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うさぎパイナップル

ただ、書くことが好きなだけです。

世界選手権2017雑感⑥

さあ、時は来た。泣いても笑っても、この頂上決戦の覇者が決まる。男子フリー、最終グループ。決戦の前に設けられた最後の6分間に、選手たちは強い眼差しとともに滑り出していく。

相変わらず選手紹介が格闘ゲームのキャラセレクト(笑)。それに敬意を表して(笑)せっかくだからこの戦いを「魔強統一戦」と呼ぶことにするか。…だから誰が知ってるんだよ魔強統一戦(笑)。でもプレミアついてて入手困難らしいぞ。確かに面白かったもんな。戸愚呂兄とか←そこから離れろ

再び第一滑走を引いた羽生君。この滑走順が吉と出るのか凶と出るのか。「お守り」を握りしめて祈りながら、6分間練習の終わったリンクにひとり滑り出す羽生君の姿を見守った。
ピアノの旋律が厳かに流れ始める。ループは美しく成功。サルコウも綺麗に決まる。このプログラムによく似合うビールマンスピン。微笑みをたたえて踏むステップ。まるで世界を抱きとめるかのような柔和な微笑み。ここでスケートの神はこのフィンランドのリンクに、羽生結弦の体に降りてきたのだろう。今振り返ってみると、そんな風に思う。
ステップの一部であるかのようなフリップがふわりとした風のように決まると、演技は後半へ。会場のファンも、テレビの前のファンも、千切れる程に祈ったのではないだろうか。サルコウのコンビネーション、すべてはそれにかかっている。頼む、降りてくれ、と。
そしてその時は来た。今シーズンずっと成功のイメージのなかったサルコウトゥループのコンビネーション。降りた。美しく降りた。それは成功した場合はいくらでも加点の付く、羽生君のあの美しい、研ぎ澄まされた美しいジャンプだった。それを、この大一番で決めた。会場を埋め尽くす歓喜の絶叫。私はもうこの時点でたぶん泣いていたような気がするけど、よく覚えてません…。

サルコウのコンビネーションの成功を見て、これはこのまま最後までノーミスでいけるのではないかと思った。トゥループの成功でなおさらそれは確信に変わってきた。アクセルはほとんど心配していない。あとは最後のルッツだけ。
畳み掛けるようなジャンプ、スピン、コレオグラフィックシークエンス。喉から漏れ出す嗚咽を押し止めながら、私は祈りの姿勢を崩さないまま見守った。希望に満ち溢れた、今後多くの人の心の遺産となるであろう、最高の演技が完成する瞬間を。
会場の想いはたったひとつだったろう。その祈りは届いた。舞い上がる羽生君の右足が白い氷を掴む。ルッツ成功。
もはや歓声で音楽が聞こえない。最後のスピンを回り終え、神から受け取ったエネルギーのすべてを差し出すかのように、羽生君は両手を広げた。叩きつけるようなピアノの音とともに、伝説は完成した。

素晴らしい演技に涙したことはこれまでに何度も何度もあった。一生忘れないだろうと思った演技もいくつもあった。けど、テレビの前で嗚咽し続けるほど泣いたのは、これが初めてだった。
なんという、なんという選手なんだろう。完璧な演技を行わなければおそらくは勝てないであろうこの局面でノーミスをやってのけてしまうとは。しかもただのノーミスではない。4分半の間に行われていたすべてが、抜群のクオリティだった。そしてそれ以上に、この演技には「何か」があった。もはやフィギュアスケートという競技の枠を超えた何かが。

古来、人は神に、歌や踊りを捧げてきた。災害や疫病を封じ、日々を生き抜いていくために、神の力を借りることを厭わなかった。羽生君のこの演技は、まさに神へ捧げる祈りの舞だと思った。もちろん本人はそんなことは考えてもいないだろう。これはフィギュアスケートというスポーツの歴史上最も完成された演技のひとつ、ただそれでしかない。けれど、至高の頂にまで登り詰めた技術と舞踊の調和は、神をその身に降ろすのだと、羽生君はまさしくそのような感性の持ち主であり、だからこそ我々は彼の演技にこれほど心を揺さぶられるのだと、ここ数年時々感じるようになっていたぼんやりとした感覚が、はっきりと形になったように思えた。あの時、ヘルシンキのリンクには確かに神がいた。日本的な音楽と、研ぎ澄まされた舞と、羽生結弦という稀有な魂が、神を呼び出したのだ。
世が世ならば、羽生君は世界を変えてしまうような人物になっていたのではないかと時々思う。でも、この現代において羽生君が選んだのが、フィギュアスケートという世界中の人々が目にすることのできる競技であったこと、そこには大きな意味があったのだと思った。そんなことまで考えてしまうほど、この日彼が演じた「ホープ&レガシー」は素晴らしかった。素晴らしいなんてものじゃなかった。フィギュアスケートのファンでいて良かったと、心から思った。

ノーミスの演技さえやってのけてしまえば、羽生君はいくらでも点を出せる。演技構成点は必ず高得点が取れるからだ。あまりの感激に、正直点などどうでも良くなっていたが、圧倒的なスコアになることはもはや予想するまでもないことだった。
キス&クライ。得点が発表される。フリーの世界最高点が更新された瞬間だった。正直もっと出ても良かったと今は思うのだが、第一滑走だったことも影響したのかもしれない。
得点を目にした羽生君が、一瞬だけ浮かべた表情を目にして、まったく止まっていなかった涙がさらに溢れてきた。安堵したような、泣き出しそうな顔。絶対王者だと口にして自分を奮い立たせている青年がどれだけの覚悟を背負って日々鍛練を重ねてきたのか。その努力が結実したことへの万感の思いが、そこにはあった。
羽生君は、泣いてないよ、と強がっていたし、実際に泣いていなかったのかもしれないけれど、彼の左頬を伝う汗は、涙のようにも見えた。

これでまったく展開がわからなくなった。初めてまじまじと技術点の速報カウンターを見ながらこの後の最終グループの選手たちの演技を見守ることになるのだが、もう誰が何をやったとしてもこの点を超えるのは不可能だ、と率直に思った。自分が選手であれば絶望しているかもしれない。生放送で良かったと本当に思った。誰もこの先の展開を知らない。知っているのは、スケートの神ただひとりだ。

あまりにも長くなったので、次回に続けます。

世界選手権2017雑感⑤

さあ、満を持して男子フリー。完璧じゃないけどさっと掃除もしたし風呂に入って禊もしたぞ。あとはもうテレビの前で祈るだけ!

と言っても放送時間の前半は女子フリーの再放送。「コーチとしてこの大会に臨んでいるステファンが映るかもしれない」という期待は残念ながら打ち砕かれてしまったが、私の集中が削がれなかった、という意味ではこれで良かったのかもしれないな。彼が客席にいるのがわかった大会はまったく競技に集中できなかったこともあったので(泣)。そうか、あのフラメンコからもう10年か…。あの頃はステファンにもジェフにも勝って欲しくて、いつも胃の痛い思いで試合を見てた。大好きな選手がたくさんいて、楽しかったけど複雑だった。今も好きな選手たちはたくさんいるけれど、胃の痛い思いもするけれど、あの頃のような気持ちに強く強くさせてくれる選手は、今はひとりだけかもな。ステファンが引退してからは、のんびりと競技としてのフィギュアスケートを見ていこうと思ってたけど、町田君がいて、ケヴィンがいて、そして羽生君がいて…。緊張で死にそうになるけれど、やっぱり楽しい。町田君はもう競技の世界にはいないけど、ケヴィンが怪我から戻ってきてくれた。羽生君はフィギュアスケートのファンで良かったと思わせてくれる。ほかにもたくさんの素晴らしい選手たちがいる。ものすごくゆるいファンだけど、大好きな選手が引退するたびに、もうこんな辛い想いはしたくないから離れたい、なんて思ってきたけれど、なんのかんのと15年、この競技を見てきた。ずっと見てきて良かった。今は心から、そう思う。

第3グループから本格的に生放送に突入しましたが、その前に刑事君とミーシャの演技を録画で。刑事君、サルコウ決まったしいけるかなと思ったけど…。すごくすごく残念だったけど、私は今シーズンの刑事君の活躍がとても嬉しかった。どうかこの経験を来シーズンに活かして、頑張って欲しい。
フジはミーシャのファンなのか?今シーズンでの引退を示唆していたからとは言え、ショートもフリーも流すとは。でも流してくれて良かった。素晴らしい、素晴らしい演技だった。ゆったりとしたテンポの曲で、滑りにくそうにも思えるのだけど、でもフィナーレの盛り上がりは感動的で、話の通りならこれが最後になってしまうのだろう彼の競技人生を締め括るのに最高の選曲だったと思う。ひとつひとつのジャンプが、スピンが、噛みしめるように、白い氷の上に軌跡を描いていく。ショートに続いてのノーミス。ショートもフリーもノーミスの演技を揃えることがどれだけ難しいのか、今大会を見ているだけでも理解できるはずだ。彼の新しい人生への門出を、スケートの神は選手としての最高の名誉で祝福したのだろう。テレビの画面に向かって拍手を送りながら、そう思った。

さてさて、ついに緊張の生放送、第3グループですよ。第一滑走はコフトン。痛めたらしい足は本当に大丈夫だったのだろうか、と思ってしまう演技で少し残念だった。それよりアホの私でもザヤックに気付いたぞ。以前ほど減点されなくなったとは言え、ザヤックだとわかると頭を抱えてしまう癖は抜けそうにない(泣)。
ビチェンコもショートほどの勢いはなかったように思えたが、なかなかの演技だった。選手生命が比較的短いこの競技において、30歳近い彼がこのメンツと互角に戦ってるの、マジですごい。今大会のダークホースはある意味彼か?

