うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

ソチオリンピック雑感② ~ティムシェルJAPAN~

今日も昔書いた文章を発掘したので今更載せるシリーズ。今更ながらのソチオリンピックテレビ観戦録の第二回、よろしければ以下をどうぞ↓↓



オリンピック見てますか皆さん。今日も勝手に書きなぐるよ。

☆2月12日
ペアフリー

ショートプログラムは地上波で放送されませんでした、無念。
フリーも生放送は第2グループだけ、第3グループの1組と最終グループが録画で流されるのみという消化不良な放送。ハーフパイプ女子の決勝に日本人が残ったからだけど、根性で起きてる方はがっくりっすよ。

ヴォロソジャール&トランコフ、スロージャンプで手をついたけど素晴らしかった。団体に続く金メダル。表彰式でステファンが泣いてたらしい。親友の晴れ舞台だからだろうけど、こうやって泣けるこの人はやっぱり素直でいい人だなと思いました。

個人的にはパン&トンがすごく良かった。感動した。彼等の演技はいつも叙情的で本当に素敵でした。

サフチェンコ&ゾルコビーも感動した。これこそスポーツ。そして芸術。挑戦しなければ銀だったかもしれないのに、それでも最後の最後に挑んできたスロートリプルアクセル。痺れた。素晴らしかったです。ジャンプの成功云々を度外視していちばん良かったです。


☆2月13日
男子ショートプログラム

天王山です。連日の寝不足とは関係なく体調も悪いしペアの放送の前に仮眠できずほとんど寝てないのでさっさと帰って少しでも眠るつもりが、あまりの忙しさに帰宅は22時40分。寝られる訳ないし(吐血)

でも不思議とさほど眠気を感じないままついにスタート!

★第1グループ

名前くらいは聞いたことがあるけど見るのは初めて、という選手がひしめく第1グループ。パソコンもなくBSもケーブルもなく、地上波しか見られない私は一般的な視聴者と置かれている環境に違いはありません。だからいろいろな選手を見られるオリンピックはとても楽しい。

ついにウクライナの選手の衣装に触れるアナウンサーと本田君(笑)。しかも曲がトスカ。武史は永遠に。

ベルギーの子(ヘンドリックス)上手ですね。綺麗なスケート。
フィリピンの子(マルティネス)もすごく柔軟性があって見応えがあった。この二人伸びてきそう。

ラキムガリエフのサスペンダーに爆笑。スケートだからホントはそこに注目しちゃいけないんだけどね!(笑)

★第2グループ

いきなりプルシェンコ。6分間練習からずっと表情が冴えないからヤバい、と思ってたらやっぱり棄権。
あの満身創痍の体で団体戦個人戦両方滑るのは無理じゃないかとファンは心配していたし、私も個人戦には出てこないんじゃないかと思っていたくらいなので実はそれほど驚かなかった。ソチで引退というのもずっと前から表明していたし、あっさりと受け入れることができた。それでもやはり残念だった。
今まで本当にありがとう。本当にあなたのおかげで楽しかった。ひとつの時代が今、終わった。日本にも引退ツアーを引っさげてやってくるという話だけど、その時は満を持して駆けつけるよ。

良くも悪くもこれで普通の大会になった。プルシェンコの存在はやはり大きかった。

ロマネンコフだったっけ、エストニアの選手。プルシェンコの直後でかわいそうに、と思ってたので、あのロシアコールに飲み込まれなくて良かった、のか?

最下位だったオーストラリアの子(ケリー)。すごく悲しそうな顔で見てて切なくなった…。またおいでよオリンピック。

あぶなあやしいパルキンソン。えっ、フリー進めなかったんだ。まだコンティスティが現役だったら団体戦のイタリアはもっと強敵だったんだろうな。

アボットも棄権かと思って心臓止まりそうだった。最後まで滑りきって素晴らしかったよ。笑顔も出てて良かった。そのまま笑顔で最後のオリンピックを過ごしてほしい。滑りはやっぱり段違いですね。

★第3グループ

寝不足のせいでしょう、あまりに首と肩が痛いのでちょっと横になってました。なのでラヤとビチェンコは半分寝てました。一応見てたけど半分寝てました(泣)。フリーはちゃんと起きとく、と思ったらラヤがフリーに進めてない(泣)

ケヴィン…ケヴィンー!(泣)むちゃくちゃカッコいいプログラムで、客もノリノリで歌ってたのにジャンプが…。悲しそうな顔見てて胸が痛かった。でもまだフリーがあるよ。ケヴィンはこんなものじゃない!

ブラウンすごかった。初めてのオリンピックなのにたいした度胸。でも4回転なしでこんなに点出ちゃうのか?いいのか?フリーのリバーダンスは団体戦でも盛り上がってたし、ダークホースかも。

トマシュー!4回転は残念だったけど素晴らしかったよ!ステップ最高だったよ!大好きだよ!トマシュもメダルのチャンスがあるなんてもうそれだけで涙出そうだよ!

★第4グループ

このソチオリンピックプルシェンコが羽生君へバトンを渡すオリンピックだと勝手に思っている。緊張してるっぽいな、動き固いな、大丈夫かな、とドキドキしながら見守ってた4回転。降りた!←実況と一体化
あとはもう羽生君の世界。得点出て思わず全力で拍手したので近所の人から苦情来ないか心配です。羽生、人間やめるってよ。宇宙人になるってよ。
この子まだ19歳ですよ?投げ込まれたプーさん抱いて寝てるとかいう噂ですよ?でもリンクでは阿修羅。それが羽生。プルシェンコの後継者が日本にいたなんて。眠気なんて完全に消滅です。

でもパトリックも素晴らしかったよ。アクセルの着氷はアレだったけどそれくらい。なんて美しいプログラム。金と銀はもうふたりのどっちかだね。

その前にフェルナンデス。オリンピックがこの脱力するプログラムでいいのか?フリーノーミスだったら彼がメダルかなあ。

マヨロフ盛り上がってましたね。曲のせい?しかも素晴らしい演技。

アモディオメイク濃すぎ…。ステファンが手を加えたというプログラムだけど、アモディオが好き勝手に踊ってるようにしか見えない。まあいつものアモディオだなあと思った。

ショートプログラムで唯一泣いた選手がジュベールです。もっと点あげてください。素晴らしかったです。彼もメダル候補に残った、嬉しい。ジュベールかトマシュがメダルだったら仕事にならないくらい泣くと思います。

★第5グループ

デニス相変わらず気品のあるスケート。点は思ったより出たかな。

リーベルス(リーバース?)って太極図みたいな衣装で滑ってた人だよね?随分ごつく…いや大人になって。
団体戦でもいい調子だったけど、素晴らしかったね。まさかの5位。すみません完全に予想外でした。

高橋君。ゴースト騒ぎでどうなることかと思ったけどまずまずまとめてた。でもNHK杯みたいに指先から何か出てる完璧な演技には程遠かったし、追い詰められた高橋君じゃないからこのまま空気のように終わってしまうのか。でも普通にやれば銅メダル最有力候補だよね。どうなる。
ちなみにステファンは祈るように高橋君の演技見てたそうだ。やっぱりいたのね。実は彼を探してずっと客席も見てました。だから寝てる暇なし。

町田君。団体戦プルシェンコ直後の最終滑走、このショートプログラムも最終滑走。持ってるのか持ってないのか。
4回転成功に思わず全力で拍手しちゃいましたマジすみません。アクセルも美しい!
なのにルッツ!ルッツ何故!思わず「バカー!」と叫んで頭抱えた。まさかの11位。11位(泣)
でもほとんど点差ないやん。13位まで銅メダルの可能性あるってどんだけよ。まったく読めんわこれ。金メダルの予想よりはるかに難しいよ。
インタビューも諦めてないしめちゃくちゃ悔しがってるからフリーはいけると思った。逆バレンタインって言うの絶対考えてきてたでしょ(笑)。でもそんな余裕あるなら絶対大丈夫。チョコ(っぽい色のメダル)くれ。

さすがに1、2時間は寝たけどニュース番組のチェックに忙しくやはり眠れない。NHK教育以外全局羽生君が滑ってたりする状態でどこ見たらいいのかわかんないくらいでした。
某ローカル番組で取り上げていた、町田君のお母さんが広島から持ってきたという寄せ書き、もしかしたら私もメッセージ書いたやつが混ざってるかも。ヤバいドキドキしてきた。

順番いい加減だし印象に残った選手のことだけですがこんな感じで。いやあ熱かった。明日仕事じゃなければ居酒屋借り切って鑑賞会やりたかったくらいよ。昼にも2時間寝ましたがさすがにキツいんでフリーに向けて仮眠取ります。寝られるかな?起こしてくださいお願いします←自力で起きんかい


↑↑第二回は以上。まだまだ続くよ!

