うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

Fantasy on Ice 2016 in KOBE⑨

※この記事は1年半以上経ってからようやく執筆にこぎつけました。その後も延々と寝かせ続け、やっとお日様の下に出てこられたという悲劇(汗)のシリーズです。いつの話してんだという内容ではございますが、このブログはわりとそういう記事に支えられてきたブログだったりしますので、あと少しだけこの今更シリーズにお付き合いください。書いたのは遥か昔ですが一応初出です。寝かせてただけ(汗)。
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色々あったけど何のかんのと満喫して会場を出る。日曜日は入場前にTシャツを買ったのだが、サイン入りは一番違いで外れた…。羽生君の不参加でグッズ類の売り上げにも影響が出たのだろう、Tシャツ購入者の中から抽選でスケーターのサイン入りTシャツが当たるキャンペーンが行われていたのである。ガラガラのグッズ売り場に切なくなってしまい、金欠に目を瞑って購入したのだが、まあそんなものであろう。たぶん私の直後に購入された方が当選してます。おめでとうございます。そう言えばTシャツ3000円だったけどなんか去年より高くない?(泣)

土曜日は終了後に羽生君ファン仲間のお二人と合流してすぐ近くのホテルで会話に花を咲かせた。イートインコーナー?のお惣菜やケーキが安くなってたので、そこで(笑)。ちゃんとイートイン用に温めてお惣菜を提供してくれたと思う。美味しかった。ケーキは部屋に持って帰ってゆっくりいただきました。
自分へのお土産に神戸紅茶というのも買った。パッケージもかわいい。自宅ではほとんどお茶しか飲まない人間なので、各地の特色あるお茶には目がないのです。とは言っても毎日ガバガバ飲むので結局癖のない味のものを買っちゃうんだけどね。

朝からほぼ何も食べていなかった私は惣菜だけでは足りなかったらしく(汗)、コンビニでハッシュドポテトと飲み物を三種類も購入。ゆずれもん(笑)だけにしようと思ったんだけど、地元で見かけたことのないミルクコーヒーと牛乳が気になっちゃって。これくらいの贅沢は許しておくれよ。贅沢っても200円とか300円とかの世界なんだしさ(汗)。

スパのあるホテルだったのでせっかくだし入浴はそちらで行うことにした。やっぱり大きなお風呂は気持ちがいいですね。浴場も脱衣場も綺麗だったし。最近温泉にもなかなか行く機会がないのでリフレッシュ。

翌朝はホテルの朝ごはんを堪能。朝からがっつりカレーなんて食べちゃいますよ(笑)。コーンスープと豚の角煮があったのも嬉しい。コーンスープ大好き。豚の角煮も大好き。てか好きだからって朝からどういう取り合わせなんだか(笑)

チェックアウト後も開演まで時間があったので、会場からあまり離れていない場所にあるUCCコーヒー博物館へ向かいました。博物館を見学する時間まではさすがに無かったのだけど、喫茶室だけの利用も可能と伺ったのでそちらへ。
なかなか盛況だったが無事に着席できた。見たことのないメニューが並んでいてワクワク。悩んだ末に「マリアテレジア」というコーヒーにしてみました。大層上品な味でたいへん美味しかった。普段あまりコーヒーを飲まないんだけど、さすがに味の違いは分かると言いますか。今度またほかのメニューも味わいに行きたい。
外はなかなかに激しい雨。なーんか去年も大雨だった気がするんだけど。ずっと降り続けてたわけじゃなかったと思うけど、傘が荷物になっちゃうしできれば晴れていただきたい(泣)。

日曜日公演終了後はホテルのシャトルバスがタッチの差で満席になってしまって乗れず、結局タクシーで三宮へ。高速バスの最終便の出発時刻が結構タイトなので仕方がない。もう一時間遅い便があれば焦らず移動できるんですけどね。
日曜日なのでさすがにバスは混んでいる。車内では一緒にお茶をした羽生君ファン仲間の方にいただいたパンをかじって夕食にしました。昨日イートインコーナーで買ってくださったのである。餓えてるの気付いてくださってありがとうございます(涙)。美味しいものさえあれば機嫌が直る単細胞なのでいただきものは食べ物がいちばん嬉しいです←身も蓋もない
深夜に帰宅した家は凶悪な蒸し暑さで、疲れ果てた身にはこたえました(泣)。たぶん体調が良くなかったんだと思うけど、とにかく疲れました、神戸の2日間…。

そんなこんなで今回の旅も無事完了しました。すぐ翌週に長野が控えていた上注釈付きの席を追加で購入してしまったのでどうしようもない金欠で、さらに買う予定がなかったTシャツも買ってしまったため何もお土産等々買えませんでした(泣)。もはや旅行というより苦行に近いアイスショーの旅ですが、ステファンのラ・ヴァルスが見られたのですべて帳消しということにしておきましょう。
もんんのすごい年月が経過してからようやく執筆にこぎつけたので、記憶違いにより内容に間違いが生じているかもしれませんが、その場合はどうかご容赦ください。では、次なる旅日記でまたお会いしましょう。

神戸旅日記2016
ー完ー


2018年追記
1年近く前に書いた2年以上前の話を今更出してくるシリーズ(汗)。この神戸の回はとにかく、『ラ・ヴァルス』のことを書き残したくて最後まで書き進めました。ステファンの来日回数の多さに対しては、常にファンのお財布が悲鳴を上げているとは思いますが(泣笑)、それは本当の意味での「嬉しい悲鳴」なんだな、と実感しています。今年は結局その彼の演技が見られないまま終わってしまうであろうことが、私にはとてもつらいです…。過去最高じゃないかと思うくらい日本で滑ってくれてるのにね、今年…。てか5月くらいからほぼ毎月来てない?本人は滑らなくとも野辺山合宿にも来てるしNHK杯もあるし(汗)

