うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

裏切り者の努力はあの日からずっと帰ってこない

今週のお題「受験」

私がいちばん勉強をしたのは小学生の時です。夏休みの宿題は7月中にすべて終えてしまい、あとはひたすら塾の勉強をしているような子供でした。理由は中学受験が控えていたから。そうでなくても、低学年の頃から勉強はちゃんとやってましたが。体育は大嫌いだし手先は不器用だし友達はいないし、要するに勉強しかすることがなかった、ってだけなんですけどね。

しかし結局、中学受験には失敗しました。それなりの成績は収めていたので、通っていた塾からは「絶対に受かる」と太鼓判を押されていたにも関わらず。
寝る間も惜しんで、と言ったら語弊があるかもしれないが、実際にそれくらい勉強していたし、自分でも受かるつもりでいましたが、結果はそれ。

でもね、そりゃしょうがないんですよ。受験なんてそんなもの。寝てても受かる、ってレベルの試験を受けたわけじゃなかったんだし、たまたま不得意な問題ばっかり出たのかもしれない。全然勉強してなくてもポン、と受かることだって往々にしてあるわけで。

けど、今でこそそう言えるけど、実はこの出来事、私の中では結構なトラウマになってます。

合否が発表されて、落ち込んでいた私に母は言いました。

「あんたのせいよ」

まだ覚えています。まだ耳に残っています。昨日のことのように。
「あんたのせいよ」って何?
何で私責められてるの?

私の母はいわゆる「教育ママ」でした。お金は残してやれないが教育は残してやれる、が口癖でした。それは一理あるとは思います。ただ、教育にかかるお金を結局子供に負担させて「自分は立派な教育を受けさせてやった!」などど自慢しないのであれば、の話ですけどね。
兄弟の中では私がいちばん成績が良かったので、母の期待は私に大きく向いていました。小学生の頃はいじめに遭っていたこともあり、環境を変えるために受験させようという気持ちもあったようです。私は勉強以外は本当に何の取り柄もない子供で、「何をやらせても中途半端」と母から評価され、テストは満点じゃないと褒めてももらえず、とにかく勉強しないと誰からも認められない、と必死でした。自分を支えているものは「テストの点」だけだった。受験に受かることは絶対だったのです。
そんなことほんとはどうでもいいはず、どうでもいいはずなんだけど、絶対だった。担任が変わったことでいじめられることもなくなり、受験の意味が自分にはあまりなくなっていたのに、絶対でした。

その答えが、母のあの言葉にすべて含まれている。
母は私の将来など二の次だったのですよ。
自分が「立派な子供を育てた立派な人間である」って自慢して回りたかっただけなのですよ。
でも私が落ちたらもうそれができないじゃないですか。
だから「あんたのせいよ」なんですよ。

私は自分が勉強したかったというよりは、その母に嫌われないように勉強してただけなんですよね、結局。そもそも家にはお金なんかないのに、学費の高い学校に行けるはずもない。ものすごく無理なことを無理してやろうとしているような違和感は確かにあった。

そのことに、母の言葉で気付いてしまった。
努力が身にならなかったという挫折感ももちろん大きかったのですが、結果が出なかったから、と言うよりは、「努力を認めてもらえなかった」ことの方が私にはショックでした。
何で誰も、頑張ったね、とか、残念だったね、とか言ってくれないのよ。
いや、言ってくれたのかもしれないけど、それを全部、母の言葉がかき消してしまったんじゃないだろうか。

7月中に夏休みの宿題をやってしまう真面目な子供は、この時に死にました。
その代わりに、夏休みの最終日には「明日学校休んでいい?」と言い出すような高校生が誕生しました。宿題が間に合いそうになくて。

だって無駄だもの、努力したって、頑張ったって。
勉強しろ勉強しろって言うから「じゃあ自分はこういう学校でこれを勉強したい」って言ったら、「お金がないから無理」って言われるだけ。
じゃあ何で勉強しろって言うの?何のため?誰のため?意味なんかないじゃん。
社会に出たら今度は「学歴があっても人としてダメ」って言われるだけ。しかも何度も。
友達には「記憶力のいいだけのバカ」って言われるしな。悔しかったら一度でも私にテストで勝ってみろやって正直思ってましたけど。でもそれ言ったら嫌な奴になるのは私なんでしょ?
何のために勉強するの?誰にも望まれてないじゃん。嫌われるだけじゃん。意味なんかない。勉強に金かけるくらいなら整形した方がいい。料理やお世辞がうまい方が生きていくためには絶対有利だよ。

元々好きなことしかやりたくない、真面目とは程遠いクズの私は12歳にして努力することを放棄してしまいました。その後の人生でも感じ続けてきた虚無感。教養の無さや無知は決して褒められたことではないということも理解しているのだが、それ以上に虚無感の方が酷かった。だって実際、私が全力で頑張ったことはその後の人生において何の実も結んでいないのである。

それでも勉強はしておいた方がいい。それは間違いないと思う。私の人生が思いっ切り歪んでしまっただけの話だ。
では私のようにならないためにはどうすればいいのか。子供を受験させようとしているすべての親御さんに言いたい。

それは本当に子供のためですか?
あなたのためなんじゃないんですか?
あなたが将来楽がしたいからとか、近所に自慢できるからとか、そんな理由じゃないんですか?
子供が望んでるから、本当にそうですか?
あなたを怒らせないために、必死で頑張ってるだけなんじゃないですか?

私みたいになりますよ、将来。
特に、うまくいかなかった時のフォローを失敗したら。
あなたは「忙しいからそんなこと考えてる暇はない」ってさっさと忘れても、子供は一生忘れられずに苦しみますよ。
あなたの子供はあなたの遺伝子でできてるけど、あなたじゃない。
世の中の海を泳いで渡るのはあなたじゃなくてその子ですよ。
あなたが得意な泳ぎ方やあなたが素晴らしいと思ってる泳ぎ方がその子の得意な泳ぎ方だとは限らないんですよ。
得意じゃない泳ぎ方を押し付けて、その子が溺れてしまった時、あなた責任取れますか?
溺れる方が悪いって突き放すの?泳ぎ方を知らないのに。あなたが教えなかったのに。

私が今食べるものにも困るほど貧しくて、命が尽きるのをじっと待っているような状況、って知ったら納得してもらえるのかな。
もちろん、受験の失敗だけがすべてじゃなくて、私は元々まともな人間には生まれていないのだけど、でもそれでも普通に生きていられる人はたくさんいて。
その人たちはきっと、その人なりの道を見つけられた人たちなのであって。
もしかしたらゴールだと思ってるかもしれない受験は、ただの通過点に過ぎない。
ねえ、あなただってそうだったんじゃないの?
あなたの意志や希望があってもいい。でもあなたの見栄は今すぐ捨てて欲しい。見栄を張るくらいならあなたの子供と話し合う時間を持って欲しい。
もうあなたの子供は受験に向かうような年齢なの。何も出来なかった赤ちゃんじゃないの。意志があるの。生きてるの。
でも、あなたの助けはやっぱり必要なの。
その子はそのうち大人になるけど、今はまだどうしても子供なんだから。

