うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

愛せるようになったのは君のおかげ

給食を食べていたのははるかな昔のこと過ぎて、何が好きだったかはあまり思い出せないんですけど(冷凍みかんかな…)、給食がきっかけで好きになったメニューははっきり記憶してます。

それはカレー。日本の国民食とも言えるカレーです。

実は小学校に入るまで、私は「いわゆる日本のカレー」を食べたことがなかったんじゃないかと思います。
家庭の食卓にのぼっていたのはインドカレーでした。しかも本場インドの材料を使ったいい加減本格的なやつ。
ルーは水っぽくてスープカレーに近く、具は骨付きのチキン、謎の香辛料がたっぷり入っていて、そんなに辛くはなかったと思うのですが、香辛料のため非常に個性的な味でした。

大人の舌にはそれが美味しかったのだと思います。家にお客様が来るときは母がそのインドカレーを振る舞っていましたが、美味しい美味しいと舌鼓を打っておられましたから。
しかし幼児の私の口には、母のこだわりインドカレーはまったく合わなかったのです。どう考えても幼児には早すぎる味わい。ただでさえ今でもお子様ランチ的なものが好物の子供味覚なのに!
晩ごはんがカレーだと知った時の絶望感は相当なものだったのではないかと…。

小学校に入った私は給食にカレーが出ると知って恐怖しました。しかも給食を残してはいけないと、給食の時間が終わっても延々と残されて食べさせられていたので、カレーを残せないとなるとどうしたらいいのかと絶望的な気持ちになったに違いありません。

しかし、恐る恐る食べてみたカレーはとても美味しかった。私は給食によって初めて日本のカレーを食べたのかもしれない。じゃがいもやにんじんがゴロゴロしてる、クリーミーなルーのあのカレーを。
給食がなかったら、私は日本のカレーというものを延々と知らないまま食わず嫌いをしていたかもしれません。好き嫌いが多く食べるのも遅かったので給食の時間は時々辛かったのですが、日本のカレーというものを私に教えてくれたことには今でも感謝です。

母が作ってくれていたインドカレーも今食べたらきっと美味しいのですけどね。私には20年早かった気がします(笑)



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