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このスケーターの演技が見られるのを今回本当に楽しみにしていました。小塚崇彦。
シックな黒の衣装。フラメンコかな?今までの小塚君のイメージを覆す感じ。
…圧巻。圧巻でした。ステップヤバすぎる何だよあれ。経験を積んだ選手にしか出せない熟成された空気。まさに貫禄。
光の早さでスタオベ。て言うか私泣いてたかも。待ってたよ、待ってたよ小塚君!(泣)
アンコールはフリーの曲。この曲のタイトルがもう泣かせるんだよなあ。「僕はここにいるよ」って何だよう(泣)。全日本の演技を思い出してたぶんまた泣いた。凄すぎて空に浮いてるみたいなステップだったよなあ。最後のガッツポーズまで再現してくれて、もう駄目だ涙腺崩壊。
インタビューがまた傑作。小塚君の口から「若い人ばかりで」なんて言葉が出てくるようになるとはなあ。でもこれからも続けてくれそうな言葉も聞けて会場歓喜。佐藤コーチの話でも笑わせてくれたし、でも最後に、今決まってる8人プラス町田樹君の9人で世界選手権代表として頑張る、といった感じのことを決意として語っていて、また涙ぐむ私。そのセリフ小塚君じゃなきゃ言えないよ。格好良すぎるよ…。最初から最後まで小塚君に泣かされる全日本だったなあ。やっぱり小塚君は素敵な人で素晴らしいスケーターだ。それを改めて認識できて、私にとってはいい全日本でした。経済的な問題で私が生で小塚君を見られるのはいつもこのメダリスト・オン・アイスだけなのが本当に切ない。大ファンなのにな…。
しかし、試合の時から思ってたけど小塚君に対して会場がとても温かかったなあ。小塚君は今シーズンで引退じゃないかと噂されていたらしく、最後になるかもしれないと覚悟した小塚君ファンがたくさん来ていたのでしょうか。小塚君以外にも皆熱心で、何というか本当にスケートが好きな観客が多いような印象を受けました。
…高橋君ファンが来ていないというのはこんなにも平和なものなのかと思ってしまった…。高橋君本人は好きなんだけど、正直彼のファンは怖かった。今まで自分の周囲の人が挙げた好きな男子スケーターの名は圧倒的にダントツで高橋君が多かったし、それだけ分母が大きければ当然様々なファンがいることも承知の上なんだけど、それでも「高橋君のライバルの日本人男子にあからさまにいい顔をしない」人が多過ぎてかなり辟易していたのも事実である。織田君に対しては本当に酷かった。あまりの言い草に「一度くらい会場に足を運んでからフィギュアスケートについて語れ」とハッキリ言ってしまいそれが原因で疎遠になったこともあるくらいだ。でも間違ったこと言ってないと思いますけど。高橋君のファンは高橋君が好きなだけでフィギュアスケートそのものには興味のない人が多いのかもしれない。高橋君が勝てばそれで良く彼の「一番」を脅かすものはすべて嫌い。競技そのものが好きならそういう発想にならないと思うんだけどな。羽生君が初優勝した全日本のメダリスト・オン・アイスで客席の私の耳にも届いた羽生君への暴言も高橋君ファンのものだろうと私は思っている。て言うか確信に近いですね。隣の席だったら「出て行け」って言ってしまってたかもな(←げっそり吐き出す黒いエクトプラズム)。競技も楽しんでいるであろう真っ当な高橋君ファンが本当に気の毒。まあジャンプの見分けもつかない私に言われたくないでしょうけどね!それにそういうしょうもないファンはおそらくすべての選手にこれまでもこの先もついて回るでしょうから、高橋君に目立って多かったというだけで。選手とファンは無関係、それは常に肝に銘じて競技を見ていかなければ、と改めて思いました。
最後は宮原知子。これはステファンが振付したプログラムですね。片隅に咲く花のような可憐なプログラム。
小塚君のことで頭がいっぱいで集中できなかったらしくあまり覚えてませんすみません(泣)。でもインパクトがないプログラムと言えばそうだったからなあ…(泣)。彼女も4年前のこの長野で見たのが初めてだったんだよね。あの時の印象は強烈だった。上位に入るようになってきた時は嬉しかったなあ。あと一歩何か足りない気がするのはジャンプの低さと演技が生真面目過ぎるせいだろうか。それだけ期待してるってことです。今後の彼女も楽しみです。
そしてメダリスト・オン・アイスはフィナーレへ。生演奏による椿姫が流れ出す。ああ、4年前もこの長野でステファンの椿姫に心から感動したのだった…。
フィナーレはほぼ個人演技の滑走順に男女ペアで登場、だったのではないかと思う。村主さんなら村上大介君とペアね。しかし1組だけ男同士のペアがいた。登場した時にはあまりのことに思考が停止しました。
最後の最後に、町田君の最後のメダリスト・オン・アイスで、ステファンと町田君がペアで滑ってる…。これは何?夢?
ステファンも町田君も笑顔。て言うかこのふたりをメインにフィナーレの振付がなされているように感じた。って主役誰だよ!(笑)しかもフィナーレのラストは、町田君とステファンが中央で並んで決めポーズ取って終了。
主役誰だよーーー!(笑)特にそこのスイス人お前関係ないだろ!(笑)
でもどうやら私の座ってた方向が正面だったらしくてその決めポーズは目の前ではないにしろかなり近くで見られたのだった。言葉になりません。本当に来て良かった…感涙。
単純に余ってしまったんでしょうけどね彼らが(笑)、でもこの演出を考えた方には心から感謝です…。
その後はメダリスト・オン・アイス恒例のぬいぐるみ投げ。客席に次々と投げ込まれるニチレイのマスコット。ステファンの姿を中心に追いながらその様子を眺めていると、
ステファンが、私の本当の本当に目の前の、私のすぐ前の列でスイス国旗を広げていた人にぬいぐるみを投げたのだ。スイス国旗を狙ってるっぽいぞこれ。
慌てて国旗広げたけど既にぬいぐるみは品切れだった模様。遅いよ自分(笑)。
…でもこの光景、どこかで見たことがありませんか。
その時に感じたこととほぼ同じだったので、悔しいという気持ちはほとんどなく「あ、やっぱり」と思っただけでしたが、今回も予知夢でファイナルアンサー、でいいんじゃないのかな。ま、信じるも信じないもご自由に。
選手たちが退場して終了かと思ったら、最後に村主さんと町田君に花束の贈呈式がありました。ふたりとも本当にお疲れ様です。ふたりが退場し、今度こそ本当にメダリスト・オン・アイスは閉幕。今年もいいエキシビションでした。ただ、毎年当たり前のように見ていた選手たちがごっそりいないという状況にはやはり最後まで慣れませんでした。何というか、全体的に地味になった気が…。羽生君も出てなかったし。まあこれくらいがちょうど良いのかもしれません。でも来年はさらに出演者の顔ぶれが変わるのは確実なので、どんなエキシビションになるのか楽しみなような怖いような。
ちなみにスイスからお越しのあの方は今年も女子の試合を観戦していたそうなのですが、去年ほどぶっ飛んだ目撃情報も上がらず、どうやら本人比で大人しく見ていたようです(笑)。
以下次号。