うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

国別対抗戦2019雑感⑧

いよいよ最後の種目。国の順位はまあオマケみたいなものかなと思いますけど、やっぱりチームが勝つと嬉しいだろうから各国楽しみつつも頑張って欲しいです。

地上波放送までに競技が終わってしまったので、録画放送。競技時間を放送時間に合わせてしまえば生放送できるだろうが、テレ朝の都合に大会が合わせる義理はないからなあ…。

お名前の前に★がついている選手は地上波でも放送がありました。そのほかの選手については後日放送されたBSの番組を見ての感想です。

女子フリー

第1グループ

1:ロベルタ・ロデギエーロ
世界選手権ではフリーに進めなかったので、日本で披露する機会が持てて良かったですね。
選曲が彼女のイメージにピッタリ。終盤でいきなりポエタになるけどそれもやっぱりよく似合ってるし。
背中が大きく開いた衣装で、同時に布がたっぷりついていて、動くとフワッとしてなかなか個性的で素敵だった。演技もそこまで大きなミスがなく、良かったと思います。


2:アレイン・チャートランド
序盤からジャンプが絶不調だった。冒頭のコンビネーションから両足着氷で、転倒も2回。ステップは最後の方でスーッとエネルギーが引いていく様子がまさに熟練の味という感じで素敵だったんですけどね…。

もう自分の競技が終わったカナダの選手たちはすっかり私服で、自宅感に溢れるキスクラ…。ジャージとか着ないの?(汗)


3:マエ・ベレニス・メイテ
ジャンプが綺麗に決まると高さとパワーがあって素晴らしいんですけどね、今日はちょっとパワーが足りなかったか。転倒もあったしな。腕がとても美しくて、ちょっと伸ばすだけでも映えるのでうっとり見てしまう…。

キスクラああああああああ!肉体技で笑いを取りにきてますけどおおおお!演技中はあんなにアーティスティックで、時にこの世のものでないように美しいのに、完全に俗世の生き物と化しているフランスの面々に尊敬の念を禁じ得ません…。お前ら、お前ら本物だよ!!!←何の…


4:マリーナ・ピレッダ
しなやかなバネがあるというか、身体能力が高そう。ルッツがパンクしたくらいで、とてもいい演技だったのでは。シニアの表現が身に付いてきた時が楽しみになる出来でした。

イタリア、やっと慣れてきたか国別の応援に。エンジンがかかるのが遅かった。国別経験者がいなかったのかな?次回はこのノウハウを生かして弾けまくって欲しい(笑)。


5:ロリーヌ・ルカヴァリエ
うーん、今日はジャンプの調子がイマイチ。都会的で渋い雰囲気は出てたし、手足の美しさもそれだけで映えるんですけどね。ピークは世界選手権に合わせてただろうしなあ、日本での試合が続いてお疲れかな。

千手観音きたああああああ!観音モードの解き方もさすがスケーター、上手い。お面の衝撃に対してフランスがじわじわ畳み掛けてきた。これはどっちが勝つ…←キスクラ対決じゃないから(笑)


★6:ガブリエル・デールマン
あまり調子が良くなさそうだった。ジャンプがなかなか綺麗に決まらない。後半に入ってくると転倒も…。しかしその度に応援席から大歓声が飛ぶ。その声に後押しされただろうか、コレオは力を振り絞るようで、彼女の魅力がしっかり出てたと思う。

キスクラを縦に使ってきたぞカナダ。ペアとアイスダンスの二人は肩車くらい屁でもないわな…。

第2グループ

★7:ソフィア・サモドゥロワ
世界選手権より緊張してるように見えたんだよね、チームの順位がかかってるからなんだろうか。ジャンプが全部決まると一気に表情が緩んで、安心してスイッチを入れて滑り始めたように感じた。ラストの方の盛り上がりは会場も沸いたでしょうね。
相変わらずのミスの少ない演技で、シーズン通してずっとそれが続けられてるのがホントに凄いよな。ジャンプがキリキリしててカッコいい…。

ミーシンがマッカチン振ってるのじわじわくる…。じわじわくるよ…。ミーシンとかモロゾフとかステファンは「いるだけで面白い」からちょっとずるい(笑)。


★8:マライア・ベル
最後のジャンプを跳び終わってからの流れが絶品だった。コレオ美しすぎ。転倒もあったし、ジャンプはすこーしだけお疲れ気味に見えたが、ピークは世界選手権に合わせてるはずだもんな。今シーズンは彼女のエネルギーと滑りがうまく合わさって演技が出来てたように感じます。今回も流れるようで美しかった。

お面が彼女のだけ素材違わない?持ってくるの忘れて急遽作ったとか?どっちにしろ笑うけど(笑)


