うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

世界選手権2019雑感⑤

3回に渡ってお送りしてきた女子ショートプログラムの感想も本日で3回目、最終回。もんんんんんのすごい戦いだったので、よろしければ是非最後までお付き合いください。

女子ショートプログラム

第6グループ

6分間練習と挨拶はやっぱり流れねえええ。あとでアーカイブ見ますよ。アーカイブがある、と思うと心が穏やかになりますね…。やっぱり画面の美しさが違うので、テレビで演技が流れるなら私はそれで十分な方ではあるのですが。全部見ようとすると疲れちゃうし、取捨選択は要るよな。


29:ガブリエル・デールマン
ああ、心配してたけどついに戦いのリンクに戻ってきたんですな(涙)。上半身のあちこちに貼られたテープが痛々しいが…。
豪快なコンビネーションジャンプが決まって、もう大丈夫だ、完全復活だと思った。ルッツの着氷は乱れたけどそれくらいか。ステップからは「競技に戻れて嬉しい」という喜びが全身から溢れ出しているように見えた。ちょっと鼻の奥がツンとしました…。
おおお、ここまでではぶっちぎりの点!復活おめでとう!


30:イム・ウンス
公式練習で怪我をしたと聞いて心配したが、まったくそれを感じさせない演技だった。今持てる力を丁寧に、最大限に出してきたように見える。痛みもあったのかもしれないけど、素晴らしかった。シニアで滑っていくうちに、深い表現力が身に付いていくのが楽しみです。おお、素晴らしい点が!


31:マライア・ベル
このプログラム大好きなんですよおおおお!全然好きじゃなかったこの曲が彼女が滑ってる時限定で好きになるくらい。迎えに行きたくなる…←何を…
コンビネーションのセカンドがギリギリだったかくらいか、ミスは。最初から最後までスピードも素晴らしく、あっという間に終わってしまった。素晴らしい第6グループ。さすがにトップ選手が顔を揃えてるだけある。うおおおー高得点出たああああ!


32:エリザベート・トゥルシンバエワ
彼女は昨シーズンまでとは別人に思える。いつも何か物足りなかったのに、隙のない美しさがこんなに備わるなんて。ジャンプから何から本当に素晴らしかった…!
何故だろう、テン君が一緒に、彼女の側で滑っているような気がした。何となくですけどね。そんなどこか神がかった力を感じるほど素晴らしかった…!
文句なしの高得点。おお、今日はキスクラにエテリが。


33:ロリーヌ・ルカヴァリエ
コンビネーションのセカンドが跳べない。次のルッツにもコンビネーションが付けられない。コンビネーションの得点が入らないのでちょっと厳しいかもしれない。でもフリーには進めるかな?
プログラムも表情もすごく楽しそうで、会場はきっと盛り上がったと思うんですけどね。スピンもエジプトっぽくて面白いし。あれ、金髪だったっけ?


34:ソフィア・サモドゥロワ
隠れ安定感の女王ですよね彼女。隠れてるのはお茶の間にまだ知名度がないからってだけなんだけど。今日も安定のノーミス。この落ち着きと貫禄、本当に16歳だろうか…。さすがロシアの女子、誰が出てきても強い…。
あとは彼女の迫力を活かした、パンチのきいたプログラムと巡り会えればいいのかな。キスクラのミーシンの存在感…。

第7グループ

さあ、最終グループです。さすがに挨拶も生放送。紀平さん緊張してるように見えるなあ。最終グループのメンツで平昌オリンピック出てないの、そう言えば彼女だけですよね。これだけ大観衆の中で滑る経験をまだしてないかもしれない。いや、日本の選手だからそんなことないか。綺麗なトリプルアクセル跳んでたし。
うおおお、ドキドキします…!まさに6分間練習のCM中にここ書いてるので…!ほぼライブですよ今回の感想←後から採点表チェックして多少書き加えたり修正はしますが

雪肌精のCMが流れた。羽生君の落ち着いたトーンの声が耳に心地いい。私たまにシャンプーでかぶれたりする人類ですが、使って大丈夫だろうか←ずっと使ってるやつから乗り換えようかとちょっとだけ画策中


35:坂本花織
スタオベを!させろ!家だけど!そうか家だからいくらスタオベしてもいいのかああああああ←素晴らしい演技過ぎて混乱
リンクに滑り出した時は緊張してるように見えたけど、スタート位置に立つまでには気迫を感じる表情に変わり、今日はいい演技をすると思った。思ったけど、想像を遥かに超える出来で、胸が震えて何と言っていいのかわからない。ループ決まった時にはもう変な声出てました…。
ダブルアクセルの飛距離ヤバいでしょ。アレヤバいでしょ。アイスコープの計測結果をドキドキして待つが、ああやっぱり。男子のトリプルアクセルより距離出てますよね?!
きたああああああああああああああああああああああ!!!暫定1位!文句なし!


