ああ、まだ興奮で胸が震えている。男子のフリーが凄すぎて、てかフリーの最終グループ第一滑走者があまりにも凄すぎて、素晴らしい大会だったのにほかの記憶がすべて消し飛んでしまうほどだったのですが、頑張って思い出しながら書いてみます。書かずにはいられない。本当の本当に、ものすごい大会だった。
まずは女子ショートプログラム。いきなり樋口さんの演技が生中継で始まり、おおフジ、本当に生放送やってくれるんだ、最初の方はどうせ煽りの連発だと思ってたのに、なんて感心したのもつかの間!
あれ、今三原さんがリンクに出ていくとこが映ったけど、なんでCM?次三原さんじゃないの?いや三原さんはもっと前に滑ってたんだけどとにかくまずは樋口さん流してほかの選手をカットして三原さんを録画で流すことにしたのか?
なんて思ってたら、三原さん本当に樋口さんの次だったんじゃないか。なーんで生放送できる選手をわざわざ録画で流すんだ。煽りを挟みたかったからか?確かに三原さんの一般への知名度はまだ低いだろうが、どうしても煽りを入れたいなら樋口さんの演技の前にまとめて流せば良かったのでは…。その次の選手をカットして、スケートファン以外の視聴者が飽きることのないよう、整氷の間に滑走順の抽選の中継に繋いで、等々段取りがあったのだろうが、それにしても…。
テレビ局も視聴率が稼げてナンボだし、テレビを見ているのは圧倒的に「スケートファンでない人」が多いのだ。何となく番組を流していたり、ごく当たり前程度の興味しかない層にチャンネルを変えさせないためには、「スケートファンのための放送」をしていては話にならない、それはわかる。すごくわかる。どうしても地上波放送がストレスなら、ほかにいくらでも視聴の方法はあるし、会場に行くのがおそらくベストの選択肢なのだから、そういった努力を放棄した上で文句を垂れ流すのは自分勝手だなとも思っている。私のように息をするのが精一杯の貧民には地上波放送だけが頼りなのも事実で、過去に比べたら放送の内容もずっと良くなっているとも思っている。それでも、放送時間内に滑る日本の選手のことくらい、生放送して欲しかった。そう思ってます。
その三原さんですが、ああああ、最後のジャンプが…。ホントに最後の最後にジャンプを入れたプログラムなだけに、転倒してしまうとその印象がより強くなってしまい、両刃の剣だなと思った。それ以外は良かっただけに、一度の転倒でこの順位になってしまう今大会の恐ろしさが浮き彫りに。
樋口さんも素晴らしかった。四大陸、悔しかったんだろうなあ。あの時の涙を弾き飛ばす、本当に素晴らしい演技でした。…なのにやっと10位以内って…。この後のグループが恐ろしいことになってたから(滝のような汗)
整氷の間にコストナーの演技が録画で流れてびっくり。確かに非常に有名な選手だしその時点でいい位置につけてたけど、これまでだったらここで流れていたのは樋口さんの振り返りか、何故か四大陸の羽生君だったりしたはずである。確かにあのリカバリーは何度でも見たいけども、今じゃなくても…とすべての視聴者に疑問を投げ掛ける謎の放送。思い出すあれとかこれとか!クイズとか!(←忘れたい過去)そんなんではなくなったことだけでも随分進歩だなと思った。放送について言いたいことはまだまだあるんだけど、でも文句しか言わないのもどうかと思うよ、個人的に。
コストナーは彼女比で微妙だったかなあ。それでもあれだけ点が出るのは卓越したスケーティングの美しさによるものですよね。現役をここまで続けるとは思ってなかった、頑張って欲しい。
そして滑走順抽選会。まさかの生放送。きゅっと固まって座ってる日本男子3人がかわいい。羽生君の滑走順は吉と出るか凶と出るか。第一滑走ってあんまりいいイメージないんだよな、とこの時点で思ってました。てか抽選見てるだけで緊張で吐きそう←重症←生放送による緊張感のせいだと思いたい
そんなわけで、第6グループからやっと本格的に生放送。最初の挨拶小窓じゃなしに見たかったぞ。確かに6分間練習を見ていて楽しいのはかなりのファンだけかもしれないのでしょうがないんだろうけど。
