うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

Fantasy on Ice 2015 in Shizuoka⑩

※この記事は昔書いたものを修正して今更載せています。詳細についてはこちらをご覧ください↓

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土曜日は浜松に戻って1泊。やっとこさホテルに着いてお風呂にでも入ろうと思ったら、しまったクレンジング一式忘れた。財布が死にかけなのに…と半泣きでホテル内のコンビニに買いに出ました。
お泊まりセット的なものと夕食のヨーグルトを購入して部屋に戻る。その日特別にお金がなかったのもあるけど、そもそもこの頃私の家での夕食はだいたいヨーグルトひとつだけでした。いつでもお金がないんだ…。ガハッ。

疲れていたので爆睡。翌朝は化粧しようとしてアイブロウが無いことに気付き、昨夜のコンビニに再び足を運ぶ羽目に。頼むからこのすっぴん状態を見られませんように、と祈りながら急いで買いましたが、たぶん気にする人なんていなかったと思います(笑)。
朝食は非常に美味しかったです。うなぎ入りのごはんがあったし、ケーキも小さいながら本格的な味でした。しっかりホテルの名前が入ったプレートがささってましたよ。それなりのホテルはだいたい朝食も立派なので、ガッツリ食べて昼食代を、可能だったら夕食代まで浮かすことができて非常にコストパフォーマンスが良い。ということにしておきたい(笑)。たまには贅沢しないとやってらんないっすよ…

日曜日はAさんと合流して駅まで歩きました。愛野駅に到着すると、改札にも入れないくらい人が溢れているではないですか。何でも、JRの沿線で火災が発生し、電車のダイヤが大幅に乱れているとか。これは当分無理だ、とコンコースを埋め尽くす勢いの人の群れを見て諦める私とAさん。どこかお店にでも入ろうと思ったけど、カフェとかファミレスの類いが見当たらない。仕方ないのでずっと駅にいました。
Aさんと喋り倒しているうちに電車は無事に動き出した様子。とにかくものすごい人の数だったので、何本か見送ってから乗り込みました。Aさんとはここでお別れ。今回もありがとうございました。ひとりじゃなかったおかげで非常事態でも慌てず楽しく過ごせましたよ。

やっとこさ乗れた浜松行きの電車ですが、ダイヤが乱れた影響で駅のすべてのホームに電車が停まっていてこれ以上入れないとかで、かなりの長時間動きませんでした。座れて良かった…。この暇な時間を利用してショーの内容についてのメモを書いたんですが、まさかそれが1年経ってこれだけ役に立つとは(泣)。何かを予感したわけではないと思うけど、この静岡以降毎回メモをとるようになりました。いや、やっぱり何かを予感してたとしか思えない…。

浜松を観光して帰るつもりだったのに、すっかり予定が狂ってしまい、ホテルに預けていた荷物を引き取ると、急いで名古屋方面へ向かって在来線に乗る。既に予想到着時刻を二時間は過ぎてたと思います。Aさんに頂いたお土産を早速開けてもりもり食べる。だって予定外の出費(お泊まりセットとアイブロウ)がかさんで夕食代が出せる状況じゃなかったんだもん(泣笑)。それに、名古屋駅でどうしても行きたい場所があったんですよ。そのための予算だけは死守したかったのです。

確か豊橋で乗り換えたんだけど、慌てた私は何故か名古屋ではなくどこか途中の駅(どこか忘れた…)で降りてしまって、またまたタイムロス。知らない土地の静かな駅は本当に寂しかった…(泣)。て言うかアホやがな。そんなわけで、名古屋駅に着いた時はもう9時回ってました…。出発前に名古屋駅で暇を潰せる場所も色々探したのに、そんな必要まったくなかった…。
でも、あのお店だけはどうしても行かなければならない。名古屋駅に到着するなり、私はある喫茶店に向かって急ぎました。その喫茶店の看板メニューに会いたくて仕方なかったのです。
何とかラストオーダーに間に合い、ウエイターが運んできたそれを見て、無事に名古屋駅に到着できたことを神に感謝する私。
そのメニューとは「ぴよりん」。ひよこの形をした、それはもうとんでもなくかわいいプリン(ケーキ?)です。
本当はぴよりんプレートなるメニューを頼みたかったんだけど、私に残された力ではぴよりん単品しか注文できませんでした。飲み物すら無理。本当に…、本当にお前…。いい年した大人とは思えん(血涙)
ああ、ぴよりん。名古屋に行ったら絶対お前に会おうと心に決めていたんだ。諦めなくて良かった。なんてかわいいんだ。フォーク刺すのがかわいそうになるけどいつまでも眺めていられないから食べちゃうよ。ぷるぷる柔らかい。美味しい。絶対また会いに来るからね。←この人頭ヤバイ
皆さんも名古屋に行かれた際は是非チェックしてみてください。季節限定のぴよりんもいるらしいよ。

名古屋駅からは夜行バスに乗車。女性専用シートを予約したら、確かに周囲の乗客はみんな女性で、何となく安心して爆睡できました。
待ち時間も入れて往復に30時間ほどを要した上、火災の影響で結局名古屋に到着するのに5時間程度かかったことも手伝って、帰宅後は疲労困憊でした。無茶な旅程は散々組んできたけれど、今回は本気で疲れた(泣)。財布の寒さは絶対零度に近いレベルでたぶん過去最凶だったと思われる。お土産も世界の山ちゃんスナックを一袋買うのがやっとだったし。静岡じゃないし。美味しかったけど。てかお土産なのに自分が食うな(笑)。

そんなわけで、一切観光してない(笑)静岡旅日記は以上で終了です。すっかり色々忘れてしまっているので適当な感じですみません。次は金沢旅日記でお会いしましょう。

ー終ー

2018年追記:
結果としてハードな行程になってしまった旅は色々あったけど、この静岡への旅も相当ですね(汗)。名古屋を出た頃には財布には1枚もお札がなかったんじゃないかと思う…。しかもそれが全財産だったような…。どうやって生きてたんだろう←記憶がない(汗)
シェネルはなかなかいい人選だったように今振り返ると思います。オープニングもかっこよかった。めちゃくちゃ無理しましたが、金沢や神戸とはまったく演出が違ったので、バス乗り継ぎとか在来線で移動とか、時間を金で買えなかったことがありありとわかる行程で大変でしたけど(泣)、行って良かったです。ヴァーティゴも見られたしね。
ぴよりんにどうしても再会したくて名古屋のグランプリファイナルを狙っていたのだが…。貧困の壁が厚すぎて太刀打ちできなかったです(泣)。また会えるかなあぴよりん…。今度こそぴよりんプレート注文するんだ←見果てぬ夢

