うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

第68回国民体育大会冬季大会 スケート競技会(ショートトラック・フィギュア)アイスホッケー競技会開始式③

※この記事は昔書いたものを修正して今更載せています。詳細についてはこちらをご覧ください↓

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このところずっと忙しかったからでしょう、爆睡から目覚めると、バスは既に首都高を走っていました。
新宿到着は7時半の予定だけど、これは随分早めに着くのでは、と急いで朝食をかき込んだところ、本当に30分も早く到着。土曜日ですからね、道が空いていたんでしょう。夜間高速バスが予定より早く到着するのは非常によくあることで、それも見越して早めに起きて降りる準備をした方がいいのです。

化粧をする暇がなかったのでひとまずトイレを探したら、見つけたトイレはなんと7時45分くらいまで閉鎖。ホームレス対策なのでしょうがいい迷惑(泣)。化粧もしたいが漏れそうなんだけど(吐血)
スタバなら早朝から開いてる上トイレがあるんじゃ、と強風に煽られながらとりあえず目指したものの、到着したスタバにはどう見てもトイレはなかった…。ものすごく狭い店舗だったのですね…。

どうしようもないので絶命寸前の電池がかろうじて息をしているうちに連絡を入れ、7時半に新宿に到着されるはずのAさんを小田急のチケット売場の前で待つことにする。下手に動いてお会いできなくなってしまうのが怖かったので。早朝の新宿はさすがに冷えました。
Aさんの姿を見つけた時は心底ホッとした(涙)。トイレの場所を教えてもらってとにかくメイク。アレルギーなのか何なのか、鼻が詰まってカサカサなのでここしばらくずっとマスク着用で過ごしていて、この日もそうだったので顔はある程度隠せていたのですが、さすがの私にもそのままで歩く勇気はないですよ(汗)。お待たせしてすみませんでしたAさん…(泣)。
ちなみにトイレはすぐ近くにあった。実は新宿に来るのはこれで2度目、昨年のクリスマスが初めてだったので勝手が分からず、広過ぎて下手に動くと迷子になりそうで怖くてあまりウロウロできなかったのです。気付いていればお待たせせずに済んだのに私の馬鹿…。

開会式が行われるのは国立代々木競技場第一体育館。フィギュアスケートの会場としてよく使用されることは知っていたけど、行くのは今回が初めて。とにかく東京へたどり着こう、それからのことは着いてから考えよう、と慌てて地元を飛び出してきた私は、山手線に乗って代々木で降りればいいのかな、くらいにしか思っていなかったのですが、Aさんが最寄り駅は原宿だと教えてくださったおかげでまったく迷わずに到着。ひとりだったら確実に迷子でしたね。ああAさん、後光が差して見えます(涙)。

原宿は新宿から2駅。国立競技場も原宿駅の本当にすぐ近くでした。私がトイレを求めてもたもたしていたことによるタイムロスもありましたが、それでも8時頃には到着。
国立競技場の敷地内に入ると、係員に何が目的なのかを聞かれ当日券の列の場所を教えられる。どうやらアイドルのライブもあるらしい。入ってすぐの場所にステージが組まれてるし。そっちが目当ての人も既にスタンバっているのだろうか。
敷地内にはテントが立ち並び、賑やかな雰囲気。中でも目立つのが、この東京国体のマスコットキャラクター・ゆりーとの巨大なバルーン。バルーンって言うか、子供が中に入って遊ぶあれ。ゆりーとふあふあって言うらしい。かわいい。
しかし、国体でこんなに派手に物販ブースとか色々設けちゃうんだ。やっぱり東京都はお金があるんだなあ、どこぞの自治体とは大違い(汗)

当日券の列には既に10人程度が並んでいました。思ったより少ない気がしたけど、早朝だしこんなものだろうか。早速列に加わる私とAさん。
Aさんは酔狂で並んでいるわけではない。夢では当選していた彼女も現実では外れていたのです(泣)。お友達と見に行くつもりで応募していたそうで、そのお友達は既に予定を入れてしまっていたため今日は来られないとのことですが、私が西国から当日券のためにバスに飛び乗ると聞いてものすごくびっくりされていたそうである。…ま、そりゃそうだよな。入手できるかどうかもわからない当日券のために万単位の交通費払って西日本からやってくるなんて正気の沙汰じゃありませんよ(汗)。

すぐ近くには当選した人が入場券を引き換えるためのテントもあって、既に何人か並んでいた。おそらく座席はある程度自由なのだろう。それなら早く並べば並ぶほどいい席に座れるはず。

並んでいる間、Aさんから素敵すぎるプレゼントをいただき、感激のあまり発狂しそうに(笑)。私が東京へ来ると知って急いで用意してくださったそうです。ありがたや。じっくり見ていると本当に発狂しそうだったのであとからゆっくり見ることにする(笑)。えっ、発狂ならとっくにしてる?まあそうですね(笑)
そんな我々の様子を私のすぐ前に並んでいた女性がチラチラ伺っていたそうだ。話に入りたそうな雰囲気だったとAさん。Aさんとの話に夢中で全然気付いてなかった。そうだよね、ここに並んでるってことはステファンのファンである可能性は高いもんね。話しかけてみれば良かったのだろうか。でもまあ、ショーの会場でもなかなか隣の人と話が弾んだりしないからなあ。

そうこうしているうちに運命の9時に。果たして当日券をゲットできるのか。ドキドキしながら待っていると、係員から衝撃の事実が発表される。
なんと、今から配布されるのは整理券。当日券は今日の13時半(だったと思う)に整理券の番号の早い順から渡すので、15分前くらいまでにはまたこの場所に来てくれ、だそうである。
聞くなりがっくり膝を落とす、Aさんのすぐ後ろに並んでいたおじさん。わかるわかる、むちゃくちゃわかる。てっきりもう入場できるかどうかハッキリすると思ってたもんねえ。

多少ゲンナリしつつも受け取った整理券の番号は10番台。この番号なら何とかなるんじゃないかな。こういう無料のイベントは1割くらいは連絡なしの当日キャンセルが発生するものだと言ってた人がいて、確かにその通りかもなと思ったりしてたので。5000人募集だとすると500人くらいは来ないんじゃないかな、って希望的観測過ぎるか。復活当選が出ているという話も耳にしたし、まだまだ気は抜けない。

