うさぎパイナップル

ただ、書くことが好きなだけです。

有機的ナビゲーションシステムを両手に乗せて①

実は占いはいい加減好きな方だったりします。大貧民化が進んでからはせいぜい1年に1度観てもらう程度になっていますが、学生の頃などは友達とあちこちハシゴしたものです。

子供の頃から占いの本を読むのも好きで、少女向けに様々な占いやおまじないについてまとめた本を何度も読み返したりもしてました。でも占い師になりたかったわけではまったくなくて、たぶん「自分のことを知りたかった」のだと思います。
私は昔から猛烈に自己肯定感が低く、それが数多の場面で自分の足を引っ張っていることも自覚しています。自己弁護になってしまうかもしれませんが、幼少期の様々を振り返ると、あれじゃそうなってもおかしくないなとは思うのですけど。そもそも生きてる意味がわからない。何故自分はこの世に在るのだろう?この世に在る自分というこの存在は何なんだろう?

そこで占いが登場するわけです。何故って、占いは人間をある程度のパターンに振り分けた上で「あなたはこういう人です」という明確な答えをくれるからですね。少なくともひとつの安心材料にはなるわけです。その人だけにカスタマイズして精密に行われた占いならともかく、本や雑誌に掲載された内容は不特定多数の人間が読むことが想定され、その人たちをある程度ざっくり分類して書いていると思われるので、当然その内容からかけ離れる人も多数出てくるのですが、しかしそれでも、自分という不確かで不安定なものの輪郭を、たとえ間違っていたにしろ少しでも可視化してくれたり、未来への不安をほんの少しやわらげてくれたりする占いというものに、つい関心を持ってしまう人は多いのではないかなと思います。

私の周囲にはまったく占いに興味がない、という人も少なくないのですが、その人たちは自分に自信があるというか、迷いのない人がほとんどのように思います。自分で何でも決断できる人と言おうか。レストランでメニューを決める時も早いイメージ。そういう人には確かに占いなど必要ないかもしれません。
しかし、私のようにひたすら自信のない人間には、自分という不確かな存在の安定化をはかるツールが必要なわけです。前世で星でも滅ぼしたのか?と疑うような棘だらけの道のりに、歩きやすい靴が見つかる未来を望んでやまないわけです。そこに根本的な解決を見出だすのではなく、欠片でもいい、「希望」というものを求めて、人は占いを利用するのかもしれません。もちろん、全面的に依存してしまうのは宗教などと同じで良い傾向とは言えないと思いますが、時々寄りかかる杖、程度の認識で賢く頼るのであれば、何も目くじらを立てるようなものではないだろう、というのが私の意見です。

そんなわけで、長じてからは、悩みや迷い事のある際に、時折占い師のもとを訪ねるようになりました。
もちろん未来をズバリと言い当ててもらえればそれを人生の参考にしていけるのでベストなのですが、特に当たるわけではないけど語り口の優しい方のところへあえて何度か訪れてみたりもしてたなあ。まったく利害関係のない第三者に自分の胸のうちを吐露して、本当はもうどこかで決めてしまっている決断への足場固めをするのが占いのひとつの役割なのかもしれません。
タロット、手相、四柱推命、色々占ってもらったっけ。正直騙されたなとうんざりした人もいれば、この人は本物だな、と感じた人まで様々いらっしゃいましたが、私の傾向として、悪いことはよく当たってもいいことはなかなか当たらないようです(泣)。それでも、その言葉が強く印象に残り、今でも心の支えになっている占い師さんもいたりして、決して無駄な経験ではなかったと今振り返ってみると思います。

そんな印象的な言葉をくれた占い師の一人が、手相鑑定師であった高齢の男性でした。一緒に観てもらった友達は占われた通りの人生を歩んでいて、私は例のごとくいいことだけは当たらないパターンでしたが、友達も私もその人の鑑定がとても心に残ったのです。結局その人に鑑定してもらったのはその時だけで、それ以来二度と姿を見掛けることはなかったのですが。
その体験以来、元々興味のあった手相にさらに関心を持つようになり、機会があれば詳細に鑑定していただきたいと思うようになりました。何せ、本や雑誌を読んで自分の手を見てもさっぱりわからないし(笑)。よくこんな細かい手のシワから情報を読み取りますよね、私には無理(汗)。ただ、機会があっても短時間でさらっと観てもらう程度のことが多く、なかなか私の望む本格的な鑑定は叶わないまま日々が過ぎていきました。

そんなある日、たまたま見つけてふらりと入ったお店で、たまたまある占い師さんの噂を耳にしました。何でも非常によく当たる占い師のお兄さんがいるらしい。え、初耳なんだけどその人。しかも手相鑑定の方ですと?
気になって調べたところ、個人事務所で鑑定されている様子。詳細はとりあえずさっ引くが、数年前から「このままでいいのだろうか」という悩みを抱えていた私は、たまたま噂を聞いたのも何かの縁かもしれないと、あまり悩むこともなく予約を入れました。趣味にお金がかかりすぎて(汗)占いからも長い間足が遠退き気味だったにも関わらず。相当悩んでいたのでしょうね←他人事←まあ今もあんまり状況は変わってないのだが

その占い師、天道泰幸さんの事務所のチャイムを、少し緊張しながら押した私は、のちにそれをブログに書くことなど夢にも思わずに、新しい世界に繋がっているのかもしれないそのドアを、おそるおそる開けたのでした。

…前置きがあからさまに長過ぎ(汗)。とりあえず全3回程度でお送りしたいと思いつつ以下次号。