うさぎパイナップル

ただ、書くことが好きなだけです。

All Japan Medalist on Ice 2013⑩

※この記事は昔書いたものを修正して今更載せています。詳細についてはこちらをご覧ください↓

usagipineapple.hatenablog.jp

 

そしてエキシビションはフィナーレへ。ステージにゲストが登場。私の席からステージは遠かったけど、この距離でも特徴的な頭で誰なのかよくわかった、葉加瀬太郎(笑)。
東日本大震災をきっかけに作ったという曲に乗せてスケーター達が再びリンクに現れます。葉加瀬太郎の生演奏が聞けるなんて感激!ヴァイオリンの音色は心地良く、曲自体もとても素敵だと思いました。絢香は一体何だったのか…ゲホゴホ。
最後に全員で大きな円を作るのですが、ステファンの位置は私の近くでした。やっぱり端っこ気味な私の席の目の前にはスケーターがいなかったのですが、いちばん近かったのがステファンだったのです。その円を解いてから挨拶のために1列に並んだ、んだったと思うけど、ステファンはやっぱり私の近くで挨拶してくれたんじゃなかったかと思う。今回も安定して奴の定位置の近くの席なのか。ありがとうございますティムシェル←関係ない

フィナーレ恒例のぬいぐるみ投げもスタート。今回はもしかしてもしかするとぬいぐるみが届くかもしれない、くらいの位置にいましたが、そのブロックのいちばん後ろではやはりなかなか厳しい。でも結構遠くまで投げてくれる強肩がいて、私のすぐ近くの通路に雪だるまが飛んできたのですが、座席を飛び出して群がろうとする人々が視界に入って早々に諦めた。それよりステファンの観察に集中。ステージと反対側の座席と、たぶんステージの近くの座席に投げてたと思う。私の近くに飛んできたのは結局あの1回だけだったかな。結構たくさん投げてくれてたんですけどね。

周回の時だったかフィナーレのどこかだったか、それとも演技のあとだったのかはっきり覚えていないけど、どうやらステファンと目が合った。気がする。気のせいだろうと言われるのは重々承知ですが(笑)、今回はハッキリ合ったと思う。ステファンがこっちの方向を見てるな、と感じることは多々あっても、その視線が自分のそれと合うことはほとんどなかったし、合ったと感じる時はたいてい原因が存在したのですが、今回は本当に偶然が発生したものと思われます。ステファンはなんか怖い顔だったというか、笑ってなかった気がする。
ま、気のせいだと思いますけどね、やっぱり。

選手達が退場し、今年のクリスマスも終わったな、と余韻に浸ろうとしていたら、場内に思いもよらないナレーションの声が響きわたった。
ここで織田選手から発表がある、とのこと。3人目の子供が生まれます、とかなんとかかしら、とのんきに構えていたら。
リンクの中央に滑り出てきた織田君。マイクを手に涙をこらえながら、今日を持ちまして現役を引退します、と絞り出すように話し始めました。
もちろん会場からは悲鳴。今シーズンで引退する予定なのはみんな知っていたはずだけど、まさか今日この場でのことになるとは誰も思っていなかったと思う。やめないで、というひときわ大きな女性の声が響きました。

四大陸選手権の代表に決まっていたけれど、若い選手に譲りたい、と涙を流す織田君。あのあまりにも素晴らしいラストサムライは本当の本当に最後だったからなんだ、と心から理解できました。いつかは訪れるはずの瞬間だったけど、その場に立ち会うことになるなんて…。

