うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

Fantasy on Ice 2014 in Toyama⑨

※この記事は昔書いたものを修正して今更載せています。詳細についてはこちらをご覧ください↓

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本命ここで登場。ステファン・ランビエール
土曜日と日曜日の昼が「The water」、日曜日の夜がグリーグのピアノ協奏曲だったと思います。両方見られてラッキー。

…幕張の何倍も何倍も素晴らしい演技でした。もちろん幕張での演技も息するの忘れる程良かったんだけど、なんかもうそれとは異質の凄さ。席が近かったからなのかもしれないけど、彼の本気がやっと伝わってきた気がしました。
「The water」にはステファンが氷に寝そべって天に突き出した足を震わせる、という振付が入っているんだけど、Aさんはそこでどうしても笑ってしまうそうです。ツボなんですねAさんの(笑)。

場内割れるような大歓声。羽生結弦が登場。
しかも滑るのは今シーズンのショートプログラムだと言うではないか。既にほかのショーで披露していたはずではありますが、私はまったくの初見。期待に胸が膨らみます。
ショパンのバラード。キラキラしたストーンを散りばめた、ハイネックのシンプルな衣装。

見終わった瞬間に思った。
「これぜっっったいジェフの振付…」
昨シーズンまでのプログラムに続き、今回もショートプログラムの振付はジェフリー・バトルだそうです。それは難しく、それは美しいプログラムでした。やはりジェフの振付師としての才能は抜きんでいると感じます。羽生君の能力の高さもそれに拍車をかけるのでしょう。もしジェフがもっとジャンプの得意な選手だったら、信じられないほど美しくこのプログラムを滑りこなしたのだろうな…と、大ファンだった私は随所に見られるジェフの面影に少しばかりの切なさも感じてしまいました。

しかし、まるで氷の上にしか存在していないかのようなジェフとは対称的に、羽生君のバラードは彼の魂の熱さを感じるような滑りでした。四回転をプログラムの後半に跳ぶのですが、もちろんそれは難しいことなので失敗も増えるしショーでは回転数を抑えてしまいそうなものなのに、
この人やっぱり跳んだよ、四回転…。
確か私が見た3回のうち成功したのは1回だけだったけど、四回転ってスピードや高さがやはり三回転ジャンプとは違うので、転倒しても迫力が桁違い。ものすごく間近で見られて感激。トリプルアクセルや連続ジャンプも跳んでいたので、ほぼ競技と同じ構成で滑っていたものと思われます。
この時だったかフィナーレだったか忘れちゃったけど、何かのジャンプを成功させた羽生君が、客席側に顔を向け上向きの視線で「どうだ!」と言わんばかりの真剣な表情で、汗だくで私の目の前を通過して行った(ていうか着氷したんだと思う、目の前で。記憶が曖昧)ときは、これが羽生君そのものなんだなと感じずにはいられなかったです(笑)。

直前がステファン、しかも最終公演は同じピアノの曲だということで、ピアノ曲を滑らせたら天下一品のステファンと比べられることになってしまったら…と危惧したけれど、羽生君はステファンとはまったく違う個性の羽生君らしいプログラムを滑っていて、見劣りするなんて杞憂でした。ステファンが芳醇なワインの薫りだとしたら羽生君は激しく湧き出る透明な水。別物の個性であってそもそも比べるものではない。変な心配してごめんね羽生君。
これは競技が楽しみ。競技モードで完璧に滑ったら震えが来るくらい素晴らしいプログラムになるでしょう。全回スタオベでした。今シーズンの羽生君が楽しみです。

続いて鈴木明子。昨シーズンもよくショーで滑ってたシルクドソレイユのプログラムでしたが、今回はエアリアルとのコラボレーションという新機軸でした。
エアリアルと言ってもファンタジー・オン・アイスに毎回出演していたロシアの夫婦ではなく、日本人の女性グループ。エアリージャパンと言うそうです。

エアリージャパンはステージの上部で演技していたので、ステージ正面の席はこのコラボレーションを堪能するのに最適な席でした。でも鈴木さんを目で追いながら遠いステージのエアリアルも見るのはなかなか厳しかった。天井から吊り下げられた布を使って空中で演技するエアリージャパンとリンク上の鈴木さんを同時に視界に入れるのは難しかったのです。何とも言えない妖艶な雰囲気はあっただけに残念でした。でもエアリージャパンの動きに呼応して客席から歓声が上がってたので、上の方の席の人は主催側が狙ったとおりにちゃんと見えたのかもしれません。

実はステージの上部にも席があったのですが、そこで見てた人にはエアリージャパンがぶら下がってるとリンクは見えなかったんじゃないだろうか。安い席には安いなりの理由があるんだよねやっぱり…。

第一部ラストは高橋大輔。紹介のナレーションが始まると同時に流れ出した曲にハッとする。これは昨シーズンのフリープログラム、ビートルズメドレーではないか。見たかったんだよなあこれ。
競技では確か5曲が使われていましたが、ショーなので短めに最後の2曲か3曲の部分だけ滑ってました。

オリンピックでは何だかんだといちばん情感込めて滑っていたのは高橋君だったと思う。メダルには届かなかったけど、バンクーバーの演技よりずっとずっと感動した。流血の全日本、諦めの涙、そして、万感の想いという言葉がこれ以上ないほどふさわしかったオリンピック。激動の昨シーズンを思い出し、込み上げてくるものを胸に感じながら演技を見ていたら。
確か、最終公演だったと思うけど。
自分の前を走り抜けていく高橋君は、笑顔だった。
ひとつの時代を駆け抜けて、そこから去って行こうとする人の、清々しい笑顔だった。
涙が出そうでした。ビートルズ滑ってくれてありがとう。見ることができて良かった。

全体を通していい演技でしたが、演技もさることながら特筆すべきは照明。とにかく美しかった。明らかにこの高橋君のビートルズのプログラムがショー全体でいちばん照明が凝ってた。ここまでプログラムにぴったりと合わせた照明効果はほかのプログラムでは見られなかったと思う。照明係に高橋君ファンがいるのか?と思ったほど。

余韻を残して第一部は終了。以下次号。

Fantasy on Ice 2014 in Toyama⑧

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続いては織田信成。幕張でも披露した「アディオス・ノニーノ」。幕張では「織田君には色気のあるプログラムは似合わないんじゃ」などと言ってましたが…
すみません!前言撤回します!たいへん申し訳ありません!
いやーもう素晴らしかったです。幕張とは全然違いました。もしかして織田君は近くで見た方が良さのわかるスケーターなのでしょうか。体のキレや美しい着氷のジャンプは、今すぐにでも競技に戻れそうな完成度でした。
全回スタオベしたと思います。織田君がこんな表現豊かなスケーターになるとはなあ。過ぎた年月を思い起こして感慨深いです。