Fantasy on Ice 2016 in KOBE⑧

※この記事は1年半以上経ってからようやく執筆にこぎつけました。その後も延々と寝かせ続け、やっとお日様の下に出てこられたという悲劇(汗)のシリーズです。いつの話してんだという内容ではございますが、このブログはわりとそういう記事に支えられてきたブログだったりしますので、あと少しだけこの今更シリーズにお付き合いください。書いたのは遥か昔ですが一応初出です。寝かせてただけ(汗)。
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この神戸でもトリを務めるのは彼でした。ステファン・ランビエール。演目はステファンがスイスで主催したショー「アイスレジェンド」で披露した『ラ・ヴァルス』。本来は複数のスケーターで滑るプログラムだったが、ステファン一人用のプログラムにアレンジし直したらしい。しかもピアノ演奏は福間洸太朗。これ以上のものはあろうか、というプログラムを最後の最後に持ってきた。
確信できる。一瞬も目を離してはいけない。この日いちばんの演技が、今から目の前で繰り広げられるはずだ。

何から書いたらいいのだろう。何て書いたらいいのだろう。別格だった。別格である、という言葉しかなかった。近くの席に年配の方が座っていて、公演が始まってから確か一度もスタオベすることがなかったのに、ステファンのこの演技には心底感嘆したように立ち上がって拍手を送っていた。それだけでもどれほど凄まじい演技だったかが伝わるだろうか。
さらに私のメモも書き写してみよう。
「まじすごい まじやばい 狂っちゃってるかんじがまじやばい」
だそうである。語彙力も何もあったものではないが、あまりにも凄すぎて言葉を失ってしまったことが伝わったならそれでいい。
作曲者のラヴェルもいい加減やばい。何なんだこの曲は。こんな難解な曲を弾きこなす福間さんもやばい。何よりも、狂気じみた旋律を完璧に自身のスケートに落とし込んで作品として表現しきったステファンがあまりにもやばすぎる。

久しぶりに本気のステファンを見た。そうだ、これがステファンだ。私はステファンという類い稀な才能の生み出すものをひとつでも多くこの目で見たくてアイスショーに出向いているのだ。今回の神戸公演も経済的な問題から諦めるべきか相当悩んだけれど、この演技を見逃さずに済んで本当に、本当に良かったと心から思った。ステファンがこのレベルを保ったままショースケーターを続けられる時間はおそらくもうそれほど長くない。これからもその滑りをひとつでも多くこの目に焼き付けられるよう、そう願わずにはいられない。

ステファンの世界に絡めとられたままフィナーレが始まる。ステージには川畑要さん、鈴木慶江さん。『威風堂々』が高らかに歌い上げられる。福間さんや吉田兄弟も出てこられてたんじゃないかと思いますがうろ覚え。
スケーターの衣装は女性が白で男性が黒。男性の衣装には蝶ネクタイが首もとに、白い羽飾りが胸に飾られていた。とても素敵な衣装だと思いました。
アンサンブルスケーターさんの中にジェフが混じっていて、まるでスケーターの先導役のよう。本当にそういう役回りだったのかもしれません。チェスナさんたちもフィナーレの最初の方に出てきてました。
ラストはフェルナンデスとヴォロソジャール&トランコフがショートサイドの正面だったかな。日曜日の私の席の近くにはイリヤとジェフ、だったはず。すんごい端でしたがイリヤとジェフはそこそこ堪能できたかな…。

ステファンは着替えが間に合わなかったらしく、ラ・ヴァルスの衣装の上着を脱いでフィナーレ用の衣装のジャケットを引っかけただけの様子。胸全開。伐採もしておられない様子(汗)。ラ・ヴァルスの衣装の下はつなぎのようになっているらしく、大きく開いた背中に紐らしきものが見えた。ああ、ステファンの背中に舞台裏が。人間の世界と狂気の世界との境界線で演技していたあの存在は、神でも悪魔でもなくやはり人間なんだな、と現実に戻ってこれた瞬間でした(笑)。
周回になるともう帰ってしまう客がそこそこ見受けられました。日曜日は遠方からだとどうしてもそうなっちゃうのかもね。もったいないけど。
ジェフは満面の笑顔で回っていました。ジョニーはいつものようにお花の冠を貰ってました。

一芸大会ももちろんあり。順不同ですがこんな感じ。
鈴木さんと安藤さんによる片足を上げて体勢を低くする技。ハイドロでいいのかな?
アンサンブルスケーターさんによるブレードを持って回るデススパイラル。
アンサンブルスケーターさんによるバックフリップ。
ジェフはスピン、だったかな。ちょっとここはうろ覚え。

ジャンプ大会は祐奈ちゃんと真凜ちゃんも参加。織田君はたぶん4回転トゥループに挑戦して転倒、ハビエルも4回転トゥループだったかな?土日のどっちだったかは忘れちゃった。ステファンは土曜日だけだったけど4回転トゥループ。ほぼ成功と言っていいんじゃないか。ジャケットを脱いで本気で跳びに行ってました。
日曜日のステファンはジャンプはせずにジョニーをリフトしてました。相変わらず練習してるのねそれ(笑)。

入退場口に消えていくスケーター。ステファンはリンクに目をやりながらお礼を言って帰っていったように見えました。その背中を見届けると、神戸公演もすべて終了。個人的には幕張よりも充実した公演だったと思います。日曜日の席には参りましたけどね(血涙)。本当に見えづらかった…。ありゃないよ(泣)。フィナーレはあまりにも見えないから椅子に乗ってやろうかと本気で思ったくらいだったよ…。今後も神戸で開催されるのでしたら是非設営については再考をお願いします(泣)。

次回で最終回です。以下次号。

Fantasy on Ice 2016 in KOBE⑦

※この記事は1年半以上経ってからようやく執筆にこぎつけました。その後も延々と寝かせ続け、やっとお日様の下に出てこられたという悲劇(汗)のシリーズです。いつの話してんだという内容ではございますが、このブログはわりとそういう記事に支えられてきたブログだったりしますので、あと少しだけこの今更シリーズにお付き合いください。書いたのは遥か昔ですが一応初出です。寝かせてただけ(汗)。
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再びステージに川畑要が登場。誰とコラボするのだろう、と思っていたら羽生結弦だという。でも羽生君はこの神戸にはいない…。
羽生君のメッセージが流れる。あまり音質の良くない、声だけのメッセージが誰もいないリンクに響く。心なしか元気がないように思えた。きっと体が許すなら出演したかったのだろう。来年も来て下さい、とまさにこの神戸で優しく客に語りかけていた羽生君の姿を思い出すと、やはり切なかった。
またいつかコラボできるように、と語る川畑さんも残念そうに見えた。仕方のないことだけど、羽生君の怪我の回復が間に合うことを前提にショーが構成されていたのだろうと思うし、彼の不在はやはり大きかったのだなと言わざるを得なかった。