どっちにしろ昼過ぎまでどこかで暇を潰さないといけないのでいったん退散。気がつくと後方には長蛇の列。100人近くはいたのかな?思ったより少ないかな、とはやっぱり思ったけど、どうしても見に行きたい人は当選した人の同伴者として潜り込んでる率が高かったようなので、まあそんなものだったのかもしれません。相当急な発表だったし、予定が立たない人も多かっただろうしさ。

早朝の東京は爽やかな青空で、空気も清々しくて気持ちよかったんだけれど、石畳に1時間立っていると足元が冷え切ってしまった。すぐ近くの明治神宮で無事入場できるようにお祈りしようか(笑)などと言っていましたが、あまりに寒すぎたのでひとまずドトールへ避難。温かい食事でようやくひとごこちつきました。コンセントもあったので携帯も充電。一応店の人に断ったら、「何でそんなこと聞くの?」って顔された(汗)
店内にはどうやら同じ会場から流れてきたかこれから目指す人がそこかしこに。まあね、ここ近いからね(笑)。既にパンフレットをもらっている人もいて、おそらく当選者だろうなあ、我々は入れるんだろうか、とちょっと不安を覚えつつも、本日2度目(笑)の朝食をのんびり味わいながらしばらく話に花を咲かせましたとさ。

以下次号。

第68回国民体育大会冬季大会 スケート競技会(ショートトラック・フィギュア)アイスホッケー競技会開始式②

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それは10月か11月くらいだったと思います。私は夢を見ました。

国体の開会式に応募したものの外れてしまった私が、諦めきれなくて開会式が行われる会場に出向いているのです。係員にもう一度抽選してもらっている私を、既に当選しているステファンのファン仲間のAさんが、お友達と哀れむように見つめています(笑)。
しかしまた外れ、どこでもいいから中に入れてよ、と大泣きする私。さすがに哀れに思ったのか、係員がまた形式上の抽選をしてくれて、当選したことにしてもらってようやく会場に入ることができたのでした。
席は割と上の方で、確かAさんと一緒に着席し、軽快に滑っているステファンを見ていたら、何故か誰でも知ってるレベルであろう某アニメの某キャラクターの真似をしながら羽生結弦がものすごく高いジャンプをすぐ近くで跳んだのでそれを呆然と眺める、
というあたりで目が覚めたと思います。

羽生君は国体とまったく関係ないのでなんで登場したのかさっぱりわかりませんが(笑)、私はこの夢が何故か気になって仕方ありませんでした。
お金もないし遠いし、外れても別にいいや、そう思っていたのに、もしかして諦めずにいたら何とかなるのでは、という思いも同時に存在し続けていたのです。そのためでしょう、私は開会式当日にどうしても予定を入れられずにいました。

そして、クリスマスに北海道まで出向いたばかりにも関わらず、何故か私はもうステファンの演技が見たくてたまりませんでした。諦めの気持ちも強い一方で、不思議なくらい国体のことが心に引っかかっていたのです。

しかし、復活当選を期待したものの一向にハガキが届く気配はなし。時間だけが過ぎていきました。

そんなある日、遅い時間に帰宅してぼんやりとネットをチェックしていた私の目に、衝撃の情報が飛び込んできました。
それは東京都からの告知でした。開会式の当日券を配布するというのです。当日の朝9時から。
時に開会式の2日前の深夜。ほどなく日付は変わり、前日になろうという時間。

こんな時間にこんな情報知ったところでもうどうしようもないじゃないか…
私は肩を落としました。配布が9時からでは当日の始発の新幹線に飛び乗ったとしても間に合わない。間に合わせるには前日のうちに出発して東京に宿泊するか、夜行バスに乗るしかない。そして経済的なことを考えると夜行バス以外の選択肢はない。
しかし仕事は詰まっている。定時で帰ればバスの発車時刻に十分間に合うけど、仕事を片付けるためには定時以降も頑張らなければならない。とても焦っていた私は、既に頑張る覚悟を固めていました。
しかも、この前日の夜遅くには人に会う約束さえ入れていたのです。それほど諦めてしまっていたということです。

あまり考える間もないまま迎えた朝。通常通り出勤した後も私は悩んでいました。すっぱり諦めていたはずなのに、可能性があるかもしれないとなるとやはり心は揺れる。
Aさんが、私の分も当日券を確保すると言ってくださったので、確実に見られるとわかってから新幹線に飛び乗ろうと考えていた矢先、わざわざ事務局に問い合わせてくださったらしいAさんから「当日券はひとり1枚」という情報が入ってくる。つまり私自身が並ばないとダメだということだ。

その時、私は吹っ切れてしまったのだと思います。
行こう。後悔するくらいならやれるだけのことはやってみよう。
仕事も「あなたの分もやっといてあげるから」と言ってくださる方がいて、完全に甘えるわけにはいかないけどでももう来週頑張ればいい、とある程度のところで切り上げることを決意。
それは夜行バスが地元を出発するわずか数時間前のことでした。自分でも滅茶苦茶だと思ったけど、とにかく私は賭けに出ることに決めたのです。まるではじめからそうなる運命だったかのように。

いったん帰宅してからでも夜行バスの発車時刻に間に合うであろう時間を計算し、ギリギリまで仕事をしてから職場を飛び出しました。
週末なので満席かもしれないと心配していた夜行バスも余裕があったようで、しかも女性専用シートが空いていたので往復で予約。新幹線に乗る経済的余裕はなかったので、結果としてこれで正解。
急いで乗車券を発券してからいったん帰宅。最寄り駅からはタクシーを使い、超特急で家に戻るととにもかくにもお風呂。アイロンがかけてある服なら何でもいい、と適当に着替えて荷物を詰めて再び駅へ。宿泊するわけではないので普通のカバンがひとつだけ。
もう少し早く当日券情報がわかっていたら、荷物を準備してから出勤して本当に直前まで仕事をしていたかもしれませんが、自宅で着替えてこられたしこれでも良かったかな、と今は思います。
もちろん約束をしていた方には謝りたおしました。一番わかってくれそうな方と約束していたのもある意味運命だったと言おうか…。でも本当に、急に約束を破って申し訳ありませんでした(泣)。

バスの発着する駅に到着してすぐに携帯電話の店へ。携帯を充電する暇がなかったので簡易充電器を買おうと思ったのだが、私の機種に対応した充電器はあいにく売り切れ。仕方ないので店に携帯を預けて出発ギリギリまで充電してもらうことに。