学びたいと思う人が学びたいと思うことを学べる世界であるように。
結果がどうであれ、受験して良かった、頑張って良かったと言えるように。
勉強に向き合ってきた毎日を、楽しく思い出せる未来が訪れるように。
受験というものを体験するすべての人へ、ただそれだけを、ただそっと心から、そう願っています。

涙で前が見えない…。

かながわフィギュアスケート・フェスティバル2015⑨

※この記事は昔書いたものを修正して今更載せています。詳細についてはこちらをご覧ください↓

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では最後にショー以外の話題を。

土曜日の昼公演と夜公演の間は会場から少し離れたジョリーパスタで食事しつつ休憩。スタバに行こうかなと思ったのですが並んでいたので諦めてパスタ。会場が非常に寒かったので天国でした…。会場周辺には民家しかなかったけど、少し歩いて国道?まで出ると道路沿いにお店が色々ありました。

夜公演終了後はさすがに徒歩移動は諦めてバスに乗りました。並んでいる間に目の前を大型バスが通過。出演者が乗っているバスだと思われましたが、気付かれてないのか騒ぐ人もなし…。私は思わずまじまじと見てしまったけど。まあカーテンしてあったし暗かったので何も見えなかったんですが。
新横浜まで戻ってホテルに一泊。改装したらしく部屋が綺麗になってた。ほぼ寝るだけだったのでちょっともったいない。

日曜日公演の前にはAさんと宇宙科学研究所相模原キャンパスへ。正確には宇宙航空研究開発機構JAXA)なんだろうか。
まずは門衛所で受付。首から提げる番号札みたいなのを受け取って建物の中に進みます。平日なら食堂や売店も開いてて利用もできるのですが、日曜日だったので残念ながらお休み。宇宙食お土産に買いたかった。
そんなわけで見学可能なのは展示室と屋外にあるロケットの原寸模型くらい。ってもメインはその2カ所か。

展示室はいかにも公共の施設という手作り感も残しつつ、なかなか目にすることのない展示物の数々は壮観で興味深いのひとこと。はやぶさの模型とかテンション上がりまくりですがな。実は私、小学生の頃星が大好きだったんですよね。宇宙に関する本や星座と神話の本などを読みあさり、一等星の名前を暗記するほどのめり込んでおりました。何故宇宙飛行士を目指さなかったかというと高所恐怖症だったからです。あと星を眺めてロマンを感じてればそれでいいタイプだったから(笑)。でも今でも宇宙関係のドキュメントなどは明らかにほかとは違うテンションで見てしまいます。NHKがやってた宇宙飛行士試験のドキュメントは非常に良かったなあ…。
展示室にはスタンプラリーも何種類か設置されていました。実はこれがやりたいがために日曜日公演が終わってからもう1回JAXAに行った(笑)。公演前は時間があまりなかったのです。なかなか凝ったスタンプラリーで楽しかった。って幼児か!
ちなみに公演後に行った時は学生らしきバイト?が、何故今日はこんなに客が多いのだろうと困惑している様子だった。それはおそらくこの宇宙科学研究所が施設名の由来となったのであろう銀河アリーナで、宇宙人(ロシア出身)と愉快な仲間たちが暴れてたからじゃない?と喉から出かかるのをこらえる私。銀河アリーナからも近いし、私みたいに是非行ってみたいと思ってた人は多いと思うな。

宇宙科学研究所を後にすると急いで新横浜に戻って友人と待ち合わせ。急いだんだけど色々あって遅れてすみません(泣)。新横浜の駅ビルでパンケーキを食べながら楽しく過ごしました。
友人と別れるとまた別の友人宅に泊めてもらうため新宿へ。予定詰めすぎ(笑)。新宿駅で迷ってもう友に会えないかと思いました(泣)
友人宅で衝撃の報告を受けたりしつつ就寝。いつものように早朝5時に起きて友人が起きてくるのを支度しながら待つ。8時頃友人の出勤とともに友人とはお別れ。こんな遅い時間に家を出ても仕事に間に合うなんてうらやましい…。

友人宅の最寄り駅のドトールでモーニングしつつ少し時間を潰して、再び新横浜へ。新横浜からじゃないと新幹線に乗れない切符なんですよ(泣)。
まだうっすら通勤ラッシュだったので地下鉄には結構な人。関東に転職したいとよく思うんだけど(ショーを見に行く交通費がもったいないから←そんな理由…)このラッシュに耐えられるかと問われればかなり間違いなく無理だよなあ(泣)。
乗換してしばらくすると車内は空いてきて、快適な電車の旅に。我が地元だったらこの距離移動するのもっと時間かかるんだろうな。やっぱり交通機関の便利さは比べものにならないですよねえ。

横浜駅に着いてからやっとお土産を購入。駅ビルでチーズサンドみたいなのを職場用に買ったらめちゃくちゃ美味しくて感動した。箱がかわいくて買ったのに、まさかの大当たり。誰か関東行ったら買ってきてください。東京ミルクチーズ工場とか書いてあったような←横浜じゃねーし
そうそう、ベルンのミルフィーユも売ってた。自分用に3本だけ買いました。この旅唯一の贅沢です…。

そしてついに神奈川を離れる時間。おそらく今日にも日本を離れるのであろう素晴らしいスケーターの面々に思いを馳せながら新横浜駅を出発する新幹線に乗り込む。途中、富士山が綺麗に見えたのだけど、その山頂に白い帽子みたいに雲がかかっていて、吉兆だったりするのかなとわくわくしたのに、どうやら天気が崩れる前兆だった様子。本当にだんだん雨模様になってきて、最寄り駅に着いたらさすがに荷物持って歩いて帰れないほどの大雨で、仕方なくタクシー使いました。
帰宅してテレビをつけると羽生君の献血のCMやってて疲れが少し飛びました(笑)。

以上で今更感に溢れる相模原旅行記は終了でございます。いやあ、いいショーでしたねえ。翌月に中国新聞社主催の大会(スケートヒロシマ)をビッグウェーブへちょっとだけ見に行ったのですが、このリンクでもあんなショーやってくれないかなと切なく思いました。たぶん無理なんでしょう…ね。
せっかくの素晴らしい席だったのにさすがに半年以上も経つとろくに覚えていません(泣)。通勤時間が長いのでそれを利用していっぱい書けると思っていたのですが体力的に保たず日常生活が破綻しないように生きるのが精一杯で難しかったです…(泣)。それでも何かが伝わったなら幸いでございます。

ー終ー

2018年追記:
もう3年も前のことになるのか。近くに住んでて予定もないのにこのショーに行かなかった方はかなり後悔されたのではないかと思うくらいいいショーでした。色々なショーに出向いてきたけど、今でも印象の深さで上位に入っているほどです。
やりたい放題のベテランの皆さん(笑)も面白かったけど、とにかく子供たちの成長具合がホントに目覚ましかった。日本の未来を担う素晴らしいスケーターがここから現れて欲しい、と願わずにはいられなかったです。
そう言えばパンフレットには吉田佳世さんの写真が載っているんだけど、出演はしてなかったと思う。急な体調不良などですかね。特に貼り紙等なかった気がするのでよくわからないままだった。