ソチオリンピック雑感① ~団体戦の思い出~

旅日記以外にも昔書いた文章を発掘したので今更載せるシリーズ。本日から数回に分けてソチオリンピックのテレビ観戦録を今更掲載します。当時の記事タイトルもそのままサブタイトルとして活かしてみました。あと半年ほどで平昌オリンピックという時期に今更ですけど、よろしければ以下をどうぞ↓



皆様こんばんは。オリンピック見てますか。てなわけで勝手に団体戦の思い出です。


☆2月6日
団体戦・男子ショートプログラム

ウクライナの選手の衣装どこかで見たことあるんだが。何故突っ込まないのか本田君。君の衣装に激似なんだが(笑)。確かヴァンデルペレンも激似の衣装を着てたことがあるので(しかも本人自らパクリを認めていたという)人気なんだなこのデザイン。さすが世界の本田武史←違う(笑)

プルシェンコマジですかこれ。ありえないんですけどこの人。演技中ずっと「嘘だろ?!」と叫んでた。バンクーバーより良かったんじゃないの?体も絞っててかっこいい体型になってるし、何より31歳であのジャンプ。そしてオーラ。やっぱりプルシェンコプルシェンコだった。なんか安心した。起きてて良かった。

プルシェンコの直後という順番が間違いなく影響したであろうアボット…。キスクラ見てられなかったんですけど(泣)

パトリックはどうしたの?ミスと言っても小さなものだけど、さすがの彼も緊張してるのかなあ。でもこのプログラムは大好き。

羽生君はやっぱり化け物ですね。ありえないんですけどこの人←2回目
すごく楽しそうだったので、これノーミスいくかなと思ったらやっぱり。
プルシェンコも彼に負けるなら本望だろう。
キスクラでみんなで羽生君の真似しててかわいかった(笑)

ドイツの応援席に笑った。節度ある応援をしなさいってお達し出てるにも関わらずあの巨大カウベル(笑)
ジュベールがちらちら映るのでドキドキ。同じくちらちら映るチャーリーがずっとニコニコしててかわいかった。羽生君にスタオベしてくれてたり。ケヴィンもかわいかった。大人しそうにそっと立ってるのがたまらなくかわいい…。
あとロシアの応援席濃過ぎ。二度と見られないような濃さ。すっかり忘れてたけどモロゾフってロシア人だったっけ。

団体戦・ペアショートプログラム

成美ちゃんと木原君!頑張った!(涙)最下位かと思ってたけど8位。この3ポイント大きかったよね。木原君がペア始めて1年だということを考えれば本当に進歩だと思う。

実は4組くらい寝てしまったので(泣)あまり覚えてないペアだけど、ヴォロソジャール&トランコフはやっぱりすごかった。仮面舞踏会。なんでペア個人戦ショートプログラムは放送がないのさ。

ドイツはサフチェンコ&ゾルコビーを出して来なかったですね。どうせフリーには進めないと踏んで温存か。それもまあ作戦よね。


☆2月7日
開会式

団体戦じゃないけどおまけで。
生放送を見る気満々だったのに寝てしまって、起きたら選手宣誓だった(泣)。でも聖火点灯が見られて良かった。火の鳥じゃないですか。これは町田君いける。絶対いける。

その後民放が録画放送してたので出勤ギリギリまで見た。フェルナンデスとマルティネスとトンさんが旗手してたのとジュベールがいたのはわかったけど、あとは全然選手がわかんなかった。パトリックやケヴィンもいたらしいね。いろいろ支度しながら見てたからなあ。
スイスの選手団もガン見。旗手はアマンか。4年前はステファンだったなあ。ほろり。

てか輪!輪!そこよりによってアメリカ!(汗)
あと大陸にいる犬(オオカミ?)がずーっとパタパタしっぽ振ってるのがかわいかった。そしてさすがロシア、音楽が素晴らしい。だったん人の踊りに白鳥の湖に…。でも選手入場はt.A.T.u.なのか(笑)


☆2月8日
団体戦アイスダンスショートダンス

むちゃくちゃ面白かった、アイスダンス。世界のトップが集結してて。

中国のアイスダンスなんて聞いたことないぞ、と思いながら見てたら男性が結構かっこよくて思わずマジマジ見つめた(笑)

キャシーとクリス気合い入ってて良かった。悪くないと思ったけどほかが強過ぎるよねえ。

ペシャラ&ブルザを出してきたかフランス。いいよねこのふたり。

あのヴァーチュー&モイヤがミスするなんてロシアコール恐ろしい。デイヴィス&ホワイトは異次元でした。

団体戦・女子ショートプログラム

なかなかみんないい演技してましたね。オズモンドはちょっと見ない間に随分巨大化したような…あわわ。

リプニツカヤすごい。スピンはやっぱり見応えあるね。プレッシャーで潰れてもおかしくないのにたいした心臓だ。

真央ちゃんまでロシアコールにやられるなんて(泣)。でもこれで会場の空気がわかったから個人戦に活かせるはず。頑張れ。

コストナーも素晴らしかった。これがピークのような気もしてちょっと怖いのだが。しかしコストナー出してきたか、結構本気だなイタリア。

ジュベールの顔に選手名をかぶせるのやめてくれNHK。あとチャーリーも。なんかちょっと豊の気持ちがわかったよ、チャーリーかわいいな。お休みの日は何をしてらっしゃるの?←わからない方は2013年の豊の部屋を見ましょう

団体戦・ペアフリー

成美ちゃんと木原君の時、日本の応援席が「ニッポン!チャチャチャ」って手拍子してるのを隣のアメリカもやってくれててすごい和んだ。あと、フリーに進めなかった国のうち中国は誰もいなくなってたしフランスも連盟の人っぽいのが残ってただけだけど、ウクライナとイギリスとドイツは結構残って見てたのも和んだ。この3つの国は団体戦を楽しんでるみたいで好感度上がりました。

やっぱりちょっとうつらうつらしてしまったのですが(泣)ペアはなかなか放送がないのでたっぷり見られて嬉しかった。
佐野稔が木原君たちに涙が出たって言ってたけど、めっちゃわかる。わかるぞ稔。


☆2月9日
団体戦・男子フリー

今日はアボットが応援席にいる!良かった(泣)

ブラウン相変わらずくねくね。でもさすがに緊張したのかちょっと固かった。

ケヴィンー!4回転3回!すごい、すごいよ!でもアナウンサー、ゲーブルを忘れないであげて…。
私はケヴィンが1位だったと思うけどね。ね。

プルシェンコ。ベストオブプルシェンコって。プルシェンコ以外許されないだろこんなプログラム(笑)。でもどんなに変な編曲でも曲のひとつひとつを聞くと血がたぎる。最後が2回転ばっかりだったのはアレだけど、絶対転ばないのは相変わらずすごかった。

プルシェンコの直後なんてどこまで運がないのか町田君。緊張してるな、固いな、と心配したけど、だんだん慣れてきたのか最終的にはいい演技だったと思う。得点はあんなものかなと思ったけど1位でもおかしくはなかった。羽生君がなんか不満そうでしたね得点に。気のせいかもしれんが。

やっとソチに着いた高橋君。アメリカの応援席のすぐ隣に座ってたのはメリルが目的か?でもメリルは今日は応援席にいなかった(笑)

団体戦・女子ショートプログラム

ゴールドもマルケイもリプニツカヤも素晴らしかった。それだけに鈴木さんちょっと心配。調整がうまくいきますように。
てか、ヨナは真央ちゃんどうこうよりリプニツカヤに勝てるのか?と思った。

団体戦アイスダンスフリー

アメリカとカナダ、負ける気全然なし。ロシアもイリニフとカツァラポフっすか、彼らの黒鳥のリフト素敵だよね。
やっぱりアイスダンス他国が強すぎ。もう日本がメダル取れないのわかってたから余計に強すぎ。容赦ねえ。もうキャシーとクリス終わったら日本の応援席に選手いないし(泣)

1位になれなくてすみませんと町田君は謝ってたけど、浅田・町田・鈴木の3人が全員1位でもメダルには届かなかったから謝る必要まったくないんだよね。個人戦に向けていい経験ができたんだからそれで良し。もしかしたら銅メダルいけるかもと思ってたので残念だけど…。だってアイスダンス強すぎ…

アボットがオリンピックメダリストになって感慨深い。あとプルシェンコメダル4個目。しかも金2個目。マジですか個人戦も出るんすか。やべえええええ!

