うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

北京オリンピック雑感⑰

男子の記事はこれで最終回。最終回がいちばん長いですが、よろしければ最後までお付き合いくださいね。

男子フリー④

第4グループ

いまひとつピリッとした演技が出ないまま最終グループ。ショートはみんな良かったけど、まあフリーって感じ。あとオリンピックって感じ。


19︰ジェイソン・ブラウン
さすがのジェイソンでしたが、4回転はトリプルに変更。無理しなかったか。ジャンプは抜けたのかなと思う箇所もありましたけど、シンドラーのリストの世界を画面を超えて伝えるような演技でしたね…。色々ギスギスしてる心を鎮めてくれたような気がしました。ラストのポーズも祈りのようで…。
オーサーいないな、ああジュンファンについてるのか。得点出るのが遅いけど…。おお、自己ベスト更新で暫定2位。ノーミスなのもありすごいPCS。


20︰モリス・クビテラシビリ
1本着氷は乱れましたが、4回転が3本。後半はパンクかなあというジャンプもありましたけど。転倒もなかったし、まずまず及第点かなあという感じでしょうか。
マイウェイのゆったりしたメロディは彼の手足の長さを綺麗に見せてくれるような気がします。このところすっかり安定したなあ。
意外と得点伸びず。回転不足?いや、回転不足は無し。加点が渋くてPCSもさほどでないからか。


21︰チャ・ジュンファン
4回転トゥループで大きく転倒。本田君も痛そうな転び方だと心配してる。
そこからは持ち直してきた。4回転サルコウ、ルッツとループのコンビネーションもしっかり。
トリプルアクセルの助走は相変わらず長いけども、しっかり決めたからいいんです!
メダル狙える位置で、プレッシャーもあるんじゃないかなと思いつつ見始めたけど、4回転の転倒が得点にどう響くかなあ。トゥーランドットのメロディに乗せた演技は爽やかな若い王というイメージで良かったです。
暫定2位。やはり転倒が響いたかな。


22︰宇野昌磨
かなり乱れたなこれ…。ループは綺麗に降りたけど。サルコウはレビュー。やはりq。フリップは転倒かな、コンビネーションに繋がらない。アクセルはしっかり。
これで残りは全部コンビネーションにしなければならない。しかし1本目をコンビネーションにできず、次はセカンドがダブル。ラストジャンプはオイラーからの3連続のラストがシングル。
ショートの貯金でどうにかなるだろうけども、思ったほど点が出ないかもしれないなこれは…。どうだろう。いや、結構出たね。PCSにも助けられたか。やはり暫定1位。


23︰鍵山優真
ループは降りましたが乱れた。qもついちゃったか。ここはトリプルだったのかなというジャンプもありましたけど、団体戦から勢いに乗り続けてる、今日も凄かった。
彼はシーズン後半に調子が上がってくるのかな、昨シーズンも後半は強かったですからね。オリンピックで戦うにはピッタリ、素晴らしい調整。
まだ失うものがないからだろうとは言え、素晴らしかった。これはもうメダル確定だな。グリーンルームに日本男子が3人並んで座るのか、かわいいなあ…。
300点オーバーでもちろん暫定1位。ネイサンは崩れないだろうから、銀かな…。いや、最後までわかんないですな。


24︰ネイサン・チェン
さすがのネイサンもパーフェクトには滑れなかったなあ、オイラーの次がパンクだよ。これがオリンピック。ほかがほぼ崩れてないので問題ないけども。そして何より衣装着てるもんなネイサン。衣装着てるだけでみんな感動する←意味不明
序盤は記録更新コースかなあと思ったけど、肉薄するってくらいかな。サルコウもちょっと着氷怪しかったし。やはり最初に跳んだ2本ほど加点ついてない。てか最初の2本のジャンプの加点だけでトリプルアクセルの基礎点くらいあるのね。レベル取れてないスピンもある。
しかしさすがでした、平昌の借りは返しましたね…!でもあの時もフリー1位だったんだよな。
トータル330!十分出たわー!


