うさぎパイナップル

フィギュアスケート旅日記とテレビ観戦記とその他色々色々・ただ書き散らして生きていたい(ライター始めました2018・生活の糧と居場所募集中)

すれ違うあの人にも5日間の物語②

てなわけで昨日に続く。本日で最終回でございます。昨日も警告しましたがネタバレしまくりでヤバキチなので、これから遊ぶつもりのある方はこの先はお読みにならないでくださいね。

さて、本日は『街』の各シナリオについての感想をざざっと。


・オタク刑事、走る!
良くも悪くも無難で、メインシナリオって感じ。犯人当てがあるぞ。犯人じゃない人の名前入れて遊ぶのは常識(当社規定)。犯人当てるのは難しくないけど、暗号は難しいよ。てか無理。解かなくてもいいけどやっぱり挑戦しないとね。でもそう思ってたのは最初だけで、2回目以降は推理は放り投げてました(笑)。犯人当てではやっぱり遊ぶんだけど(笑)。
雪印のパックのコーヒーをやたら飲みたくなるのはぜっっったいこのシナリオの主人公・桂馬のせいです(笑)。今回もこのちょうど日付も曜日もかぶる期間に、と思って買いに行ったんだけど、近所のスーパー雪印のコーヒー置いてないでやんの…。がっくり(泣)。仕方ないので似たような商品を買ってきたけど、なんかちょっと悔しい。コーヒーソフトなら売ってたけどあれパンに塗るやつだからねえ(笑)←おいしいよあれ
自分から消滅する渋谷には息ができなくなるくらい笑った…。


・やせるおもい
確かに標準体重はかなりオーバーしてるので健康を考えて痩せた方がいいのはいいんだけど、正直もっと太ってるような描写で違和感が…。カバとかトドとか呼ばれる人の体重はあんなもんじゃない気がする…。そもそも身長や筋肉量などとの兼ね合いもあるのに「50kg以上あるなんて重い」とか平然と言う奴は小学校からやり直した方がいいレベルのバカだけどな!ゲームにはさすがにそんな表記はなかったと思うけど。
人の感じ方はそれぞれなので、同じ体型でも細く感じたり太く感じたりするもので、それに振り回されて標準の範囲内の人が無理矢理痩せる必要はないと思うんだけど、誰が見ても明らかに痩せないといけない人に限って自称「ぽっちゃり」だったり「自分は健康」だと言い張ってる気はする。で、漏れなく若いうちから大病している。私の周囲はたぶん全員。彼らはみんなやたらポジティブだったり自分大好きだったりする。だから自分の体型にも疑問を持たないんだろう、おそらく。それは好ましい点でもあるんだけど、体重同様行き過ぎると病の元なのかも。美子も底抜けに明るいキャラなのだが、たぶん反省とか後悔とかにさほど縁がないのであろうその性格が災いしてどうしようもなく健康を損なう前に、とどまるきっかけを得られて良かったのかもね。何でも美味しそうにバクバク食べてくれる女の子なんてそれだけで可愛いんだから別にいいじゃん…、って気もするけどさ。でも真面目な話、太り過ぎには本当に気をつけてください皆様。
それにしても、あれだけ食っててあんなもんで済んでるってことは逆にすごいのでは?そもそもあれだけ食ってたら食費はとんでもない額になると思うが、バイト掛け持ちとは言えフリーターの上一人暮らしの美子にその額は賄えているのか?高校の頃は痩せてたとかいう話だった気がするが高校指定のジャージはまだ入るのか?
などなど、「ギャグシナリオなんだから突っ込むなよ」という思いにかられつつも疑問符で頭はいっぱいです(笑)。
ある意味でいちばん重要なシナリオかも。地球規模で(笑)。


・で・き・ちゃっ・た
完全なコメディで、結構好きなシナリオです。よくまとまってる。確かに主人公の陽平はろくでなしなんだけど、なんだかんだ言って憎めないんだよねえこいつ。何より優作がかわいすぎる。優作がかわいいのですべて許したと言うべき(笑)。優作が幸せになれるように何とか丸く収まってくれないかなあ、という気持ちで遊んでた。あれは丸く収まった…のか?(汗)


・The wrong man 馬&牛
別々のシナリオだけど一緒に。このゲームのシステムを楽しむならこれが一番かも。3日目で終わるのも色々ヒントを与える必要があったとかそんなんなのかなあ。馬シナリオのエンディングとかさ。結構難易度も高い気がするし、いい加減ほかのシナリオも長いので、このくらいのボリュームでちょうどいいのかもしれない。
主役の俳優さんが上手かも。馬と牛の演じ分けがすごい。静止画だけど何となく伝わるものが。背中のイレズミを見られた時の牛の呟きが好きです(笑)。


・七曜会
何だかんだ言っていちばん面白いのこれかな。青年漫画みたい。ラストは唐突過ぎるけど好きなシナリオです。チンチコール!
ゲームはほとんどの場合音楽がかかりっぱなしなので、BGMの良し悪しはかなり重要だと個人的には思ってるんだけど、『街』はその点、適度に思考の邪魔にならずかつ印象に残る曲が多く、音楽面でも名作だと思った。特にこのシナリオの曲が好き。日曜日の登場するシーンの曲とか。あれ大好き。うっすら落ち込んでる時はよく美子が落ち込んでる時の曲が頭に流れてきます(笑)。ってそれ美子のシナリオの曲だろ(笑)