意義を疑問視していた団体戦ですが、結構面白かった。ジュベールがオリンピックを満喫しようとしてる姿も見られたし(涙)。うつらうつらしたけど全部生放送で見たよ。夜中の放送は辛いけど、ほとんど昼間だったバンクーバーよりずっとマシ。録画機器がないからろくに見られなかったし。男子のフリーは仕事の休憩時間に電波の入る店まで携帯握りしめて走って御飯食べながら必死で見たもん。それでも最終グループの全員は見られなかった。音も出せなかった。あの苦労に比べれば眠いくらいどうってことない。


☆オマケ
2月11日・男子ハーフパイプ

体調が悪くて17時くらいから寝てしまい、起きたら23時でさすがに眠れず、だらだら流してたら運良く日本のメダルの瞬間が見られた。スイスの人が一度しか成功させてなかったらしい大技を「決めてもらおうじゃないですか」とか皮肉っぽく解説が言ってたらホントに決まって優勝。めちゃくちゃ喜んでて某シマウマを思い出したわ。実況の人がすごい詳しくてびっくりした。なかなかメダル取れなかったから良かったね。

スイスのシマウマは仕事で月曜日くらいにソチに入ったようです。昨日のペアのショートプログラム見てたらしいのに地上波でやらないなんて。今日もきっと見に来るよね。てなわけでペアのフリーに向けて仮眠します。是非23時半過ぎくらいにメールください!根性で起きます!(笑)


↑以上、当時のわりとフレッシュな感想。てなわけで今更シリーズは明日も続きます。お楽しみに!←誰もしない

夏よ、あせもができるから君とは友達になれない

暑すぎて体力がすっかり奪われてしまい、毎日何もできずにひたすらぐったりしたまま1日が終わります(泣)。暑い、暑すぎる…。

心配事も色々重なり、て言うかブログ書いてるどころじゃないんでは、という状況ですらあるのですが、そのような事態は頭が暇にならない状況とも呼べ、毎日パニックになりながら過ごすうちにこの暑さがおさまっていれば、と願うばかり(泣)。

「孤立」というのは最も救われない状況なのだな、と改めて実感する昨今。信用に値しない人間も多いので、関わりのある人間が一定数いさえすればよい、というのは違う気もしますけど、孤独にならない、孤独にさせない心がけが、崩壊していくばかりの社会を、何よりもあなた自身を救うんだと思うよ、とそっと呟く。そう、情けは人のためならず。

…親切な人だな、と思ってたらただのマルチの勧誘だった、なんてことも発生してたりして(笑)。泣きっ面に蜂とはこのことですよ(笑)。まあ最初から多少疑ってたのでやっぱりな、としか思わなかったんだけど。危険人物の私(笑)から見ても「危険人物」と感じるというのは相当である。自分の立場や信用を失ってまでもお金が欲しいんだろうか。私にはさっぱりわからんですよ。

そんなわけで、だいぶ限界に近い感じで日々を過ごしておりますが、これが「本来自分がいるべき場所」で穏やかに過ごすための最後の試練だと思い込んで何とか乗り切ろうと思ってます。そう思えたのも手相鑑定のおかげなんだけど。記事にリンク貼りたいのですが、何故かどうやってもそれができないので(泣)、気になる人はちょっとだけ過去記事遡ってみてください(泣)。
もしも更新が止まった時は、リアル知人の皆様、しかるべきところに連絡していただければ助かります。このブログは一応そういう目的も兼ねているので…。明日は必ず来るものではない、と子供の頃に感じて以来、ずっとそれを念頭に置いて日々暮らしています。これだけ暑いと笑い事ではなしに何があるかわかんないので…。

All Japan Medalist on Ice 2013⑪

※この記事は昔書いたものを修正して今更載せています。詳細についてはこちらをご覧ください↓

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ホテルへ戻り、ニュース番組をチェック。空調がなかなかうまく調節できなくて寒くて参った。翌朝もずっと各局チェックしながらチェックアウトギリギリまでのんびりしました。本当は早朝に帰る予定だったけど、休みが取れたおかげでゆったりした朝になって良かったです。
でものんびりし過ぎておなかが空いて空いて危険なレベルだった。朝食を付けなかったのですよ。

チェックアウトしてから少し新宿の街を歩きました。よくスケーターが写真を撮っているLOVEのモニュメントとか、変わった形のビルとか、某猪瀬氏が追い出されたばかりの都庁(汗)とかをふらふら見て回りました。
都庁には本当は入って見学しようと思っていたのですが、猪瀬氏騒動でキナ臭そうだからやめた(笑)。1月に国体の開始式で見かけたときはこんなことになるとは思ってなかったなあ。あの時大会マスコットのゆりーとが転倒したのはオリンピック誘致の失敗を暗示しているのではないかと思ったけれど、まさか猪瀬失脚の方だったとは…。
オフィス街は朝の静けさに満ちていて、冬の青空が目に染みました。

そろそろ空腹も限界に達してきたので新宿駅小田急へ。以前Aさんと訪れたお店を思い出したので入ってみました。
私の前だか後ろだかにいた女性の二人組が、すぐに入れて良かったね、と話し合っていました。人気店なのか。そう言えば旅行のガイドブックにも載ってたっけ。確かにほとんど待たずに入れました。

店内はほぼ女性客。大きなテーブルに通されましたが、このテーブルは一人客専用の席なのか?と思ったくらい一人で来店されてる方ばかりでした。
トランクとコートは預かってくれました。普段そんなことしてもらえない店しか行かないから新鮮(笑)。そう言えばブロンデルも1階でトランクを預かっててくれたなあ。

肉のランチにしてみる。パンは2種類が食べ放題ということで、3回もお代わりして計6枚食べた(笑)。オイルに付けて食べるのですが、このオイルも取り替えてくれました。
まず前菜が出て、それからメインの肉料理。最後は紅茶とデザートのシャーベット。少々お高めだったけど、なかなか満足のいくランチでした。サービスもいいし、店内も落ち着いた雰囲気で良かった。

その後小田急でまたまたお土産を購入。ベルンのミルフィユ。大量に買ったつもりだったのに、結局数が足りず自分用のが残らなくて切なかったよドラえもん。しかもお土産用だけどクリスマスクッキーも買ったのに、帰りの新幹線の中に忘れてきてしまった…。サンタさんのクッキー…。ぐすん。
南口へ移動して、職場の人に教えてもらったパン屋に向かったつもりが、豪快に道を間違えてほぼ新宿駅周辺を一周する羽目に…。このビルも違う、あのビルも違う、とさまようこと1時間、ようやく目的のパン屋を発見。いくら運びやすくなったとは言え、トランクを引きずりながらの移動は相当疲れた…。
なのでパンは適当に買ったのですが、パシリとしての使命を果たし(笑)、店の代名詞らしいクロワッサンと、最初から切り分けてあってちょうど良さそうと思った食パン?を職場へのお土産に、自分の翌日のお弁当用にも2種類購入したのですが、確かにとても美味しかった。これならもっと買ってくれば良かったと思ったくらい。クロワッサンは大きくて食べ応えがあったし、食パン?もバターやジャムを付けなくてもパンそのものの味だけで十分なくらいでした。

もはや観光する元気もなく、昼もかなり回ってしまったのでそろそろ帰ることにして、品川駅に向かいました。ベルンのクリスマスセットに心を奪われつつ、何故か薔薇を一輪購入してから新幹線に乗車。うっ、かなり混んでる。ひとりだから座れたけれど、充電したいからできれば窓際がいいんだけどなあ。
ようやく席を移動できたと思ったら、なんとこの車両、コンセントがない。あえなくスマホは電池切れ。もう寝るしかない(泣)。
寝過ごさないように地元が終点の便に乗りましたが、結局ほとんど眠ることなく到着。こうして今年のクリスマスは暮れて行きました。

この目で見たのはエキシビションだけだけど、忘れられない全日本になりました。オリンピックは噛みしめるように見ようと思います。もうステファンもいないし、大好きな選手を胃の痛くなる思いで応援するあの緊張感を味わうことはないのかもしれないけど、それだけにすべての選手を静かに見守りたいです。町田君はきっと静かには見られないと思うけどね(笑)。
クリスマスを意外と満喫できたのも楽しかったです。有意義な休日でした。ひたすらお土産を買ってただけのような気もしますが(笑)。
自分用のお土産は何も残らないかなと思っていましたが、人にあげるつもりだったブロンデルで買ったチョコレートドリンクの素が余ってしまい、結局これが自分のためのお土産になりました。缶がかわいいの、スイス国旗柄で。オリンピックの男子シングルの試合はバレンタインデーなので、この日に飲もうかと思ってます。あとは高級ホテルでサービスしてくれた毎日新聞かな。ちょうど全日本関連の記事がたくさん載ってましたし。全日本はともかく、アイスショーの記事はほとんどその地方の新聞にしか載らないので、旅先のホテルで新聞を貰えるのは大きな楽しみのひとつだったりします。

これで2013年の旅日記は終了です。意外とごく普通の1年だったかしら。2014年はきっといい年になると確信していますが、アイスショーの旅にはどれくらい出られるだろう。いや出るんだ、そこにステファンがいるから←開き直り

それではまた次回の旅日記でお会いしましょう!

…はっ!ふなっしークッキー買うの忘れたーーーー!