男子は結局、ショートに比べるとピリッとした演技がなかったなという印象でした。これがオリンピックのフリーか。個人的に、響くものがあったのはボーヤンと羽生君でした。
羽生君はジャンプ2本転倒でもフリー3位だったので、サルコウをいつも通りに跳べてたらフリー2位だったでしょうし最終順位も変わってましたね。ショートもフリーもですから、サルコウに泣いたオリンピックということになるな。グラッセル君がフリー4位なのは頑張ったな。

日本は2大会連続のメダル獲得、しかも表彰台独占に近い状態まで迫っていて素晴らしい結果。平昌の金銀独占に続いて銀銅だから、次は金銅独占か。いっそ金銀銅独占でもいいぞ。
しかし、銀銅のふたりは雰囲気がかわいいので(本人たちがこう言われて嫌だったら申し訳ないのですが)ネイサンがいちばん年上に見えてしまうマジック。ネイサンはどうするのかな、競技には真摯だけどあまり執着してないようにも見えるし、勉強もしたそうだし。金メダル獲得後にも現役続行する選手のほうが圧倒的に少ない印象だし。イケボインタビューいつまで聞けるのかなあ…。


さて、実は私、この結果1ヶ月前に知っていました。何故なら予知夢を見たからです。

羽生君が泣いている。結果が4位だから。まさか表彰台を逃すとは思わなかった私が動揺していると、羽生君のすぐ近くに昌磨君の姿が見える。座っている彼は笑顔だけど、自分がメダルでいいのかな、という雰囲気。
振り向くと、ガッツポーズしているネイサンの姿がそこに、という内容。

目が覚めてから、優勝はネイサン、4位が羽生君、2位か3位かわからないけど昌磨君はメダル、羽生君の隣にいたからおそらく3位、ということは2位は鍵山君、と察しました。鍵山君はその後すぐ二度寝して見た夢にも出てきたので。また、夢の中の舞台はグリーンルームだったのだと気付いたのは試合が終わりかけた頃です。

以前から読んでくださっている方は覚えているかもしれませんが、私は予知夢体質らしく、ソチも平昌も羽生君が金だという夢を見ています。今回もまた見るんじゃないかと思っていたら、見た内容がこれだったので、目が覚めてからも相当動揺しました。
今回はただの夢だろうと思おうとしたのですけど、この夢以外に北京らしき内容の夢をまったく見ないのです。平昌のときのように、羽生君がメダルだという予感もまったくしなかった。

できるだけフラットに応援したい、試合を見たいという気持ちではいるものの、さすがにこんな結果を神様に見せられてしまうと「現実は違ってほしい、ただの夢であってほしい」と願わずにはいられませんでした。

私は「自分の夢が本当に予知夢かどうか」を確かめながら試合を見ていたのです。何故かもう勝負の結果を知っていて、答え合わせのために見ていたようなものなのです。
正直、夢を見てからの約1ヶ月は、内容が内容だけに誰かに話すこともできずとても辛かったですし、まるでパズルが完成していくように、夢が完全に予知夢だったことが判明していく過程は精神状態がおかしくなりそうでした。実は、羽生君の演技が終わったあたりから試合終了まであまり記憶もありません。演技の感想はほぼリアルタイムで書いてしまっているので文章としては残っていますが、どうやってこの文章を書いたのかわからないくらい。※羽生君だけは長くなるのでだいたい後から書いてます。あと採点表を試合後にチェックして内容を修正したり書き加えたりもしています

応援すれば、祈れば未来は変わるのかと思っていたけれど、未来はもう決まっていて、動かせなかった。それもまたショックでした。

結果を知っている私には、殊更アンチの態度が堪えました。今回は団体戦前から本当に酷いと思ったし、いつもはスルーしているそれらの悪意がいつも以上にダイレクトに感じられるのです。
日本代表に平等に声援を送っていると思ったら、羽生君だけには絶対に声をかけない人物。いつもそうだなと思っていたけど、今回も同じ。競技のファンじゃないんだこの人、と通常なら冷たい目で見て終わらせるだけだけど、結果を知っているから、彼のことも人間としてちゃんと応援してほしいと本当に思った。胸が痛かった。何だろう、とにかくすべての悪意が刺さってきてしまう。