はい、しばらく正座で見ますよ、ケヴィン登場。怪我のため全っ然彼の姿を見ることが出来なかった、長い長い年月。このまま引退してしまうのではないかと恐れてすらいた。でも、ケヴィンは帰って来た。世界選手権のリンクに戻ってきた。4本の4回転をひっさげて。これぞケヴィン。回転不足こそあったけれど、ほぼノーミス。涙出そうだった。個人的にはトリプルフリップトリプルループのコンビネーションに痺れました。元祖ジャンプの鬼・ケヴィン、完全復活。こんな嬉しいことがあるだろうか。彼の競技生活があと1年も無いのならば、どうか最後まで健康に駆け抜けていって欲しいと、心から願う。

コリヤダのルッツ、回ってたんだよねあれ?うーん、転倒が残念。彼もショートに比べたらかなり精彩を欠いた。4分半のフリーを滑りきるのはやはり大変なことなのだ。大会期間中にプルシェンコが引退を表明し(またしれっと復帰するのではという思いも拭えないけど(汗)、さすがに今度こそ本当なんだろうな。全盛期の彼がこの時代にいればきっと最高の戦いを見せてくれたのだろうけど、今の彼が戻ってきてももう勝つ見込みはないだろうから…。本当に今までありがとう、あなたは確かに皇帝だった)ロシアの男子の歴史は大きく動いた。あの偉大なる遺産を継ぐ者たちとして、これからも頑張っていって欲しい。

ジェイソンも転倒が残念。でもでも、本当に美しい演技だった。ジャンプも勿論大切だけど、それ以外のフィギュアスケートの要素を、これでもかと言うくらい詰めに詰めて、もしジャンプが1本もなくてもそんなことを忘れてしまいそうな演技ができるジェイソン。4回転に頼ることなくこの順位とは。男子は特に個性が際立つ選手が多く活躍する印象があるけど、フィギュアスケートという競技の多様性を示してくれるという面においても彼等の個性は貴重だと思う。
デニス…。テン君…。一体何があったの(泣)。3月はテン君の季節じゃなかったの…(泣)。スケーターの味方をしてくれるはずの氷が、テン君の足からエネルギーを吸い取ってしまっているように見えた。テン君は第3グループの最終滑走、すぐに最終グループが始まる。このまま波乱の展開になってしまうのか。リンクを離れてどこかへ行ってしまったのであろうスケートの神が早急に戻ってくるよう、私は天に祈った。いよいよ最終グループ。誰も見たことのない世界の扉が、今開かれる。←煽り風

続く。

世界選手権2017雑感④

なんだか思った以上に長くなってきたんですが(汗)、今しばらくお付き合いください。フィギュアスケートの情報を追いかける時間以外は常に激しいストレス状態に晒されて過ごしている昨今、なかなか筆が乗らないのが悩みの種です(泣)。まともに食べられずたとえ周囲に人がいても誰とも会話しない毎日。空腹と孤独は人を壊すのかもしれないね…。

気を取り直して女子フリー。とってもとっても楽しみにしながら帰宅したのに…。疲れをとるために少しだけ横になったつもりが、気が付いたら早朝の光が部屋に射し込んで…。

ああああああああああああああああああああ(絶叫)

疲れてうたた寝したまま朝になってしまうことは実はほぼ毎日だったりするのだけど、でも普通は深夜に何度か目を覚ますわけですよ。たぶん熟睡できてないので、短時間の睡眠を繰り返しながらだらだらといつまでも寝てしまうのだけど、でもそれだと目を覚ます率も高いわけですよ。
けどこの日に限って、何故か一切目が覚めませんでした。特に体調が悪かったわけでもないんだけど…。ストレス発散したくてもできない状態がずっと続いているので、心が死んでいるのかもしれないなこりゃ。たぶん今寝てる間しか人と喋ってないもんな(←末期)。現実逃避しないと生きるエネルギーが保てないのはわかるよ自分。でもその数少ないエネルギー充填の機会が今回の放送だったはずだろ自分。何で寝ちゃったかな自分…。

誰か嘘だと言ってくれ。今日はエイプリルフールじゃないか。恐る恐るネットで速報を見る。確かに試合は終わってました。放送も終わってました。しかも目が覚めたのはペアの放送が終了した直後でした。あれ、どうやら現実みたいなんだけどこれ。

ああああああああああああああああああああ(号泣)

あまりのショックにしばらく呆然。競技結果を追っていくと、見逃したことを更に後悔した。あんなに素晴らしい演技が続いていたショートプログラムだったのに、フリーは一体何があったんだ。ポゴリラヤ…。
ショートプログラムをノーミスで終えることは上位に入るためには必須だけど、それだけじゃ確実じゃない、何だかんだとすべてを決めるのはフリーで、そのフリーを滑りきることがどれだけ大変なことなのかを、改めて思い知るような結果でした。

でも録画ではあったけど、夜の放送で何名かの演技は見られたのでホッとしました。随分放送時間が長いな、まさか男子は第1グループからガッツリ生放送するのか?煽りだけで一時間も二時間ももたないよな?なんて思ってましたら、最初から前半は女子を放送する予定だったのね。完全に見逃してしまったので有り難かったけど、せっかくだから男子をガッツリ生放送してくれても、という気持ちも拭えなかったです。確かにごく一般的な層からすれば「誰だこの選手。羽生と宇野はまだか」にしかならないのでしょうから、難しいとは思うけれども…。

結局放送されたのは日本の選手と表彰台のメンツ、6人だけだったのかな。三原さんはショートプログラムの結果を受けて吹っ切れた故だったのかもしれないけれど、でもあのショートプログラムの転倒さえなければ、と思わず天を仰いでしまうほどの素晴らしい演技だった。彼女のこれからのスケート人生において、この結果はとてもいい糧になったのではないかな。いいものを見せてもらいました。リンクに魔法がかかってるみたいだったよ。
リバーダンスはフィギュアスケートにおける鉄壁のプログラムなんだなと様々な選手のリバーダンスを見てきて思う。どのリバーダンスもその選手の代表作と呼びたくなるほど素晴らしかった。本郷さんのリバーダンスもそんな作品のひとつになれそうだったし、十分に観客を楽しませていたと思う。それでも得点が出なければ結果に結び付かない…。彼女自身も怪我を抱えながら、補欠出場による連戦が続き、きっと我々が思っている以上に大変だったと思う。最後まで諦めない演技をありがとう、心からそう言いたい。
樋口さんも初出場ながら枠の確保という重責を担わなければならず、そのプレッシャーは計り知れないものがあっただろう。今回は少し精彩を欠いてしまったけれど、でも諦めない気持ちは伝わってきた。怪我は良くなったのかな。まだならばどうか体を労って、そしてあの勢いがまた戻ってきますように。

表彰台は結局ショートプログラムの順位がそのまま最終結果となったのかな。オズモンドもデールマンも非常に見応えのある演技で、皆納得の表彰台だったけれど、やはりメドベージェワは群を抜いてるなとショートに続いて感じた。そういう振付だから、と言われればそれまでなのだが、ここまで物語がハッキリと見える滑りを競技で行う選手もあまりいないのではないかと思う。しかも彼女はまだ若い。若いのに「取って付けた感」がほぼなく、思わず見入ってしまう演技を、高い技術の元に実行し、しかもそれで圧勝してしまう。セーラームーンのぬいぐるみを膝に抱えてキスクラで得点発表を待つ彼女はまだどこかあどけないというのに。ぶっちぎって平昌の金メダル候補だよな。どうかこのまま突っ走って欲しい。今シーズンは哲学性のあるショートプログラムがとても良かったけれど、来シーズンも是非、どこか厳しさのある素敵なプログラムを見せて欲しいです。そう、私は彼女の演技にある「ごまかしのきかない厳しさ」が好きなんだ。うまく説明できないんだけどね。あんまりこういう女子選手いないような気がして。

