うさぎパイナップル

フィギュアスケート旅日記とテレビ観戦記とその他色々色々・ただ書き散らして生きていたい(ライター始めました2018・生活の糧と居場所募集中)

NHK杯2017⑨

ペアのフリーに続いて女子フリー。客席がいちばんよく埋まってた気がする。やはり宮原さんの復帰戦ということもあり注目度が高かったのか。単にアイスダンスとペアは見ない人が多いのかもしれないけど(泣)。

では第1グループ。観客も増えてきて緊張感も増してきたぞ。

①アレーヌ・シャルトラン
うーん、転倒が…。ショートからあまり調子良くなさそうに思えた。でもさすがに国際大会に出場している選手なだけあり、なんだかんだと凄いなあ、と単純に思ってしまう。

②ニコル・ライチョバ
テレビではわからなかったけど、会場だととても存在感がある選手だった。フィギュアスケートの伝統を継いでるみたいな。勝手なイメージですけどね。致命的なミスはないように見えたけど、うーん、もう一歩だったかなあ。

③パク・ソヨン
アランフェス協奏曲なんだけども、あの曲の持つねっとりした暗さみたいなものを綺麗に無視した感じのあっさりした演技…。と言うかどこか体調が悪かったりしたのかな、とりあえず最後まで頑張ってみました、って感じだった。自国のオリンピックに向けて緊張もあるだろうけど、頑張って。

アリョーナ・レオノワ
パーフェクト!めちゃくちゃ嬉しそうな威勢のいいガッツポーズに、こっちまで嬉しくなってしまった。ロシアの女子だけでファイナルが行われても何の不思議もないくらいのこの現状で、彼女が現役を続けていくのは我々には想像もできないほどの苦難を伴うと思う。それだけに、あの笑顔は本当に嬉しかった。会場もスタオベ。
インドの音楽は意外とフィギュアスケートとの親和性が高いような気がするのだが、彼女のプログラムはそのひとつのヒントかもしれない。単に彼女自身と相性がいいのかもしれないけど。

⑤白岩優奈
ジャンプの回転が速いし、軸も細い。シュパッ!って感じで決まるので、上の方から見てても面白かった。完璧ではないけれど致命的なミスがあったわけではなかったと思うし、シニアデビュー戦ってことを考えればまずまずじゃないのかなあ。
すごく聞いたことのある曲なんだけど、なんだっけこれ…。会場で見るのはテレビと全然違って楽しいけれど、こういう情報とか細かい技とかは全然わかんないので、私のような永遠の素人にはわけのわかんないまま次の選手に進んじゃったりすることが(泣)。解説ってやっぱり大事かもなあ。曲はパンフレットに書いてあるんだけど競技中は集中してて見てる余裕なかった…。

⑥マライア・ベル
とってもチャーミングな選手なんだけど、ミスが続きあまり盛り上がることなく終わってしまった…。ショートも良くなかったし、たまたま今回ピークを合わせられなかっただけだと思いたい。またいい演技が見られる機会がありますように。

続いて第2グループの6分間練習。ああああ何だこのメンツすげえ…。挨拶見てるだけでどうしようもなく高揚するよ…。
挨拶が終わって選手たちがリンクに散った途端、中央でコストナーがスピンを始めたんですよ。そりゃあ絶品のスピンなんですけど、「女王の座は小娘どもには渡さん」っていう宣言みたいに見えた(笑)。いや彼女そんな選手じゃないと思うけど(笑)、でも気が強くないと長年選手なんてやってけないんじゃないかなとも思うのよね。最後にリンクから上がっていったのも彼女でした。

本郷理華
とてもいい演技だと思いました。テレビで見た時はピンと来るプログラムではなかったんだけど、この日会場で見た演技は本当に素晴らしかった。それだけにジャンプがひとつ、本当の本当にもったいなかったです。長久保先生がご事情で引退されて、決して楽ではなかったと思うのに、オリンピックを見据えて最高の彼女になろうとしているその努力を応援したいなと思いました。

長洲未来
冒頭のジャンプはトリプルアクセル!高い!全体的にとてもいい演技だった。しかも選曲がものすごくピッタリというか素晴らしくて目が離せなかった。見に来て良かった…。何故これで表彰台に乗れないんだ…。
リプレイが大型モニターに映ってアクセルの着氷がスローで流れた時の会場から上がったため息は、本当に残念そうな空気を含んでいました。ああ、もう片方の足の爪先が…。日本人は大技信仰だから、とトリプルアクセルにばかり注目する人々を揶揄してた知人がいたし私も基本それは同意だが、でも実際に大技に挑む選手たちの姿を見ていると、ロマンを追わなくなった人生など終わっているのと一緒ではないのか、と思ってしまうのである。

