うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

全日本選手権2017雑感⑤

高まる一方の緊張感の中、女子フリーの後半グループが始まります。急いで地上波に移りましたが、最初は整氷なので煽りとか色々。今日も健在のキャラセレクト風選手紹介は衣装の色に背景が合わせてあってなかなか美しい。女子選手にはよく似合うかもなこれ。

バックステージ映してる間に第3グループの挨拶が終わっちゃった…。そこは押さえて欲しかったかも。ここから代表出てくるかもしれないのに!まだどうなるかわかんないんだぞ!
解説は荒川さん。佳菜子ちゃんはBSだけなのね。


13:竹内すい
シンプルだけどかわいい衣装。シングルになってしまったジャンプがふたつ。決まれば質の良さそうなジャンプを跳んでるだけにもったいない。トリプルアクセルはかなり傾いてたので回転がどうかな。プログラムはミスサイゴン。滑りたかった曲というだけあって気持ちがこもってる感じだった。


14:荒木菜那
韓国ドラマの曲なのか、面白いセレクトだな。ファンなのかな?ずっとクライマックスみたいな編曲ですね。
ループで転倒、サルコウも抜けてしまいダブルに。今日ループで転ぶ選手が多いような。まだ全体的に粗いし、ステップもまだまだだと思ったけど、もう演技に迫力があって、これからも楽しみだなと思いました。


15:新田谷凜
決まったジャンプは高さもあってとても美しいので、抜けてしまったジャンプふたつがたいへん残念でした。最初のサルコウはシングルに見えたけどダブル判定なのかな?素人の目ってやっぱ当てにならんね。ショートが良い出来だったのでちょっと残念だったけど、いい選手ですね。


16:横井ゆは菜
バーレスク。ジャンプ高い!この迫力あるジャンプがビシビシ決まるとプログラムにも勢いが出る。最後に三連続ジャンプで締める構成も面白い。ノーミス!素晴らしい!ステップが薄いように感じたのだけが気になったがいい演技だった。思わず嬉しくなるガッツポーズ。画面に向かって拍手しちゃったよ。あともうちょっとで200点ってコーチも嬉しそう。


17:白岩優奈
出だしからものすごくキレていて、これはパーフェクトコースかとドキドキする。動きがとても色彩豊かで、まさに絵画の世界をイメージさせる演技。なのに、なのに最後のコンビネーションがああああ(泣)。そのあとのスピンもレベル1?素晴らしかっただけにそこだけが本当に本当にもったいない…。
俯く顔に悔しさが滲んでいた。必死でこらえたのだろう、観客に向けたその表情は笑顔だった。よく頑張った。いいもの見せてもらった。今日の演技は必ず今後に繋がると思う。


18:三原舞依
素晴らしかった。何も言うことない。涙が出た。レビューが確かふたつついてたので点は思ったより伸びないかもしれないけど、そんなことはいいんだ。今日のいちばんいい演技が彼女のこの演技だった。この追い詰められた状況でよく笑顔で滑った。ソチの真央ちゃんを思い出して仕方なかった。本当に頑張った。諦めちゃいけない。最後までわからない。


最終グループも挨拶から。緊迫の6分間練習。もう誰も逃げられない、このすべてが決する瞬間から…。


19:樋口新葉
サルコウがダブルに。レビューはふたつか?そこだけ。ファイナルよりずっと良かった。頑張った。痛み止めを飲んで臨んだ試合だと聞いた。今出来ることは全部やってくれたと思う。もう結果を待つしかない。


20:紀平梨花
ミスはループのステップアウトだけ?ジャンプにレビューが全然ない、すげえ…。技術点もすげええええ。だってトリプルアクセル2本だよ。しかも何事もないように跳んでたよ!すげえええええええ!!
代表争いのプレッシャーと無関係のせいかひとりのびのびしていた。凄い選手がまた現れましたな。


21:本田真凜
ルッツとループがダブルに。そのミスがなくても届かなかったかもしれないけれど、彼女もよく頑張ったと思う、この状況で。悔しさをこらえてる様子がつらかった。この悔しさはきっと四年後に繋がるよ!大丈夫、きっとできるよ。
人間が外見で他者を判断する生き物であることは今更言うまでもないが、ある程度の年齢になってもそれをオブラートに包めない人物はクズだと思ってる。だが容姿が重要な要素である職業の存在も事実であり、フィギュアスケートとはまさにそういう世界に属していると言わざるを得ないだろう。容姿は努力ではどうにもならない部分の大きい要素であり、それをスケートの才能と共に持って生まれてくる存在は貴重なのである。だからこその注目であるのに、マスコミへの敵意を彼女への敵意にすり替えている皆さんは、自分がバカにしているマスコミに踊らされているのは自分自身だということに気付いて欲しい。マスコミを通さず自分自身で彼女を見れば済むことなのに、それが出来ない時点であなたはマスコミの格好のターゲットである「馬鹿な大衆」なのですよ。
このままだと安藤さんの二の舞になりそうで不安。せっかくの才能が「馬鹿な大衆」に潰されてしまわないためには、やはり海外に拠点を移すしかないのかな。どうかそののびのびした魅力を失わず育っていって欲しいです。


22:宮原知子
ジャンプにはいくつかレビューついてたし、グランプリファイナルより少し上くらいの点かなと演技の印象からは感じたが、TESカウンターを見る限りジャンプも加点がすごかったので、これは、と思ったらやっぱり相当な高得点。PCSを考えればよほどのことがない限り彼女が逆転するだろうとは思っていたが、これは残る二人に相当なプレッシャーをかけるだろう。この滑走順も大きかったと思う。彼女自身は何番目で滑っても同じ結果だっただろうが、プレッシャーを与えるという点では絶好の位置だった。
過去の実績から彼女はほぼ当確だったはずだ。それでも絶対に負けないという意地がこの日の演技にはあった。女王のプライドをここで存分に出してきた。最後は想いの強かった者が勝つ、その言葉をこの大会で最も感じたのが彼女の演技だったろう。コーチはずっと泣いていた。その涙は何よりも胸に迫るものがあった。本当によく、よく間に合ったよ…。NHK杯の時点ではこれはどうなるかわからないと思ってたから…。
怪我したことは本当につらかったと思う。でも結局それも含めて、すべての運が彼女に味方している感じがしてしょうがない。今日の滑走順のような今シーズンの諸々もそうだし、彼女に足りなかったものが怪我を契機に備わってきた。人生における「運」の重要性をひしひしと感じている。やはり努力や根性だけでは結果は出せないものなのだと思う。ここまですべてを手繰り寄せてきた。あとはもう本当にジャンプだけ、それだけ。掴み取ったチャンスを最大限に生かしてきて欲しいです。


23:本郷理華
転倒が2回…。この時点で表彰台は遠のいた。でも諦めず最後まで、指先まで魂の入った演技を見せてくれた。年齢を重ねた選手にしか出せない味わいと、年齢とともに重ねてきた滑ることへの想い…。素晴らしかったよ。これ以上のことが書けない。何も言葉が出てこない。あまりにも皆の想いが胸に迫って…。


24:坂本花織
さすがに緊張している様子、無理もない。ショートではつかなかったジャンプのレビューも今回は見られた。最初のコンビネーションジャンプも固さがあった。でも最後まで押し潰されずに滑り切った。このプレッシャーのかかる場面で最終滑走として出て来てこれだけ滑れるのは本物の証拠だ。
エッジエラーなどがあったため得点はこんなものかもしれないが、十二分に表彰台に相応しい演技だった。彼女の演技は好きだと思ってたし、オリンピック行けたらいいけどこれだけ有力な選手がいれば可能性はある、くらいに思っといた方がいいのかな、とあまり考えないようにしてたんだけど、この大一番にここまでチャンスを引き寄せてくるなんて。久しぶりにワクワクできた。どんな結論になろうとこの結果を讃えて讃えて讃えまくりたい。


ものすごい大会だった。どの選手からも絶対に勝利を掴みたいというスポーツ選手としての意地や気合や執念が見えた。それが一瞬垣間見える時のその表情は何よりも美しかった。素晴らしい大会を本当にありがとう。お正月くらいはゆっくり休んで、また最高の演技を見せてください。
ただ、選考は…。間違いなく揉めるだろう。どんな結果だろうと結局揉めていただろうがそれでもこれは揉めるだろう。どのような判断が下されても粛々と受け止めるのみだし、もう心を無にして待つしかない。
もうさー、高校野球の東京みたいに東日本と西日本に分けようよ(泣)。日本Aと日本Bとかネオジャパンとクールジャパンとか何でもいいからさー(泣)。そしたらもっといっぱい出られるじゃん(泣)。

キリキリ痛む胃を抱えたまま男子フリーへ続く。

全日本選手権2017雑感④

さて、本日はついに決戦の女子フリーです。番組始まったばかりの段階でもう吐きそうです!緊張で!クリスマス?何それって感じで食パン3枚食っただけだけど吐きそうだよ!(←相変わらず最低の食生活←金がないんだ)ついにすべてが決する瞬間が訪れる!

BSは女子のショートプログラム上位3人の振り返りから。終わったところでジャッジの紹介。いよいよ始まる…!


第1グループの6分間練習。この段階から見られるなんて、チケット争奪戦に勝てなかった人もこれなら納得出来るのではないかな。私も行けなかった悔しさがかなり解消されました。生放送、最高!


1:永井優香
ジャンプの抜けがふたつ。コンビネーションもひとつ足りなかったのかな?まだまだ調子を戻してる途中なんだろうな…。胸に花をあしらった衣装が素敵、とても綺麗。プログラムは少し退屈だったかも。せっかくのオペラ座の怪人なのに、曲を活かしきれてなかったという印象。


2:加藤利緒菜
あああ、ループで転倒。前半良かったのに…。でも立て直してきた。おお、タノも入ってる。転倒はあったけど全体的にいい演技だったと思います。
しかし、こんな迫力系だったっけ彼女…。最後に演技を見たのはかなり前だったからなあ。解説の佳菜子ちゃんが「美女と野獣のベルを妄想」って言ってたような。「連想」じゃないかなそこは(汗)。


3:川畑和愛
着氷ギリギリのジャンプがいくつか。でもよく転倒せずにこらえた。ルッツとループのコンビネーションも!才能のある子がどんどん出てくるねえ。
この曲人気だな。流行った映画の曲だっけ。黄色い衣装の選手が続いたけど、「女性」と「少女」が同じ舞台で戦ってるって感じがすごくした。少女でいられる時代は本当に一瞬なんだよな…。


4:磯邉ひな乃
前半は非常に良かったんだけど、後半の印象が薄い…。ループの転倒ももったいない。コンビネーションジャンプの3つ目は自分が見ても回転不足だったし、レビューたくさんついてる。少し残念な演技だったけど、キリッとした感じはかっこよかった。スカートのデザインもすごく素敵でした。


5:渡辺倫果
くるみ割り人形』みたいだけどなかなか変わったアレンジ。少し動きが固いように思えた。手足がぎこちないというか。くるみ割り人形ということを考えれば人形っぽさはあったかも。体が小さいので演技が小さく見えたけど会場だとそんなことないのかな、観客沸いてましたね。個性派で面白い選手だなと思いました。


6:佐藤伊吹
この衣装はあれだな、と思ったらやはりあれでした、ロミオとジュリエット。かわいい。
いい感じで滑ってたと思ったんだけど、ああ後半にミスが…。レビューもかなりついてた。初めての全日本でフリーまで滑れたってきっとすごく誇りに思っていいんだよね。来年も頑張って。


続いて第2グループの挨拶。普段なかなか見られない選手も多いので楽しいです。


7:木原万莉子
ショートと全然イメージの違う衣装。とても綺麗。彼女もロミオとジュリエットフィギュアスケートではおそらく永遠に人気のテーマ。
ジャンプはほぼノーミスだろうか。ステップもとてもとても良かった。ステップの判定はショートに続いて厳しいように思えたのにレベル4!これが最後の全日本だそうだが、やはりもったいない気がする。でもこれだけの演技で最後を飾れる選手はそうそういないだろうし、この出来なら悔いはないのかな。お疲れ様でした。


8:竹野比
もののけ姫の印象的なフレーズだけ寄せ集めたような編曲。ちょっとせわしなかったかもしれないね(汗)。でもやはり日本人の演技には合うかもな、このサントラ。
思わず曲ばかり聞いてしまったが、演技もレビューはついてるもののノーミスに近い?良かったです。変わった配色の衣装だなと思ってたけど、やっぱりイメージはシシ神の森?