誰もいないリンクを前に、羽生君が滑るはずだった『You Go Your Way』をひとり歌い上げる川畑さん。ああこれ、CHEMISTRYのヒット曲だ、私でも知ってる。ここでジャンプかな、イーグルかな、と妄想しながらリンクを見つめていると、羽生君の幻が浮かび上がってくるような気がした…。
川畑さんはやはり非常に上手いと思った。彼の歌唱で滑る羽生君が見たかった。いつかまた、本当にコラボが叶うように願っている。

川畑さんがもう1曲歌う。今度は幻でなくこの神戸に存在しているスケーターとのコラボ。イリヤ・クーリックがリンクに現れる。『かまわない』という曲だったかな、歌謡曲っぽい。イリヤはやっぱり凄かったです。今現役のスケーターたちもイリヤみたいにいつまでもハイレベルに滑ってくれて、それをいつまでも見に行けるならいいよね…。

川畑さんは2曲歌って退場。代わって滑り出してきたのはジョニー・ウィアー。幕張と同じく真っ赤な衣装のビヨンセ
超ノリノリ。ジョニーにしか出来ない演技だと思った。ズサーッ!も健在です。何て言う技なのかわからないのでこんな表記ですが、ジョニーの演技を何度か見たことのある方でしたらわかっていただけるんじゃないかと(笑)。

安藤美姫。彼女も幕張と同じプログラムでマラゲーニャ。ただし土日で衣装を変えていて、土曜日は黒、日曜日はたぶん幕張と同じ赤い衣装でした。どちらにしろよく似合っておられました。

アレクサンダー・チェスナ&エカテリーナ・チェスナ。アンドレア・ボチェッリの曲とかなんとか言ってたっけ、うろ覚え。何にしろいつもの『くるみ割り人形』ではないということですね。
布が赤になったので、最後の技で首にかける布の色が違うためネタがわかってしまうのはちょっともったいない。ブランコしてるみたいな技もあったと思う。プログラムは多少違ったとしてももう何度も彼らの演技は見てるのに、相変わらずあんぐり口を開けたままになってしまうのだった…。

ハビエル・フェルナンデス。マラゲーニャ。あれ、彼もマラゲーニャなんだ。なのにエアリアルを間に挟むのか。幕張では安藤さんとハビエルのマラゲーニャがそれぞれ続く演出だったけど、やはり敢えて続けない方が演技を比べられることがなくていいと判断したのか。いやそれは私の個人的な感想だったわけだけど。どっちでもいいけどね。
ハビエルも土日で衣装が違ったと思う。土曜日は黒いシャツで、日曜日はショートプログラムの衣装だった気がするけど間違ってたらごめんなさい。さすが現役、と唸るしかない素晴らしい演技でしたが、日曜日は特に良かったです。

さあ、残すはあのスケーターただひとりです。以下次号。

Fantasy on Ice 2016 in KOBE⑥

※この記事は1年半以上経ってからようやく執筆にこぎつけました。その後も延々と寝かせ続け、やっとお日様の下に出てこられたという悲劇(汗)のシリーズです。いつの話してんだという内容ではございますが、このブログはわりとそういう記事に支えられてきたブログだったりしますので、あと少しだけこの今更シリーズにお付き合いください。書いたのは遥か昔ですが一応初出です。寝かせてただけ(汗)。
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第二部トップバッターは本田真凜。今期のショートプログラムって言ってたっけな、ピンク?色の衣装。あまり調子が良くなさそうだった。まだシーズン序盤だもんね、頑張れ。

二番手はブライアン・ジュベール。前半に続いての登場。
昨年秋にフランスで発生したテロへの追悼として作られたプログラムということで、衣装も破れて血の跡がついているというショッキングなもの。裾が何故それ、というカットだったのはジュベールだからなんでしょう、きっと…(汗)。
とても気合いが入ってました。やはり自国のことですし想いも強いのでしょうね。スタオベ。

同じく前半に続いての登場、アンナ・カッペリーニ&ルカ・ラノッテ。
ハートのついた手鏡を見ながら現れるラノッテ。おめかしに余念が無さそうです。そこへぐるぐるメガネにヅラをかぶった花柄スカートのカッペリーニが。誰だかわかんないんですけど!(笑)すったもんだの末タンゴ?を踊り始める二人。コンセプトはよくわからないけど笑えるプログラムでした(笑)。

クロバットペアはいつも2プログラムですね、オレクシイ・ポーリシュク&ウラジミール・ベセディン。後半はいつもスピーディーなプログラムのような。詳しいことは忘れちゃった、ごめんなさい。

後半ももちろんコラボレーションが用意されています。まずはオペラ歌手の鈴木慶江がステージに登場。彼女の歌う『宇宙のファンタジー』で滑るのはなんとジェフリー・バトル!幕張では1プログラムしか滑ってなかったと思うのに、神戸は2プログラムになったんだ!めちゃくちゃ嬉しい!
ジェフの滑りは非常に美しかったんだけど、その滑りを活かせる選曲ではなかったかな、という印象だった。ほかのスケーターとコラボした方がうまくハマる人がいたかもしれない。「ファンタジー・オン・アイス」だからこの選曲だったのかもしれないですけど(汗)。『宇宙のファンタジー』って日本でそういうタイトル付けただけだよね、元は『Fantasy』でいいのかな?
鈴木慶江さんはこのショーのファンで、福岡の公演にも去年の神戸にも行かれてたとか。どこかですれ違ってたかもしれませんね(笑)。