★9:ブレイディ・テネル
応援席うるせえええええー、好き(笑)
ぐおおおああああああああ、これ生放送して欲しかったあああああ!テネル姐さんやべえええええええ!って叫びながら見たかったあああああああ!
いや、凄かったですねこれ。無駄な部分がプログラムにまったくなくて、全部演技になっててそれがまったく途切れない。音楽と演技がほぼ乖離せず溶け合っている…!
すげえロミオとジュリエット詰め合わせだな、なんてシーズン序盤は思ったものだけど、つぎはぎ感がまったくなく、どのパートも非常に曲想に合って、プログラムと言うより「作品」と呼ぶのがふさわしかったと思う。素晴らしかった。この選手でも表彰台に乗れなかった世界選手権って一体…。


★10:坂本花織
フリップのコンビネーションはすぐにリカバリーしたのでもう大丈夫かなと思ったが、あああルッツ…。坂本さんルッツがわりと鬼門だよな、今回もアテンションついてる。フリップのコンビネーションももっと綺麗に跳べるだろうが、あれはまあ些細なことかな。
何よりこれ、プログラムがとにかく素晴らしい。ステップは砂浜に打ち寄せる波しぶきのようで、プログラム終盤には大河が大海に注ぎ込んでいくようで、彼女の雄大なスケートを過不足なく活かしきっている。最後までスピードに乗って滑り続け、大きな波しぶきが上がるようにフィニッシュ。本当に名作。


★11:エリザベート・トゥクタミシェワ
トリプルアクセル鮮やか!鮮やかああああああ!ルッツ後半に跳んであの高さかああああああ!
彼女のジャンプはすごいハッキリしてるイメージ。なんつーか、モヤッとしないのよ。伝わるかなあ。見てて気持ちがいい。そんなパキッとしたジャンプ跳ぶのにあんなに美しくてかわいくて、媚びがなくて個性豊かで。日本で人気が出るはずだよなあ。もう会場全体が下僕と化してたのでは(笑)。

すっさまじい高得点。世界選手権でこの点出してたら表彰台ですよねたぶん。国別はいつも高めの得点が出る印象とは言え、この完成度なら世界選手権でも十分な点を叩き出したんじゃないかと思うので、ロシアの代表争いの厳しさにやるせない思いがする。代表落選の悔しさでここまで出来たんだとしても、それにしてもだよ…。
来シーズンからはここにあのジュニアたちが加わってくるのかと思うと、ロシアは真剣に「ロ」と「シ」と「ア」の3つに分かれてもいいんじゃなかろうか…←意味不明


★12:紀平梨花
6分間練習であまりトリプルアクセルが決まっていないように見えたが、そもそもそんなに簡単なジャンプじゃないしな、ととにかく見守る。
うーん、トリプルアクセルやはり転倒してしまった。それはもう仕方ないとして、ルッツのコンビネーションでも転倒とは珍しい。靴のテープが銀色に目立っていたが、それが調整に苦心したことを伺わせた。
本来の実力からすれば不本意な出来だろうが、それでもそこそこ高得点は出してくるなあ。ラストのポーズは美しく決まっていましたね。

昌磨君のブッカブカの学ランが、「萌え」というものを理解した誰かが着せたのかと勘繰るほどの破壊力。ティムさん以外の日本男子はどこかぎこちなかったので、やはり我々はシャイな民族なんだと実感した。それでも日本の選手の面々らしいかわいさのある応援席で、各国の勢いに負けてなかったと思います(笑)。


女子のMVPは、ショートは紀平さん、フリーはテネル、総合ではトゥクタミシェワ、ってところかな。凄い選手が多過ぎて、この3人ひとりも今年の世界選手権のメダリストじゃないしなんならトゥクタミシェワは出場すらできなかったよ、って言われて誰が信じるんだよ、って感じですわ…。

優勝はやはりアメリカ。キスクラ部門だけではなく優勝した(笑)。
キスクラ部門の優勝も個人的にはアメリカだけど、フランスの底力がありすぎて、同時優勝でいいんじゃないかと思ってます(笑)。でも最終的に記憶に残ってそうなじわじわくる味わいのあるロシアもいい(笑)。イタリアは久々の出場だったので慣れてなかっただけで底力はあるに違いあるまい。日本は書き初めという日本伝統の技が炸裂しててこれまたじわじわ味があって良かったです(笑)。
でも自分が混ざるならカナダがいい(笑)。自由だけどなんかあったかいんだよねえ、応援される側ならカナダだな。応援する側ならフランスかも(笑)。見てるだけならアメリカ(笑)。笑い過ぎて息が出来なくなるのでアメリカの選手だったら演技がボロボロになる(笑)。

さて、残すはエキシビションのみ。記事も明日で最終回です。よろしければ最後までお付き合いくださいませ。




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