9:森下実咲
抜けたジャンプはあったけど、とてもいい演技だと思った。非常に滑りやすそうな曲で、彼女のスケートにも合っているんじゃないかという印象。選曲の勝利だと思う。すごく音に乗れてたし、テンポの早くなるあたりなども見入ってしまった。『江』ってことは大河ドラマの曲?


10:岩元こころ
ものすごくかわいい衣装。細かいところまで凝ってる。前半は少し動きが固いように思ったけど、後半にガンガンといいジャンプを跳んできた。ほぼノーミスだろうか。プロトコル確認すると回転不足もエッジエラーもなくて凄い。とても品のいい、また見てみたいプログラムだと思いました。


11:松田悠良
スカートのデザインが素敵過ぎる。冷たい炎みたい。演技中にもものすごく豊かに演技を彩っていた。ショートの深窓の令嬢のような衣装と全然イメージが違う。どちらも素敵だ。
スピンやジャンプには随分レビューついてたが、そうか、ヘルニアから復活したのか。よく頑張った。長い長いスパイラルがとても印象的でした。


12:山下真瑚
ジャンプ素晴らしい!流れとスピードがあり、これは加点がつくだろう。それだけに最後のダブルアクセルがホントにもったいなかった。あんまり悲劇感がない蝶々夫人だったが、希望が持てる終わり方に思えたしこういうのもアリかも。おおお素晴らしい点が出たぞ。


後半グループの公式練習の様子が少し流れて放送終了。さあ、舞台は地上波へ。泣いても笑っても、あと12人…。

明日へ続く。

全日本選手権2017雑感③

さあ、地上波に移って男子ショートプログラムの後半グループです。開始直後はまだ整氷中なので昨日の女子の情報が少しと煽り。男子も3枠目が実は全然読めないのである。考えると怖いので触れないようにしてきたけど…。四年前にギャン泣きしたつらさを思い出したくなくて(泣)。とにかくみんな頑張れ!
格闘ゲームのキャラセレクトな選手紹介は男子でも健在。解説は本田君でナビゲーターが高橋君。小塚君はBSだけだったのね。


第3グループの6分間練習が少し流れる。全員大学生なのか。そうだよね、ほとんどの選手は大学卒業とともに引退してしまう。今日の彼らの演技が最初で最後になる視聴者も多いはずなんだ…。


12:唐川常人
彼はその昔ビッグウェーブのスケート感謝祭で演技を見たことがあって、たぶんその時以来だったんだけど、あの小さかった唐川君がもう大学生なんて…、と時の流れに眩暈がしてるうちに演技が終わってしまった(泣)。何でもないところで躓いてたりしたけどスピンが全部レベル4だ。すごい。コーチは佐藤夫妻なんですね。佐藤夫妻をキスクラで見ると何故か安心してしまうな…。


13:時國隼輔
ダブルアクセルは幅もあって綺麗だった。でもフリップにミスが。レビューも随分ついてた気がする。ちょっと残念な出来だったかもしれないけど、落ち着いた丁寧な感じは好印象でした。


14:鎌田英嗣
出だしはいい調子だったのだが、単独ジャンプがダブルになってしまい規定により無得点。そのあとのステップなども少し元気がなくなってしまったように見えた。しかしいい味のある選手だなと思いました。リベンジ待ってます。


15:杉中健人
白いシャツにジーンズ?エキシビションのような衣装で面白い。ああ、単独ジャンプがダブルなのかこれは(泣)。コンビネーションのセカンドも反復扱いで無得点なのか?ステップでもよろけてしまった。厳しい出来にはなってしまったが、最後の全日本を精一杯滑り切ろうという熱い想いを感じました。
プロトコル確認すると単独ジャンプは回転不足だがトリプル判定だったし、よってコンビネーションのセカンドも反復扱いにはならずに両方得点が入ってた。TESカウンターってやっぱり暫定的なものなのね。


16:渡邊純也
おお、スピンうまいな。プログラムは『ニューシネマパラダイス』、滑りの綺麗な選手にこの曲はピッタリ。最後はダブルアクセルで締めるという面白いプログラムなんだけど、綺麗に決まったのでいい印象で終われたのは良かったんじゃないかな。でも彼も単独ジャンプがダブルになってしまったので点は伸びなかった…。


17:中野紘輔
トリプルアクセルは回転ギリギリ?情景が浮かぶような魅せる演技で見応えがあったが、ああああ後半の単独ジャンプがダブル!このグループこればっかりなんだけどなんかの呪いだろうか(泣)。
挨拶の時手から血が出てたような…。気付いてなかったのかな、その手で額を拭ったのでうっすらおでこが赤くなってた気がする。大丈夫だったのかな。


続いて第4グループ。代表候補がひしめき合うグループのためかきっちり挨拶も流れる。緊張感が高まってきた。
うう、6分間練習見てるだけでドキドキしてしまう…。普段は邪魔なCMが息継ぎにちょうどいいとは…。


18:山本草
滑る前からすごい歓声。もう泣けてきた←早い
ジャンプはダブルアクセルだったりと難易度を下げてるが、スピンやステップ、さらに全体的な滑りの質はやはり非常に高い。これだけ滑れる選手が怪我のために9月には1回転ジャンプしか跳べなかったなんて…。みんな彼の才能を知っているからこその「お帰り」のスタオベだったと思う。どうか一歩ずつ一歩ずつ、もっともっと戻ってきてください、全日本のあの頂まで…。


19:村上大介
4回転サルコウ降りたあああ!でもレビューついてたな、回転大丈夫かな、良かった大丈夫みたい。アクセルも美しい。出だしは震えてるように見えたけどさすがにベテラン、きっちり全日本に照準合わせてきた。彼らしい優しさの中にも決意みたいなものが見える演技でした。


20:日野龍樹
ルッツもアクセルも高さがあったんだが…。最後のスピンも素敵だったし、気だるい雰囲気の曲で無表情もカバーできてると思ったんだが、アクセルの転倒などが響き点が伸びない…。つらい…。


21:中村優
え、アクセルがシングルになってしまったため規定により無得点?おや、ルッツのコンビネーションもダブル判定で無得点になってる。TESカウンター合ってんの?得点見るとどちらもそんなことはなかったようだが。TESカウンターって結構混乱するのね。
雰囲気はあったけど色々惜しい演技だったかな。フリー頑張れ。


22:田中刑事
一本ほつれた前髪に壮絶な色気。4回転サルコウ決まったああああああ!コンビネーションジャンプも決まったああああああ!トリプルアクセルが決まったところで涙が出てくる。ジャンプ全部レビューついてないよ!(涙)
ものすごく練習したんだというのが伝わってきた。もちろん家庭内スタオベ。得点見てまた拍手。涙が止まらない。緊張した…。良かった、本当に良かった。素晴らしかったよ刑事君…!


23:無良崇人
刑事君の素晴らしい演技。いつもの無良君なら崩れてしまっただろう。4回転トゥループで手をついた。コンビネーションジャンプのセカンドも着氷が微妙だった。でも絶対に代表の座は譲らないという静かな気合いが演技に溢れていた。ステップは今までに見たこのプログラムでいちばん良かったと思う。食らいついた。勝負は最後までわからない。最高の無良君をフリーでも見せて欲しい。


誰も一歩も退かない素晴らしい戦い。第4グループが男子ショートプログラムのいちばんの見所だったかもしれない。緊張した…。第3グループまではトリプルアクセルが跳べるかどうかが上位に行くための鍵という感じだったのに、一気にレベルが跳ね上がった感じ。これが後半グループということか…。

最終グループもしっかり挨拶から。さあ、泣いても笑ってもショートの順位が決まる!


24:友野一希
おおおおお4回転サルコウ何とか降りた!でもレビューついてた、回転?ステップ?プロトコル見る限り大丈夫だったのかな。ほかのジャンプはしっかりと。観客を味方につける明るい演技で目が行く。彼も食らいついてきた。最高の戦いの行方はまだまだわからない!


25:鈴木潤
アクセル降りたあとにイーグルが入ってたり、コンビネーションもしっかり跳べてたりしてとてもいい演技だったのだが、単独ジャンプが!ダブル!無得点!ああああ(泣)。でもいいプログラムでした、月の光。樹氷に落ちてくる月明かりみたいで。


26:佐藤洸彬
トリプルアクセルきたあああああ!4回転トゥループも着氷!コンビネーションジャンプはエッジエラーとられてる。でもステップレベル4!女子に続いてステップの判定厳しかったのに。そうだ、食らいつけ!最終グループ残った!フリー次第ではいけるぞ!


27:宇野昌磨
ステップとスピンは全部レベル4、フリップもアクセルも言うことなしだったが、あああコンビネーションジャンプが…。シングルジャンプはつけてもコンビネーションと認めてくれないのかな、かなりの減点。それでもさすがのトップであった。まずそんなことはないだろうが、表彰台を逃してもオリンピックに選出されるだろう彼の目指すところはひとりだけ違うのかもしれない。


28:本田太一
ううむ、ジャンプは全部着氷が微妙だった…。でも面白い振付も入ってて盛り上がる。後半は少し疲れが見えたかも。望結ちゃんたちが男の子だったらこんな顔立ちなのかな。妹さんたち応援に来てましたね。


29:中野耀司
衣装からして何かやってくれそうでワクワク。アクセルで転倒、コンビネーションジャンプもどうにか、って感じだったし出来が良かったとは言えないかもしれないが、見ている方も緊張する全日本の最後を明るく締めてくれた。今年の最終滑走にはふさわしかったんじゃないかな。昨年会場で印象に残った選手なのでフリー残ってくれて嬉しい。今回もやはり魅せる力はあると思いました。


刑事君の演技が今日は最高に光っていたと思うけれど、刑事君だけじゃなく皆の強い想いが伝わる素晴らしい大会だった。もうとっくに終了してから載せてるのでタイムラグがあるんだけど、これ書いたのは実は23日。まだ女子の結果も出てない時間。フリーのこと考えると怖い。怖いです。でも最後までしっかり見届けますよ!ああ、会場に行けなかったのはやっぱり残念だな…。

明日へ続く!

全日本選手権2017雑感②

女子に続いて男子のショートプログラムです。アイスダンスも行われたんだけど残念ながら放送はなし。でもシングルを全員生放送してくれるだけでもものすごい努力だと思うから全力で楽しむぞ!