36:ブレイディ・テネル
ミスらしいミスはコンビネーションジャンプのセカンドくらいか。回転足りないように見えた、うう…。
私このプログラムすごく好きなんですけど、いつもはもっとあっという間に終わる感じがあったので、やっぱり少し緊張してたのかなあ。もっとジャンプに加点がついてるイメージだったし。それでもそれなりに得点は出してくるはず。うん、やはり。でも最終グループは厳しいか。


37:宮原知子
シーズン中盤くらいからかな、少し調子を落とし気味だったのでどこまで上げてくるのかドキドキしていたが、ああ、冒頭のコンビネーションジャンプが少し気になる出来…。セカンドもきっちり跳んでいるのだが。荒川さんも回転不足を心配している…。うーん、やはり回転が足りないという判定…。
ステップは素晴らしかったです、ここまでの選手の中でも秀でていて、唸るほどの出来。だが全体的に彼女のいちばんいい時の演技ではやはりなかったと思うので、高得点ではあるのだが暫定5位。なんというハイレベルな戦い…!


38:エフゲニア・メドベージェワ
このグループでいちばん祈りながら見たのが彼女。今シーズンはとにかく大変だったものね…。環境も変わり、たぶん体型も変わり、成績が伸びず低迷し…。でも最後の最後に世界選手権の出場権をもぎ取り、これだけの演技をやってのけてしまう。メドベージェワは世界のトップとして女子の競技を牽引し続けてきた選手なのだ。その燃え盛る気概と貫禄を世界中に見せつけるトスカだった。

最初のジャンプだけですかね、問題があるとすれば。審議ついてたし。高得点を叩き出してきたので大丈夫だったのかなと思ったが、セカンドが回転不足。回転不足でもこれだけの得点を出したということは、ノーミスならもっと上位だったはず。なんという…。
よくシーズン終盤までに様々な要因を調整して合わせてきたと思う。強い選手とはどういうことか、それを見せつけられたような気がしました。


39:紀平梨花
ああああ…!やっぱり心配してた通りになっちゃったか、アクセルがシングルに(泣)。ショートではなかなか決まらないままシーズン終盤まで来てしまったので、いつもと同じパターンとも言えるけども、これは最終グループに残るのは厳しいだろう。
アクセル以外は問題なかっただけに非常にもったいない。もういっそ確実にダブルアクセルにした方がいいのかもしれないが、トリプルアクセルが決まりさえすればまずほかの選手の追随を許さないだけに、両刃の剣ではあっても挑戦したいよなあ、スポーツ選手だもんな。
おお、アクセルの点がないのに結構高得点出てる。逆転の可能性を残したな。やっぱり強い。


40:アリーナ・ザギトワ
誰だよ不安要素があるとか言ってたの。完璧じゃねえかよ。何だよあの鬼のようなコンビネーションは。加点がやべえよ!非の打ち所まったくなし。
本人も不安だったんだろう、涙が出そうになっているのをこらえている。よくプレッシャーに打ち勝った…!
ひとりだけ圧巻の80点台。文句のつけようがなかった。この誰が勝ってもおかしくない、些細なミスさえ許されない究極の熱戦を締め括るにふさわしい、圧巻の最終滑走でした。


70点出してて最終グループ入れないって、何なのこの大会…。いい意味で意味がわかりません…。
そしてスモールメダルは坂本花織vsエテリ。エテリやっぱり強い。強えええええええ。トゥルシンバエワがこの順位に入ると予想できた人どれくらいいるんだろう。昨シーズンまでならまず挙げる人はいなかったはず。コーチの変更が彼女にはものすごく効果的だったのかもしれないですね。

普通にやれば紀平さんやザギトワ、メドベージェワあたりが圧倒的に強いはずだけど、皆不安要素がないわけではなく、本当の本当に誰が勝つのかまったくわからない。ものすごく面白かった。宇宙の戦い過ぎて腹がうっすら痛いの完全に忘れておりましたよ。アドレナリン大事。超大事。

女子ショートプログラムの終了とともに初日の日程も終了。興奮に包まれたまま、翌日のペアフリーへと続きます。ではでは、明日はペアの感想でお会いしましょう。



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