うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

NHK杯2017①

底辺までテンション下がったり最後の最後に急激に上昇したり、感情の起伏が激し過ぎて、旅の疲れともあいまってぐったりしております。って幼稚園児か。でも老体に鞭打って急いで書き上げてみようと思う。
そんなわけで、今年のNHK杯を会場で観戦してきました。つたない旅日記ですが、よろしければ最後までお付き合いください。

うだるような暑さに「アイスクリームを食べても涼しくならないのならもうこれからはアイスクリームそのものとして生きていきたい」と自分で書いててかわいそうになる程意味不明なことを考えながら生きていた夏のある日、私は悩んでいた。アイスクリームになれないことではない。自分で振っといてなんですがそこからは離れてください(笑)。
そうではなく、NHK杯に申し込みをするかどうか、である。

ただでさえ貧民だった私は昨年あたりから貧民度に拍車がかかってしまい、さらに頭の痛い問題が頻発してほとほと疲れ果てていた。毎日頭痛や吐き気に悩まされ、人間ってこんな状況に陥ってても誰かに「助けて」って言っちゃいけないし言っても助けてもらえないんだな、と何もかもどうでもよくなっていた。一体どうやって日々を過ごしていたのか、この夏のことなのに思い出せない…。
気が付けば、今シーズンのNHK杯の詳細が発表されている。オリンピックシーズンなので、NHK杯かグランプリファイナルか全日本、日本で開催されるこれらの試合のいずれかには必ず行きたいと思っていた。最も距離的に近いNHK杯、日本開催は数年に一度の上オリンピック前で盛り上がるであろうファイナル、絶対に胃の痛い思いをするのでそれなら会場で見た方が覚悟が決まるはずだと思う全日本。どれも行きたい。とても行きたい。てか、どれかには行く、と無理矢理にでも予定を決めないと、このままでは確実に心が折れる…←既に折れてるんだけどね(汗)

しかしあまりの貧困にもはや生活のレベルは最低である。どこにも誰にも吐き出せないストレスを、美味しいものでも食べて忘れよう、と解決策を考えても、食事にかけられるお金が残らない。生きているのがギリギリの毎日。人間らしさはどこにもない。何のために働いているのかもはや全然わからない…。
とてもスケートなど見に行ける状況ではありません。今年も諦めるしかないかな、と半ば絶望しながらNHK杯の情報を眺めていた私は、あることに気付いた。

え、チケットこんなに安いの?!

フィギュアスケート関連における私の金銭感覚は崩壊しているのですが(笑)、それを差し引いても安い。ショーのチケットの半額といったところか。これでも高い、と言う人はいるだろうが、そんな人は一生スケートを観に行くことはできないだろう。まあ、行く気もないんでしょうけど。
今までも似たような価格だったはずなのだけれど、私は基本的にNHK杯はスルーだったので気付かなかったのだ。一番の理由はお金がないから。私の収入ではショーや試合を厳選しないととてもすべてには行けない。ステファンのファンである私はアイスショーを優先してきた。私がショーにちょくちょく出向くようになった頃はまだそれほどショーのテレビ放送は行われていなかったので、見たいなら会場へ行くしかなかったからです。その点、競技は放送される率が高く、中でもNHK杯は最も充実した放送を、しかも地上波でも見られるという、最も会場へ行く必要性から遠い大会である。諦める条件が一番揃っていたのですね。

しかし、今回は大阪での開催。前述した3つの大会の中では最も近い。かなりギリギリだが、安い席なら払えるかもしれない。NHK杯を例年通りスルーしたところで、ファイナルだって全日本だって行ける保証なんかない。オリンピックシーズンなのだ。会場で見たいという気持ちは皆同じだ。

よし、申し込むだけ申し込んでみよう。清水の舞台から飛び降りるつもりで、私はそう決意した。申し込んでも当たらないかもしれないが、申し込まなきゃ絶対当たらない。私の知人に一度もNHK杯は取れたことがない、という人がいる。そうだ、きっとNHK杯のチケットは幻なんだ。幻なんだから当たることもないだろう。当たったら考えればいいけどきっと考えなくてもいいや。参加することに意義がある

…などといったいい加減な思考に基づき決断したものの(笑)、本当に当たった時のことももちろん考えてから行動に移す。当然3日間とも見たいが、安い席を選んでもそれは難しい。どれだけ底辺の生活してんだ、と言われそうだが、これが私の現実なのだ。息も絶え絶えです。
では何を優先するか、と問われれば、実はエキシビションである。NHK杯エキシビションはおそらく地上波での生放送が行われないからだ。選手へのインタビューコーナーなどもあり充実しているのに、ここ数年は私の事情で見られなくてフラストレーションが溜まっていた。
エキシビションのある日曜日を優先するなら、必然的に次点は土曜日になる。宿泊などの旅程を考慮しなければならないから。旅費は徹底的に削る方向で考えなければならない。そうなると諦めるのは金曜日ということになる。そもそも休めるかどうかもわからない。平日ですからね。

以上、綿密(笑)なシミュレーションの結果、土曜日と日曜日を安い席で1枚だけ申し込み。大阪なら日帰りも出来るし、どちらか1日だけ当たったらバスで往復すれば交通費もかなり安くあげられる。両方外れたらあっさり諦めてファイナルなり全日本なりを改めて狙えばいいや。てか当たらないだろうどう考えたって。

そんな感じで、かなり気楽な気持ちで申し込み、頭痛や吐き気に苦しむ日々で適当にNHK杯のことを忘れて過ごしていた私の元に、信じられないメールが届いたのであった…。

以下次号。