経緯は差っ引きますがBSが映るようになったため、第1グループからじっくり観戦できることになりました。ずっとBS見たかったので嬉しい反面、支払いが増えるので頭は痛いです…。ちょっと…、まだ色々もやもやしてるんだけど…。うん、オリンピック前に環境が整って良かったということにしておこう。そう思うしかないや…。ポジティブシンキングって基本嫌いなんですけどね(自己中の言い訳に使ってる場合が多すぎるように思うから)、今回はそういう風に考えることとしよう。


さてさて、第1グループです。6分間練習前の挨拶から始まる放送。緊張感が高まる。6分間練習の間には各グループに出場する選手のインタビューが入ります。前半の選手は一般的にはあまり知られてない選手が多いだろうから、いい演出なんじゃないだろうか。親近感が湧くね。


1:山田耕新
おおおいきなりノーミスだ!スピンもふたつがレベル4!ジャンプの難易度は低いかもしれないが、社会人として働きながらこれだけ滑れるとは…!いい演技だった。フリー進出おめでとう!男子ショート、素晴らしい開幕です。


2:小林健
初出場とのことで緊張していたのかな、表情が硬い…。フリップで転倒、スピンもぐらついてるように見えるのがあった。挨拶でやっと少し笑顔が。今回はミスもあったけど、またリベンジでいい演技を見せて欲しい。


3:佐上凌
トリプルアクセルの着氷は乱れたが高さがある。いくつかレビューもついてたりしたがアクセル以外はノーミス?あっ、エッジエラーがあったのか…。でも第1グループからなかなかの演技が続きますね。


4:川原星
トリプルアクセルはレビューがついてた、回転不足かな。しかしほかの要素は素晴らしい。スピンもステップもレベル4!彼はステップが表情豊かでとても見応えがありますね。最後のポーズもバッチリ決まった!いい演技でした!


5:須本光希
トリプルアクセルは良かったけどコンビネーションジャンプがギリギリだったかな。グランプリファイナルより緊張してるように見えた。でもさすがに期待のジュニアという演技。


第2グループもインタビューあり。何故みんな最後にポーズを(笑)。星南君がめっちゃイケメンになってる!そして星南君のインタビューめっちゃ周囲の人の笑い声が入ってるし(笑)。


6:三宅星南
ううむ、コンビネーションのセカンドと単独のルッツの着氷が微妙。でも滑る楽しさを知ってるというか、つい目がいく選手。真っ赤なジャケットも白い氷によく映える。本田君と長光先生がコーチなのね。


7:梶田健登
思い切りの良さと余裕との両方が演技にあった。音楽を拾う能力に長けてるというか、むしろ体に溶け込んでる感じ。見応えがあった。いい演技だったと思います。


8:木科雄登
ああ、トリプルアクセルで転倒。コンビネーションもギリギリ…。ジャンプは全部レビュー?プロトコル確認するとアクセルはダブルの判定になってるな、最初からダブルだったのならすみません。今回はちょっと粗い演技になってしまったけど、ジュニアらしい勢いは感じた。今後に期待。


9:佐藤駿
おお、スピードがあるな。アクセルはトリプルを跳ぼうとして抜けてしまった感じ?それを取り戻そうとしたのか後半にコンビネーションを入れてきた。ステップでぐらついたり粗削りではあったけど、ジャンプのリカバリーといい勝ちたい気持ちが出てたと思う。これからも頑張れ。


10:壷井達也
スピンがたいへん上手くて目がいく。ジャンプの難易度が上がればまだまだ上に行けそう。まだ中学生だもんな、ジャンプはこれからだよね。去年会場で見て上手いと思った選手だったのですがテレビで見てもやはりそう感じる。山本草太君のスケートにそっくりだと小塚君。BSは小塚君の解説が聞けたのも嬉しい。


11:櫛田一樹
イントロですぐわかる、『レイエンダ』だこれ。本田武史がかつてプログラムに使用してたのを聞いてめちゃくちゃ気に入ってCD買って飽きるほど聞いたのよ。
うーん、コンビネーションジャンプが…。初めての出場だそうだし緊張したかな。彼の演技の時私がちょっと集中できてなかったので(ううすみません)改めてフリーでじっくり見たい。


第2グループ終了後に整氷に入り、その間は公式練習の様子が流れる。第4・第5グループが中心かな。さあ、第3グループからは地上波へ!明日に続きます!

全日本選手権2017雑感①

ついにこの日がやって来ました。四年に一度の最高に胃の痛い全日本選手権です。約15年前にフィギュアスケートを真剣に見るようになった頃はあまり気にとめていなかった大会ですが(す、すみません…。外国人選手から入ったもので…)、昨年は念願叶って会場に観戦にも行けました。今年も見に行きたかったのですがあまりの金欠に諦めざるを得ず自宅観戦でございます。これを掲載する頃にはとっくに大会は終了していることと思いますが(執筆自体は放送翌日に完了しています)、怒濤のシーズンを振り返るということで、よろしければ最後まで目を通していただければ嬉しいです。

まずは女子ショートプログラム。第2グループまではCS放送のみということで私は視聴できませんでした。てなわけで第3グループから地上波観戦です。
地上波冒頭は整氷中の様子から。おお、完全生中継との言葉が。これは期待。

格闘ゲームのキャラセレクトっぽい選手紹介は今回も健在。今年の世界選手権からだっけ?映像や画像のデザインや編集のセンスはいつもフジがいちばんいいですな。
そうだよ、煽りやCM入れながらでも生中継できるんだよ。フジの腕の見せ所だ!

第3グループの6分間練習はやはり紀平さんに注目のフジ。トリプルアクセルが決まると会場からも歓声。
さあ、いよいよこの日を目指して鍛練してきた選手たちの渾身の演技が始まります!


13:磯邉ひな乃
手足が長くて綺麗だ。ノーミスに見えたけどTESカウンター見るとジャンプに全部レビューがついてたかな…。手の動きが大雑把に思えたけど、気持ちがこもったいい演技でした。地上波いきなりこの演技で熾烈な幕開けを予感…。


14:紀平梨花
スピンから始まる珍しいプログラム。スピンのあとにトリプルアクセルをあんなに綺麗に跳べるとは!コンビネーションジャンプも美しい。なのに最後のルッツがダブルに(泣)。ショートの規定に照らして無得点…。めちゃくちゃもったいない…。パーフェクトだったら優勝コースだったかもしれないよなこれ。
あとから振り返るとひとりレベルの違う子がグループに混ざってるって感じだった。年齢制限のため代表選考には無関係とは言え、台風の目には違いない。


15:佐藤伊吹
パキッとしたかっこいい演技。代表争いに関係ないとされている選手たちも皆いい演技が続いている。しっかり見届けたい。ふたつのジャンプとステップにレビューがついてたか?やはり点が伸びない…。


16:竹野比
うん、いい演技だ!レベルは取れてないものもあったようだが、スピンがぶれてなくて綺麗だったし丁寧に滑ってた。こんな編曲の幻想即興曲があるのね。


17:岩元こころ
ほえー、かわいい選手。衣装もちょっと変わり種だが品があってかわいい。TESカウンターはステップがレベル1だったけど何があったんだ?丁寧に滑ってるように見えたのに結構ガンガンレビューつくんだなあ…。あ、プロトコル確認したらステップはレベル2ですね。


18:中塩美悠
ああ、怪我してるのか…。その影響が見てとれる演技だった。転倒こそないがクリーンにジャンプが決まらない。スピードもあるし身のこなしも綺麗なので怪我が本当にもったいない。
しかもこの選曲、『Time to Say Goodbye』って。解説も「集大成」って…。やはり卒業とともに引退してしまうのか…。彼女は地元広島の選手で、ビッグウェーブで何度か演技を目にしたことがあるだけに、終わりが近付いているという事実にはことさら堪えるものがあった…。フリーに進めなくて残念です…。


第4グループ。すごいメンツ…。6分間練習の間に煽りをぶちこんできたフジ。本郷さんの涙にもらい泣きしそうだったよ…。そして坂本さんいいキャラだなあ。これはいけるんじゃないか?


19:新田谷凜
すっごい綺麗な色の衣装。青と橙という配色がとてもお洒落。レビューがふたつ?ついてたがいい演技だった。会心の出来か。カルメンのこの曲人気だよな、今シーズン何度か聞いた気が。


20:三原舞依
ものすごく緊張してるように見えた。それでも前半はさすがの演技だったが、ああ、ダブルアクセルで転倒…。転倒後は明らかに勢いがなくなってしまったように感じた。それでもそれなりの点は出てさすがだったけど。彼女は優しすぎる性格なのかもしれない。このプログラムもどうにも馴染まなかった。
優勝以外ほぼ代表選出の可能性がない彼女。緊張するなって言う方が無理だよな…。会場の手拍子がものすごく、ものすごく応援の気持ちで溢れてた。みんな事情知ってるから…。頑張れ、まだフリーがあるよ。


21:木原万莉子
ループ以外はなかなか調子良く決まってたように見えた。しかし選曲が実に個性的だ、『Creep』とは。この曲で滑ってしまえる選手はなかなか日本にはいない気がするから面白かった。これが最後の全日本という話だが、そうか、もう将来を考える時期なのか…。これだけ滑れるのにな…。


22:永井優香
ああ、コンビネーションジャンプにオーバーターンが入ってしまった。昨年は一時期の勢いはどこへ、という感じでつらそうだったけど、かなり調子が戻ってきたように見えた。よく我慢したね…。身のこなしなどはさすがである。


23:森千夏
ダブルアクセル転倒。ああもったいない…。さらさら流れるスケートなのでこのくどい曲じゃない方が良かったんじゃないかな。衣装がとても綺麗。ステップも皆なかなかレベルとれないのに4だったのかな?今回すごくステップの判定に厳しい気がする。ステップだけじゃないか…。


24:坂本花織
コーチとゲラゲラ笑ってたのでこりゃいけるなと思ったらやっぱり!スピンもステップもとても伸びやかで美しく、明らかにレベルが違うのがわかる。ジャンプも問題ない。レビューがひとつもなかった上にスピンとステップは全部レベル4か?思わず画面に向かって拍手。素晴らしい!
テレビ画面に表示されるより先に本人が得点見て興奮してる。その様子から高得点が出たことははっきりしたが、本当に素晴らしいスコアだった。またまた拍手。しかしいいキャラだな、この明るさがあれば世界に割って入れると思うなあ。コメントにも大物感があるな。


整氷が入りインタビューなどが流れてから、ついに最終グループ。6分間練習から緊張感がほとばしる。


25:松田悠良
ほー、キャサリンジェンキンスの曲なんだ。衣装がめちゃくちゃ素敵!地上波で流れた選手の中では彼女のこの衣装がいちばん好きかも。結構レビューついてたけど、代表争いで手に汗握る観客の緊張をほぐしてくれるようなとても品のいい優しい演技だった。素敵でした…。


26:樋口新葉
ああ、緊張してるように見える…。心配した通りアクセルがシングルに。そのあとは良かったがアクセルの点が丸々入らないのはやはり痛かった。でもまだ十分食いつける位置につけてる。彼女の敵は明らかに「緊張」だ。大丈夫、いつも通りやればきっと大丈夫だよ!


