うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

全日本選手権2019雑感⑤

載せる頃にはたぶん今更になっている全日本選手権。感想は演技直後にほぼ書き上げてしまっているのですが(男子は無理なことも多いのですが…阿修羅いる時は特にな…)、一大会につき最後まで書き上げてから載せたい派なので。

本日は後半グループの感想です。テレビも地上波へ移動。本日も是非是非最後までお付き合いくださいね。

女子フリー②

第3グループ

13:竹野比
後半になってもスピードが落ちず、滑らかさやしなやかさを保ったままで、ここまでのスケーターの中でも技術の高さを感じたのですが、ジャンプの転倒がどう響くか。決まったジャンプはとてもスピードあって綺麗ですよね。衣装も素敵。ホント今日みんな衣装かわいい…。


14:新田谷凜
ラストシーズンにエクソジェネシスは泣くしかないやろ…。涙。
しかも素晴らしい、素晴らしい演技でした…!非常に落ち着いていて、ジャンプや要素のひとつひとつを本当に丁寧に、大切に大切に滑っていた。審議はたくさんついていましたが、見た目上はほぼノーミス。非常に情感に溢れたコレオには本当に万感の想いが詰まっていました。こんな演技に出会えるから、フィギュアスケートを見るのはやめられない。


15:吉岡詩果
水の中でたゆたうような優雅で穏やかな曲のイメージによく合った演技だったと思います。最初のスピンも非常に美しかった、華もあって。
ジャンプの転倒が2本あったので、それがどう響くか。ラストはステップなんですね、水の流れがそっと終わっていくみたい。


16:川畑和愛
少し詰まったように見えたジャンプもありましたが、全体的には素晴らしい。伸び上がるような高さのあるジャンプは本当に見応えがあり、素晴らしい武器だと思います。加点つけたくなるわこれは。
これステファンの振付なのね。今シーズンのステファンは女子のプログラムで良作を連発してる気がする。弾けるようなコレオもとても見応えがありました。いい演技でしたね。出た出た高得点!


17:横井ゆは菜
同じ曲を違うキャラクターで滑るという面白い試み。たおやかに演じていきますが、迫力のあるジャンプは単に運命に泣くだけのヒロインではないと感じさせていいですね。
ラスト3本のジャンプがすべてコンビネーションという難易度の高いプログラムで、オーバーターンの入ったジャンプが1本ありましたけど、それ以外は大きなミスは見られず、さすがの演技だったと思います。アイスタッツもリンク全体使ってるのがすごくわかる。


18:永井優香
アディオス・ノニーノ。少し緊張も感じましたし、ジャンプのパンクもありましたが、ラストのスピンも美しかったし、全体的にしっかり滑れてて良かったと思います。一時期なかなかいい演技が出来てなかったので、本来の演技に戻ってきていて嬉しいですね。暫定4位、頑張った。

第4グループ

さすがにシニア選手ばかりですね。復調を感じさせる笑顔の樋口さんと真凜ちゃん、緊張してるような坂本さん、風格すら漂ってきた紀平さん。みんなそれぞれ。さあ、すべてが決着する!


19:山下真瑚
シーズン序盤は厳しい出来の演技でしたが、NHK杯では復調していてホッとしましたよね。今日は緊張感もあったのか、ミスが続いてしまった。表現面でも気を配り切れてない感じがあったかな…。荒川さんも後半で疲れが見えたと言ってましたね。しかし冒頭の三連続のコンビネーションジャンプはさすがでしたね。高さもあって。


20:樋口新葉
ひとつ壁を乗り越えた人の、そしていい演技をする選手の独特の気迫と輝きがありました。素晴らしいジャンプの連続で、フリップで着氷乱れがあったことだけが悔やまれる。ステップも非常に情熱的で、彼女の豊かな表現面をよく活かしていました。冷静なリカバリーだけでなくとても落ち着いていて、彼女の中でも特にいい演技だったのでは。これは暫定1位だろうな。うん、やはり!200点越えた!


21:本田真凜
この曲いろんなスケーターが滑ってるけど、真凜ちゃんがいちばん似合う気がする。この絶妙な力の抜け具合に美しいスピン、華やかさとポンッと弾けた明るさは本当に代えがたい彼女の魅力。
ジャンプに転倒とパンクがあったので、パーフェクトとはいきませんでしたが、ミスがあってもとてもいい演技だったように思いました。本当に素敵なプログラムです。


22:宮原知子
深い霧の中で物語が始まるような出だし。いぶし銀のような渋さと美しさとを感じさせる、ベテランにしかできない演技なのですが、今日はどうしたんだろう、ジャンプのミスが目立つ。ループも得意だったと思うのだけど…。
緊張感があったでしょうか、僅かな綻びから崩れてきて、うまく戻せなかった印象。本来はもっと表現もできる選手だと思うので、ミスが重なりそこが出せなかったのももったいない。それでもそこそこの点は出ていてさすがですね。


23:坂本花織
もう表情が明らかに緊張してて、心配していたのですが…。やはり心配していた通り、ジャンプのミスが続いてしまった。本来ならもっと死ぬほど加点のつくジャンプを連発できるのに。スピードやグイグイ滑っていくスケーティングは素晴らしかったんですけどね。ダブルアクセルの飛距離半端なくて、アイスコープは彼女のジャンプを測るためにあるような気がしてくる。
うーん、どうした。全日本に強い選手たちが続いて崩れてしまった。このプログラム大好きなので残念ですが、次こそまたいい演技見せて欲しいです。


24:紀平梨花
最終滑走のプレッシャーなどどこ吹く風。彼女の独壇場でしたね。4回転サルコウこそ跳びませんでしたが、トリプルアクセルを2本入れ、質の高いジャンプやスピンを揃えた素晴らしい演技。このトリプルアクセルの安定ぶりが今シーズンと昨シーズンの最大の違いですね。
トリプルアクセルだけの話ではなく、喋りにしても態度にしても、子供子供していたのが貫禄さえ伺わせるほど落ち着き、シニアデビューのシーズンがどれだけ彼女を成長させたのかと想像させます。トレーニング方法やメンタルコントロールも変えたのかもしれない。
ぶっちぎりの高得点。もちろん優勝!全日本初優勝!


紀平さんは今シーズンの安定ぶりからしても、大きく崩れさえしなければ優勝かなと思っていましたが、正直今回の表彰台は全然読めませんでした。落ち着きと独特の輝きを強く感じた樋口さんの表彰台は納得。よくこらえてここまで返り咲いた…!川畑さんはこのメンバーの中でよく表彰台を掴み取りました、素晴らしかったです。
単純に上から選べば宮原さんが代表になるでしょうし、そういう運をきっちり掴む彼女はさすがです。しかし宮原さんにしても坂本さんにしてもあんなに崩れてしまうとは…。フィギュアスケートに絶対はなく、ミスは容赦なく敗北に繋がる。これはスポーツなんだと、改めて痛感しました。


ではでは、次回は男子フリーの記事でお会いしましょう。




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