うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

Fantasy on Ice 2013 in Fukuoka⑭

※この記事は昔書いたものを修正して今更載せています。詳細についてはこちらをご覧ください↓

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舞台にはAIが登場。これまでは歌うだけだった彼女がここで挨拶。
「こんなのないんだから!」と興奮して話すAI。どうやらショーそのものをとても楽しんでいる様子。それが素直に伝わってくる。「呼んでくれた人ありがとうございます」とまで言ってました(笑)。ゲスト歌手がこんなに楽しそうにしてるのって彼女が初めてじゃないかなあ。好感度上がったよ(笑)。関西の人らしく喋りも上手いし。

しかし彼女が出てくるということは、しかもここからフィナーレまでずっとお付き合いくださいって言ってるってことは、あらかじめコラボレーションが発表されていた羽生君がトリ?つまりそれって、まさかステファンが1プログラムしか滑らないの?そんなまさか…
とショックで青ざめていたら、AIの口からは意外な名前が。
今「ステファン・ランビエール選手」って言った?
え?
ステファン?
嘘?
でもステージの横に立ってるのステファンだ。
えええええー?!
ステファンがコラボレーション??!!
まさか!!!

そう、ステファンはこれまで一度もファンタジー・オン・アイスのゲスト歌手とコラボレーションしたことがなかったのです。彼自身のプログラムがどれも素晴らしいので、もうそういう要員としてカウントされてないのだろうと思ってました。個人的には2010年新潟公演のゲストだったゴスペラーズとのコラボレーションは見てみたかったのですが。曲はミモザで←指定
なので、本当の本当にびっくりしました。本当にびっくりしました。驚きすぎて心臓がずっとバクバクしてて、せっかくの世界初公開だったのに、初回公演はほとんど覚えてないくらい。ああ、勿体無い。本気で。

ステファンはいつかのアート・オン・アイスでも着ていた金色のシャツに黒いズボン。シャツは胸元が大きく開いていて、ところどころゼブラ柄が混じってる派手なデザイン。ヴェルサーチだったっけ?シマウマ好きなのかねやっぱり。ある意味トレードマークだし(笑)
曲は「HANABI」。

スイス人である彼が日本語の曲に合わせて滑るのはやっぱり難しいだろうと思う。歌詞は英訳してもらっただろうけど、それでも深いところまでは理解できないんじゃないだろうか、との心配はまったくの無用だった。あまり難しい日本語じゃなかったせいもあるのか、ステファンは実は日本語喋れるんじゃない、と疑いたくなるほど曲の世界観を掴んでいた。掴んだ上に、完璧に音に合わせていた。小気味良いほど音と合った腕の動き。ステファンが花火の中で踊ってるみたいだ。満天の星空に上がる鮮やかな花火。漆黒の空が赤や緑の華やかな色に染め上がる。星の光と花火の光、眩しいくらいの夏の夜。

前転だか側転だか、氷の上で転がってみたり、エネルギーを内側から爆発させるように弾けてみたり、終始ハイテンションで、ステファンのステファンらしい側面が非常によく出ていた。しかもステファンは、このプログラムで四回転を跳んでみせた。それは私の目の前で起こったのだけど、あまりにも鮮やかだったのでしばらく気付かなかった。ステファンが小さくガッツポーズもしてたのに、振りの一部だと思っていた。同じ公演を見てた方2名からは「なんで気付かないの?!」と怒られました(汗)。いや、まったく気付いてないわけじゃなかったのですが、あんまり見事だったので四回転に見えなかったのですよ(汗)。現役選手でもなかなかあれだけ綺麗に跳べないんじゃない?ソチ出るつもりかお前。

四回転を成功させたのは土曜日夜公演だったのですが(成功はしなかったけど日曜日も挑んでた)、この夜公演のステファンの演技は非の打ち所がないと言っても過言ではないほどの素晴らしさでした。これこそがライブ。これが本当のコラボレーション。これまでに見てきたすべてのコラボが吹っ飛ぶほどの「本物」。
AIも呆然として「すごいものを見てしまった」的なことを言ってました。一瞬仕事であることを忘れて素に戻っちゃったような感じ。自分の歌声をあそこまで拾って広げていく光景を目の前で見るのは、我々以上の興奮があったはずです。歌手冥利に尽きたのではないでしょうか。ちょっと羨ましい。
初回公演では演技終了後のステファンのハグに対して「トマト投げないでくださーい」と客に叫ぶ余裕もあったんですけどね(笑)。大丈夫、あの人誰にでもそうだってみんな知ってるから(笑)

演技自体はロングサイドから見る方が全体が掴めて良かったように思います。それもあって土曜日夜公演は神懸かり的な完成度だと感じました。でもショートサイドでも迫力を感じられてまた違う楽しさがありました。私は集中を乱されたくなくて手拍子もせず食い入るように見ていたのですが、日曜日公演でショートサイドのギリギリまで近付いてきたステファンは、そんな私を見咎めるように、煽るような鋭い視線をショートサイドの観客に浴びせてきました。ホラホラもっとノって来いよ、とでも言ってるみたいな。つられて手拍子しちゃったよね(笑)。煽られたのは初めてですよ、ええ。もちろん私に対してじゃないですけど。

今回だけのプログラムだなんて実に勿体無い。可能性は低いだろうけど、またどこかで披露してくれたらいいな。ステファンのことを全然知らなくても、きっとこの演技でファンになっていたと思う。外国人が日本語の曲で滑る時の違和感もまったく無かったし、ただひたすら、この人すごい、もうそれしか言えない。やっぱり全公演取って良かった。世界中全部の公演を見るのは無理でも、手の届く範囲でのことはすべてこの目に焼き付けておきたい。逃す手なんてないもの。ステファンがいちばんスケーターとして成熟している時に同じ空間でその演技を味わえる幸せは、今まさに彼と同じ時代に生き、我が身にある程度の自由が与えられているからこそ手に入れられる、特別な幸せなのだから。

以下次号。

Fantasy on Ice 2013 in Fukuoka⑬

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ファッショナブルスケーターとか何とか紹介されてたっけ。アナウンスでもう誰だかわかる。ジョニー・ウィアー

出ましたレディーガガ。有名な曲ですね、「Born to this way」。衣装も期待を裏切らない。白のレースのスケスケ全身タイツ。あり得ないところがキラキラしてる。肩には毛皮みたいなの付いてる。ジョニー以外には着られない、むしろ着ようとも思わないであろう。
…いや、いたよ1名。スイスの某さんがまさにこの衣装着て真面目な顔で写真撮ってたよ。お前好きだよなジョニーの衣装。純粋に面白がってるのか本当はこんな衣装で滑りたいのか。ああどうせそんな奴のファンだよ←遠い目

しかし2年前の福岡で披露したミラーボールみたいな衣装よりは大人しいと思った。振付もお尻ペンペンとか扇情的なのも入ってたけどわりと普通だった。やっぱり結婚して落ち着いたのでしょうね。それでも普通のスケーターにはそうそう辿り着けない遥かな大地に立ってるけど。