27:宮原知子
全日本を何度も制して世界の舞台でも戦い続けてきた経験値の差がくっきり出たと思った。緊張はしていたかもしれないが、若い子とは踏んできた場数が違う。ベテランの貫禄だった。さすがである。さすがという言葉しかない。
しかしジャンプにはレビューがついていた。やはり回転不足がひとつ…。もうオリンピックまで時間がない、修正は難しいかもしれない…。このジャンプで世界に割って入れるかどうか、彼女はそこが鍵かな…。


28:白岩優奈
ああ、ダブルアクセルが(泣)。今日はアクセルがご機嫌斜めになる氷なのか。さらさらと美しい演技なのだが、このメンツではインパクトに欠けてしまったかもしれない。


29:本郷理華
素晴らしかった…!なんて高いコンビネーションジャンプ。コンビネーションは彼女がいちばん良かったよ。熱い執念を感じる、本当に本当に素晴らしい演技だった。本日の家庭内スタオベ二人目です。これは涙も出るだろう、本当によく食らいついた…。さすがに長年第一線で戦ってきただけある。
ところで、これいいプログラムだなと感じた時の振付師がシェイリーン率の高さがえらいことになっているんですが。あの人すごいな…。


30:本田真凜
本郷さんで沸いた会場の空気に飲まれてしまうかと思ったが、動じないどころか非常に才能を感じる演技である。やはり上手い。それだけにループが実にもったいなかった。衣装もとても綺麗だし、演技の最初に見せた笑顔も実にかわいかった。あともう1年オリンピックにまであれば、この才能を世界に送り出せたと思うのだが…。時の運というものだろうか。ステップは彼女がいちばん良かったなと思います。レベル3だったようだが私は好きだ。


バックヤードでヤバイヤバイを繰り返す坂本さん。そうだろうなあ、代表争いに名は連ねていたけど一般的な知名度が低いせいかあまり取り上げられてなくてダークホース的扱いだったもんなあ。いやでもヤバいどころか十分いけると思うよ?世界に割って入るためにもしかしたらいちばん必要かもしれない「爆発力」は彼女がいちばん持ってると思うぞ。
これは最後までわかりませんね。今更ながら枠の縛りがもどかしすぎる。でもどうか、皆が全力を出し切って、納得のいく結果で終わって欲しい。本当にもうそれだけです。

しかしTESカウンターの仕事ぶりが素晴らしい。素人目には全然わからない(少なくとも私はほとんどわからん)回転不足やレベル判定に暫定とは言えいち早く気付け、得点が出た際の納得感がこれまでと比べ物にならない。
何故これまでこういうテクニカルな放送や生中継をやってもらえなかったかって言うと、「視聴者はバカ」だと思われてるから、だと私は思う。週刊誌やテレビのクッソしょーもない内容を信じている人は多い。近年はインターネット上の情報もそこに名を連ねるだろう。自分の頭で考えず、疑いも調べもせずに鵜呑みにする人がこんなにいるのかと、仕事の休憩時間等々にいつもびっくりしていた。こういう人たちが主な視聴層なのだから、そりゃバカでもわかる放送しかしてくれないわけである。良心的な放送したって見ないじゃんお前ら、って。
だから、我々はバカじゃないってことをせっかくのこの機会に示さなきゃならない。オリンピックの代表がかかった試合ということで視聴率はそれだけで取れるだろう。それゆえによけいな装飾のない放送に踏み切ってくれたと私は考える。今後もこの方針を貫いてもらうためには、我々もテレビ局の情熱に応えねばならない。この決戦をしっかり目に焼き付けよう。いかに面白く見応えがあったか、ずっと覚えていよう。冷静に、でも熱く、熱く応援していこうじゃないか。だって我々は、こんなにフィギュアスケートが好きなんだから。

明日に続く。今回長いですよ!←予告

命尽きていく暦を見送る地図にない道でナビゲーションシステムに耳をすます

全日本に集中したいのと、全日本の記事が長くなってしまった場合を懸念して(て言うか確実にそうなりそう…。年またぐかも…)、まだ一週間ありますが本年のまとめ的な記事を書いて1年の締めくくりとしたいと思います。

2017年もあと少し。今年もよろしくない方向に色々ありすぎで、夏の頃には心身ともにぼろぼろでどうやって過ごしてたのか覚えてない、というくらい酷い1年でした(泣)。正直年を越せる自信がまったくなかったですが、こうやって2018年の姿が目前に見えるところにまで歩いてこれたのは不思議な気持ちです。

フィギュアスケートの旅を伴う現地観戦(鑑賞)も2回だけ、プライベートで知人と会ったことはもしかしたら片手で数えられるくらいしかなく、それどころか街で知人にばったり遭遇すると目を逸らされ(超実話)、貧困ぶりも過去最凶レベルであまりの空腹に気が狂いそうになり、つらいとか苦しいとか通り越してしまいには何の感情も湧かず布団から出ることもできなくなった私の唯一の楽しみがブログでした。この悪夢のような1年を、ブログを書くことでどうにか生きていた気がします。ブログを書けるなら元気じゃないか、と言われそうですが、それはあなたが私と同じような状況になっても唯一できる大好きなことについて同じ事を言われても納得できるのであればおっしゃったらいいんじゃないかなと思います。
単純に書くことが楽しかったというのも大きいのですけど。僅かでも反応があったから、というのがとても支えになりました。記事をしっかり読んでくださった方がそのうち何割かはわかりませんが、少なくともこんな場末のブログでも見つけてくださった方がいる。そう思うことだけが、私と世界の繋がりだったのです。

ブログを開設した当初は、知人がお愛想で見に来てくれていただけだと思われるので、アクセスも1日に一桁というのがざらでした。いちばん少ない時で1日のPVが「1」という日もあったと思う(笑)。中二病丸出しの遠回しなタイトルをわざと付けたり、一般的とは言えない内容ばかり書いていたり、しかも「いつの話してんだ」という記事だったり(汗)、いわゆるアクセス数を上げる努力をまったくせず好き勝手やってるだけなのでそんなものだろうと思っています。今はもうさすがに一桁はないですけど(笑)。

そんな場末感に溢れる当ブログですが、この1年で最もアクセスが多かったのが、手相家の天道泰幸さんに鑑定していただいた時のことを書いた記事でした。全3回シリーズのその記事を天道さんがご自身のブログで晒し…もとい(笑)、紹介してくださったのです。まさしく天道さんのお力であって私の力ではまったくないというのがよくお分かりいただけるかと思います(笑)。

その天道さんの鑑定結果について、現時点でその時期に到達している内容のみを検証してみたいと思います。ってもごく個人的な内容過ぎてさすがにそのままブログに書き出すのは控えますが、とりあえず結論から言いますと、

現時点で、言われた時期や内容とそれが起こった時期と内容、ほとんど同じです。

詳しく述べていきましょう。
私が天道さんのことを知ったのはまったくの偶然でした。その日たまたま見つけたお店にたまたま何となく入ってたまたまお噂を耳にしたのです。あの日あの店に行かなければ、たぶん私はまだ天道さんのことを知らないままだったでしょう。怖いくらい当たっていたという話を聞いて、何となくピンと来るものがあったに違いありません。なかなか決断できない自分としては珍しく、わりとすぐに行動に移し、鑑定の予約を入れていました。

鑑定には2回伺いましたが、最初の鑑定で、何年のいつ頃が転機です、と天道さんはおっしゃいました。その時期に具体的に何かがあったかと問われると、おそらく何もありません。ですが、その時期とは実は、天道さんの所に鑑定に伺った時期でした。かなり確信を持っていますが、転機とは天道さんの鑑定のことだったのではないかと思います。
何故かと言うと、天道さんの鑑定の結果、私の意識が変わったからです。全部が全部ではないけれど。「無理して普通に生きようとしなくていいのかもしれない」と、やっとそのことに意識が向けられるようになったのです。

薄々は感じていたのですよ。自分には無理だ、と。でも、「普通の人に擬態しなければこの世界では生きていけない」ということを嫌という程思い知って生きてきたので、社会に自分を合わせようとするしかありません。誰も助けてはくれないから。ただ息をしているだけでもお金がかかるから。生活していくにはそうするしかなかった。
ですが、現実とは酷なものです。生まれ持った容姿に恵まれず、学校ではいじめられ、育った家庭は貧しく、社会に出ようとする頃には氷河期。就職セミナーみたいなのに出向いて適職診断みたいなのをやったら「あなたは人間と働くのには向いていません」などと言われてみたり(今考えると、いや考えなくても死ぬほど正確な診断なんですけど←笑)、面接に行けば「あなたみたいな何もできない人が社会に出ようとしてるなんて」と延々説教されてみたり。言ってることはまあ正しいと思うけど、今後私があの会社を利用することは永久にないであろう。ほほほほほ。

自分が相当仕事を選ぶタイプだということは自覚していたので、妥協せず探した仕事に就いたものの、教科書に載ってるようなパワハラだとか安月給なのに激務だとか、何故こうなるのかということが必ず発生して続けたくても続けられない。仕事そのものは好きだったので凄まじい葛藤でした。気が付いたらすっかり人間が恐ろしくなっていました。廃人です。
この人何でこの年齢までいっぱしの社会人を気取ってこれたのか、という人が社会にはわりかしいらっしゃいましたが、その人たちが許されて何故私は存在を許されないのかと随分疑問に思いました。その人のせいで何人も職場を去っているという事実等々があったりしても皆知らんふりで、そういう矛盾点に気付いてしまうと息苦しくてしょうがなかった。バブル以前と氷河期の違いというやつだったのだろう。ずるい。今更この世代放置し過ぎたことに社会が気付いたらしいけどもう遅いよ。

しかも学歴信奉者で絶対に進学してもらうと言い張ってきかなかったのに学費は払ってくれなかったというファンキーな家族によって資産がマイナスのまま社会に出る羽目になった私には貯金すらない。そうですよ、私の貧困の原因は死んでも逃げられないあの借金ですよ。社会に出てからの人生のすべてが借金返済に費やされてる状況ですよ。金がないから2日に一度しか風呂に入るなとか年頃の娘に言い出す時点でどう考えたって進学なんて無理じゃんか、と思ってたんですけどね…。もうわけがわからない。しかもそんな苦労して勉強しても一切何の役にも立ってないしな!どうせ借金するなら整形でもした方がマシだったんじゃないのか、少なくとも私の場合は。

それでもまあ友達には恵まれてるからいいか、と思ってたんだけど、気が付いたら友達誰もいないでやんの。私は友達だと思ってても向こうはそう思ってないというやつね。同じ氷河期でも苦労の度合いには随分差があるし段々話が合わなくなるんですよね。そういう問題じゃないか?家族にも頼れないし友達もいない、しかも原因もわからぬまま(ストレスではないかと医者は言ってたが)罹患した内臓疾患。元気な時は元気だし命を落とすこともないけれど常に体調不良の恐怖と戦いながらの毎日。

もうね、死なないで生きてるだけで立派だって言って欲しい。随分かいつまんでるがこれもんのネタは腐る程あるんだよ、書きたくないだけで。笑いながら半生を話したのにあまりの悲惨さに泣き出した人いたくらいですからね(汗)。「よく自殺しなかったよね」ってマジで言われたこともあるしね(汗)。誰にも必要とされてないし生きていることも望まれていないのに、生きる努力をしなきゃいけないって拷問でしかない。それでも生きようとしてきたけれどもう頑張れないよ。むり。

でもね、頑張れないなら頑張らなくていいかも、と思えたのです。生きていく方法は考えなきゃいけないけど、今までと同じ事をやってちゃダメだし、そこに戻ったら今度こそ人生の手詰まりが待っているだろう。よく考えなくても、私の周囲だけを見渡しても自分の力だけで生きてる人なんか誰もいない。偉そうに説教してきてるわりには会社や親や旦那がいなきゃ生きていけねーじゃねーかよ、みたいな人でいっぱい。それが悪いって意味じゃなく、みんなそんなに頑張らなくても普通に生きていけてて、それが普通なんだけど、私にはその普通は与えられないのでひとりで頑張らなきゃいけなかったというだけ。何だよ私死ぬほど頑張ってきたんじゃねーかよ。もう頑張らなくて良くない?て言うかどうせ頑張るなら楽しく頑張れないともう無理じゃね?そもそも「歌ったり踊ったりしながら働きたい」とか言ってるクズだぞ私は(※歌手やダンサーになりたいという意味ではありません)。みんなとおんなじように頑張れ、自力で頑張れ、って言われても無理!無理無理無理!