さて、ここからはサラ・オレインとスケーターとのコラボレーションが続きます。まずはアンナ・カッペリーニとルカ・ラノッテ。土曜日は黒々としていたラノッテのお髭でしたが、日曜日は剃ってました。
何故か髭の印象のみで演技はほとんど覚えておらず申し訳ない(泣)

演技のあとはサラの挨拶。ものすごく流暢な日本語だったのでハーフなのかと思ったら、どうやら純粋な外国の人らしい。でもオーストラリア人と聞いて納得。オーストラリアは日本が最大の輸出国のためかなりの親日で、学校で日本語も習うと聞いたことがある。音楽をやっているということは耳がいいのだろうし、外国人訛りのほとんどない日本語を話せたとしても不思議はないかもしれない。それでもやはり相当流暢だと思いました。
富山は食べ物がおいしくてコルセットがキツい、とか言ってましたが素敵なドレスに素晴らしいスタイルでした。どうやらスケートも大好きみたい。興奮している様子が伝わってきました。

続いて安藤美姫とのコラボ。衣装がとっても素敵だった。でも演技はやっぱりあまり覚えてない…。サラはとても美しく抜群の歌唱力の持ち主なのだが、いい意味でも悪い意味でも「邪魔にならない」歌声なのだと思った。スケーターの演技に寄り添うような、歌手が主張しない歌声はスケートのBGMとしては最適なはずなのだが、逆に言うと「印象に残らない」のである。ヒロミゴーみたいに主張し過ぎるのは良くないのかなと思ったけど、実際はあれくらいの方がインパクトがあっていいのかもしれない。難しいところですね。

アイスダンス2組目。ナタリー・ペシャラ&ファビアン・ブルザ。ブルザー!←もはや本命を忘れる勢い
幕張と同じノリノリのプログラム。確か幕張では衣装がタンクトップだったけど、黒い普通のシャツに戻ってたような?ペシャラは相変わらずのきわどい衣装だったと思う(笑)。こんな近くでブルザを堪能できて幸せです←もはや誰のファンなのか
日曜日の昼だったと思うけど、隣の人が「ファビアーン!」って叫んでた。スイス国旗も持ってたし、なかなか趣味が合いそうですな(笑)。

ジョニー・ウィアー。黒一色のシンプルな衣装。派手な衣装もジョニーらしいけど、こういうシンプルな衣装の方が逆に彼の個性が引き立つような気がする。いつも思うけど、スッピンの方が綺麗なんだよねジョニーは。
曲はシンドラーのリスト。昨シーズンのリプニツカヤの演技があまりに強烈だったので、どうしても比較してしまってさほどのめり込めなかったんだけど、ジョニーの熱意みたいなものは伝わってきたし、幕張よりキレもあるなと思った。しかしホントにジョニー痩せたなあ。3、4年前のショーで見た時は相当重そうだったけど。

以下次号。

Fantasy on Ice 2014 in Toyama⑦

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照明の落とされた会場。ステージと氷上、薄暗がりの中にふたつの人影が見える。
ステージ上の人影はサラ・オレイン。この度の富山公演で生歌を披露する歌手。「庭の千草」のメロディにのせて、美しい歌声が氷の世界に響く。
氷上の人影は高橋大輔。一輪の花を手に、サラの声だけが響く世界に滑り出してくる。歌声と氷を削る音だけの静謐の世界。そっとサラに花を差し出す高橋君。
観客を一気に異世界に引き込む、素晴らしい演出。ジェフとオーサーの作品なのでしょう。さすが。
しかしこのとても美しい演出をぶち壊す、黄色い悲鳴と笑い声にはゲンナリ。高橋君が客席の近くを通る度に悲鳴が上がり、その声を聞いた別の観客が笑う、というダメ連鎖。全公演こうだったのでものすごくガッカリ。

高橋君の姿が見えなくなり、いつもの音楽が流れてくる。静かに開かれた異世界への扉の向こうに広がる、光と音の華やかな舞台。
群舞スケーターのあと確か最初に出てきたのがナム・ニューエン。軽快に登場したあとステージ正面の観客をウインクしながら指差して去って行ったが、
指差し正面でいただきましたー!
ヤキメンコがバク転で飛んでくる着地点も100%私の席付近で、ものすごい迫力。やっぱり今回の席ものすごーく近い。表情までバッチリわかる近さ。これはいつものショーの何倍ものコストパフォーマンスである。しかも翌週開催される新潟公演はステージ正面席を一般客が買うことはできないので、正面の位置でオープニングを堪能できるのは貴重。素晴らしい。

なんかものすごく動きのいい人がいると思ったら高橋君でした。歓声もすごい。でも誰よりすごかったのは羽生君だった。地割れのような歓声。こんなすごい歓声初めて聞いたかも。オリンピック金メダリスト、という存在の力。元々羽生君は人気があったけど、オリンピックでその人気が頂点に達した感じ。
その反面、外国人スケーターへの歓声は全体的に少々控えめだったようでした。私の周囲ではどの選手にもいつものように大きな歓声が上がっており気がつきにくかったですが、何となく前の方と後ろの方との反応の違いは感じました。そう言えばステファンのプレゼントボックスもいつもより中身が少なかった気がする。ジョニーもステファンも競技に出なくなって久しいし、アイスダンスは日本でほとんど放送しないし、何となくテレビで見る程度の人には知名度が低いのでしょう。反対に、現役選手のフェルナンデスには以前よりも歓声や国旗が増えてる気がしました。

オープニングが終了すると個人演技へ。トップバッターは今井遥。幕張と同じマラゲーニャでした。近かったので衣装のデザインもよく見えた。やっぱり素敵な衣装。

2番手はハビエル・フェルナンデス。昨シーズンのショートプログラム。抽象画みたいな衣装と気の抜ける音楽。まさかこれを見られるとは(笑)。でも生だと、フェルナンデスの鍛えられた肉体や技術の高さがよくわかり、テレビで見るよりずっと迫力のあるプログラムでした。