その合間に防寒グッズを購入。寒いところへ行くからな。私は冷えると体調を崩しやすいので、常に対策が必要なのです。時間もなく適当に選んだ服を着てきたため、暖かいとは言いづらかったのである。去年買ったジーンズがこんなにゆるくなってることに気付いてませんでした。ベルトしないと落ちてくる(汗)。まあ1000円だったしな、閉店セールで。

すぐに乗車時刻が迫ってきたため、たいして充電されていない携帯を受け取ってバス乗り場へ急ぐ。私の後ろから大きな荷物を抱えたお兄さんが明らかに慌てた様子で走って来て、高速バスの停留所がある方向へ消えていったので、もしかして同じバスに乗るのかな、と思って乗車したがその人の姿は見えず。なーんだ違うのか、と席に着いたら、さっきの男性が息を切らせて駆け込んでくるではないか。私より先に停留所に到着できていたはずの彼は一体どこへ消えていたのか(笑)。お土産でも買ってたのかもしれないですね。

程なくしてバスは出発。夕食を調達する暇がなかったので自宅にほんのちょっとだけあったいただきもののお菓子をつまんで晩ごはん終わり。いつも夜はあまり食べないのでこれでもまあ平気。お茶ももちろん家で沸かしてペットボトルに詰めて持ってきた←涙ぐましいまでの節約
携帯の充電も切れそうだし、サービスエリアで朝食用のサンドイッチとプリンを購入した後は寝る以外にやることなし。
もし当日券にも外れたら…。一路東京へと向かうバスと不安な気持ちとに揺られながら、私は眠りへと落ちていきました。

以下次号。

第68回国民体育大会冬季大会 スケート競技会(ショートトラック・フィギュア)アイスホッケー競技会開始式①

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昨年末に東京へ行ったばかりだと言うのに、2013年最初の旅日記も再び東京からスタート。よろしければ今しばらくお付き合いください。

2012年秋のある日、突然ステファンのスケジュールに追加された「国民体育大会開会式」の文字。←正確には英語ですが
何故スイス人のステファンが日本国の体育大会に?とファンがいぶかしんでいたら、東京都から正式発表が。開会式で歓迎アトラクションというのをやるらしい。荒川静香本田武史本田望結、神宮アイスメッセンジャーズ、そしてステファンが出演するらしい。

何故国体の開会式程度(すまん)でそんなに豪華にやる必要があるのだろうか。地元で開催された時は町内会のおばちゃんたちの踊りとかだった気がするんだけど。謎が謎を呼び謎を呼ぶ。
荒川さんと本田君はまだわかる。震災の復興支援も兼ねた大会らしいし。東京都がオリンピック誘致に躍起になっているので派手にやりたいのもまあわかる。
しかし、何故そこでスイス人。国体関係ないですよね、ぶっちゃけ(汗)

もしかするとNHKが関係しているのだろうか。10月にステファンが出演した番組の第2弾を制作するつもりで、おそらく国体に出場できる程度のレベルであろうステファンが陸前高田まで尋ねたスピードスケート選手の女の子と再会、なんてのを目論んでいるのかもしれない。
東京都としても、IOCの本部があるローザンヌ在住のステファンを起用することで、IOCへのアピールを狙っているとも考えられる。意味があるのかわかんないけど。
もしくは、集客力の高いフィギュアスケートのイベントを行うことで、これだけ東京はスポーツで盛り上がれる、ってアピールしようとしてるとか。誰ならばそれだけ客を呼べるのか、アイスショーを主催している某会社の某社長に意見を求めたところ、社長が超贔屓してるっぽい某スイス人を勧められたとか。

以上はすべて私の勝手な予想ですが、いまだもって真相は不明。ただひとつハッキリしているのは、ステファンが国体の開会式で滑るということ。それなら我々がすべきことはただひとつ。ステファンの演技を見に行くこと、それだけ。

しかし、見に行くと言ってもどうやって?もしかして東京都民だけが参加できるとか?
疑問に思っていたら東京都から再び発表。開会式の一般観覧者を募集するそうだ。人数は5000人程度、観覧は無料。3人か4人まで同伴者の応募も可。
北海道も東京行きもあるし、伊勢旅行も計画してたし、正直経済的に無理じゃないかなあ、とあまり気乗りはしなかったけど、当たったらその時考えればいいか、と開き直って応募。仕事もちょうど休みだしね。
でも5000人か。東京の人口って1000万超えてるはずだよね。しかも無料。
…楽観視できないんじゃないのかなあ…

そう思ってたらやっぱり外れた(泣)。5000人募集のところなんと1万5000人の応募があったんだって。倍率3倍というと少ない気がするが、桁が違いますからね。
当落はちょうど全日本選手権の頃に判明したため、札幌に観戦に行ってる人が帰宅するまで気が気じゃないと言ってた、なんて話もとあるスケートファンの方から聞いた。当選者にはハガキが届くのです。さらに、東京の人にしか当たってないらしいとか、3人まで同伴者を連れていけるから当たった人を探してるとか、様々な話が耳に。やはり行きたい人は皆最後まで諦めない模様。

私も行けるものなら行きたかった。せっかくちょうど休みなのにさ。土日も仕事の私にとってそれは重要なポイントである。でもチケット代は無料でも往復の交通費が万単位でかかるという現実は重い。きっとまた来日してくれるし今回は仕方ないかな、とすっかり諦めモードに突入し、タガが外れたように国体用に残しておいた予算を使って北海道や東京でお土産を買いまくり、お世話になった皆様に配り歩こうとしたものの、一部は賞味期限が切れて自分で食べたり美味しすぎて自分で食べたりしたダメな人がこの人ですが何か←殴
「どんだけ買うんだコイツは」ってくらい山盛り買ったのに全然足らなかった。遠出する度にお土産配るのも大変なので、今回の北海道に集中して買ってくる予定だったんですがこのザマだよ。全日空の機内で買った限定のお菓子を大量購入すれば良かったと今更後悔。日持ちがしたんですよ、しかも手頃。

そんなこんなで綺麗さっぱり諦めて日々を過ごしていたのですが、その一方で実は「このまま諦めていいのかな」という思いがどうしても頭を離れずにいました。その理由は…。

以下次号。

糸電話には糸がない

わりと色々あったので、常に何らかの悩みは抱えているし、それは誰しもそうであろうが、ここ数年かなりしんどかったりする。で、そのしんどさを、誰かに話す機会がない。機会を作ろうとしても、生まれない。

