今年はこの記事が書けるのだろうか?と少しだけ心配しておりましたが、こうして筆をしたためていることにじわじわと喜びを感じております。そう、24時間テレビ。今年は8月22日・23日の放送でした。
ここ数年は羽生結弦選手が毎年出演し、この番組のために素晴らしい演技を披露してくれていました。今年は演技こそ実現しませんでしたが、リモート出演という形で羽生君に会うことができました。
収録は放送の少し前に行われていたようですね。羽生君の出演は放送の直前になってようやく発表されましたけど、その予告映像だけで我々は感涙。裏地に黒のストライプの入った白いシャツが可愛いなと思っておりましたら、どうやらアルマーニ?しかもあっという間にブランドが特定されたと思ったら、あっという間にネット上で完売したらしい。相変わらず凄まじい経済効果ですね(笑)。
久しぶりの姿にホッとすると同時に、「どこの美少女だよこの人」と震え上がる私。確かあと数ヶ月で26歳におなり遊ばすんではなかったかこの方。26歳成人男子…?アラサー…?嘘だろ←白目
数年前、確か朝の情報番組『スッキリ』で、男性のコメンテーターが「羽生君を見ていると知らなかった自分に気付く。男の子として見られない」などといったニュアンスのことを話していた記憶があります。正確な言葉は忘れてしまいました、すみません。これが羽生結弦の真の恐ろしさだと私は思いましたね。朝っぱらからそんなことを生放送中にぶっちゃけさせてしまう、その抗いがたい魅力。これが魔性でなくて誰が魔性なのでしょう…。21世紀最大の魔性が彼であろうと私は勝手に予想しております。「オリンピックの魔物本人」だと思ってしまうような選手に、果たして生きている間に私は出会えるだろうか、彼以外に。でも美少女。あざとい笑顔の美少女。何なの!!!!!何なのおおおおお!!!!!←落ち着け←不可能
さて、本番です。羽生君の出演はまず22日のオープニング。なんとタイトルコール。大役ですね。正直コロナにはうんざりしていますが、それがなければ彼がオープニングに登場することも無かったかもしれませんね…。
以下、主にオープニングから感じたことを綴った私の呟きを掲載。
「羽生結弦はこの閉塞した時代をあえて選んで神が遣わせた存在である、とものすごく勝手に思ってるけど、昨日のオープニングに登場した彼の姿や言葉を見て改めてそう感じてしまった。彼は決して特別な存在ではなく普通の男の子なんだけど、たぶん彼にしかできない役目を持って生まれた人なんだと思う…。」
「その活躍をリアルタイムで見守れて、演技に感動すればそれを言葉にして綴ることができる。スケートファンで良かったな、と本当に思う。私の書いたものなどネットの海の片隅でただ漂うだけだけれど、それでも彼のことをこの目で見て言葉にできるのは今の時代の人間の特権であり、無上の喜びだ。」
ものすごく素直な気持ちなので、これをそのまま置いておきますね。
続いて、23日に放送されたインタビューについて。こちらは25日に放送された『news every.』こそが本番だと思いましたので、主にこちらの感想を綴っていきますね。と言っても大筋は同じなのですけど、24時間テレビ内で使われていた内容はあくまで番組が使いたいと思った部分だけであって、「羽生君のすべて」ではなかったと思うので。毎年「本番はevery.」だと思ってますが、今年もそうだったようですな。
まず、羽生君の卒業論文が完成したという話にファンは喜んだのではないでしょうか。しかも論文の一部が映し出される。めちゃくちゃガン見してしまいました(笑)。内容も面白そうだが、単純に文章を読んでみたい!!!