続いては「史上最年少のスケーター」が登場。ベビーカーに乗って登場した赤ちゃん。でもどう見てもベビーカーから体はみ出してるしムキムキ(笑)。そう、その赤ちゃんはセルゲイ・ヤキメンコ!
いつもオープニングやフィナーレだけで単独のプログラムは持たなかったヤキメンコと群舞スケーターが、こうやってひとつのプログラムを演じるのは初めてのことだと思う。出世したなヤキメンコ。
ヤキメンコの両親役で登場したスケーターのほかは、群舞スケーターは皆赤ちゃんの格好。白いオムツに帽子におしゃぶり、女性スケーターはかわいいけど、同じ格好のヤキメンコは頬紅も真っ赤で子供が泣き出しそうなレベル(笑)。その姿で何度も何度もバックフリップで飛んでくるのである、私の目の前に。どうやら着地点を私の席のあたりに決めているらしい。所謂「ドヤ顔」を一生分くらい見た(笑)。この席は「ヤキメンコ席」に決定!
プレミア席の目の前をスケーターが走り抜けて行ったり(日曜日昼公演はこれも目の前で堪能)、着地に失敗した(フリですが)ヤキメンコに水をぶっかけたり、とにかく騒がしいプログラムでした(笑)。でもこういうコミカルなのってショーには必要ですよね。それは痛感。お客さんにもすごくウケてました。こんな早い段階でリンクに水を撒いていいものなのだろうか、とそこは気になったが。
しかしホント、ヤキメンコ席だったな。どうやら私はヤキメンコを見に富山に来たらしい(笑)。一生分見たと思う(笑)。

以下次号。

Fantasy on Ice 2014 in Toyama⑥

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土曜日も日曜日も、ホテルからは路面電車で駅まで移動しました。日中はそれなりの気温でしたし。
地下道を通り抜けて会場への道を歩いて行きます。日曜日は会場の周辺でイベントが開催されていて、様々なブースが並んでいました。アンガールズのライブもあったらしい。某県の人間にはローカル番組で見慣れすぎて既に有り難みがないかもしれない(笑)。

会場のすぐ近くには運河を望めるちょっとした広場というか通路があって、私とAさんはそこで記念撮影。実はステファンがジョニーやジェフと撮っていたスリーショットの真似である(笑)。ひとり足りないのでステファンはぬいぐるみで代用(笑)
ふと気がつくと近くの壁(と言ってもそんなに高くはない)の上に上ってポーズを取っている女性が2名。アレはもしかして…と思っていると、「わかりますか?わかりますか?!」と興奮したように尋ねてきた。…ええわかりますとも、ジョニーのアップしてた写真の真似ですね(笑)。みんな考えることは同じなのね(笑)。

さて、そろそろ中に入りましょうか。私が当日券を求めてうろうろしていた時に入った入口はやはり開放されていて、某ファンクラブの受付などが行われていました。
入口の奥には階段があり、ここを上ったところに本当の入場口が。ああ、だから下の入口は出入り自由だったのね。土曜日の朝はスタッフらしき人がうろうろしまくってたから入っちゃいけないのかと焦ったけど。
チケットを見せて中に入る。うーん、幕張に負けず劣らずの狭い空間に物販と客がひしめいている…。パンフレットだけはどうにか買ったけど、ほかのブースを見て回るのはこりゃ相当キツいわ。それでも幕張で買いそびれた公式グッズのエコバックとタオルは欲しくて売り場へ突進したのですが、土曜日はなんと売り切れてました(泣)。しかし日曜日はエコバックだけうっすら残ってたので即購入。タオルはやっぱり売り切れでした。タオルがいちばん手頃な価格だったからなあ。使い勝手もあるし。
お弁当も販売されていました。スケーター弁当とかなんとか言う特製のお弁当もありましたが、やっぱり売り切れてたような。アイスショー記念クッキーみたいなの売り出したら飛ぶように売れるんじゃないかなあ。お土産に最適。

人波に飲まれながら座席へ向かう入口を探していると、すれ違った人に「それどこで売ってたんですか?!」とパンフレットを指差して尋ねられる。これだけ混んでたら場所もわからなくなるんだろうなあ。幕張では売り切れたらしいので、今回はいの一番に買っておきました、パンフレット。

天井に近い壁に「Fantasy on Ice」と緑色に光る文字。狭いという噂だったけど福岡のマリンメッセくらいの広さはあるんじゃないかと思われる会場は、特設リンクの常でやっぱり暑かった。

問題の座席ですが…
ちっかあああああああああ!!!!

土曜日と日曜日、それぞれの夜公演はリンクの短い方、ステージの正面側のSS席。日曜日の昼公演はそれらの席に近い、ステージと反対側のリンクの長い方の端の、やはりSS席。
SS席の前にはプレミア席が1列あるんだけど、このプレミア席とSS席の間はほとんど隙間がない。SS席最前列はプレミア席のすぐ後ろ。正直、プレミア席とほぼ大差ない。近い、とにかく近い。こんなに近いの初めてかも。
近いのはいいけど席がほとんど同じ場所だったのはちょっと残念でした。夜公演の席なんて列も位置もほぼ同じだったし。でもそれを残念などと言えないほどいい席だったのは間違いない。確かテレビカメラも入るのよね。ああ、髪セットしといて良かった。これはほぼ間違いなく映る…(←2017年追記:映ってなかったみたいです(笑)。良かった…)
安い席でも十分見えるだろうし、当日券で安い席買って見よう、などと最初は思ってたけど、SS席にして正解だった。そんなに狭い会場ではないし上の方はやはり値段なりの視界だったはず。

それにしてもお客さん一杯。ほとんど空席は無いんじゃないか。小さな子供を連れてくる人は結構いるけど、赤ちゃんを連れてきてる人が今までになく多いのにはびっくりした。いつものスケートファンよりも明らかに地元の人が多い感じ。富山での開催は初だということだったし、みんな待ってたんだろうなあ。遠方のファンはどれだけチケットを手に入れられたのだろうか…。無事当選した私はきっとラッキーだったんだな。ネタの神様ありがとう←礼を言う相手そこ?

