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うさぎパイナップル

ただ、書くことが好きなだけです。

世界選手権2017雑感⑤

さあ、満を持して男子フリー。完璧じゃないけどさっと掃除もしたし風呂に入って禊もしたぞ。あとはもうテレビの前で祈るだけ!

と言っても放送時間の前半は女子フリーの再放送。「コーチとしてこの大会に臨んでいるステファンが映るかもしれない」という期待は残念ながら打ち砕かれてしまったが、私の集中が削がれなかった、という意味ではこれで良かったのかもしれないな。彼が客席にいるのがわかった大会はまったく競技に集中できなかったこともあったので(泣)。そうか、あのフラメンコからもう10年か…。あの頃はステファンにもジェフにも勝って欲しくて、いつも胃の痛い思いで試合を見てた。大好きな選手がたくさんいて、楽しかったけど複雑だった。今も好きな選手たちはたくさんいるけれど、胃の痛い思いもするけれど、あの頃のような気持ちに強く強くさせてくれる選手は、今はひとりだけかもな。ステファンが引退してからは、のんびりと競技としてのフィギュアスケートを見ていこうと思ってたけど、町田君がいて、ケヴィンがいて、そして羽生君がいて…。緊張で死にそうになるけれど、やっぱり楽しい。町田君はもう競技の世界にはいないけど、ケヴィンが怪我から戻ってきてくれた。羽生君はフィギュアスケートのファンで良かったと思わせてくれる。ほかにもたくさんの素晴らしい選手たちがいる。ものすごくゆるいファンだけど、大好きな選手が引退するたびに、もうこんな辛い想いはしたくないから離れたい、なんて思ってきたけれど、なんのかんのと15年、この競技を見てきた。ずっと見てきて良かった。今は心から、そう思う。

第3グループから本格的に生放送に突入しましたが、その前に刑事君とミーシャの演技を録画で。刑事君、サルコウ決まったしいけるかなと思ったけど…。すごくすごく残念だったけど、私は今シーズンの刑事君の活躍がとても嬉しかった。どうかこの経験を来シーズンに活かして、頑張って欲しい。
フジはミーシャのファンなのか?今シーズンでの引退を示唆していたからとは言え、ショートもフリーも流すとは。でも流してくれて良かった。素晴らしい、素晴らしい演技だった。ゆったりとしたテンポの曲で、滑りにくそうにも思えるのだけど、でもフィナーレの盛り上がりは感動的で、話の通りならこれが最後になってしまうのだろう彼の競技人生を締め括るのに最高の選曲だったと思う。ひとつひとつのジャンプが、スピンが、噛みしめるように、白い氷の上に軌跡を描いていく。ショートに続いてのノーミス。ショートもフリーもノーミスの演技を揃えることがどれだけ難しいのか、今大会を見ているだけでも理解できるはずだ。彼の新しい人生への門出を、スケートの神は選手としての最高の名誉で祝福したのだろう。テレビの画面に向かって拍手を送りながら、そう思った。

さてさて、ついに緊張の生放送、第3グループですよ。第一滑走はコフトン。痛めたらしい足は本当に大丈夫だったのだろうか、と思ってしまう演技で少し残念だった。それよりアホの私でもザヤックに気付いたぞ。以前ほど減点されなくなったとは言え、ザヤックだとわかると頭を抱えてしまう癖は抜けそうにない(泣)。
ビチェンコもショートほどの勢いはなかったように思えたが、なかなかの演技だった。選手生命が比較的短いこの競技において、30歳近い彼がこのメンツと互角に戦ってるの、マジですごい。今大会のダークホースはある意味彼か?

はい、しばらく正座で見ますよ、ケヴィン登場。怪我のため全っ然彼の姿を見ることが出来なかった、長い長い年月。このまま引退してしまうのではないかと恐れてすらいた。でも、ケヴィンは帰って来た。世界選手権のリンクに戻ってきた。4本の4回転をひっさげて。これぞケヴィン。回転不足こそあったけれど、ほぼノーミス。涙出そうだった。個人的にはトリプルフリップトリプルループのコンビネーションに痺れました。元祖ジャンプの鬼・ケヴィン、完全復活。こんな嬉しいことがあるだろうか。彼の競技生活があと1年も無いのならば、どうか最後まで健康に駆け抜けていって欲しいと、心から願う。

コリヤダのルッツ、回ってたんだよねあれ?うーん、転倒が残念。彼もショートに比べたらかなり精彩を欠いた。4分半のフリーを滑りきるのはやはり大変なことなのだ。大会期間中にプルシェンコが引退を表明し(またしれっと復帰するのではという思いも拭えないけど(汗)、さすがに今度こそ本当なんだろうな。全盛期の彼がこの時代にいればきっと最高の戦いを見せてくれたのだろうけど、今の彼が戻ってきてももう勝つ見込みはないだろうから…。本当に今までありがとう、あなたは確かに皇帝だった)ロシアの男子の歴史は大きく動いた。あの偉大なる遺産を継ぐ者たちとして、これからも頑張っていって欲しい。

ジェイソンも転倒が残念。でもでも、本当に美しい演技だった。ジャンプも勿論大切だけど、それ以外のフィギュアスケートの要素を、これでもかと言うくらい詰めに詰めて、もしジャンプが1本もなくてもそんなことを忘れてしまいそうな演技ができるジェイソン。4回転に頼ることなくこの順位とは。男子は特に個性が際立つ選手が多く活躍する印象があるけど、フィギュアスケートという競技の多様性を示してくれるという面においても彼等の個性は貴重だと思う。
デニス…。テン君…。一体何があったの(泣)。3月はテン君の季節じゃなかったの…(泣)。スケーターの味方をしてくれるはずの氷が、テン君の足からエネルギーを吸い取ってしまっているように見えた。テン君は第3グループの最終滑走、すぐに最終グループが始まる。このまま波乱の展開になってしまうのか。リンクを離れてどこかへ行ってしまったのであろうスケートの神が早急に戻ってくるよう、私は天に祈った。いよいよ最終グループ。誰も見たことのない世界の扉が、今開かれる。←煽り風

続く。