Fantasy on Ice 2015 in Shizuoka⑨

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ショーもいよいよ終盤です。真打ち登場・プルシェンコ
日曜日公演の、確か二つ目のジャンプだったと思うけど、珍しく転倒していました。立ち上がったプルシェンコは、いたずらを怒られた子供のような、ばつの悪そうな、でもなんかものすごく面白い顔を客席に向けながらスーッと滑っていったかと思うと、変態ステップか腰振りかどっちかを近くの客席の前で披露し始めて、転倒を謝りつつもごまかしてるように見えた(笑)。めっちゃ迫力だったんだけどめっちゃ面白かった…。物凄いスケーターであって決してお笑いキャラではないはずなのに何でこんな面白いんだろうこの人(笑)。

最終演技者はもちろんこの方、羽生結弦。再びシェネルが登場し、彼女の歌う「Believe」に乗せて羽生君が滑り出します。オレンジの衣装とは、彼にしては珍しいですね。青がものすごく似合う、ってイメージなので。
スケールの大きな、希望とエネルギーを感じる演技だったと思います。歌いながら滑ってる羽生君は楽しそうで、カウンターからのトリプルアクセルも切れ味よく決まっていました。ラストに相応しい、素晴らしい演技だったと思います。
何て言うか、羽生君の演技を神社辺りで神に捧げる舞のように感じることがある。昔はそうは思わなかったんだけど、最近はそう思う。この世とあの世の境目をつなぐ舞、とでも言ったらいいのか。何かが降りてきているような。

そしてショーはフィナーレへ。シェネルの歌声が会場に響き渡ります。日曜日の席はフィナーレも堪能できました。ジェフのはじけるような笑顔が眩しかった。プルシェンコスマホ持って踊ってました。やる気あるんかお前(笑)。ちなみに周回でもスマホ持ったまま滑ってました。羽生君は「おめめぱっちりんこ」のポーズをしながら周回。めっちゃかわいいんですけど!リンクに近い席最高(涙)。

恒例の一芸披露大会、まず土曜日。織田君が4回転を綺麗に着氷。彼を称えようとハイタッチの姿勢でずっと待ってる羽生君。戻ってきた織田君を、ハグというか腰を抱いて称えてるらしいステファン。ステージが近かったので、そういったやり取りはそれなりに見えました。
そのステファンの4回転はギリギリの着氷。いまだに跳べるってだけで十分凄いんだけどね。あとジョニーがスロージャンプに挑戦してました。投げられる方ね。
日曜日は羽生君が4回転ループに挑戦したものの決まらず、汗だくになったのかものすんごい汗の拭き方してたと思うんだけど詳細忘れた。タオルを服の下に、おなかのあたりから突っ込んでぐわっしゃぐわっしゃ拭いてたような…。ものすげえガサツ(笑)。羽生君についてある疑いをかけている人に色々聞かれたことがあるが(失礼な話だなとは思ったけどな)、この時の様子を見せながら「絶対違うと思う」と力説したい私…。
フェルナンデスは4回転成功、昌磨君は決まらず。ステファンは今日は参加しませんでした。永井さんも挑戦してましたよジャンプ。

最後は羽生君の「ありがとうございました」。興奮状態の客席を手で制して静かにさせてから、大声で叫んでたと思います。リンクを離れる時にいつもこう言ってるのがファンの間にも知れ渡ったのか、羽生君の意図に気が付いてる人も多かったように見えました。初めて羽生君のその声を聞いたのは2012年の福井だったかな。自分の出番が終わったあとに、リンクに一礼してこの言葉を叫んでいた彼の声は今も耳に残っています。

といったところで静岡公演はすべて終了。ああ、終わってしまった。金沢も神戸も行くとは言え、やっぱり寂しい。
結構覚えてるじゃん、と思った皆さん。実は今回初めて、終了後に覚えているだけの内容をメモにとったのですよ。手帳に殴り書き程度でしたが、非常に役に立ちました。まさか1年以上も書き上げられない事態になるとは思わなかったので、本当にメモ残しておいて良かったです。でもやっぱり、記憶が鮮明なうちに書き残しておきたかった。絶対もっと色々この目に焼き付けたはずなのに…無念。

もう少しだけ続きます。以下次号。

Fantasy on Ice 2015 in Shizuoka⑧

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さて、再びコラボレーションタイムです。まずはジュベール。おお、この曲は久保田利伸の「Missing」じゃないですか。それをシェネルが英語によるカバーで歌っていました。
確か曲が始まってもジュベールの姿がリンクに見当たらなくて、どこにいるんだろうと思ったら、ステージの奥から登場。土曜日の席からはバッチリ背中が見えたけど、きっと正面から見せる演出ですよねこれ(泣)。
演技するのはジュベールなので歌詞が英語になってしまうのはしょうがないんだけど、元の日本語の歌詞で歌ってた方が客は感情移入できるのかなと思った。あのもどかしく切ない歌詞とジュベールのキャラクターは合っているように感じたので。どこか実直で、不器用で。こちらの勝手なイメージなんですけどね。でもメロディだけでも十分だったかも。絶対ジュベールファンになった人会場にいると思う…。
前半の方じゃなくてこっちのプログラムの時だったと思うけど、日曜日は「客席に投げキスしたあと照れ笑いするジュベール」というものが見られて意識が飛ぶかと思いました。本当にこの人の笑顔破壊的にかわいいですよね…。真顔が実に端正なだけに余計に。毎度のようにジュベールの照れたような笑顔に発狂してる気がする(笑)。
そう言えば土曜日、やっぱりこっちのプログラムの時だったと思うんだけど、ステージの前で盛大に転んでたような。大丈夫だったんでしょうか。こういう時や、スケーターとシェネルがハグしてる様子などはよく見えたんですけどね、土曜日の席…。

もう一人コラボで安藤さん。上半身が白でスカートがレザーみたいな素材の黒。いつも素敵な衣装ですな。
曲はベイビーアイラヴユー。ああ、これは聞いたことがありますね。安藤さんと言えばポンポン持って踊ってた、胸にmikiって刺繍してあったあのプログラムだろう、と今でも思ってる私としては、こういうかわいい彼女が見られるのは嬉しい。すっかり悪女のイメージがついてしまって、しかもそれが似合ってしまうので何とも言えないところではありますが、あのスポーティーで健康的な色気が安藤さんの本来の魅力なんじゃないのかなとたまに思っていたりします。
そう言えば、ヴォロソジャールが彼女の演技を見に来てました。仲がいいのかな?

