うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

フィギュアスケートほろほろ語り in 3月①

フィギュアスケートに関する番組の感想をほろほろと語るシリーズ。
今回は1月22日にNHKBSで放送された『氷上の演出家 フィギュア振付師 ブノワ・リショー』について。

この日は実は他局で宮本賢二さんを取り上げた番組も放送されていたのですけど、同日に振付師の番組が2本放送されるとは。オリンピックが近いので番組もかぶり気味になるのかもしれないですけど、それにしたってすごい偶然。

こちらの番組は、すっかり売れっ子振付師になった感のあるブノワ・リショーの特集。
振付師と言えば、かつてシェイリーン・ボーンの出演していた番組があったけど、あれは彼女にスポットを当てたというよりその道のプロを子供たちの短期的な指導役として引き合わせる、みたいな感じだったので、ちょっとコンセプトが違ったかもしれない。今回は本当に「フィギュアスケートの振付」にガッツリ焦点を当てた番組。

登場するメンツがすごい。そこそこのスケオタなら皆知っているであろう選手たちばかり。
エヴァ=ロッタ・キーブス、ダニエル・グラッセル、アダム・シャオ・ヒム・ファ…。
エカテリーナ・クラコワは振付の様子も詳細に流れていました。ジャンプの助走のタイミングなどが取れなくて選手と振付師の間で意見が食い違う、という話は以前別の振付師とスケーターのことでも聞いたけど、同じようなことがここでも。自分の意見をしっかり持って食い下がらないクラコワが外国の選手だなという感じでしたが、結局はリショーの案の通りになった様子。

番組のメインは坂本花織選手の振付について。今シーズンのフリーですね。
そうそう、今シーズンはピアノレッスンに戻したんだとシーズン初期は皆思ってたはず。でも本当はこのプログラムが用意されていて、坂本さんはしっくり来なくてピアノレッスンに戻していた。
しかしリショーが説得した様子で、結局今のプログラムで行くことに。女性の自立がテーマとのことだけど、坂本さんのスケートに自由があるからとのリショーの言葉はすごくわかる。解放感みたいなものがすごいのよ。あと、同じく坂本さんのスケートを川にたとえてるのも面白かった。坂本さんのことは妹みたいに思ってるというのも初めて聞いたなあ。リショーと組んで結構長いですものね。

12時間も氷の上に立って振付をするというのもすごい、体力がいるしそのためのトレーニングも欠かせないよね。リモートでの振付の様子も興味深かった。

振付のラッシュが終わって自宅に帰る様子も。奥さんとお子さんいらっしゃるんだ、ミステリアス過ぎて家族が全然想像つかなかったけど。
そしてやっぱりアイスダンス出身なのか。いい振付師ってアイスダンサー率がすごく高いじゃないですか。選手としては21歳で引退して、引退後数年はバーテンダーをやってたというのもびっくり。

冒頭やラストのテロップや、リショーの口から出てくるフランス語。何よりその独特の振付と強烈な個性。スポーツの番組なんだけど、どこかアーティスティックで印象深い番組でした。なかなか面白かったです。


ではでは、また次回のほろほろ語りでお会いしましょう。



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