うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

ソチオリンピック雑感⑤ ~グレートティムシェルJAPAN~

昔書いた文章を発掘したので今更載せるシリーズ、ソチオリンピック編第5弾。本当はこれで最終回だったのですが、あまりにも長いので2回に分けました。という訳で明日も続くのだがとりあえず以下をどうぞ↓↓↓↓↓

 

☆2月22日
エキシビション

始まるまでは総集編的な番組を見てました。ゲストに鈴木さんと佳菜子ちゃん。この二人後半に出るんだっけ?とか思ってたけど、そうか、出演しないんだと気付いて涙。

★前半

ダダン!という音とともにリンクに出場選手の国の国旗が次々と。日本端っこばっかだな。よく見るとその国旗の位置に選手が立ってる。
何故かオープニングは全員衣装でなく各国のジャージ。何か意図があっての演出だと思うけど。

まずは地元ロシア枠の少年。これはこれは美少年ですね。すぐシニアに上がってきそう。楽しみ。バンクーバーの地元の子供枠で滑ってたナムも今はもうかなりの選手になってるし。

さらに地元枠のペアの選手。猫ですよねこれ。ニャンニャンニャンの日だからですか←日本は日付変わってます
スイスの誰かさんを思い出し続けていたのは絶対に私だけじゃないと思うんだ。本人は忘れたい過去だろうけどもう無理だよ、無理←鬼

リプニツカヤ。赤い。意外と丸っこいのね。まあ成長期だし。
団体戦リプニツカヤ個人戦ソトニコワ、と選手を使い分けたロシアの作戦勝ちだったってことだろうなあ、この大会は。

アイスダンス5位のロシアの人たち(ボブロワ&ソロビエフ)。今までほとんど演技見たことなかったけどこのオリンピックで覚えたよ。

早速大本命登場。町田君。
白夜行は最後宣言しちゃったし、新しいエキシビションナンバーを作ってないとしたらこれしかないだろう、むしろこれだったらものすごく嬉しい。だけどクイーンだし今のロシアで演じて大丈夫か?と期待しつつも無理かなと思っていたのですが。
やってくれるのか。夢じゃなくて本当にこれなんだ。「Don't stop me now」!

メイク濃いし髪型もちょっと笑える。でもあのメガネ、あのマフラー。ロックスターを夢見る青年が見上げる真冬の夜空。青年の目に映るのは夢を叶えた自分。
キレッキレでしたね。トリプルアクセルまで跳んでる、ショーなのに。エアギターも絶好調。だから後ろから映すなって見せ場なのに。カメラマンわかってない。

夢の時間から現実に戻るところで終了するこのプログラム。代表になりたくてもなれなかった昔の町田君を思い出してしまう。でも彼は今、このソチのリンクに立っている。夢は叶った。
このプログラムをオリンピックで見られるなんて感無量です。大阪のメダリスト・オン・アイスで、観客総立ちだったこのプログラム。あの頃きっと町田君は一般的には名前も覚えてもらえてなかっただろうに、あの時の会場の盛り上がりは忘れられません。そしてオリンピックでも会場熱狂。

これが町田君ですよ。町田君の真骨頂ですよ。ついに世界中に見せつけることができた。感無量。逆バレンタイン確かに受け取った。町田君のプログラムで一番好きなんだよこれ。感無量←何回目だ

パン&トンも引退なんですよね。どこか儚さのある演技がとっても好きだった。町田君の直後じゃない方が良かった、じっくり見たかった(泣)

真央ちゃん。あのフリーの後だと、運命的な深いものを感じずにはいられませんね、「smile」だなんて。
もし、ショートもそこそこ、フリーもそこそこでメダルに手が届いていたら、それが金以外だったら、またヨナに勝てなかったことばかり強調されていたんじゃないだろうか。メダルが絶望的な状況になって初めてあの奇跡は生まれたのかもしれない。バンクーバーは銀だったけど表彰台の真央ちゃんの目は虚ろだった。でもメダルに手が届かなかったのに、ソチの真央ちゃんはあんなにも満足そうな顔をしている。
もちろん何よりもメダルに沸く傾向が変わることはないだろうけど、メダリストじゃない選手がこれだけ人の心を動かして、しかもそれがマスコミが作ったような感動ではなく、本気で本物の感動だったことなんて私はこれまでの人生で記憶にない。あんなにVSヨナで煽っていたマスコミがすっかりそんなのどうでもよくなってる(ように思える)なんて相当だと思う。
結局真央ちゃんが全部持って行ってしまった感じ。あのラフマニノフが日本全土を浄化してしまった気さえする。ラフマニノフを使うと知った時、きっとオリンピックでは素晴らしいことが起こると思ったけど、これを予感してたのかもしれない。
招待枠での出場ということでしたが、これ以上ふさわしい人選はなかったでしょう。ずっと笑顔に陰があった真央ちゃんの晴れやかな顔がやっと見られて本当に良かったです。