異様な盛り上がりを見せた(笑)ジョニーの後は常連のふたりが清浄な空気を。アレクサンダー・チェスナ&エカテリーナ・チェスナ。衣装もジョニーと同じく白。
プログラムは3年くらい前にもやってたのと同じかな。でも初めてショートサイドで見たおかげで、本格的に演技に入る前の演出がわかって良かった。旦那さんの頬に奥さんがそっと口づけてからエアリアルに入るんですよ。素敵。
何度も何度も見たからネタはすべてわかっているけれど、やっぱり真剣に見てしまう。ショートサイドからの眺めも新鮮だったしね。
そう言えば、土曜日夜公演の席からは関係者らしき人々が通路や舞台袖で演技を見ている様子が何となく見えたのですが、このチェスナ夫妻の演技をステファンが見てた、ような気がする。アート・オン・アイスでも見ていた(かもしれない)のでファンなのかも。チェスナ夫妻の演技終了とともに舞台裏へ消えていきました。チェスナ夫妻の演技の際には照明が当たった場所が一瞬明るく見えるので気付きやすいのだけど、ステファンらしき人がいつから見てたのかはわからないし、そもそも本当にステファンだったかどうかは不明です。

白い衣装の人がさらに続いて、安藤美姫。アート・オン・アイスと同じ、アメージンググレース。でも土曜日夜公演だけはオペラ座の怪人の曲でした。サビが有名なやつ。ってそれじゃ全然わかんないって(笑)
曲も衣装も荒川さんがまったく同じので滑ってたような…と不思議に思ってたら、荒川さんのショーでペアで滑ったプログラムだったらしい。だから衣装も同じなのか。体型は全然違ってたけど。安藤さんが産後の豊かな肉付きだったことを差し引いても、荒川さんはやっぱり痩せ過ぎだよなあ。
銀色のキラキラした石が首もとから腹部まで天の川みたいにあしらわれてる真っ青な衣装で、安藤さんによく似合ってて素敵だったけど、演技はもう全然思い出せない…。復帰は大丈夫なのか、ってレベルだったのは言うまでもなく。
やはり彼女の演技中だけ席を立っている客にまた気付く。何だったのか。安藤さんの時だけ席を立ってしまうなんて、理由はわからないけどやっぱり失礼だと思うな…。ファンだったらそんなことするかなあ…。

第一部に続いて再び登場、ハビエル・フェルナンデス。昨シーズンのフリー、チャップリンメドレーをショー用にアレンジしたらしいプログラム。
さすがに元々競技用だけあって、フェルナンデスが現役の、しかも非常に脂ののった選手であるということをじわじわと感じさせる演技でした。ショーだからセーブしてるだろうけど、軽々として無理のないジャンプや身のこなしには、はっきりと「若さ」がありました。時代は変わったのだな、今オリンピックでメダルを狙える選手はもう次の世代なのだな、と少し切なさも覚えました。
フェルナンデスの魅力はよく出てると思うけど、プログラム自体には競技の時からそんなに惹かれるものがなくて、生で見ても印象が変わらなかったのが残念。

荒川静香タイタニックの主題歌。セリーヌ・ディオン。説明するまでもないですね。歌詞をちゃんと読んだら結構いい歌だった。手首に布を巻いてるのかな、水色の綺麗な衣装。
選曲やプログラムのパターンとしてはいつもの荒川さんなんですが、最終公演の演技はとても良かった。久しぶりに荒川さんにスタオベしましたよ。気合い入ってるのがわかりました。全体的に調子が悪そうだったから、最後は根性見せたのかもしれません。

ところで荒川さんはたいてい第二部のトリなのですが、何故かここで登場。あれ、まだ滑ってない人いない?いつも2回滑る人も1回しか滑ってなくない?まさかこれでフィナーレ?まさかそんな…
あわあわしながら以下次号。

Fantasy on Ice 2013 in Fukuoka⑫

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第二部トップバッターは佐々木彰夫。「ライバルはステファン!」とのナレーションにザワザワする会場(笑)。言い切ったな(笑)

曲はネスカフェゴールドブレンドのCMで使われているあの曲。鼻歌でも歌えばすぐにどの曲かわかっていただけると思うが、文字なので音が出せません(笑)←当たり前
そうか、タンゴだからステファンがライバルなのか。ステファンと言えばフラメンコのプログラムですからな。ってフラメンコかそれ。タンゴもいいプログラム滑ってますけど、ブエノスアイレスの秋。
曲もプログラムも大人の路線なので、お笑い要素(笑)はなし。衣装もシック。両手を上げて跳ぶジャンプ(タノ?)もショートサイド付近で挑戦して見事成功。迫力。失敗した回もあったかな。なかなか好調のようでしたが、もう一歩何かが欲しい、とは思った。

昨年の長岡でもそうだったけど、コアなファンがバナーだか何だかを振りまくり、相変わらずの人気ぶり。

二番手は村上佳菜子。もうすっかり常連ですね。
白い衣装の元気なプログラムでしたが、オフシーズンのせいかなかなかジャンプが決まらない。演技を終えた佳菜子ちゃんが「あーやっちゃった」って顔をしてたのがかわいかった。彼女のその底抜けの明るさはいろんなものの助けになっているのだなあ。まあ、いいことですよね。

日本人が続いて、織田信成。今シーズンのエキシビションプログラム、「ラストサムライ」。これで引退、とハッキリ意思表示してる選曲(泣)。
しかし織田君によく似合っていて、やわらかい着氷も健在。すっごくいいと思いました。織田君って生で見ると全然違う。テレビより断然いい。2年前の福岡公演には怪我で出られなかったんですよねえ。今回は無事出演できて良かった。
しかしどうなるんだオリンピック代表。熾烈過ぎ。織田君が完璧に滑ったら代表の座は結構固いような気もするのですが。全日本が楽しみだけど怖い。
初回公演には恒例の「織田くーん!」という叫び声が上がっていました。有名な織田君ファンらしい。あの声が聞こえると何となく安心します(笑)。

第一部に引き続いて登場のポーリシュク&ベセディン。なんとまたまた新プログラム。私が見たことなかっただけかもしれないけど。
曲は「カルメン」。闘牛士に扮したポーリシュクが、かわいい角をつけた(笑)牛役のベセディンと対決。激しく闘う両者ですが、頭でもぶつけたのか(笑)二人して腕を組んで仲良く踊ったり、かと思えばポーリシュクがベセディンの角を奪ったりして、仲良く喧嘩しな状態。
コミカルだけどスピード感のある、いつもの彼らよりもちょっとスケートらしいプログラムでした。何となくかわいいし、これ好きかも。

この人も二度目の登場、ブライアン・ジュベール。胸のあたりで紐をかけたみたいなデザインになってる青い衣装。これ見た。絶対どっかで見た(笑)
プログラムは見たことあったような、なかったような。ビートな曲でノリノリ滑る、パワー&スピードに溢れたジュベールらしいプログラム。しっかり堪能した。また来日してね。