花束を手にした女子の代表3人がリンクに現れました。佳菜子ちゃんは登場した時からもう顔をぐしゃぐしゃにして、マスカラが流れて黒い涙になるのも厭わずハンカチで顔を半分覆って泣いていました。鈴木さんも涙をこらえながらやっと、いつも誰よりも先に泣いてくれたノブが…と3人を代表して織田君への感謝とねぎらいの言葉を述べていました。どうやら選手達も直前まで知らなかったようです。急なことなのにありがとう、と話す織田君。大ちゃん、ゆづ、樹君、といった感じで6人の代表を愛称で呼び、応援してるからと叫ぶ姿に私も涙がこぼれそうでした。
男子の代表3人と小塚君も現れました。高橋君と抱き合う織田君。日本の選手達の、長年苦楽を共にしてきた者同士だけに生まれる絆がそこにありました。それは美しく、切なく、そして温かい光景でした。
私はステファンの様子も伺いながら織田君を見ていたのですが、オープニングと同じく白いシャツに黒のパンツでフィナーレに登場していたステファンは拍手したり織田君を見つめたりしながら、最後の方には涙を拭っていたようでした。日本語がどこまで理解できるのかわからないけど、ステファンにもこの状況は伝わったんじゃないかと思います。

リンクを周回する織田君。平日の夜だったということで、フィナーレが終わる前や直後に帰ってしまった人も少なくなく、私の隣の方もいつの間にかいなくなっていました。仕方ないこととは言え、帰ってしまった方はこの瞬間に立ち会えなくて残念だっただろうなあ…。
入退場口で織田君を迎えるスケーター。ステファンもハグしていたようでした。写真撮影をしている様子も伺え、花道を作って送り出す光景も見られました。ステファンは先頭で花道に参加。どうやら何が起こっているのかとっさに理解できなかった様子で、最後に慌てて加わっていました。スイスには花道の習慣はないのかも。
花道の発案者は高橋君っぽいですね。ニュース番組で高橋君らしい声の男の子が「花道作ろうぜ」って声を掛けていました。
ステファンの白いシャツの背中も見えなくなり、メダリスト・オン・アイスの終了が告げられます。本当に最後の最後まで、涙なしでは見られない全日本でした。織田君ありがとう、会場でも呟いたけど改めてもう一度言います。あなたに本気で怒ったことも、失望させられたこともあったけど、でも生の演技の素晴らしさや憎めない人柄は愛されるに値するものでした。この引退式の雰囲気が、どれだけ彼の存在がスケートの世界において大きく、そしてどれだけ彼が愛されていたのかを証明していました。この貴重な時間を共有させてくれてありがとう。忘れられないクリスマスイヴになりました。またショーで素晴らしい演技を見せてください。

さて帰ろうかと席を立つと、休憩時間に転落?した人を救護していた女性が係員に状況を聞いていました。命に別状はなかったようでしたが、なかなか恐ろしい会場だな…。
Aさんと人の波に押し流されまくりながらさいたまスーパーアリーナを出ると、外はクリスマスのイルミネーション。並木道がとても綺麗。白と青のライトが光る大きなシャンデリアみたいな飾りがとても素敵で、写真を撮っていたら「恵比寿のバカラほどじゃないけどねー」という声が聞こえました。去年見たやつか。確かにあれは素晴らしかった。
クリスマスマーケットも行われていて、温かい食べ物やワイン、クリスマスの様々な雑貨などが売られていました。雰囲気だけ味わいましたが、クリスマス気分に浸れて良かったです。

あまりにも寒いので、Aさんと近くのカフェに入りました。スーパーアリーナからの帰りらしい客でいっぱいでしたが、喫煙席でも良ければ、とひとりで来店していたお姉さんが席を譲ってくれて、無事に着席できました。ほかは一人掛けの席しか空いてなかったのです。明らかにスーパーアリーナからの帰りだったお姉さん(笑)、ありがとうございます。
やはり朝に食べ過ぎたらしく、ココアだかカフェラテだかを飲んだだけで過ごしたのですが、もうパンやケーキはほとんど残ってなかったような気がしました。スーパーアリーナのせいか。1万人以上の観客が押し寄せたんですもんねえ。
お茶しながら町田君の放送がアンコールしかなかったことを知り憤る我々。ステファンのカットは予想通りだけど、あんまりだよなあ。

帰りはさいたま新都心駅から電車に乗りました。さすがに空いてる。どこで埼京線に乗り換えればいいのかをしっかり聞いて(笑)、Aさんとは車内でお別れ。今回も本当にお世話になりました。神降臨。ありがとうティムシェル←だから関係ないだろ(笑)

以下次号。