埼玉旅日記
ーティムシェル降臨編ー


関係あるのかティムシェル


2017年追記:
いやあ、懐かしいですね。またあの胃の痛い全日本が再びやって来るのかと思うと今から震えてます…。もうあと半年もないんだよね…。

今読み返しても緊張したり泣きそうになったりする思い出深い全日本ですが、その中でもひときわ目立つ、某スイス人の満喫っぷり(笑)。はっきり言って面白すぎるので、興味の湧いた方は詳細を検索してみることを強くおすすめします(笑)。でもあれはあの壮絶な男子フリーの直後だったということが大きかったかもね。あんなに泣いてたのに光の速さで涙が止まるとは、しかもその原因がステファンだとはお釈迦様でも予想できなかったでしょうよ…。ステファンまたおいでよ、全日本。大丈夫、ピースサインで写真に収まる君はもう半分日本人だから出場してても違和感ないよ←無茶苦茶だそれ(笑)

こうして見ると、メダリスト・オン・アイスの出演者の顔触れが現在とかなり違いますね…。出演していたペアもアイスダンスもすべて解散しちゃってるし、シングルの選手も残ったソチの代表はもはや羽生君だけ…。でもジュニアはこの時の出演者が確実に次世代の中心として台頭してきたんだな、というのがわかります。ああ全日本、胃が痛い←結局そこに戻る

プルシェンコが現役だったこともあり、羽生君のことを「プルシェンコの後継者」と書いていますが、王者の名を受け継ぐ者という意味でそう思う部分もあるものの、どちらかと言えば彼はヤグディンの後継者ではないのかな、というのが私の感じていることだったりします。もちろん外見のイメージや細かいスケートのスタイルなどは全然違うのですが、あの圧倒的なカリスマ性や風格、氷上におけるドラマの主人公っぷり、そしてそれを誰にも譲ることのない、激情とも言うべき気の強さ。ずっとずっと憧れていたヤグディンの姿を、時折ぼんやりと羽生君に重ねてしまう…。少数派の意見かもしれませんけど。
そう言えば、ヤグディンソルトレイクで金メダルに輝いた翌シーズンの試合に出場してましたっけ。怪我で程なくして引退してしまったけれど。ヤグディンがきっかけでフィギュアスケートを真剣に見るようになった私は、それがなかなか珍しいことだとは当時気付いていなかったですけど、ソチ直後の世界選手権だけでなく翌シーズンも休養すらせずごく普通に試合に出てきて今もそれが続いている羽生君にヤグディンの再来を見、志半ばで引退を余儀なくされたヤグディンの、無念を晴らし夢のその先へ道を作る者として、期待と祈りを込めて羽生君の姿を追うようになっていったのかもしれないと、そんな風に思っていたりもします。
そんなわけで、羽生君にはいつかショパンの『革命』を滑って欲しいとひっそり願っている西日本の片隅。

すごいどうでもいいですが、この頃私の内部ではティムシェルが大流行していたようです(笑)。この頃書いた文章はティムシェルネタだらけ(汗)。町田君ごめんね…←何を謝ろうと言うのか

All Japan Medalist on Ice 2013⑩

※この記事は昔書いたものを修正して今更載せています。詳細についてはこちらをご覧ください↓

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そしてエキシビションはフィナーレへ。ステージにゲストが登場。私の席からステージは遠かったけど、この距離でも特徴的な頭で誰なのかよくわかった、葉加瀬太郎(笑)。
東日本大震災をきっかけに作ったという曲に乗せてスケーター達が再びリンクに現れます。葉加瀬太郎の生演奏が聞けるなんて感激!ヴァイオリンの音色は心地良く、曲自体もとても素敵だと思いました。絢香は一体何だったのか…ゲホゴホ。
最後に全員で大きな円を作るのですが、ステファンの位置は私の近くでした。やっぱり端っこ気味な私の席の目の前にはスケーターがいなかったのですが、いちばん近かったのがステファンだったのです。その円を解いてから挨拶のために1列に並んだ、んだったと思うけど、ステファンはやっぱり私の近くで挨拶してくれたんじゃなかったかと思う。今回も安定して奴の定位置の近くの席なのか。ありがとうございますティムシェル←関係ない

フィナーレ恒例のぬいぐるみ投げもスタート。今回はもしかしてもしかするとぬいぐるみが届くかもしれない、くらいの位置にいましたが、そのブロックのいちばん後ろではやはりなかなか厳しい。でも結構遠くまで投げてくれる強肩がいて、私のすぐ近くの通路に雪だるまが飛んできたのですが、座席を飛び出して群がろうとする人々が視界に入って早々に諦めた。それよりステファンの観察に集中。ステージと反対側の座席と、たぶんステージの近くの座席に投げてたと思う。私の近くに飛んできたのは結局あの1回だけだったかな。結構たくさん投げてくれてたんですけどね。

周回の時だったかフィナーレのどこかだったか、それとも演技のあとだったのかはっきり覚えていないけど、どうやらステファンと目が合った。気がする。気のせいだろうと言われるのは重々承知ですが(笑)、今回はハッキリ合ったと思う。ステファンがこっちの方向を見てるな、と感じることは多々あっても、その視線が自分のそれと合うことはほとんどなかったし、合ったと感じる時はたいてい原因が存在したのですが、今回は本当に偶然が発生したものと思われます。ステファンはなんか怖い顔だったというか、笑ってなかった気がする。
ま、気のせいだと思いますけどね、やっぱり。

選手達が退場し、今年のクリスマスも終わったな、と余韻に浸ろうとしていたら、場内に思いもよらないナレーションの声が響きわたった。
ここで織田選手から発表がある、とのこと。3人目の子供が生まれます、とかなんとかかしら、とのんきに構えていたら。
リンクの中央に滑り出てきた織田君。マイクを手に涙をこらえながら、今日を持ちまして現役を引退します、と絞り出すように話し始めました。
もちろん会場からは悲鳴。今シーズンで引退する予定なのはみんな知っていたはずだけど、まさか今日この場でのことになるとは誰も思っていなかったと思う。やめないで、というひときわ大きな女性の声が響きました。

四大陸選手権の代表に決まっていたけれど、若い選手に譲りたい、と涙を流す織田君。あのあまりにも素晴らしいラストサムライは本当の本当に最後だったからなんだ、と心から理解できました。いつかは訪れるはずの瞬間だったけど、その場に立ち会うことになるなんて…。

花束を手にした女子の代表3人がリンクに現れました。佳菜子ちゃんは登場した時からもう顔をぐしゃぐしゃにして、マスカラが流れて黒い涙になるのも厭わずハンカチで顔を半分覆って泣いていました。鈴木さんも涙をこらえながらやっと、いつも誰よりも先に泣いてくれたノブが…と3人を代表して織田君への感謝とねぎらいの言葉を述べていました。どうやら選手達も直前まで知らなかったようです。急なことなのにありがとう、と話す織田君。大ちゃん、ゆづ、樹君、といった感じで6人の代表を愛称で呼び、応援してるからと叫ぶ姿に私も涙がこぼれそうでした。
男子の代表3人と小塚君も現れました。高橋君と抱き合う織田君。日本の選手達の、長年苦楽を共にしてきた者同士だけに生まれる絆がそこにありました。それは美しく、切なく、そして温かい光景でした。
私はステファンの様子も伺いながら織田君を見ていたのですが、オープニングと同じく白いシャツに黒のパンツでフィナーレに登場していたステファンは拍手したり織田君を見つめたりしながら、最後の方には涙を拭っていたようでした。日本語がどこまで理解できるのかわからないけど、ステファンにもこの状況は伝わったんじゃないかと思います。

リンクを周回する織田君。平日の夜だったということで、フィナーレが終わる前や直後に帰ってしまった人も少なくなく、私の隣の方もいつの間にかいなくなっていました。仕方ないこととは言え、帰ってしまった方はこの瞬間に立ち会えなくて残念だっただろうなあ…。
入退場口で織田君を迎えるスケーター。ステファンもハグしていたようでした。写真撮影をしている様子も伺え、花道を作って送り出す光景も見られました。ステファンは先頭で花道に参加。どうやら何が起こっているのかとっさに理解できなかった様子で、最後に慌てて加わっていました。スイスには花道の習慣はないのかも。
花道の発案者は高橋君っぽいですね。ニュース番組で高橋君らしい声の男の子が「花道作ろうぜ」って声を掛けていました。
ステファンの白いシャツの背中も見えなくなり、メダリスト・オン・アイスの終了が告げられます。本当に最後の最後まで、涙なしでは見られない全日本でした。織田君ありがとう、会場でも呟いたけど改めてもう一度言います。あなたに本気で怒ったことも、失望させられたこともあったけど、でも生の演技の素晴らしさや憎めない人柄は愛されるに値するものでした。この引退式の雰囲気が、どれだけ彼の存在がスケートの世界において大きく、そしてどれだけ彼が愛されていたのかを証明していました。この貴重な時間を共有させてくれてありがとう。忘れられないクリスマスイヴになりました。またショーで素晴らしい演技を見せてください。