鈴木明子も再びの登場。アート・オン・アイスの時にも滑ってたシルク・ド・ソレイユの曲。あの時はあまりピンと来なかったのですが、今回むちゃくちゃ良かった。たった1ヶ月で全然違う完成度。すごい。
もしかして、結構近くで見たからだろうか。細かいところまでよく見えた方が迫力が伝わりやすいのかも。でも夜公演の席でもいいと思ったから、やっぱり1ヶ月で仕上げてきたんだろう。これは今シーズンが楽しみ。

以下次号。

Fantasy on Ice 2013 in Fukuoka⑪

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AIは今回も1曲で退場。入れ替わりに、氷上のバレエダンサーによる日本初公開のプログラム、とアナウンスが流れる。
このプログラムは必ず日本でも披露してくれるだろう、と根拠のない予感を胸に、この日まで一切動画を見ずにいた。ついに今日、この目で動くこのプログラムを味わうことができる。

ステファン・ランビエール。「RUN」。

クリーム色のシャツにグレーのパンツ。パンツはサスペンダーで吊っている。戦前の映画の登場人物のよう。
レオナ・ルイスの歌声に乗せて、静かに滑り始めるステファン。客席に一切視線を向けず、ほとんど止まることなく滑り続ける。その目は何物もを捉えず、ただ虚ろな表情で氷上に軌跡を描き続ける。
ステファンいわく、このプログラムは貧しい青年と身分の高い女性との叶わぬ恋を描いているという。私はその物語をまったく知らずに演技を見たけれど、これはたったひとりで遠い何かを想うプログラムなのだと思った。その何かが叶わなかった想いだったのだろう。遠く離れても、その想いは今も生きている。決して手に入ることはなくても。それを痛いほど思い知らされても。
ああ…。物語を知ってから演技を見たかった…。

プログラムの終盤、孤独な滑りを続けていたステファンが、ショートサイドの間近で立ち止まる。でも誰とも目は合わせない。突然ステージの方向を振り向くと、真っ直ぐにステージへ向かって走り出すステファン。思い出を振り切り、明日へと駆け出すかのように。
そしてプログラムは終わる。

ショートサイドの席はステファンの思い詰めたような表情がハッキリ見えてとても良かったです。切なかったけど。日曜日公演は特によく見えました。髭の剃り跡までわかるくらい。私の視力でそれだけ見えるってことは本当に近いってこと。マリンメッセはあまり広い会場ではないから基本的によく見えたけど、ショートサイドは特にリンクから近かったような気がする。
そんな切ない演技なのに、走り出すステファンに笑いが起こっていたのが演技以上に切なかった(泣)。しかも毎回(泣)。確かに笑いたくなる気持ちもわからないではないが(汗)、でもそこは耐えて欲しかった(血涙)。

どうやら福岡の二日間におけるステファンの調子は上々だったようで、このRUNに関しては確かほとんどミスもなかったし、連続ジャンプを軽々決めてすらいました。

そう言えば土曜日昼公演の例のオヤジ、私の超真剣っぷりが無駄に伝わったものか、ステファンの演技はわりと見てた気がする(笑)。

ステファンは前半の最後に滑ることが多いのですが、今回はまだ次がありました。第一部最後に登場したのは荒川静香
相変わらず似たような曲の似たようなプログラム、だったんだろうか。もはやそれすら覚えてない…。ただ、調子があまり良くなさそうでした。オープニングでも転んでたし、お疲れなんだろうか。疲れならまだいいけれど、鉄壁を誇った彼女の体力や技術に翳りが見え始めたような印象は、アート・オン・アイスの時に感じた以上に強くなった気がしました。
前述の通りショートサイドはリンクと近かったので、荒川さんももちろんよく見えたのですが、本当にこれで健康なんだろうかと怖くなってくるくらいの痩せ方だった…。特に横顔を見てそう思った。余計なお世話ですが、本当に大丈夫なんだろうか。心配になってしまうよ…。

第一部はここで終了。20分の整氷休憩に入ります。
初回公演は右隣の席の女の子と喋って過ごしました。初めてショーを見に来たという彼女。羽生君のファンらしい。自分と1歳しか違わないのにすごい、としきりに感心してました。
…19歳だってさ(遠い目)
でもどうやらいちばん好きなのはプルシェンコらしかった。それは是非ソチへ行くといい。ツアー料金100万超えてるらしいけど。
ジュベールの男の色気にうっとりしていたり、好きなスケーターには声を上げたり、素直にショーを楽しんでいる様子が左隣のオッサンとあまりにも対照的で、彼女のおかげでオバサンに怒鳴られたのも気にせず過ごせたし、一期一会のいい出会いだったなあと思います。あまり楽しそうなので、前のめりで見てると後ろの人に怒られるよ、と言えなかったのは反省点ですが、わざわざ言うのも水を差すようだしなあ。でもやっぱり言わなきゃいけなかったよね、ごめんなさい。
ちなみに座席はぴあで取ったそうである。やっぱりぴあがいちばんいい席持ってる気がする。たまたまかもしれないけど。

残り2公演は夜公演から鑑賞されていたAさんとお話ししてました。日曜日公演の町田君の演技には二人して感動。本当の本当に素晴らしかったですよ町田君。こうやって感想を言い合えるのってやっぱり幸せだなあ。

以下次号。

Fantasy on Ice 2013 in Fukuoka⑩

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濃い人、さらに続く(笑)。元気良く飛び出してきたのはハビエル・フェルナンデス。そのうち世界を穫ってしまいそうな4回転ジャンパー。

赤いスニーカーにパーカー。ああああ、これってあのプログラムじゃないか!ノリのいい曲におそらく本人の声で「コールミーハビー!」などと台詞がかぶる。どこまでも陽気。そう言えばスペインの人だっけ。ラテンすげえ。ものすごく自然に陽気。

エアロビクスでよく使用されてそうな曲(オリビア・ニュートン・ジョンの「Physical」とか←これ好き)のメドレーに合わせて動き回るフェルナンデス。やおらパーカーとズボンを脱ぐと、赤いマントに黄色いランニングと短パンという出で立ちに。どうやらスーパーマンの色違いらしく、胸にはどこかで見たようなマークが(笑)。でも書かれている文字はSじゃなくてJ。JavielのJですね。
目まぐるしく変わる曲に乗って、スーパーマン風に飛んでみたり、腕立て伏せをしてみたり。客席の至近距離までやってきて踊ってみたりもしていましたが、土曜日夜公演はこの謎の踊り(笑)が自分の席の真下だったのですごくよく見えました。と言うかフェルナンデスが持って出てくるスポーツバッグを置いていくのがまさにその私が土曜日の夜に座っていた座席の真下あたりで、スポーツバッグから色々小道具を取り出していた関係か、そのあたりで演技をすることがとても多かったのです。まさにフェルナンデス席。太い眉毛もハッキリ見えたよ(笑)。