ああ、やっぱり生放送で見たかったなあ。きっと最後に滑った3人の演技はヒリヒリするような緊張感の中で見た方が絶対に面白かったのに…。自分の馬鹿自分の馬鹿←たぶん当分言ってる
しかしこれで、熾烈を極める全日本になることは避けられない。今年は是非国内での大きな大会を1日だけでもいいから観に行きたいと思ってて、全日本も当然のように候補なんだけど、正直行くのが怖い…。いやでも、家で吐きそうになりながら見てるよりは会場に居る方が肝が座るはず…。うーんうーん。その前にチケット取れなきゃどうしようもないですけど(汗)。あっ、しまった、去年の全日本の感想まだ書けてなかったんだった…。せめてシーズンが終わるまでには何とかしようと思ってたけどこりゃ絶対無理だ。よし、夏が終わるまでには!←誰が読むねんそんなん←このブログ全体的にそうだから問題ない←突っ込みづらい自虐

ところで私、夕方からの放送に向けて、アイロンかけて洗濯して掃除して(あまりはかどらなかったが…)、さらに風呂に入って身を清めました。家事はしても風呂まで済ますなんて超絶自堕落な自分としてはなかなかあり得ない事態である(笑)。気合い十分!てなわけで、男子フリーに続く。たぶんまた2回に分けてお送りします(汗)。

世界選手権2017雑感③

男子ショートプログラムの続き。

ついに最終グループですよ。緊張で死にそう。生放送ってやっぱ最高。死にそうだけど。3日くらい前から吐きそうでしたよ←汗
格闘ゲームみたいな選手紹介やっぱりやるのね(笑)。跳べる4回転ジャンプの種類を使える技みたいに下部に表示すんのやめろ(笑)。これだとジェイソンが玄人好みのキャラみたいだぞ!あ、実際そうかもね(笑)。偉そうに語ってますが私は格闘ゲームが大の苦手です。初めて遊んだのは「ストリートファイターⅡ」でした。初めて選んだキャラはダルシムです。春麗を選ぼうとしたのですが手が滑りました(笑)。いちばんよく遊んだのは「幽々白書・魔強統一戦」ですが、霊丸のパワーが溜まるまで対戦相手に攻撃を待ってくれと頼むくらい下手でした(笑)。てか対戦になってないだろうそれ(笑)。でもあれ面白かった。使えるキャラに戸愚呂兄がいるあたりロック過ぎる(笑)。…すみません、話が逸れました(汗)←しかも魔強統一戦とか知ってる人いるのか(汗)

この宇宙大戦争のそもそもの火付け役がまず登場するあたりからして、今大会を牛耳ることにしたスケートの神はドラマに溢れた展開がお好きらしい。そんなわけで羽生君。6分間練習前の挨拶で表情がいい感じに阿修羅だったし(彼は演技前の顔付きが怖ければ怖いほどいい演技をするイメージがある。個人的にだけどね)、ループが決まった時点ではいけるかと思ったのだが…。サルコウ、またしてもお前か(泣)。すかさず両手を上げてセカンドジャンプをつける、相変わらずの鬼神っぷりに思わず笑っちゃうほど感心したものの、コンビネーションジャンプとして認定されず。30秒以内に演技を開始しなければならないというルールにも抵触してしまい、かなりの減点となってしまった。しかし全体的な演技としては四大陸のそれよりもキレがあったし、観客があれだけ盛り上がるのも納得。減点がなければ一体何点を叩き出していたのか。コンビネーションジャンプについてはかなり致命的なミスだったにも関わらず、100点近くを出してしまう彼の底力を改めて思い知った。もう何度も思い知ってきたけれど、本当に彼には毎回毎回驚かされる。

続いて昌磨君。これまで見てきた昌磨君の中でも一番ではないかと思うほど良かった。これは確実に100点を超えるだろうと思ったら案の定。昌磨君の良さのひとつは、高橋君の演技の流れを汲むようなねっとりとした濃さだと思うが、この昼ドラのような情熱的な曲(とてもいい曲なのですがほかにうまく表現が見つからずすみません…)がピッタリくる。どこかこの世の生き物ではないかのように透明な羽生君に対して、人の世の生業を情熱的に歌い上げるのが昌磨君の演技という感じがします。意味不明ですみません(汗)。
紫の衣装はやめちゃったのね。羽生君とだだかぶりだからか?でもハビエルとパトリックもお揃いみたいなもんだよ?←違う(笑)

6分間練習でどこか痛めた様子で心配していたコフトン。でもそんなの感じさせない素晴らしい冒頭のジャンプ!このままいけるかと思ったけど、やっぱり痛めた影響か、だんだん勢いが落ちていくように見えた。フリーも無事に滑りきれますように。
フェルナンデス。3連覇のプレッシャーなどものともしない、パーフェクトな演技。凄い。凄すぎる。さすがスペインの人だけあって、まったく飾り気のない衣装にも関わらず、これまで見てきたどんなフラメンコよりも違和感がない。観客の歓声も凄いことになってたけど、それに応えるいい演技でした。ただ、これが彼の演技の天井なのかな、とも少し思った。パーフェクトに滑れば十分に勝てるけど、その代わり常にパーフェクトでないと勝てないかもしれない。まだ天井が見えない選手たちが何人もいるから。十二分に素晴らしい演技なのに、これでも勝てないかもしれないなんて…。それでもこの時点では3連覇するだろうな、と頭の半分くらいで思ってました。

パトリックも素晴らしかったですねー。これまたパーフェクト。これは十分に点をやってもいい、と思いながら見てた。昔は演技がつまらないなどと言われていた彼ですが、年齢を重ねてすっかりその足元には熟練にしか出せない味わい深い歌が流れているように思う。そもそものスケーティング技術は他の追随を許さないだけに、完璧に滑った時の圧倒的な完成度はずっとスケートを見ていて良かったと思わせるほど。実際に素晴らしい得点が出る。100点超えてるのが既に3人…。何なんですかねこれ←思考停止
最終滑走はジェイソン。この人外魔境に舞い降りた一服の清涼剤。彼のスピンはスピードがありすぎて、なんか人の2倍くらい演技をやってるように見えてしまう。4回転を入れずにこの点は凄い!最後は癒しの笑顔でこの宇宙大戦争が平和に終戦するのだなどと思っていたら、戦争激化してた(汗)。

自己ベスト連発。100点以上出さないとスモールメダルすらもらえないってどういうこと?(汗)って言うか普通にネイサンも羽生君もすごい点なのにあれで自己ベストじゃないってのもよく考えると恐ろしすぎる。これもうフィギュアスケート男子シングルじゃないだろ、別の競技だろ(滝のような汗←3回目)
こうなると心配なのは羽生君。ショートプログラムが良くなかった時はだいたいフリーがとんでもないことになるし、ヨーロッパの試合には滅法強い印象もあるので間違いなくこのままでは終わらないだろうとは思っていたけれど、さすがにこの点差は厳しい。結果によっては酷いバッシングに晒されてしまうかもしれない、と気が気ではなかった。それでも信じるしかない。ファンにできることは信じることだけだからだ。フリーで繰り広げられるであろう最高の戦いに期待を寄せつつ、今年の舞台がフィンランドだと気付いた時からずっと飾っている、綺麗な外国の切手を買った時におまけでもらったヘルシンキの消印らしきものが押された封筒を見つめながら、私はそっと、遠い異国の地で悔しさに身を震わせているであろう青年に神が微笑むことを願って、胸の前で指を組んだ。

女子フリーに続く。

世界選手権2017雑感②

非常に熱かった女子ショートプログラムに続いて男子ショートプログラム。これまた熱すぎてマジでどうしたらいいのかわかりませんでした。シングルだけじゃなくペアもアイスダンスも見たいけど地上波で放送がまったくと言っていいほどないので諦めてますとほほ(泣)。

女子に続いて生放送。素晴らしい。しかし女子より多いな煽り!フジは毎年のスタッフロール?に代表されるように映像の編集のうまさは他局より群を抜いてると思うけど、さすがにお腹いっぱいです。はよう競技を流さんかい。
しかし案の定本格的に生放送となったのは第4グループ後半から。まあしょうがないんだろうけど、たぶん女子よりは生放送の時間増えたわけだし。でも、今まさに某ランビエール氏がキスクラに座ってる時間くらいだよな、と考え始めると色々無念であった。極貧生活を送ってでも全力でショーを見に行っていた(元々の収入が低すぎるので限界はありますが…)ほどファンのランビエール氏の姿を地上波生放送で見られるチャンスだったのに。まあ、煩悩(笑)は排除してしっかり競技を見なさいという天からのメッセージだったとでも思うことにする(笑)。実際、試合が進むにつれて彼のことはほぼ忘れてました、あまりにも凄い試合で。ちなみにフリーの時は完全に忘れてました(汗)。競技に全力集中でした…

前後の選手はカットされたものの、奇跡的にと言おうか何と言おうか生放送されたヘンドリクス。印象としては地味だけど美しいスケーティング。競技はとっっくに始まってたけど、地上波は彼の演技が第一滑走。いきなり盛り上がって参りましたよ!