もうひとりで頑張るのやめよう。クズな自分でいい。でもクズなりの生き方がちゃんとあるはずで、何も見えなくてもとにかくその道を信じて方向転換しよう。きっと何とかなるはずだ。グダグダ言う人とはサヨナラすればいい。そんなの友達じゃないでしょ。

そう思えるようになるまでに全人生を費やしてしまいましたが、これまでの経験を辿れば「普通の人に擬態はできない」ということは納得してもらえるはずなので、そういう意味では普通の社会で生きようとした日々も運命だったのでありましょう。本当はある程度余裕のある家庭でゆっくり将来を探したり特殊技能を磨くのがいちばん躓かずに済んだのでしょうが、私の家庭環境ではそれは不可能でしたしね。生まれもった資質や環境のせいにするなって言う人は多いけど、「せいにする」んじゃなしに厳然たる事実としてその要因はとても大きいと思いますよ。特に私のような人間にとっては。楽しく働けてた時には必ずいい理解者がいましたしね、主に上司に。

昨年の年末から今年の年末くらいにこんなことが、とおっしゃった内容もああまさにあれだ、と思い当たることがあったし、タロットカードで鑑定していただいた月々の流れ、その中でも特に大きなことと思われる内容は昨年手相を観て言われたことと同じで、結局月もピッタリ一致。今は不運な時期であると昨年言われていて、私は「不運が抜ける時期なんて待っていられないからすぐにでも抜け出してやる」と意気込んでいたが、結局見事に抜け出せてない。
ざっくりと言われたことがその通りに、程度のことは過去にもあったけど、ほぼ寸分の狂いもなく時期までその通りになるという占い師は初めてです…。私がたまたま噂を聞いた時に話をしてくれた人も、まさにそのことを挙げて、怖いくらいだと言っていたのです。

私は悪いことはよく当てられるので、それだけで終わる可能性もまだあるかもという不安にはつきまとわれていたりはするんだけれど(すみません…)、でも天道さんのおっしゃった未来にはたどり着けるのではないかと何となく思えています。それをうっすらとでも信じられるからこそ、私は主に一昨年からの危機的な状況にあっても人生を諦めずに済んだのです。本当に何度も何度も深淵に覗きこまれそうになったけど、踏みとどまれた。今はきっとじたばたしてもしょうがないんだ。まったく手をこまねいているわけじゃないんだし、とにかく「シフトチェンジ」を待つしかない。そんな気持ちです。そして道筋が見えたなら、これから2、3年はやりたいことを全部やってしまう勢いで人生を満喫しようと考えてます。それも天道さんの鑑定結果から導き出した計画です。そうなるといいな。
来年の年末には不運な時期から抜け出してきた私が歌ったり踊ったりしながら書いたバカ丸出しの記事で失笑を買っていることを願いながらこれを書いています。今は食べるものにも困ってる有り様だけどね(泣)。サンタさんおなかすいたよポテトチップスくれ←幼稚園児でももっといいもの欲しがるぞお前…

一歩間違えば狂人だということなんだろうに、希望を持てるような鑑定をしてくださった天道さんには感謝してます。何とか人生を諦めずに、自分の居場所を探し出したいと思っています。また鑑定に伺える日が来ますように…。

私の最初の鑑定に触発されて書かれたという天道さんのブログのこの記事、時々読み返しているのですが、自分は何もできない人間で、社会に迷惑をかけないよう何一つ間違うことのないよう、正しくまっとうに生きていかなければとずっと思っていたけれど、私は私のままで生きていてもいいのかな、きっとそんな世界がどこかにあるんだよな、と言い聞かせながら過ごしています。今、苦しい思いをしているあなたにも、響くものがあるかもしれませんよ。↓↓↓

https://ameblo.jp/tesou-tendo/entry-12173408396.html


焦点が定まらないままだらだらと長く書いてしまっていかにも年末だという感じですが(笑)、こんなところで筆を置きたいと思います。これがアップされる頃にはオリンピックの代表発表を待ちながら緊張で死にかけていることだろうか。ちくしょう会場に行きたかったよおおおおあわあわあわああわわ←いいから落ち着け
ああ、全日本は無理でもせめて温泉とか行きたい。近場でいいから。リフレッシュしたい…。

ではでは皆様、メリークリスマス!よいお年を!

天道さんの鑑定に伺った際の記事はこちら。この日から四日間関連記事が続いてますのでよろしければ目を通してみてください。↓↓↓↓↓

 

usagipineapple.hatenablog.jp

 

グランプリファイナル2017雑感④

長かったようで今年もやはりあっという間だった2017年のグランプリシリーズもいよいよエキシビションでフィナーレです。久しぶりの地上波でのエキシビション放送、せっかくだから満喫していきましょう!

しかしウォームアップの様子は今更いるのか。サイン書いたりしてるから余興みたいなものと思えばいいのか…。放送された順と実際の登場順はたぶん全然違うんじゃないかな。


★須本光希
『You Raise Me Up』。おお、トリプルアクセルも跳んでる。やっぱり男子の長い長いイーグルは最高ですな。のびやかで拡がりのあるスケーティングにぴったりのいい選曲だった。味のある選手になりそうで楽しみです。一番最初に流れましたが、一番印象に残ったのも彼のこの演技だったかも、今回のエキシビション


★マディソン・チョック&エヴァン・ベイツ
小道具の椅子に大注目のテレ朝。へー、現地調達じゃないのか。これを持って世界中移動するのは大変そうだ。確かに赤くて雰囲気のある椅子だし、小道具って最初の方にちょろっと使って終わり、ということも多いのに、結構がっつり活躍してる。椅子に座ったままのデススパイラル?とかすごかった。チョックさん迫力あり過ぎです。


★マリア・ソツコワ
音楽はロシア民謡。衣装がめっちゃかわいい。ノースリーブのストライプのシャツにイエローのスカート。70年代の少女漫画にこんな子出てる気がする(←個人の見解)。ノースリーブなので腕の美しさが際立つな。
あえて民族衣装じゃなくてごく普通っぽい格好ってあたりに、民族衣装の頃も現代も若者はきっと同じなんだろうという感覚と共に、歴史の息づく21世紀の街角で弾けるように踊る夏祭りの風景が目に浮かんでくるような気がした。
ジャンプはエキシビションなのにタノ。タノの方が安定するんだろうか?回転不足もなくなってきたもんなあ。


ここでオープニング。あれ、ファイナルの最後の最後は毎年ちょっと豪華な編曲だった気がするのだが、今年はこれまでと同じ?いや、私が毎年勝手に豪華な気分に浸ってただけかもしれないな…。


★アンナ・カッペリーニ&ルカ・ラノッテ
チャップリンメドレー。NHK杯は上の方の席だったので細かいところがわからなかったから、もう一度見られるの嬉しい。
客席から登場し、黄色の花を観客に手渡すラノッテ。こんな小芝居もやってたんだ。無声映画はスケートで表現するにはぴったりかもね。笑いも哀愁もすべて閉じ込めた、人生のようなプログラム。ライムライトは映画の内容、特にラストを考えるとどうしても少し切ないイメージが曲にあるんだよな。


樋口新葉
ほかの多くの選手もそうだったけど、まずはキスクラに座って登場し、そこで紹介されてからリンクへ出ていくという演出だったらしい。髪巻いててかわいい。
ハレルヤ。エキシビションとは言え高いジャンプやスピードはさすが。原始的な強さ、みたいなものが彼女の演技にはある気がする。わりと引き出しが多そうだし、今後もどんなプログラムを見せてくれるのか楽しみです。


★テッサ・ヴァーチュー&スコット・モイヤ
NHK杯と同じプログラム。そうか、追悼の曲だったのか。それだけでなく彼ら自身もこれが最後と言ってるような選曲に思えた…。力の抜き方がものすごく自然に感じる。熟練ならではの呼吸というか。彼らの滑る姿は、氷の上を鉄の刃で滑るという人間の生み出した文化の基本を思い出させてくれるような、氷の上を滑るという行為の気持ち良さみたいなものを思い出させてくれるような、そんな純粋に滑りだけを堪能できる力に満ちていた。


織田君と修造氏によるインタビューコーナーが挟まれる。昌磨君と宮原さんと樋口さん。みんなおとなしい感じなのでうっすら盛り上がってないのが逆にかわいいと言おうかなんと言おうか(汗)。


紀平梨花
シンフォニーという曲なのか。あれ、ファンタジー・オン・アイスでも滑ってた曲?あの時とは衣装が違うのね。既に踊る楽しさを知ってる感じがする。もう十分凄いし期待もされてるだろうがさらに伸びていきそう。
エキシビションでもタノジャンプ。もうこれがスタンダードになっていくのか。


宮原知子
アランフェス協奏曲。NHK杯の会場でも見たけれど、テレビなら衣装の細かいとこもわかるのでありがたいですね。やっぱり素敵な衣装。日本と全然関係ないプログラムだと言ってたが、実際には今回の競技用のプログラムよりもずっと「和」の感じがする。そこがいいのではないかな。個人の感想なんですけどね。


エキシビションオブザイヤーということで、今回のファイナルには出場していないが視聴者から多くの票を集めたというプログラムが。通常なら必ず出場して上位に入ってた選手たちなので、プルシェンコの筋肉スーツとキャンデロロを毎年流してた頃よりはマシだと思うけど、どうせ非建設的な悪口にまみれてるんだろうな。はあ。どうしても嫌なら最終的には会場に行くしかないよ。テレビは誰かひとりのために放送してるわけじゃないから。金がなければ生きていることさえ許されない世の中だからね。根拠のある冷静な意見なら耳も傾けるけど、狭い視界だけで判断して騒ぎ立てるこきおろしは聞いてるのがつらいです。


☆エフゲニア・メドベージェワ
国別のセーラームーン。すべてのコスプレイヤーが負けたと思ったのでは。だってどんなにそっくりにコスプレしても普通は氷上であれだけ滑れない。しかも世界選手権を連覇した女王としてコスプレを披露するなどほぼ不可能。キングオブファン。いやクイーンか。本人もすごく楽しそうでそれが嬉しい。彼女にとって最も悔いのない選択が行われることを心から、心から祈ってます。


羽生結弦
ロステレコムの『Notte Stellata』。実は地上波で放送されず見られていなかったのでたいへんありがたかった。
これまでに披露されたノッテステラータの中でもいちばんいい出来なのでは。トリプルアクセルも綺麗に決まっている。美しすぎる。本当にこの世の生き物なのか。タラソワの選曲といい振付といい衣装といい、羽生結弦のためにすべてが動いて点と点が結ばれ、そこから宇宙が生まれてきたのだ、という印象すら受ける。このプログラムはほかの選手には滑れない。この夢でも見ているかのような儚さを圧倒的な技術に乗せられる選手は彼以外にはいない。間違いなく別格だと思った。
記念写真のカメラに向けた笑顔を、あの笑顔を、彼の想いを込めた舞台で再び見られることを願わずにはいられない。


特別企画?はここで終了。視聴者からのコメントが段階的にヒントを出すみたいにして表示されていくの面白かったわ(笑)。
てなわけでファイナルのエキシビションに戻る。


★ケイトリン・オズモンド
うわあ、かわいい衣装。チェックのスカートにポニーテール。あんなジャケット着てよく滑れるな、と思ってたらやっぱりジャケット脱いでノースリーブに。エキシビションでも凝った跳び方でジャンプ入れてるように見えた。