いやー、もーすごい戦い。オズモンドもダビンもチェンもノーミス?オズモンドのジャンプは決まると高さが半端なくて気持ちいいですね。ぐいぐい伸びるスケート、なんというか空間がスケートで一杯になるこの感じ。意味わかんないと思うからスルーしてください(笑)。ダビンは平昌に向けて韓国期待の星になるんだろうなあ。チェンは四大陸の演技はあまり良くなかったけど見事に払拭してきましたね。アメリカの女子らしいスケールのでかい優雅さと言おうか。
クチヴァルスカは上位の選手に比べたら少し雑かなという印象だったけど、悪くなかった。ラジコワも悪くないんだけど、このハイレベルな争いの中ではこれだけの順位にしかならないんだなあ。恐ろしい。これある愛の詩だっけ、昔よく聞いたな。映画は見たことないんだけどさ。親が買ってきた映画音楽を色々集めたカセットテープがお気に入りで繰り返し繰り返し聞いてたんだけど、その中にあった一曲なんですよね。
トゥルシンバエワもすごかった。ちょっとせわしなさすぎる印象はあったけど、そういうプログラムなんでしょうな。相変わらずほっそいな!そしてこの戦いが最終グループのそれじゃないなんてどういうこと…(汗)
このテンションのままついに最終グループ!今度は挨拶もちゃんと流してくれるのね。しかも何だこの選手紹介。格闘ゲームのキャラ選択の画面みたいなんですけど(笑)。まあ最近のフィギュアスケート、特に男子はある意味格闘みたいなものだよね←混乱
いきなりメドベージェワ登場。いきなり凄まじいノーミス演技。彼女はこの群雄割拠の女子の時代においても頭ひとつ抜けてる印象だし実際演技もだいたい出色の出来。技術的なレベルやミスの少なさもさることながら、良質な文学作品に触れているかのような味わい深い演技が素晴らしい。女子はピークの年齢が若いだけに、技術力と表現力が反比例することも少なくなく、どっちかと言うと芸術作品の一種として胸を震わせてくれるような演技が好みの私には成績が上位であっても物足りないことも多々あるのだが、彼女はその点でも別格と言える。連覇のかかるこの状況でノーミスとは。なんという強さだ。フリーも楽しみ。
デールマンも素晴らしい!なんという高さのジャンプなんだろう。衣装怖いし(笑)全体的に迫力系の彼女、でもその迫力が存分に味わえてとてもいい演技でした。しかもやっぱりノーミス。何なんだこの大会は←ちょっと震えてる
そしてワグナー。彼女の演技にはベテランならではの魅せ方のうまさがあって大好き。自分の魅力をちゃんと分析していて、そこを最大限に活かしたプログラム作りはホントにうまいなと思う。客がのってくるところまでプログラムの一部というか。しかもノーミスだし、何なんだこの(以下略)
続くソツコワもノーミス。自分が今年見た彼女の演技の中ではいちばん良かったんじゃないかな。これでスモールメダルにも届かないとか、あわわわわ…。
強豪揃いの最終グループ、枠確保の期待がかかる中、急遽代打での出場が決まった本郷さん。どれだけのプレッシャーだっただろう。そんな舞台でのノーミス演技。涙が出てきてしまった。全日本でも女子のショートは彼女がいちばん良かったと思ったけど、このプログラムは彼女によく合うのかな。見せたい!って気持ちがすごく伝わってきた。得点以上にいい演技だったと思います。
満を持して登場、最終滑走のポゴリラヤ。この素晴らしい一戦の締めくくりにふさわしい素晴らしい演技!このプログラムポゴリラヤの魅力を存分に引き出してて素敵だなと思ってたら、ミーシャの振付なのか。ミーシャ、人気の振付師になりそう。それでもってこの演技でもスモールメダルに届かないの?何なんだこの大会←以下男子に続く←しかも男子はもっとやばい
いやはやものすごいショートプログラムだった。この時点で日本の3枠はもう無理だろうなと思った。誰が出ていても無理だったろうなと思った。世界選手権にピタリと照準を合わせてきた世界の選手たち。日本の選手ももちろん実力者揃いだけど、世界の実力者たちがあれだけの演技を連発しても表彰台は所詮3つしかないのだ。皆がノーミスだったら勝てない。今はまだ勝てない。それでも頑張って欲しい、日本の選手たち。枠も大切かもしれないが、この素晴らしい舞台であれだけの演技を披露したことは素直に賞賛に値する。最終的にどんな結果を迎えたとしてもどうか胸を張って帰って来て欲しい。そう思った。いやいや、まだフリーもあるんだよね。最後まで諦めちゃいけないよね。ごめんね。
男子ショートプログラムに続く。