以上でコラボタイムは終了。続いてはフェルナンデス。曲は本日2回目のカルメン。ショーで曲がかぶるって珍しいような。
でも演技はまったく別物でした。由緒正しい闘牛士の服装に身を包んだフェルナンデス。さすが本場の人、これ以上ないほど似合ってますね。性別も何もかもを超越したかのような新しすぎるカルメンを演じていたジョニーに対し、正統派で攻めてくるのかと思っていたら、フェルナンデスお得意のギャグプログラムでした。お客さんに飴をあげたり、演技が終わったかと思ったら牛の声がして慌てて逃げながら退場して行ったり。観客を楽しませようと細部まで凝った、面白いプログラムでしたよ。

2年ぶりの登場ですね、アレクサンダー・チェスナ&エカテリーナ・チェスナ。昨年は怪我でもされたのだろうかと心配していたのですが、そうではなく奥様であるエカテリーナさんのご出産の関係だったようです。さぞかわいいお子さんなんでしょうね。
曲は定番のくるみ割り人形。もう何度も見てるんだけど、やっぱりこの曲と白い布を使った演目は有無を言わさず感動する何かがあるような気がします。初めて見るお客さんはびっくりするんだろうなあ、エアリアルって。

ステファン。トゥーランドット。もう滑らないのかなと思ってたのでもう一度見られて嬉しい。
前にも書いたと思うけど、彼のこの演技は天に導かれていくような錯覚を覚える。拍手も歓声も要らない、ただ黙って彼の紡ぐその音に身を任せていたい。オペラの生演奏でこれを見た人たちはどれだけ感動したことだろうか。一度は行ってみたいなあ、オペラ・オン・アイス。今は名前違うんだっけ。んでいつも生演奏なのかどうかも知らないんですけどね。違ってたらごめんなさい。
ヨーロッパの音楽はヨーロッパの人が滑ってこそなのかな、とステファンの「誰も寝てはならぬ」を見るたびに思うのだった。音楽が生きているように感じるから。それはステファンの技量によるものかもしれないし、たぶんそうなのだろうけど。

ヴォロソジャール&トランコフ。歌詞にもstarって入ってた気がするけど、確かにイメージとしては夜空の星を眺めて切なく語り合っているようなプログラムに思えました。ちょっと寂しい雰囲気でとても素敵。さすがですね。
ところで、土曜日はジュベールに続きトランコフもステージの近くで派手にスッ転んでいた。とても痛そうに見えてヒヤヒヤしました。あの辺の氷に何かあったのだろうか。後半のこのプログラムの時だったかどうかは正確には忘れちゃったけど。

以下次号。

Fantasy on Ice 2015 in Shizuoka⑦

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さて、第二部です。後半最初のスケーターは宇野昌磨。今シーズンのショートプログラムとのこと。
なかなかいいですねこれ。昌磨君はどこか高橋君に似たところがあるのかなあ。高橋君が滑ってそうな曲だなあと思いました。勝手なイメージですけど。昌磨君のスケートを引き立たせる選曲ではないのかなー。

一部から再びの登場、鈴木明子。ドイツ語の曲だったと思います。学生の頃に勉強はしたけどもう完全に忘れてしまったドイツ語。今喋ってるのはドイツ語だな、くらいのことしか最早わからなくなってしまっているので全然違うかも。衣装からしてもろにモーツァルトだったのでそうなんじゃないかと思ったんだけど。
このちょっとくどい感じが鈴木さんの魅力なんだよね。きらびやかな衣装も含め素敵だったと思います。

続いてジョニー。スカートのようなものすごく裾の長い衣装。てかスカート?黒一色でとても洒落ている。ジョニーの衣装は凝ってて綺麗なものが多いけど、このシンプルながらもこだわりを感じる衣装、それらに負けず劣らずすごくいい。
演技もとっても良かった。自分の道を歩こうと決めているジョニーの潔さと言うか、生きざまみたいなものが垣間見えて、翻るスカートも演技とあいまってドラマチックだった。もう一度見たいプログラムです。

ポーリシュク&ベセディン。音楽家のような出で立ちで先程の鈴木さんのモーツァルトを思い起こさせるのですが、よく見たら筋肉スーツ(笑)。使われた曲にも「エリーゼのために」が入ってたはず。鈴木さんの直後だったらモーツァルト?ネタを続けてきたのか(笑)と思ったけど、さすがに直後ではなかった気がする。記憶違いだったらすみません。あ、でも、エリーゼのためにってベートーベンか…。
スピード感のある楽しいプログラム。ベセディンさんが笑顔を見せててかわいかった。ベセディンさんかわいい。

織田君。リストの愛の夢。たっぷりフリルのついた白いシャツ。
ジェフの振付だったはずだけど、さすがジェフ、鬼だと思った。でも織田君は、どこが引退したスケーターなのかわからないくらい滑りこなしていた。ジャンプも確か6回あった。ショーのプログラムじゃねえよ。織田君すごいよ、ホントすごい。スタオベせずにいられようか。

カッペリーニ&ラノッテ。めーちゃくちゃかわいいプログラム。青いクマのぬいぐるみを手に現れたパジャマ姿の二人が毛布を奪い合う(笑)。寝相が悪いらしいラノッテ。毛布を取られて怒るカッペリーニ。枕(ぬいぐるみだったかも)でラノッテを殴り付ける。でも笑顔。しかもその笑顔がかわいいという(笑)。衣装もかわいかった。あんなネグリジェ欲しい。絶対似合わないけど(笑)。音楽もピッタリで、ミュージカルの一場面のようでした。

そして私にとっての本日のメイン、ジェフリー・バトル。現役の頃彼の大ファンで、引退の発表があった時半狂乱になっていたと友人の証言があったくらいです。覚えてませんけどね…。ずっとスケーターとしてファンタジー・オン・アイスに出演して欲しいと願い続けていたのですが、ついに!ついに祈りが届きましたよ。感無量。
曲は「Uptown Funk」。ジェフの演技を見るまで知らなかったのだが、その後いろーんな場面で流れていたため覚えてしまいました。自然にノれてしまう、楽しい曲ですね。
ピンクのジャケットと爽やかな笑顔を纏って登場したジェフ。あまりの踊りのうまさに速攻釘付け。ひとつも音を外さない、正確で確実で、でも遊び心に溢れてる、そんなプログラム。達人ですよ達人。やっぱりすごいわこの人。
何がすごいって、あの土曜日の端っこ席にもジェフの演技は「届いた」のですよ。おいてけぼり感がまったくなかったのです。素直にすごいと思った。2011年のスターズ・オン・オイスで一度だけ見て以来、ジェフの生演技はこれが2回目で、何年も待ってやっと訪れた機会なのに席が残念だな、とガッカリしていたけれど、逆にジェフのスケーターとしての力量を思い知らされた。てなわけで静岡のMVPは個人的にジェフです。ホントのホントに、出演してくれてありがとう。

