今週のお題「おとうさん」
私が幼い頃、父はあまり家にいませんでした。仕事が忙しく、海外におそらく数ヶ月単位で出向いたりもしていたようです。覚えてないけど。
それだけ不在がちだと、幼い私は父親の顔を忘れてしまったようでした。帰宅した父が誰だかわからなかったこともあったみたいです。覚えてないですけどね(汗)。
しかし、父親という存在がいることはそのうち覚える。そして「確かにいるはずなのに何故いないんだろう」という疑問を大人にぶつけるようになるわけです。
おそらくは延々と続いたのであろう「お父さんは?ねえお父さんは?」攻撃。全然覚えてないですけどかなり爆撃したんじゃないですかね(汗)。
母は返事するのが面倒になったそうです。まあ子供の相手なんかいちいちしてたらキリがなかったんでしょう。ちょうどその時、テレビで五木ひろしが歌っていました。めんどくさくなった母は我が子に言いました。
「お父さんはあそこよ」
父親の顔を忘れている幼い私はそれを信じてしまったらしいです。それ以来、五木ひろしさんがテレビに出る度に大喜びしていたとかなんとか…。元々テレビ大好きな子供だったらしいので、余計に喜んで見たでしょうねえ。
まっっっったく覚えてねえええええええええ(汗)
しかし、何故五木ひろしだったのか。現在の父親の顔はまったく五木ひろし氏には似てないし、若い頃も別に似ていなかった。我が父を五木ひろし似だと言う人は地上に一人もいないに違いない。
私はこの「五木ひろしをお父さんだと思ってた」という話を母親から聞かされるたびに疑問に思っていたのであるが、昔の父は五木ひろしに似ていたのだと母は言う。いやそんなはずはあるまい、と「懐かしの名場面」的な番組を見ていたある日の私は思わず画面に釘付けになった。
そこに映っていたのは若い頃の五木ひろし氏が歌う姿。
に、似てる!確かにちょっとだけ親父に似てる!
うちの父がって言うより五木ひろしが親父に似てる!
いやー、衝撃でした。よく見るとやっぱり似てないんだけど(笑)、一瞬似てるんですよこれが。一瞬ね。ホントにほんの一瞬。でも3歳児くらいなら騙せるかもしれない。
あくまで「それぞれの若い頃」限定で、今は全然似てないです。ほんの刹那のわずかな相似ですね(笑)。
でもさー、いくらめんどくさくなったからって、適当にテレビ出てる人指して「あれがお父さん」って言っちゃうって、めちゃくちゃだようちのおかん(汗)。さすが「当時はチャイルドシートなんてなかったから段ボール箱に赤ん坊入れて車乗せてた」って言ってるだけあるよ!段ボール箱に入れられてたの私だよ!荷物かよ!そんでこの話まだかわいい方だから(汗)。いやでも、たぶん母だけじゃなくてそうやって車に乗せてた人当時は結構いたんじゃないかな…。
五木ひろし様、たいへん失礼なことを信じていて申し訳ございません…。私が歌の好きな子供に育ったのはきっとあなた様のおかげでございます。ますますの活躍をお祈りしております。
…お題、何だったっけ?←いつものこと過ぎる…