席についてパンフレットをめくっていると、どの出演者よりもかっこいい写真が目に入って悶絶する。スリーショットの時点で疑問に思っていた方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこの富山公演、ジェフリー・バトルブライアン・オーサーも振付師としてスタッフに名を連ねていたのです。写真の主はジェフ。相変わらずのあまりにも整った容姿に悶絶。スケーターとして出演してくれたって全然構わんのに。むしろみんな大歓迎なのに。でも確かに、ジェフの振付師としての才能は若手の中では図抜けてるしな。
…これだけハイレベルな人物でありながら、彼も同性と生きることを選ぶとは…。もちろん本人の自由だし否定するつもりはまったくないけれど、やはり人類にとっては大きな損失という気はしないでもない。昔から女性の臭いが全然しない人ではあったけど、6年くらい前の私が聞いたらショック死するんじゃないかなー…。ジェフがあの笑顔を失わずにいられるのなら、それがいちばんなんだけどね。

そうこうしてるうちに始まりそうですよ。以下次号。

Fantasy on Ice 2014 in Toyama⑤

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今日から宿泊するホテルは駅の反対側にあるので、地下道に下りて反対方向へ抜ける道を探していると、おじさんが声をかけてきた。宗教の勧誘か?と一瞬警戒したが、どうやら観光客と気付いて何か困っていないか聞いてきてくれているらしい。私が路面電車に乗りたいと言うと、自分もちょうどそっちに行くからと一緒に地下通路を歩いてくれた。地下広場にあったからくり時計の説明もしてくれたり、もちろん電停の位置も教えてくれてすごく助かりました。富山いいところだなー。福井でも思ったけど、北陸の人は気さくで親切なんだなあ。

ホテルまでは歩けない距離ではなさそうだったけど、体調も良くないし荷物もあるので路面電車に乗車。ホテルの近くを走っていた電車とは異なり、真っ黒な車体の渋い電車がホームに滑り込んできた。ちょっとカッコいい。決して鉄ではない(笑)。
路面電車は非常にのんびりとした速度で富山の街を進んで行きます。土曜日だというのに乗客もまばら。広島の路面電車は土日でもかなり混むので、落ち着いて乗車できる渋い電車はなかなか魅力的でした。通勤時間帯にはやっぱり混むのかな。

ホテルの目の前の電停で下車。このホテルも便利な場所にありますな。すぐ近くに見える城にテンションも上がる。思ったよりちっちゃかったけど(笑)。城を背景に路面電車を撮ったらかなり心惹かれる構図になりそうだなあ。だから決して鉄ではないって(笑)。
ロビーに一歩入ると、明らかに昨日のホテルとは別物の高級感に一瞬たじろぐ私。ここは間違いなくシティホテルですね。
予約はAさんがしてくださっていたのだが、予定よりかなり早く着いてしまったことを告げると、なんとアーリーチェックインさせてくれるという。確かゴルフか何かの大会があって、早めにチェックアウトした人が多くて部屋が用意できてたとか何とか言ってたかなあ。何にしろ体調不良の身にはありがたい話。もちろん荷物も運んでくれるし、さすがの高級感と安心感。いいホテルに泊まるともうビジネスには泊まれなくなっちゃいますよねえ。泊まるけどな。

案内された部屋は非常に広く、窓が2面に付いていて明るく開放的。眼下に広がる富山の街、すっかり晴れ渡った空を背に佇む城。眺め最高。
備品も充実していて、入浴剤のほかアイマスクまで用意されていた。お茶も夜用と朝用が置いてあるの。素晴らしい。また泊まりたい。

観光したくて前日入りしたはずだったのに、やはり体調はよろしくなく結局部屋に引きこもることに。とほほ(泣)。でもホテルは自分でなんにもしなくていいのでやっぱり楽。痛み止めは胃を荒らすので必ず何かを口にしてから飲んだ方がいいんだけど(過去に胃潰瘍らしきものになりかかった時にすんごく辛かったので気をつけている)、痛み止めを服用するような状態なので食事の支度をするのは地獄なんだな。電子レンジで温める、それだけのことでも辛い。なので上げ膳据え膳できるホテルはありがたい場所だったりします。
ステファンへの手紙を書きながらだらだらしていると、関東からAさんが到着された。早速ホテル代を返済。本当に本当に本当にありがとうございます(泣)←エンドレス
Aさんはまだ食事をされていなかったので、会場に向かう前に遅い昼食を取ることに。ホテルの目の前の建物に喫茶コーナーがあったのでそこでいただく。メニューはどうやら隣のホテルで使われているもののようです。だから絶対ケーキとか美味しいんだろうけど、体調を考慮して温かいものにしたはず。たぶんカルボナーラだと思うけどもう忘れた…

話が前後しますが、ここで日曜日の朝のことを書いておきます。
日曜日はあいにくの曇り空。いそいそと朝食を取りに向かいます。これだけ立派なホテルだから絶対美味しいに違いない。
立派なホテルの定番・その場で焼いてくれるオムレツと美味しいパン。幸せ。
ホテルの朝食バイキングはそれなりの値段はするけど、朝からいいものをたっぷり食べられる上にたいてい食べ過ぎて昼食が不要になるので、意外と経済的かもしれないと毎回思う。

朝食後は予約していた美容院へ。
…富山まで来て美容院?

その結果に至るまでには色々理由とか紆余曲折とかあったんですけど、「そんな気分だったから」とでも言っておくのが結局正解かもしれません(汗)。

今回もいつものように服は買ったけど、去年買ったワンピースに合わせるボレロと安くなってたサンダル、幕張の前に購入したブラウスくらいで、去年に比べると明らかに気合い入ってない。しかもそのブラウス、欲しい色の欲しいサイズが売り切れてたけどもうほかの店舗行く暇ないからって無理矢理買って、でもやっぱり大きくて肩余っちゃって結局幕張で1回着ただけ、といういい加減っぷり。だってホントに暇がない(泣)。余裕ができたと思ったら体調崩して寝てる(泣)。
そんな感じであまり服を買わなかった反動か、じゃあ髪型くらいどうにかしようという結論に至ったのだった。自分で書いてて思いますが意味がわかるようなわからんような。

ホテルから徒歩圏内の美容院で、アップスタイルに結ってもらう。私は髪をいじるのがものすごく苦手で、実は三つ編みすらできなかったりする。何故世間の人の髪の毛はあんなにもまとまっているのか(泣)
出されたお茶をいただいているうちにセット終了。あまり派手にしないで、とお願いしたのでシンプルな感じ。ポイントを利用したのでわりと安く済んだ。ホット○ッパービュー●ィー、便利だな←何故伏せる

そんなところで、そろそろ会場に向かうとしましょう。以下次号。

Fantasy on Ice 2014 in Toyama④

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明けて翌朝。曇り空ではあったが雨は止んだ模様。部屋の窓からは今日の会場である体育館がマジでよく見えた。これは確かに近い。あの辺の道を通れば着くんだな、などとぼんやり眺めたのですが、これが後々役に立ちました。ちょこっとだけどね。

予約した時点では朝食は申し込まなかったのですが、体調が良くないのでやっぱりホテルで頂くことにする。申し込まなかった理由は「朝食だけはイマイチ」という口コミを見たからなのですが、確かに値段の割には量が少なくて微妙だったかも。でも外に出る余裕はなかったのでこれで正解だったと思います。
朝食会場は人もまばら。しかしやはり宿泊しているのは同じものを見に来た人らしい。まあ、そうなるんでしょうなあ。どこ行ってもだいたいそうだからなあ(笑)
レストランの窓からは路面電車が行き交うのが見えました。すぐ近くに電停があったのです。車体の色が様々で、見ていて面白かった。決して鉄ではない。

