うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

客席の片隅から、世界の果ての果てから、ありったけの想いを込めて

今週のお題「応援」

私は2002年に開催されたソルトレイクシティーオリンピックをきっかけに競技を真剣に見るようになったフィギュアスケートのファンです。このブログも、大半はフィギュアスケートについて綴っています。

どうしても演技のスタイル等に好みはあるので、すべてのスケーターに対して同等の情熱を保つことは出来ませんが、できるだけどの選手のファンの方が読んでも嫌な気持ちにならないような書き方をしよう、と決めて記事を書いています。古い記事の中にはそれが守れていないものもあるかもしれない、その時はごめんなさい。

こういった私のスタイルを「全員応援系」と定義する方もいるかもしれませんが、私の感覚では、それは正しくないと思っています。

いつから「全員応援」という言葉が生まれてきたのかはわかりませんが、個人的には全員を応援する必要はまったくないと思っています。全員応援しなければならない、と義務感を感じる必要もないと思います。何故なら、前述した通り人間にはどうしても好みがあります。すべてに対して同じ熱量を持つことは非常に難しいのではないでしょうか。

しかし、それは「好みでない選手に対して必要以上の嫌悪感を持ち、あまつさえそれを表に出してもいい」という意味ではありません。

「全員応援」という言葉に抵抗感がある方というのは少なからず居るようです。絶対ではありませんが、私にはそのように嫌悪感を持つ方々は、要するに文句を言えなくなるのが嫌なんだろうな、と感じました。
きっちり意見として成立しているならば構わないと思います。また、ごく少人数などお互いの内情を把握している人間同士で肯定的でない話をすることも人間には必要だろうと思います。ただし、肯定的に受け止められていない誰かや、その誰かを愛している誰かの耳に入らなければ。

誰が誰を応援しようと、どのように応援しようと、究極的にはその人間の自由だと思います。
たったひとつのことを、忘れなければ。

それは、自分がその人を愛しているように、自分の嫌っている誰かを愛している人物が必ず存在しているということ。

自分の愛している誰かについて否定的に語られる言葉に必要以上の牙を剥くならば、自分も自分の嫌っている誰かを否定的に語ることを止めなければならない。あなたの言葉を聞いて苦しむ人がいるのです、あなたと同じように。
それを止めた結果、全員応援しているように見えてくるだけだと思います。

そう、応援する必要はないのです。ただ、尊重はしなければならない。それだけだろうと私は思っています。

さらにもうひとつ言えば、「フィギュアスケートという競技に敬意を払うこと」も忘れてはいけないだろうと考えています。
自分の好きな誰かに不利な状況が発生したという考えに至った人物の中には、その状況を好きな誰かに悪意を持った誰かが起こしたと考える人が相当な数居るようです。その矛先は、競技を支えている人物やシステムに向くことが非常に多い。もちろん絶対ではありませんが、これもほぼすべてお門違いだろうと私は思っています。

その競技を支えている人々やシステムが存在するからこそ、我々は我々の好きな選手たちの活躍を目にすることができるのです。何より、その競技を愛して真剣にそれと向き合っている選手たちに対して、その競技が間違っている、などと声高に叫ぶことがどれだけ彼らに対して失礼なことか、私は考えるだけでその声の主たちが恐ろしくなってきます。

誰かを応援するということは、誰かの人生の一時期に目を向けること。ただし、我々はほとんどの場合それに介入できない。どれだけ自分の思った方向とは別の道に進んでいこうが、決して介入出来ないのです。それが辛いのなら応援を止めて離れるべきであり、どうしても離れられないのなら、覚悟を決めるしかない。自分の思い通りにならなかったから、と暴れ出すのは応援とは呼べないでしょう。

応援とは、応援している相手を信じること。私はそう考えています。
その人のことを信じられないのなら、その人を見つめる方法を少し変えた方が自分も楽じゃないのかな。
人を信じるのは実際には難しいことです。それでも、何があってもその人を信じようと思えたのなら、それはきっと本当のファンになれた時。そして、そんな人に出会えるということは、本当に幸せなことだと思います。

私はこれからも、このスタンスで記事を書いていこうと誓っています。全員を同じように応援することはできないけど、彼らの愛しているこのフィギュアスケートという競技を、自分なりに真剣に見つめながら、演技から感じた衝撃や感動や溢れ出す想いを、ファンという立場からしか書けない言葉で、綴っていきたいと思っています。
それが、私の応援です。

こんなに精一杯応援させてくれて、本当にありがとう。これからもひっそりと応援させてもらえれば、私はとってもとっても、嬉しいです。

よくわからない内容でごめんなさい。このように考える人間もいる、程度に受け止めてもらえたら幸いです。




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