宇宙科学研究所に見学に行けたのも本当に楽しかったです。たぶん星占いがきっかけで天体に興味を持ったのではないかと思うのですけど、子供の頃に色々宇宙に関する本を読んでた時期があったので感激でした。今でも夜空を見上げて星を探すことがある。今くらいの時期は空気が済んでて星も見えやすいよね。北斗七星やカシオペア座くらいしか判別できなくなっちゃったけど。
スタンプラリーの用紙なくしちゃったかな、と思ってたらパンフレットの間から出てきた(笑)。スタンプの大きさや色が様々で、なかなかハイレベルなスタンプラリーだと思うわ。だからっていい大人がウキウキとスタンプ探して回ってるのも色々と遠い目になる光景ですけどね!いいんだ、その遠い目の先には広大な宇宙があるんだ←意味不明

かながわフィギュアスケート・フェスティバル2015⑧

※この記事は昔書いたものを修正して今更載せています。詳細についてはこちらをご覧ください↓

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最後を飾るのはもちろんこの人、エフゲニー・プルシェンコ!曲は「STORM」。
…誰がどんな素晴らしい演技をしても、結局アンタがぜーんぶ持ってっちゃうんだよねえ(笑)。あのステップを見せつけられるだけで「あ、こいつ変態。すごすぎて変態。もういいや負けた」って思ってしまうから凄い。何をやってもザ・プルシェンコ。でもそのザ・プルシェンコに納得するしかないのである。4年半ぶりくらいに彼を見たけど、全然変わってなくて安心した。私には見えなかったが4回転も跳んでいたようです。散々リンク脇で暴れて疲れてるかと思ったけど(笑)、プルシェンコは健在でした。
ちなみに変態ステップは主にロシア国旗持参のファンの前で披露していたらしく、土曜日の夜は私の少し左手にあるアリーナ席にそういうファンがいたようで、そのあたりでニヤリとしたかと思うとシャカシャカ始めてました(笑)。そう言えばトマシュもチェコ国旗やチェコジャージ?にかなりサービスしてたな。やはり自分の国の象徴を見つけると嬉しいものなのでしょうね。自分のファンだってことですもんね。
最初に流れるメッセージも「エフゲニー・プルシェンコでした」(和訳)でいちいち締めくくるザ・プルシェンコっぷりでした。何度名前言うんだよ(笑)。ずーーーっともう一度見たいと願っていたスケーターなので、間近で見られて大満足です。プルシェンコは生に限るね。あのオーラはテレビじゃ半分も伝わりません。
ところで、土曜日はちゃんと衣装だったのに、日曜日はただのシャツだったような気がするのは私の気のせいでしょうか…

そしてショーはフィナーレへ。いつか自分もあの場所に立ちたい、数々の綺羅星のような戦績を残したベテランスケーターたちの立つ場所へ…。そんな決意の感じられる子供たちのナレーションとともに、流れ出す音楽。…あれ、この曲聞いたことがある。有名な曲だから聞いたことがあっても不思議はないんだけど、そうではなくて曲の最初から最後まで何度も聞いたことがある。ということは所持しているCDの中にあるはず。必死に思い出したその曲は、ヴァネッサ・メイの「I'm a doun」。私の持っているアルバムではこのタイトルになっているのだが、「I'm a Doun for Lack O' Johnnie」とかその和訳の「ジョニーがいなくてがっかり」とか「リトル・スコティッシュ・ファンタジー」の方が知られているのだろうか。全部同じ曲…だよね?違うかな…。違ってたらすみません(汗)。和訳だと全然伝わらないけど、ヨーロッパの大地の情景が浮かんでくるような美しい曲である。そう、その昔本田君の滑っていた「レイエンダ」をとても気に入って、探し回ってやっと見つけたCDにこの曲も入っていたのだった。
その美しい曲とともにフィナーレは進んでいく。女の子のスケーターとコストナーが輪になる。ステファンが何人かの選手を導くように滑っていく。最後に青木さんの手を引いてプルシェンコが現れる。ひとつの時代を築いた世界の宝物たちから、次の世代へ。大切に大切に、愛おしむように、渡されていく見えないバトン。
素晴らしい演出に胸が熱くなりました。そしてその素晴らしさはヴァネッサ・メイのあの曲の、どこか優しいあのメロディーの賜物でもあったと思う。出演者にも、観客にも、心に残るショーだったのではないでしょうか。滑り以前にとにかくお辞儀が上手ではなく、人前で滑ることに慣れていないように感じられた子供たちが、まるで別人のように堂々としている。彼らにとっては、何より最高の3日間だったろうと思います。

スタンド席は非常に寒かったけど、しばらくそのまま余韻に浸っていたいほど満足でした。時期的なこととか色々あったにせよ、このショーが完売しなかったのはあまりにも勿体ない。
そして思いました。広島でもこんなショーを開催して欲しい。広島だけじゃ無理なら中四国地方合同でいい。フィギュアスケート不毛の地・中四国地方で頑張っている選手たちを応援し、かつフィギュアスケートの楽しさを中四国の人に伝えられる、こんなショーを。大きなアイスショーが無理ならば、せめて。見果てぬ夢なのかもしれないけれど。

ちなみに日曜日のフィナーレの周回でトマシュはチェコジャージ?の人を見つけては一緒に写真を撮っていました。ステファンもいつものようにいの一番に帰ったと思ったらスマホを持って戻ってきて(確か)記念撮影してました。
土曜日の夜公演ではスケーターが一列に並んで最後の挨拶に来た際にステファンが近くにいたのでそちらに目をやろうとしたら、

目の前にプルシェンコジュベールが立ってる(茫然)

ステファンどころではありませんでしたね、ええありませんでした。もう二人分くらい私から見て左にステファンがズレてくれてたらガン見できたんですけどね。でもせっかくなのでプルシェンコジュベールをガン見しました。いい眺めだった。

そう言えば私のすぐ近くの最前列に座ってた人はいろんなスケーターにアピールされてて、その様子が伺える度に最前列って凄いんだなあと感心しきりでした。そのあたりの人だったか誰だったか忘れたけど織田君ファンらしき人がいて、織田君の視線もバンバン飛んできてました。まあ私にじゃないけど。んでちょっと記憶曖昧だけど←別のショーの話かも

以下次号。

かながわフィギュアスケート・フェスティバル2015⑦

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ベテラン枠に戻り、織田信成が登場。プログラムはステファン振付のリバーダンス。見たかったのでとても嬉しい。

…素晴らしかった。とにかく素晴らしかった。今回のショーでいちばん出来が良かったのは織田君だったのではないかと思う。彼も本田君同様メダル・ウィナーズ・オープンに出場していて、しかもそのために仕事をセーブしてかなり練習もしたという。その成果がはっきりと滑りに表れていた。
しかも、ステファンらしい振付なのにステファンの影が見えない。ちゃんと織田君のプログラムになっている。ステファンのプログラムは良くも悪くも癖が強く、彼の色が濃く出過ぎる傾向があるので、これは織田君がステファンの味を殺さずに自分の世界に構築し直しているということの表れである。もの凄いことだと思う。ステファンのプログラムをすべて見たことがあるわけではないけど、ステファンの振付師としての代表作になるプログラムであることは間違いなく、しかもそれは織田君のスケーターとしての力量がなければおそらく成立しない。まさに出会うべくして出会ったプログラムとスケーター。「ステファンが格好良く滑っているところが浮かんだ」と織田君が選んだ曲らしいが、ステファンも織田君に感謝すべきであろう。
姿を見ない日はないくらいにテレビ出てましたよね織田君。なのに明らかにスケーターとしてひとつ上のレベルに達してる。一体いつ練習してるんですか。て言うか何で引退したんですか。正直次のオリンピック狙えると思うくらいなんですけど…。