食後は内臓が動くせいか少々体調が悪化するので、へろへろと部屋に戻る。しばらく休んでから、当日券を求めて会場へ向かうことに。

会場にはものの数分で到着。とりあえず当日券売り場を探してみたが、あちこち見渡してもそれらしきブースは見当たらない…。どうやら当日券の販売は行われなかったようです。何のために前日入りしたのか(泣)
通常は開場まで建物内には入れなかったりするんだけど、入口は出入り自由だった。地域の子供たちがごく普通に何かの練習のために出入りしていたし、某ファンクラブの受付も建物内に設置されていて、中に入らなければ手続き等々できないっぽい構造。まだ客を並ばせる状態ではなかったようで、スタッフTシャツを着た人がウロウロしていた。本当の入口は2階だったので、1階が開放されていたのは当たり前なんだけど、本当に入っていいのか?とちょっと焦りました。
建物内には富山出身のスポーツ選手の紹介パネルらしきものが展示されていた。それを横目に眺めながらもう少しだけ当日券売り場を探したが、やはりどうしても見当たらないので諦めて撤収。

当日券が手に入らず、しょんぼりと会場のすぐそばを流れる運河に向かう私。ステファンがジョニーやジェフとスリーショットを撮っていたのはここだな、と手すりにもたれて運河を眺める。運河にかかる橋がとても美しく、整備された河川敷も清々しい。近所にこんなところがあったら散歩が楽しいだろうなあ。羨ましい。

いったんホテルに戻って荷物を片付け、チェックアウト。そろそろ開場時間だしな。付近が混雑する前に撤収撤収。
かなり快適なホテルだった上ものすごく会場に近かったので、3泊ここでも良かったな、とちょっと名残惜しかった。また泊まりたい。

さて、初回公演を見られないことは決定したので、夜までがっぽり時間が空いてしまった。とりあえず今日から宿泊するホテルに荷物を預けに行くことに決め、スーツケースを引きずって駅に向かいます。以下次号。

Fantasy on Ice 2014 in Toyama③

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予定の便まで少しだけ時間があったので駅で便箋を購入してから新幹線のホームへ。乗りたかった便は広島駅が始発なので自由席でも余裕で座れる。体調不良の身にはありがたい。そう、私が自由席を買ったのは、職場が遠過ぎて何時に帰れるかわかんなかったからです。自由席の方がちょっと安いしさ。

車内が寒いのには参ったけど、快適な座席にじっと座っているうちに多少は小康状態になってきた。やっぱり薬飲んで安静にしてるのが一番だな。真夏にもかかわらず装備中のホッカイロのおかげで冷えにもそれなりに対抗できるし。私の不調の原因は物理的なものだけど、その不調にはかなりの波があり、悪化させる最大の要因はどうやら冷えとストレスらしいです。旅行は体力が必要だから本当は家で寝てた方がいいのかもしれないけど、この先に心躍る予定があるというだけで、心身にかかるストレスはかなり軽減されるものなのかもしれません。どうにか富山に旅立てた原因はそれじゃないのかな。無事新幹線に乗車できて安心できたわけだし。
実は人と喋ってるだけでも気が紛れるせいかかなり違う気がするんですよね。職場くらいでしか誰かと話をしない日々なのも良くないのかも。慢性的な孤独は身体も蝕むようですな。
しかし、夜行バスなんぞにしなくて良かった…。絶対無理だった…。

薬を服用したあとは少し眠った方が効きが良い(気がする)のですが、新大阪には1時間半くらいで着いてしまうため、眠らないように気をつけていたら本当にあっという間に到着。特急に乗り換えです。
到着ホームで待っているとサンダーバードが滑り込んできました。大阪駅が始発らしく、もう何人か乗客がいましたが、自由席でも余裕で座れました。ここからは終点までの乗車。いくら爆睡しても大丈夫。
乗車は京都からが多く、降車は金沢が多かったかな。金沢を過ぎるともうガラガラだったと思う。金沢の前に福井を通るんだけど、過去2回の福井公演の際にも本当はこのサンダーバードで移動したかったんだよね。でも無い袖が振れず青春18切符。福井までは鈍行でも広島から10時間程度なのでそれでもどうにかなるのだが、サンダーバードでも大阪から4時間くらいかかる富山はさすがに18切符では厳しいな…。とっぷりと日が暮れていく車窓を眺めながら、つらつらとそんなことを考えていました。
車内では体調を考慮しつつ手紙の下書き。たぶん通勤時間を使って少しずつ書いてたんだけど、やっぱり間に合わなかったのだった…。

広島駅を出発してから約6時間、ようやく富山駅に到着。やれやれ遠かった。
富山駅は来春に控えた新幹線の開通のため工事中。ホテルのある方の出口へ階段で降りようとすると、「エレベーターありますよ」と男性が声をかけてきた。重そうだったから…、と親切にエレベーターの位置を教えてくれる男性。富山の好感度いきなりアップ!(笑)
改札はなんと自動じゃなかった…。勝手に箱に切符を入れて通っても良さそうだったけど、距離が距離なのでちゃんと切符を手渡しして改札を出る。お兄さんの笑顔が爽やかなんだなこれがまた。富山いいところだなー←単純

ホテルは駅から本当に僅かな距離でした。雨が降っていたけど、さほど濡れることもなく到着。
早速チェックインして部屋へ。シングルルームは広くはないけどピカピカで、陶器のカップや木のドアにこだわりを感じる良いお部屋でした。何よりベッドに座っていた小さなクマのマスコットに感激。これは持ち帰りOKのマスコット。これがもらえるという口コミもこのホテルを選んだきっかけだったりします。部屋にかわいいものが待ってるってだけで幸せな気分になるもんね。
しかし、シティホテルという名目ではあったけど、ものすごくハイレベルなビジネスホテルかなあと思った。荷物も自分で運んだし、浴室の壁にシャンプーとリンスのボトルが貼り付いてるタイプのホテルは私の中ではビジネスホテルなのである。朝食もバイキングじゃないみたいだし。

ちょうど放送してた「もののけ姫」を見ながらお風呂。確か入浴剤も置いてあったと思う。快適に過ごせるようによく考えてあるホテルだなと思った。でもやっぱりビジネスじゃないかなー。
せっかくの初富山ではあったが、ウロウロする元気などないので早めに寝ることにする。もののけ姫は最後まで見ました。やっぱり美輪様だよね。黙れ小僧。以下次号。