以下次号。

Fantasy on Ice 2015 in Shizuoka⑥

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そんなわけで会場大熱狂ですよ。羽生結弦登場!
これを滑ったって聞いて、どうして幕張に行かなかったのかと暴れたんですけどね。ヴァーティゴですよヴァーティゴ!私が羽生結弦というスケーターを認識したのがこのヴァーティゴ。もう一度見たいと切望していたヴァーティゴ。実は羽生君のプログラムの中でいちばん好きかもしれないヴァーティゴ。それがついに、ついにこの2015年に再演!生きてて良かった公文式←意味不明
でも土曜日のあの席だったので、あんまり見えませんでした(血涙)。無念。けれども、こういう俺様っぽいプログラムもなかなか似合うのではないかとずーっと思っていたので、たとえ良好とは言い難い視界でももう一度見られて大変嬉しかったです。ああ、土曜日も来ることにしといて本当に良かった。
ヴァーティゴでためらいなく腰を振る羽生君の姿に、この子絶対大物になるんだろうなと思ったあの日が懐かしい。自分を表現することに迷いがないと思ったのですよね。それだけじゃない、何か言い知れぬ迫力のようなものを生で見たヴァーティゴに感じた2010年のメダリスト・オン・アイス。あれからもう5年か。羽生君がここまでのドラマを見せてくれるようになるとは思ってなかったなあ。

日曜日もノリノリ系の「Hello, I love you」。昨日と違って素晴らしい視界。表情までよく見えますよ(涙)。
ジャケットを脱ぎ捨て、白いTシャツにハートマークを描く羽生君。そのTシャツも脱ぐと、欲しい?欲しい?とSっ気に溢れる表情を客席に投げ掛ける。猛アピールする客席。手にしたTシャツをくるくる丸めると、私の席から少し離れた辺りへ投げ込む羽生君。客席絶叫。
Tシャツをゲットしたのはミスユニバースの女性だということでした。羽生君も普通の男の子だなと安心した(笑)。たまたまかもしれないですけどね。
ちなみに投げたTシャツの下にもTシャツをお召しになっていました。結構厚着してたんですね。
とにかく客席が凄かった。悲鳴、悲鳴、これまた悲鳴。現在の、訳のわからんレベルにまで膨れ上がった羽生君の人気を考えると、こんな風に客が遠慮なくギャーギャー叫べるプログラムへの需要は非常に高かったのではないかと思われます。またこれもんのプログラム滑って欲しいです。

第一部も佳境です。タチアナ・ヴォロソジャール&マキシム・トランコフ。休養中だということで昨年ほどの印象はなかったけど、やっぱりさすがだなと素直に思いました。
トランコフがヴォロソジャールの脱いだ服の臭いを嗅いでいるようにしか見えない振付があったのだが私の気のせいだろうか。ホントに振付なのか(笑)。だってこの二ヶ月後くらいに結婚式を控えてるんじゃなかったっけ彼ら。うーむ。うむ。なるほど(笑)。いや、見間違いかもしれないですけど。だってトランコフってとても格好いいのにとてつもなく胡散臭いんだもん。すみません。一応褒めてます(笑)。

第一部のラストを締めくくるのはこの方です、エフゲニー・プルシェンコ!チケット代の何割かは彼に払ってるような気がするくらい、生で見るプルシェンコは別格です。しかもカルミナブラーナって。大魔王降臨って感じで最高じゃないですか。
プルシェンコが滑るとだいたい全部プルシェンコに持っていかれるので、前半の最後がプルシェンコで大変良かったです。地獄の蓋を開けてリンクに現れた金の髪の魔王に、一睨みで魂を抜かれてしまったかのようなこの感じ。悪くない。最盛期の彼を競技のリンクで見てみたかったものです。

そんなところで第一部は終了し、休憩に入ります。うん、やっぱりアイスショーは楽しいな。すんごい無理したけど来て良かった。

ところで、土曜日夜公演のアクロバットペアの辺りからだったか羽生君の辺りからだったか忘れちゃったけど、ジュベールが袖の方で演技を見ていました。確か最初に気付いた時は自分の席の反対側に立っていて、もしかしてジュベールかなあ、くらいにしか思わなかったけど、次に気が付いた時には自分の席のわりと近くに出てきたのでジュベール本人だとわかりました。リンクよりもずっと近くに見えるジュベールについ目をやってしまう自分が止められなくて困った…。だって美形なんですもん(汗)。まあ暗かったしジュベールじゃなかったかもしれないけどね!←ちょっと待て

宮本賢二さんも見に出てこられてたように思います。同じく見間違いかもしれないですけど。そんな感じで、土曜日の席は脇で見ている皆さんの姿は確かによく見えたのだけど、それより演技がしっかり見える方が良かったなあ、やっぱり…。本っ当に遠かったよリンク。トホホ。

以下次号。

Fantasy on Ice 2015 in Shizuoka⑤

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続いてはジョニー・ウィアー。曲はカルメン。定番ですねー。私は本を読んだことしかないけど、カルメンのあの強烈なキャラはやっぱり印象に残るし、音楽も傑作なので演じたくなる人が多いのもわかる気がするなあ。作曲者は夭逝してるんだっけ。
しかしジョニーはやっぱりジョニーだった。こんな登場人物カルメンに出てなかったと思うんですけど(笑)。まさにジョニー解釈の新しいカルメンといった感じ。カツカツとヒールの音を響かせての登場と退場もとてもジョニーらしかった。

さてここからはシェネルとのコラボレーションタイム。まずは鈴木明子、続いてアンナ・カッペリーニ&ルカ・ラノッテ。ふたつとももう記憶がなくてすみません…。シェネルの歌声はパワフルだけど、演技の邪魔になるほど主張が激しいわけでもなく、アイスショーには向いてるかなと思いました。

さらに織田信成とのコラボへ続きます。この曲は何となく聞いたことがあるな、ドラマの主題歌だったそうで。
これは非常に良かったです。織田君が本当に楽しそうに、幸せそうに滑ってるんですよ。日曜日は目の前で泣き顔もやってくれたと思う(笑)。いつ見ても「何で引退したんだろう」と呟かずにはいられないクオリティの演技を見せてくれる織田君ですが、今回もスタオベだったと思います。

