うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい(ライター始めました2018・生活の糧と居場所募集中)

スケートカナダ2019雑感③

さあ、女子のフリーです!地上波はたいした煽りもなくスタートし、二時間しか枠無いから詰め詰めなんだろうな、と予想する。
そんなわけでこの記事も早速感想へと移りますよ。いつも長いからね(笑)。


※注記
お名前の前に★印のついている選手は、地上波でも放送のあった選手です。

女子フリー

第1グループ

1:ヴェロニク・マレ
急な出場だったためスケートアメリカほどの演技にはならなかったかもしれませんが、素敵な笑顔が印象に残りましたね。ちょっとぼんやりしてたので(切なくて泣いてる場合じゃないんだけどな、とほほ)、細かいところまで見ていなくてごめんなさい。


★2:本田真凜
ショートでは不安が何となく伺えたけど、真凜ちゃんらしい力の抜けた明るさや華やかさが戻ってきた…!ジャンプの難度は怪我の影響か少し下げたのかもしれないけど、ほぼクリーンな演技で素晴らしい!滑り終えての笑顔が、今までに見た真凜ちゃんの笑顔の中でいちばんいい笑顔だったかもしれない。
出場して良かった、みたいなことを本人も言ってたけど、どんな決断だって間違いじゃないはずなんだ。でも真凜ちゃんが後悔しない選択になって本当に良かった…!次は元気いっぱいの真凜ちゃんでまた滑ってね…!
キスクラ、本田君がいる。アルトゥニアンさんいないのかしら。真凜ちゃん急な出場だから調整できなかったのかな。


3:アリシアピノ
なんかとてもドラマチックな曲でしたね。回転不足は見られましたが、致命的と言うほど大きなミスもなくて、地元でまとまった演技ができて良かったんじゃないかと思います。ステップはもうあまり身体が動いてないように見えましたけど、最後まで頑張れて良かった。


4:アレクシア・パガニーニ
冒頭のルッツの転倒が痛そうだった…。荒川さんの指摘していた通り、ステップはもうあまり動けてない印象でしたね。でも肩の動きが独特な振付でちょっと面白かったです。


5:セラフィマ・サハノヴィッチ
エントリーはこの大会だけなのか。コンビネーションジャンプがなかなか入らない。リカバリーしようと試みてはいたのだろうけど。『シェルブールの雨傘』の非常に切なくドラマチックなメロディと演技が乖離してる印象だったので、そこがぴったり寄り添い合うようになるとすごくいいプログラムになるんじゃないかなあ。


6:キム・イェリム
解説がなかった…。6分間練習、いや舞台裏での様子に人を割いているんだな…。そのおかげで解説なしの、音楽だけで堪能できるのは皮肉なものですけど。
なかなか堂々と滑りきってるように見えました。GOEのマイナスは全部回転不足か、あと転倒。フィニッシュで見上げた表情がとても印象的。美しい。

第2グループ

6分間練習での、スローで見るトゥルソワの4回転の、真っ直ぐ跳び上がる軸の細さや回転の速さに唸ってしまう。このジャンプ技術が成長期を経ても失われることがない時代が来るとしたら、女子は本当に新時代に突入するのかもしれないですね。


7:ガブリエル・デールマン
鉄壁のトリプルトゥループのGOEはマイナス。ジャンプの転倒だけでなく、ステップでの転倒も見られるなど、なかなかまとまった演技が出来なかった印象。得点としては厳しいかもしれない。でも、昨シーズンのことを思うと、競技に復帰できてホントに良かったよ…。


★8:エフゲニア・メドベージェワ
ああ、このプログラムまた見たかったんだよなあ。今シーズン特に注目したいプログラム。衣装もテレビのクリアな画面で見られて嬉しい。ほんっとうに素敵な衣装。
ショートのミスを引きずるような選手じゃないと信じてはいたが、さすがだった。私は彼女のそういうところが大好きだ。サルコウとループのコンビネーションもしっかり跳んでくる。
どこかツンとした序盤から、強い意思を感じる終盤まで、メドベージェワという選手の魅力が詰まっている。日本人ではない彼女の演じる日本人の、その横顔と眼差しに炎のように滲むぶれない真っ直ぐな芯。もしかしたら、日本のアニメが好きな彼女がフィクションの中に見た日本人像がベースなのかもしれない。和風なのにまったく違和感なく彼女に似合うとても美しい衣装といい、まるでゲームのキャラクターのようだった。
ショートがあの点でも200点越えか。ショートのミスがなければ表彰台だったのではないか。やはり土台の揺るぎなさがある選手は強いな…。


