うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

All Japan Medalist on Ice 2013④

※この記事は昔書いたものを修正して今更載せています。詳細についてはこちらをご覧ください↓

usagipineapple.hatenablog.jp

 

予想外の展開に軽くパニック状態に陥っていた私の目に、高橋君のインタビューの様子が映った。声を詰まらせ、いったんその場を離れる高橋君。戻ってきたその目は、はっきりとわかるほど赤かった。
高橋君がこんな風に泣いているのを、今までに見たことがあっただろうか。
あまりにも痛々しくて、こぼれる涙を抑えることなどとてもできなかった。彼の背負ったものの重さ。出場して当たり前、というプレッシャー。おそらく我々には想像もつかないだろう。誰にもあなたを責められないのに、と抱きしめてあげたくなったほどだった。とても見ていられなかった。

鈍くしか動かなくなった頭で私は情報を求めてスマホに手を伸ばした。そこには何故かステファンの様子が大量に報告されていた。


………

何をやっとるんじゃああお前は!!!!!!

さっきまであんなに涙が溢れてたのに完全に止まった!(笑)どこまで笑かすんじゃお前は。何で誰よりもお前が目立っとるんじゃ。てかお前が目立ってどうすんじゃーーー!!!!(爆笑)

一言でまとめると「何やら超暑苦しいスケートファンが海外からお越しになっていたらしい」とでも言えばいいのか。助けてお腹痛い(笑)。Aさんによると今日は白い服にストール、途中から黒い服を着てまた座席と同化し、今日もサイン攻めに遭ってたとのこと。当然女子から見てたらしい。どれだけ満喫するのか。

まさかのスイス人に涙を止められた人はほかにもたっっくさんいると思う(笑)。

しかし気を取り直して(笑)冷静になってみると、高橋君はあんなに打ちひしがれる必要ないんじゃないのか?
テレビでもしつこいくらいに説明されてきた選考基準に照らし合わせれば、今シーズン世界ランキングが上位で高得点も出している高橋君の方がかなり間違いなく優位である。あの選考基準は、全日本だけたまたまいい成績を収めた選手ではなく、よりメダルを狙える安定した実力を持った選手を選ぶためのものだと思う。小塚君は素晴らしい選手だけど、今シーズンは全日本以外目立った成績を残せていない。しかも2位ならともかく、3位。決して楽観視できない故障も抱えているという。
揉めるだろうけど、これは高橋君に決まるんじゃないか?と涙を拭きながら思う私。選考基準知らないのかな高橋君、いやそんなはずはないだろう、でもそれは同時に小塚君がオリンピックに行けないというあまりにも切ない結果につながるんだ…
などとごちゃごちゃ考えているうちに眠ってしまい、気が付いたら23日早朝。今日は東京へ向かわなければなりません。新しく買ったばかりのトランクに荷物を詰め、在来線に飛び乗ります。

予定していたのはそこそこ早朝に広島を出発する新幹線。ギリギリでしたが何とか乗れました。
自由席は必ず1号車に乗車することにしています。いちばん端の車両なので、並ぶ人が最も少ないからです。今回乗車した便は広島が始発なのでさらに余裕で座れました。

最寄り駅のキオスクで買ったパンをかじりながらファンレターの翻訳。全日本に夢中で今回も書き終わらず辞書まで持参する羽目に。かつて1260円で買った軽くて小さなトランクをあまりにも使い込んだので、思い切ってもう少し大きなものに買い替えたのですが、辞書も余裕で入る上荷物が増えて少々重くなっても楽に持ち運べるので、買い直して本当に良かった。10年は使い倒してやる。
それにしてもコンセントのある車両で助かった。スマホは電池の減りが早過ぎる。新幹線の最大の利点のひとつだと思う。

当初は品川で降りる予定でしたが、Aさんと待ち合わせのため東京駅に変更。品川までのつもりで買ったんだけど、車掌に確認したところ広島からだとどちらで降りても構わないらしい。そう言えば両方の駅名が印字されますよね、特急券。早割切符の場合はもしかしたらダメだったかも。

キオスクでふなっしークッキーを買おうかどうか悩んでいると、Aさんが到着される。近くのパンが美味しいというお店に連れて行っていただきました。
しばらく並んで、煮込み料理をメインにしたランチセットを注文。メインが既に3種類くらい売り切れていて、結局ロールキャベツにしました。
パンは食べ放題。6種類くらいのソースやチーズに付けていただきます。とっても美味しい。もりもりおかわりしました。特にやわらかい食パンみたいなのがすっごく美味しかった。

やっぱりどうしても当日券の販売は行われないようなので、全日本は諦めて銀座へ向かいました。どこから何に乗ってどうやって到着したんだっけ?Aさんがいらっしゃらないと東京歩けないんじゃないかこの人。本当に本当にありがとうございます(涙)。

銀座に到着すると、駅の近くでユニセフが何やらイベントを行っていた。相撲取りと松村邦宏とルー大柴が笑顔で募金箱を持って立っている。ルー大柴なんてトナカイのカチューシャだかなんだかのかぶりものつき。流石だ。
人垣が彼等に向かってひっきりなしにシャッターを切っていた。司会のお姉さんらしき人物が、「皆さん、どうぞお写真撮っていただいて構わないのですが、募金の方もよろしくお願いします」と切実な声を上げていた。そりゃそうですな。
地元に帰ってからルー大柴を見た、と話すとなかなか皆さん食いつきが良かったです。ルーさん意外と人気。松村はほぼ無反応(涙)

銀座の歩行者天国を進んでいくと、道の真ん中でカゴから子猫を出し、肩にのせているおじさんが。有名な人らしい。警備員がやってくると急いで逃げて行った。
猫を連れた謎の人物というとどうしても広島太郎さんを思い出す私(汗)

さらに進むと、ウサギやクマ?の着ぐるみが風船を配っていた。思わず手を伸ばしそうになったけど、彼等の仲間とおぼしき人物が歌っている曲を聞いて思いとどまる私。

謎の歌をソウルフルに歌い上げる謎の男性。超インパクト大。いちど聞いたら耳から離れない。歌詞も凄すぎるんだけど例の団体に目をつけられたら嫌なので書けない(笑)。このCDどこで買えるんですか?(笑)←まず間違いなく売ってねえええええ
某法律に反対する団体らしいけど、東京はやっぱり面白いなと思いました。ただのあやしい人は広島にもいっぱいいるけど、こんなパンチの利いたあやしい(笑)人々はそうそう歩いていない。広島太郎さん以外(笑)

※広島太郎さんとは、広島市に暮らしておられる非常に有名なホームレスの男性です。数多くの都市伝説の持ち主であり、独特のファッションや生活スタイルゆえか美術館のポスターになったこともあります。文脈上あやしい人扱いしてますが、たぶん悪い人じゃないと思われます。なんとなく。

以下次号。