コラボは一旦終了し、続いてはハビエル・フェルナンデス。競技のエキシビションでも滑ってた映画音楽(だったよね?)のプログラムですね。テレビで見た時はイマイチに感じたけど、こうやって生で見るとカッコいい。何よりフェルナンデスが頻繁に客席に視線を向けてくるんですよ。人心掌握術をわかっていらっしゃる(笑)。

お馴染みのオレクシイ・ポーリシュク&ウラジミール・ベセディン。ほとんど白鳥と振付が同じにしか見えない酔っ払いプログラムだったはず。でもこれ好きなんですよねー。めっちゃ可愛い格好なのにひたすら無表情なベセディンさんがいい(笑)。

来ましたよ、ステファン・ランビエール。プログラムは「Sense」。ステファンらしい、どこか内に籠った感じのする、かつ流れるようなプログラム。
珍しくものすごい胸の開いた衣装で、中にはグレーのタンクトップをお召しになっているように見えたのですが、おっとびっくり、あれは服ではなく彼の自前だったようである。つまりその、むな…ゴホンゴホン(笑)。気になりすぎて演技に集中できなくなるからやめてくれえ(笑)。
二人のスケーターに受け止められてさらに押し出される、という不思議な振付が途中に入ってるんだけど、受け止める役はトランコフとラノッテだったはず。舞台装置として2名の人間が必要という、なかなか豪勢なプログラムである。

安藤美姫。すごいカッコいいプログラムでした。衣装も白とベージュのカッコいいやつだったと思う。ほんの2年ほど前に、どうしてこんなコンディションでショーに出演してしまったのか、という状態にまでなっていた人物と同じ人間とは思えないくらい、本来の体の動きに戻ってたと思う。さすがだなあ。でも順番的に、ステファンのプログラムとは逆だった方が良かったように感じた。このプログラムだけ単独で見てたらそうは思わなかったに違いないけど…。

次が長くなりそうな気がするので以下次号。

Fantasy on Ice 2015 in Shizuoka④

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暗がりに浮かぶアンサンブルスケーターの姿。聞き慣れたあの音楽が流れ始める。白いリンクを染めていく照明。1年間、またこの空間に居合わせられる時を待っていた。再び巡り会えたこの瞬間に、胸の高鳴りを押さえられない。
次々とスケーターがリンクに現れる。そうそうたる顔ぶれ。中でも主にトリノオリンピックの頃全盛期だった海外男子選手のファンには涙を堪えきれない面子である。だってトリノの男子シングルの表彰台全員揃ってるんだよ。ジョニーもジュベールもいるんだよ。何だよこれ。夢じゃないのか。そりゃ行くって。
しかしこのあまりに豪華な面々を押さえつけ、ぶっちぎりで大歓声をもらっている人物がいた。そう、羽生結弦、その人である。地響きのような歓声は、ソチオリンピック直後だった昨年のファンタジー・オン・アイスよりさらに大きくなったようにすら感じた。怪我や手術、様々なことのありすぎたシーズン。こうして元気な姿を見られて感無量です。

オープニングは二部構成で、個々のスケーターの紹介とでもいった前半と、ゲストのシェネルが登場して生歌でスケーターたちが滑る後半に分かれています。女性はピンク、男性は青のシャツ。ハイドロ(だったと思うがうろ覚え、すみません)を披露するジョニーの半ケツどころじゃない騒ぎに色々どうしようかと思った(汗)。
たぶん前半の最後だと思うけどステファンの立ち位置がステージ寄りのかなり端で、自分の席からは見やすかったけど、とうとうこんな位置に追いやられてしまったのか?とうっすら心配した(※たぶん全然関係ない)。女子が踊ってる間だったかな、ノリノリでステージに腰掛けて、取れそうなくらいの勢いで首を振りまくっている羽生君には仰天した(笑)。ついでにその細さにも仰天した。感覚としてはプルシェンコの半分くらい。もちろんプルシェンコが横に広いわけではなくむしろ彼も十二分に絞っているのだが、それでも半分くらいに感じました。どうなってるんだ。何度もショーで見てるはずなんですけど改めて思いました。細いよ羽生君。
見応えのあるオープニングでしたが、基本ステージの反対側に向かって演技をする群舞なので、ステージ側の席だと物足りない感じは多少ありました。土曜日は完全に置いてきぼり(泣)。土曜日の席からは、あの素晴らしく踊りがうまいのがジェフか?くらいのことしかわかんなかったですよ(泣)。確かに入退場はよく見えるんだけど…。髪をかきあげながら帰っていくステファンや、何だかダルそうなプルシェンコの姿は暗がりでもわかりました。そう言えばプルシェンコはオープニングの後半に出てなかったような。帰る姿が疲れてるように見えたし、ちょっと心配してしまいました。

さてここからは個人演技。トップバッターは永井優香。新しいプログラムで紫の衣装だったことは覚えてるんですが…、さすがに1年以上前のことなので細かいことは完全に失念してしまいました、すみません(泣)。以下、ほかのスケーターもそんな感じなのでいつも以上にかなりザックリしたレポートになってしまいますがご了承いただければ…。トホホ。

二番手はブライアン・ジュベール。いきなりテンションマックスですよ!←早いわ
曲は「Time」。おお、懐かしのあのプログラムですか。衣装もアレですか。レンコン衣装と呼ばれていたと今回初めて知りましたが、私はレモンの輪切りだと思っていました(笑)。金で時計の模様があしらってあるんだけど、時計以外のものに見えるんですよね(笑)。しかし物持ちいいな(笑)。

三番手はブレイクダンスのゲブ・マニキャン。初めて見たときの全身タイツのインパクトが強すぎて、すごい普通に感じてしまった(笑)。でも客いじりもある楽しいプログラムでした。難しいこと考えずに、単純におお、って思えるのって大事かもしれない。

マニキャンさんの演技が終わったかと思ったら、いつの間にかリンクに女性が佇んでいる。しかもピクリとも動かない。マニキャンは不審がりながらも彼女の様子を伺い、手を持ち上げてみたり色々してるうちにスイッチが入ったのか、華麗に動き出すその女性。なかなか面白い演出。彼女はイリナ・ウセンコ。フラフープを使ったアクロバットな演技。大雑把に言うと地上のパートと上空のパートに分かれてて、日曜日の席は天井高く上がられてしまうとライトが眩しくてよく見えなかったです。でも素直にびっくりできて面白かったです。
最後はマニキャンと二人でポーズを取りながら挨拶してました。以前に出てたフラフープの演者とは別の人だよね?