完全に生放送に移行したのは一応ここからですかね、刑事君。でも彼の煽りを流すために直前のリッツオはカットされた、ということでいいですかね(涙)。そりゃ滑った後に流しても意味ないし刑事君の知名度はまだまだかもしれないけど、せっかくの生放送なのにな…。競技の緊張感が途切れてしまって逆効果な気がしないでも…。
今シーズンは調子良く決まっていた印象のあるサルコウにそっぽを向かれてしまったのはとても悲しかったけど、ジャンプ以外はいい動きだったと思う。刑事君の魅力は世界の人にアピールできたんじゃないかな。

ベセギエももう27歳なのか。ジュベールを取り上げたミラクルボディ(←呪いの番組)に出てたの彼だったと思うけど、あの頃はまだ若手でしたよね。時は流れた…。ベテランらしい余裕のある演技、とっても良かったです。
ミーシャにとって最後の世界選手権になるのかもしれないと思うと、目を離さずにはいられなかった。素晴らしかった。長年ファンを楽しませてくれた彼の功績に、スケートの神が微笑んでくれたみたいだった。オリンピックまであと1年だし、気持ちは変わるかもしれないけれど、今はただありがとうと言いたい。
ところで、場内アナウンスが「ミーシャ・ゲー」にしか聞こえなかったのは私だけでしょうか…。

さあ第5グループです。整氷の間にケヴィンの演技を流してくれるに違いないという私の淡い期待が見事に打ち砕かれて少々へこみました。この時点でトップだったのに!コストナー流してくれたからきっと彼も流れると思ってたのに(泣)。4回転で煽りまくるならピースが足りなくありませんか!ハイそうですね、知名度ですね。すみません。…チクショウ(泣)。

一番手のコリヤダから早速ノーミス!素晴らしい!これは最終グループに残るだろうと思ったら、結果はまさかの最終グループひとつ手前。93点出していらっしゃるんですけど?この後とんでもないことになっちゃいましたからね(汗)
ボーヤン。これまたノーミス!今シーズン不調だっただけに、ここに来てボーヤンの底力を爆発させるような素晴らしい演技。今回の男子ショートプログラムでは彼のこの演技が個人的にベストだったかもしれないです。ボーヤンのお茶目さみたいなものも存分に味わえたし、中国のスケーターならではの跳躍力を歴史上すべて結集させたかのような高さのあるジャンプが素晴らしい。ずば抜けて高い4回転ルッツは眠い時に見たら即目が覚めるのではないだろうか(笑)。そりゃこの点も出るわ。

テン君もさすが。彼の滑りはどことなく高貴ですよね。ステップが相変わらず素敵だ。そう言えば3月はテン君の季節だっけ。でも彼もこの出来で最終グループに残れないとか本気で意味わからん(滝のような汗←2回目)
ネイサンはすごく緊張してるように見えた。四大陸の優勝でやはりプレッシャーがあったんだろうなあ。演技も四大陸に比べて随分小さく感じた。そしてアクセルはやっぱり鬼門なのか。でも4回転2本の成功は大きい。さすがの最終グループです。

ビチェンコのショートプログラム大好き。この曲と言えば個人的にはケヴィンなんだけど、ビチェンコのベテランならではの余裕と小気味良さに溢れたこのプログラムもとっても素敵だと思ってます。30歳近い彼が軽々と決めてしまう4回転。ちょっと前ならもっと上位に行けてただろうにな…。
ミハルはいつものミハルだったかな…。滑りが本当に美しいだけに、もっと上に行ける選手のはずだよなあ、といつも思ってしまう。でもヨーロッパの男子にしかできないようなカッコいいプログラムだな、と思ってたらジェフの振付なのか。そう言えばミハルはジェフに憧れてたっけね。

最早最終グループなのでは、という素晴らしい演技と得点が連発されていたが、実はまだ最終グループじゃなかった。これ女子よりさらに恐ろしいことになってませんかねあわわ…。

ちょっと長くなりすぎたので、2回に分けてお送りします。てなわけで、最終グループについては以下次号。

世界選手権2017雑感①

ああ、まだ興奮で胸が震えている。男子のフリーが凄すぎて、てかフリーの最終グループ第一滑走者があまりにも凄すぎて、素晴らしい大会だったのにほかの記憶がすべて消し飛んでしまうほどだったのですが、頑張って思い出しながら書いてみます。書かずにはいられない。本当の本当に、ものすごい大会だった。

まずは女子ショートプログラム。いきなり樋口さんの演技が生中継で始まり、おおフジ、本当に生放送やってくれるんだ、最初の方はどうせ煽りの連発だと思ってたのに、なんて感心したのもつかの間!
あれ、今三原さんがリンクに出ていくとこが映ったけど、なんでCM?次三原さんじゃないの?いや三原さんはもっと前に滑ってたんだけどとにかくまずは樋口さん流してほかの選手をカットして三原さんを録画で流すことにしたのか?
なんて思ってたら、三原さん本当に樋口さんの次だったんじゃないか。なーんで生放送できる選手をわざわざ録画で流すんだ。煽りを挟みたかったからか?確かに三原さんの一般への知名度はまだ低いだろうが、どうしても煽りを入れたいなら樋口さんの演技の前にまとめて流せば良かったのでは…。その次の選手をカットして、スケートファン以外の視聴者が飽きることのないよう、整氷の間に滑走順の抽選の中継に繋いで、等々段取りがあったのだろうが、それにしても…。
テレビ局も視聴率が稼げてナンボだし、テレビを見ているのは圧倒的に「スケートファンでない人」が多いのだ。何となく番組を流していたり、ごく当たり前程度の興味しかない層にチャンネルを変えさせないためには、「スケートファンのための放送」をしていては話にならない、それはわかる。すごくわかる。どうしても地上波放送がストレスなら、ほかにいくらでも視聴の方法はあるし、会場に行くのがおそらくベストの選択肢なのだから、そういった努力を放棄した上で文句を垂れ流すのは自分勝手だなとも思っている。私のように息をするのが精一杯の貧民には地上波放送だけが頼りなのも事実で、過去に比べたら放送の内容もずっと良くなっているとも思っている。それでも、放送時間内に滑る日本の選手のことくらい、生放送して欲しかった。そう思ってます。

その三原さんですが、ああああ、最後のジャンプが…。ホントに最後の最後にジャンプを入れたプログラムなだけに、転倒してしまうとその印象がより強くなってしまい、両刃の剣だなと思った。それ以外は良かっただけに、一度の転倒でこの順位になってしまう今大会の恐ろしさが浮き彫りに。
樋口さんも素晴らしかった。四大陸、悔しかったんだろうなあ。あの時の涙を弾き飛ばす、本当に素晴らしい演技でした。…なのにやっと10位以内って…。この後のグループが恐ろしいことになってたから(滝のような汗)
整氷の間にコストナーの演技が録画で流れてびっくり。確かに非常に有名な選手だしその時点でいい位置につけてたけど、これまでだったらここで流れていたのは樋口さんの振り返りか、何故か四大陸の羽生君だったりしたはずである。確かにあのリカバリーは何度でも見たいけども、今じゃなくても…とすべての視聴者に疑問を投げ掛ける謎の放送。思い出すあれとかこれとか!クイズとか!(←忘れたい過去)そんなんではなくなったことだけでも随分進歩だなと思った。放送について言いたいことはまだまだあるんだけど、でも文句しか言わないのもどうかと思うよ、個人的に。
コストナーは彼女比で微妙だったかなあ。それでもあれだけ点が出るのは卓越したスケーティングの美しさによるものですよね。現役をここまで続けるとは思ってなかった、頑張って欲しい。

そして滑走順抽選会。まさかの生放送。きゅっと固まって座ってる日本男子3人がかわいい。羽生君の滑走順は吉と出るか凶と出るか。第一滑走ってあんまりいいイメージないんだよな、とこの時点で思ってました。てか抽選見てるだけで緊張で吐きそう←重症←生放送による緊張感のせいだと思いたい

そんなわけで、第6グループからやっと本格的に生放送。最初の挨拶小窓じゃなしに見たかったぞ。確かに6分間練習を見ていて楽しいのはかなりのファンだけかもしれないのでしょうがないんだろうけど。

いやー、もーすごい戦い。オズモンドもダビンもチェンもノーミス?オズモンドのジャンプは決まると高さが半端なくて気持ちいいですね。ぐいぐい伸びるスケート、なんというか空間がスケートで一杯になるこの感じ。意味わかんないと思うからスルーしてください(笑)。ダビンは平昌に向けて韓国期待の星になるんだろうなあ。チェンは四大陸の演技はあまり良くなかったけど見事に払拭してきましたね。アメリカの女子らしいスケールのでかい優雅さと言おうか。