神奈川県所属選手の登場はこれで最後、青木祐奈。最後に登場するだけあって私も名前くらいは知っている。それは実力のある選手だということ。
確かにひとり飛び抜けてましたね。しかもまだノービスらしい。恐ろしい。アナと雪の女王(またかーい)の曲をのびのびと滑ってました。上手だな、以上の感想が特に持てなかったので私はしなかったけど、スタオベがたくさん起きていました。今後に期待ですね。成長期を無事に乗り越えてくることを祈るばかり。

あとはずっとベテラン枠です。まずはジュベール再び。ノリのいい曲にのって、アリーナ席の階段を駆け上がって(ショートサイドは8段くらい席があった)客とタッチしたり、ひたすらジュベールの笑顔を振り撒くファンサービス用プログラムでした。何となく鬱屈した雰囲気が似合う彼だけに、このサービスっぷりに「彼も大人になったんだなあ」としみじみ。もう30歳なんだよね。本当に、年齢を重ねるにつれいい顔になっていくなあ…。世界遺産に認定したい←は?(笑)

続いてステファン。トリノオリンピックを夢中で見てた層には涙ものの登場順。
日本初公開のプログラム、「Say I Wanna Know」。そのジャケットは夏のファンタジー・オン・アイスでも着てたよね。使い回しか(笑)。
ステファンの踊りの才能を存分に堪能できるプログラムでした。本当にどんな曲でも滑れるよね君。何も考えずに彼の身体の動きに任せられるプログラムって久しぶりかも。
ニック・ウォーターハウスという方の歌だそうです。全然知らなかったので、オールディーズか何かかと思ってたら、まだ20代らしく割と最近の人だった(笑)

そしてカロリーナ・コストナー。実は彼女の演技を生で見るのは初めてです。
日本の新聞にも少しだけ載っていたけど、彼女は恋人だった男性(競歩の選手)のドーピングに荷担したとして、年単位で競技へ出場出来ないことになりました。男性が家にいるのに、訪ねてきたドーピングの検査官に彼は不在だと答えてしまったのが原因のようです。いくら恋人にそう頼まれたからと言って、スポーツ選手である彼女がその意味するところがわからないはずもなく、「カロリーナはいい子だし実績もあるのだから判決が厳しすぎる」と擁護する意見には賛同しかねますが(事実の前に人格や功績は何の意味もありません)、そんな騒動の渦中にありながらも彼女が見せてくれた演技はさすがの一言で、何とか穏便に収まって欲しいとやはり願わずにはいられませんでした。
衣装は黒一色で、背中が大きく開いてる上超ハイレグ。シンプルだけどとてもお洒落(さすがイタリア人)、でも体型に自信がないと着られない(笑)。しかもコストナー、ものすっごいアリーナの客席に視線を送ってくる。絶対私の方も見てたと思う。でもどう見ても視線をくれていると言うよりガンを飛ばしている(笑)。めっちゃガン飛ばされた(笑)。さすがヨーロッパの女、気が強いな(笑)。ハイハイ、どうせ元彼が目当てで来ましたよ(笑)。あなたも本当に男運がないよねえ…。ゴタゴタから解放されたら、今度こそ幸せになれるといいね…。

長くなったので、以下次号。

かながわフィギュアスケート・フェスティバル2015⑥

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休憩を挟んで第二部。まずは神奈川県所属のスケーター、小曽根孝浩。チラッと名前は聞いたことがあるような。
曲は「Rise」!この曲とにかく盛り上がるよね。CDを買いそびれたことをいまだに後悔してるくらいですよ(CDはあえて自分の足で店舗を回って探したい派の私がもう何年も1枚も見つけられていないサフリデュオ…。いや一度新品の頃に見つけたんだけどその時はお金がなかったんだよね…)。
明るいキャラクターなのでしょうか、とにかく盛り上がる!人気もある様子。土曜日夜公演は出来も良かったので、スタオベしようかとても悩んだのですが、「これからに期待してる」という応援の意味も込めて子供たちにはスタオベすまいと決めていたので結局立ちませんでした。幼いうちからマスコミに取り上げられて次世代の主人公扱いされてたのに、その後伸び悩んでしまった選手が少なくないことを考えると、まだ心身とも安定していない年頃のうちから過度の期待をかけることにどうしても抵抗があったのです。でも彼はもう大学生くらいだし、スタオベしても良かったかなと今もちょっと後悔してます。だって彼自身にとっても手応えがあったようで、小さくガッツポーズしながら客席に「俺やったよ!」って会心の目線飛ばしてたんですもん。もちろん私も目が合いましたよ。ごめんね、いい演技だったのにね(泣)。
ところで、Riseと言えばジュベール。彼の代表作のひとつですよね。そのせいなのか、彼の演技中にジュベールらしき人影がアリーナ席の後方に見えてましたよ。

続いては村主章枝。彼女は当然ベテラン枠での出演なのですが、長年神奈川県所属でもあったそうです。
音楽、と言うかセリフが流れ始めてからも、村主さんの姿がリンクに見えない。あちこち探しているうちに客席の間から登場。3回も見たのに3回ともどこで待機してるのかわからなかった…。彼女らしい演出ですね。
ハッキリした黄色の衣装、個性的な振付、とても村主さんの色が出てて好きなのですが、演技の出来は残念ながらイマイチ。アリーナ席の目の前で転倒されてしまうと、さすがにスタオベはしにくい。体調が悪かったっぽいのですが、次は全力の村主さんが見たいです。

再び神奈川県所属スケーター。松村成。艶のある素敵な選手だと思ったけど、残念ながら引退間近だったようです。やはり大学生くらいの選手になるとある程度安心して演技を見られますね。

さらに若者。西尾帆花。シェヘラザードでした。すごい、手足が長い。このスタイルを活かした振付で滑ってみて欲しい。

そして再びベテランに戻るのですが、なんとまさかのトマシュ2プログラム目。前半で出番は終わりなのかと思ってたので感激もひとしお。
しかもアフロで出てきたー!あんたこれ何年滑ってんの(笑)!ピンクのタンクトップに黒のアフロ(もちろんヅラ)にズボンで登場して、途中でズボンを剥ぎ取って金色のパンツ姿になるという、完全なエンターテイメントプログラム。金色パンツと言えばプルシェンコの代名詞ですが、何だかんだと肉襦袢を着込んでいたプルシェンコとは異なりトマシュは生足に生腕。目のやり場に困る(笑)。でも均整の取れた非常に美しく健康的な肉体なので、いやらしさはまったくありません。鍛え上げられたスケーターの太腿に感心してしまいます。目のやり場に困るけど←無限ループ

ノリノリの曲でノリノリに腕立て伏せなどしながらその太陽のような笑顔をトマシュが観客に投げかけていると、客席から悲鳴が上がる。でもトマシュに対してじゃないような…、と声のした方向に視線を向けると、