今度はバッグからペットボトルを取り出したフェルナンデス。ぐるぐる回りながら水を撒き散らす。ホントに入ってるのかよ水。さらに寝っ転がっているところにバケツで水をぶっかけられるフェルナンデス。水たまりできちゃってますけど。このあと滑る人どうするんだ(汗)
ちなみに土曜日昼に水をかけてたのはオーサーだったらしい。目の悪い私には一瞬ジュベールに見えてしまいましたが(汗)←水ぶっかけはステージの近くで行われていたのでショートサイドからは遠くてよくわからなかったのです。近くの席にもジュベールだと思ってた人いたし
ちなみに夜公演と日曜日はナム君が水かけ役でした。

水をかけられて目を覚ましたらしいフェルナンデス、ヘアバンドを巻くと真面目にトレーニング?とにかく運動量の多いプログラム。そして長い(笑)。よくこなせるなあ。でも想像以上に均整の取れた体つきを見ていたら、こんなの朝飯前なのかも、と思っちゃいました。腕の筋肉なんてすごかったよ。でもすごくバランスがいいの。鍛えてるんだろうなあ。
最後は撒き散らした小道具をお片付けして退場。土曜日夜は遠慮なくスタオベしました。あんな近くで堪能できればそりゃねえ。細かいところまでわかって面白かったですし。いやはや楽しいプログラムでした。くどいけど(笑)

再びAIのコラボレーションタイム。AIとの共演が決まった時、迷わず選んだという曲に乗せて滑り出したのは安藤美姫。曲は「ママへ」。
テレビでも何度も取り上げられたので見たことのある人も多いかもしれません。模様のある青い衣装。胸の下にスカーフのような結び目があって一見セパレートのように見えるけど、たぶん普通にワンピース。アート・オン・アイスに比べたら多少絞っているように見えたけど、やっぱり結構ふっくらしてる。

ジャンプも失敗が多かったけど跳んでいました。一度も跳べなかった6月のはじめに比べたらマシかもしれないけれど、やっぱり客に見せられるレベルの演技じゃないと思った。スピードも全然ないし、体も重そう。

そもそも何故「ママへ」なのか。決まった曲の中から選ばなければいけない以上仕方なかったのかもしれないが、何故「生んでくれてありがとう」なんだ。そこは「生まれてきてくれてありがとう」なんじゃないのか。何だか「あなたは私が生んであげたんだから感謝しなさい」とでも言ってるみたいでものすごく抵抗感が…。果ては選曲の理由について「みんな親に対する感謝を忘れてるから」って、あのその一体何様…(呆)

だいたい、子を成すという行為は非常に能動的だと思う。病気だとか犯罪の結果だとかであれば仕方がないが、正直たいした理由でなくとも合法的に堕胎は可能だ。乳児をわざと死なせるのは犯罪だが胎児をわざと中絶という形で死なせても一定期間内であれば基本的に罪には問われない。本当は問われるはずだけれど、問われないことになっているから中絶が成立する。体外に出てくるまでは人間ではない、との共通認識が日本国民に暗に存在しているからこそ可能なのだろうが、いずれ人間になる生き物を体外に出てないからってとりあえず人間とは見なさないとはよく考えるとすごいことである。しかも法の範囲内であればその生死をどうしようが罪に問われることもない。罪に問われたという人の話を聞いたことがないからそうなのだろう。
つまりそれは、出産とは親となる人間が自ら下した決断以外の何物でもない、ということである。しかもとても裁量の大きな決断だ。子供が子供を生んではいけないとされるのは、肉体的成熟の問題もあるが、その決断に対して責任が負えないからだ。自らが産むと決めたのだ。「生んであげた」なんて口が裂けても言ってはいけないし、感謝を求める行為も正直間違いだと思う。

彼女の現在は、自分で選んだ道にほかならない。にも関わらず彼女は、その責任を自分以外に求め、あまつさえ彼女の選択を理解することを暗に強要さえしているのである。「ママへ」などというあざといとしか言えない選曲はその最たるものだ。その「戦略」に乗っかって、子育てに対する理解がないとかお母さんを応援したいとか、何言ってるのかわからない人物や団体が彼女を擁護するのもかなり不気味。組織の構成員として勤務したことのないであろう安藤さんの産休やら育休やらに対する批判に本気で耳を傾ける価値があるのかどうか。制度は確かに必要だよ。でもね、休んでる人の穴を埋める人たちの苦労って考えたことある?一方的な主張だけでは制度は成り立たない。
彼女には「スケートのために子供を諦める」という自由もあったのだ。それを諦めなかったのは彼女自身の選択だ。子供もスケートも諦めたくないのなら彼女の好きにすればいい。それは自由だ。それを「自分は子供がいるから周囲の人間は自分に気を遣って当たり前、自分が好きに行動して当たり前、誰かを巻き込んでも当たり前」と悪びれもしないから批判が噴出したのだ。
母親や出産を神聖視する精神を利用して、子供がいることを免罪符に好き放題する人間。個人的には最低だと思っているが、安藤美姫はそういう生き物になってしまったように見える。不思議なほどの開き直りもその結果だろう。なのにまだ「女の子」を強調するあたりがどうにも…。子供を生んだらいろいろ許されると思ったのだろうな。関係ないからそれ。

それでもお子さんを責任持ってそれなりに育てているのならスケーターとしてどれだけ応援できなくなってもまだいいだろうと思ったが、お子さんの自立を促す目的だと思われるものの「だって乳児でしょ?」と突っ込むしかない子育て論を目にしてしまいもう擁護の余地なしだと思った…。お子さんがぐれないことを切に祈ります…。

観客もそんな安藤さんに既にウンザリしていたのか、思った以上にスタオベが少なかった。それどころか白けた空気が漂ってすらいました。でも仕方がないと思った。本当はみんな祝福したかったはずだ。だけどそれまでも、そしてその後も、あの立ち振る舞いではファンの心が離れてしまっても仕方がないと私は思った。本当はこんなことになって欲しくなかったが。
ジョニーの旦那さんは隣の女性に付き合わされたのか一緒にバナーを振ってましたが、きっとジョニーが安藤さんと仲がいいからでしょう。そんな人たちもいたから良かったけれど、実は彼女の演技の時だけ席を離れていた客も見掛けた。ファンが写真でも撮りに行ったのかと思ったけど、そんな許可を得ているファンならもっと近くで見てるだろうし、あまり考えたくないけど彼女の演技を見たくなかったファンなのかも…。それってあまりにも強烈な「拒絶」だ。

ナンシー関ならこの騒動を的確に斬ってモヤモヤを一掃してくれたんだろうな、などと叶わぬ夢を抱きつつ、以下次号。

Fantasy on Ice 2013 in Fukuoka⑨

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ジュベールの次に登場したのは町田樹。至福の時間が続きますな。

プログラムは確かプリンスアイスワールドで初披露した「白夜行」。東野圭吾の長編小説で、映像化もされた人気作ですね。ファンから絶賛されていたので、福岡でも披露してくれることを期待して小説を読んで予習していました。
正直小説の方は「いい加減○○○れやこの○○○!」とイライラしっぱなしのストレスフルな作品で、面白くないわけじゃないんだけどどうも東野圭吾は自分には合わない、と改めて思ってしまう結果となってしまったのですが(ガリレオは好きだけどもさー)、でも読破しておいたおかげで町田君の演技に様々なイメージを重ねることができたので良しとします。