長くなったので、以下次号。

Fantasy on Ice 2015 in Shizuoka③

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入場するなり目に飛び込んできたのはパンフレット販売のお兄さん。おそらく場内の座席を回って売り歩く人である。速攻その人からパンフレットを買う私。やれやれひと安心。
何をそんなに急いでいたのかと言うとですね。実は私の行けなかった幕張公演、パンフレットが売り切れてしまったらしいのです。すっかりお馴染み・ステファン友達のAさんのおかげで私は運良く手に入れることができたけど、この静岡も売り切れてしまうのではないかと気が気でなかった。だから駅からも急いだのですね。結局静岡では売り切れることはなかったようなので全然急がなくて良かったんだけど(笑)、まあそれはそれで。この時に日曜から来られるAさんのパンフレットも代わりに購入したかったのですが、私の財布には2000円のパンフレットを2冊購入できる力すら残されていなかったのでありました…。金がないのはいつものことなんだけど、この時は本当に酷かった。いくらなんでも酷い(笑)。よくこのあと何週間も生きてたな!(笑)

パンフレットも買えて安心したのでトイレに行っておくことにする。しかし、絶望するほど長蛇の列。おまけになかなか動かない。何で駅で行っておかなかったのかと激しく後悔する…。それなりに余裕持って会場入りしたつもりだったのに!間に合うのかこれ(泣)
でも演技中に行くわけにもいかないし、この調子だと休憩時間はとんでもないことになりそうなのでやはり今しかあるまい、とじりじりしながら並んでいると、どこかで見かけたような綺麗な女性が目の前を横切っていくではないか。思わず近くに並んでいる人と顔を見合わせる。ほら、あの人よね、と名前の出てこないおばちゃんたちに、春香クリスティーンさんですよね、と投げ掛けると、皆さん合点がいった様子。やはり本人か。
スケートファンだとは聞いていたけど本当だったとは。しかも静岡まで来るなんてなかなかの猛者である。だけどこの話を広島に帰ってからしてもほとんどの人が「春香クリスティーンって誰?」状態だった(泣)。スイスの人だということもあってドイツ語で日本の芸人のネタを披露してたりした頃から私はチェックしてたのに(悲)。
開始時間が押すことも良くあるので、たぶん大丈夫ではないかとタカを括りつつも焦っていましたが、無事開始前に着席できました。やれやれ疲れた。日曜日はこの反省を踏まえ、会場に着く前にトイレは済ませましたとさ…。

さて、今回の座席ですが。土曜日夜公演は前述の通り、かなりギリギリになってプレイガイドで買いました。A席はB席に次ぐ安い席なので、良くて中央だけど後ろの方か、前の方だけどものすごい端かのどちらかしかないわけですが、この度の席は後者でした。後ろの方でしかもものすごい端、よりはマシなんだけど…、だけど、でもさすがに、目の前にリンクがないっていうのは端っこ過ぎるー!(泣)ステージよりさらに後ろなばかりか、いちばんよく見えるのステージの横の配電盤なんですけど…。
正直演技はほとんど置いてけぼり状態でした。だって見えないもん(泣)。見えにくい席には何度も座ってきたけどこんなに見えにくいのは初めてだったかもしれない。私よりさらに奥の席だった人は満足して帰れたのであろうか…。
しかしこの席にはひとつだけ利点がありました。それはスケーターの入退場口に近いので、演技の前後の様子や、もしくは誰かの演技を見に出てきたスケーターの姿が目に入りやすかったということです。薄暗いので大抵はよくわからないのだけど、顔が識別できた時などは結構慌てたりしました。普段目にすることのない光景ですからね。
そしてその唯一と言ってもいいであろう利点が最大限に爆発したのが慌ててトイレから戻ってきて着席したあの開演直前のタイミングでした。やはり少し押しているようで、ものすごく焦った割りにはまだ始まらないなあ、と一息ついていると、突然周辺がざわざわし始める。入退場口に人影が現れたことには気付いていたが…。徐々にその人物の正体に気がついてざわめきが悲鳴に変わる客席。

羽生結弦君ですよあれ…

イヤホンを装着したジャージ姿(に見えたけど違うかも)の羽生君は、リンクの方を見つめながら、暗幕を背に熱唱していました。ざわめく客席などお構いなしに、体を揺らしながらノリノリで大熱唱。口パクかもしれないし(笑)、さすがに声が聞こえる距離でもなかったけど、あれは歌い狂ってる。言い切ってもいいと思う(笑)。本人にとっては集中するためにやってる大切な儀式なのかもしれないので笑っちゃいけないんだけど、正直めっちゃ面白かったです、ごめん(笑)。いやはやいいものを見ました。

日曜日はSS席なのでそれなりに前の方。中央から少しステージ寄りの位置でした。スケーターの表情もはっきりわかるくらいの近さで、はっきり言って土曜日と同じ会場なんだろうか?と思うくらい見やすかったです…。ちなみに土曜日の席とは逆のサイドでした。

色々あったけど今年も無事に鑑賞できてる奇跡に感慨深いものを覚えつつ、いよいよ開幕です。以下次号。

Fantasy on Ice 2015 in Shizuoka②

※この記事は昔書いたものを修正して今更載せています。詳細についてはこちらをご覧ください↓

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そんなこんなで出発当日。さすがに1年以上前のことなのでもはや覚えていませんが、当日は仕事だったようです。決して定時では帰れない職場から長い通勤時間に耐えてやっとの思いで帰宅したんでしょう、きっと。荷物の準備したりお風呂入ったりした上でさらに高速バスの乗り場まで移動しようとするとそれなりに時間が必要ですからね。

まずは深夜の広島駅から夜行バスで大阪へ。何度も利用している路線です。うとうとしてる間にあっという間に大阪。バス利用に慣れすぎて、もはや片道6時間くらいなら一眠りの距離だし近いよね、って感覚に…(汗)
定刻より早く目的地に着いてしまうのが夜行バスの常ですが、この日も思いっ切り早朝に着いてしまいました。キオスクすら開いてないよ大阪駅
到着したら1時間300円でメイクのための場所が借りられるお店に直行の予定でしたが、早すぎてまだ開いていません。場所だけ確かめておこうと店の近くで立ち止まると、台車を押しながら歩いていたおじさんに「早くから並んではるよー」と声をかけられる。ああ、関西の言葉だ。ここは大阪なんだなあ、と少し嬉しくなる私。ごく小さい頃関西に住んでいた自分にとって、関西の言葉や土地はどこか郷愁と安心を呼び覚ますもののようです。
しかし気さくに声をかけてくれたおじさんのおかげではたと気付く。そうか、開店前から並んでおかないと入れないかもしれないんだ。しかも今日土曜日だし。どこか座って待てる店でも探そうかと思ったけどやめて、駅をしばらくふらふらしたあと目的のお店に向かってみる。
…並んでる。いっぱいもう並んでらっしゃる。あっぶねえ、ぼやぼやしてたらホントに入れなくなるところだった。おじさんありがとう。
6時半(確か)に開店したお店はあっという間に満席になり、私の少し後ろの人から外で待つ事態に。良かったホントに早目に行ってて…。私は2時間ほどここで過ごしましたが、店を出る頃にはさすがに行列はなくなっていました。丁寧に髪を巻き続けて長く座っていた方なども見受けられましたが、ほとんどの人は1時間で利用を終えて帰られたのでしょうな。化粧品のサンプルやマッサージの道具などを借りられるだけでなく、着替えのスペースもあれば雑誌やお茶も置いてあるのでゆっくり過ごせるし、何より座って支度ができるというのは大きいです。全国の主要駅に同じような施設を作って欲しいと思う夜行バスの愛用者は多いに違いあるまい。