★アリオナ・サフチェンコ&ブルーノ・マッソー
真っ黒の衣装に前衛的な感じのプログラム。久々に彼女を見た気がする。ソチはロビンさんと出てたよね。四年前とは違うパートナーとでも世界のトップに上り詰められるということが、もう努力では足りない程の強い想いを感じる。5回目のオリンピックを目指すって並みじゃないよね…。織田君が彼らの演技にいちばん感動したって言ってたが、それ放送されてないよ(泣)。


★ガブリエラ・パパダキス&ギヨーム・シゼロン
ファンタジー・オン・アイスでも滑ってたやつかな。あの時とは衣装が違いますね。深夜に抜け出して美術館で踊ってる彫刻ってこんな感じかな、と思った。そもそもそんなものいないだろうというツッコミはなしで(汗)。


宇野昌磨
「名古屋で滑ります」っていう率直すぎるナレーションに本人笑っちゃってるぞ(笑)。昌磨君のための舞台が整ってましたもんね今回。『See You Again』という曲なのか。また名古屋に凱旋するってことかな。きっと地元の人たちは待っててくれるよ。あまりジャンプが良くなかったけど、緊張から解放されたのかな。地元パワーは力にもなるけどプレッシャーにもなりますよね。


アリーナ・ザギトワ
てっきり虎とかヒョウとか動物の物語かと思ったら、火に仕える女性とか太古の人々とか、とても高尚なプログラムだった…。火に仕えるってあたりで一瞬ゾロアスター?とか思ったが、もっと幅広く原始的な何かを表現してるように感じたな。不思議な曲といい、これぞザ・ロシア。
虎柄の全身タイツ衣装はもう少し年齢が上がるといやらしくなってしまうだろうから、今が着られるギリギリだという気がした。いいブレーンがチームにいるようですな。スタイルもよくないと当然着られないし、奇抜な衣装ゆえに逆に彼女の美少女ぶりが際立ってた。


★ネイサン・チェン
うおおおおあああかっこいいかっこいいかっこいいかっこいい(←エンドレス)!さらっと4回転も入れてるし、全体的に競技の時の不調ぶりはどこへやらというキレキレぶり。羽生君に勝つために4回転ゴリゴリプログラムにしてるけど、自由に滑ればこれだけ自在なんだってことをはっきりと見せつけるようだった。どんなに大変なことに選手たちが挑んでいるのか手に取るようにわかる気がしたよ…。
昌磨君とは逆の方向で緊張から解放されたかな。これはまたファンが増えたでしょう…。


クリスマスが近いせいかフィナーレはベタな選曲。しょうがない、我々は祭りの好きな民族…。男子のハイタッチがちょっとぎこちなくてかわいいぞ(笑)。
最後の最後は何故か視聴者に気合いを送る修造氏と織田君で締め括られるという2017年のグランプリファイナルでした。わかったよ、受け取ったよ(笑)。私たぶん今が人生の岐路なので、その気合いで扉が開くことを願うことにしたよ…。なかなか開かないよー、もー待つしかないんでしょうけどこのままだと餓死するんで何とかしたい←お前…

今更載せることになってしまいましたが、執筆そのものは12月11日に終了しております。色々また動きがありそうなので内容がおかしな部分があるかもしれませんが、ちょっと前に書いた内容だということでご理解いただければ。もう全日本始まってるはずだけど、胃に穴が空かないよう皆さんしっかりごはん食べて気をしっかり持ってね!あわあわあわああわ←お前が落ち着け一番に

グランプリファイナル2017雑感③

2017年のグランプリシリーズも総決算。すべての決着がつく瞬間がやって参りました。
放送直前にわらわらと帰宅したため放送開始後もしばらくわらわらしていて、あまり煽りが気にならなかったのはいいのか悪いのか…。

今日もジュニアの演技から。しかし本日は日本人選手だけでなく優勝者も。大技対決で煽りたかったのか?というわけでジュニア女子フリー。


紀平梨花
冒頭はトリプルアクセルとトリプルトゥループのコンビネーション。女子選手がこれを競技で成功させたのは史上初らしい。誰かとっくに跳んでそうな気もしてたけどそうだったのか。やはり女子のトリプルアクセルは迫力があって見ていて気持ちがいいな。
しかし次のアクセルはシングルに。ほかのジャンプは良かったかな。曲は『道』、衣装かわいい。まだまだジュニアの演技かな、とは思う部分もあったけど、これだけ滑れるのに4位ってどういうこと…(汗)。可能性はあまり高くないかもしれないが彼女の全日本優勝も有り得るよね。彼女自身は年齢制限に引っ掛かってしまうので無関係とは言え、その場合代表選考はどうなるんだろう…。


・トゥルソワ
じゅ、13歳…。ロシアにはどれだけ逸材が…(←以下うわ言のように繰り返す)。冒頭は4回転サルコウ?!でも明らかな回転不足に転倒、残念。4回転サルコウ以外のジャンプはすべて後半の構成らしい。そうか、メドベージェワと同じコーチか。着氷が乱れたジャンプもあったがそれがどうしたってレベルにタノとか回転の速さとかすごい…。演技はまだ子供のそれだったけど。ジュニアの女子、まるでフィギュアスケートと言うより「スポーツ」だ。フィギュアスケートは元々スポーツだけど、もっと純粋に肉体の力だけを競う競技みたいになってるよーな…。


今日もファンファーレに驚く修造。本当に驚いてるのかもしれないが、今日もどうせ生放送に見せかけた録画なんでしょ?もう確認もしなかったけど(泣)。
6分間練習前の挨拶、あの濃いメイクでもかわいい笑顔のケイトリン。たっぷり6分間練習を映してくれるのは有り難いと言えば有り難いのかもね。


カロリーナ・コストナー
後半の3連続コンビネーション、3つ目がダブルに。本当はトリプルだったようだ。最後のコンビネーションもこらえた感じ。でもあとはノーミスだったんじゃ。彼女の場合はジャンプを跳ぶ度にいまだにドキドキするのだが、これだけ転倒しなくなったのはやはりミーシンがすごいということか。ジャンプの難易度は低いのかもしれないが、無機質なリンクをけだるく戯れる神々のおわす天界に変えてしまう演技はほかの選手にはできない。お金払いたいと思いました←意味不明だが言いたいことが伝われば


②マリア・ソツコワ
衣装がグレーのものに変更されている。めっちゃくちゃ素敵…。なんて上品なんだ。6分間はソツコワのこの衣装ばっかり見ちゃったよ。173cmなのか、競技の性質上持って生まれた見栄えの良さはかなりものを言うよなあ。
タノジャンプも見慣れてきたし、回転不足も取られなくなったみたいですね。普通に跳んだ方が綺麗だとは思うけど努力は買いたいし、そもそもジャンプ高くて実に美しい。貴族の邸宅の庭園で飛沫をあげる噴水にこぼれる月明かり、たとえるとそんな感じの、ものすごく贅沢な時間がリンクに流れてるみたいだった。いい演技だけどあまり点が伸びないという印象の選手だったのに、どんどん調子を上げてるっていうかピントが合ってきてる感じがする。


樋口新葉
冒頭のジャンプも素晴らしく、ステップまではとても良かった。手拍子が力になると思ったが、逆にプレッシャーになったのかもしれない。ダブルになってしまったジャンプがふたつも…。でも最後フリップをコンビネーションにしてリカバリー、最低限のミスに押さえる冷静さはあった。
今シーズン絶好調だったので、どうしたのって感じだったけど、やはり緊張に負けてしまったか。彼女はプログラムの印象とは裏腹に繊細なんだろうな…。200点超えてるんだよ、泣かなくていいのに…。でも悔しかったよね…。このフリーは今シーズンの女子でも指折りのいいプログラムだと思うので、是非自信持ってパーフェクトに演じて欲しい。


④ケイトリン・オズモンド
最初のコンビネーションの高さとスピードすごい、すごすぎ。壁にぶつかりそう。前半すごく良かったし闇に降臨する黒い女王みたいな雰囲気もなかなかだったが、後半に入るとループがダブルになった上サルコウも転倒。彼女は相変わらずフリーが課題のようだ。でもグランプリ2大会よりはずっと良かったように思いました。冬の池で羽ばたく鳥の姿が見えたよ。
彼女のプログラムは漫然と滑ってるところがあまりなくて、あれだけ高いのに普通の助走で跳んでるジャンプもほとんどないのかな?そりゃ点も出るだろう、と今回よくわかった気がする。


アリーナ・ザギトワ
赤いひらひらした衣装が少女らしくてかわいい。コレオシークエンスにスピンにステップと、前半はゆったりとした空気。ジャンプ跳んでないの忘れそうだが、ジャンプ攻勢は後半に。まずはコンビネーションが3つ。フリーでもルッツとループのコンビネーション、次に跳んだジャンプはセカンドがオーバーターン?でもくるくるした振付と取れないこともないという最低限のミスな感じ。スピンが入ってから今度はソロジャンプを畳み掛ける。曲の盛り上がりも最高潮に。ひとつ微妙なジャンプがあったくらいで綺麗なタノジャンプが続き最後がダブルアクセル。初出場のファイナルの舞台で大きなミスなし、すごい。
よく考えなくても無茶苦茶な構成なんだけど、それをうまく音楽に合わせて違和感を無くしてる手腕は凄いし、演技にまだ残る幼さやぎこちなさがまたそれらと合っているんだよな…。コストナーとは別の意味で今しか滑れない。優勝おめでとう。


宮原知子
ジャンプはノーミスに見えたけど回転不足があったのか…。点が伸びなかった。あれだけ高さがなくて跳んでるというか左右に移動してるという印象すら受けることもある彼女のジャンプでは、高く跳ぶ選手たちより確実に短いであろう滞空時間で回転数を満たすにはほんの少しのタイミングのズレも許されないのだろうな…。でもそれはそれだけ回転が速いということで、ある意味職人芸かもしれないな。動体視力が測定不能な勢いで欠けてる私には回転不足がはっきりわかることはあまりないのだけど、個々人の跳び方のクセやカメラの角度で判断が分かれることがあるのかなあ、解説の指摘とジャッジの判断が違うこともあるし。ジャッジが正しいのだろうけど…。
プログラムはもっと魅力を引き出せるものがあったのでは、と思わないでもないけど、滑りたい気持ちが前面に出てていい演技だったと思う。耐えてたんだよね…。彼女は皆がノーミスだと勝てないのではと心配していたが、それに近い状態かもしれないな今…。ジャンプをすぐにどうにかするのは難しいだろうから…。でも彼女は精神的に強い。おそらく日本の女子で最もメンタルが強いんじゃないか。彼女をトップ選手にしたのはきっとその強さだ、最後はそれがものを言うのかもしれないね。
ところで彼女にはもっとかわいいメイクがあるんじゃないかといつも思うんだけど、少々派手じゃないと氷上では目立たないんでしょうか(泣)。


転倒はケイトリンのひとつだけか。恐ろしい大会なんだけど…。ものすごい接戦だったし見に行けた人は勝ち組ですな。これあくまでファイナルに出場できた選手だけでの争いだから、ここにもっといろんな選手が加わるオリンピックはこんなもんじゃない激戦だよな…。あわあああわあわわわあわ←落ち着け
この争いに日本の選手が割って入るのは正直厳しいかもしれない。日本の選手がダメなんじゃなくて世界のレベルが高過ぎる。その壁を破るには、成績とか実力だけじゃなく、もしかしたらそれ以上に「爆発力」が必要なのかもしれないな。諸刃の剣ではあるけれど…。全日本のことを思うと死にそうですけど、心を無にしてその時を待つしかないですね。我々に出来るのはそっと応援することだけ。