絶品でした。映画かドラマのサントラでしょう、日本人らしい哀切を帯びたメロディーに乗せて氷上を舞う町田君。青いシャツ、血に染まったかのように赤い、片手だけの手袋。衣装も振付も照明も、すべて町田君のアイデアによるものだそう。
夕暮れの図書室。切り絵細工。たったひとつの思い出。振り向かない背中。クリスマスの色に染まる街。あまりにも遠い太陽の光…。
町田君の演技は、物語の美しい場面だけを切り取って圧縮したような、寂寥感と切なさに満ちていました。まるで海に降る雪のように、美しく、でも虚しい、静かに幕を引いていくひとつの悲劇。

土曜日昼公演もスタオベするほど良かったのですが、日曜日はそれを上回る出来でした。私の周囲はほとんど全員立っていたんじゃないだろうか。ジャンプやスピンも文句無しだったけどそれ以上のものがありました。相当気持ちを込めていたのでしょう、滑り終わった町田君もそっと涙を拭っているように見えました。
ステファンを除けば、この福岡公演で最も素晴らしかったのがこの最終公演の白夜行です。テレビカメラが入っていたのが土曜日夜公演だったというのが心の底から残念。土曜日の夜はジャンプも決まらずあまりいい内容ではなかったので。
…それでもオリンピックの出場枠は各国3人までという現実。町田君、応援してるからね。

町田君の余韻が残る中、ステージにはAIが登場。ファンタジー・オン・アイス恒例のコラボレーションタイム。
コールされたのは鈴木明子。ファンタジー・オン・アイスには毎回出演してるけどコラボは初めてじゃない?
ハッキリした濃いピンクの衣装は印象に残ったけれど、プログラムはいまいち思い出せず。コラボレーションなんて基本その場限りのことだし、滑り込んでいないのも仕方がないかもしれません。
曲はかなり最近何かのCMで使われていたと思います。どうやら今回彼女が歌った曲の大半は新しいアルバムから選出したものらしい。一種のタイアップですかね。

AIは1曲だけで退場。代わりに登場したのはジョニー・ウィアー。もちろん黄色い悲鳴。
今回ももっっのすごい衣装で登場かと思ったら、意外にも黒一色、とてもシンプル。髪型も普通のオールバックで、メイクも薄め。おまけに曲は白鳥の湖
これは…、久々の正統派ジョニー。下品さと紙一重な派手さもジョニーらしいけど、こういうシンプルなジョニーがいちばん美しくて好きです。
プログラムも正統派。これショートプログラムにでもするつもりだったのかなあ。とても気合いが入ってた。本気のジョニーが見られて嬉しかったです。ジョニー結構好きだったんだよね。競技者だった頃はかなり応援してました。

そう言えば、土曜日昼公演で私が座っていた席の前方のプレミア席の中央に、外国人の男性が座っているのが見えたのですが、どうもジョニーの旦那さんに似ているような、と思っていたら、本当に旦那さんだった様子。一緒に来日してたんですね。旦那さんは夜公演で通路を歩いていたり(緑色のシャツだった)各公演の休憩中等にファンに囲まれて記念撮影していたり、かなり無防備にいろんなところをウロウロしてました。5回くらい見かけた(笑)。しかも最後に見かけた時は何故か会釈された(笑)。何故(笑)。今回のネタの神様からの使者はジョニーの旦那さんでファイナルアンサー(笑)。

続いてはオレクシイ・ポーリシュクとウラジミール・ベセディン。来ましたアクロバットペア。
なんと新プログラム。酒瓶を離さないどうしようもない飲んだくれに扮したポーリシュクと、酒をやめさせようとする奥さん?を演じるベセディン。ベセディンはとってもかわいいロシアの女の子の衣装。でも超ムキムキ(笑)。相変わらずの出オチっぷり(笑)。

振付はほとんど瀕死の白鳥(彼等の代表作)と一緒なんだけど(笑)、物語がわかりやすいだけに白鳥とは別種の笑いが。悲壮感の漂いまくる音楽が更に笑いを誘います。小道具の酒瓶がとてもいい味を出していました。無表情で酒瓶を蹴飛ばすベセディンと切なそうに酒瓶に手を伸ばすポーリシュク(笑)。ベセディンの頭上での倒立は酒瓶を持ったままなので余計に難しかったと思うのですが、難なくこなしているあたりさすがプロ。
女子しか見ない隣のオヤジも彼らのことは結構見てたような気がする(笑)。

濃い面々が続く(笑)。黄色い悲鳴とともに現れたのはフィリップ・キャンデロロ。相変わらずすごい人気。

彼は土曜日昼公演だけが違うプログラムでした。新しいプログラムだそうで、白いシャツに黒のベストという定番の伊達男スタイル。プログラムも定番な感じで、お客さんをいじりまくり。楽しい。

土曜日夜と日曜日は「ブレイブハート」。私はこれを写真でしか見たことがなく、実際の演技は初めて。
顔の半分を青く塗り、チェックの布を腰に巻き、マントを羽織り長い棒を手にしたキャンデロロ。衣装からするにイギリスの話ですかね。映画見てないので…。
ジャンプはもう2回転がやっとな感じで、技術に関しては全盛期と比べるまでもないでしょうが、そんなのどうでもいいと思わせるストーリーテラーっぷりでした。映画全然見てなくても物語が目に浮かぶ。スケートと言うより舞台のようでした。長いプログラムなので飽きちゃうかと思ったけど、なかなかどうして感動した。この人やっぱりすごいな。今でも熱いファンがいるのはよくわかります。
ギャグの入る余地のないプログラムだったのですが、最後まで真面目で通すかと思ったら、衣装のスカートめくって見せたりしててやっぱりキャンデロロはキャンデロロでした(笑)。

以下次号。

掃除時間の飛行実験

今週のお題「もしも魔法が使えたら」

たぶん小学校1年生の時の文集に「もし◯◯になれるなら」みたいな項目があったと思うのですが、私はそこにこう書いています。

「魔法使いになって好きなところへ逃げたい」

前半は子供らしい発想ですが、後半がなんかヤバい。逃げたいってどういうことですか。何があったのお前(汗)。
…この頃私はいじめに遭っていて、学校にいてもいないことにされてたし、普通のことをやってるつもりでも馬鹿にされたり叱責される毎日でした。ああもう、こんな納得いかないことばっかりだったら、そういうことが起こる度にどこかへふっと逃げてしまいたい、そう思ったとしてもおかしくはないでしょうな、まあ。7歳くらいの頭ではそれが精一杯の理想だったのかも。
ちなみにこのいじめはこの後も数年間続くわけですが、それはつまり、こんなじわじわヤバいことを文集に託すほど悲鳴を上げてても、ずーっと放置されてたってことです。誰かの心がぺしゃんこになって、人生が無茶苦茶になっても、「自己責任。自分には関係ない」って言ってるのが人間、ということを私は6歳にして悟ったわけですよ。そりゃ基本的に誰も信用しないわな、自己弁護するわけじゃないけど…。人生などどこまで行っても満足するものではないのかもしれませんが、日々つきまとう虚無感が生まれたのはこの頃だったように思います。やれやれ。
放置しない人が現れたので今も私はこの世に在るけれど、その人が現れなかったらさてどうなっていたでしょう。知らない他人を見つめるように時々そう思ってしまう。「自分には関係ない」論はその後も何度も食らってきたけど、放置しない人の存在を思い出す度に、それがどれだけ残虐なことであるのかを改めて考えてしまいます。