上半身裸の男が二人、アリーナ席のあたりで踊ってるんですが(呆然)
しかもそれ、プルシェンコジュベールなんですが(絶句)

しれっとした顔で踊るプルシェンコと、やらされてる感バリバリのジュベールにトマシュも気付いた様子。ひとしきり踊ると二人の裸男は脱兎のごとく逃げていった。その背中は「いたずら完了!ずらかれ!」と語っているかのようでした…




ちなみに裸男が現れたのは日曜日です。土曜日のアリーナ席だと恐らく見えない位置に現れたので、ほぼ対角線上だったけど見下ろせる位置に座ってて良かった。こんな面白いものを見逃さずに済んで(笑)。間近で見られたお客さんは羨ましいけど、トマシュどころじゃなくなったかも(笑)
トマシュとジュベールプルシェンコの3人はプルシェンコ主催のショーに揃って出ていたせいか仲がいい様子で、こんな感じでそれぞれのプログラムの際に叫び声を上げてみたり「小学生かお前ら」としか言いようのない行動を繰り返していました。主な小学生はプルシェンコのような気がします。勝手な想像ですが、元気そうで何よりです(笑)。アリーナ席のすぐ後ろで(自分の後ろもそうだったけど2列目の本当にすぐ後ろが通路で、人が立つとはっきり気配でわかった)奇声を発するプルシェンコたちに耐えるのはさぞ大変だったろうと、選手が見学してるあたりの客席のお客さんを羨ましく思いつつもねぎらいたい気持ち(笑)。

アフロなのに爽やかなトマシュが退場すると、再び神奈川県所属スケーターの出番。アイスダンスの武田菜々子&辻馨。なかなか美男美女。男の子、背も高くないし細いけど大丈夫なのか?と心配しましたが、選手なので当然リフトもしっかり。
プログラムは今季聞き飽きた感のある「オペラ座の怪人」でしたが、アイスダンスで使うとこんなにも違うのかと衝撃。とにかく衣装が素敵で、特に武田さんのスカートのデザインは素晴らしく、それだけでも十分に雰囲気出てるんだけど、人間がふたりで踊るだけでこんなにも世界が広がるのかと、ペア競技の神髄を見た気持ちになりました。しかも、明らかにどんどんうまくなっていくのですよ、彼らが。ほかの子供たちもそうだったんだけど、土曜日の昼よりは夜、夜公演よりは日曜日、とそれはもうわかりやすいほど上達してる。それは技術的なことと言うより、観客をいかに魅せるか、というフィギュアスケートという競技ならではの感覚をこの短い期間に体得していったからではないかと思います。ベテラン達の演技も得難い手本だし、何より実際に大勢の観客の前で滑るという経験が最高のレッスンになったのではないでしょうか。さすがに若いだけあります、驚異的な吸収の早さ。土曜日の昼と日曜日ではまるで別人のような子供たちの演技を見られただけでも、このショーは成功だったと言えるのではないでしょうか。
今季いちばん素敵なオペラ座の怪人だったかもしれません。また演技を見てみたいけど、全日本を現地で見るくらいのことをしないと難しそうだなあ…。

以下次号。

かながわフィギュアスケート・フェスティバル2015⑤

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再び若者の演技に戻ります。続いて現れたのは中津七海(たぶん)。「剣の舞」で滑ってたのはこの子だったかしら。テンポが早い曲は滑るのが難しいんだな、と思いながら見てました。

そして!この人が登場。トマシュ・ベルネル!会いたかった、会いたかったよトマシュ!(涙)もう日本では演技見られないと思ってたよ(感涙)
曲はニューヨーク・ニューヨーク。随分前からこれ滑ってるような気がするが(笑)久しぶりのトマシュなのでまあいい。トマシュにピッタリのプログラムだしね。
そう、トマシュのスケートは人を幸せにするスケートなのである。その滑りを見ているだけで、幸せな気持ちが溢れて涙が出そうになった。世界選手権のメダルすら持っていない彼がこれだけ日本のショーに呼ばれている理由はその滑りを生で見れば簡単にわかる。ああ、トマシュを見られただけでも神奈川まで来た甲斐があった。
ちなみに、滑りの美しい選手は少し上の方の席から見た方が堪能できると常々思います。リンク全体が見渡せる方が彼らの滑りの巧さがよりはっきりとわかるのです。小塚君やトマシュはその代表ではないでしょうか。

再び若者、清水愛望(たぶん)。アナと雪の女王の曲だったか?この曲今年何度ショーで使われたんだろう…

ゲストのターン。私は彼を見るために神奈川まで来たんだ!ブライアン・ジュベール
相変わらずの大胸筋見せまくりの衣装(笑)。でも彫刻のような容姿なのでまったく問題はなく、むしろもっと見せるべき←問題発言
曲はグラミー賞かなんかを受賞した「Stay with me」。曲が曲だけに、ずっと切ない顔で滑り続けるジュベール。その愁いを帯びた美しい顔を、客席の方に何度もしっかりと向けてくるからたまったものではない。土曜日昼公演は私の目の前でスタンド席を見上げていたのでもうばっちり。本当に美形だよなあ。2007年に行われた世界選手権の男子シングル最終グループは美形しかいないという恐ろしい大会だったが、そのトップ2がジェフとジュベールだったと思う。ちなみにあと4人がステファン、ライサチェック、ジョニー、高橋君。恐ろしい。顔面レベルが高いだけでなく皆個性的で面白いスケーターばかりだというのも恐ろしい。私はこの頃の男子がいちばん見てて楽しかった。トマシュもこの頃の選手だし、プルシェンコはこの頃も現役だったし←もはやいつの時代の選手と言っていいのかわからないキャリアになりつつある彼…
ちなみに日曜日公演は、演技が始まる前に何やら叫んでいる人物がいて(確か「ブライアーン!アイラヴユー!」…笑)その声を聞いたジュベールがこらえきれずに笑ってしまっていた。ずっと切ない顔してなきゃいけないプログラムなのに。でもその思わず出てしまった笑顔が、もうあり得ないほど絶品だった。前にも書いたけどジュベールの笑顔は世界を救えると思う。普段が端正なだけに、笑った時の破壊力は凄まじいです。神はよくもこのような美しくかわいい生き物をお造りになったものである…。
ちなみに叫んでいたのはプルシェンコかトマシュのどっちかだと思われる(笑)。ほかにも「Stay with you!」とかなんか色々叫んでた。会場狭いからよーく聞こえるのな。元気な様子で安心した(笑)

子供たちに戻る。廣田彩乃(たぶん)。曲はサウンド・オブ・ミュージック。映画そのものも素晴らしいけど(シスターたちが車の部品を抜いて懺悔してるシーンがとても好きだ。ってそのシーンかい!)、音楽も最高だよね。とても上品で美しいメロディ。もっと競技で使われてもいいような気がするのですが、スケートに合わせるのは難しいのか、使い古された感があるのか。
ちなみにこの子、なかなか上手だと思いました。アリーナで見た時は特に思った。