Fantasy on Ice 2014 in Toyama②

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ホテルの予約は早めに済ませていたものの、新幹線と特急の切符は直前に買いました。時間もお金もなかったんですよね(泣)。東京往復便のような割引切符があるわけでもないし、訳あって自由席なので急ぐ必要もなかったのですが。

そんなこんなで出発当日。実はこの日も出勤でした。土日がちょうど休みだったので、前日の金曜日に夏休みを入れて連休にするはずが、人手不足のためどうしても午前中は休めなかったのです。
でも、それだけならまだどうにでもなりました。最悪なことに、私の持病がこの日、悪化のピークを迎えてしまったのです。
本来なら仕事に行けるような状態ではありません。立ち上がるのすら辛いのだから。無理をしようものならその後も影響が出てずっと苦しむことになるし、本来ならば休むのが正解。しかし、そもそもどうしても休めないので半日しか休みが取れなかったのだし、しかも遊びには行くけど仕事は休みます、なんて理屈が通るはずもない。這ってでも出勤するしかありませんでした。
…そう、富山行きは何としてでも敢行するつもりでいたのです。当日キャンセルして宿泊料全額払うくらいなら根性で辿り着いてホテルで寝てる方がマシ。平日の方が交通機関も混まないだろうし。行かないという選択肢はハナっからありませんでした。どうせ明日になっても体調が良くないままなのはわかりきってたし。

しかし、私の体調不良は本当に絶望的に不良なのである。出発前から虫の息だったけど、駅までの道のりで完全に瀕死。実は「動くこと」がものすごく不調を悪化させるのです。歩いたりしゃがんだり、何というか二本の足で体を支えてる状態そのものがもうダメ。それを動かすともっとダメ。なので、出発前は我慢できる範囲でも職場に着く頃には息も絶え絶え、なんてことはしょっちゅう。通勤時間が長くなった(片道1時間半から2時間)のはだからとても辛い。着替えるだけでも大変なのに、最低30分、日によっては45分も早く家を出なければならなくなったし、それだけ朝早いとどうしても駅まで急ぐので…、ものすごい体には負担…。まあ、本当にどうしようもない時は座ってても寝ててもどうしようもないんだけど。歩ける状態ならまだマシ。これでマシって、っていうレベルでもまだマシ。壮絶だなー←他人事

やっとの思いで駅までたどり着き、よろよろと電車に乗り込む。さすがに通勤時間帯、空席はなし。でもとても立ってなどいられないため、とにかくそのあたりにしゃがみこむ。人目など気にしてる場合じゃない。
突然、誰かが肩を叩いた。近くの席に座っていたサラリーマンが席を譲ってくれるらしい。た、助かった…。ありがたく座らせてもらいました。やっぱりしゃがんでるのと椅子に座れるのとじゃ体への負担が全然違う。しばらくは唸り続けていたけど、そのうち多少落ち着いてきました。多少だけどね。
たいてい譲ってくれるのは女性なんだけど、男性だったのは初めてだな。そんな何度も席譲ってもらってんのかい、と言われてしまいそうだが、そんな状態でも出勤しなきゃいけない状況が何度もあったってことだよね。正社員並みに働いてバイトレベルの待遇、頼れる身内もいない上この体の不調…。そのうち気が狂うんじゃないかなあ、って最近思うようになった…。

瀕死ながらもどうにかこうにか職場に到着。しかし、よっぽど顔色が悪かったのか、いつものん気な感じの上司まで、体に負担のかかる一部の業務はしなくていい、と言い出す始末。そんな余裕なくて自分では見たことないけど、死人みたいな顔色らしいですよ←他人事
お言葉に甘えて、座ってできる仕事を淡々とこなす。仕事はいっくらでもあるからな。忙しくなってくると、しなくていいと言われたこともしなくちゃいけないんですけどね、結局。

そうこうしているうちに業務時間終了。やれやれどうにか保った(泣)。
さあ、早速帰らねばならない。ぐずぐずしていると今日のうちに富山に辿り着けなくなってしまう。大袈裟だけど、何があるかわかんないわけだしさ。
へろへろと帰宅し、急いで着替えて荷物を準備して、新幹線の駅へ移動。たぶん無理だろうけどこれに乗れたら万々歳、と思ってた新幹線に間に合った。良かった、これでだいたい予定通り富山に着ける…!一時はどうなることかと思ったよ(泣)。

とにもかくにも、いよいよ富山へ出発です!以下次号。

Fantasy on Ice 2014 in Toyama①

※この記事は昔書いたものを修正して今更載せています。詳細についてはこちらをご覧ください↓

usagipineapple.hatenablog.jp

 

2014年のファンタジー・オン・アイスツアー第2弾の舞台は富山。アイスショーの開催は初めてだという富山県に、私も初めて行って参りました。もう3ヶ月以上前のことですっかり忘却の彼方状態なのですが、どうにか記憶の糸を手繰り寄せて綴っていこうと思います。

富山での開催が判明したのは、確か今年の元旦だったかと記憶しています。富山の新聞に大きく記事が載っていたという情報が流れてきたのです。新聞はショーの開催とともに翌日のデパートの初売りでチケットの先行販売が行われることも報じていました。
初売り当日は長蛇の列だったそうです。某ファンクラブ用に確保しておかねばならないのであろうプレミア席以外は、購入枚数に制限もなかったようでした。

これは…うかうかしているとチケットが手に入らないんじゃないだろうか。だって、あまりの人気に全3公演の予定が1公演追加され4公演になったって話ですよ。大丈夫なのこれ…(汗)

しかし、必死の祈りが通じたのか、申し込んだ3公演すべて第1希望のSS席で当選。漏れ聞こえる話からして、今回はさすがにちょっと心配していました。ああ良かった。

まだ増税前なのに何故かもう手数料が8%で計算されていた某プレイガイドに聞きたいことは色々あったが、なかば諦めていたチケットが手に入ったので良しとする。最終公演だけ買ってあとは当日券で何とかするつもりでいたけど、その作戦は間違いなく成功しなかっただろうな(後述)。一般発売後でも余裕で何とかなってたあの頃がもはや懐かしいとは…とほほ(涙)

あとは交通機関と宿泊先の手配。予算の都合等々があり初回公演は先行で申し込まなかったのですが、とは言ってもできれば全公演見たい。それに富山の観光もしたい。よって、前日入りすることに決めました。そもそも我が地元から富山は最短でも5時間はかかるのです。当日出発だとかなり慌ただしい。
最終公演は夜に行われるので、その日のうちの帰宅は不可能。よって3泊4日。今年のバカンスは富山に決定。