クチヴァルスカは上位の選手に比べたら少し雑かなという印象だったけど、悪くなかった。ラジコワも悪くないんだけど、このハイレベルな争いの中ではこれだけの順位にしかならないんだなあ。恐ろしい。これある愛の詩だっけ、昔よく聞いたな。映画は見たことないんだけどさ。親が買ってきた映画音楽を色々集めたカセットテープがお気に入りで繰り返し繰り返し聞いてたんだけど、その中にあった一曲なんですよね。
トゥルシンバエワもすごかった。ちょっとせわしなさすぎる印象はあったけど、そういうプログラムなんでしょうな。相変わらずほっそいな!そしてこの戦いが最終グループのそれじゃないなんてどういうこと…(汗)

このテンションのままついに最終グループ!今度は挨拶もちゃんと流してくれるのね。しかも何だこの選手紹介。格闘ゲームのキャラ選択の画面みたいなんですけど(笑)。まあ最近のフィギュアスケート、特に男子はある意味格闘みたいなものだよね←混乱

いきなりメドベージェワ登場。いきなり凄まじいノーミス演技。彼女はこの群雄割拠の女子の時代においても頭ひとつ抜けてる印象だし実際演技もだいたい出色の出来。技術的なレベルやミスの少なさもさることながら、良質な文学作品に触れているかのような味わい深い演技が素晴らしい。女子はピークの年齢が若いだけに、技術力と表現力が反比例することも少なくなく、どっちかと言うと芸術作品の一種として胸を震わせてくれるような演技が好みの私には成績が上位であっても物足りないことも多々あるのだが、彼女はその点でも別格と言える。連覇のかかるこの状況でノーミスとは。なんという強さだ。フリーも楽しみ。

デールマンも素晴らしい!なんという高さのジャンプなんだろう。衣装怖いし(笑)全体的に迫力系の彼女、でもその迫力が存分に味わえてとてもいい演技でした。しかもやっぱりノーミス。何なんだこの大会は←ちょっと震えてる
そしてワグナー。彼女の演技にはベテランならではの魅せ方のうまさがあって大好き。自分の魅力をちゃんと分析していて、そこを最大限に活かしたプログラム作りはホントにうまいなと思う。客がのってくるところまでプログラムの一部というか。しかもノーミスだし、何なんだこの(以下略)
続くソツコワもノーミス。自分が今年見た彼女の演技の中ではいちばん良かったんじゃないかな。これでスモールメダルにも届かないとか、あわわわわ…。

強豪揃いの最終グループ、枠確保の期待がかかる中、急遽代打での出場が決まった本郷さん。どれだけのプレッシャーだっただろう。そんな舞台でのノーミス演技。涙が出てきてしまった。全日本でも女子のショートは彼女がいちばん良かったと思ったけど、このプログラムは彼女によく合うのかな。見せたい!って気持ちがすごく伝わってきた。得点以上にいい演技だったと思います。
満を持して登場、最終滑走のポゴリラヤ。この素晴らしい一戦の締めくくりにふさわしい素晴らしい演技!このプログラムポゴリラヤの魅力を存分に引き出してて素敵だなと思ってたら、ミーシャの振付なのか。ミーシャ、人気の振付師になりそう。それでもってこの演技でもスモールメダルに届かないの?何なんだこの大会←以下男子に続く←しかも男子はもっとやばい

いやはやものすごいショートプログラムだった。この時点で日本の3枠はもう無理だろうなと思った。誰が出ていても無理だったろうなと思った。世界選手権にピタリと照準を合わせてきた世界の選手たち。日本の選手ももちろん実力者揃いだけど、世界の実力者たちがあれだけの演技を連発しても表彰台は所詮3つしかないのだ。皆がノーミスだったら勝てない。今はまだ勝てない。それでも頑張って欲しい、日本の選手たち。枠も大切かもしれないが、この素晴らしい舞台であれだけの演技を披露したことは素直に賞賛に値する。最終的にどんな結果を迎えたとしてもどうか胸を張って帰って来て欲しい。そう思った。いやいや、まだフリーもあるんだよね。最後まで諦めちゃいけないよね。ごめんね。

男子ショートプログラムに続く。

フィギュアスケートアオーレ長岡2012⑧

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最後に滑ったのは荒川静香。星に願いを、だったかなあ。美しい演技でした。相変わらずステファンで力尽きててすまん…

そしてあっという間のフィナーレへ。数人で小芝居したり、面白い演出。町田君と織田君は鈴木さんにふられたらしい(笑)。安藤さんとトマシュはペアで登場。福井ではジョニーだったけど、今回出演してないから代わりにトマシュなのね。昨日の番組でもチラッと映っていたが、やっぱり爽やかだわトマシュ。
ステファンは荒川さんと登場して、福井とまったく同じ振付を披露。しかし…
リフトの位置とんでもなく低!昨日のテレビよりも低!明らかに支えられてない(汗)。荒川さんもいい度胸だよな、あれ絶対怖いよ(超汗)
一週間後のオペラ・オン・アイスでコストナーをリフトしていた時はこんなに低くなかったのですが、やはり日本へは長旅なのでお疲れだったのか。

ステファンは「Puttin' on the Ritz」の衣裳のままでしたが、何故かネクタイをゆるめて前をちょっとはだけて登場。着替えてる途中で出番が来ちゃったよ!みたいな(笑)
視力低下の私には幸か不幸か見えませんでしたが、はだけたシャツからナチュラルな光景が覗いていたとかなんとか。欧米は伐採する人が多いと聞くが、彼はナチュラル指向のようですな。ってどうでもいいしそんなこと(笑)。しかしそんなとこまでチェックしてる日本のファンって…

いつもの座席運も今回は壊滅的だったので、フィナーレのステファンの位置は基本的に自分の席と逆方向だったし、最後の周回でも角っこ過ぎてステファンの視線も来なかった。今回は本当に何から何まで…(吐血)。荒川さんと何やらお喋りしたりしていつものように楽しそうなステファンでしたが、やっぱり少し抑え気味だったような気がします。働き過ぎだよね君は。

そんなこんなでショーは終了。うーん、9人しかいないのでやっぱり短かった。ひとり2プログラムずつ滑ってくれたのは嬉しかったし、特に普通のショーならまず1プログラムしか滑らないような若手もそうだったのは彼等のファンにはとてもラッキーなことだったと思う。町田君の火の鳥はそのおかげで見られたんだろうし。ただ、コストパフォーマンス的にはちょっと物足りなかったかもしれない。いつものショーよりは少し安めの価格設定ではあったけど。
まあこんな体調でなければもっと満喫できたんだろうね。それに尽きる(泣)

席を立とうとすると、左隣に座っていた女性の二人連れが声をかけてきました。スタオベを注意された私に同情してくれていたらしく、「後ろの人に言ってやろうかと思ってた、かわいそうに」「コレだから新潟は」「無視してどんどんスタオベしてやったからあなたもしてよかったのよ」「同じおばさんとして許せないわ」と慰めてくれました。うう、お二人のおかげでちょっとスッキリしましたよ、本当にありがとう(涙)。お礼に西方面から来たことを話して町田君をアピールしておきましたよ(笑)←それはお礼ではない

少し体調は戻っていましたが、やはり余裕はなくスケーターへの花も物販もほとんど見ることがないまま会場を後にしました。無念。
よれよれと歩いて移動。道中、突然かごバッグの取っ手が千切れる。それはもう盛大に千切れる。仕方ないので腕に抱えて歩いた。なんかもうツイてないとかそーいうレベルじゃ(吐血)

ホテルに戻り、預けていた荷物を引き取って駅へ。ホテルでは昨日色々教えてくれたスタッフさんが私に気付いて笑顔を見せてくれたのがちょっと嬉しかった。このホテルにして良かったな。

さて、帰路は新幹線。本日中に帰らないと明日の仕事に間に合わないのである。始発駅ではないので少し心配でしたが、無事座れてひと安心。指定席は満席だったらしいけど、自由席はそこまででもなかったような。もちろん混雑はしてたけどね。
また体調が悪化してきていたので、帰宅まで我慢できるかな、とぼんやり切符を眺めていた私はとんでもないことに気付きました。

特急券が新大阪までしかない

なんで?!乗車券は地元までちゃんとあるのになんで??
私は本気で慌てた。何故って所持金がもう残りわずかだったからです。しんどいのにタクシーを使わずいちいち歩いていたのもそれが理由。
足りなかったらどうすんの(吐血)
しかも東京で乗り換える地元行きの新幹線は最終なのだ。新幹線の駅で誰かに待機してもらうことも考えたけど、そうするとその人も私も最終の鈍行に乗れなくなる可能性大。おまけに明日も朝イチで仕事なのよ私(喀血)

半分魂が抜けた状態で東京駅の駅員に切符のことを尋ねると、差額分を払えば大丈夫だとのこと。良かったその金額なら足りる。ああもう、東京駅までの間生きた心地がしなかったよ(泣)

