うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

四大陸選手権2019雑感⑪

さてさて、昨日の続きです。近年は毎年勝者が変わる印象のある四大陸ですが、今年はどうなる。
お名前の前に★がついている方はテレビでも放送された選手です。その他の選手はフジ公式のアーカイブ配信で視聴して感想を書いております。

男子フリー②

第3グループ

13:ニコラ・ナドー
フランス杯のフリー確か棄権だったよね。なので私は初めて見るわ、このプログラム。
目まぐるしく曲が変わる。コレオで大歓声。やっぱり彼逆回転ですよね、一瞬戸惑うけど冒頭のアクセルカッコいいわー。スピンも逆回転になるんですね。
そこそこまとめたのでは?グランプリシリーズに出てくるだけあって力はありますな。


14:ブレンダン・ケリー
今日も髪の毛めっちゃ盛ってる。前半と後半でガラリと曲調が変わるプログラムで、後半は大歓声。4回転も手はついたががっつり跳んできた。トリプルアクセルは後半に入れてるということはきっと得意なのね。ノーミスではないものの、なかなか良い演技だったのではなかろうか。


★15:友野一希
今シーズンは4回転サルコウがどうも決まらない。ほかにもジャンプにミスがあり、シーズン通してスランプに陥ってるような印象を受ける。
最初は手拍子をしてるのは日本人のお客だけっぽかったけど、ステップで心を掴んだのか、ほかの客も手拍子を始めていたように見えた。観客を惹き付けるというフィギュアスケートに大事な力は持っているので、どうにか技術的に安定していって欲しい。
キスクラ、顎を上げて前を向いて、必死で泣くのをこらえてるのか、男の子だな…。得点を見て涙が瞳に盛り上がる…。その負けん気で来シーズンはリベンジして欲しいです。ショートかフリーのどっちかだけでも継続してもらえたら個人的には嬉しいかも。どちらもいいプログラムでしたよね。
最後にごめんな、アホなこと言うぞ。君は私の中で「かわうそのぬいぐるみが似合う男子世界一」の座に躍り出たよ…。いいか、世界一だぞ…。何あのかわいいキスクラ…。ホントにアホですみません…。


16:樋渡知樹
フリーでは4回転入った!おおお!逆回転の4回転迫力!そんなとこにバレエジャンプ入れちゃうの?おおクリムキンも、と見せ場の多いプログラムで、ラストはビールマンアメリカの選手ということで会場も沸いてたが、沸くだけの勢いを感じるいい演技でした。本人も得点が出て嬉しそう。


17:ナム・ニューエン
最初の方でシャツのボタンいくつか開けたぞ。そういうプログラムだったっけ?キツかったのか首もと?(笑)
4回転サルコウのコンビネーションなど、決まったジャンプは高い質なのだけど、転倒やパンクなどミスも多く、ジャンプの明暗がくっきり分かれてる感じ。印象的なメロディが使われてるパートが終盤過ぎて短くて、すぐフィニッシュしてしまうのがちょっともったいないかも。


★18:田中刑事
4回転サルコウ決まったああああああ!2本とも決まったああああああ!後半でジャンプが抜けたり、壁に近付きすぎてコンビネーションの3つ目がうまく跳べなかったりはしたが、全体的にスピードと落ち着きがあって素晴らしかった。待ち望んでいた刑事君の素晴らしい演技!会場いたらスタオベ必至。完璧じゃなくてもこの演技が見られるならスタオベですよ!
リンクがちょっと狭いというのは聞いてたけど、このミスが順位に影響しちゃうのか、と思うとつらいなー(泣)。ショートもフリーも決して悪くなかったのでもっと上の順位に行けると思ったのに。それだけみんないい演技をしていたということですね。
でっかいくまのぬいぐるみもらってる。キスクラで横に置いてるのかわいい。紀平さんみたいに抱っこして空港にですね…←しないでしょ(笑)

第4グループ

テレビも6分間練習前の挨拶から放送。最終グループは全員放送してくれるなこれ、キーガンのアクセルの話も放送の最初の方でやってたし。この挨拶から映るとテンションが上がるので是非流して欲しい派です。
アメリカ以外国がかぶってない。わりと世界選手権だよなこの大会。ヨーロッパにもいい選手いるけど、強豪は四大陸の選手に偏りつつあるような。


★19:宇野昌磨
ショートではフリップもルッツも外してたから、まだ痛みがあるのかと思ってたんだけど、練習不足が大きかったということなのかな、インタビューを聞くには…。
4回転フリップから入った、しかもクリーン。こらえるような着氷は少し見られたが、ミスらしいミスは三連続の最後だけか。あとがない状況で無我の境地に達した、渾身の演技に見えた。倒れ込んだ姿がすべてを物語る。やっぱりまだ本調子とは言えないのだろう。淡々としている昌磨君があまり見せてこなかった、勝利をもぎ取ろうとする執念と気合だった。その気合をすべて演技にぶつけて、燃やし尽くした印象だった。
これで得点が出ないはずもないだろうが、やはり高い点。後続の選手にはプレッシャーになる。既に結果がわかっている状態で見ていたが、文字だけで実況を追っていた時にも、この点はそうそうひっくり返せないだろうな、と唸った。さあどうなる。