続いて現れたのは鈴木明子。ダブル鈴木さん。『アヴェ・マリア』の中でもカッチーニアヴェ・マリアと呼ばれている楽曲らしい。グノーとシューベルト以外にもアヴェ・マリアがあったことを実はこの瞬間まで知りませんでした…。無知…。ピアノ演奏は福間さん。豪華。
歌と演奏に滑りが負けてた気がする。土曜日は特にそう感じた。なかなかコラボプログラムを練習する時間は無いだろうから、やっつけっぽくなってしまうのはしょうがないのかなあ。
ところでこのコラボプログラム二つをステファンが見てたと思う。ヴォロソジャールとお喋りしながら見てた様子。別人かもしれないけどね。舞台袖のスケーターの様子が見えたのはほぼ土曜日だったはず。ステージに近い席だったので。

鈴木慶江さんは2曲で退場し、次にリンクに現れたのは織田信成。しっとり系の新しいプログラムだったと思う。個人的にはいまいちはっきりしないと感じたプログラムだったけど、演技はそれなりに良かったかなと思います。

タチアナ・ヴォロソジャール&マキシム・トランコフ。今年のアート・オン・アイスで滑っていたというプログラムかな。全身タイツみたいなグレーの衣装がインパクトありました。
ステファンがまた見に来てたと思う。仲がいいからですかね。

以下次号。

Fantasy on Ice 2016 in KOBE⑤

※この記事は1年半以上経ってからようやく執筆にこぎつけました。その後も延々と寝かせ続け、やっとお日様の下に出てこられたという悲劇(汗)のシリーズです。いつの話してんだという内容ではございますが、このブログはわりとそういう記事に支えられてきたブログだったりしますので、あと少しだけこの今更シリーズにお付き合いください。書いたのは遥か昔ですが一応初出です。寝かせてただけ(汗)。
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続いてはタチアナ・ヴォロソジャール&マキシム・トランコフ。インドな感じのプログラム。ヴォロソジャールはまさにインドそのものな衣装で、トランコフは貴族のヴォロソジャールに仕えてる使用人といった風情の白い衣装に髪の毛を頭の上か後ろでお団子?にしていて胡散臭かった←褒め言葉
休養中だということで、あまり動きは良くなかったかもしれない。

ステファン・ランビエール、『Take Me to Church』。衣装が示す通り、がんじがらめになっている彼、もしくは誰かの叫び声みたいなプログラム。ステファンのこれもんのプログラムは見てる方にもエネルギーが必要になる。幕張よりいい演技だったと思います。

前半最後のコラボレーションタイム。吉田兄弟が登場です。まずは織田信成。そうそう、織田君と言えばこれだよ、『Storm』!再び見られるなんて感激!しかも吉田兄弟の生演奏で!
土曜日はトリプルアクセルを跳ぼうとしたのかな、冒頭のジャンプで珍しく転倒。でもそれ以外は「現役復帰すればいいのに」という言葉しか出てこないほどのキレキレっぷり。織田君の感想を書くたびにそれしか言ってない気がするが、ホントヤバイって。生で見る織田君のジャンプはヤバいんだってば!
吉田兄弟からも挨拶がありましたが、羽生君も自分たちの曲を使ってくれた、という話もしてました。コラボの候補に挙がってたかもしれないよねえ。決してほかのスケーターをないがしろにするわけじゃないけど、羽生君の出演が前提になってたんだろうなとやはり今回の人選については考えるしかない…。

続くスケーターが第一部のトリ、ハビエル・フェルナンデス吉田兄弟のどちらの方だったかは忘れてしまいましたが、しばらくスペインに滞在していたそうで、その間にグランプリファイナルもご覧になったとか。そのファイナルの舞台でもあるバルセロナに思いを馳せて作ったという曲での演技。
土曜日はいまいちピンと来なかったんですが、日曜日はなかなかの演技だったかと思います。確かにハビエルはスペインの人なんだけど、曲は日本のものだからすぐには馴染まないのか。
土曜日は黒い練習着に着替えた安藤さんが写真を撮っているのが見えました。ものすごい色気だった…。練習着の範疇を超えてるぞあんなの←混乱

前半の演技は以上ですべて終了ですが、休憩に入ると同時にスケーターによるTシャツプレゼントタイムがスタート。バズーカ砲を手にしたスケーターが整氷車に乗って軽快な音楽と共に氷上に現れます。
土曜日は真凜ちゃんと祐奈ちゃん、日曜日はジュベールとジョニーでした。それぞれ祐奈ちゃんとジュベールが自分の座ってた方向に回ってきたと思います。
ジョニーはショーの公式Tシャツをごく普通に着てたけど、普通の格好のジョニーってカッコいいなと思った…。やっぱり美形だよなあ。あんまり普通の格好してない(汗)から新鮮でした。

土曜日だったと思うけど、このプレゼントタイムの始まりと同時かその前くらいから、ジェフが袖でこの様子を見てました。手を叩いたり踊ったりしててめっちゃ楽しそうでした。緑色の短パン姿だったと思います。やっぱり緑なのか(笑)。最後まで見ないで撤収していきました。かわいかった…。って、ジェフじゃなかったらごめんなさい(汗)。あの笑顔はジェフだったと思うのですが…。

Tシャツは当然ながら飛んで来ず。公式Tシャツをバズーカ砲で客席に打ち込んでくれるのですよ。いつの日かキャッチしてみたい。いつの日かっていつだ。来世かな?←前にもこんなこと書いたような(汗)

以下次号。

Fantasy on Ice 2016 in KOBE④

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ここからはコラボレーションタイム。ステージに現れたのはCHEMISTRY川畑要CHEMISTRYとしてではなくソロでの登場らしい。片割れはどうした?
まずコラボするのはブライアン・ジュベール。えーと、曲は忘れちゃいましたが、キャーキャー言われまくり系プログラムでした。客席乱入もあり。黒の透けてる衣装です。透けてたと思うけど願望ゆえの妄想だったらすみません←ちょっと
土曜日は誰かが「バブー!」って叫んでるのが聞こえました。ジュベールのアダ名でしたっけ。結構出演者の皆さん端の方で演技を見てる様子。イリヤはたぶんいたかな、この時。うろ覚えなので間違ってたらごめんなさい。ってこの旅日記ものすごい年月が経ってから書いてるのでほとんどがうろ覚えだけど(汗)。