おそらく連続切符にした関係上、地元までの特急券をその場で出せなかったのではないかと思います。よくわかんないけど。いったん切符を切ります、てな感じのことを言ってた気がするので。車内で差額をこれだけ払ってくださいとお姉さんから説明があれば良かったのだが、これまた私が聞いてなかったか説明が足りなかったか。たぶん両方だと思う(泣)
素直に片道ずつ買えば良かった…。皆様も切符購入の際にはよく係員の説明を聞いた上で、ややこしそうな切符には十分お気をつけください(泣)

地元行きの新幹線も自由席。始発なので余裕で座れた。でも岡山くらいまでずっと混んでいて、デッキにも人が溢れていたらしいです。三連休初日だったからかなあ。この日の最終便なんだけど。
車内で差額を購入したいと車掌に申し出たのですが、混んでいたせいかなかなか戻ってこなくて、てかもう戻ってこなくて、結局違う車掌に切符を出してもらったような。なんかもう最後までこんなん…

在来線の最終にも無事乗車して帰宅、翌朝はへろへろと仕事に行きました。
私の行けなかった日曜日公演のステファンは特に素晴らしかったらしく、やっぱり2日間とも見ればよかったと後悔しましたが、経済的にそれは不可能だったのでまあ仕方がない…。ぐすん…

そんなわけで、長岡への旅は惨憺たるものでした(泣)。ここまで酷いということは行かない方がいい旅だったのかもしれません。ちょっとありえんレベルで色々あり過ぎ(血の涙)。なんのかんのと助けが入ったので何とかなりましたが、ステファンが目的じゃなかったらもっとエラいことになってたんじゃないかという気もする。行かなかったら行かなかったでどうせ後悔するんだしどうにかなったんだからまあいいのか。

旅から1ヶ月半も経ってようやく書き上げたので、細かいことは最早思い出せず切ないですが、このあたりで長岡旅日記を終了させたいと思います。次は札幌旅日記でお会いしましょう☆←懲りてねええええええ!

ー完ー

2017年追記:今読み返してみても酷い(笑)。けど、嫌なことが起きた旅は何度もあるし、辛くて泣きながら帰宅したことも実はあったりするんだけど(でもそれは自分が悪いので、自分が情けなくて泣くしかなかったんだけどね…)、そういう時に比べたら、ただひたすらに畳み掛けるように運が悪かった、ってだけの話なので、ネタにも出来るし今となっては笑い話。しかもなんだかんだ言って、いちばん大変だったのは金がなかった、そのことに尽きるのでは?と5年経って思う。そしてそれは今でも全然変わらないし、この時よりも所持金(※手持ちではない。全財産)が少なかったこともあるから、そうなると酷い旅しかしてないということに(笑)。いやいや、やっぱりこの時が群を抜いて酷い(笑)。体調がこれだけ悪かったのもこの旅がいちばんだったかな。元気な時は普通に元気なのでなかなかわかってもらえないのだが、体調が良くない時がしばしばあるため、普段から気を遣っているし、行動も少々制限される。健康な体に戻りたい。健康も金も夢もなくひとりぼっち、ホント生きてる意味がわかんないよね。とほほ。だから無理をしてでも夢を見に行くのかもしれない。

この時以来スタオベにかなり気を遣うようになりました。実際、自分も前の人や横の人に立たれて全然見えなかったことはある。でもそれは仕方ないかなと思って我慢するか、さもなくば自分も立ちます。よりによってステファンの演技で胸が一杯だった時に声をかけられたから、ショックが大きかった。体調も悪くてトラブル続きで、心細くて疲れきっていたことも手伝って。今でも少し引きずってるけど、あの時慰めてくれた隣の席の人たちがいなかったら、もっともっと引きずってたと思うから、本当に地獄に仏だったな、と思います。ありがとう…。

ところで私はかごバッグが大好きなのですが、だいたい半年ももたずに持ち手がちぎれるのは何故なのでしょうか(泣)。この時ちぎれたかごバッグは1000円で叩き売られてたやつなんだけど(笑)、元値はもっと高かったせいか(半額どころじゃなかった)なかなか丈夫で、現在は持ち手の部分をごまかして小物入れとして静かに第二の人生を送っています(笑)。持ち運ぶには微妙な形だったから1000円になってたんだろーな…。

ステファンがコーチをするなんてこの時は考えてもいなかったけど、5年経った今、状況はすっかり変わっていて、何だかとても不思議な気持ち。時代は移っていくんだな…。安藤さんに何があったのかのも今となっては皆が知るところだと思うけど、何て言うか、人に歴史あり、ですね←何だその感想

結局ぐったりしていただけで終わってしまった長岡の旅、いつかまた元気な時に行ってみたいな、と思います。きっとまたアオーレでショーやるだろうし。でも、西日本から新潟に行くのは本当に大変だからね…。

フィギュアスケートアオーレ長岡2012⑦

※この記事は昔書いたものを修正して今更載せています。詳細についてはこちらをご覧ください↓

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第2部トップバッターは田中刑事。おっ、この曲はRISEではないか。サフリデュオいいよね。ジュベールの印象が強い曲だけど、田中君にもよく合ってるなと思いました。

続いては佐々木彰生。今シーズンのフリーのエキシビションバージョンだそうです。やっぱり今年は真面目路線で行くらしい。
選手入退場口付近にバナーを振りまくってる熱狂的ファンらしき人たちがいて、彼もなんだか嬉しそうだった(笑)

トマシュ・ベルネルの登場。何故か頭にはアフロのカツラ。何かやらかす気ですね、間違いなくそうですね(笑)
演技中盤、おもむろにズボンを剥ぎ取るトマシュ。あらわれたのは金のパンツ。
プルシェンコかお前はー!(笑)
でもプルシェンコは首から下の全身に筋肉スーツを纏っていたが、トマシュはそんなもの着ていないのだ。金のトランクスの下からは重ね着した黒いパンツが覗いている上、スケーターらしく逞しい足は生足。
…目のやり場に結構困るんですけど!ギャグ要素満載のプログラムなのに!(笑)
これが噂の金パンツか。見られて良かったけどまさかこれをやってくれるとは思わなかったわ(笑)。トマシュの芸人…もとい(笑)エンターテイナー魂をひしひし感じる良い出来だったので、スタオベしたかったんだけど…。げっそり…
アフロのカツラはどこかで脱ぐかな、と思ってたけど最後まで取らなかった。いかりや長介の演じるおばちゃんみたいなヅラだった(笑)←年がバレる発言
そう言えばトマシュの演技の間、選手入退場口のカーテンの隙間から誰かが覗いていたのですが、衣装の色からして次に滑った鈴木さんかな?あの金パンツは見たいよね(笑)

そんなわけで鈴木明子エキシビションでしょうか。白っぽい薄い紫の綺麗な衣裳。
これがもう、本当に素晴らしい演技でした。スタオベしたかったよ。でもまた文句言われる…と思うと辛くて出来なかった。悲しい。

織田信成。福井でも披露してくれた「New York, New York」。
文句なしに素晴らしい演技。この日一番良かったのはこれかも。体が勝手にスタオベしてた。もちろんすぐに座ったけど、本当はもうちょっと長くスタオベしてたかったよ。
織田君とプルシェンコは生で見ると印象が変わるスケーターの双璧だと思う。たぶんそういう人ほかにもいるだろうけど自分が見た中では。彼らの演技は機会があったら是非会場に足を運んでご覧ください。

町田樹。今シーズンのフリープログラム、火の鳥。これが初公開だったのでは?
赤を基調とした、燃えるような色の衣裳。羽根飾りもあしらわれてまさに鳥。
振付もまさに鳥。アシュリー・ワグナーブラックスワンを振り付けた人が手掛けたらしいけど、鳥の振付が得意な方なのだろうか。なんだか町田君が燃える翼で飛び立って行ってしまいそうである。
町田君って「演技派」なんだねえ。しかも何かに乗り移られる系統の演技派。俳優で言えばテレビじゃなくて舞台、みたいな。
さっきの織田君で思わず立ってしまったので悩んだ末スタオベはしなかったけど、何度も見たくなるような演技でした。どうして各国代表の枠は3つしかないのだろうか。彼が世界の檜舞台で輝ける日が来ることを願ってやみません。

お次は安藤美姫。福井でCrystal Kayとコラボレートしたプログラム「恋におちたら」。おおー、また見たかったから嬉しい。かわいいよねこれ。
でもアラビアのロレンスは滑らないのね、とちょっと残念に思っていたら、福井の旅日記で私が心配していた通りお蔵入りの可能性が出て来てしまった。ご存じの通り、コーチが決まらなかったことを理由に今シーズンも競技に出ないことを安藤さんが発表したからです。しかもショーにもしばらく出演しないという。どうもこの長岡でその決意を固めたらしいので、この時彼女が何を思って滑っていたのか、今更ながら気になるところです。
しかし、ステファンにもコーチの依頼をしてたのか。あれだけ世界中引っ張りだこの彼にそんな時間があるはずもなく、しかも彼の発言から予想するにいざコーチになるとしたら彼はその生活すべてを生徒に捧げなければならないと考えるだろう。そんなことを世界中で彼を待っているファンが許すはずもない。世界はまだ彼自身が氷上に立つことを望んでいる。たぶんこの先何年も。それにステファンにコーチは向かない気がする。少なくとも今の彼には。何十年も経ってみればわからないけれど。でもやっぱり安藤さんのような「手間がかかりそう」な人のコーチは向かないだろうなと思います。ステファンが断るのも道理なのだけど、この長岡でそんなやり取りも交わされていたのかな…、と考えると色々複雑な気持ち。

