12月6日のCS無料放送の日にテレ朝チャンネルで流れた番組の感想です。長くなったので3回に分けてお送りしており、本日がその2回目です。
ではでは、早速続きをどうぞ。
★エリザベータ・トゥクタミシェワ
2015年 国別対抗戦
フリー
トリプルアクセル素晴らしすぎませんか。彼女のジャンプはとにかくシャープで大好きです。女子の中ではいちばん好みのジャンプをする選手かも。無駄がないような感じで。そしてただかわいいだけではないキャラクターや迫力がホントいい個性なんですよねえ。
国別だから応援席がうるさいわ(笑)。
★エフゲニア・メドベージェワ
2017年 ロステレコムカップ
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『アンナ・カレーニナ』。オリンピックの時とは衣装の色が違いますな。
彼女にしては珍しくジャンプの転倒が見られたりもしますが、年齢考えるとこれだけ悲哀みたいなものを試合でちゃんと表現で来てるの凄いよなってやっぱ感心してしまう。文学的な味わいがあるんですよねえ。
★アリーナ・ザギトワ
2017年 グランプリファイナル
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『ドン・キホーテ』。ルールが改正された今はもうこんなタイプのプログラム見られないんでしょうねえ。選手が大変なだけでこれはこれでちゃんと曲に合わせて作ってあって見ごたえあるんだよな。んで後半に畳みかけるように続くジャンプをあの質で跳ばれたら、そりゃオリンピックも獲れるかもなってよぎっちゃうよね。
★羽生結弦
2011年 カップ・オブ・チャイナ
ショートプログラム
『悲愴』。今となっては懐かしい、氷に激情を叩きつけるような羽生君。現在もその部分が出てくることはあるけど、この頃はまさにむき出し。素晴らしい演技ですね。
キスクラの会話が日本語なのがなんか不思議な感じ。クマのぬいぐるみ振ってるあたりあざとさも変わらず(笑)。
『ロミオとジュリエット』。伝説のニースのロミオをどうしても思い出しますね。
前半良かったんですけどねえ、後半転倒やパンクが…。荒々しいし、まだ細かいとこが甘い感じで、10年近くをかけて彼がどれだけスケーターとして質を高めていったのかがよくわかるような気がします。
★羽生結弦
2015年 国別対抗戦
フリー
『オペラ座の怪人』。何度見ても素晴らしいですね、羽生君の中でも特に好きな演技のひとつ。衣装も振付も大好きです。トリプルアクセルのコンビネーションの入りは羽生くんのプログラムの中でも一番かもしれないくらい好き。
『オペラ座の怪人』は多くのスケーターが滑っているのにもかかわらず、羽生君のこのプログラムが特に印象に残るのは、繊細と甘さと狂気が共存しているような気がするからかもしれません。清らかな混沌とでも言いましょうか…←ポエム←ていうか売れてないビジュアル系バンドのキャッチコピーっぽい←やかましい
★ミハイル・コリヤダ
2017年 カップ・オブ・チャイナ
ショートプログラム
滑りに無駄な力が入っていなくてとにかく美しく、そこから生み出されるジャンプは本当に決まると絶品。こんなコリヤダ君をいつも見ていたいですよねえ。
全体に漂うロシアっぽさもいいな。ロシアっぽさってロシアの選手しか出せないよねえ。
★エフゲニー・プルシェンコ
2009年 ロステレコムカップ
フリー
『タンゴアモーレ』。現役の頃の演技、今となっては貴重かもね。今見ても画面から目を離させない何かがある。
この曲はいろんなスケーターが使っているけど、プルシェンコのために作った曲だろうから、彼のカオスな魅力も全部引き出していてやっぱりプルシェンコが滑らんと様にならんなとこうして見ると思ってしまう。観客の心の中の何かをぎゅっと鷲掴みにして引きずり出すような曲で、これもう曲からして仕掛けがしてあるし、それをプルシェンコが完璧に操っていてそりゃ強いよなとしか言えんわ。
後半のジャンプのキレ…。そして観客を手玉に取る余裕。ただ上手いだけじゃダメなんだということを彼は教えてくれる気がする。往年の活躍を知らない人にも「何故羽生君がそんなにプルシェンコを敬愛しているのか」を理解してもらえるいい機会になったのではないかな。
★羽生結弦
2010年 ロステレコムカップ
ショートプログラム
『ホワイトレジェンド』。シニアデビューがもう10年も前なんですね、懐かしい…。
いそうでいなかった「純和風」の美しさに満ちた少年。それがここまで武器になるとは当時は想像もしていなかったです。やはり西洋の人の競技というイメージが残ってましたから。冒頭がトリプルアクセルでまだ四回転は跳んでいないですね。
『ツィゴイネルワイゼン』。ジャンプノーミスで素晴らしい演技なんですが、何でもないところで転んでしまったのは疲れか。この頃まだ15歳ですし、明らかにまだ細いですもんね。
それでもトリプルアクセルの質はひときわ目を惹く。スケーティングはまだ物足りなくて、彼のこの10年での成長を感じます。
キスクラで垣間見せる、険しい獣が隠れた目に気の強さを感じる。いいですねえ、やっぱこれが羽生君だよな…。
『ロミオとジュリエット』。ステップの途中で転倒したりジャンプにわずかなミスもあったりしましたが、素晴らしい演技だったのでは。本人も演技後にペロッと舌を出してる。激情はちょっと抑え気味に見えたかな。
シニアのグランプリシリーズ初優勝かなこれが。表彰式まで流してくれてありがたいですね。容姿と才能と気の強さと運の強さと、全部兼ね備えた日本人が現れたんですねえ、しみじみ…。ハビエルとアボットに囲まれてるとホント純粋なアジアの人だなあ(笑)。
てなところで本日もここまで。全3回を通して過去に感想を書いてる演技もいくつかありますが、また改めてこうして感想を書くのも楽しいものですね。
ではでは、続きはまた次回に。
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