続いてはアンナ・カッペリーニ&ルカ・ラノッテ。なんか有名な曲だったと思うけど何だったっけこれ、JUJUの歌ってたやつ。赤いドレスのカッペリーニがかわいい。
川畑さんはたいへん上手でした。生で聞いてもそう思えるのだから確かな実力なのでしょう。これまでのゲストは女性の歌手の方が圧倒的に多かったように思うので、これだけの歌唱力を持つ男性のゲストは新鮮でした。

コラボレーションタイムが一旦終了したあとはこの人の登場、鈴木明子。幕張と同じく白鳥の湖。やっぱりブラックスワンってことでいいのかなあ?とにかく目力が凄かったです。せっかくだから32回転したりはしないんだろうか。昔読んだ児童小説(もしかすると児童向けに和訳されただけかも)でその場面を踊るために主人公が文字通り血の滲むような練習をするという描写があって印象深いんですよね。ちなみにロルナ・ヒルの『バレリーナの小さな恋』(ポプラ社)という本です。大好きで今でも持ってたりする。

幕張と同じ順番。相変わらず出落ちを狙っているらしい。というわけでオレクシイ・ポーリシュク&ウラジミール・ベセディン。すっかりお馴染みの白鳥ですね。同じスワンでも色々だよ(笑)。ベセディンさんが白い帽子みたいなのを被っていたが、 前からそうだったっけ?スキンヘッドのイメージが強いからなあ。
土曜日は珍しくミスがあった。危険と隣り合わせの技が多いためギクッとしてしまう…。日曜日は自分の周囲でかなりウケてた記憶あり。もう何度も見てますから、という反応の時も多いので、ウケてて良かった。

ジェフリー・バトル。新しいプログラムのようだ。オープニング同様素晴らしいリズム感。彼が引退して随分になるのに、まったくそのキレは衰えていない。一切ジャンプがなくても見ていられるだろう。

再びコラボレーションタイムに突入。今度のターンの主役はピアニストの福間洸太朗。神戸にも出演してくださるのは嬉しい←すっかりファン
まずはジョニー・ウィアーが登場し『月光』を滑る。曲も衣装も幕張と同じ。相変わらず肩に白い山脈がそびえ立っているように見えるわ…。ジョニーにしか着られないと思うよそれ…。
しかし美しいジョニーである。トリプルアクセルも決まった。現役時代得意だったよな。日曜日は福間さんがジョニーのトリプルアクセルのことを我が子のことを語るように熱弁していてたいへん面白かったです。
ステファンがジョニーの演技を見てた気がする。記憶違いかもしれないが。アンサンブルスケーターの面々とかジュベールとか、皆さん入れ替わり立ち替わり袖で見てたと思う。暗かったしあまりはっきりとはわからなかったけど。

さらにコラボは続き、登場したのは安藤美姫。バラード第四番だそうである。四番もあるのね。「滑らかなスケーティング」がどうのこうの、と紹介されてた記憶があるが、安藤さんをいちばんに褒めるポイントってそこじゃないような気がする…。やっぱり天性のジャンプの能力では?まあプログラムに合わせてのことなんでしょうね、きっと。

以下次号。

Fantasy on Ice 2016 in KOBE③

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トレンチコートを羽織ったアンサンブルスケーターが、傘を手に手にリンクを駆ける。すっかり耳に馴染んだオープニングテーマに乗せて、ファンタジー・オン・アイスの幕が厳かに開く。
確か日曜日は目の前に金髪のお姉さんが立っていたんだけど、とってもかっこいい表情で、冒頭から期待感は最高潮に。

金を基調に、人によって赤、黒、緑、紫を合わせた、光沢のある和風の衣装を身に纏ったスケーターが次々と現れる。アンサンブルスケーターはコート姿だったのに、何故こんなに和風なのだろうという疑問は彼らの登場で氷解する。
ステージに現れた吉田兄弟。ご存知の方の方が多いだろう、時にロックな熱い演奏で三味線の既成概念を打ち壊した(少なくとも私は壊れました)あの三味線奏者の兄弟である。オープニングの後半は彼らの楽曲によるものだったのだ。確かにこれはあの和風の衣装がピッタリである。

ジェフが最初の方から出て来て踊っていたが、素晴らしいリズム感だった。確かジュベールあたりと一緒に踊っていたのだが、あまりの達者さについジェフに目が吸い寄せられてしまう。ステファンはさらに自然で、外国人だということを忘れてしまうほど曲に溶け込んでいた。それだけ踊りが上手いということなのだろうが、ショートサイドににじり寄っていくその姿はあまりにも様になっていた。改めてこの人は凄い、と思った。日曜日はわりと近くでステファンを見られたからかもしれない。

非常にかっこいいオープニングだった。個人的には2013年の福岡以来のヒットである。パンフレットをめくって納得。あの福岡と同じくブライアン・オーサーとデヴィット・ウィルソンが振付を担当しているようだ。オープニングの振付を作ったとはどこにも書いていないのだが、この質の高さはそうなんじゃないだろうかと勝手に想像しただけだったりするんですけどね。
しかし、この音楽、衣装、振付…。羽生君が出演していれば、どれだけよく似合っていたことだろう。彼の出演を前提として音楽のゲストが組まれたことが想像できるメンバーだっただけに、とても勿体無いと思わざるを得なかった。神様というものはいつでも意地の悪いものである。幸せをもたらす時はいつだって気まぐれだ。

個人演技に移る。まず登場したのは青木祐奈。今シーズンのショートプログラムってナレーションだったかな、ボーカル入りの曲。レ・ミゼラブルだろうか?
アナウンスが「皆さん大きな拍手を」と客席に呼び掛けていた。演技はもうあまり覚えていないんだけど。すみません…。

2番目はイリヤ・クーリック。ご存知長野オリンピックの男子シングル金メダリストである。ジャンプも滑りも美しい。普通のバタフライをさらに巨大にしたような大きく弧を描くバタフライ?(でいいのか?結局?)も凄い…。本当に39歳?日曜日はリンクにそこそこ近い席だったせいか特に良かった。近くで見た方がより良さのわかるスケーターなのかも。

続いてマリーピエール・ルレ。初めての出演だろうか?空中から吊り下がったリングを使ったアクロバティックな演技である。一瞬ジョニーと勘違いしてしまった白い衣装(幕張でも、さらに後述するが神戸でもジョニーが着ていた衣装に似てたような気がしちゃったんですよ)で登場した彼女が、足の力だけでリングにぶら下がっていたりするのをハラハラしながら見つめました。凄かった…。高所恐怖症の人にとってはちょっと心臓に悪いかもよ←お前だろ