さて帰ろうかと席を立つと、休憩時間に転落?した人を救護していた女性が係員に状況を聞いていました。命に別状はなかったようでしたが、なかなか恐ろしい会場だな…。
Aさんと人の波に押し流されまくりながらさいたまスーパーアリーナを出ると、外はクリスマスのイルミネーション。並木道がとても綺麗。白と青のライトが光る大きなシャンデリアみたいな飾りがとても素敵で、写真を撮っていたら「恵比寿のバカラほどじゃないけどねー」という声が聞こえました。去年見たやつか。確かにあれは素晴らしかった。
クリスマスマーケットも行われていて、温かい食べ物やワイン、クリスマスの様々な雑貨などが売られていました。雰囲気だけ味わいましたが、クリスマス気分に浸れて良かったです。

あまりにも寒いので、Aさんと近くのカフェに入りました。スーパーアリーナからの帰りらしい客でいっぱいでしたが、喫煙席でも良ければ、とひとりで来店していたお姉さんが席を譲ってくれて、無事に着席できました。ほかは一人掛けの席しか空いてなかったのです。明らかにスーパーアリーナからの帰りだったお姉さん(笑)、ありがとうございます。
やはり朝に食べ過ぎたらしく、ココアだかカフェラテだかを飲んだだけで過ごしたのですが、もうパンやケーキはほとんど残ってなかったような気がしました。スーパーアリーナのせいか。1万人以上の観客が押し寄せたんですもんねえ。
お茶しながら町田君の放送がアンコールしかなかったことを知り憤る我々。ステファンのカットは予想通りだけど、あんまりだよなあ。

帰りはさいたま新都心駅から電車に乗りました。さすがに空いてる。どこで埼京線に乗り換えればいいのかをしっかり聞いて(笑)、Aさんとは車内でお別れ。今回も本当にお世話になりました。神降臨。ありがとうティムシェル←だから関係ないだろ(笑)

以下次号。

All Japan Medalist on Ice 2013⑨

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休憩時間終了後、第二部がスタート。オリンピック代表が登場するのはここから。

まずは高橋成美木原龍一。成美ちゃんがトランとペアを解消し、木原君とペアを結成した時は本当にびっくりした。あれからまだ1年も経っていない。木原君は昨年の全日本はまだシングルの選手として出場していたはずだ。
正直、世界のレベルにはまだ程遠い。団体戦では最下位候補だろうし、個人戦でも状況は変わらないだろう。それでもこのペアには、応援したいと思わせる何かがある。それは木原君のひたむきさゆえかもしれない。過去のメダリスト・オン・アイスで見た彼は、観客を楽しませようとするユーモアに満ちた好青年だった。今回の団体戦のために無理矢理作られたペアではなく、日本のペアの歴史を塗り替えるような選手になっていって欲しいと思います。

アンコールを促すナレーション。やっぱり代表は全員アンコールがあるのね。
そんなわけでレ・ミゼラブル。トランと組んでいた頃はあんなにイキイキ滑っていた成美ちゃんが、今は別人のように見えるのは仕方ないことかもしれない。それでもいつか、あの成美ちゃんが戻ってくると私は信じているよ。オリンピック頑張れ。

アイスダンスの代表、キャシー・リードクリス・リード。すっかりお馴染みですね。
競技もそうだったけど、このエキシビションプログラムも和風。なかなか熱い演技で良かったです。クリスの膝にプロテクターがなかったのでちょっとホッとした。ネーベルホルンで「死んでもいい」と思ったというクリス、かっこよかったなあ。団体戦の意義は正直よくわからないけど、彼等が命懸けで手にした出場枠を無駄にしないように、しっかり応援したいと思うんだ。

会場の空気がガラリと変わる。でもいつものショーの、アイドルを迎えるような熱気とはやはり少し違っていた。安堵感。みんな彼を待っていたんだ、そんな空気がそこにはあった。
高橋大輔。昨日までの3日間散々泣かせていただきました。
海の上のピアニスト。うーん、このプログラム苦手なんだよなあ。ぴんとこないまま演技が終了しそのまま座っていたら、周囲が総スタオベ状態で、全っ然前が見えないでやんの。仕方ないからスタオベした。高橋君ゴメン(汗)。
アンコールはマンボね、どうせマンボでしょ、とっととおやんなさいよ(←楽しみにしてる)とワクワクしてたら、
eye!まさかのeye!よっしゃああああああ!
やっぱりいいプログラムだわこれ。もうめっちゃくちゃ盛り上がる。今度は自発的にスタオベした。高橋君許せ(汗)。

続いては村上佳菜子。彼女らしい明るいプログラム。夏のショーではイマイチかなと思っていたプログラムだけど、今日は抜群に良かった!無事に調子が上がってきたようでホッ。
アンコールはショートプログラム、だよねこれ。これも気合いが入ってた。彼女の良さは、エネルギーが身体の内から弾け出すようなところだと思う。生きている、って感じがするんだよね。
アンコールともどもスタオベ。このあたりから最後までずーっとスタオベです。

第二部の真打ち。毎年毎年、メダリスト・オン・アイスに出場できるかどうかを心配していた彼が、今年はオリンピック代表として堂々と紹介される。感無量。
町田樹。我らが広島の星。

白夜行」の物語が終わるのはクリスマスイヴ。だから僕がこれを滑るのも今日が最後です、というナレーションが流れると会場からは悲鳴が。私も叫んだよ。マジか!まさかのラスト白夜行。これは一瞬たりとも見逃せない。
試合が続き、目に見えて疲労が溜まっていた町田君。決して完璧な演技ではなかったけれど、これが最後だという熱い想いみたいなものが一貫してその演技に流れていた。ラストは氷に寝転んだまましばらく起き上がれなかったし、アンコールの拍手が鳴り止まない中、ティッシュで汗を拭っている町田君は、涙も拭っているように見えました。

…この演技を機材トラブルだかなんだかで最後まで録画できなかったフジテレビ、はっきり言って謝って済むようなレベルではないと思いますが。白夜行の余韻に浸りながらふと会場に設置されていた大型モニターを見上げると、放送休止の時間帯に表示されるカラーバーみたいなのが映ってて、そのあとすぐメダリスト・オン・アイスのロゴに変わったから変だなとは思っていたのですが…。
お茶の間では「TBSのドラマだから放送できなかったのでは」なんて憶測が飛び交ってたらしいけど(笑)、会場の観客はまさかそんなことが起きているなんて誰も気付いてなかったと思います。この目に最後の白夜行を焼き付けることができて本当に良かったと思う反面、せっかくの晴れ舞台を映像という形で残せなかった町田君に申し訳ない気持ちでいっぱいになります。いや謝るのはフジテレビだけどな。
しかしまあ、会場では熱い演技を堪能できたんだし、どうしても見逃したくない演技があるならば、やはり時間とか様々なものを調整して会場へ足を運ぶべきなんだなと痛感した。すべてにおいてそうすることはもちろん難しくても、できる範囲で努力は必要かもしれない。

アンコールは「エデンの東」。火の鳥は長岡で見たけどこれは生で見たことがなかったので感激。町田君の演技の特徴って、一言で言うと叙情性、かなあ。

もしかしたら現役の彼女を生で見られるのはこれが最後かも、と思うと感慨深かった。浅田真央
金色のシンプルな衣装。昨年のメリーポピンズとは打って変わったプログラムに、彼女はすっかり大人になったんだな、と実感する。
真央ちゃん見るの1年ぶりのはず。まるで氷の上を羽根が舞っているような軽やかなスケーティングに感嘆しました。氷から少し浮いてるみたいに感じた。すごい。
アンコールはラフマニノフのステップ。これが、これが見たかったのよ私は!←いまさらチケットが取れなかったことに涙
しかもフィニッシュが自分の目の前。ものすっごく喜んだのに前の席の人の頭が思いっ切りかぶった。うおおお、うおおおおおおお(血の涙)

そして最後は全日本の覇者。羽生結弦
おお、この衣装は「花になれ」じゃないか、久しぶりだな。着物のようなデザインのこの衣装、羽生君にとてもよく似合う。
笑顔で歌いながら滑っているのが見えました。気持ちのこもった、とてもいい演技だった。羽生君なりにチャンスをつかめなかった選手達の想いもオリンピックへ連れて行こうとしているような、打ちのめされても打ちのめされてもでもそこに希望があるような、そんな演技に感じました。

アンコールはすっかりお馴染みのショートプログラム。不思議と飽きないのがすごい。ジェフの振付師としての才能に驚愕する。
しかし羽生君がこんなに早く駆け上がっていくとはなあ。プルシェンコの後継者が日本から生まれるとは思っていなかった。この時は出場が決まってなかったけど、プルシェンコと羽生君が最後の最後にオリンピックで対決するということに「運命」を感じずにはいられない。これは神が定めていた未来なのだ、きっと。