イリニフ&カツァラポフ。黒い衣装。大人の世界って感じだがイリニフまだ10代じゃなかったっけ。

デニス。これステファンが振付したっていうプログラムですよね。ヤバい、むっちゃくちゃカッコいい。もうデニス様とお呼びするしかない。振付師としてはジェフに水をあけられた感のあるステファンだけど、こうして見るとやはり才能のある人なんだなと実感。てかそれを滑りこなしてるデニス様ですよデニス様。これ生で見たいです。カザフスタン行けばいいの?

ロシアの銀メダルペア。ごめん全然覚えてない(泣)。名前も覚えてない…えっと、ストルボワ&クリモフ。男性の方はソチに来たステファンと記念撮影してたな。

コストナー。競技で滑ってたけどシーズン途中でほかのプログラムに変更したシェヘラザード。でも、そんなことはないんだけど何も履いてないように見える衣装はそのまま…。会場反応に困ってたような。
フリー悪くなかったし彼女が優勝かなと一瞬思ったけど、金メダルには何かもう少し足りない、と思ったらやっぱりだった。綺麗なんだけど、勝者の演技じゃないと思ったんだよね。

ペシャラ&ブルザ。これアート・オン・アイスで滑ってた楽しいやつだ。確か放送ではカットだったから(泣)また見られて嬉しい。

高橋君も招待枠。新しいプログラムかな、とワクワクしてたらブエノスアイレスの春。好きだからいいけど。やっぱりこういう胡散臭いのが最高に似合うね。

★後半

ちびっこふたりが場を和ませた後、地元枠のラジオノワ。14歳だからオリンピックに出られなかったんだよねえ。民族衣装かな?めっちゃかわいかった。

ゴールドは久々にフィギュアスケート界に登場した相当の美人ですね。帽子を受け取りに(渡しに?)来たフェルナンデスの衣装…。あれか?あれをやるのか?

カナダのペア、ムーアタワーズ&モスコビッチ。練習中なのに携帯に夢中な男性が、パートナーを怒らせないようこっそりメールを打ってる、という面白いプログラム。こういうエキシビションならではのプログラムがもっと必要だよね。

フェルナンデス。やっぱりこれか。これオリンピックでやるのか。ショートからオリンピックそれでいいのかってプログラムばかりだったフェルナンデス、ある意味尊敬(笑)
生で3回も見たけどね、やっぱり笑っちゃった。水ぶっかけはさっきのカナダのペア。

キムヨナ。イマジンか、彼女も引退っぽいプログラムにしてきたな。
フリーはやっぱり、手のつけられないくらい強かったヨナじゃなかったよね。スピードなかったし。ただ無難なだけだった。でも得点が出たあとのヨナはすごくサッパリした顔に見えた。
ヨナもこれで重圧から解放されたんだろうなと思う。彼女が世に現れた16歳くらいの頃、私は真央ちゃんよりよほど彼女が上手だと思ってた。その頃の真央ちゃんはただ技術的に上手いだけで、表現という面では本当に子供だったから。でもいつの頃からか、ヨナの演技からは「義務」のようなものしか感じられなくなってしまった。国中から期待され続けた結果、スケートが好きじゃなくなってしまったんだろうと私は思った。これでやっと、彼女もスケートがただ好きだった頃に戻れるのかもしれない。
どう考えてもフィギュアスケートに興味のない人がヨナに暴言を吐く姿もこれで見なくて済むようになるんだろうか。ただ演技が嫌いなだけならともかく、自分のくだらないナショナリズムを振りかざすための捌け口にしてる奴らが私は大っ嫌いでした。どうせ国のために粉骨砕身する覚悟なんかないくせに、クズが愛国者を気取るんじゃない。お前は本当に他者を批判できるような人間か?賭けてもいい、絶対ノーだ。
フリーのあとのインタビューも憑き物が落ちたような顔で安心したよ。あまりにもバカが多くて、そいつらの言葉に惑わされてる人も多くて本当にウンザリしてた。演技はやっぱり面白くなかったけど(笑)、でもお疲れ様。彼女のショーは豪華なので一度行ってみたいのだが、ステファンに変な衣装を着せるのはやめてくれ(笑)

ヨナから眠い曲ばかり続いて、サフチェンコ&ゾルコビーもヴァーチュー&モイアもパトリックも記憶が曖昧です(泣)。今大会ほとんど寝てたんですけどヴァーチュー&モイア(泣)。パトリック…。誰か私にパトリック見せてくれ…(号泣)

ソトニコワは不思議な雰囲気のプログラムですね。蛍光イエローが目に眩しい。旗?がエッジに引っかかってたけど穴開かなかったか?大丈夫か?