以下次号。

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早朝から家を出て高速バスのバス停へと向かう。何も食べずに出てきたので空腹でフラフラ。家に食べるものがもう何もなかったという可能性もあるな←記憶なし
バス停付近で食料を調達するつもりが、ギリギリに到着してしまったため何も買えないまま乗車。サービスエリアまでなかなか距離があり、空腹過ぎて体が痛くなってきた…。どんだけだよ(汗)。サービスエリアでパンかなんか買ってお腹に入れ、痛み止めを服用することでようやく落ち着いてきたものの、どうやら足りなかったらしく空腹感は解消されないままだった(泣)。
手紙が珍しく完成していたので、車内で特に急いでやることもなく暇だったのもよろしくなかったかもしれない。隣の人もあんまり近くに座っていたい感じの人じゃなかったし…。

なかなかに苦痛の時間だったが、バスは無事に三宮へ到着。まだ開演まで時間もあるし、とにかく空腹を満たさなければと思ったのだが、うろうろしているうちにポートライナーの乗り場の前まで来ていたのでそのまま乗ることにした。ホテルまでのシャトルバスが運行されていたのだが、私が利用できそうなちょうどいい時刻のバスがなかったのである。
ポートライナーからの眺めは楽しい。陽の差し込む車窓を味わいながらのんびり揺られているうちに最寄り駅に着いたので、早速ホテルへと向かう。荷物を預けるだけのつもりだったが、既に部屋の掃除が終わっているのでチェックインさせてくれるという。それはラッキー。たぶんあまり体調が良くなかったので、少しだけでも横になりたかったのである。

ちょっとだけ安めのホテルだったので、部屋は古かった。でもほんの少しだけれど休憩できてホッとする。結局食事はできないままだったが、少し落ち着いたので部屋を出てから真っ直ぐ会場へ向かった。
たぶんパンフレットを購入してから席に着いたんじゃなかったかな。土曜日は注釈付きのB席なので、まったく期待しないで向かったのだが、期待するどころか大変なことに気が付いてしまう。

席が!席がないんですけど!

私のチケットに印字されている席の番号は確かにその辺りのはずなのだが、「その辺り」には黒い布がかかっていてあからさまに座れない。何故だ。ちゃんとコンビニでお金払いましたけど?(泣)
近くにいたスタッフに尋ねると、このチケットは振替となり別の席があてがわれるという。手書きの座席番号が書かれたチケットを手渡し、この席に座ってくれと言う係員。こんなこともあるんだな、と狐につままれたような気持ちになりつつ座席へ向かったら、元々の注釈付きBの隣のブロックで、全然真ん中ではないが元の席よりはずっと見えやすそうである。目の前にもリンクがちゃんとある。て言うかここS席では?B席のお値段でS席に座れちゃうとかどんなわらしべ長者だよ。
とりあえずラッキーってことでいいのかな、といそいそ席に着いたのだが、どうやら席がなくて移動してきたのは私だけではなかったらしい。中にはSS席を買ったのにS席に移動させられたと怒っている人もいた。たぶん注釈付きの席なのだろうが、通常はSSの方が前で真ん中のはずだからそりゃ腹も立つだろう。値段もその分高いわけだし。SSよりSの方が見やすかった可能性も高いですけどね(※後述)
しかし、完売していたように思ったのだが何故Sに空席があったんだろう。ツアー等で大幅なキャンセルでも発生したのだろうか。いずれにしろワールド記念ホールのスタンド席は段差がしっかりあって視界良好なので、やはり土曜日の席も無理して買っておいて良かったという結果に。

というのも、日曜日の席がものすごく見えづらかったからである。ものすごく、である。いまだにトラウマになっているくらい見えなかった。
日曜日はSS席だったのだが、ショートサイド寄りの端だった。端は大抵見えづらいが、ショートサイド寄りだしそこまでではないだろうと高を括っていたのだが…。
まず、目の前の人の座高が高くてリンクが大幅に隠れる。目の前でスケーターが演技をするとろくに見えない。せっかく目の前でジャンプを着氷してくれても見えない。さらに、最終公演ということもあってか横一列がこぞってスタオベするのでステージの方向がまったく見えない。スケーターがステージの方に行ってしまうとほとんど何も見えない。フィナーレなど完全においてけぼりだった。席と席との間も狭過ぎる。
「見えにくい」のならいい。「見えない」のは辛いなんてものじゃない。ものすごく無理をして観に来てこれでは泣くに泣けなかった。昨年の神戸公演は視界が気になることがほとんどなく非常に楽しめただけに、あまりにも落差が激しかった。もうSS席は買いたくないと思ってしまった程。本当に土曜日も買っておいて良かった…。スタンドだからリンクからの距離はあったけど、視界についてはノーストレスだったので…。土曜日はステージ寄りだったのですが、スケーターの入退場口もよく見えたようで(※うろ覚え)なかなか楽しめる席でした。予定よりもいい席に座れたし、結果オーライってことで。

開演前から色々ありましたが、いよいよ夢の世界の幕開けですよ。以下次号。

Fantasy on Ice 2016 in KOBE①

※この記事は1年半以上経ってからようやく執筆にこぎつけました。その後も延々と寝かせ続け、やっとお日様の下に出てこられたという悲劇(汗)のシリーズです。いつの話してんだという内容ではございますが、このブログはわりとそういう記事に支えられてきたブログだったりしますので、あと少しだけこの今更シリーズにお付き合いください。書いたのは遥か昔ですが一応初出です。寝かせてただけ(汗)。
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2016年のファンタジー・オン・アイスは全4箇所での公演。最初の開催地幕張には無理矢理1公演だけ出向いたものの札幌公演は金欠が酷過ぎるため泣く泣く諦め、その悔しさとともに向かったのがこの神戸公演です。最も家から近いので、行くなら神戸を最優先、と一応決めてはいたのですが。

しかし、幕張と最終公演の地である長野にも行くことにしてしまったため、先行では日曜日のチケットしか買えず。幕張、神戸、長野、とそれぞれ最終日のチケットだけどうにかこうにか先行でゲットするにとどまってしまいました。わざわざ遠方から出向くので、どうせなら複数回見たいのですけども、無い袖はどうやったって振れません(泣)。
なので、開催直前になって追加席の販売が行われた際は非常に悩みました。神戸は新幹線で往復するのも一泊してバスで往復するのもさほど金額に差がないので、土曜日に宿泊することに決めており、既に高速バスの手配も済ませています。よって土曜日も見ることにしても何の問題もないのですが、唯一の問題は無い袖は振れないということです。いっちばん安い席ならどうにか出せるけど、それは生活費をチケット代に回したらどうにかなる、って意味だからな!どうにかなってるようでなってないからな!