私、羽生君が子供の頃書いてた作文がとても好きなのですよ。子供らしいアラのある文章ではあるのですが、「文章が生きている」のです。息をしているの。ライターなどを名乗っているプロが書いた文章でも、心に響かないものはたくさんあります。日本語が正しくても、話題のキーワードが散りばめられていても、その文章は死んでいるのと同じなのかもしれない。羽生君の書いたものに、私は凡百の文筆家では到底太刀打ちできない力を感じました。それは羽生君のコメントの上手さにも通じる部分だろうと私は勝手に思っています。
これはあくまで私の感覚なのですけど、文章とか言葉から「その人自身」をなんとなく感じることが多いのですよ。正しい日本語が使えてるかどうかとかそういうことではなしに(もちろん、ある程度指標にはなります。やはりちゃんと使えてる方がいいです)、その人の言葉の運び方などから「こいつなんかやだな」「この人多分いい人だろうな」って感じるのです、なんとなく。それは内容の如何によらないことも多々あります。もちろん内容も見てますけど。
そうそう、every.の方は冒頭にとんでもなく可愛い何かが映っていましたね。画面の調整をしてるのかな。おじさん変な声が出そうになっただろ…←息絶えろ
羽生君の持病に喘息があることはファンなら周知でしょうが、羽生君がかなり感染に気を遣っている様子だったのはそれが大きな原因でしょうね。もし酷い症状が出てしまえば今後の競技生活に影響を及ぼす可能性も否定できないわけですから、慎重にもなるでしょう。すでに蔓延し始めていた時期に行われた四大陸選手権のこと、中止になってしまった世界選手権。彼の複雑な思いが見えるようでした。
24時間テレビでは主に医療関係の方に配慮するような発言の部分が使われていたと思いますが、実は私、それに違和感があったのですよ。羽生君は必ず、全方向をカバーするようなコメントをする人だからです。特定の層、この場合は医療関係の方だけに言及するような人ではない。
そうしたらやはり、every.では雇用主についてなど、経済への影響にも触れている部分も放送されました。ああ、やっぱり羽生君だなと思いましたね。彼は常に視野が広く視点が高い。だから言葉に力があり、素直に聞けるのではないでしょうか。彼の年齢ではなかなかできないことだと私は思っています。いえ、できる人は何歳でもできるのかもしれない。すべての争いは「これができない」人によってもたらされるのではないかと私はなんとなく感じています。
医療の話だけを切り取った方が番組の主旨には合っていたのでしょう。少し嫌な言い方になりますが、病気とか子供だとかいったキーワードはわかりやすく、関心を惹きやすい。経済問題は「命より大事ではない」と捉えられがちな昨今ですが、それは「経済的に困る可能性が低い」人間だからこそ至れる考え方です。実際は金がなければ人間は生きていけません。ウイルスで失われる命には敏感なのに、経済問題で命を失うことには無関心な人物が「命は大事」といくら主張してもまったく説得力はないと私は思います。その本音はただ「自分が死にたくない」だけですから。それは生物としての本能であって間違いではないのですけど、それが絶対であると主張されては「死にたくないのはみんな同じですが」としか返しようがありません。
羽生君は「経済的に困る可能性が圧倒的に低い」人物のはずです。その羽生君が、どちらかに偏った視点に立つことなく発言できていることを、正義の名の下に他者を貶めている人々はどう感じるのだろう。いえ、そんなことに考えが至ることもないのでしょうね。そしてこれは、我々スケートファンが陥りがちな「自分の応援している選手さえ勝てばいい、それを邪魔するものは悪である」といった考え方に共通する部分でもあると思います。極端な言い方をしましたが、多かれ少なかれこの考え方に陥ったことのある人が大半でしょう。私もあります。それがどれだけ「視野の狭い考え方である」のか、我々は羽生結弦という、今となってはスケートファンが最もその発言等を耳にする機会が多いであろう人物の言葉から学ぶことができる。我々ほど恵まれたファンはいないと私は思いますよ。
本日はあまり時間がないので、とりあえずこんなところで筆を置きたいと思います。試合の開催状況などはまだ読めませんが、羽生君をはじめとした選手の皆さんが、思いっきり滑れる時が来ることを私は心から祈っていますし、信じています。
経済状況の悪化から、私はある権利を手放さざるを得ないと思います。それだけは何としてでも死守してきましたが、力尽きました。もう、羽生君の試合での演技をこの目で見たいという私の願いは叶わないかもしれません。私の代わりに誰かが権利を得て、彼を見届けてくれることを祈るしかありません。スケートファンとして潮時なのかもしれないと少し寂しい気持ちです。会場に行けなくても、ずっとスケートは見ると思いますけどね。
ではでは、また次回のゆるゆる語りでお会いしましょう。
昨年の記事も置いときますね↓
usagipineapple.hatenablog.jp
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