結局行わないのかと思い始めていたインタビューコーナーがここで始まりました。男子の代表3人がキス&クライに並びます。
町田君が喋ろうとすると何故かクスクス笑いが漏れる会場。発言に期待を込めての笑いだと思われますが、今回は別に変なこと言ってなかったのに(泣)失礼過ぎる(泣)
でも各種迷…名言について「言っちゃったよ、と思うことがある」みたいなことを笑いながら話す町田君はすごく面白かったので私も爆笑させていただきました(笑)
今年は野次を飛ばす人がいなくて安心した。近くにいなかっただけかもしれないけど。ファンの行いは選手に跳ね返ってくるんだと、今回の全日本を見ていて思った。高橋君のことが本当に好きなら、ほかの選手を貶めるようなことはやめて欲しい。それは応援でも、愛情でもない。

ラストを飾るのはこの人、鈴木明子。何度も生で見たエキシビションだけど、ますます磨きがかかったような気がした。
アンコールはショートプログラム。この曲やっぱり反則。見られて良かった。

今度は女子の代表3人でインタビューコーナー。3人が並ぶと衣装の色が信号機のようで気になって仕方なかった(笑)。
ところで、ペアとアイスダンスの代表のインタビューは無しかい。オリンピック代表なのに?団体戦の結果は彼等にかかっているというのに、失礼過ぎるだろうフジテレビ…。実は別に収録してました、とかいう展開はなかったんでしょうね、どうせ←地上波の録画はまだ見てない

以下次号。

All Japan Medalist on Ice 2013⑧

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会場が熱い拍手に包まれる。彼をこのメダリスト・オン・アイスで見られるのは今日が最後。織田信成ラストサムライ
とてもよく出来たプログラムだと以前から思っていたけれど、今日の演技は比較にならないくらい素晴らしかった。ジャンプやステップも完璧だったけど、何より魂がこもっていた。今年のメダリスト・オン・アイスで最も良い演技をしたのは間違いなく織田君だったと断言できる。プログラムの中盤から涙が止まらなくなって、溢れて溢れて本当に困った。演技が終わってふと気が付くと周囲の人も泣いてたし、挨拶する織田君を見たら織田君も泣いてた。現役引退が近いこととオリンピックに行けなかった悔しさと、きっといろいろな想いが、万感の想いが詰まった演技だったんだろうな、とこの時は思っていたのだけれど。

織田君があまりにも素晴らしかったので呆然としているうちに終わってしまった感は否めないけれど、彼女も良かった、今井遥。「朝からゴキゲン」だったと思う。このプログラムがお気に入りなのか。相変わらず衣装が抜群にかわいい。来シーズンも活躍を期待してます。

またまた熱い歓声で埋め尽くされる会場。日本が生んだ天才スケーター、と全日本の実況で呼ばれていたことを思い出す。彼のいないオリンピックはどんな世界になるのだろう。小塚崇彦
小塚君の演技を見るのは本当に久しぶり。彼だけはもう少し上の方から見たかった。人の頭でリンクが隠れがちのこの席では、表情はそこそこ楽しめても小塚君のスケーティングを心底楽しむことができない。久々の小塚君なのに消化不良。帽子をかぶったお洒落なプログラムでした。
この時はハッキリしていなかったけど、後日現役を続けてくれると知って本当に嬉しかった。何だかんだ言ってるけどやっぱり私は君のファンだ。これからも応援しているよ。

そして真打ちの登場。第一部を締めくくるのは彼の演技。ステファン・ランビエール
プログラムはカルメン。かの有名な闘牛士の歌。これが僕からのクリスマスプレゼントです、というナレーションとともに歓声は最高潮に。
クリスマスに合わせて華やかなプログラムを選ぶだろうと予想はしていたので、プログラム自体は思った通りだったけれど、衣装がかなり異なっていたため印象が違いました。元々はオペラ・オン・アイスのためのプログラムだったこのカルメン、最初にそのイタリアで滑った時は真っ赤なシャツにオールバックで、外見的にもかなり男らしい印象でしたが、今回は白いシャツに黄色のネクタイ、髪もふんわりとおろしたまま。黒の短いジャケットと黒のパンツはオペラ・オン・アイスと同じだけれど、いつものステファンらしくて今回の方が好きかな。

ステファンのプログラムはいつもあっという間に終わってしまうのですが、今回は少し長めに作られているため心行くまで彼の演技を堪能できました。ぶっちゃけ全日本に出場してたっけ?と見紛うレベルだった。技術が衰えないどころか、今年もネーベルホルンに出てたら賭けるまでもなくスイスの出場枠を獲得していただろうに、と思わせる程でした。
ありとあらゆるスケーターが演じてきたこのカルメン。これほどの定番でステファンが滑るなんて珍しい気がするけど、それだけに彼の優雅さやストーリーテラーとしての深さが際立っていると思いました。そこそこ盛り上がっても、このプログラムが好きだと思わせるカルメンにはこれまでに出会えなかったのだけれど、今日やっと出会えた気がします。
しかしカルメンってすごい曲だと思う。ビゼーって確か相当な若さで亡くなってるんだよね。でもカルメンの様々な楽曲は知らない人がいないし、インパクトも迫力もものすごい。どれだけ使い古されても滑ろうとする人がいるのはよくわかる。これが天才の仕事ってやつなんだろうな。

カルメン自体は有名だけど、よく考えると詳細は何も知らないなと思い、メリメによる原作を1年くらい前に読みました。マノン・レスコーみたいな、真面目な男性が魔性の女に人生を狂わされるというファム・ファタルものなわけですが、オペラとは登場人物の名前とか色々細かいところが違うみたい。ステファンが演じているエスカミーリオは、原作では確かリュカスだったし、そんなに登場するわけでもなかったような気がする。でもカルメンは彼に惚れてホセを捨てちゃうんだよね。イタリアで演じたエスカミーリオなら危険な女カルメンも惚れてくれそうだが、日本で演じたエスカミーリオは逆に騙されてそうだと思った(笑)。でも久々にフラメンコ系統のステファンが見られてワクワクしたなあ。相変わらず拍手も忘れて見入ってしまいました。

ステファンの登場順は一部の最後が最適だなとつくづく思う。思う存分彼の演技に浸れるから。今年も素敵なクリスマスを彼のおかげで過ごせたよ。
休憩時間はAさんとお話してました。織田君への感動と「あのスイス人はオリンピックに出るのか?」という(笑)話題で盛り上がっていたら、近くの客席の辺りで何やら大きな音がした。どうやら観客が座席から転げ落ちてしまったらしい。女性が即座に連れを呼び、気道確保とか何とか叫んでいるのが聞こえた。連れの方はおそらく医療関係なのだろう。
かなりな高さの段差もあったし、実は気をつけて移動しないと危険な会場だったと思います。それでいいのか?ある程度は仕方ないと思うけど、「落ちる」レベルの場所があるってヤバいんじゃ…。

席に戻るとパンフレットを熟読。前日まで出演者が決まらないせいだけれど、冊子じゃなくて1枚ものが人数分。せめて1000円だったらなあ、と毎回思うぼったくりぶりだけど、やっぱり記念に買っちゃうんですよね。
そう言えば、暗がりのキス&クライに人の姿が見えました。少なくとも男性と女性がひとりずつ。女子アナと国分氏?誰かはわからないけど、今年もインタビューコーナーがあるのは間違いないようです。結構どうでもいいけどさ。

以下次号。

All Japan Medalist on Ice 2013⑦

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切ないくらいに熾烈だった戦いの余韻を閉じ込めた会場が、煌びやかな照明と音楽に彩られる。全日本選手権エキシビション、メダリスト・オン・アイス、開幕。

まずはオープニング。最初は主にジュニア選手が登場。織田君や小塚君が現れると会場はひときわ大きな歓声に包まれました。オリンピックに行けなくたって、私達は君達が大好きだ。フィギュアスケートを愛するファンの、温かく深い想いがそこにはありました。

選手達が退場すると、鼻から牛乳…もとい(笑)、トッカータとフーガに乗せて白いシャツの人物がステージの前に現れました。そのままたったひとりでリンクの中央へと滑り出し、華麗な技を披露します。
絶対カットだな。間違いなくカットだなこの登場の仕方は。地上波にはまったく期待をしていないが、お茶の間の皆さん、今年もステファンは諦めてください、と心の中で全国の茶の間に向かって念を飛ばす私。白いシャツは反則だって言ってるだろうステファン。反則レベルのステファンを見たい方は会場まで足を運びましょう。そろそろ学習しようぜ視聴者も。

ステファンが姿を消すと、オリンピック代表の10人がリンクに登場。放送はきっとここからだったはず(←地上波まだ見てない)。放送予定に合わせて構成されてるんだなあ。いいような悪いような。
私の席はちょうど羽生君と真央ちゃんの間で、さらに町田君がこちらへ向かってくるというなかなかおいしい位置。前の男性の頭を避けるように羽生君と真央ちゃんが立ってくれたのでラッキーでした。こうして見ると、やっぱり結構端かも。