「しんどいって話を誰にもしてないんじゃないか?」
そう言われたけど。
してないよ。する相手がいないもん。

誰からも連絡なんて来ないから、こちらから連絡をする。今大変なことなども混ぜたりする。結構本気でヤバくて、自分としてはSOSだったりする。
でも、返事も来ない。私なら、知り合いが大変な状況にいるとわかったら、自分が大変な状況でも少なくとも返事くらいはする。もし会いたいと言われたら会いに行くし、ただ傍にそっと座っていることしかできなかったとしても、だからと言ってなじられるようなことはまずない。そういう時にいちばん辛いのは、放置されることだ。何の解決にならなくてもいい、むしろ、そんなものはたぶん皆求めていない。自分のことを少しでも気にかけてもらえた、と感じるだけでも心は救われる。それは甘えかもしれないが、そういう時にこそ甘えというものが必要なのではないのだろうか。常に身近に、家族などといった親しい相談相手がいる状況以外を知らない人には理解できない感覚かもしれない。もし大変な状況なのでそっとしておいて欲しいのなら、そう言えばいいだけの話で、まったく何もわからない状況に相手を追い込むのは、褒められた行為ではないだろう。

何人も何人も、信頼した人から食らった「完全無視」。頭がおかしくなりそうだった。私が築いてきたものは何だったんだろう?焦土と化した遊園地の跡地に、ひとりで佇んでいるような感覚だった。
その人たちに依存して、すべて解決してもらおうなんて思ってる訳じゃないし、そこまであなたを立派な人だなんてこちらも思ってないから勘違いしないで欲しい。頼られるのが嫌だから話は聞かない、という人も時々いるけど、それなら誰とも関わらず自分ひとりで生きていけばいいんじゃないのか。何故つるむ?

その人たちをいい人だと思ったから、思っているから、勇気を出して連絡をしているのだ。私にとって他人は今でも恐怖の対象だ。少しでも変なことを言うと揚げ足を取るかもしれない。容姿を嘲ったり、耳を疑うような言葉をぶつけてくるかもしれない。幼い私が経験したものは今も心から消えないし、今でもそういう人に出くわすこともあるけれど、でも、その恐怖に怯えながらも、でもあなたを信頼しようと、そう決めたのだ。
それなのに、である。

気がついたら焦土に佇んでいた、というのは今回が初めてじゃない。何を信じたらいいのかわからなくなり、世の中に絶望しても、でもそこから這い上がってきた。何度も。けど、何度這い上がっても、また築き直しても、気がついたら自分が立っているのは焦土だ。
それでも、何もかもなくした訳じゃなかった。遠くから車を飛ばして会いに来てくれた人もいた。わざわざ休みを取って遊びに行ってくれた人もいた。そのことが、どれだけ私を救ってくれただろうか。どれだけ有り難く思っただろうか。

けど、もうその人たちはどこにもいない。同じ名前と同じ顔だけれど、どうやら違う人間らしい。どこで何をしているのかまったくわからない人もいる。
この焦土は今までとは違う。頼れるものを何も持たず、たったひとりで生きている人間が、私の周囲には誰もいない。だから、私がどんな状況なのかわからないのかもしれないけれど。
もう、これ以上は無理かもしれないと、毎日考える。ただひたすら日々を追っているけれど、だんだん追い付かなくなっている。
ほんの少し、楽しそうなふりをするだけで、幸せになったんだと勘違いしている人たちを見ていると、もう何も言えなくなってしまう。けれど、本音を言ったら苦々しい表情を向けられる。どうしたらいいのかわからないし、考える気力すら、今はない。もう、連絡をすることは、ほとんどやめてしまった。

気難しくて癖のある、長い友達

今週のお題「髪型」

今まさに、この瞬間にも、とっても髪を切りたい。貧民なのでそうそう頻繁に美容院など行けないのだった(泣)

子供の頃はずっと長く伸ばしていました。三つ編みにしても腰より長かったかな。『天空の城ラピュタ』の登場人物・シータに憧れてるんだ、と勝手に言い張っていた友達がいたが、全然関係ありません。たぶん小学校低学年くらいの時に、親が玄関先で散髪したところ、ものすごく短く、ものすごく気に入らない髪型になってしまい、それが嫌で嫌で、もう絶対短くしない!と誓ったのが髪を切らなくなったきっかけで、さらに三つ編みにしてたのは親の判断でした。それか校則に従っただけ。私は三つ編みなんて器用な真似はできませんでしたので(汗)

結局高校生くらいまではそんな感じでとても長かったと思うのですが、それ以降のいつからだったかは忘れちゃったけど、そこまで伸ばすことはもはやなくなり、すっかり大人になってからはショートカットにしてみたりもしてました。さすがに小学生の頃のトラウマは忘れましたね(笑)。むしろ面倒だから坊主にしたい、などと言い出す始末ですよ最近は(汗)
少々の体調不良では病院に連れていってもらえない貧困家庭だったため(ごく小さい頃はそんなこともなかったけど…)、美容院なんぞ行くわけもなく、そうなると切るのは親か自分自身しかいないわけで、変な髪型になるリスクは常に高く、もういっそ切らない方が安全、と思ってたような気がする(汗)。社会人になってからですよ、美容院に出向くようになったのは…。

しかし、自分で三つ編みのできない私の髪を毎朝結ぶのは親も大変だったはず。中学や高校は校則で三つ編みにしなきゃいけないんじゃなかったかな。面倒になったのだろうか、ある朝ごはんを食べていたら、突然結んだ髪の束を親にゴッソリ切られたことがある(汗)。本当にいきなり、何の断りもなく切られた。バッサリと。普通そういう本人の意思を完璧に無視したことなど親でもしないはずですが、私の親は子供を自分の所有物だと思うタイプなので、平気でそういうことやってました(汗)。でもまあ、長いと落ちた髪の毛の掃除も大変だし、シャンプーなんかの使用量も増えるし、毎朝三つ編みにする手間もかかるし、そりゃ嫌にもなるかもしれない。だからっていきなり切るのもどうかと思うけどな(汗)。切ってもやっぱり長かったので、あまり意味はなかったのかもしれないし。

