うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

スケートヒロシマ2019①

2年ぶりに観戦に行って参りました。今シーズンはプリンスアイスワールドに浅田真央サンクスツアー、NHK杯と、「ここは本当にスケート不毛の地広島ですか?」と天に尋ねたくなるほど様々に開催された広島ですが、例年はこの「スケートヒロシマ」だけが唯一気軽に見られる地元のスケートイベントでした。

この大会は非常に細かくカテゴリーが分かれています。今年は初級から5級の各級、ノービス、ジュニア、選手権(シニアということかな)とそれぞれに競技が行われる様子。出場者の数もすごい。パンフレットによると255名。
初めて見に行ったのは確か2011年だったのですが(町田君が出場していた)、その時と区分が違う気がする。地元の大会なので、新聞をチェックして結果だけ見たりしてたんですけど。時代や人数に合わせて色々変更されていくものなのでしょうな。


私は2002年からフィギュアスケートのファンなのですが、2010年くらいまで「私のような不勉強な者は試合やショーには行っちゃいけないだろうな」と勝手にずっと遠慮していて、スケートヒロシマの存在は知っていたけれど、実際に足を運んだのは2011年が最初でした。それから、毎年ではないですが都合のついた時だけ出向いています。仕事で行けなかったとか体調が悪くて行けなかったとか、わりとそういうことも多かったりして。

今年は諸々大丈夫そうだし行こうかな、と日程が判明した頃から考えていたのですけど、困った問題が浮上。
金がないのだ、金が。

大会の観覧は無料です。おまけに私はおもっくそ地元の民です。なのに金がないとはどういうことか。

ぶっちゃけ、ビッグウェーブまでの交通費にも事欠くほどの貧困なのである。さすがにここまで酷い状況になるとは思っていなかったが、食べるものも我慢するありさま。前々からお金のやりくりにはいつも苦労はしてたけど、いわば「地元のショッピングモールに買い物に出るための交通費も出せない」という状態。冗談でも何でもなしに、よく死んでないなお前?!こりゃ、今インフルエンザとかかかったら冗談でも何でもなく死にますね…。

だから悩みました。観に行ってる場合じゃないだろうと。生命の維持が先決だろうと。本当にギリギリまで悩みました。

大会は3日間ですが、とりあえず初日の金曜日は経済的事情もあり外す。日曜日は這ってでも見ようと思っていたので、問題は土曜日である。
今年はノービスから見ちゃおうかしら、なんてウキウキ考えていたくせに、悩んでいるうちに時間は過ぎていく。何とか身支度をして、身支度したんだからついでにもう出かけようよ、と自分に発破をかけた。


そうだ、私はキレたのだ。もうこんな生活嫌だ。やってられっか。体調不良と貧困とでただでさえ発狂しそうなのに、叱責と裏切りをコンボで重ねられる毎日なんかやってられっか!

昨年、「自分が知っている人たちのほぼ全員が自分は死んでいてもいいと思っている」ということに気付いて、色々考えた。詳しく書くのはまだ差し障りがあるのでほとぼりが冷めてからにするけれど、だからよく話が見えないと思うので申し訳ないけれど、そう考える非常に大きな出来事があったのだ。
特定の状況で、その相手の心配すらしないということは、相手はもう自分の中で命じゃなくなっている。心配することすら面倒くさいから何もしないのだ。あとから「心配してたよ」なんつっても嘘がバレて信用を失うだけである。誰にでも覚えのあることだろうけど、いざ自分が経験してみると、正直キッツかった…。

そうだ、もう私は社会では死んだも同然の人間なのである。じゃあ誰にクズだのゴミだのバカだの言われてもどうだってよかろう。誰も気にしやしない。気にしてたらとっくにどうにかなってら。
知るか。もうどうでもいいや。好きにさせてくれ。たまには心がスカッとすることくらいさせてくれ!本気で気が狂うわ!

