃったら心からありがとうございました!!
ではでは、機会があればまた次回の記事でお会いしましょう。