えっ、待って一瞬映った待機部屋の刑事君イケメン過ぎない…?えっ、待ってちょっと←黙れ


★20:キーガン・メッシング
おおおおー!おおおー!キーガンも素晴らしい演技!4回転もトリプルアクセルもしっかり跳んだ!細かいミスがなかったわけじゃないけど、十二分な出来ではないか。バネのようなジャンプにスピード、素晴らしい。フライングシットスピンはマジで空跳んでますね、半端ねえええ!
私はトマシュ・ベルネルの滑りが好きだったんだけど、キーガンの滑りは少し彼を思い出すんだ。人を幸せにしてくれる滑りなんだよね。


★21:ジェイソン・ブラウン
4回転サルコウに挑んできた。成功はしなかったが、今後に向けても挑戦は必要だろう。4回転が決まるようになれば、ジェイソンのプログラムの質ならかなり手のつけられない感じになるもんな…。
スパイラルとかスピンとか、もう独壇場でしたよね。ステップなんてレベル5でいいんじゃね?と思うわ…。ジャンプのミスが少しあったので、ものすごい点までは出ないかもしれないが、ああそれでもシーズンベスト!

待機部屋の昌磨君が一瞬映ったけど、戦闘モードのためのエネルギーを消費しきったのか、赤ちゃんみたいな攻撃性の無い笑顔になっとる…。かわいい…。


★22:ヴィンセント・ジョウ
オーバーターンの入ったトリプルアクセル以外は見た目はほぼノーミスなのである。審議の多さがどう出るか。何しろ、回転不足判定で思った以上に低い得点になることが多かったのだ、今シーズンの彼は…。
彼の佇まいにも似合う選曲で、どこか修行僧のようだ。魂を込めて滑っているのも伝わってきた。2回目のトリプルアクセルも素晴らしかった。昌磨君がものすごい点を出してきても、誰も一歩も退いていない。会場で見ていたらきっとスタオベなのだが…。ああ、やはり思ったほど点が伸びない。回転不足が3つ…。
キスクラで手(ヒレ?)を持って遊んでるぬいぐるみめちゃかわいい、欲しい…。


★23:チャ・ジュンファン
優勝も狙える位置で少し焦ったか、ジャンプの細かいミスが目立つ。4回転サルコウなどいくつかは私にも回転不足に見えた。審議がたくさんついている、どうなるだろう…。ジュリエーット!のジャンプはバッチリでしたが。
アクセルを跳ぶ前の動作はやっぱり解説の本田君も気になるところか。振付はウィルソンなんだ、じゃあこの謎の編曲もウィルソンなのか?(汗)←追記:振付はシェイリーンでした。私の聞き間違いか実況の言い間違いかわかんないですがとにかくごめんなさい…
えっ、こんなに得点低いの?回転不足5つ?!ショートの時点で表彰台は固いと思っていたのだが…。順風満帆なシニアデビューに見えたが、彼はこれから回転不足と戦うことになるのかもしれないな。まだ若いし修正しきれるといいが…。


★24:ボーヤン・ジン
着氷のミスなどもあったが、あれだけジャンプに高さがあれば少々なら相殺されてしまう気がする。昨年の世界選手権で一体何が起きたのかわからないほどのミスが続いてから低迷してたけど、復調したと言っていいんじゃないか。ああ、ボーヤンのジャンプだよこれ。あのいい意味でどうかしてるジャンプだよ…。コレオも素晴らしく、これからのボーヤンが楽しみになる。
かなりの高得点が出ているのだが、これでも2位。大きなミスをしなかった昌磨君はやはり非常に強い。


というわけで、昌磨君の逆転優勝。そう言えば大きな国際大会で昌磨君が表彰台の真ん中にいるの初めて見た気が…。昨シーズンもずっと2位だったもんな。時間がかかっても歩みを止めなかった結果ということかな。

アーカイブ配信は優勝者インタビューと表彰式も。昨日と通訳の人違うな。英語に訳しやすそうな日本語喋ってますね昌磨君。2問目は受け流した?てかインタビュー2問くらいしかやんないのね、昨日もそうだったな。
表彰式でもらうお花、キスクラに飾ってあったものと同じアレンジですかね。葉っぱが似てるけど違うかしら。

表彰台でも淡々としてるように見えたが、自分で流した君が代の味わいはどうだったんだろうか。今までずっと羽生君の隣で君が代を聞いていたという発言から、やはり昌磨君の視界には羽生君しか入ってないんだろうな、と思った。怪我を負っていても、ショートで大差をつけられても、羽生君は劇的に勝ってきた。昌磨君はそれをいちばん近くで見続けて、その足跡を着実に追っている。少しでも長く、君たち二人の最高の対決が見られることを私は願っている。どうか二人とも、足を大切に、無理をしないで世界選手権に姿を見せてください。

回転不足に泣いた選手はいたが(ショートの判定がゆるかったのかフリーの判定が厳しめだったのか、それともショートは皆ちゃんと跳べていたのか)、最終グループは皆いい演技でしたね。シーズン終盤に向けて完成度が上がりつつあるという印象がひしひしと。


さあ、残すはアイスダンスのみ。今のところどのカテゴリーも逆転優勝ですが、アイスダンスはどうなる。リズムダンスめっちゃ面白かったし頑張って起きないと←この部分を書いている今は競技開始前でドキドキ

四大陸の記事はもう少し続きます。明日もまた読んでいただければ嬉しいです。



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