ところで以前、銀座で信号待ちをしていたところ、若いお兄さんにいきなり「僕にその髪を切らせてください!」と叫ばれて、とりあえず適当に断って逃げたことがある。東京は恐ろしいところだと思ったが(汗)、あれはカットモデルを探していたのですかね。それならそうと言ってくれれば考えたのに、いきなりあれじゃ不審に思うがな(汗)。原宿でも、たぶんあの人そうだったんじゃないかなあ、と今にして思うことがあったので、私の髪の毛は「あれならいける」と思うほどぐちゃぐちゃなのでしょう(汗)。どうやら髪が細いらしく、とにかくまとまらない。「お蝶夫人みたいな髪型にしたい」と冗談で呟いて、髪が細くてパーマがすぐとれるからたぶん無理、と美容院のおねーさんに冷静に返されたり(汗)。何もしなくても勝手にくるくる巻いてくるのでパーマかけてるように見えたりもするんだけど(笑)。たぶん遺伝…。そもそも髪の毛をいじるのが本当に苦手で(泣)、悩みの種なんだけど、かと言って時間をかけるのも面倒で、いっそのこと坊主にしちゃおーかな、なんて思うようになってしまうのだった(汗)

それにしても、「ドライヤーで乾かす」以外の髪を手早く乾燥させる方法は無いものだろうか。昔から疑問なのですが。ドライヤーぶっ壊れてしかも買い直せない私みたいなのはどうすればいいんだ(汗)。そもそもドライヤー嫌いだし…。やっぱり坊主にするしかないか(笑)

そのグローブはいつまでも掴んで離さない

お題「好きなお笑い」

お笑いと言うべきではないかもしれないが(汗)、これだけは唯一大好きだったと言えるグループ?があります。

その名は「軟式globe」。

今を去ること15年ほど前、当時の人気番組だった「学校へ行こう!」内の、「B-RAP HIGHSCHOOL」という、タイトルはラップだがだいたいラップじゃない歌を出演者が披露していた(笑)コーナーで、むしろそのコーナーのみでそのユニット?は大活躍していました。

メンバーは「パークマンサー」と「KOIKE」の二名。グループ名からもわかる通り思いっ切りあの音楽グループのパクリ(笑)。でも本物の小室哲哉の結婚式にも登場した事があるという、ある意味本家も公認?のパクリ(笑)

そう、もしかして本家も公認したくなるかもしれないほど、このグループは面白かったのです。「パークマンサー」という名前を聞いただけでも吹き出してしまったのだが、彼等を象徴するフレーズ「そうだよアホだよ」「それがどうしたアホだよ」を聞いた時の衝撃。「そうだよアホだよ」はまだ耐えられたが、「それがどうしたアホだよ」って!それがどうしたって(笑)!言葉選びのセンスに脱帽してしまった。最高すぎる!それ以来毎週彼等を楽しみに番組を見るようになりました。

グループ名通り(笑)globeの替え歌をパークマンサーが謎のダンスを踊りながら披露するスタイルで、基本はパークのフラれネタ。図書委員のネタが大好きだった。あれは今でも時々思い出してひとりで笑ってしまうくらい大好き(笑)←あやしいわ

どのように表現すればあの面白さが伝わるのかわからないのですが、とにかく彼等は面白かった。リズミカルに言葉を紡いで面白さを表現するお笑いは多いと思うけれど、軟式globeのその言葉のリズムへの乗せ方は抜群にセンスがあって最高に面白かった。もちろんお笑いというものは飽きられるのも早く、気がついたら彼等の姿は番組から消えてしまっていたし、すべてのネタが面白かったわけでもないけれど、ごくわずかな期間に燦然と輝いたからこそ、彼等の存在は私の中で「伝説」になったのかもしれません。銀色の派手なズボンにアフロ、いつもふてぶてしい態度というパークの強烈なキャラクターと、ただごく普通に綺麗なお姉さんだったKOIKEとの対比も印象的過ぎましたし(笑)。

いかにも素人が出演しているような触れ込みだった気がするあのコーナーですが、実際にはパークマンサーをはじめ、芸能人の卵のような人物が多かった模様。パークについてはその後の足取りも時折追っていたけれど、ドラマにチラッと出演してるのを見かけたりもしましたし。今でも元気に活躍されてるようで何よりです。MUSIAとか尾崎豆とか、今どうしているんだろう。MUSIAはどこが面白いのかさっぱりわからないところがじわじわ面白く(笑)今でもt.A.T.u.を聞くとMUSIAしか思い出せないくらいには印象に残ってます(笑)。尾崎豆尾崎豊の歌を聞くとどうしても思い出すくらいには(笑)。時々歌いたくなるくらいには(笑)。コーナー自体が面白かったですね。

私は本当に大好きだった軟式globeですが、今までに話が通じた人がいなくて(笑)、あの面白さを分かち合えたのが兄弟くらいだったのは今でも少し残念です。当時のネタをすべて収録したDVDが出たら絶対買っちゃうと思うけど、そんなものまず出ないだろうな(笑)

ほかにあの番組で忘れられないのが、汚ギャルの部屋を掃除するという企画ですね。足の踏み場もないほど汚い部屋でウサギを飼ってた汚ギャルがいて、綺麗になった部屋のベッドでそのウサギが足を伸ばしてくつろいで寝てる姿を見て、ウサギのために二度と部屋を汚さないであげてくれと思いました(泣)。かわいそすぎる(泣)。

睡魔との戦争放棄がもたらす圧倒的時間不足、すなわち言い訳

昨日の記事は急いで書いたので、あとから読み直すと気に入らない表現や意味不明の箇所が多く、かなり手直ししました。やっぱりそれなりに時間をかけて、きちっと推考してからアップしなきゃいけないな、と思うのですけど、私がわりとギリギリにならないとやらないタイプなので(汗)、ある程度納得いくまで見直してから更新するための時間が十分に取れないことが多々あり、何とかしなきゃいけないな、と反省する毎日です。自分が好きで書いているだけのブログというものは結局最大の読者は自分なのかもしれないと思っていて、未来の自分が読んで「何だこりゃ」と思わないものを積み重ねていきたいと思うのでした。

完全に自分自身について垂れ流しているだけの記事なら正直どんなに適当だろうとどうだっていいんだけれど、フィギュアスケートに関することなどはいい加減に書くわけにいかないので、時間をかけて丁寧に執筆することを心がけていて、そうなると時間が取れる時にしか書けず、なかなか更新できないのだった。さらさらっと書けてしまうことも急いで書いてしまうこともあるのだけど、これくらい時間があれば書けるだろうと思って進めていたらまったく時間が無くなってしまい慌ててまとめたこともしばしば。そうなると昨日の記事みたいに「何だこりゃ」になっちゃって、結局気に入らなくて書き直す羽目になってしまうんだよね。絶対完璧じゃなきゃいけないわけでは決してないが、やっぱり納得した上で世の中に出したい。誰も読んでないからとかそういうこと関係なしに。ま、ちっぽけなプライドですね。