乗り継ぐバスの出発時間は9時半。まだまだ時間があるので近場を観光でもするつもりでしたが、金欠だったため結局化粧したあとカフェに移動して朝食をとっただけで大阪駅から一歩も動かないまま浜松行きのバスに乗り込みました。今回本当にお金がありませんでした…。いつもないけどいつも以上に(汗)。
大阪から浜松に向かうバスはコンセントも付いていてなかなか快適な車両でした。昼行便なので2列シートなんだけどね。途中、2ヵ所ほどサービスエリアで休憩があったのですが、最初に訪れたサービスエリアは忍者を前面に押し出している素敵過ぎるスポット。だって「忍者の里」ですよ!値札とか至るところに忍者が!超素敵!お金あったら絶対スケーターのプレゼント用にいかにもなTシャツとかグッズとか買ったと思う(笑)。眺めも良かったです。次に寄ったサービスエリアでは面倒で下車しなかったのですが、車内から観覧車が見えるし何となく気になっていたら、どうやらすごく人気のサービスエリアだったみたい。ちっ、降りとけば良かった。

走ること5時間、バスは無事浜松に到着。陽射しが強い。
迷わないよう駅に近いホテルを選んだはずが結局少し迷子になってた記憶あり…。でも無事にホテルへ着いたので良いことにする←無理矢理
チェックインの時間まで部屋に入れないとのことで、近くの喫茶店でコーヒーゼリーを食べながら手紙の清書(確か)。今日の昼食はこれで終了。ひでえ。お金なかったんですよホントに(泣)。
時間になったのでチェックインして部屋に案内していただいた。確かシングルを予約したのに、シングルがいっぱいだとかなんとかで案内されたのはツイン。めっちゃいい部屋なんですけど!広いんですけど!
大きな窓一面に広がる浜松の街。抜けるような青空、彼方に見える遠州灘。絶景。反対側の部屋なら富士山が見えたらしいけど、山より海が好きなのでこっちの方が嬉しかったりして。
浜松は音楽の街だそうで、ベッドには音符か何かの模様があしらわれていました。そう言えばエレベーターの上下を表示するランプもピアノの形だった。なかなか洒落てて素敵。
でもいちばん感心したのは部屋に置いてあったお茶ですよ。普通のホテルに置いてあるものと比べて明らかに立派。お茶どころとしての自負が伺える。
ひとりで泊まるのも一泊だけなのも実に勿体ないいいお部屋でした。やっぱりホテルだけでもケチらなくて良かった…。

正直もう部屋から出たくなかったけど(笑)、はるばるここまで来た目的は果たさねばなるまい。てなわけで浜松駅へ。
時刻表を見る限り、土日の運行本数はそれなりに少ない様子。帰りは混みそうだな、などと思いつつ乗り込んだ列車の行先表示は熱海。本当に静岡まで来たんだなあ、ここは地元じゃないんだなと妙な感慨にふける。
愛野駅に到着すると、まずは駅のトイレに行っておこうと思ったのだが、会場まで急がなきゃと思い込んでいた私はスルーして駅を出てしまった。これがのちのち響くことに…
会場であるエコパアリーナまでは徒歩で移動。結構な坂でしたが、エスカレーターも設置されているので思ったよりはずっと楽な道程。エスカレーターの近くに謎の銅像が座っていて、いかにも「ヘイカモン!ここに座って僕と写真を撮ろうよ☆」とでも言いたげな笑顔を通行人に振り撒いていたが、誰ひとり彼の隣に座る人はいない…。何だかかわいそうになって帰りに写真を撮ろうと思って近付いたのだが、こいつが何者なのかの説明がどこにもなく、結局何も撮らずに帰ってしまいました。すまん、謎の銅像(笑)。お前誰なんだ(笑)

エコパアリーナの入口には入場者の行列が。さほど並ぶこともなくスムーズに入場。外のトイレに大行列ができているのが見えて嫌な予感がしたが、それが正解であることをすぐに思い知らされることになるのであった…。

以下次号。

Fantasy on Ice 2015 in Shizuoka①

※この記事は昔書いたものを修正して今更載せています。詳細についてはこちらをご覧ください↓

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初めにお断りしておきます。今回の日記はショー開催から1年以上経ってから執筆しています。実は半分以上書いたところでデータが全て消滅してしまい、自分が色々ゴタゴタしていたことも手伝って、その後半年以上放置してしまいました。書きたい気持ちはあれども、あまりにも時間が経過してしまったし、色々悩んでいたこともあり、このままフェードアウトしようかと思い詰めておりました。
でも私にとって書くことは、誰かや何かと繋がる唯一の手段であって、孤独の時にあっても脳内だけで世界を構築していける最高の気分転換であって、止めてしまうことができないものなのだと思うようになりました。そもそも書くことが好きなのですよね。自分の中で区切りをつけるためにも、何とかして書き上げたいと思っております。今しばらくお付き合いいただければ嬉しいです。

と言っても、さすがに1年も経ってしまうとほぼ覚えていないんですけど(笑)、書いてるうちに思い出してくることを祈りつつ進めていこうと思います。

2010年に復活して以来(昔同じ名前でショーが行われていたことがあった。その頃はキャンデロロをメインに据えたショーだったらしいです。私は行ったことがありません)毎年開催されてきたファンタジー・オン・アイス。年に1度しか開催されないこともあれば、3都市で大々的に行われたりとその年によって変化のあったこのショーですが、2015年は何と4都市での開催となりました。幕張、静岡、金沢、そして神戸。前川清←ネタがわかる人はいるのか
恐るべし羽生結弦人気。どう考えても羽生君の影響ですよこれ。福岡でしか開催されなかったのに余裕で当日券が買えた2013年と、3都市で開催されたのに当日券がまったく買えなかった2014年の間に何があったのか考えれば一目瞭然。そう、ソチオリンピック。羽生君は2010年からほぼ毎回のように出演しているこのショーのレギュラーみたいなもので、ついに金メダリストの称号を得た彼を看板に据え、規模を拡大しようと主催が考えるのも当然と言えば当然と言えるでしょう。