スケーターが全員ステージの前に移動し、絢香の歌が始まりました。本邦初公開のオリンピックのテーマ曲らしいけど、全然耳に残らない…。NHKのテーマ曲もイマイチだし、せっかくのオリンピックなのにちょっと残念。4年前のラルクはすっごく良かったんだけどなあ。NHKだけど。
絢香はもう少し上手かなと思っていたのですが、歌も歌声もまったく耳に残りませんでした…。もし安藤さんが代表になっていたら絶対コラボレーションしたんだろうな。ゲストが絢香だというのはあらかじめ発表されていたので、そのためのオファーかと思っていたくらいです。まあ勝手な想像ですが。

絢香の歌声で10人が所狭しとリンクを舞い、オープニングは終了。ここからは個人演技。まずはジュニアの選手達から。

トップバッターは松田悠良。名前だけは知ってたけど初めて見たスケーター。
曲は「キッスは目にして」。ただし日本語で歌われているバージョン。なかなか渋い選曲。ピンクのハッキリした衣装も手伝って、こまっしゃくれた雰囲気がよく出てたと思います。かわいい。

2番手は日野龍樹。見たことある衣装だな。相変わらず淡々とし過ぎているように見えて気になってしまう。もうそういう性格を活かしたプログラムを作った方がいいんじゃないだろうか。容姿はせっかく恵まれてるのになあ。

3番目は三原舞依。今回初めて知った選手です。かわいらしい感じ、だったような?ほとんど覚えてなくてごめんなさい。

シニアの全日本でも健闘した宇野昌磨。色気が出てきただの何だの、とナレーションが入るので会場は爆笑。ギャグキャラじゃないでしょ宇野君は(汗)
でも演技が始まった途端、どこか危険な薫りのする色気を放つ宇野君にすっかり心を奪われる。子供のような小さな身体にそれを纏うというギャップが彼の色気の正体だろうか。ジャンプさえどうにかなれば「化け物」になれる選手だと思う。

本郷理華。桜の柄の、着物のような衣装が素敵。
しかもこの曲、「夜桜お七」じゃないですか。素晴らしい選曲だな。演歌って意外とスケートに合うと思うよ。特にこの曲はいつか滑ってくれる人現れないかなと思ってたので嬉しかったです。

田中刑事。相変わらず涼やかな色気が素敵。悪くなかったような気がするんだけど、演技ほとんど覚えてないや、ごめんなさい。

宮原知子。手首に赤い布を巻いた白い衣装。
初めて見た12、3歳くらいの頃から、惹きつける演技をする子だと思っていたのですが、このプログラムはイマイチだったかもしれない。メリハリに欠けるというか。でも全日本素晴らしかった。これからもっともっと上を目指して欲しいです。

続いてはアイスダンス。平井絵己&マリオン・デ・ラ・アソンション。名前は聞いたことがあったけど初めて見る。マリオーン!という叫び声が上がってるあたり、なかなか人気もあるみたい。
結構上手いと思った。男性が外国人なのが実に惜しい。世界選手権には出られてもオリンピックには出られないもんなあ。でもまた見てみたいふたりだと思いました。

以下次号。

All Japan Medalist on Ice 2013⑥

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放送の終了後、スポーツニュースの隙間を縫ってホテル内のコンビニへ。夕食がまだでした。
夕食と言っても夜は外食へ出ない限りほとんど食べないので、ヨーグルトをひとつだけ。でも何となくちょっと高いやつにしてみる(笑)。
コンビニとは思えないようなものがいろいろ売っていて面白かったです。パンダのぬいぐるみが何種類もあったり。ちょっとしたお土産物屋も兼ねている模様。

スポーツニュースをチェックして、お風呂に入って就寝。翌朝再び入浴して髪を洗いました。お風呂も私の身長くらいバスタブがあって広々。洗面台も広いし、ユニットバスだけど全然気にならない。
身支度して朝食へ。いくつか会場を選べるのですが、とりあえずいちばん広そうなところへ。
なかなか充実したバイキングでした。パンの種類が豊富でしかも美味しい。小さいけどケーキが3種類、オムレツもその場で焼いてくれるし肉じゃがもある。ヨーグルトに入れるフルーツも豊富な品揃え。
やっぱり食べ過ぎました。でも思いっ切り食べて昼食代を浮かせるのがいつもの作戦なので(笑)←高級ホテルにまで来て心底哀れな

優雅なクリスマスイヴの朝を過ごしてチェックアウト。ああ楽しかった。余裕があったら2泊したかった。ロビーに飾られた巨大なクリスマスツリーを眺めながらホテルをあとにします。

今晩の宿も新宿。高級ホテルからさほど離れていない場所にあるのを確認してからスタバへ。まだ手紙が書けていなかったのです。もちろんホテルでも隙間時間にはずっと書いていました。
隣に座っていた男性二人連れの話に何となく耳を傾けながら清書。IT業界の人らしいが、今日が平日ってあたりで推して知るべし。いろんな人生があるものだ。
どうにか完成した頃に、仕事を終えて合流される予定のAさんが到着。スタバを出てホテルへ移動しました。やれやれ書き終わって良かった。

チェックインして荷物を部屋へ。やっぱりかなり手狭。昨日の部屋の半分以下かなあ(笑)。部屋はともかく風呂の狭さは天と地ほどの差がありました…。でも立地はすごくいいし部屋も綺麗だし、部屋からの眺めが思ったよりずっと良かった。黄色く色付いた街路樹が整然と並ぶオフィス街。なかなか絵になる。
カードキーじゃないホテル、久々に泊まったぞ。なんか逆に新鮮。

手早く荷物だけ置いてAさんとプロントへ。やれやれ身軽になった。
やはり食べ過ぎたらしくあまりおなかが空いていなくて、昼食はクラムチャウダーのみ。温まる。
それからラッピング用品を買いに文房具屋へ。めっちゃ狭い。エレベーターも狭い。猫の額のような敷地の6階建てくらいのビルで売られていたラッピング類はどこか昭和の香りがするデザインが多かった。3種類ほど購入して新宿駅に向かいました。

埼京線に乗車。始発なので座れてラッキー。埼玉に到着するまでに仕上げなければ、と先ほど購入した袋や飾り、家から持参したシールでラッピング。何となくそれっぽく出来ました。ほっ。
車窓からは富士山らしき背の高い山が見えました。夕焼けの富士山。美しい。

北与野駅で下車。さいたまスーパーアリーナまでは迷うことのない一本道ですが、既に薄暗いさいたま新都心は凶悪な寒さ。東京はそうでもなかったのにー!
トイレが絶望的に混雑するということで、入場する前にトイレを済ませてから会場内へ。ほとんど並んでないトイレを見つけた我々ラッキー。

そして、いよいよ場内へ。入口では今年もニチレイからのお土産を配っていた。鶏白湯スープ、ペットボトルの水、食品を入れた袋の口を閉じておくためのクリップ、クリアファイル2種類、付箋、パンフレットやチラシ類がいくつか。
明らかに去年より豪華なんですけど。どうしたニチレイ。クリアファイルが佳菜子ちゃんの写真入りとニチレイ君の2種類で嬉しかったな。付箋もニチレイ君デザインでかわいいの。

通路にはいつものスケート関連の物販ブースのほかに埼玉の観光案内所やお土産の販売スペースもあって、じっくり見たかったのだけど、
とにかくすごい人。Aさんとはぐれないように歩くだけで精一杯。お土産はいい加減買ったしな、と早々に諦める。
それでもパンフレットは購入しプレゼントもいつもの箱に突っ込んだ。ステファンの箱にほとんど入ってなくてびっくり。まだファンは埼玉に着いていないのか。結構もうギリギリですよ?それとも実は既にいっぱいになって回収済み?
ここで葉加瀬太郎のプレゼントボックスを見つけて少なからず驚く私とAさん。事前告知なかったよね?結構大物なのに。

人の波に流されながらようやく座席へ。これがさいたまスーパーアリーナか。テレビで見るよりは手狭な感じ。でも建物が高い。上の方を見上げると首が痛い。あの辺の席だとリンクはかなり遠いだろうなあ。
どれどれ私の席は…って何だこの数字。3桁?どれだけ端っこなのよ?
と恐る恐る係員に教わった場所へ行くと、そんな端でもなかった。リンクが長い方の、中央よりも少しステージと反対側に寄ったブロックのいちばん後ろ。いちばん後ろー!まあいい、気兼ねなくスタオベできる。

それにしても前の座席の人の頭が邪魔だな。段差があまり付いていないのか。しかも目の前は男性、少し左手の前にいるのも男性。
相当視界が遮られるんですけどー(泣)
いつかの新潟よりはマシだ、と自分に言い聞かせながら着席。いつものショーより随分男性が多い気がする。確かアート・オン・アイスもそうだったし、首都圏だからなのかな。

場内は拍子抜けするほど暖かかったです。競技3日間の観客があまり厚着をしていなかったので、ストールや膝掛けは一切持って来なかったのですが、コートも要らないくらいでした。ノースリーブのワンピースに暖かい素材のカーディガン、なんとこれで十分。コートは脱いで膝掛けに。外はあんなに寒かったのに。