そんな感じで、書こうと思いつつ時間がかかるために全然書けてない記事が実は大量にあるので、家事も仕事もなーんにもしなくて良くてものすごく暇でブログ書くしかやることないような状況に自分を追い込もうと思っていて(笑)、温泉つきの綺麗なホテルから一歩も出ないで、ずーっとだらだらしながらブログ書いて、飽きたら温泉入っておやつ食べて、またブログ書いてだらだらして、というのを数日繰り返したいと本気で思っているのだが、お金が絶望的にありません!(笑)って言うかそれブログ書くためと言うよりだらだらしたいだけだろうと思った皆さん、その通りです!(笑)だらだらしたい!(笑)行き先はとっくに決めてるんだ。金がないだけです(笑)

そうだ、私はわりと長風呂なので、風呂でブログが書けたら一石二鳥かもしれないぞ。防水が問題か。あといつまでも長風呂できるような綺麗な風呂じゃないと基本ダメだな。という訳で引っ越したい。前々から引っ越したいんですけど。今の住まいは風呂があまり好きじゃないんだよね。ほかの条件がすべて良くても、この風呂はちょっと、という物件だったらまず決めないだろうなあ自分。引っ越したくて物件情報をチマチマ眺めてるんだけど(実は間取り図見るのが大好き)、いちばん注目するのはやっぱりお風呂。風呂桶の隣に洗面台がくっついてるタイプは嫌なんだけどあれ多いよな。すいませんねえ、ワガママで(笑)。完全にインドアなので、住環境は大切なのよ。

そんなわけで、今日はどうだっていい記事でした。

願うだけでは叶わないけど願わなければ叶わない

月曜日から3日で、この底辺のブログが1ヶ月かけてようやく達成する(※微々たる数字です)アクセス数にいきなり達していて、一体全体どうしたことかと思ったんですが、これきっとあれですね。
羽生君のファンタジー・オン・アイスへの出演が発表されたからですね!

幕張は完売のようだし神戸もたぶん激戦だけど、新潟はまだ随分チケット残ってるんだな、と思ってたら、羽生君の出演が発表された途端飛ぶように売れていらっしゃる…。でも朱鷺メッセは座席の傾斜が緩く、リンクが見えづらいとして悪評高い会場だったりするのである。少しでもいい席で見たい方が一生懸命調べておられるのだろう。うんうん、気持ちめっちゃわかります。アイスショーのチケットはバカ高いから、見えづらい席だと本気で辛いですもんね(泣)。たいした情報のないブログですみませんでした…。

過去3度(だよね?)新潟で開催されたファンタジー・オン・アイス、すべて見に行っておりますが、端の方は絶望するほど見えづらかったです。一緒に見に行った友達は「主催に長い長いメールを送る」と般若の形相になりそうなのを圧し殺して呟いておりました。ホントに送ったかどうかはわかりません(汗)
真ん中の方の座席だと、そこまでストレスはなかったように思います。前の方なら特に不満もなかったかな。ただ、私の場合は初めて見た朱鷺メッセでの公演が本当に端で、その時が基準になっているため、少々見づらくても「あの時よりはマシ」と思ってしまうからかもしれません(汗)。前の方でもやっぱり人の頭が結構邪魔だった記憶もあるので…。悪評は主催にもおそらく伝わっているだろうとは思うので、今年は改善されているといいですね。

でも正直、どこの会場でも端は見づらいです。目の前にリンクが無いなんてこともざらだし、リンクどころかいちばんよく見えたのはステージの横の配電盤みたいなやつ、ということもありました(泣)。安い席(と言っても諭吉さん単位だったりするのがアイスショーなのだが…)なら諦めがついても、SS席などかなりの金額を出したのに演技が見えづらい状態は本気で悔し涙が出ます(泣)。やはりどれだけの傾斜があるかは重要なようで、スタンド席ならきっちり段差がついていても、パイプ椅子に座るタイプの座席の場合、あまり段差がないことがあり、前の方の席でも端過ぎて、トラウマになるほど全然見えなかった、ということもあります(泣)。たぶんパイプ椅子だったと思うんだけどねあそこ…。ちょっと記憶が曖昧なのでどこの会場か明言は避けます。端の席ならではの楽しみ方もあるんですけど、見えないのはやっぱりそれ以上につらいかな。私はね。

そんなわけで、好みの問題もありますが、個人的にはかなり後ろの方でも中央で見たいので、1回はそういう席を狙って買ってました。ソチ以前は一般発売後も普通に購入できたので、座席の選べるプレイガイドに出向いてしっかり選んで買ったりしてたんですよ。前の方の席はたいてい買えなかったですけどね。あと、当日券が買えることも多かったですし。しかもびっくりするほどいい席が買えた、という話も当日券ではよく聞きますし。私もかなりいい席が購入できて驚いたことがあります。今はもうそんな買い方はできないかな…。先行の段階でお金の都合がつかないことも多い私にはつらい時代になりました(泣)。時間は作るし体力がヤバくても根性を出すが、経済問題と他人の心だけは努力や根性でどうにかなるものではないのだった…。つらいです(泣)。何故って今年は過去最高にどうにもならないからです(泣)。私これしか楽しみないのに…。

たとえどんなに後ろでも端でも、その日、その時、その場所にいる、ということの価値は何物にも代えがたいです。会場に行かなければ感じ取れないものもたくさんあります。テレビの前で口を開けて待っていても、誰もあなたの欲しいものなどくれません。これは過去の私にも言いたいのだけど。
わざわざ新潟まで行くなんて、と馬鹿にしてきたり、お金もないのにそんなことをして、と説教してくる人もいるでしょう。でも、住むところや食べるものに困る状態を「お金がない」と言うのであって、貯金を1000万にしたいけど実際には500万しかないことをお金がない、と言うのは「お金を使いたくない」だけで、それをお金がないと言うのは実際には正しくないと思います。たいていの人は後者ではないのでしょうか。確かに生命を維持していく上でお金は大切ですが、それだけが人生のすべてではなく、でもアイスショーのような贅沢に感じられることに「お金を使いたくない」人にとってはきっと理解ができないのであり、そもそも他人の経済状態に口は出しても実際に相手が困っていたところで一切手を貸さないような人物に説教される理由などないはずで、本気で見たいものがあるならば、後悔しない道を選ぶことがいちばんだと私は思います。もしかしてがっかりすることになっても、それはそれでひとつの経験だし、あくまでも私の意見ですけど、ファンタジー・オン・アイスは後悔するようなショーじゃないと思ってます。わざわざこのブログを訪れてくれた皆さんの人生に、忘れられない1ページが生まれることを、心から願っています。楽しんできてくださいね。