だがしかし。4都市ですよ、4都市。さすがに全部は行けませんよ。行くつもりだったけどさすがに費用が捻出できませんでしたよ!(血涙)
そんなわけで、家から一番遠い幕張公演を断腸の思いで諦めました。ステファンが出演しなかった2011年の金沢公演をパスして以来、私がファンタジー・オン・アイスに行かなかったのはこれで2回目。たったの2回目です。どれだけ悔しかったかご理解いただければ(血涙)。
7時に家を出て22時近くなってやっと家にたどり着いたりしてるのに最低限の生活しかできない収入しか与えられない(月の手取りが15万いったことあったっけ?な世界)、という現実にいい加減疲れ始めていた当時の自分にとって、その悔しさはとても大きなものでした。それに加え、もっと質素な暮らしをしろ的なことをこの頃よく言われていて爆発してしまいそうなほど嫌な思いをしていました。私の貧困の直接の原因はフィギュアスケートではありません。あまり似たような経験をしてる人がいないので、理解してもらうことは難しいとは思うのですけどね。親の建てた家に住んで親の作ったごはんを食べて、仕事以外は何にもしなくてよくてたいした趣味もない、誰かの庇護の元そもそも金もエネルギーも使うことがないような人間が、他人の生活に口を出すだけのどれほどのことを知っているのか、私は純粋に問いたかった。楽で贅沢な暮らししか知らない人間に、底辺で生きて来ざるを得なかった人間の何がわかると言うのでありましょうか。徹底的に節約しながらの自活が、質素な生活ではないと言うのでしょうか。ねえ。正直ぶん殴ってやりたいと思ってました…。
ほとんどの人の言う「金がない」は「金を使いたくない」であって、実際に生きるか死ぬかのレベルで金に困ってる人なんてごくわずかなんですよ。しかもそんなレベルで困ってる人の方がずっと誰かの助けになろうとしてくれさえする。貧しいものに対する上から目線は無知という残酷な無邪気さゆえのものなのかもしれないけれど。でも。苦労させることなくあなたを育ててくれた環境に感謝し、自分とは違う地平に思ったよりずっとたくさんの人が住んでいることを、少しでもいいから知って欲しい。「あなたのために言ってあげてるの」という、親切に見せかけた「理解できない不快なものへの排除攻撃」に遭うたびに、身体中を鉄の棒で殴り付けられているような気持ちになってきた私の心からの願いです…。
なんか話が逸れましたが、結論を言うと健康で文化的な生活が送れてなかったということですね(泣)。どんなに切り詰めたところで収入が少なすぎたらどうしようも…。私には文化的な生活がいちばん大事なのに(泣)。それにたぶんスケート行ってなかったら別のものに大金使って精神安定させるだけですからね私…。愛を求めても得られない人間はそれをお金で買う以外手に入れる方法はないのですよ。人によってそれがブランドバッグに変わってみたり、居酒屋での一杯になってみたりするだけ。

話を戻して。幕張を諦めることは早い段階で決めていたのですが、実は静岡も初めは行かないつもりでいました。勿論費用的な問題です。交通費など旅費の額を考えると、金沢と神戸に集中して観賞した方がいいだろう、と考えていたのですね。
でも、会場によって出演者が微妙に違うことも多いし、演目を変えるスケーターも時々います。一度も行ったことのない静岡という土地にも興味がありました。交通網的には中国地方から行きづらいはずの静岡ではなく幕張を諦めることにしたのは、昨年も開催された会場であり、しかも音響がイマイチで私としては良い印象がなく、さらに昨年に続いてだと新鮮味がなかったというのも理由としてあります。
そんなこんなで、清水の舞台から飛び降りるつもりで静岡の先行に申し込みました。結果、日曜日公演だけですが無事にSS席が確保できてひと安心。土曜日も行きたいけどどう考えても予算的に無理だよなあとほぼ諦めていたら、どうしても前の方で見たくて初めてプレミア席に申込をした神戸の最終公演が、思いっきり外れてSしか取れず、よく見たらプレミアとSの差額が静岡のA席とほぼ同じ金額、しかもほかの地域の公演はほぼ完売だったのに静岡だけはまだ購入可能、という予定されていたかのような(笑)事態が発生したではないですか。とてもとても悩みましたが、結局思い切って買ってしまいました。土曜日夜公演、A席のチケットを。もうこうなったら何とかするしかありません!レッツ自転車操業!←今更感

こうして予定外に行く公演を増やしてしまった私は、高速バスによる弾丸0泊ツアーの計画を大幅に修正せざるを得なくなりました。時間もお金も無駄なく使えるよう徹底的にシミュレーション。その結果、行きは高速バスを乗り継ぎ、帰りはJRの在来線と高速バスを乗り継ぎ、という超ハードなスケジュールに大決定(笑)。過去のスケート行脚の中でもベスト3に入るくらいハードでした…。詳しくは後述。
さらに、土日両日とも見るということは静岡に1泊しなければなりません。慌ててホテルを探すものの、会場の最寄り駅である愛野のめぼしいホテルは当然のように取れず、結局浜松に決めました。新幹線の駅としては浜松より掛川の方が愛野に近く、その辺りにホテルを取る人が多かったようなのですが、私は新幹線を利用しませんでしたし、西日本から掛川へ向かうと愛野を通り過ぎてしまい、結局少し距離を戻る羽目になってしまうのです。そして利用する高速バスの終点が浜松であったことも決め手となりました。
色々見比べたのですが、結局まったく初めて行く土地ということで迷わないよう駅の近くのホテルに決定。少々お高かったので悩んだんですけどね…。でもこれまでの経験から、ホテルと交通機関ならホテルにお金をかけた方が満足度は高いような気がします。そもそも近年の外国人観光客の増加でホテルの価格は全体的に上がっているようです。土曜日の宿泊でしかも近くで大きなイベントがあったりする場合ともなると、微妙なビジネスホテルにも関わらず随分なお値段になってることもしばしば。皆様、旅行は是非お友達と行きましょう。それなりのホテルはそもそもひとりで泊まるような価格設定になっておりませんよ(泣)。

以下次号。