さあ、誰よりも待っていた人の登場。チャイコフスキーでは邪魔が入りまくったから、今度こそ集中したい。ステファン・ランビエール
プログラムはこちらも福井と同じく「Puttin' on the Ritz」。タイトルは「リッツホテルを着る=お洒落する」という意味のスラングだそうです。ステファンの演技の内容的にはあんまり関係ないかもしれないですが。

煙草をくゆらすけだるい仕草を結構近くで見られたのが嬉しかった。むしろ目の前通ってったわ。本当に狭い会場。ステファンが歌ってるのもバッチリ見える(笑)
ロボットダンス?も近かった。福井と向きを変えていたみたいです。福井の土曜日夜公演では遠かった振付がだいたい近かったし。

チャイコフスキーはジャンプがちょっと…だったけど、こちらは素晴らしい出来でした。会場が狭いことも手伝って迫力があったし、ステファンが本当に氷の魔法使いのようだった。水を得た魚、と言ったらいいのか、とにかくひたすらステファンの世界。粋で洒落てて、でもほんのちょっとだけ、どこか陰があって。やっぱりこの人の演技にはいつも、求めても得られない何かが存在しているような気がする。そこにこの人自身がいるような気がしている。このプログラムではあまり感じない要素ではあるけど。むしろ諦めて開き直ってる感じ。チャイコフスキーには珍しく陰が全然無くて、陽のステファンを徹底的に味わえるのでそれはそれで大好き。
うーん、うまく説明できないのですが、私はステファンの演技の中にある陰がとても好きなのだと思う。美しいものはいつでもさびしいもの。どう説明したらいいのかわからないけど、本当に美しいものはそういうものだと私は感じるのですよ。とにかくステファンの演技には私が好きだと感じるものすべてが詰まっているのです。降るような星空や宝物みたいな本を見つけた時みたいに。

もちろんスタオベなんだけど、ステファンが向こうを向いてお辞儀をし出したらしぶしぶ座った。悔しかったな…。
入退場口からはける前には、投げキッスを大盤振る舞いしまくっていた(笑)。スイス国旗が相変わらず大量だったのか、良い演技だったし観客の反応が嬉しかったのか。
スタオベの件で消化不良ではありましたが、近くでステファンの演技を堪能できたのはやっぱり嬉しかったよ。

以下次号。

フィギュアスケートアオーレ長岡2012⑥

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まずはオープニング。コールとともに(確か…。違ってたらすみません)ひとりひとり登場してくるスケーター。佐々木彰生、田中刑事鈴木明子町田樹織田信成安藤美姫トマシュ・ベルネル荒川静香、そしてそして、ステファン・ランビエール。出てきた順番は荒川さんが最後だったはずですが、あとはうろ覚えです、すみません。
ステファンはチャイコフスキーボルドーの衣装。今日もこのプログラムなのね、嬉しい。
登場するなり、私の座席のあたりで客席に向かって両手を差し伸べるステファン。最前列にスイス国旗を持った人々がいたので明らかにそのせいなのだが、私の周辺の人は全員勘違いしとけばいいと思う(笑)。椅子は固いし背もたれもないし、とにかく体が辛くてグッタリしていた私ですが、おかげでちょっと元気が出ました(笑)

ステファンは最初から1部で滑るプログラムの衣装でしたが、人によってはオープニングやエンディングは衣装を変えていました。トマシュとか。ステファン、やっぱり着替えが遅いのか?(笑)単に2着しか衣装を用意してなかったのかもしれませんが。
しかしスケーターが9人だけとは、やはり少ないなあ。そのせいかオープニングもいつものショーやエキシビションに比べると地味な感じでしたが、このローカルさ加減も捨てがたい。とにかく近いのよ、リンクが。こんなに近いのは長野のメダリスト・オン・アイス以来かも。あれはたぶんもっと近かったけど。中央付近だったし。
ナレーションは女性で、出演者の名前を「○○さん」と呼んでいるのがいつものショーっぽくなくてちょっとツボった。何それ(笑)

さて、初めにお断りしておきますが、今回は体調不良のためショーの細部を本当に全然覚えてません。順番とかもたぶん間違ってます。ものすごく大雑把な記述しか出来そうにないのですが、決して楽しくなかったわけではないのです。瀕死だっただけです(泣)。そのあたりご理解いただいた上でお読みくださいませ(泣)

トップバッターは佐々木彰生。生で見るのは初めて。
昨年の全日本選手権で面白いプログラムを滑っていたのが印象的な選手ですが、今回披露してくれたショートプログラムは真面目路線で行くらしい。2部のことだったかもしれないが、ちょっとジャンプが乱れてたかな?

2番手は田中刑事。彼は気になってるスケーターなので、出演が決まって嬉しかったなあ。彼も今シーズンのショートプログラムを披露。艶のある滑りをするんだよねえ、まだ若いのに。
右隣に座っていた女性の二人連れは日本男子選手のファンらしく、田中君や佐々木君が登場するととても喜んでました。

続いては鈴木明子。彼女も今季のショートプログラムキル・ビル。福井で滑った時よりはこなれてきてる感じ。

待ってました、トマシュ・ベルネル。1年ぶりだねトマシュ。会いたかったよトマシュ。
トマシュもショートプログラムショートプログラムの発表会状態(笑)
演目はドラキュラ。うーん、トマシュによく似合う。ドラマチック。でもこのドラキュラは時々棺桶に頭ぶつけてそうだな、と勝手に思った(笑)
演技終了後の挨拶でもドラキュラになりきってて楽しかった。今シーズンこそ頑張ってね(涙)

あなたも待ってました、町田樹。彼もやっぱりショートプログラム。ステファン振付のあのプログラムです。福井の日曜日公演の方が出来は良かったと思うけど、やっぱりキレのある素晴らしい仕上がり。どうにか耐えてスタオベしてきました。本当の本当に今シーズンが楽しみ!
町田君の演技中、選手入退場口のカーテンの隙間から誰かの手が覗いていたのですが、あれはもしかしてステファン?やっぱり気になるよね、仕上がりが。いやステファンだったかどうかはわからないんだけど。
それにしても、まさか2年連続でステファンと町田君が組むとは。高橋君と安藤さんの振付については、それぞれの事実が判明する数ヶ月前にそれらしい夢を見たけど、町田君だけは全然見なかった。私自身が町田君の振付を望んでいたからかも。そして今年は町田君が振付のためスイスに滞在してる(昨年は日本で行ったようですがそれ勘違いだったらすみません)ことが判明する前日に町田君がスイスに行った夢を見ていたりする。相変わらず怪現象…

この人もステファンの作品を滑るのかな?と思ってたら違ってました、安藤美姫。久々のブラックスワン。これ好きだし嬉しかったな。こういう濃いプログラム似合うよね。スタオベしようかなとちょっと悩んだけどしんどくて無理でした(泣)

お次は織田信成。ショートかフリーかわかりませんが(※フリーだったようです)、初めて見るプログラム。今シーズンの織田君、期待できそう。でも細部は絶望的に思い出せない(泣)。つらい(泣)

荒川静香が登場。福井と同じオペラ座の怪人。次はもうあの人しかいなかったので全然覚えてないですごめん(泣)

次のあの人(笑)ステファン・ランビエール。第1部のトリ。
オープニングの衣装でバレてましたが、福井と同じくチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。
福井に比べるとジャンプは少し安定していたけど、やっぱりクリーンな出来とは言えず。それでもプログラムの華やかさや優雅さが損なわれることはなく、目にはじわりと涙が。しかも、大好きな振付が目の前だったので余計に感動。押し止めていた喜びを解き放つ、そんな風に感じる腕、躍動する身体。まるで音楽の一部であるかのように自然。昨年の新潟で私を檻から解放してくれたのも、あの瞬間だったかもしれない。

やはりこのプログラムはいい、そうしみじみと感慨に耽りながらスタオベしていると、突然後ろから背中を叩かれる。びっくりして振り向くと、後ろの席のおばちゃんに「立たないで。連れが見えない」と言われてしまいました…。