デイヴィス&ホワイト。滑りの美しさをただただ見せつけるプログラム。ため息が出るわ。

そして羽生君。これしかないだろうな、と思ってたけどやっぱりこれだった、ホワイトレジェンド。和風のアレンジが施された白鳥の湖に、若武者のような衣装。黒髪に切れ長の瞳、日本語の美しさそのもののような名前を持つ羽生君にこれ以上ないくらいよく合ったプログラムだと思う。純和風の顔立ちなんて正直もうほとんど価値がないと思うのだが(特に国内では)、羽生君に関しては完全に武器になってると思います。
演技は少々お疲れだったでしょうか。ニキビもできちゃってたし。ビールマンもそのうちやらなくなっちゃうのかな、もう19歳だもんな。
でも19歳。ウイニングランの笑顔はまだあどけない少年のものだった。あまりにも強い、チャンピオンになるために生まれてきたような羽生君だけど、あの笑顔はなくさないでいて欲しい。
震災への想いも込めてこれを選んだんだろうけど、そろそろその荷物は下ろしてもいいと思うよ、羽生君。

トランコフ&ヴォロソジャールでラスト。あ、007じゃないんだ。トランコフのあのセーター、ロシアの公式ウェアらしいですね。音楽もロシアの曲?やっぱりオリンピック用にみんなプログラムを変えてくるのね。
…フェルナンデス…(笑)

この辺だったかな、金メダリストが並ぶ前でパトリックから挨拶。英語もフランス語も喋れるから抜擢されたのでしょうか。

フィナーレ。男女がペアになり踊るのですが、シングルの選手は同じ順位の選手と組んでました。真央ちゃんは高橋君とでしたが「ちょっとぎこちないかな?」と実況に突っ込まれてて爆笑した(笑)。確かに兄妹くらいにしか見えない…。高橋お前、もうちょっとどうにかだな(笑)
その後メンバーチェンジ。町田君と踊る時は真顔だったリプニツカヤが、羽生君に相手が変わった途端満面の笑顔になってていろいろ泣けた。リプニツカヤは羽生君のファンらしいが、町田君の立場は(涙)
町田君は次はコストナーと組んでたけど、身長差…ゴホゴホ。

そしてリンクに現れるハート。同性愛を制限する法律に賛同するような演出だな、でもこの中に賛同しない立場の人いると思うぞ、まあでも恋愛フリーダムの国ロシアだからね、などとわけのわからないことを思いながら見ました(笑)

ヨナがひとりぼっちになってる、と思ったら、次のオリンピックは韓国ですよ、という演出だった。そう言えばそうだったっけ。

ペアはリフト、女子はスピン、と次々技を披露する中、豪華な男子のジャンプの際に誰もいないリンクを中心に映してたカメラ。カメラ。もう最初の方から思ってたんだけど今回

カ メ ラ 下 手 す ぎ

バンクーバーの時も相当だったけど(男子4人のジャンプの時に歌手のおっさんのアップとか)今回もいちいち酷かった…。もうそういうものなのかオリンピックのエキシビションって(泣)

そして周回。何故か胸のボタンを外すパトリック。何やってんのと突っ込んでたら、どうやら羽生君の足が当たって怪我してないか確認してたらしい。脱ぎたがりなのか?とか思っててすみません(泣)

挨拶とか特に振り付けがないらしい箇所は、日本男子3人は何故かキュッと並んでてちょっと笑った。金メダリストの羽生君は離れてたときもあったけど、町田君と高橋君はずっと一緒。女子の試合はバラバラで見てたのに(笑)。あれなんで高橋君は関係者席じゃなさそうなところにいたんでしょ。ショートでもフリーでも泣いてるし真央ちゃんに聞こえるくらい大きな声で応援してたっていうし、いい奴だな大輔。

そして写真撮影があったり、何となくグダグダしながら終了。アンコールもなくサクサクと進行していたのに、最後がグダグダで日本のショーみたいだった。でもロシアの不思議な空気感があってこれはこれで。最後に金メダリストが滑るので仕方がないけど、後半は眠気を誘う曲ばっかりで大変でした。フェルナンデスや町田君みたいな人ももっと必要かも。

 

↑↑↑↑↑てなわけで、明日いよいよ最終回。乞うご期待←誰もしない