★9:ブレイディ・テネル
テネルの安定ぶりが凄い…。連戦だとは思えん。フリップでステップアウトはあったがコンビネーションきっちりリカバリーしたし、些細な綻びだったはず。この演技で表彰台乗れないって、どんな大会だよこれ!
ニューシネマパラダイスはこの季節に聞くと胸をかきむしり過ぎて、テネルの滑りに切なく身を任せることのできるとてもいい選曲だと思うなあ。
そんなに得点伸びなかったけど、回転不足?あ、やはり二つあるね。


★10:ユ・ヨン
トリプルアクセルは大きく転倒してしまった。壁にぶつかってしまって大丈夫かなと思いましたが、そのあとは素晴らしかった。非常に回転軸が細くて速い。転倒後のコンビネーションジャンプの高さに唸った。確かにこのジャンプならトリプルアクセルも跳べる、と思えてしまう。
選曲はエビータ。昔映画見に行ったなあ、サントラを繰り返し聞いてて、中盤で使われてた明るい曲がすごい好きだったな、と懐かしく思い出した。せっかくドラマチックな曲なのに単なるBGM状態だったので、曲を表現できるようになったらきっともっといいプログラムになるんじゃないかなあ。


★11:アレクサンドラ・トゥルソワ
4回転サルコウは転倒。だが、女子の試合で「4回転サルコウの転倒」なんて言葉を聞く日が来るとは…。
転倒後はジャンプにミスはまるでなかった。4回転ルッツに4回転トゥループ。驚異の4回転4本。彼女の身体の半分くらいの高さまで跳び上がってる気がする。ダブルアクセルに「お前なんでいるの?」と聞きたくなるような驚異的な構成。ほぼ男子。
サルコウを成功していたら170を越えていたに違いない。4回転ジャンプ以外も難易度の高いジャンプばかり組み込まれており、少々のミスがあっても相当な点が出る。これは…。ジャンプ構成的にほかの選手が勝つのはほぼ不可能ではないだろうか…。


★12:紀平梨花
冒頭のトリプルアクセルはステップアウトだったが、それ以降が圧巻である。素晴らしい出来のトリプルアクセルのコンビネーションから、ラストに跳ぶループまで、完璧に成功させていく。
世界中を旅して各地の朝日を見ているような、とても雰囲気のある曲で、特にラストの盛り上がりは素晴らしい。ループが綺麗に決まったこともあり、非常に印象に残る、絵画のようなフィニッシュ。
十分な出来の演技である。通常であれば、ぶっちぎって優勝できる高得点が発表されている。それなのに2位。この演技をもってしても2位になってしまうとは…。確かに2位だが、ものすごくハイレベルの争いにおける2位である、ということはもっと主張されていいかもしれない。


スケートアメリカに続き、「女子の試合における4回転ジャンプがいかに暴力的か」という事実がはっきりと示されたような気がする。昨シーズンは、それが紀平さんのトリプルアクセルだった。ずっと技術的には頭打ちで、ノーミスと細かな工夫の勝負だった女子の競技が、180°変わっていくのかもしれない。表彰台のメンツのジャンプ構成を考えても、それは簡単に予想できてしまうことでもある。ただ、それが長期的に主流になっていくかどうかは、たぶん誰にもわからないのだろうけど…。

そんなところで、本日はここまで。次回は男子フリーの記事でお会いしましょう。
予告:長い←恒例行事




「うさぎパイナップルnote分室」を開設しました。フィギュアスケート以外の話題は2018年9月よりこちらに集約させております。心の叫びや日々の呟き、小説から趣味の話、フィギュアスケートの話も時々、要するに何でもあり。週1、2回のペースで更新中なので、お気軽に遊びに来てくださいね。
note.mu