第一部の最後に登場したのはこの人、ステファン・ランビエール。深い青のシルクのシャツ、そう、曲は「誰も寝てはならぬ」。
長野よりさらに素晴らしかった。特に土曜日の夜公演は言葉にならないくらい素晴らしかった。プログラムの後半、まるでスケートの神が天から彼を迎えに来たように、リンクは静謐で厳かな空気に染まり、この世の場所ではないかのように錯覚するほどだった。こんなに近くで彼の演技を見たことがなかった私は、彼の息遣いさえ聞こえそうな間近で彼が紡ぎ出すその世界に、ただただ圧倒された。
ああ、やっぱり私はこの人のスケートが好きなんだな、と涙ぐみながらそれだけを思った。色々と思うことがあり、疲れていた私の心は晴れないままだったけど、こんなに近くで彼を見ることに恐れさえ抱いていたけれど、やっぱり行って良かったな、と思う。
ただ、日曜日はかなりお疲れだったご様子で、片膝をついて滑っていくフィニッシュポーズで思いっ切り崩れていた…。いつも演技を終える位置で止まらず、昨日私が座っていたアリーナ席のあたりで立ち上がるではないか。ぐはあアリーナ(泣)。今回もスイス方面の運は全然なかったですなあ…。でも土曜日の昼もそこまでの出来ではなかったし、いちばん出来のいい演技を間近で見られたからやっぱり運が良かったのかな。

以下次号。

かながわフィギュアスケート・フェスティバル2015④

※この記事は昔書いたものを修正して今更載せています。詳細についてはこちらをご覧ください↓

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「はじめてスケート靴を履いたのは、いつだったかな?」
過ぎた日を懐かしむような、少しだけ感傷的な声から始まるオープニング。

…告知は出てたよ?いやもちろん出てたけどさ。いざ目の前に現れる本気の豪華メンツに改めて「マジかこのショー」と叫び出したくなる私。
しかも、

アリーナちっかあああああああああああ!

マジで目線の高さが同じだよ。近いなんてもんじゃないよこれ。目が合ったかも、なんていつもの勘違いがたぶん勘違いじゃないレベルに近いよ。しかもほぼ中央だし明らかに過去最高にいい席なんですけど!
スタンドからはいつもの感じで落ち着いて見られたオープニングですが、アリーナはあまりの迫力に逆に何も覚えていません…

確か最後にプルシェンコが登場して、得意の変態ステップあたりを「君たちもチャレンジしてごらんよ」てな感じでやってみせるのだが、全員から無理でーす、ってリアクションをされるという小芝居が行われてました。毎回やってたのでそういう演出らしいです。

ちなみにこのショーには神奈川県スケート連盟所属の選手たちもたくさん出演しています。おそらくショーの大きな目的は「神奈川県の有望なスケート選手が名だたるスター選手と共演することで経験を積む」ことにあるのではないかと思われます。ドリーム・オン・アイスなんかも基本的には同じなのでしょうが、ある程度の実績を出した選手が全国から集まってくるドリーム・オン・アイスとは異なり、神奈川県の選手に限定されているため全国的な知名度はほぼない選手が大半のようでした。あまり見たことのないタイプのショーです。

さて、オープニングが終わると個人演技。まずは神奈川県の選手たちの演技が続きます。
ところでスケーターの登場順は既に忘却の彼方です。よって大幅に間違ってる可能性大ですが、まあ適当に読み飛ばしてくださいませ←だってもう半年以上経ってる…

まずは望月歩夢、矢作敦哉、尾山なつ美、志賀海門アイスダンスの高浪歩未&嶋崎大暉と神奈川県の所属選手が続きます。女の子のどっちかが真央ちゃんも滑ってた「I Got Rhythm」だったと思う。矢作君はパンフレットと同じ衣装だったかな。レッグウォーマーかわいい。志賀海門君はスターウォーズ。紹介アナウンスが「みなみ」君に聞こえて、え?女の子?いやでも衣装は男の子だよな?と混乱してたら「みなと」君だったという(笑)
ちなみに志賀君はステファンに憧れているそうです。そのせいなのか、土曜日の夜公演はステファンが見に来てました。暗かったので確証はないけど、あの腕の組み方と顔立ちはステファンだろうと思います。志賀君の前の前の子くらいからいて3人くらい見て、アイスダンスの子たちが始まると帰ってったかな。私の座っていたアリーナ席とリンクを挟んで反対側の席の後方に出演者の出入口があるらしく、そのあたりで選手たちが入れ替わり立ち替わり演技を見ていたのです。私が今回座ったスタンド席はその上部だったので、姿は見えませんでしたがそのあたりで誰かが叫んでたりするとよく聞こえました。詳しくは後ほど(笑)。
それでもって、暗がりでもリンクの真反対にいる人間の顔が何となくわかるくらい会場が狭かったということである。本当に選手の皆さんが近かった。素晴らしい席でしたよアリーナ…!

ちなみに選手の登場前には選手本人の声によるアナウンスが流れます。もちろん録音だけど。現役選手たちはこんなスケーターになりたいという目標だったりしましたが、ベテランスケーター(コストナーは一応まだ現役だけどこっちね)のメッセージは若い選手たちへのアドバイスが主でした。

子供たちの演技はかわいいんだけど、発表会の域を出ないかも…と思ってたあたりでこの人が登場。本田武史。演技を見るのは国体の開始式以来かしら。とっても嬉しい。
曲は「Talking to the Moon」。本田君と言えば何と言ってもイーグルですが、男性のボーカルが素敵な曲調に合わせて壮大にリンクを駆けるその足元に惚れ惚れ。堪能させていただきました。当たり前だし比べちゃいけないんだけど、子供たちとは滑りが違いすぎてほとんど違う競技。これが熟練というものなのだなあ。
しかも日曜日公演では完全に目が合った。スタンド席の端っこで見ていた私の席付近を、偶然なんだろうけどはっきりと見てらした。と思う。感激(涙)。スタンド席でもそれくらい表情までしっかりわかる会場だったということです。
直前に開催されたメダル・ウィナーズ・オープンに合わせて練習を積んでいたのでしょうか、3回とも素晴らしい演技でした。もちろんスタオベ。土曜日夜公演ではアリーナ席の観客の顔を見渡しながら「あ、スタオベの人いる!良かった、あざーす!」みたいなホッとした表情してたので、スタオベして良かったなあとしみじみ思いました(笑)。て言うか本当に近くてスケーターの目線がガンガン飛んでくるから、スタオベせずにはいられない雰囲気もあったような。アイスショーで最前列に座ってる人たちが惜しげもなくスタオベしてるのを時に不思議に思いながら眺めていたけれど、初めてその気持ちがわかった気がしました。

以下次号。

かながわフィギュアスケート・フェスティバル2015③

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警備員に案内されて会場のある敷地内に入る。ついに到着、銀河アリーナ。駐車場になっているらしい空き地を経由してアリーナに向かう。野球場とそこそこに年季の入った建物が見えてきた。ここが銀河アリーナか。