さて、いよいよエキシビションの開幕です。以下次号。

All Japan Medalist on Ice 2013⑤

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あやしい歌がうっすら聞こえる中(笑)、目的のお店へ。スイスのローザンヌに本店のあるチョコレートのお店、ブロンデル。いちど行ってみたいとずっと思ってたんだよね。
1階がチョコレートの販売、2階がカフェになっていて、まずは2階へ。スイス国旗をデザインしたメニューからしてすさまじくかわいい。
時期的にブッシュ・ド・ノエルしかないということで、それとチョコレートドリンクのセットを注文。ケーキセット1580円。よく行く地元の喫茶店、ケーキセット500円ですけど…(汗)
チョコレートドリンクはたくさん種類があって、定番らしい甘いものにしたけど、とっても美味しかった。ケーキもクリスマスらしくてしかも美味しい。お店も空いていたし、ゆっくりくつろげてとても贅沢な時間を過ごせました。さっきの歌がうっすら聞こえてたけど(笑)

1階でお土産も買いましたが、ケーキセットの値段から想像が付く通り、なかなか目の玉が飛び出ます。どうしてもお礼をしなければいけない人へのお土産は選んだけれど、ちょっと配る程度の目的で買えるものはほとんどなかったよ!スイス高え!(泣)
でもローザンヌはステファンの居住地。ファンなら訪れねばなるまい。パッケージ類もものすごくかわいいし、また行ってみたいです。

資生堂パーラーでもお土産を買い、さらにリンツへ。ご存じの通り、リンツもスイスのチョコレートメーカー。
ここのリンツは広くて、商品の種類も豊富でした。カフェも大盛況で、美味しそうなケーキが目に付きました。ブロンデルはあんなに空いてたのに。リンツの方が多少はリーズナブルだからか?多少だけどな。
クリスマス限定のクマのチョコレートがいろいろ売られていて、いくつかお土産に買いました。直営店限定の商品も多いらしく、目移りして困りました。店ごと買ってくれる人募集。

さらに!(笑)瑞花へ。長岡で買ったここのおかきがものすごく美味しかったんだよね。
ここでもお土産を購入。価格も手頃だし、接客も丁寧で好感が持てました。もういい加減大量に買っていたお土産をまとめてくれたんだけど、「銀座は誘惑が多いですからね」と不敵に笑うお姉さんが素敵だった(笑)。実家に買ったお餅が美味しそうだったのだがもう食べたのだろうか←狙ってる

気が付けばすっかり夕暮れ。まだ5時前なのに。そうか、東だから日が暮れるのが早いのか。
暗くなってきた道を少しウィンドウショッピング。ステファンのスポンサー(だったはず)の時計メーカー、ウブロの店舗を見て目の玉が飛び出る。いちばん安い時計でも私の年収より多いんだが。誰が買うの?←棒読み

銀座を満喫してAさんとはお別れ。何に乗り換えてどこで降りてどの辺に乗れば楽に改札を出られるか、を丁寧に教えていただけたおかげでスムーズに新宿に到着できました。本当にお世話になりました。もうどこでどう乗ったのか思い出せないけど←お前…

新宿に来るのは3回目だけど、改札を出たら見たことのある場所に着いたので安心してそのまま進む。ほとんど迷わずにホテルに到着。ほっ。
チェックインすると外国人の男性が部屋まで荷物を運んでくれました。おなかの出たおじさんだった。でもちょっと非日常感があっていい。

シングルで予約したのに案内されたのはツインでした。ソファにテーブルもあってとても広い。開放感が素晴らしい。
ベッドに寝転がって女子のフリーをテレビ観戦。なんて贅沢。部屋のポットに最初から水が入ってたし、ちょっと古いけどやっぱりいいホテルなんだな。

女子は録画放送のため緊張感なし。生で十分放送できる時間帯に競技をやっているというのに。今日も中塩さんが映って、フジテレビに気に入られたのではなかろうかと期待半分不安半分。だってフジだし。
安藤さんはサバサバした顔をしていて、正直今回の彼女のやり方は子供の我儘みたいで好きじゃなかったけれど、ひとつの時代の終わりを感じて感慨深いものがありました。ジャンプに関してはやはり際立って才能があるんだと思った。6月にはいちども跳べていなかったことを考えると素直に感心。それだけに、もっとスケートに向き合って欲しかったかなと思いました。引退という文字が見えて初めて惜しくなったのかな。ちょっと遅かったのが残念だけど、長い間本当にお疲れ様でした。

今シーズンは全勝でオリンピックへ向かうんだと思ってた真央ちゃんがここに来て崩れ、少し心配。真央ちゃんは残念だったけど、佳菜子ちゃんと鈴木さんは素晴らしかった。鈴木さんの演技の後ステファンが泣いてたらしい。スタオベもいろんな選手にしてたしお花をリンクに投げたりまでしてたらしい。やっぱり今日も見てるのか某スイス人。今日は割と遅めの出勤(笑)だったらしいが、それでも毎日来てることに変わりなし。どんだけ←2回目

素晴らしい演技が続出で、見応えたっぷりだった女子フリーが終わると、いよいよ代表発表。ここからやっと生中継に入るフジ。実際の競技終了時間と発表までの間が1時間程度空いていたせいだと思うけど、競技も生中継して発表まではお得意の振り返りでもやってれば良かったんじゃないのか?

こんなに緊張したのどれくらいぶりだろう。ついに訪れたこの瞬間。息を詰めて発表を待つ。
ペアは成美ちゃんと木原君。アイスダンスはキャシーとクリス。女子は鈴木さん、真央ちゃん、佳菜子ちゃん。ここまでは予想するまでもなく予想通り。
最後に発表されたのは男子。わざとかこの順番。
まずは羽生君。これは順当。
そして町田君。良かった、ちゃんと選ばれた。最後の最後まで不安だったのです。ほぼ確実ではあったけど、絶対じゃなかったから。
最後のひとり。息を飲む会場。ゆっくりと、確かめるようにその名前は呼ばれた。
高橋大輔
弾かれたように驚喜の声を上げる観客。テレビの前でも同じような光景が繰り広げられたのだろう。

いろいろ考えることはあるけれど、これがベストのメンバーだったと私も思う。クールな小塚君の涙、結果を知ってそっとモニターの前を離れる織田君、彼等のことを思うと胸が痛くてたまらない。誰もが納得のいく形で選ばれたわけではない高橋君も内心複雑だろう。バンクーバーの閉会式、無邪気に大きな風船を追いかけていた3人の姿を思い出す。もうあの光景が戻ってくることはない。あの時の3人でたったひとつの枠を争うなんて、4年前は考えもしなかった。
高橋君は彼等の想いも魂に乗せた演技をオリンピックで見せて欲しい。それができるのはずっと走り続けてきた彼だけだと思う。そしてその時、日本フィギュアスケートの黄金期も終わるのだ。高橋君の今回の役目はメダルの取得ではなく(たぶんもう難しいと思うし…)、それだと私は思っている。

誰にオリンピックに行って欲しい?と聞かれたことがあるけれど、誰が行っても泣くし、誰が行けなくても泣く、と私は答えた。その通りの代表選考だった。選手たちがあんなに泣いてる全日本は初めて見たと思う。今でも思い出すと切なくなる。
この熾烈な状況で町田君が代表に選ばれたということは、本当に本当にすごいことだ。ずっと応援していたけど、正直最後まで読めなかった。まだどこか夢の中にいるような気がしてしまう。嘘だよ、って言われても信じてしまいそうなくらいに。

しかし、今回オリンピック出場を逃したのは皆家庭を持った選手達だったというのは少し気になった。無良君、織田君、安藤さん。小塚君は少し違うけど、公になっているという点では同じかもしれない。やはり成功と安定は同時に得られないものなんだろうか。感性が大切な職業の人間が、所帯を持つことでその才能を枯渇させてしまうことは往々にしてあるし…。安藤さんの演技からも不安定さが無くなってしまった。その不安な感じが魅力でもあっただけに、技術的なものはもちろん、実は「演技が面白くなくなった」ことも気になっていたのです。まあこれは私の感想に過ぎないんだけれど。織田君は家庭を持ったことが最終的にはプラスになってたような気がするし。もし織田君が3位だったら代表に選出されていたのは織田君だったんじゃないのかな…。いつも一歩足りない、最後まで織田君らしかった…。

結局3日間客席を凝視し続けたもののステファンは発見できず。選手の入退場口の真上に関係者席が割り当てられていて、そこにずっといたらしいのだけど、その辺りはほとんどテレビに映らなかったのです。ぼんやりと映った時に町田君と高橋君らしき人影はわかったけど彼は最後までわかりませんでした。あれだけ無意味に目撃されて無駄な存在感を振りまいていたのに(笑)

以下次号。