悩みながらもコンビニへと向かう私。コンビニ店頭で購入した方がたぶん手数料が安いからである。たぶんね。
もしも売り切れていたらあっさり諦めようと思っていたが、幸か不幸か余裕で買える。羽生君が怪我のために幕張も札幌も出演せず、神戸と長野も開催日が迫っているにも関わらず出演の発表が無かったため、手を出さずに様子を見ていた人が多かったのだろう。羽生君が出ると決まっていたならばおそらく瞬く間に完売していたはずである。
ああ、買ってしまった。いちばん安い注釈付きのB席ですけど。これを買うので精一杯です。財布が抗議の悲鳴を上げてるけど聞こえないフリだよ。あああああ、これからどうやって食費を捻出しよう←絶望
しかも注釈付きって。いちばんよく見えるのが配電盤とか、機材の裏で見えにくいとか、柱が邪魔とか、たぶんそんな席なんだろうな。でも暇潰しに観光に出たりするよりは会場に行けた方がいいに決まっている。観光に出ても結局お金がかかるんだから、どうせならいちばん自分にとって有意義なことに使ってしまいたい。どっちにしろ自分の手にこうしてチケットは握られてしまったのだ。後悔したってしょうがない。後悔したくないから買っちゃったんだろ!諦めろ自分!どうせクソ人生だ!今更じゃないかはっはっは←開き直りすぎ

そんなこんなで私がひもじさと戦う日々に否応なく突入した頃、羽生君が神戸にも長野にも出演しないことが発表される。ギリギリまで検討してくれたのだろう。彼は世界の宝である。神をその身に宿すかのような圧倒的な演技をまだまだ見せて欲しいと数え切れない程の人が思っているに違いない。そのためには、今ここで無理をせず治療に専念してもらいたい。アイスショーの旅に毎年出るようになってから、羽生君の演技に会えない夏は初めてである。とても、とても残念だったけれど、納得するしかなかった。
しかし、思ったよりずっと酷い怪我だったということだよな…。世界選手権の頃にはもうかなり無理をしていたんじゃないだろうか。まるで彼の力を封印するかのように出現する怪我の神にはそろそろお暇願いたいものである…。

とにもかくにも、いよいよ神戸に出発ですよ。以下次号。

フィギュアスケートだらだら語り in 9月② ―羽生結弦新プログラムスペシャル―

ほかの記事に混ぜる形でさらっと書こうと思っていたのですが、やっぱり長くなりそうなので(笑)、独立した記事にしてしまいます。

というわけで、ついに発表、羽生結弦の新プログラム!ついにとか言ってますが、すんげー今更の話題ですみません(泣)!!

ニュースでチラッと流れるだけでも「ああもうこれ絶対見たいやつがきた」とゾクゾクしてたのですが、9月8日放送の『フィギュアスケートTV!』でかなりじっくり公開練習の様子が流れたおかげでますます期待が高まっております。

だって羽生君が、あの羽生結弦マートンの『Art on Ice』で滑るんだよ…。実はひっそり妄想していた、これ羽生君が滑ったら似合うだろうけど本人がプルシェンコファンだから畏れ多くてやんないんだろうなと思ってた『Art on Ice』だよ…。いや、「ニジンスキーに捧ぐ」って言った方が通じるのかな。


そう、プルシェンコの代表的なプログラムと言っていいであろう「ニジンスキーに捧ぐ」。若く美しく、独特の人間離れした雰囲気が漂っていたあの頃のプルシェンコ。そのイメージで語られるプログラムとして真っ先に浮かぶのがやはりこれなのではないでしょうか。
と言っても、私はこのプログラムについて語れるほど何度も見たわけでも細かいところまで覚えてるわけでもないんですよ。ちょうどヤグディン引退のショックで、スケートを見る元気があまりなかった時期ともかぶってますし。ただ、強烈に印象に残った要素があったんです。それが、プログラムに使用されていた音楽。特に『Art on Ice』だったのですね。

ニジンスキーに捧ぐ」の音楽はいくつかの曲を組み合わせて作られているのですが、たぶんそのメインとなる曲が『Art on Ice』。プルシェンコにプログラムの使用曲をいくつも提供しているヴァイオリニスト、エドウィンマートンの作曲です。この曲が収録されているアルバム(strings 'n' beats)の本人解説から察するに、元々は「ニジンスキーに捧ぐ」のために作られた曲ではなく、スケートファンならすぐにタイトルから連想できるであろう、あのスイスの有名なアイスショーのために書いた曲のようです。ですが、いまや「Art on Ice = ニジンスキーに捧ぐ」というイメージがすっかり出来上がってしまっているのでは。フィギュアスケートのために作曲した音楽ならば、フィギュアスケートのプログラムにピッタリと合うのは何の不思議もないと言っていいかもしれないですね。実際に、時々この曲を使用しているスケーターを見かけます。

あの「ニジンスキーに捧ぐ」に使われていた曲は何だったんだろう、とずっと気になっていた私は、たまたま大型書店のCDコーナーか何かで見かけたマートンのアルバムを嬉々として購入し、嬉々として自宅で再生し、嬉々として耳を傾けているうちにアルバムの最後に入っていたこの曲が流れ始めた時、探していたものに出会えた喜びで、言葉にできないくらい感激したものです。
一体何度聞いたかなあ。アルバムまるごと再生した回数も相当だけど、『Art on Ice』だけの再生数なら、もしかしたら何百回ではきかないかもしれない。薄暗い照明、白いスモークの中からぼんやりとスケーターの姿が浮かび上がってくるような出だし。吹き荒れる風の中、暴れだすヴァイオリンの音色。嵐に乗って現れる、氷の王の堂々とした風格…。たとえるならそんなイメージだろうか。とにかく私は完全に心をわし掴まれてしまった。「フィギュアスケートに使用された楽曲でベストアルバムを作れ」と言われたらこの曲は絶っっっ対に入れます。人生の節目でも流したいくらい好きですが、この曲が似合う節目が思い付かないんだよこれが(笑)