結局魔法使いにはなれずに大人になりましたが、常に現実逃避し続けている大人にはなりました(笑)。めでたしめでたし。って違うだろ(笑)。

というわけで、やっと本題。誰もが一度は「魔法が使えたらなあ」と考えたことがあるのではないでしょうか。私は大人になった今でも時々思います。

アイスショーの座席の段差が緩く、前や隣の席の人の頭や体でリンクが見えない時は、そっとその人たちを透明にしたり。
どう考えても休憩時間中にトイレの列が捌けそうにない時は、そっと時計の針を巻き戻したり。
え、今年の全日本は東京?どこだよ調布って。交通費が出せるかああああ!そんな時は瞬間移動。家の玄関を開けたらそこはもう東京!呪文は相当長くなるけど平昌だってスイスだって頑張れば行けるよ!

…全部スケート関連かい(笑)。確かにほかに今情熱傾けてるものないからな(汗)。元々ゲーマーだったので(もう長い間遊んでいないけど)マジックポイントは限りがあるもの、とどうしても思っちゃうので(笑)、ここぞ、という時に使いたいという思考になっちゃいますね。何だそりゃ。
いやいやつまりね、ずっと美しい生き物に変身したままでいるとか、家を豪華にしちゃうとか、魔法が継続され続けていないと意味がない、ただのごまかしでしかない系の魔法はあまり使いたくないのよ。バレないために一生魔法を使い続けなきゃいけないでしょ。それは大変だし、たぶんそういう目的で使うもんじゃないんだよ魔法って。なんとなくだけど。それから、この文明の発達した現代において、杖から炎が出たり吹雪が出たりしたところで、おそらく何の役にも立たないでしょう。かっこいいけどね。だからそういうことにも使わない。
そうじゃなくて、ここで偶然が起こせたら事態は解決するのにとか、魔法でも使えたら言葉では争いになる何事かが円満に解決するのにとか、そんな「何とかしたいんだけど何ともならない、ただちょっと力を貸してもらえれば解決する」時にこそ、こそっと使えたらいいのに、と思うわけです。

たとえば。
部下に常軌を逸して理不尽な叱責をする上司をみんな見て見ぬ振りをしてたけど、あらあらなんでこんな偶然が、その一部始終をたまたま出張がキャンセルになってぶらりと社内を歩いていた社長にたまたま見られちゃった!とか。
サービス残業の嵐がちっとも改善されない事業所で、まさに出勤簿的なものを改竄させられているその瞬間に何故かたまたま客として労基の人がやって来て、「これはどういうことでしょうホホホ」みたいな展開になるとか。
混んでる電車の中で座席を占拠してる人の荷物が、「もうあんたとはやっとられんわ」とか呟いて勝手に歩いて電車を降りていっちゃうとか。
突風でずれちゃった人の髪の毛に見える帽子を、バレないようにそっと元に戻してあげるとか(汗)

そういう偶然?を生み出すための魔法なら、むしろガンガン使っていいような気がするのですよ。だってそれこそが魔法なんだと思うもの。不可能を可能にするんじゃなくて、ちょっとの力で可能になることを可能にして、理不尽や不都合や不可解を解決していくもの。

でもそんなのは、本当は個人の意識が変わればどうにでもなるもののはず。変わらない意識を変えるものは魔法しかない、と考えるのはひたすらむなしいことかもしれない。それに、魔法の力で誰かが助かっても、その代わり助かるはずだった誰かが助からなくなるのかもしれないわけで。
「そんな都合のいいことあるわけない」なんて結局現実的に考えてしまうところが私の良くない癖で、空想も妄想も大好きなわりには面白いことは何も考えつかなかったな。そうだねえ、せめてUSJに行って魔法使いのふりだけしてみたい(笑)。ハリー・ポッターは話がドロドロしまくってきたあたりから読むのが辛くなって投げ出しそうになったんですが、「◯◯のために読んでくれ」という友達の説得に負けて最後まで読んだところ、「作者が本当に書きたかったのは◯◯◯の物語じゃないのかな」と思うほど◯◯◯◯にガン泣きしたので、未読の皆様も是非◯◯◯◯◯のために最後まで読んでみてください。有名過ぎる作品ですし、今更私がお薦めするまでもないとは思いますけど。

暦の残りは瞬く間

お題「2017年上半期」

今更載せてる福岡旅日記はまだまだ続きますが、とっても長いので(汗)、ちょっと休憩して別の話題を。また明後日くらいからしれっと再開いたします。まあ再び福岡でファンタジー・オン・アイスが開催でもされない限り需要はないのでしょうが、自分の記録として。

そんなわけで、長かったようで短かった2017年もほぼ折り返し地点。とりあえず年内は平穏に、という私の願いも虚しく、今年も激震の1年となりそうで、私は疲弊し過ぎていっぱいいっぱいで、日々異常なほど疲れています…。なーんでこんなに色々起きるかな(泣)。
この半年間、異常なくらい貧乏だったし、ほとんど人に会わなかったし(声をかけてくれた人がいたと思ったら…むにゃむにゃ…)、そもそも友達がほとんどいなくなっちゃったし(誰に連絡してもガン無視だったり誰からもまったく連絡も来ない時点で…むにゃむにゃ…)毎日毎日ただ目の前のことをこなすので精一杯で決してサボっても怠けてもいないのに、ああそうですかどうせ人間のクズですよ、と開き直りたいけど激しく落ち込むしかない事態には追い込まれるし、ついには命懸けで楽しんでた趣味にもさほど心が向かなくなり…。いつまでドン底が続くんだよ、と口からエクトプラズムが出っぱなしのままで過ごしてきたように思います。3年くらい前からじわじわこの状態に陥り始めたので、もうそろそろ底では、と薄く期待はしているのですが。さすがにこれ以上続いたら無理ですよ、いくら神様にボコボコに殴られながら生きてきた私でもさ…。無理(泣)。

とにかく目の前に迫りつつある問題は解決しなければならないし、そういう状況に追い込まれることでもしかしたら軌道修正の機会が持てるのかもしれないし、とにかく新しいステージを見つけなくちゃ、という気持ちではありますが、多分こういう状況の人につけこんでくるのが宗教とマルチ商法なんだろうねえ。いくら勧誘しても無駄ですけど。どれだけ疲弊していてもその辺は冷静に考えられるっつーの。やれやれ。「羽生結弦様を信仰しておりますので」とか言ってみたら納得してくれないかな(笑)。この荒んだ現代に降臨した阿修羅様でございますよ!とか何とか言って(笑)。無理か(笑)。てかくだらないネタにしてすみません…。