シュレディンガーの手
難解。好きな人と嫌いな人まっぷたつに分かれそう。最初に遊んだ時は一種のミステリーのつもりで読んだからわけのわからんまま終わった、という印象が強かったけど、2回目、3回目と遊ぶうちに、物語が抵抗なく頭に入ってきた気がする。それでも結局は「わからない」のだけど、それがこのシナリオなのかもね。これと「やせるおもい」を同時進行させるんだからすごいゲームだよな…。
このシナリオはTIP(ゲーム中に登場する語句の説明文みたいなもの)が秀逸。それも含めたシナリオだという気がする。あと市川役のダンカンさんの演技(静止画だけどね)が素晴らしいです。


・迷える外人部隊
タイトルがもうちょっとかっこよかったらなあ。内容はよくある感じだけどある意味メインシナリオではないかな。
…というのが初めて遊んだ時の率直な感想だったんだけど、これも市川シナリオ同様2回目、3回目と遊ぶうちに本当に味わえるようになるシナリオだという気がする。全部「わかって」から迎えるいくつかの場面はあまりにも切ない…。


・青ムシ抄
隠しシナリオ。強い毒と、強いアホを内包したシナリオ。制作者の、主人公をこんなキャラにしたことへの罪悪感みたいなものを少し感じて、個人的に複雑な気持ちだった。勘違いかもしれないけれど。
長いしイライラするし色々アレだけど、痛烈なメッセージのあるシナリオだとは思う。嫌いな人は徹底的にダメだと思うけど、いくつかの空白を埋めるピースなので頑張って遊んでくださいとしか…。
このシナリオのいちばんダメなところは青ムシがどうしようもないとかそういうとこじゃなくて、「とにかく長い」、これに尽きると思います。ほかの主人公と違ってたぶん青ムシは青ムシシナリオだけを一気に読むことになるから余計長く感じるんじゃないかな(泣)。
『街』のソフトを引っ越し祝いにもらった、という話をしたら、「街は名作ですよ!」と叫び、青ムシの喋り方を真似し始めた美人のあの子は今どうしているだろう←遠い目


・花火
隠しシナリオ。タイトルと主人公見た時に絶対泣くと思ったから最後に回した。正解。号泣でした。これを最後まで見て初めてこのゲームは完結するんだな。
2日目は何とか耐えられても3日目で堪えきれずに涙が止まらなくなり、泣きながらディスクを交換して最終日に嗚咽。たぶん毎回このパターンだと思う(泣)。『街』をまったく知らない人がこのシナリオだけ見ても「どうしてこれで泣くの?」としか思わないだろうが、8人の物語を最後まで見届けた人間にとっては、すべてが氷解し、すべてを受け止めて終わるこのシナリオこそが本当のラストなのだ。青ムシ抄は最悪遊ばなくていいかもしれないけど、このシナリオだけは是非遊んで欲しい。そのためにも頑張ってクリアして欲しい。これは映画や小説では絶対にできない演出だと思う。だから『街』は名作なのだ、きっと。


知らない誰かの運命を知らないうちに変えて、知らない者同士の運命が交錯して…。
「袖振り合うも他生の縁」という言葉を実感させる作品。
そして、人は誰かとつながっていないと生きていけない、ってことも。
きっとテーマは「愛」だ。でもそれをチープに感じないように作られてる。
ゲームが終わってもプレイヤーの人生は続いていく。
確かにこれは名作。実写が使われてるのもそれで正解。

そうなのです、このゲームのビジュアルは役者による実写が使われているのですね。なので20年程前の渋谷の景色を覚えている人などには懐かしく感じるかもしれない。田舎者の私にとっては、テレビで見ていたあの頃の東京という印象以上のものはないのだけど。でも、今でも存在するお店があればそこで紅茶なり何なり飲んでみたい、くらいには思います。実際に渋谷に行った時はたぶん夜だったりそれどころじゃなかったりしていわゆる「聖地巡礼」のことなんて忘れてたんだよねえ(笑)。
20年程前の実写なので、その頃の風俗に馴染みのない若い人には取っつきにくかったり異常に古臭く感じたりするかもしれない。特に女性のファッションやメイクには時代を感じまくる…。とっくに若くないこともあって結局気にならないんですけどね。それよりゲームが面白いので。…どうしても気になるのは隆士のお母さんの年齢設定くらいかしら。あれだけは無理がある気が…(汗)。息子が出ていって苦労したんだろうけどいやしかし(汗)。

2曲用意されている主題歌はどちらもいい曲なんだけど、特にエンディングテーマの『One and Only』は掛け値なしの名曲だと思う。歌詞をじっくり聞いた時に初めてそう思った。この歌だけを歌として単品で味わってもきっと好きになっただろうけど、『街』というゲームを最後まで遊んだからこそ歌の魅力が染みわたったようにも感じます。そう、ちゃんとゲームのために作られた曲なんだよね。たぶんね。

そんなところでこの長い長い記事も終わりにしようかと思いますが、私が何故、この日のこの時間にこの記事をアップしたのか、気付いてくれる人が一人でもいてくれたら、一人でもそんな人が増えてくれたら、たぶん私はとても嬉しい。
ふう、コーヒー買えなかったし疲れたけど、書いててオモシロカッタ…。