アイスダンスも凄い大会だったと伺ったのですが、地上波では競技が行われていたことすらもわからないほどでしたからな(泣)。お金があったら私だって会場行ってるよ(泣)。逆立ちしたって無理だったよ(血の涙)。

明日いよいよ最終回。時差にもめげず今更な記事にお付き合いいただいた皆さん(これ一週間以上前の予約投稿なので私も今更感をチェックのために読みながら感じているだろうと思う)、あと少しですのでよろしければ最後までお付き合いください。全日本でそれどころじゃないかもしれないですけどね。私はたぶんそれどころじゃないと思うよ←知らんわ

グランプリファイナル2017雑感②

さて、大会も2日目です。各選手の滑走予定時刻からして今日も生放送っぽく見える録画放送だろう、とさっさと諦める(泣)。放送開始時には女子のショートプログラムは始まっていたはずだけど、開始直後から続く煽りとCMの嵐にある意味安心してしまった地上波だけがお友達の私…(泣)。うん、テレビ局にも視聴率とかあるもんね…。でも生放送ってやっぱり面白いよ?(泣)

しかし意外とすぐジュニア男子についての情報が流れる。須本君が表彰台だったので彼の演技のみだが、ちゃんと放送してくれたぞ。


・須本光希
あああ、トリプルアクセルで転倒。しかしそのあとは大きなミスなし。緊張したかな、少し体が重そうにも見えたが滑らかな演技。おお、大西コーチなんですね。
昨日のショートについて、羽生君の誕生日にいい演技ができた的なことをインタビューで答えてらした…。ガチオタ…。全日本も頑張れ。


修造氏が熱っぽく喋ってる時にファンファーレ。いかにもっぽいけどこれ録画だろ(汗)。そのあとオープニングも挟まれるし煽りタイムもくるし。でも昨日ほどじゃないのかな煽りは。今日は女子もあるからな…。

てなわけで女子ショートプログラム。個人的にメドベージェワがいないのは寂しい。日本人で言えばまだ高校生の年代の彼女が国を背負ってスピーチしなければならなかった、その気持ちを思うと泣けて仕方なかった。ドーピングに対する制裁は必要だけれど、ただ巻き込まれただけの選手には「仕方ない」で済む話じゃない。入学するために必死で勉強してきた学校に「ほかの日本人がカンニングしたから日本人は全員受験できない」って言われて納得する奴いないだろ…。それでもすべての道が断たれたわけじゃない。最善の結果になることを願っている。

6分間練習がたっぷりと流れ、ようやく第一滑走者の演技が始まるという段階で名古屋から女子の結果が送られてくる。知人が観戦していたのです。とっくに終わっとるやんけ!もう諦めてるけど、こうやって先に結果がわかっちゃったりするからさ、緊張感が無くなるからさ、生放送にチャレンジしてみてもいいと思うよ?(泣)


宮原知子
いきなりノーミス!スピードもキレもすごい。NHK杯から一ヶ月でここまで戻してくるとは!ステップがもうちょっと何か欲しいと個人的に思ったくらいだがたぶんっていうか全然大したことじゃないだろう。やはり日々の氷上練習って大切なのだな…。正直オリンピック選考に間に合うのだろうかと心配してたのだけど、ここに来て運と言うか何と言うか、自分に有利な道をしっかり掴んできたのが凄い…。


樋口新葉
ジャンプキレキレ、ノーミス!ダブルアクセルも余裕あるしステップも迫力、情熱がぎっちり詰まってるプログラム。宮原さんとほとんど差がないと思ったんだけど1点ちょいは何の差だったのか。あ、フリップがエッジエラーだったのか。彼女はここが課題なのかな。


③マリア・ソツコワ
ジャンプはタノジャンプじゃない方が彼女の場合は綺麗に見える気もするが、ついにものにしたのか素晴らしい点が出た。さらっと演技してるように見えるけど凄いよな。彼女もノーミス。ノーミス3人続く。どうなるんだこれ。
素敵な衣装に抜群のプロポーション、まるで精巧な人形のようだ…。「リカちゃん人形の友達のマリアちゃん」って言われても信じる←意味不明


カロリーナ・コストナー
コンビネーションが3回転2回転になっちゃったけどあとはノーミス。ってかやっぱりレベルが違う、まったく退屈しない。足元凝視してるだけで終わるしもちろん足元だけじゃない。昔はとにかく転倒の多い選手という印象で、転ばなければもっと勝ってるよねこの人?って思ってたくらいだったけど、転倒が少なくなったのはミーシンメソッドのおかげだろうか。コーチをミーシンに変更したのは正解だったんじゃないかな。
セカンドジャンプがダブルにならなければもっと上位だったはずだよね。確かにわかりやすいミスだったがそれだけでこの順位。それでも70点超えてるぞ。恐ろしい大会になってきたんだけど…。


⑤ケイトリン・オズモンド
ジャンプ高い、早い!見てて気持ちいいほど。ルッツはエッジエラーだったようだが、それがどうしたという高得点。まああのジャンプで加点もらえなかったら逆におかしいよなあ。隙のないプログラム、さすがです。


アリーナ・ザギトワ
相変わらず後半にジャンプが詰まってるリスクの高い構成。え、コンビネーションがルッツとループだと!フリップはステップアウトだが両手タノジャンプだよ。ちょっと緊張してるようにも見えたが彼女もほぼノーミス。なんちゅー大会だ…。


細かいことを挙げればノーミスではないんだけれど、でも皆素晴らしい演技である。ほとんど点差がない…。皆がこのままノーミスだと一体どうなるのか。女子も織田君に解説して欲しかったかも。ほんのわずかの何かが差をつけてる、その「何か」の部分をしっかり説明してくれたように思うので。
今回メドベージェワが不在なので、絶対自分が勝ってやろうという気合いがすごいように感じた。やっぱり女の子強いわ(笑)。オリンピックえらいことになりそうだな…。そしてこんな実力者の揃った世界で無敗を続けていたメドベージェワがどれだけ凄い選手なのか改めて理解できた気がしました。


名古屋との時差が解消されぬままやっと男子フリー。2012年から日本人がずっと金メダルと煽るテレ朝。羽生君の4連覇って今更ながら「どうかしてる」ってレベルの偉業だったんだなと思った…。
6分間練習の様子が流れるが、ジェイソンがいちばん最初にリンクの真ん中でスピンしていた。そういうルーティンなのかな、昨日もNHK杯でもやってたよーな。


アダム・リッポン
4回転ルッツは転倒、かなり痛そうに見えた。解説も心配している…。織田君によると4回転ではなくトリプルの判定になるとか。ほかのジャンプにも細かい減点はあるようだが最後まで洗練された美しいプログラム。ステップも派手じゃないのにものすごく語りかける力があって見入ってしまった。会場にいたらスタオベしてたかも。


セルゲイ・ヴォロノフ
4回転のコンビネーション、決まった!アクセルも高い。単独の4回転の着氷が微妙だがあとはノーミス。落ち着いて何でもないように滑っているがものすごく彼の想いが伝わってきて、演技が終わる前からぼろぼろ泣いてしまった。フィニッシュとともに思わず拍手…。
30歳の彼にとって平昌は最初で最後のオリンピックに出場するチャンスだろう。でも彼はそこにロシア代表として立つことはできないのだ。彼がロシアの国旗を掲げて参加する国際大会はこれが最後になるかもしれないのだ。飄々とした態度の陰に、どれだけの葛藤があっただろう。彼が人生を捧げてきたフィギュアスケートへの熱い、深い、万感の想いが白い氷に溢れていた。ひとりでも多くの人にこの演技が伝わって欲しい。ロシアの選手たちがひとりでも多くオリンピックの地に立って欲しい。もちろん、ヴォロノフも…。
私の中では今大会の真のメダリストは彼です。こんな演技が見られるから、フィギュアスケート観戦ってやめられないんだよね…。


③ジェイソン・ブラウン
ああ、アクセル転倒。でも転び方も綺麗だ…。着氷の乱れ等のミスも少なくなく、ジャンプの難易度も低くどうしても迫力に欠けるため、そういう点で見劣りしてしまう…。が、スピンやステップは文句なし。プログラムの終盤の盛り上がりはつい見入ってしまった。今回もフリーがうまくいかなくて残念だったけど、初めてのファイナル出場おめでとう、そしてお疲れ様。


④ネイサン・チェン
冒頭の4回転ルッツのコンビネーションはさすが以外の言葉がない。これだけで何点稼ぐんだ…。しかし4回転フリップの着氷はミス、サルコウもダブルかなこれは。トゥループのコンビネーション、織田君は3回転って言ってたけど言い間違いかな、確かに回転早すぎて3回転に見えるかも。単独の4回転ルッツもトゥループもうーん…。トリプルアクセルのコンビネーションと最後のルッツは綺麗に決まったかな。ステップはロステレコムより良かったように見えたけど(でもレベル3だったな…)やはりジャンプを跳ぶためのプログラムという感じで全体の完成度は高くないように今回も思った。織田君もジャンプの助走に言及していたし…。加点が最終的な勝敗を分けるということか。完成度よりもとにかく難易度の高いジャンプで彼は勝負するのだろうけど。あとループは繋ぎの1回転だけだったの?
くそかっこいい煽りが一瞬混ざってたのは見逃さなかったぞ(笑)。


⑤ミハイル・コリヤダ
4回転ルッツも4回転サルコウも転んだが、回りきってる。これがでかいんだよね。だからみんな4回転入れてくるんだよな。4回転トゥループのコンビネーション、美しい。惚れ惚れ。ループはシングルになっちゃってたし全体的にあまりジャンプの出来は良くなかったけど 、基礎点の高いジャンプはやはり重要だったようである。なかなかクリーンにフリーを滑れないですね、ここが課題なのかな。彼は会場で見た方が良さがわかる気がする。見てみたい。
ジャンプ前の繋ぎにここでやっと織田君が言及し始めたような。これまでに滑った選手は皆やってないのか?ジェイソンは?


宇野昌磨
4回転ループは回転不足だったらしいが、4回転サルコウはここでよく決めた。今後の財産になるだろう。アクセルはさすがだし、ステップは6人のうちいちばん良かったかも。レベル3だったみたいですけどね…。4回転フリップ、これも回転不足かと指摘されてた気がするがプロトコル確認すると大丈夫だったようですな、良かった。4回転トゥループ2本もうまくいかず、2本目は明らかに回転不足…。アクセルのコンビネーションは素晴らしい出来。最後は単独のトリプルサルコウ。あれ、コンビネーションは?足りなくない?ルッツもなし?
さすがの彼もやはりプレッシャーがあったのか。ネイサンも正直イマイチだったので普通に滑れば勝てると思ってたんだけど…。名古屋との時差ゆえに会場から既に結果は送られてきてて、擬似生放送のつもりでいようと見ないふりしたもののうっかり「ネイサン優勝」の文字が目に入って、何があったんだろうとは思っていたが…。まさかのショートプログラムのタイムバイオレーションが勝敗を分けるとは。超僅差だったし、コンビネーション跳べてたら、とかそりゃ色々タラレバは言えるけど、演技上のミスは予測できないことだからいくら言っても仕方ない。でもタイムバイオレーションは未然に防げた可能性の高い要素だろうから、やっぱりそこが勝敗を決したという見方をしてしまうな…。


女子がとんでもなくハイレベルだったので、それと比べると男子は300点超えもなくやはりピリッとしなかったかもしれない。ファンだからとかそういう話ではなしに、羽生結弦という選手が達成した4連覇という記録がどれだけ恐ろしいものだったか身に染みた視聴者も多いのではないだろうか。さらに彼が2015年のファイナルで叩き出した330点という壁がいかに高いのかも。しかもあの時彼は4回転をトゥループサルコウしか跳んでない。やっぱりあの羽生結弦とかいう選手は規格外の化け物だよ…。彼が出場してなかったからこそその恐ろしさが逆に際立ってしまった気さえする。男子シングル最高に面白いね。ファイナルに出た選手にも出てなかった選手にも、こんなにいっぱい個性と才能に溢れた逸材がいるんだよ。ファン同士でいがみ合ってる暇なんかないよ。そんなことしてたら煌めく一瞬を見逃してしまうよ。

この日の報道ステーションで、昌磨君のプログラムのリカバリーについて解説する織田君。ホワイトボードに「計算」と書き込む修造氏に「やめてー!」と頭を抱える織田君。申し訳なく思いつつも爆笑。織田君は計算さえ得意だったらもっといくらでもメダル獲れてたもんね…(泣)。

客席の山田大先生が何度か抜かれていたが、隣にいたのは伊藤みどりさんですよね?安藤さんも観戦に来ていたと聞いたし、小塚君も仕事してたらしいし、愛知のスケーター大集合って感じ。壮観だ…。

今更載せてるけどこれホントは9日には書き上げちゃってるんですよ。時差があってすみません(笑)。てなわけで明日も続くよ!