これを書いている今も、気持ちを立て直せてないです。結果は結果として受け止められても、予知夢が間違いなく予知夢だったことがショック過ぎて。誰が何位であって欲しかったとかそういうことでなしに、自分の予知夢の力をとにかく否定したかった。
今大会は羽生君はとにかく不運に見舞われたという印象でしたが、それらが起こるたびに、運命は変えられないのかと絶望的な気持ちになりました。何より、私は何故この夢を神様から見せられたのだろう。
内容が内容なのでとても記事にはできなかったので、証拠がどこにもなく信じて貰いようもないですけどね。けどわざわざこんな内容紙幅を費やして書く必要がないということから、少しでも信じてもらえたら、いいかな…。


演技後のインタビューも涙声で胸が痛い。荒川さんや修造さんには涙を堪えきれなくなってるし。涙を見せまいと後ろを向いて袖で拭う姿を目の前で見て、修造さんはよく理性を保てたなと思った皆さん、先生怒らないから手を挙げてごらん…。

努力って報われない、彼はそう言ってたけど、それは世の中の真理でもある。彼のように、一見成功しているように思える人物が、努力がまさに結実しなかったその時に、涙をこらえながら口にしているからこそ響くものがあったのだと思う。演技直後だし、あれだけ勝つことにこだわっている人が事前にこんな言葉を用意しているとも思えない。
けど、4回転アクセルは回転不足ながら「4回転アクセル」と認められた。ドミトリエフが跳んだ時はダウングレードで3回転の扱いだったはず。たとえ失敗ジャンプでも、確かに4回転として存在した最初のジャンプ。
本人が知って目を丸くしたあと、俯いて噛み締めるように「そっか…」と呟く姿を見ておじさんは泣いてしまった。本当の本当に、それだけを目指してやっとその欠片を見つけた人にしか言えない「そっか…」。ドラマの台詞みたいだ。

ここまで来た彼なら成功させられると思ってしまうけど、最初の一歩は確かに記した。
ずっと、人類が初めて月に到着した時の人間の気持ちってこんな感じだったんだろうかと思いながら彼の挑戦を見ていた。フィギュアスケートの技に対する認識がある程度広まったからこそ、人類はその夢を一緒に追える。そして認識が広まったその大きな要因のひとつが、彼が連覇も達成し長年活躍してきたことであるのは間違いないと思う。この北京オリンピックで、人類はひとつの夢に一緒に辿り着いた。オリンピックだからこそできた、全人類での夢の共有。
そう考えると、彼の選択はいつも間違っていないけど、今回も間違っていなかったんだな、と思う。
努力は報われない。けど、いつだか彼自身が言っていたように、無駄にはならない。まさにそのとおりの結果だったのではないだろうか。


ショートからの数日、かなり混乱してましたが、やっと落ち着いてきたかなと思います。「実はこの結果夢で知ってて気が狂いそうになりながら見てました」って人もしいたらお手紙ください…。地球に3人くらいはいると信じたい…。
自分の幸せな夢はちっとも現実にならないのにもうなんなの…。お前は私が好きなの、なんなの…?←ここ数年夢に、要するに私のことが好きらしい人がずっと出てくるんだけど願望なのか何なのか全然わからない←スケーターではないです念の為

こういう体質なんで、誰のアンチであろうとこのブログを読むとアンチは等しく呪いがかかりそうな気がする。呪いのブログだ。恐ろしいぞ。楽しみにとっておいた冷蔵庫のプリンはどれだけ隠しても食べられてしまうであろう←呪いの規模ちっさ

なんだかんだと薄らポエムだし意味不明の話ばっかりになってすみません。こんな意味不明のブログあっていいのかしら。まあいいやそんな読んでる人もいないと思うんで(笑)

ではでは、次回はアイスダンスの記事でお会いしましょう。


※今回の夢の話はここにも書いてます。書いた時に比べてかなり混乱も収まってきましたが、もし万が一興味のある方はどうぞ…。↓
note.com




「うさぎパイナップルnote分室」を開設しました。フィギュアスケート以外の話題は2018年9月よりこちらに集約させております。心の叫びや日々の呟き、小説から趣味の話、フィギュアスケートの話も時々、要するに何でもあり。タロット鑑定についてもこちらに書いております。週2、3回のペースで更新中なので、お気軽に遊びに来てくださいね。
note.com