まっっったく先の見えない状況ではありますが、見切り発車で始めたこの底辺のブログが何だかんだと支えにはなっているような。更新は大変と言えば大変だけど、更新できると自分が楽しい。今日は渾身の記事が書けたぞ、と自画自賛したり(でもだいたいそういう記事が書けた時のアクセス数は笑っちゃうほどしょぼい←そもそもがしょぼいのでドングリの背比べ←気にしないのが続けるコツかもしれないとうっすら思う←つまり自分が楽しいだけの底辺ブログですごめんなさい)、何なんだこのつまらん記事は、と後から頭を抱えたり。やっぱり書くことが好きなんだな、と実感した次第です。とりあえず2017年の後半も更新が続けられたらいいなあ、いや続けていこう、今確実に思えるのはそのくらいかな(泣)。

アイスショーも一度しか行けなかったし、やっと見に行く勇気が出てきた競技もローカル大会に一度行っただけなので、今年の後半は是非再び何かを見に旅に出たい。NHK杯かグランプリファイナルか全日本のいずれかには1日だけでもいいから行けたら、と願ってはいるものの、この何もかも先の見えない状況では計画すら立てられず、そもそも経済状況が上向くともまったく思えず、1年を振り返った時に悔しさのあまりスーツケースを破壊したり正月前なのに飾ってある鏡餅をこっそり食ったりしていないことを祈って、2017年前半の締めくくりとしたいと思います(泣)。頼むよネタの神様←祈る相手そこかい

Fantasy on Ice 2013 in Fukuoka⑧

※この記事は昔書いたものを修正して今更載せています。詳細についてはこちらをご覧ください↓

usagipineapple.hatenablog.jp

 

個人演技のトップバッターはナム・グエン。確かバンクーバーオリンピックエキシビションに出てた子だよね。まだ子供なんだけど、あの時の印象に比べるとやっぱり大きくなってる、という感じが。
羽生君やフェルナンデスと一緒にオーサーコーチの指導を受けている関係で今回滑ったんだろうけど、カナダの将来は安泰だなって感じの演技でした。スマイルともう1曲有名なやつ、両方マイケル・ジャクソン?曲調が変わってからの不敵な踊りっぷりなんて既に大物感が。ほんの子供にしか見えないのに、末恐ろしい。

二番手は郡山智之。2年前の福岡公演も福岡出身の中庭君と南里君の引退公演(南里君はプリンスアイスワールドにも出てたから現役引退って意味だろうけど)を兼ねていたけど、今年は彼がその枠で出演しているようです。
曲はリバーダンス。私は彼のことを名前しか知らないと思っていたけど、プログラムを見ていたらどこかで演技を見たことがあるような気がしてきた。日本人男子でリバーダンスと言えば本田武史ですが、どうも本田君と違うイメージのリバーダンスに記憶があるので、それがこれだったような。勘違いかもしれませんが。たぶん全日本?うーん。

彼の代表作というだけあって、たいへん見応えのあるプログラムでした。とても気持ちがこもっているのも伝わってきたし、回を追うごとに良くなっていって、日曜日はスタオベしたかもしれない。音によく合ったステップは非常に秀逸で盛り上がりました。最後の舞台にふさわしい演技で締めくくれたんじゃないでしょうか。日曜日はたくさんのスケーターが袖で見ているのも見えました。いいものを見せてもらえて良かったです。

続いては今井遥。土曜日と日曜日で違うプログラムを滑ってくれました。
土曜日は今シーズンのショートプログラムだったかな、メンデルスゾーンの上品な曲。プログラムも上品でいい。衣装がむちゃくちゃかわいかった。薄いピンクと白で、ふわふわとして、彼女にとてもよく似合う。遥ちゃんは衣装がいつも本当にかわいい。女子の中では彼女の衣装がいちばん好き。
日曜日は以前も滑ってたエキシビションプログラム「朝からゴキゲン(←だったかな)」。オレンジの夏らしい衣装。実は金曜日にリハーサルの様子をテレビが放映した時、リンクで流れていたのがこの曲だったので、今回もコレなのかな、とわくわくしていたらメンデルスゾーンで、なんだか狐につままれたような気持ちだったのですが、やっぱり滑る予定だったのね。このプログラムかわいくて大好きなのです。

土曜日昼公演はいい出来だったのですが、あと2公演はミスが目立ってしまって残念でした。土曜日にスタオベしておけば良かったな、ちっ。

そう言えば土曜日昼公演の左隣の席には家族連れらしい2人だか3人だかが座っており、私のすぐ隣が父親?らしき男性だったのですが、この男性、どうやらさほどスケートに興味がないらしく、男子スケーターの演技の際はあからさまにDSだかなんだかを取り出してリンクを見ようともせず、その反面女子スケーターの登場時には身を乗り出すようにして見始めるという、絵に描いたようなヒヒオヤジ。「なんでお前がそんないい席に座っているのか」と正座させて問い詰めたくなるようなクソオヤジだったわけですが、このオヤジがやたら「かわいいな」を繰り返していたのがこの遥ちゃん。遥ちゃんの可愛さがわかるとはオヤジなかなかやるな、とちょっとだけ親近感を覚えたのだが、本当にこの一瞬だけ。興味がないならどうぞお帰りください。この距離だしお前の態度に気付いたスケーターもいるんじゃないのか?(怒)

目の保養タイムが続く。彼が出演すると知って非常にテンションが上がっていたのですよ私は。というわけで(どういうわけだ)ブライアン・ジュベール

ジュベールの衣装はカラフルな水玉が刺繍されたつなぎ。絶対どこかで見たことあるやつなんですけど。でも新しいプログラムって言ってなかったか?ジュベールの物持ちの良さにはいつも感心する。決して使い回しだなんて…ゲホゲホ。

このプログラムのスタート位置はショートサイド中央あたりのプレミア席の間近。ちょっと客席に視線を投げただけで悲鳴が上がるほどの美形である、暗がりの中をジュベールが近付いてきてすぐそばでスタートポーズを取ったら、そりゃ黄色い声も出したくなるであろう。…しゃがんで片膝をつき音楽が鳴るのを待っていたジュベールが、その声を聞いて思わず吹き出しているのを見てしまった時の私の気持ち。

クッッソかわいい…←真顔

ジュベールの笑顔の破壊力は凄まじい。非常に端正な顔立ちであるだけに、全人類の半分(=女性)の本能に揺さぶりをかけるような笑顔は想像を超えた何かであり、まさに天井知らずの威力である。そんな大袈裟なことを真剣に考えたくらいあの吹き出しちゃってる顔はかわいかった。当日券バンザイ。

だがそれ以上の衝撃が日曜日に待っていた。例のごとくショートサイドの客席の間近で待機するジュベール。音楽が流れ出すとともに立ち上がったジュベールは、ジュベールは、立ち上がったと同時に「ニカッ」と笑ったのである。「ニカッ」と。
もうね、スタオベするしかないと思いました。ジャンプ全部失敗でもスタオベしようと思いました。何だあれ。反則だろあんなの。もしかしたらまたファンの悲鳴に笑っちゃったのかもしれないが、ジュベールの不思議なほど邪気のない笑顔は人類の至宝なのでどうでもいいです。