グランプリファイナル2017雑感①

これを掲載する頃にはとっくの昔にファイナルは終了しておりますが、執筆は放送翌日までに行っております。更新が滞らないよう、前倒しで記事を用意することを心がけるようになりました。体調不良でダウンすることが多いのが原因です…。このままマイペースを保つかスピードを優先するかはゆるゆる考えていこうかな。でもやっぱり早めに書いて載せた方が見ていただけますよね…。アクセスは増えなくてもいいけど「読んで」くださる方は増えて欲しい…。読んでくださってる方、本当にありがとうございます!

てなわけで大波乱過ぎて開催前からぐったり疲れてしまったグランプリファイナル…。ボーヤンもメドベージェワも怪我で欠場…。おまけにロシアのオリンピック出場問題…。呪われているのだろうかこのシーズンは(泣)。

開催前日の報道ステーションにおけるGOEの解説はたいへん面白かった。織田君の手本がいちいち素晴らしい。現役選手よりも美しいジャンプが跳べてるんじゃ…。復帰するんですって言い出してもまったく驚かないと思うぞみんな。

今回も私は地上波だけがお友達です。ゴールデンタイムだし一般に広く浸透した選手が出場していない以上、一般視聴者の注意を引くための煽りがてんこ盛りであろうことは火を見るよりも明らか。今日はどのくらいの量かな、とある意味期待(汗)しながら視聴開始。

意外にも、日本人二人だけとは言えジュニア選手の演技が流れる。ほかの出場者の演技を見られなかったので比較できなかったのが残念だけど、二人ともとてもいい内容に感じました。


紀平梨花
うわあ、綺麗な色の衣装。変わった曲だけどすごく本人に合ってるように思う。シニアの演技ではないけどジュニアの演技でもなかった。不思議な感じ。
最初のスピン素晴らしい。そうか、ジュニアだから規定でショートはダブルアクセルを跳ばなきゃいけないんですね。ジャンプも全部綺麗…。でもこの出来で4位なの?(汗)彼女以外の女子シングルの出場者は全員ロシアだということだが、どんだけなんだよロシア…。


・須本光希
紀平さんはわりと話題に上るようになったから演技流すかなと予想はしてたけど、男子シングルの彼は軽くスルーされるんじゃないかと心配してました。流れて良かった。
羽生君ガチファンぶりを余すところなく紹介する煽り(笑)。そのクリアファイル自分も持ってる、と勝手に親近感を抱いた視聴者も多かろう…(笑)。羽生君もプルシェンコガチファンだし、こうやって受け継がれていくんだろうなあ(笑)。
雨に唄えば』。アクセル、ルッツ、コンビネーション、全部とても美しいジャンプ。回転軸が細い!ちょっと土砂降りと戦ってる感もあった気がしたが、いい演技でした。


ここでやっとオープニング。羽生君のいないオープニングって何年ぶりよ…。悲しすぎる(泣)。日本人3人だけか、そりゃファイナルに残った選手だけになるのは仕方ないけど、これまでのシリーズのオープニングがたくさんの選手たちの姿があって華やかだったから寂しく感じてしまうな。
煽りは続くよ。地元だということもあり昌磨君の小さい頃の映像が色々と。トランポリンぽんぽんして「あっち行こ」って言ってるの激かわいいんですけど…。スケーターのいわゆるお宝映像の中でもぶっちぎりでかわいくない…?
リンクサイドには米倉涼子も登場。ドクターXの番宣らしい。え、色々ショー行ってるの米倉さん?仲間?(笑)昌磨君がお好きなのかな?
てかいつまで煽りタイムなんだ…。ちょっとでもペアが流せたんじゃないのかこの時間で…。昌磨君に興味を持ってもらうには煽りも必要なのだろうがもうそろそろいいんじゃないかね?
とか思ってたらファンファーレ。ジェイソンやネイサンといった待機してる選手の様子が映り、ヴォロノフが来たあたりでCM、だったかな。でもライブの文字ないけど。今回もちょっと遅れての放送なんだろうか。
そしたらCM明けにまた煽り…。6分間練習の様子からしてやっぱり生じゃないなこれ。男子ショートプログラムは生放送可能な時間帯に競技が行われるので期待したんですけど…ね。ふふふ…(血の涙)。煽り込みの地上波であると達観気味の私ですらもさすがに多過ぎで飽きてきたよ…(泣)。興味持つどころかチャンネル変えられてそうで心配なんですけど(号泣)。

てなわけで、結局録画放送だった男子ショートプログラム。放送が始まってからは一切ネット見なかったんで生放送に近い感覚ではありましたけど、煽りが間に入るとやっぱり緊張感が薄れるね…。


①ジェイソン・ブラウン
トリプルアクセル綺麗。フリップのコンビネーションはセカンドがオーバーターン。後半に跳んだルッツも綺麗。オーバーターン以外はノーミスかな?ジャンプよりも「何もやってないところがほとんどない」というのが彼の一番凄いところだと思われる。4回転なしで出せる限界くらいの点がこれなのかな。バレエジャンプも素晴らしく、ボーヤンの棄権で急遽出場が決まったのにとてもいいジェイソン。幸せな気持ちになれたよ。


アダム・リッポン
煽りでNHK杯の歌が!(笑)やっぱり上手いんですけど(笑)。
フリップのコンビネーションとアクセルは良かったんだけど後半のルッツは無理矢理降りた感じ。そこの減点がジェイソンとの差なのかな。プログラムは素晴らしい。ジェフの振付だったっけ、忘れてたごめんなさい(汗)。お気に入りの振付です、って車の運転の振付のとこで解説が説明してたけど、その情報要るのか要らないのか(汗)。


セルゲイ・ヴォロノフ
4回転は危なかったけどさすがのコントロール。次のルッツは単独のジャンプだからステップから直ちに跳ばないといけないというショートプログラムのルールがあるそうなのだが、彼のジャンプはステップから間があったという。前にもそう指摘したと織田君。どうやら直ってないようだ。アクセルは大きく乱れてしまったが転倒はせず。衣装は相変わらず謎だけど(汗)、大崩れしなかったしまあまあか。
煽りで流れた22歳の映像がむちゃ美形なんですけど。てか織田君と言い「フィギュアスケートにおいて30歳とは何か」と問いたくなる存在ですね…。


④ミハイル・コリヤダ
転倒してしまったとは言えルッツは素晴らしい高さ。惚れ惚れする。4回転トゥループのコンビネーションもアクセルも素晴らしい。全体的にそつがなくレベルが高い。いい選手だ…。不思議なプログラムだけど滑り慣れてきたせいなのか純粋に美しく思えるようになってきたよ。
煽り映像の笑顔がかわいかった。彼を見るたびに将来渋くて素敵なおじさんになりそうだなとドキドキしてしまう私を許してください←黙れ


宇野昌磨
冒頭から素晴らしい出来。これは記録コースか、と少々緊張しながら見つめていたら、アクセルが!どうにかこらえたと思ったのに思わぬ転び方。思わず「あああ~」と声が出てしまう…。転んだ昌磨君も笑ってたし、煽りのトランポリンのせいでかわいく思えてしまったのか、まあしょうがないよね、と微笑ましくなってしまった。
フリップのステップが足りないかもと織田君。ステップから直ちに跳ぶジャンプに厳しい織田君。でも視聴者には非常に大切な情報。これこそ解説である。減点が何故2点?と首を傾げていたら、タイムバイオレーションか。ちょっとだけプログラムが長かった、という解釈でいいのか?てかまた煽り…。多過ぎ…←魂抜けかけ


⑥ネイサン・チェン
相変わらずカチャカチャとうるさい曲だが、慣れてきた(汗)。ルッツのコンビネーションもこらえたし、フリップもあんな斜めになっててよく転ばないな。でもフリップの前にステップが全然ないと織田君が指摘。減点になるらしい。確かにGOEはマイナスだった。アクセルは解説の言う通り苦手なのだろう、これから跳ぶぞ、感がすごかった。彼のプログラムが間延びしてるように感じることがあるのはこの辺なのかな、と納得できた感じ。転倒するよりはいいのかもしれないし、これも作戦ですね。
ステップは相変わらず圧巻。ステップを堪能するための選曲と言ってもいいのではないか。男子のショートが見たくてチケットトレードに申し込んだら当選したという知人に「ネイサンでしょ?」って聞いたらビンゴでした(笑)。私もこのショート見たかったもん生で。またファンが増えたと思うわ…。全体的な出来はロステレコムの方が良かったかなとは思うけど。


なかなか接戦ですね。フリーでいくらでもひっくり返りそう。知人が入れ替わり立ち替わり名古屋まで観戦に出向いているのを死ぬほど羨ましく思いつつ、電気代を節約するため湯たんぽのみで生きていくのをやめてこのために引っ張り出してきたこたつに潜ってぬくぬくと観戦させていただきます。うええええん、行きたかったよ(泣)。名古屋駅でサンタぴよりんに会いたかったよ…←ぴよりん=名古屋駅で売ってる信じられないくらいかわいいひよこのプリン

とりあえず、煽りの多さをいつも人気選手のせいにしてる奴等は反省したか?ああん?って感じでしたね。坊主憎けりゃ袈裟まで憎いとは言うけど、外野にとっては根拠のない思い込みで袈裟まで憎んでるお前なぞお笑いでしかないんですけど、ってことに気付いてもいいんじゃないかね、そろそろ。煽りに文句を言うな、って言いたいんじゃなくて、その文句の根拠がルサンチマンとか贔屓とか冷静さをまったく欠いた感情論ならば声を上げたところで誰の心にも届かないよ、って言いたかったんですけどね。まあそんなことやってる人はこんな場末のブログまず読まないだろうけど。もっと純粋にワクワクしながら応援したいです。

そう言えばファイナルはいつも羽生君のお誕生日の時期でしたっけ。「当たり前」なんてものはどこにもないんだな、と改めて実感しつつも、カナダで23歳を迎えたのであろう羽生君に、子供の頃大好きだった『お誕生日おめでとう』という歌を贈りたいと思った2017年。NHKみんなのうたで流れていた曲なんですけど、夢を追って故郷を離れたのであろう大切な人に向けた歌、という感じで、数ある誕生日の歌の中でもこれが一番好きです。知ってる人がいたら嬉しいけど、果たしていらっしゃるのかな(汗)。今月お誕生日のスケーターさんたくさんいらっしゃいますよね、皆さんおめでとうございます。

といったところで、明日に続く。