ロビーは狭く、人でごった返していた。まずはいつものようにパンフレットを購入。グッズ類も色々と販売されていたので、ショー終了後にトートバッグを買いました。青と黒の2種類あったけど、青の方を。スケート靴を履いた横浜の犬のマスコット・ブルーダルがプリントされていて、しかも今回のために作られたものらしく、ショーの名前が入ってました。普段使えるスケートグッズってなかなかないので嬉しかったし、重宝してます。よく見ないとショーのグッズだってわからないところも良い。
グッズを買うとスケーターへのメッセージを書き込める用紙がもらえます。A5のコピー用紙なんですけど(笑)。記入した用紙を入れる箱も各スケーターごとに置いてありました。書かなかったけど。
ショーのオフィシャル?グッズのほかはプルシェンコグッズの売り場くらいしかなかったように思います。狭かったからね。会場の外でプルシェンコの関係者には見えない普通の日本人のおじさんが「プルシェンコグッズあります」の看板を持って立っていた。神奈川のスケート連盟の人とか相模原市の職員とかボランティアの人とか?違うか(笑)。

ほかにもロビーには真央ちゃんや小塚君のサインがひっそり飾られてたり、小さな売店もあったりしました。売店のおじさんが声を張り上げてパンを売っていた。たくさん売れてるといいなあ。

建物の外はちょっとした公園になっていて、シャボン玉で遊んでいる親子の姿が見えるなど、いかにも平和な休日の昼間といった感じ。私が歩いて到着した敷地内の入口とは反対方向にバス停があって、日曜日の朝はバスを利用したのでそこに降り立ちました。バス混んでたし、歩けば良かったかなと後悔したけど、ちょっとした淵野辺観光になったと思えばまあ良し。土曜日の昼は開演ギリギリに着いたバスから大量に人が降りてきて、おいおい大丈夫かよと思った(笑)。

リンクへの入口は建物の外の階段を上がったところにありました。入ってすぐにプレゼントの受付があり、係員に渡してそれぞれの箱に入れてもらいます。実はある人から某スケーター宛てのプレゼントを預かってきていたので、それも丁重にお渡ししました。責任重大…。

プレゼント受付の右側にさらに入口があって、そこでは神奈川新聞の購読申込ハガキを配っていた。後援らしい。もらってもどうしようもないんだが一応もらった(笑)

そしてついにリンクへ到着。思ったよりは広いけど、なみはやドームあたりと比べると断然狭い。ビッグウェーブくらいの大きさだろうか。でもビッグウェーブにはある飛び込み台がなく全方向に座席が設置されていてずっと鑑賞しやすそう。
席は土曜日の昼と日曜日がS、土曜日の夜がアリーナ。アリーナはロングサイドが2列、ショートサイドが8列くらいで、私はロングサイドの2列目。最前列は値段の違うスーパーアリーナ席のため、実質アリーナ最前列。頭の上にはスタンド席、目の前にはリンク、スケーターとほとんど目線の高さが変わらないという、ものすんごい近さ。しかも私の席はほぼ中央の上、目の前のスーパーアリーナは空席!
…あり得ないくらいいい席。過去最高にいい席です。ネタの神様ありがとう…ってお礼を言う相手そいつかい(笑)。でもあまりに近いのでものすごく緊張した。極寒の会場だったのにほとんど寒さを感じなかったくらい←テンパりすぎ…
S席はスタンドで、最前列の前に半透明の板が立っており、視界を遮るのがかなり気になる。私は2回とも最前列より後ろだったので多少マシだったとは言え、最前列の人にとってはかなり邪魔だったのではないか。でも最前列でなくてもスケーターの表情までバッチリ見える近さ。素晴らしいのひとことです。
しかし、土曜日の昼はほぼ中央だったんだけど、日曜日はなんと通路を挟んで左隣はA席(いちばん安い席)という超端っこ席だった…。あんまりだ!あんまりだよネタの神様!(泣)アリーナがあんな最強の席じゃなきゃ暴れてたよ!(泣)

既に少し触れましたが会場は寒かった。ショーはそのために特別に氷を張ったリンクで開催されることが多いのであまり寒くないのですが、常設、もしくは冬季だけでもずっとリンクとして使用されているリンク(ビッグウェーブとか)はとても冷えるのです。スタンド席は本当に寒かったです。アリーナもあんなに緊張してなかったら寒かったのかもしれないけどね(汗)

しかし空席が目立つな。日曜日は当日券まで完売して満席だったらしいけど、土曜日の夜なんてかなり席空いてたし、金曜日はもっとガラガラだったらしい。こんなメンバーが出演するのに有り得ない…。これくらいで交通の便が悪いとか言われたら、もっと酷い交通事情の距離を長年通学通勤してきた上(毎日のことですからね…。最長は片道2時間かな)6時間かけてここまでたどり着いた私はどうすりゃいいんだよ(泣)。じゃあ関東でばっかり開催しないで中四国地方でもショー開催してくれよ!←血の叫び

ちなみに会場でステファン仲間のAさんと合流しております。ステファンの出るショーにはほぼ我らの姿あり…(笑)←Aさんは私よりずっとたくさん足を運ばれてるファンの鑑

さあ、いよいよ開演です!以下次号。

かながわフィギュアスケート・フェスティバル2015②

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ショーは金曜日が初日でしたが私は結局休めず出勤。翌土曜日早朝に出発しました。真冬のことなのでもちろん真っ暗。
乗車した新幹線は広島始発なので、乗った時点ではまだガラガラ。空いているのでできるだけ広島始発の便に乗るようにいつも心掛けてます。さらに中途半端な時間に出発する便をなるべく選ぶことも心掛けてます。その方が空いてるんだってさ。自由席を利用することの多い自分には大切な知識です。今回は指定席だけどね。
羽生君のクリアファイルをゲットするために買いまくったチョコレートで朝食を済ませつつ(←酷過ぎ(笑)金がなかった…)新幹線が速度を落とすタイミングを見計らって手紙の清書。短めの手紙にしたせいか奇跡的に翻訳まで済んでから自宅を出ていたのである。せめていつもこうだといいのだけど、なかなかねえ、なかなか(泣笑)
新大阪くらいから車内は満席。土曜日だからねえ。手紙に使った便箋は折り紙にも使用できるタイプだったので、説明書を見ながら猫など折って手紙に添える。プレゼントを何も用意できなかったのでせめてもの折り紙。って本人絶対いらねえ(笑)。

そうこうしているうちに無事新横浜に到着。ホテルに直行し、荷物を預けて速攻新横浜駅に戻って在来線に乗車。会場の最寄り駅である淵野辺には各停しか停まらなくて不便とのことだったので余程本数が少ないのかと思ったら、何だよいっぱい便あるじゃんか。これで不便だって言われたらワシらどうすりゃええねん←土日の早朝は逃すと次が30分後とか40分後とかいう世界で通勤している私(※政令指定都市
各停は淵野辺の少し手前でしばらく停車。快速が先に行くのだろう。停車している駅の名前は町田駅

……町田(泣)
神奈川滞在中、この駅に停まるたびに涙ぐんでおりましたが何か(泣)

快調に電車は走り、淵野辺駅に到着。改札を出ると「銀河鉄道999」と「宇宙兄弟」の看板が出迎えてくれた。ここ淵野辺宇宙科学研究所相模原キャンパスの最寄り駅なのである。そう言えば電車の発車メロディも999の主題歌だったはず。ゴダイゴが歌ってる超有名なやつね。「テイキングオフ」も名曲だよね←誰に伝わるんだ誰に
ちなみに宇宙兄弟は読んだことがないので全然わかりません。