国別対抗戦2017雑感③

そして女子フリー。世界選手権燃え尽き症候群の患者などここには存在しなかった。素晴らしいノーミス演技の連続でした。第2グループで目立ったミスがあったのはラジオノワくらい?それでもたいしたミスではなかったように思います。個人の戦いではないだけに逆にプレッシャーから解放されたのか、それともやはり女性は基本的に強いのか。まあ後者かもね(笑)

樋口さんはこれまでの鬱憤を晴らすかのような最高の演技でしたね。三原さんも安定して続く高レベルの演技。ワグナーはさすがの貫禄だし、デールマンのジャンプは大迫力だし。ラジオノワもすっかり成長して美しい選手になった。今シーズンのフリーの衣装好きだったなあ。メドベージェワはもう何も言うことがないですね。スケートの表現の方法は様々だと思うが、これだけ明確に物語が浮かぶ演技ができる選手はあまりいない気がするし、それがこの年齢の女子であるというのはなかなかに貴重だと思うなあ。

その素晴らしい演技の数々を見守る応援席。国別はこの応援席がある意味最大の見所なんだけど(笑)、日本の応援席は過去最高に面白かった…。

…家電量販店の店員みたいな人が応援席にいるんですけど(笑)

家電売場の人にも見えるが選挙の応援の人にも見えるし、ハチマキを締めたこけしにも見えるし松岡修造にも見える。何て言うか目が怖い。真剣に見過ぎてて顔怖い。その隣でずっとキョトンとしているファンタジー映画の登場人物みたいな昌磨君との対比が凄い。

ヘルシンキで神の依代になってた人と同一人物だとは思えないあたりが羽生結弦という人の魅力なのでありましょう…(笑)

真央ちゃんへの寄せ書きが画面に映し出された時には思わずこみ上げるものがあった人も多いのではないかなあ。ケヴィンが日本語で書いててびっくり。本当にしっかり勉強してるんだなあ、見習わなきゃ…。羽生君のメッセージはTOKYO応援宣言で少し読み上げられてたけど、憧れの選手であり、お姉さんのように慕ってたんだな、というのがわかる言葉で、同時に、もう真央ちゃんたちのいたあの華やかな世代は競技の世界から本当に去ってしまったのだな、と現実を突き付けられたような気がした…。

そんなことを思っていたら、佳菜子ちゃんが国別のエキシビションに出演するという。すぐにひとつの予想が浮かんだけれど、口にすると本当になりそうで、誰にも言わずに打ち消していた。けれど、やはり予感は的中していた。真央ちゃんに続くように、佳菜子ちゃんも引退を発表した。

もう今シーズンで終わらせるつもりなのかな、と薄々思ってはいたので、あまり驚かなかったというのが正直なところではあったけど、彼女の、生命力を感じる、躍動感に溢れたスケートがとても好きだった。これからもプロとして活躍を続けていくとは言え、競技に出場しなくなってしまったスケーターの演技をテレビで見る機会はやはり格段に減る。とても寂しいけれど、最後はあの笑顔で競技生活を締めくくろう、と一生懸命に笑っていた佳菜子ちゃんに敬意を表して、我々も涙に暮れることなく見送りたい。

しかし、これでソチの代表選手は羽生君を残して全員引退してしまったことになる。正確にはシングルの選手は、とただし書きをつけるべきなのだけど、ソチの代表だったペアとアイスダンスのカップルは両方とも解散してしまっていて、既に存在していない。そういった意味では本当に羽生君しか残っていない。
トリノからバンクーバーまではあまりトップ選手の顔ぶれが変わらなかった。バンクーバーからソチまでも思ったほど変化がなかった。しかし、ソチ以降の激震ぶりはついていけない程のスピードだった。
真央ちゃんがシニアの大会で活躍していた10年あまりの期間、フィギュアスケートの世界には眩しいばかりに華やかなスターがたくさんいた。彼らは皆個性的で美しく、それぞれの物語を持ち、何よりスケーターとして魅力的だった。海外の選手も日本の選手もそうだった。真央ちゃんの人気が飛び抜けていたとは言え、それらの選手たちの人気も、フィギュアスケートがこれだけ日本の茶の間に浸透した要因なのではないかと思う。
あの魅惑的な時代の終焉を、真央ちゃんの引退で我々は否応なしに突き付けられることになり、佳菜子ちゃんの引退がそれににとどめを刺した。あの時代を知る者にとって、この空虚感は埋めがたいものがあるだろう。もちろんこの瞬間にも素晴らしい選手はたくさんいて、ずっと競技を見続けていれば好きな選手はまた見つかるものだけれど、何となく楽しんでいた層にしてみれば、心が離れてしまいそうになるのも仕方ないのかもしれない。今まさに活躍している選手たちには、是非とも頑張ってもらいたいと思っている。偉大な先人たちに続くように。

国別のエキシビションと言えば団体演技。日本はPPAPって、どんな気の抜けたプログラムになるんだ、と思ってたら、なるほどこういうアレンジがあるのね。なんかごつくないゴルゴ13みたいな人が一人いた。スナイパーの目付きだった。確か男子フリーは一位だった人。それでこそ羽生君だよな←違う(笑)

羽生君の元気なありがとうございましたー!が最後に聞けて、今年も楽しく視聴できて良かったな、といい締めくくりを迎えられたと思います。すっかり浸透したなあ、羽生君のこの挨拶。昔々、アイスショーでの演技の後に羽生君がリンクに向かってこの言葉を発しているのが聞こえたことがあるんだけど、その時はもちろんこんな風に観客が皆耳を傾けてることなんてなかったし、感慨深いものがありますね。