宮原知子
ううん、会場で見てもやはりジャンプが低い。それだけでなく、以前の彼女にあった圧倒的な吸引力も感じられなかった。なんだかんだ言ってそこまで大きなミスもないし、復帰戦としては十分過ぎるほどだと思う。しかし、問題は今がオリンピックシーズンだということだ。
彼女の怪我の話を耳にした時、それはオリンピックに間に合わせられるような軽い怪我なのか?とかなり不安になった。彼女がどれだけ復調できるかで代表争いの様相は大きく変わる。それを占うのがこのNHK杯だったように思う。怪我をする前ならば彼女はほぼ当確だったろうが、NHK杯の様子では、完全に全日本一発勝負になりそうだな、という印象だった。結局それが最も後腐れなく決められるだろうからいちばんいいのかもしれない。まだ1ヶ月あるし、宮原さんがこのまま調子を上げずに終わるとも思えないし、樋口さんが一歩抜けているのも確かだが、間違いなくこの人、という選手がいないのも事実なので、来月の全日本は全員が全力を出し切って、素晴らしい大会になるように祈らずにいられない。…せめてパブリックビューイングとかしないと怖くてひとりで見られないんですけど誰かあぁ(泣)←お金無さすぎてチケット取るの諦めた人

⑩エフゲニア・メドベージェワ
冒頭のジャンプで転倒。次のジャンプも着氷が乱れた。会場の空気が一瞬凍りついたような、ざわっとしたものが流れたような。まさかの展開である。
しかしそのあとは、ミスが何か?とでも言わんばかりの演技であった。普段の彼女からはミスが想像できないだけに、大丈夫なのかとハラハラしたという側面もあるけれど、最後まで全然飽きることなくひたすら彼女を見つめているうちにあっという間に終わってしまった。
彼女はきっと、ものすごく上手いわけでもものすごく華があるわけでもないのだろう。でもそれを工夫と気の遠くなるような努力でカバーしているのではないか。ロシアの選手と言えば普段はパーティー三昧なのに試合に出ればさらっとすごい演技をして優勝をさらっていく人たち、というイメージだったんだけど(汗)、たぶん彼女はそうじゃない。何故彼女が凄いのか、うまく言葉にできないけれど、この目で演技を見て何かが掴めた気がした。もう一度見たい、そう強く思わせる選手だった。元々気になる選手ではあったけど、やはり実際に見てみなければわからないものがある。

⑪ポリーナ・ツルスカヤ
すげえ、ジャンプ高い!ノーミスだよねこれ。でも正直プログラムはスカスカだった…。直前がメドベージェワだったので余計に対比がはっきりしてしまった。だがこれは明らかに凄い選手である。ジャンプ跳んでるだけ感がなくなればとんでもないことになりそう…。ロシアどうなってんだよ。なんかドーピング問題で揉めてるけど、ロシア抜きでオリンピックやっても本当に勝ったとは言えないよ、女子のフィギュアスケートは。無事出場できることを心から祈る。

カロリーナ・コストナー
うーん、ショートに比べるといまいちだったなあ。腕の動きの美しさなどはうっとりと見とれてしまった。もっといい時のカロリーナが見たいなあとは思ったけど、演技の説得力みたいなものがなんというかほかの選手とは比較にならなくて、これで完璧に滑られたらスタオベでは足りないような状況になるのでは…。まさか2017年の今になって彼女の滑りを競技の場で見られるなどと夢にも思っていなかったので感慨深かったです。オリンピックも楽しみだな。彼女の復帰で勢力図変わったよね。すごい選手だ…。

なんだかんだ言って高得点のメドベージェワが優勝。ミスのひとつやふたつで崩せる選手じゃないということが今回はっきりし、オリンピックに向けてますますの脅威と化したんじゃないでしょうか。こんな猛烈に強い選手久しぶりな気がするからワクワクしますね。しかし本人は出来に不満だった様子で、優勝者インタビューでもちょっと納得いってない表情でした。

メドベージェワも決して小柄なわけではないんだけど、コストナーとツルスカヤが長身なので3人の背丈が揃っているように見える不思議な表彰台。こうして並んでると実に美しい…。
フィギュアスケートファンにはもっともお馴染みの歌かもしれないロシア国歌が場内に流れる。ああ、ようやく国際大会を見に来られたんだな私は、と今更ながら感激だった。個人的には女子がいちばん面白かったです、今大会。

以下次号。