うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

「ハガキ職人」という言葉は果たして今も通用するのか

お題「マイブーム」

ブームってほどではないかもしれませんが、地元のテレビ番組へコツコツと投稿しています。主に投稿してるのは2つの番組。

昨年の秋だったか冬だったかに初めて投稿して、最初は気が向いた時だけ送っていたのですが、だんだん毎日の日課のようになっていきました。
最初の数ヵ月はちっとも採用されませんでしたが、最近は1ヶ月に1回か2回くらいのペースでメッセージを読んでもらえてます。もしかしたら見逃してる間に読まれたメッセージもあるかもしれないけど、たぶんそんなことはないんじゃないかな(笑)。結構メッセージ読み上げコーナーって一瞬なんですよね(笑)。

どの番組もおそらくそうなのでしょうが、その日の投稿テーマがだいたい番組の冒頭に発表されるので、これを見逃さないようにするのがまず先決。見逃してもまたどこかで言うんだけど、早めに投稿するのがベターなのは言うまでもなく。
このテーマはちょっと私の人生の引き出しにはないなあ…、と諦めてしまうこともありますが、大抵はどうにか書くことを捻り出します。捻り出すのに苦労しすぎて番組終了間際になってしまうことも(汗)

これがなかなか、文章を書くことの訓練になってるのですね。短いメッセージなので文章力はさほどアップしないと思うし、そもそもそこまで重要でもないと思うのです。番組の尺等々の都合か、全文読まれないこともありますし。
何が鍛えられるかというと、ネタ出し。アイデアを捻り出す力です。自分の書きたいものを書くのがいちばん大切だし楽しいけれど、それだけじゃ書くことと一生を通じて向き合っていくことはできないんだろうな、と思ってる。テレビ番組への投稿という、完全に趣味で楽しめる範囲で、自分が普段考え付かないことや思考の外に置いていることに意識を巡らせ、それについて文章に起こしてみる、という作業ができることに気付いた時、これはもっと積極的にやろう、と思うようになったのです。

いざその日のメッセージを考えるとなると、普段自分がいかに狭い世界の中で生きてるかを思い知ります。もうちょっといろんなことに関心を持ってなきゃ、と思うこともしばしば。テーマに関係すること、何か経験あったはずなんだけど思い出せないぞ、ともつれた記憶を解きほぐすのに必死になってしまうこともあります。
でも、そうやって必死で「書けること」を探してたら、自分がすっかり忘れてた様々なエピソードを思い出せたりするわけですね。これが結構ネタになるんです。ネタとまでいかなくとも何かのヒントになったりもする。自分の人生の棚卸しになるんです。棚の中にたまに落ちてるんですよ、使えるものが。

そして、制限時間内にネタを捻り出し、番組内で読まれる程度の短さにまとめて(長く書いてもたぶん番組の方でカットして採用するだろうけど、ネタが面白ければ)、短くても意味が通るような文章にして書いて送る、というスピード勝負になる点も修行になります。私、めっちゃ書くの遅いし、基本何でも遅いから(汗)、こうやって期限が決まってる方がいいのですね。無理矢理にでも間に合わそうと頑張るから。間に合わなくたって責任が発生するわけじゃないし、気楽に頑張れるのもいい。

おかげさまで、投稿し始めた時に比べたらサッと送れるようになってきました。ネタを出すのがいちばん難しい。書く段階になったらわりと早いんだけど。
テーマを見てすぐに書くことがババババッと浮かんできた時はすごく楽しいです(笑)
どうしても何かしながら番組を見てることが多いので、ほかのことに気を取られてなかなか書けない時もあるけど、その日のメッセージを送った時は「今日のミッション完了」って気分にいつもなってます(笑)。

投稿という性質上、読まれないのが当たり前だと思って出していますが、いざ本当に読まれた場合はびっくりします(笑)。しかも結構「何故そのネタ?」というのが読まれてることが多いような(笑)。たまたまほかにいい投稿がなかったとか、たまたまスタッフのツボに入ったとか(笑)、そんなところなんでしょうけど。出演者の方が笑っちゃってるの見たりすると、私のふざけた人生のネタも役に立つことがあるのね、と思っちゃったりします(笑)。もちろん真面目な内容が採用されたこともありますよ。個人的にすごく伝えたかったことなので、読んでもらえたことで誰かに届いたらいいな、と思いました。

結構嬉しいのが、声の仕事をしてるプロの人たちが自分の文章を読んでくれるのを聞けるってことかな。耳で聞いてみると、自分の文章の流れみたいなものがすごくよく確認できるんです。声のプロだからやっぱり上手いし。
たまに指摘されるんですけど、私の文章にはリズムがあるって言われることがあるんですね。実際、自分でもどこかで意識はしてるんだろうなと思ってはいる。意識してるっていうか、自分が心地よく感じる文章には一定のリズムがあって、可能な限りそれに乗っていたいのです。
たぶん、文章を書いてるようで、実は歌ってるんだと思う。ほらあれですよ、さだまさしみたいなもんですよ。って違うか(笑)。これと言ってメロディーがあるわけじゃないけど、紙の上の文字という形じゃなくて、音で捉えてるような気は自分でもしてます。うまく説明できないんですけど。で、音楽に詳しいわけでもまったくもってないですけど。音っていうか俳句とか短歌とかの延長なのかもしれないんだけど。ま、何でもいいや。

仮に採用されなかったとしても、スタッフの方がメッセージに目を通すはずなので、誰が見てるのかわかんないツイッターやブログよりは、確実に見てもらった上で篩にかけられるというのも利点でしょうか。どんなネタが面白がられるのかわかりますし。
テレビで読まれても困らない内容にすることさえ気を付けていれば、投稿が採用されようとされなかろうと誰も困らないし、気軽に書くことに向き合えてなおかつワクワクできるので、私にはちょうどいい日々の楽しみになってます。プレゼントが当たる番組の場合はさらにワクワクできますし(笑)。でも、当然ですがメッセージが読まれることよりプレゼントに当たる方が難しいですよ。番組にもよると思うけど、そっちは完全に運のパターンの方が多いんじゃないか?
でも1回だけ当たりました、実は。めっちゃ嬉しかった…。やっぱり懸賞もローカルな方が当たるなあ、と改めて思う。ほかにもローカル番組で当たったことあるし。運の問題だろうけど、番組の感想が求められる時はもちろんしっかり書いてる。全国区の番組で当たる予感はまったくしないけど、地方の場合はぐっと競争率下がるはず。感想をちゃんと書いてる人やいつも投稿してる人は覚えられてるかもしれないよ。テレビじゃないけど、雑誌でそういうことがあったんですよ。ゆるい時代の話ですけど、毎月アンケートハガキ出してたら編集部の人に覚えられちゃってたことがあったんですな(笑)。

そんなわけで、ハガキ職人見習い(笑)としてこっそり精進しております。広島の方はどこかで私の投稿を聞いてるかもしれませんよ(笑)。