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続いてはジョニー・ウィアー。曲はカルメン。定番ですねー。私は本を読んだことしかないけど、カルメンのあの強烈なキャラはやっぱり印象に残るし、音楽も傑作なので演じたくなる人が多いのもわかる気がするなあ。作曲者は夭逝してるんだっけ。
しかしジョニーはやっぱりジョニーだった。こんな登場人物カルメンに出てなかったと思うんですけど(笑)。まさにジョニー解釈の新しいカルメンといった感じ。カツカツとヒールの音を響かせての登場と退場もとてもジョニーらしかった。
さてここからはシェネルとのコラボレーションタイム。まずは鈴木明子、続いてアンナ・カッペリーニ&ルカ・ラノッテ。ふたつとももう記憶がなくてすみません…。シェネルの歌声はパワフルだけど、演技の邪魔になるほど主張が激しいわけでもなく、アイスショーには向いてるかなと思いました。
さらに織田信成とのコラボへ続きます。この曲は何となく聞いたことがあるな、ドラマの主題歌だったそうで。
これは非常に良かったです。織田君が本当に楽しそうに、幸せそうに滑ってるんですよ。日曜日は目の前で泣き顔もやってくれたと思う(笑)。いつ見ても「何で引退したんだろう」と呟かずにはいられないクオリティの演技を見せてくれる織田君ですが、今回もスタオベだったと思います。
コラボは一旦終了し、続いてはハビエル・フェルナンデス。競技のエキシビションでも滑ってた映画音楽(だったよね?)のプログラムですね。テレビで見た時はイマイチに感じたけど、こうやって生で見るとカッコいい。何よりフェルナンデスが頻繁に客席に視線を向けてくるんですよ。人心掌握術をわかっていらっしゃる(笑)。
お馴染みのオレクシイ・ポーリシュク&ウラジミール・ベセディン。ほとんど白鳥と振付が同じにしか見えない酔っ払いプログラムだったはず。でもこれ好きなんですよねー。めっちゃ可愛い格好なのにひたすら無表情なベセディンさんがいい(笑)。
来ましたよ、ステファン・ランビエール。プログラムは「Sense」。ステファンらしい、どこか内に籠った感じのする、かつ流れるようなプログラム。
珍しくものすごい胸の開いた衣装で、中にはグレーのタンクトップをお召しになっているように見えたのですが、おっとびっくり、あれは服ではなく彼の自前だったようである。つまりその、むな…ゴホンゴホン(笑)。気になりすぎて演技に集中できなくなるからやめてくれえ(笑)。
二人のスケーターに受け止められてさらに押し出される、という不思議な振付が途中に入ってるんだけど、受け止める役はトランコフとラノッテだったはず。舞台装置として2名の人間が必要という、なかなか豪勢なプログラムである。
安藤美姫。すごいカッコいいプログラムでした。衣装も白とベージュのカッコいいやつだったと思う。ほんの2年ほど前に、どうしてこんなコンディションでショーに出演してしまったのか、という状態にまでなっていた人物と同じ人間とは思えないくらい、本来の体の動きに戻ってたと思う。さすがだなあ。でも順番的に、ステファンのプログラムとは逆だった方が良かったように感じた。このプログラムだけ単独で見てたらそうは思わなかったに違いないけど…。
次が長くなりそうな気がするので以下次号。