そんなこんなで私は重い腰を上げた。いいか悪いかは置いといて、上げた。せめて心が向くことくらいはやらないと廃人から復活できない、そうこれはリハビリだ。
何より、観戦記はこのブログの主旨。テレビ番組の感想よりもずっと手間とエネルギーが必要だけど、書くことの鍛練においてこれ以上の機会はない。ここで金を気にして機会を逃すような人間なら、たぶんそれまでだ。


家を出たものの、とっくに午後は回っている。ジュニアの女子の途中から見られたらいいや、たぶん見られるだろう、と高をくくって出掛けたら、なんか混んでるし。ついでに済ませたい用事もあれば乗り換えのタイミングも微妙で、思ったより移動に時間がかかる…。

ええ、やっとこさ到着したらもうジュニアの女子終わってました(泣)。てかちょうど終了したくらいかしら。もっと早く家出ろって話なんですけどね。
なので到着するなり、長い休憩に入った無人のリンクを見つめることに(悲)。

忘れてたわけじゃないけど、忘れてたよ。この大会めっちゃ巻くんだよ。進行が遅れてるかなと思っても結局巻くんだよ。でもこんなに巻くとは思わなかったよドラえもん…。まあ、もっと早く家出ろって話なんですけどね…←結局それ

だがしかし、選手権には間に合った。30分巻きでスタートですが、終わるのは予定時刻の一時間半くらい前になるんじゃないかなこれ…。


スケートヒロシマの会場は例年通りビッグウェーブである。広島市東区に建っており、アストラムラインとバスが利用でき、アクセス的には問題のない場所である。スケートリンクとしての営業は冬期だけだが、町田樹を輩出したリンクとして長く語り継がれていくことだろう。

ビッグウェーブのロビーには、「町田樹メモリアルコーナー」的なショーケースが置かれていたのだが、写真と新聞記事が一点ずつと靴の展示だけに規模が縮小されていた。その代わり、NHK杯の際に練習に訪れたと思われるスケーター(レジェンドオンアイスに出演した面々)や、デモンストレーションに訪れたことがある小塚君、サンクスツアーの際に書いてもらったのであろう浅田姉妹、そしていつのタイミングなのかわからないが羽生結弦、名だたる選手のサインが収められていて壮観である。何故羽生君のサインがあるんだ。しかも羽生君のサインだけ厳重に額に収められている(笑)。
いかにたくさんのスケーターが昨年広島を訪れたかがわかるラインナップである。ビッグウェーブの聖地化が進行した(笑)。小塚君は一昨年かさらにもう一年前のものだろうし、羽生君についてはたぶんビッグウェーブに足を運んだわけではないと思うけど。

写真も撮ったけど暗すぎたし、ショーケースに人やらなんやら諸々写り込んでて使えたものじゃないので、是非実際にビッグウェーブを訪れて、その目でお確かめください。

ショーケースの間近には表彰台が置かれていた。今までこんなのあったっけ?しかもよくテレビでも見かける、テレビ局名やスポンサー名などの入った壁つき。実際にはスポンサー名はなかったけど。たぶんスポンサーのついてる大会じゃないよね、この大会。

パンフレットは今年も購入。浅田真央展のチラシもいただいてしまった。私はコレクターなので、こういうチラシ類はファイリングして後生大事に保管してるんですよ(笑)。初期のファンタジー・オン・アイスのチラシとか、今となってはお宝かもしれないですね(笑)。
個人的に、このパンフレットはオススメ。ほぼ文字情報のみなのだけど、第1回大会から過去の入賞者がずらりと記載されているのである。えっ、出ていらっしゃったんですか?!と今となってはびっくりする名前もあったりする。ああ、だからだんだんノービスや初級の選手の演技から見るようになっていく人が現れるのだな、と納得してしまう。たまたま見に行った年にロビーですれ違った子供が、実は未来のメダリストだった、なんてことがあるかもしれないと思うとちょっと面白いですね。


さあ、そろそろ競技の様子に移りましょう。以下次号。



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