そんなわけで今回もしっかりジュベールウイルスに感染(笑)。何なんでしょうねこの人。よく考えなくても今年で29歳のフランス人男性がかわいくて仕方なく思えるなんて地球はどうかしている←どうかしているのはお前だ

プログラムは男性ボーカルのフランス語の曲。何だか色気のある曲で、これまでのジュベールにありそうでなかった感じ。近くで見るとジュベールの肉体は実によく鍛え上げられていて、細身が多い男子シングルのスケーターの中ではかなり線が太い。そんな肉体が放つ技の数々は力強くて見応えがありました。ショートサイドに向けて演技してくれることが多かったので、前回の福井以上にジュベールが堪能できて満足ですええもう。

以下次号。

Fantasy on Ice 2013 in Fukuoka⑦

※この記事は昔書いたものを修正して今更載せています。詳細についてはこちらをご覧ください↓

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照明が落とされた会場。響き渡る歓迎のアナウンス。
ファンタジー・オン・アイス福岡公演、2年ぶりの開幕。

聞き慣れたメロディ(今は亡き某格闘技のテーマ曲だ、と身内が何度か主張していたのでそうだと思ってたんだけど、どうも全然違うみたい。確かにちょっと似てはいるけど)が流れ出すと、今年もファンタジー・オン・アイスを見に来たんだな、という実感が一気に湧いてきます。神経が高ぶる。
コールとともに登場する出演者たち。今年のオープニングの衣装は黒で統一らしい。人気スケーターが登場するたびに黄色い悲鳴が上がります。
そういえばショートサイドで見るのって10年くらい前に行ったプリンスアイスワールド以来かもしれない。ほぼショートサイドに近いくらいのロングサイド端、というのはあったんだけど。スケーターがこっちへ向かってくる感じは何とも言えずドキドキする。

ステファンは安藤さんの次に登場することが多かったので、今回もそうかなと思っていたら、安藤さんの次が羽生君で、不意を突かれてちょっと慌てました。羽生君のダイナミックなジャンプにも気はそぞろ。見たいのに羽生君(泣)。だってそろそろ出て来なきゃいけないはずだもの、あの人物が。
そしたらホントに羽生君の次だった。そんなわけでステファン登場。髪長いまんまだ、良かった←長い方が好き
ステファンはオープニングから動きにキレがあって、調子が良さそうな感じでした。

最後に荒川さんが登場したあとは、スケーター全員によるリンク全体を使った群舞。1列になってぐるりと滑ったり、様々なフォーメーションで魅せてくれました。ロングサイドの方が全体がわかって良かったかもしれません。
確かリンクを斜めに使ってスケーターが並ぶ振付があったと思うんですが、その時リンクの中央あたりにいたステファンが、スケーターたちの間をすり抜けていく荒川さんとハイタッチ?してそのままくるくる回っていた。荒川さんにくるっと回された感じで。変な人形みたい(笑)←意味不明の感想だがそう思った

群舞の最後はスケーター数人でいくつか列を作ってショートサイドの方へ寄って来るのですが、ステファンは最もショートサイドに近い列で、しかも土曜日昼公演は私の目の前が定位置。本当の本当に目の前。誰よりも巧みに、小気味良く踊りながら近付いて来るステファン。曲が終わってもしばらくその場でポーズを取っていたため、かなり長い時間ステファンを真正面に見ることができました。しかも私の目の前の席は空席。プレミア席の2列を除けばの話ですが、一瞬目が合っていると勘違いできそうな(笑)くらいの目の前っぷり。もしスイス国旗を振ってたら100%気が付いただろうと思うほどの。
…今回も当たり前のようにこういう席を当ててる自分に素直に感心した。いい席を狙って買ったぴあでもなく、かなり確実に確保できる先行販売でもなく、完全に博打の当日券で当ててるあたりもやっぱり、という感じ。基本的に狙わない方が強運度が高いような気がするので。ステファンに関しては自分の意志でどうにかできないみたい。逃げたら連れ戻されるし、でも狙ったらうまくいかないし。どうすりゃいいのさ(遠い目)
あまりにも狙ったかのような席だったため、衝撃が大き過ぎて土曜日昼公演は全体的にあまり記憶がありません。ショートサイド、S席でも思ったよりリンクに近い。近いから、暗くてもハッキリ顔がわかるのです。もちろん嬉しいんだけど、それを通り越して思考が停止。これがプレミア席だったら心臓も停止するんだろうね←ありえそうで笑えない
ちなみにステファンの列にはジュベール、安藤さん、荒川さんの4人がいて、日曜日公演はジュベールが近くていい目の保養でした。

スケーターたちが退場すると、ステージに今回のゲスト、AIが登場。歌は知ってたけど顔は知らなかった。名前は知ってたけどこの歌やあの歌を歌っていたのがAIだとは知らない、というレベルの私はそれほどゲストには期待していなかったのですが、声量もあるし上手いし、歌の「感じ」がなかなかショーに合ってて良かったです。最初に歌ったのは激しいけど暗い照明が似合うような曲で、出だしから大人向けの雰囲気で進んでいる今回のオープニングにはピッタリでした。

このパートでメインポジションをつとめていたのは羽生君。ひとりショートサイドに近付いてきて華麗にスピン。時間も長い。羽生君ファンには至福の時間だったに違いありませんが、私はその後に出てくるステファンが気になって羽生君に集中出来ず。目の前なのにー(泣)。集中させてくれえ(泣)。
ステファンは確か男性ばかりのグループで登場してきて、最後は彼らがリンクの中央でポーズ取ってオープニング終了。夜公演はここが近くて良かった。たぶんステファンとジュベール、フェルナンデス、あとジョニーだったんじゃないかと思うけど、ステファンしか見てなかったのでよくわかりません、すみません。

今年の群舞の振付は多忙のナハロさんに代わってデヴィッド・ウィルソンとブライアン・オーサーが手掛けたとのこと。キム・ヨナを金メダルに導いたあのコーチと振付師だと言えば、スケートに詳しくない人たちでもピンと来るかもしれません。何気に大物なんですけど。
スケートを知り尽くしている二人の手によるものだったせいか、動きに無駄がないし、スピード感と華やかさに加え適度に艶があって、オープニングから見応えバッチリ。とても気に入りました。でも来年は違う振付になってしまうんだろうな。今年のファンタジー・オン・アイスはこの福岡公演のみだし、今回だけなんて実にもったいない。
しかし気に入ってるわりにはあまり思い出せなくて悲しい。既にもう何ヶ月経ったかわかんないくらいだし(泣)。もしかしたら事実と全然違うことを書いてるかもしれませんが、その場合はごめんなさい。

そう言えば土曜日昼公演だったと思うけど荒川さんが転んでいた。ショートサイドに4人が近付いてくる時だったかなあ。あまり転ぶ印象がない人なので結構びっくりしました。あと、なんか動きの違う男の子がいる、と思ったら町田君だったり。やっぱり踊れるっていいですね。

以下次号。