よくある話らしいけど、言われたのは初めてなので呆然。ステファンの姿を最後までスタオベで見送りたかったのに、一気に体調不良状態に戻って力無く座り込む私…。
なんで今それを言うの?私はステファンを見に来たんだよ。今まさにステファンがリンクにいるのに。一瞬だって目を離したくないのに。なのにどうして今話しかけるの?
感動していた気持ちに水を差されて、本当の本当にグッタリしました。席替わってあげましょうか?とよっぽど言おうかと思ったけどそんな元気すらない。
しかも、ステファンの演技開始直前になってやっと会場に入ってきた近くの席の客が、席に着く前に思いっ切り転んで派手な音を立てる始末。もうステファンがリンクにいるのに。申し訳ないけど今更入ってきて騒音を出す方が悪いので完全無視しました。たぶん声掛けてる人もいなかったと思う。ステファンだって集中が乱されて迷惑だったんじゃないのかなあ。相当大きな音だったし。

そんなわけで今回の座席運は過去最低。ステファン的においしい点もなし。薄々思っていた
「来るんじゃなかった」
という言葉がいちばん強く迫ってきたのがこの頃だったかと思います。

そう言えば、チャイコフスキーの途中で手拍子が起こってびっくりした。手拍子するような曲でもプログラムでもないぞ。いつものショーとは客層が違うんだな、とこの時実感。初めて見に来た地元の人が多かったんでしょうね。だからあんなおばちゃんも(溜息)

整氷のため休憩。隣の人が動かない限り席を離れることもできないほど狭いし、体が辛くて仕方なかったのでそのままずっと座っていました。Bさんが会場の外へ出る際に声を掛けてくれたので少し元気が出ましたが、こんな時ひとりって辛過ぎる。「なんなのあのおばさんー!」とか誰かと言い合えればまだスッキリしたのだろうが。パンフレットを開く余裕もなく、ひたすら痛みに耐えて休憩時間は終わりました。
ひとつだけありがたかったのは、会場があまり寒くなかったことかな。やっぱりいつもよりは多少防寒できる格好(ジーンズ)でしたが、冷えるとハンパなく辛いので助かった。

テンションだだ下がりですが、このあと第2部。以下次号。

フィギュアスケートアオーレ長岡2012⑤

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番組も終了したので再び外出。必要なものの買い出しに向かいました。またまたホテルの人にセブンイレブンの場所を聞いてみたところ、ちょっと離れた場所にしかないらしい。仕方ないのでとぼとぼ歩いて向かったら、また道を間違えたらしく到着したのはまたアオーレ(笑)。でもアオーレの中にもセブンイレブンがあったので、そう間違いでもなかった。結果オーライ(笑)。たぶん教えてもらった店舗とはかなり間違いなく違ってたはずだけど(汗)

駅ビルでも買い物してホテルに戻り、フロントでタオルとパソコンの貸出をお願いして部屋に入りました。程なくしてタオルを2枚とノートパソコンを持ってきてくれるお姉さん。こんな体調だし、何かあったらいけないのでタオルを追加してもらうことにしたのです。ステファンへの手紙が書き終わってなかったので、パソコンのレンタルもできてとても助かりました。1泊1000円なら安いんじゃないかな。

ここに来てようやく部屋で落ち着けました。元気だったら美味しいお店を探しに行くところだが、もう動きたくないのでコンビニ弁当。とにかくかきこんで薬を服用して、パソコンと辞書を片手にひたすら手紙の英訳。休む暇なし(汗)
しかしよく寝込まずに済んだものだ。おそらくホテルという環境が良かったのでしょう。温かいお湯もポットに沸き放題だし(←冷え厳禁)食事の支度もしなくていいし、何かあったらホテルの人を呼べるし。こういう場合はサービスが仕事の他人の方が気楽に頼れる気がしないでもない。基本体調が悪くなるのは家か職場なので(日々の大半をそのどっちかで過ごすわけだし)、家だと全部自分でなんとかしなきゃならないし、職場だとどうしても遠慮があるし。しかも仕事に穴を空けるという負い目でますます悪化してる感じが…。私はストレスにとても弱いのですよ…。
そもそも日曜日の仕事を休むわけにはいかないと必死だった気がする。常に人手が足りないし、遊びに行ってたくせに休むのか、と思われるのがイヤだったので。
そんな意地もあったけど、やっぱり福井が充実していたので心身ともにリフレッシュできていたのが何とかなった一番の原因かと思われます。皆様もストレスにはお気をつけください。こんな自分はこの先一体どうやって生きていこうか真剣に不安ですよ…。そもそも普通の社会人として生活していくこと自体に無理が…←絶望的

深夜までかかってようやく英訳は終了。体を温めるため、夜だけでなく起床後にも入浴して、朝食をとりに向かいました。今日も体調は芳しくなく、苦しみながら朝食会場へ。
朝御飯楽しみにしてたのに…ろくに食べられない(泣)。でも薬を飲まなければならないのでのろのろと口に運びました。
ちなみに油揚げが美味しかった。ああ、もっと新潟の米を味わいたかったよ…。ぐすん…

チェックアウト後は、Bさんとの待ち合わせも兼ねて駅のスタバへ。手紙の清書がまだ少し残っていたので、ココアを飲みながらガリガリ作業。何となく同じ会場へ向かうんじゃないかと思われる集団がちらほら見受けられたので、店の隅っこで隠れるように書き進めました(笑)
スタッフ証を首から下げた男性二人組も店内で見かけました。たぶんショーの関係者なんじゃないのかな、勘だけど。買い出しにでも来たのでしょう。

そうこうしているうちにBさんが到着。手紙もどうにか完成。こんな長い手紙を果たしてステファンは読んでくれるのだろうか…(汗)。個人的には長い手紙はもらうと嬉しいけどね、それだけ相手のために時間をかけてくれたってことだから。もちろん内容にもよるので長ければいいってものじゃないけど。でもステファンがそうかどうかは…。うう、読んでくれてるといいな(泣)

スタバを出てから、Bさんにお勧めを教えていただいてお土産を購入。これものすごく美味しかったです。もっと買ってくれば良かった。でもそんな余裕全然なかった(泣)。買えたのも職場へのお土産だけ。もうお金もなかったし、立って歩くのが辛くて辛くて、本当に考える余裕がなかったです…。福井土産は配ったから今回は勘弁(泣)

迷ってたどり着いた時は気がつきませんでしたが、アオーレは連絡通路で駅と直結していました。仮に雨が降ってても傘は不要だったね。便利。日傘は持参していましたが、実は福井で折ってしまって以来開きにくくて←あんたまたそんなヘマを…

黒を基調としたモダンな建造物、アオーレ長岡。木の良さを活かそうとして考えられたデザインなのかな。こんな洒落た建物が市役所だなんて素敵。
敷地内にはとにかく人。これ全員ショーの観客なの?(汗)
ぼったくりパンフレット(出演者が少ないのにやっぱり2000円。その代わりひとりあたり2ページあったから充実はしてたのかな)を購入し、1階席に入る列に並んだのですが…
まさに長蛇の列。長すぎて最後尾はアオーレをはみ出して駅の近くまで伸びちゃってるんですけど(汗)。これ絶対2階席や3階席の客も混じってるぞ。は、はやく座りたいのに(瀕死)
結局予想通りだったようで、係員の案内の元1階席以外の客が列を離れると一気に進みが早くなりました。入口の少し手前でプレゼントボックスを見つけたのだが、今列を離れるとまた並び直さなければならず、とてもそんな元気ないのでちょっとだけ離れて手紙を箱に入れてすぐ戻った。Bさんがいてくださって良かった。これだけでなく、この日1日Bさんのおかげでとても助かりました。ひとりだとなかなか気が紛れないので余計に辛いのです。なんのかんのと心細かったし、本当に有り難かったです。涙。
箱の中のプレゼントはいつもより少ないように見えました。みんな福井で燃え尽きたのか。たった2週間前だしさ。それもあるかもしれないし、プレゼントを贈るようなコアなファンより長岡市民の方が多く見に来ていたのかもしれません。だとするとチケットが取りにくかったのも納得できるし。長岡市民限定先行なんてものがあったくらいだしね。

ようやく入場。席は入口近くの前から5列目。
…狭い。全体的に狭い。私と真反対の位置に近い席に座っているBさんの顔が判別できる。これ最前列の人、近いなんてもんじゃないぞ。
座席もめちゃくちゃ狭い(汗)。椅子は個別ではなくいわゆるベンチシートで、冷えるせいか小さいビート板みたいな銀色の保冷シート的なものを敷いて座るようになってました。前の席との隙間も激狭で、なんつーか身動き取れない(汗)。サンドームがいかに快適な会場であったか思い知ったほどでしたが、間違いなくスケーターがよく見える狭さ。それは魅力的。

結構ギリギリ(10分くらい前?)に入場したのですが、場内では市長が何やら挨拶してました。そう言えば長岡市が後援してたねこのショー。市長がスピーチするショーなんて初めて(笑)

さあ、いよいよ夢の世界の幕が切って落とされます!以下次号。