経済事情も厳しいことだし、高速バスを乗り継いで往復するつもりでしたが、色々調べてみると、新幹線と特急の乗り継ぎ(これが最短)でも思ったほど高くない。乗り継ぎ割引でサンダーバード特急券が半額になることと、広島と富山は相当な距離があるため往復割引が適用されることによって、結構な金額が割り引かれるのです。高速バスの移動時間の長さによって発生する、入浴施設や飲食店等の利用の必要性とその料金を考えれば、素直に最短ルートを利用することが今回は得策だと思いました。体調も心配でしたし。

宿泊先は候補をふたつに絞ったはいいのですがそこからなかなか決められずにいました。
候補のひとつは会場にも駅にも近いという、立地が魅力のホテル。価格もそこそこ手頃。もうひとつは城の近くの高級ホテル。

…出た、城(笑)。コイツホントに城が好きだよな(笑)。大阪も福井も城の近くのホテルをわざわざ選んでたのを覚えてる人もいるかもしれませんが忘れてください(笑)

城の近くのホテルはひとりで泊まるにはかなりお高いホテルだったのですが、Aさんがこのホテルへの宿泊を希望されていたので、ご一緒させていただくことになりました。申し込みもしていただいて、さらに立て替えていただいて、本当にもう東に足を向けて寝られません…。毎日拝んでおります…。
面倒だし金曜日の宿泊もここにしてしまおうと思ったら、何故かシングル満室。仕方ないのでもうひとつの候補のホテルを予約しました。ここも確か土曜は予約が取れなかったので、同じホテルに3泊はどっちにしろできなかったということになりますね。

※ここで幕張旅日記の訂正です。アクロバットペアの白鳥のプログラムですが、白鳥の湖ではなくて瀕死?の白鳥でした。湖じゃチャイコフスキーだ。サン=サーンスの方だったはず。←修正しました(2017年追記)
フィナーレでのオマケもやっぱりちょっと行われてたと思います。ステファンがヴォロソジャールとデススパイラルに挑戦したりしてましたし。ステファンはペアの選手ではないのでお上手とは言い難かったですが。でもやはりいつもよりは時間が短かったような。←こちらは修正してません、すみません(2017年追記)

以下次号。

間違えてもやり直せる、どこかよりも優しい銀世界

お題「好きなゲーム」

お題と関係なく書いてたつもりだったのですが、ちょうど良さそうなのがあったので、お題のつもりで投稿します。どっちかと言うとクソゲー好きという救われない人間のわたくしだが(笑)、今回は掛け値のない名作に触れるから安心してください(笑)。って、心配しなくても誰もクソゲーの記事なんて読んでないだろうが(笑)。そして本当に好きなのはやっぱりクソゲーなんだけど←黙れ(笑)

色々ものを考えるのが嫌だったのと、食べるものが全然なくて空腹をごまかすために、久しぶりにゲームを引っ張り出してきた今年の夏。こんな時のゲームはたいへん優秀な頭の暇潰しになりうる。

と言っても、家にあるゲーム機はプレイステーション2ニンテンドーDSのみ。どちらも兄弟のお下がりである。DSはくれたとは言ってなかったかもしれないが(笑)もう1台持っているか上位機種を買ったか何かでもう不要らしい。
どちらのハードもゲームソフトがささりっぱなしだったが、どっちも遊んでない。おそらくこの先も遊ばないであろうその2本はとりあえず無いものとして話を進めると、プレステは友達が引っ越し祝いにくれた「街」しかソフトを所有しておらず、街専用マシンと言っても過言ではない状況。「街」は大変な名作で、このブログでもそのうち語ろうと思ってもいるし、それならせっかくだしこれを遊ぼうかなと考えたのだが、以前やはりそこそこ暑い時期にプレイした際に、ずーっと座りっぱなしでろくに食事もとらずに遊び続けていたところ、尻に凶悪なあせもができて、あせもっていうかなんかもう傷みたいになってしまい大層痛かった、といういい大人とは思えない思い出があるため却下(笑)。…馬鹿に馬鹿って言う奴は自分が馬鹿なんだぞ←小学生の理論

てなわけで選択肢は自然とDSに絞られる。ゲームは寝っ転がってだらだら遊ぶのが基本ですよ←そうか?
しかし実はDSソフトなど我が家には存在しない。ゲームボーイアドバンスのソフトしか持ってないのである。アドバンスのソフトがDSで動くのはたいへん便利で、どっちかと言うとアドバンスのソフトを遊びたくてDSを起動してるようなものです。DSのソフトって1、2本しか遊んだことないかも…。
で、所持しているソフトというのが、「うしろに立つ少女」と「かまいたちの夜」。もう1本「消えた後継者」も持っていて、実はそれを遊ぼうと思っていたんだけど、何故か行方不明。どこやっちゃったんだろう。きちんと分類して片付けてる方なんですが…。おかしいなあ。

そんなわけで2択しかない。夏だし「うしろに立つ少女」かな、と思っていたのだが、気が付いたら「かまいたちの夜」をDSに差していました。そうね、時間を忘れるならこっちの方がいいかもね。

そんなわけで、数年ぶりに「かまいたちの夜」をプレイ。このゲームボーイアドバンス版を遊ぶのは3回目かな。

かまいたちの夜
非常に人気のあるタイトルなので、聞いたことのある方も多いでしょう。
発売はチュンソフトから。もう20年以上前になるのですかね。
吹雪の夜、スキーを楽しむために訪れたペンションで起こる殺人事件。果たして真相は…。

以下、気をつけて書くようにしますがそれでもネタバレになるかもしれないし、ひとつだけどうしてもネタバレになることを書きたいので、気になる方は読まない方がよろしいかと思われます。すみません。

このゲームを初めて遊んだのは友達の家にあったスーパーファミコン版。その友達にはサウンドノベルの草分け的作品「弟切草」を遊ばせてもらった、というか強引に遊ばさせられた(笑)過去があり、それがサウンドノベルとの出会いでした。サウンドノベルは、いわば「ゲームブック」に映像や音楽をプラスしたもので、様々な選択肢を選ぶことで様々な結末へと物語が分岐していきます。小説であれば結末はひとつしかありませんが、複数の可能性を体験できるというのはまさしく「ゲーム」ならではであり、その可能性にたどり着くためにはどうしたらいいのかを探るのもまさにゲームとしての楽しさであって、かつて紙のゲームブックを楽しんだ子供だった私にはとても面白いジャンルでした。
弟切草」はどこか哀愁を帯びた音楽と雰囲気が魅力的で、友達と一緒に楽しく遊んでいました。友達がまだ見ていなかったらしいエンディングを私が出してしまい、しかもどうやらそれが真のエンディングだったらしいことに気付いた時は申し訳ない気持ちになりましたが(汗)、友達はあまり気にしてなかった気もします。じゃなきゃオールクリアしてないのに遊ばせてくれないよなあ。その友達は自分が面白いと思ったものをどんどん勧めてくるタイプだったのですね。