エキシビションの前にショートを振り返ることになり、見たくないもうやだー、と悲鳴を上げて織田君にごめんね、と慰められていた羽生君ですが(泣)、さて来シーズンのプログラムはどうなるのでありましょう。今まさに鋭意制作中なのではないかと考えられますが。ショートは是非滑りやすいプログラムであって欲しい。「ネオパリの散歩道(だいぶ狂気なやつ)」とか谷村新司「昴」とか見てみたいですが、私の妄想の中だけでいいです(笑)。ジブリ的なやつもやって欲しいとかうっすら思ってたけど、久石譲の音楽を使用したホープ&レガシーで願いが果たされた感じですし。あの世界選手権のフリーはねえ、「金色の野に降り立つ青き衣の人を見守る風の谷の人たちってたぶんこんな気持ちなんだろうな」ってあとから思ったね(笑)。ああ羽生君、一度でいいから「私のことはハク様と呼べ」って言ってみてください…嘘です、何でもありません(笑)

国別対抗戦2017雑感②

昨日の続きです。あっさりめのつもりだったけど全3回くらいにはなりそうだねえ←いつものこと

さて、男子フリー。羽生君が第1グループとは。っても12人しか出てないんだけど。でもケヴィンが少しでも映ったのはそのおかげなのかと思うと嬉しいような悲しいような(泣)。演技が見たかったけど、今回振るわなかったようだからなあ…。

その羽生君のホープ&レガシー。選手紹介時の挨拶でも無表情で心配していたら、やはり殺気がない…。サルコウがすっぽ抜けた、と言うか引っ掛かって跳べなかったような感じで、昨日に続きどこか無理をしているのだろうか、などと不安に思っていたが、まさかある意味四大陸以上の阿修羅が出現するとは…。
いつもの殺気は感じられないものの、プログラムに込めた彼の気持ちが拡がるような演技である。むしろいつもの覇気があまりなく消え入りそうな雰囲気がプログラムに儚さを醸し出していてこれはこれで良かったかもしれない。もう結果を知っていたため、一体このあと何をやらかしたんだ、とドキドキしながら見守っていたら…
おお、4回転サルコウのコンビネーション、非常に美しい。トゥループも決まった。トリプルアクセルは心配してません。サルコウのミスがなければこれまた記録更新コースだったのでは、などと思いつつ見つめていると。

は?今の何?
4回転トゥループからループを挟んだトリプルサルコウ
いつもアクセルでやってるコンビネーションを4回転にしたの?
は?え?何このコンビネーション?
これ最後から2番目のジャンプなのに何普通は冒頭で入れるような超大技しれっと跳んでるの?しかもギリギリだったけどイーグルつけてなかった?
え?あぁ?はい?

うおあああああ阿修羅様のご降臨じゃあああああ←混乱

どうやらこれ世界で初めて公式戦で成功したコンビネーションだったみたいです…。ショートが良くなかった時のフリーはだいたいとんでもないことになる羽生君だが、今回も予想外の方向にとんでもないことになっていらっしゃる。うへへへへははふへ←ついていけなくて壊れました(笑)

しかし彼の最大の武器アクセルを一度しか跳んでないじゃないか、と思ってたら最後に単独で入れてきた。これがいちばん得点稼げるよな。しかし珍しくミス。あれだけ4回転を連発していたのだから体力がもたなかったのかもしれないが、アクセルを失敗するということは調子が良くないんじゃないのかな、とやはり心配になってしまった。あんなわけのわからない超コンビネーションを直前にかましてきてるのに調子悪いとかそういう話じゃない気もするんですけども(汗)

世界選手権のような絶対的な神の存在すら感じさせる圧倒的な演技ではなかったものの、22歳の青年の身体を依代として時折姿を現すあの鬼神は今日も健在であった。結局フリーは羽生君がトップ。ジャンプが2本も1回転になってしまっているのだが、最後に跳んだアクセル以外の成功した後半のジャンプだけで60点くらいあるんだよね技術点…。みんな少々燃え尽きてる感があり完璧に滑る選手は誰もいなかったとは言え、そりゃ勝てんがな、といい意味で呆れました…。

あと印象に残ったのはコリヤダかな。ロシアらしいちょっと不思議な感じのプログラムだけど(笑)今シーズン最後を飾るにふさわしい、楽しい演技で素敵でした。
昌磨君も2回目のフリップ挑戦にワクワクしましたよ。一応チームでの勝利を目指さないといけないとは言え最大の試合と言える世界選手権は終わっちゃってるわけですし、ここで挑戦してみようというある意味での実験的精神は悪いことじゃないと思うな。羽生君もあんなんかましてるわけですし(震)

そう言えば羽生君、あのトゥループのコンビネーションはリカバリーではなく最初から計画して入れたようだが、もし最初のサルコウが成功していたら、最後のジャンプはジャンプの種類制限によりトリプルルッツだったと思われる。と言うことは羽生君の武器であるあの美しいトリプルアクセルを1回しか入れないプログラムになっていたということだ。それはそれで非常にもったいない気がする。しかしこれ以上4回転の本数を増やすにはトリプルアクセルを犠牲にするしかないのが現状である。これを打破するには4回転の種類を増やすしかない。それはそれでかなりの困難を伴うし怪我のリスクも高い、などと思っていたら、国別後に放送された報道ステーション、じゃなくてサンデーステーションだったっけ、その番組内で羽生君が練習中に跳んだ4回転ルッツの様子が流れる。
…素人がわかったようなことを言うのもおこがましいのだが、これ、さらっと実戦に投入してきたとしてもまったく不思議ではないのでは…。これまでの技術を完璧の域に高める方向で行くのか、それとも。羽生君の発言によると前者のようだが、でもシーズン最後にあんなジャンプをねじ込んでくるような人物ですからねこの人(汗)。何にしろ、来シーズンの羽生君の戦略が非常に楽しみであります。…なーんか4回転アクセルできそうとかしれっと言ってたし(汗)。サンデーステーションとても面白かった。羽生君の技術解説もっと聞いてみたいです。

しかし生放送じゃなかったのは残念である。世界選手権のあの興奮は生放送だったことも大いに手伝ってもたらされたものだと思うからだ。私は結果が判明している場合は待ちきれなくてさっさと見てしまうので(むしろ文字だけの速報を追いながらむちゃくちゃに緊張しているという)緊張感がまったくなく、自分自身も世界選手権で燃え尽きてしまっていたこともあり、かなりダラダラと見てしまいました…。

うーん、3回で終わるかしら(汗)。明日に続く。