駅の階段を下りた目の前がバス停だったのですが、おや、かなり人が並んでる。しかもどうやら臨時便もさほど出していないらしく、次に来るのは通常運行している便の様子。通常便は1時間に3本くらいだったろうか。1時間に1本しか最寄り駅を経由するバスのない土地へ時間帯によっては2時間以上かけて通勤していたこともある私にしてみれば「3本もあるなんて神」なのだが(←基準低過ぎ)、確かにイベント時においては心許ない本数である。
しばらく並んでみたものの、段々面倒になってくる私。駅から会場までは徒歩30分弱というところらしい。バスの本数があまりないという情報から徒歩移動の可能性も考慮して事前に何となくの地理は調査済み。汗ひとつかくことはないであろう寒空、時間もまだ十分にある。

よし、歩こう。
そう決断した私は列を離れて自分の足で会場に向かい始めた。車も自転車も持っていないため基本どこでも徒歩移動の私にとっては歩けない距離ではない。仕事等で消耗してるわけじゃないし体調も大丈夫そうだしな。そして正直な話バス代払う余裕もなかったという(泣笑)

どんよりと曇った冬空の下、ひとり歩みを進める。歩いている人はまばら、いかにも地方都市という雰囲気を漂わせた街並み。統一地方選の速報番組を見るまで知らなかったのだが、相模原市政令指定都市だったらしい。この辺りは市の中心部ではないのだろう。博物館や宇宙科学研究所も建っているものの、基本的には住宅街という感じだった。こんなところにあるのか、噂の銀河アリーナは。まあビッグウェーブのある牛田も完全な住宅地だけどさ。
ちなみに、駅から少しだけ離れた駐車場?の警備員さんに道を尋ねていたおかげでほとんど迷わなかったです。親切に教えてくれたおじさんありがとう。

以下次号。

かながわフィギュアスケート・フェスティバル2015①

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※はじめに
実は今回の日記は半分以上書いていたところで携帯の不調により完全消滅しました。よって2度目の執筆となるためかなりテンション落ち気味かもしれません。でも近年稀にみる素晴らしいショーでした。
…メールデータ完全消滅による被害これで3回目。今の機種は2回目。機体が限界なのだろうと思うけれどもう機種変更が面倒なお年頃になってきて放置している今日この頃です…

気を取り直して、2015年最初の旅日記です。今回の舞台は関東です。

「かながわフィギュアスケートフェスティバル」というショーの名前を目にしたのは、2014年も終盤にさしかかってきたある日のことだったかと思います。
老舗のアイスショー「スターズ・オン・アイス」や、正月明けの恒例になった感のある「名古屋フィギュアスケートフェスティバル」が例年開催される時期ではありますが、シーズン中だということもありそれ以外のショーについてはここ数年行われることがなかったように思う(違ったらごめんなさい)1月に、そのショーは開催されるというのです。場所は神奈川県相模原市。横浜から電車で30分くらいの位置らしい。名前くらいなら聞いたことはあったけど、具体的な場所は今回初めて知った土地。
一体どんなショーなのだろう、と出演者の一覧をチェックした私は白目を剥いた。

プルシェンコ
ランビエール
ジュベール
ベルネル
コストナー

…とりあえず外国人のゲストだけ並べてみましたが、意味がわからない。意味がわかりません。何なんですかこの豪華なメンツ。本当にそんな名前しかわからない市にやってくるんですかこのメンツが。
この時期にあまり日本で見られることのない某スイス人の存在がもちろん一番の決め手ではありましたが、もう4年以上生で演技を見ていないプルシェンコ、もはや日本で見る機会はないと思っていたベルネルといった豪華な面々に逆らう手立てなどあるはずもなく、いそいそと先行に申込み。金曜日と日曜日に1回ずつ、土曜日に2回、の計4回ショーは行われるのですが、金曜日は仕事と経済的な都合で諦め、土曜日の昼夜と日曜日の計3公演を申し込んで、金曜日はもしも都合がついたら当日券で見ることをとりあえず決意。

そうと決まれば席種ですが、これだけの豪華メンバーの上に、噂によると今回の会場である銀河アリーナはかなり小さなリンクらしい。裏を返せばどこからでも見やすい会場だということだけど、それは座席数が少ないということでもある。
取れるのかこれ…。
確実に見に行きたかった私は土曜日の昼と日曜日をS席、土曜日の夜のみ気合いを入れてアリーナ席に申し込むことにした。でも最前列にあたるスーパーアリーナに申し込む勇気は今回もなかった(汗)。
果たして迎えた当落発表。第1希望ですべて当選。良かった良かった、ホッ。
…でも一般発売日を過ぎても余裕でチケットが買えるのは何故なんだ。スーパーアリーナすら買えるのは何故なんだ。私の作戦は何だったんだ(吐血)
…今回のショーは私が毎年行くことにしているとあるショーに比べて価格が少し安かったのである。会場が狭いという噂が本当ならアリーナ席のコストパフォーマンスは相当高いものになるだろう。これだけ余裕で買えるのならば全公演アリーナ席にするべきだったんじゃないのか?と思ったが後の祭り(泣)
おそらく直前直後にアイスショーや試合が続いていたことと、相模原市という立地が影響している様子。前者はともかく後者はそんなに不便な土地でもないように思えたのだけど、田舎と都会では交通機関の所要時間に関する感覚がまったく違うのが原因だろうか。…言いたいことは色々あるがそれは後ほど。

チケットを無事手にしたところでホテルを予約。色々考えたのだが結局新横浜駅近くのホテルに決定。土曜日の朝は新横浜に到着してすぐに会場へ向かわないと開始時間に間に合わないので、以前も利用したことがあり迷うことなく到着できるそのホテルにしたのです。ほかのホテルにすると迷うってことなんだけどなそれ(笑)←馬ー鹿

経済的に厳しかったこともあり、交通機関は出発間近になってからやっと手配しました。会場に近い町田市にも停車する夜行バスの利用を第一に検討したものの、仕事の都合や体調を考えて最終的には新幹線に決定。新横浜ならスーパー早特の対象範囲だし。東京方面に新幹線で向かう場合はこのきっぷが一番安いんじゃないかなあ。安いだけあって制限も多いけれど。
そんなわけで仕事の帰りに某駅でスーパー早特を購入しようとすると、なんと帰る予定にしていた日曜日の早特の席が既に売り切れだという。行きも残りわずからしい。しまった、出遅れた。しかしここで解決させるには時間が足りず、仕方なく滑り込んできた電車に乗る。既に遅い時間帯であり、21時過ぎると30分に1本の世界なので乗らないと極寒の駅で延々と待つ羽目になるからである。乗っている間に連絡を取っていた友人から返事があり、日曜日の夜に泊めてもらえることになったので、自宅の最寄り駅で改めて帰りを月曜日にしてスーパー早特に申込み。月曜日なら余裕なので結果として無事買えた。ホッ、良かった…。最初の駅で対応してくれた駅員さんは冷静な感じだったけど最寄り駅の駅員さんはものすごくゆるいことを言ってて、駅も色々だなあと思った冬の夜でした(笑)。

そんなこんなで事前準備も完了。いよいよ出発当日です。以下次号。