弟切草」が大好きだったらしい友達は、当然のようにサウンドノベル第2弾の「かまいたちの夜」も購入。私はスーファミを持っていなかったので、友達の家に遊びに行く度に「弟切草」同様これをわいわいとプレイしていた時期がありました。犯人がわかっていたのに、名前入力でふざけてしまい、悲惨な結末を迎えてしまったのが最初に見たエンディングだったと思います(泣笑)。最後に出現する某シナリオなんて、友達は既にエンディング見てたのか見てなかったのかわかんないけど私に遊ばせてくれて、あっさりとハッピーエンドにたどり着いた時は「よくわかったね」と褒めてくれました(笑)。弟切草同様、友達が見てないエンディングを私が見てしまったのならごめんなさい。でもやっぱり奴は気にしてなかった気がする(笑)。

その後、プレイステーション2で発売された「かまいたちの夜2」もプレイ。これは兄弟が買ってきたので、自宅で遊び続け3日くらいでクリアしました。ゲームが気持ち悪すぎて早く終わらせたかった(泣)。凄惨な事件が発生してもそれなりの品はあった前作と大きく異なり、ひたすらグロいだけのシナリオばかりで、もう二度と遊びたくないです(泣)。こういうのが好きな人は楽しかったでしょうけど…。映画でも漫画でもそうですが、ゲームのリメイクや続編というものはたいてい悲惨な結果に終わるのですけど、このシリーズもご多分に漏れずそうだったようですね(泣)。「かまいたちの夜3」も遊びましたが、もはやどんな内容だったかすらも覚えていないです(泣)。

ところで、その「かまいたちの夜3」には一作目のメインシナリオも収録されていたのですが、それを遊びながら、そう言えば結局1だけはオールクリアしてないよな、と思い至り、いつか購入してプレイしよう、とぼんやり考えていました。どうせならごろごろ遊べる方がいいから買うならゲームボーイアドバンスかな、とゲームのお店に行く度に探しましたがなかなか見つからず、箱も説明書もない中古をやっと発見したのは数年後。念願叶ってようやくオールクリアできましたが、2と比べるとこれ別のゲームかな、と思うくらい面白かったです(泣笑)。もうね、2がホント気持ち悪すぎて、とにかく記憶を上書きしたかった(泣)。

弟切草」で顕著だった、ストーリーの繋ぎの不自然さもほとんどなかったし(ゲームシステム上あの破綻ぶりは仕方なかったのかもしれないが…。よくわかんないけど)、ミステリーらしく展開には整合性があって、バッドエンド行きの展開に事件解決のヒントが含まれているあたりなどもゲームならでは。さすがミステリー作家のシナリオ、たいへんよく練られています。サブシナリオも無理のない展開で、ギャグシナリオもしょうもなくて楽しい。もしスーファミ版発売時に自分で買って遊んでいたら、あの「暗号」を躍起になって探したんだろうなあ。文字を読む楽しさ、そしてゲームを遊ぶ楽しさ。その両方が味わえるなんて、私にはうってつけのゲームだったと言えます。

このゲームボーイアドバンス版にはスーファミ版にはなかったフローチャートが。これのおかげでプレイ時間が大幅に短縮できたのでは。それでもすべてのチャートやエンディングを埋めるにはそれなりに時間が必要なので、それが目的でプレイするわけです。とにかく全部埋めるまで集中する。そうやって空腹やら余計な不安やらをごまかすわけですね(泣)。
つまらないゲームであれば逆にストレスになったりもしますが、再プレイに耐える面白さとちょうどいいボリューム(2日もあれば終わる)、「金のしおり」になればコンプリート、と明確な目標が設定できる、寝ながらでも遊べるので体力が落ちていても大丈夫。これらの条件が揃ったゲームボーイアドバンス版「かまいたちの夜」は、私なりの「頭のリセット」手段としてこれまたうってつけなわけです。

そう、長いゲームはもうやる気がしない。って言うか無理。何故なら私はコンプリートするまでやり込むタイプだから。いわゆるロールプレイングゲームにおいて、宝箱を全部開けないと気が済まない奴と残して先に進めても平気な奴のふたつに世界は分かれるが(そういうことにしておいてください)、私は完全に前者です。時間がそれなりに確保できた子供の頃ならともかく、社会人になった今は正直きつい。ゲームの続きが気になって仕事に集中できなくなるのはまず過ぎる(泣)。

また忘れた頃に、そして何も考えたくない時に遊ぼうかなあ。もう一度遊びたいと思ってるゲームはいくつかあるのだけど、ハードが手元にないんですよね。ソフトもないけど。実家を発掘すればあるはずだけど、足の踏み場もないのにどうやって…(泣)。昔は帰省の度に片付けていたけど、どれだけ掃除してもその隙間にガラクタを詰め込み、挙げ句の果てに「お前が片付けたから大事な物がなくなった」と逆ギレされて、一切手を出すのをやめました。そんな大事なものなら自分で管理しろ。てか私触ってないんですけど。…これもんのネタが掃いて捨てるほどあるのですが、情け無さすぎて結局当たり障りのないことしか書けてないですね。当たり障りのない範囲ですよ、これでもね。私の人生って何なんだろう?バッドエンドルートしかない、超難解で救われない選択肢の連続だったさ。

なんかうまいことゲームに繋げたが(笑)、最後にネタバレバリバリの疑問点を記させて欲しい。
金のしおりになっても、フローチャートの126と127が埋まらないのは、容量の都合でカットされたシナリオがあるから、でファイナルアンサーなのでしょうか?それとも私が見落としてるだけ?微妙に数字が抜けてるのが何ともスッキリしないんですが(泣)。

そうそう、長野に何度かフィギュアスケートのショーを見に行ったことがあるんだけど、ホテルを探していて「クヌルプ」の名前を見つけた時はハッとした。「かまいたちの夜」の舞台となったペンションには実在するモデルがあって、それが長野県にある「クヌルプ」というペンションなのだそうです。ゲーム同様、雪深い季節に泊まってみたいものです。…ビッグハットに行くために利用するのは完全に間違ってるのでそれとは別の機会に(笑)。