それくらい好きなので、「プルシェンコのイメージが強過ぎる曲だけど、絶対素晴らしいプログラムになるからいつかこの人にも滑ってもらえたらなあ」とひとり勝手に妄想することも度々だったのですが、その「いつか滑ってもらいたい」スケーターのひとりが羽生君だったのですよ。これを書きながら今更、まさか妄想が現実になるとは、と震えてます…。今シーズンは最高のシーズンでした、と既にまとめに入ってしまえそうなくらい震えてるよ←どんだけだよ…

『Notte Stellata』の宝石でできた白鳥のような美しい羽生君にノックアウトされたりもしているが(笑)、私のいちばん好きな羽生君は、ギラギラしながら試合に向かう阿修羅な羽生君である。既に頂点を極めてしまった感のある(あと四大陸のタイトルくらいか?)羽生君が、今後も阿修羅の境地に立つことがあるのだろうかと少し寂しく思っていたが、この曲を使用したプログラムならば羽生君は阿修羅モードに入らざるを得ないのではないか。
だって、どれだけファンなのかが我々にもハッキリ伝わるくらい羽生君が大好きなプルシェンコが使ってた曲だぞ。しかもおそらくは彼の代表作だぞ。大好きなスケーターの大好きなプログラムの曲で原点回帰、という羽生君の意図以上に緊張するんじゃないか。楽しいし嬉しいけど、大切に滑らないとっていう使命感みたいなものが生まれてくるんじゃないか。その緊張感が、彼をギラギラした挑戦者に戻してくれそうで楽しみで仕方ないのである。まさに「お前は誰と戦ってるんだ」状態だが、こんな想像を遥かに超えた「誰と戦ってるんだ」があってもいいんじゃないか。あの羽生結弦とかいう選手はおそらく今後当分現れないであろう規格外の化け物である。今、彼の物語以上に面白いフィクションなんてこの世にはない。物語が続くだけでも最高なのに、その物語の展開がまたもや読めないのである。物語の受け取り手としてこれ以上に面白いことなんてない。こんな選手の現役時代を今まさに応援できるとは。フィギュアスケートファンとしてこれ以上の幸せがあるだろうか?
…まあ、全部私の勝手な想像ですけどね(汗)。競技が始まってみないと何とも、です。


しかし、これで「Continues ~with Wings~」におけるプルシェンコのあまりにも凄まじ過ぎた「ニジンスキーに捧ぐ」の理由がわかったような気がする。羽生君はこのショーの際に、プルシェンコとジョニー(ジョニーについては後述)に彼らのプログラムを滑る許可をもらったそうだが、もしその申し出を知った上での「ニジンスキーに捧ぐ」だったのだとしたら…。辻褄が合いすぎるくらいに合ってしまうのである。
まあ、もちろん実際のところはわかりませんけれども。でも、そう考えると、あれはもしかすると、この俺のプログラムを超えてみろ、というプルシェンコからの挑戦状だったのかな、なんて思ったりもするのである。ものすごく高い壁の上から投げつけられた挑戦状だぞ、羽生君。でも君なら、君ならば。いや、君だからこそその壁への挑戦権が与えられたんだよ。
それにしても、許可など取らずとも勝手に滑ってもいいと思うんだけど(笑)そこが羽生君の律儀なところなのでしょうね。ずっとずっと滑りたかったんだけど大ファンの人たちのプログラムだし叩かれたらやだし自分もクオリティにこだわりたいし我慢してた、でもオリンピック連覇したしちょっとくらいいいよね?って羽生君の心の声が聞こえるようだ…。好みは人それぞれだから仕方のない部分はあるにせよ、「このレベルの選手が日本から出てくることなんてもう生きてるうちにはないかもしれないから、下手な抵抗はやめて満喫すればいいのに」と思うのだけれど、どうしても反発したい人も少なくないらしい。気にするなと言っても難しいだろうけど、気にしないで羽生君の思う通りに滑って欲しい、と私は思う。かなり間違いなく羽生君の選択の方が正解なので。目が曇った素人がどれだけ愚策を捏ねたところで正解など導き出せはしないのである。

そうそう、羽生君が「憧れの人のプログラム」で滑るのは、今シーズンはショートプログラムとフリーの両方なのです。かなり思い切った選択ですね。フリーが散々書いてきた「ニジンスキーに捧ぐ」、ショートプログラムがこれまたジョニーの代表的なプログラム「秋によせて」。正確には振付が異なるだろうからそれぞれのプログラムの使用曲を使った新たなプログラム、のはずで、そういう意味でも本来は許可など不要なのだろうけど、そこはまあ羽生君らしいってとこですかね。
しかし、「秋によせて」か。確か、私が初めてジョニーの演技を見たのが2004年のNHK杯だったのだけど、あの時に滑ってたプログラムでしたよね。自分は今男子の競技を見ているはずなのに、何故女子選手が混ざっているのだろう、と思ってしまったくらい美しい青年が画面に映っていたこと、男子選手とは思えない繊細で鮮やかな青い衣装に目が惹き付けられたこと、今でもよく覚えてる。まるで絵画の世界のようだった。衝撃の出会いでした。「ポーカーフェイス」あたりの弾けたジョニーも大好きですが、やっぱりジョニーと言えばあの頃、あのプログラム、と考えてしまう人は私以外にもきっといるんじゃないのか。
プルシェンコはわかるけど、ジョニーを真っ先に挙げるなんて男の子のスケーターにしては珍しい印象だね、とシニアに上がった頃の羽生君について私と友人は語り合ったものでした。懐かしい。羽生君が線の細い美しいスケーターに育ったこともあり(中身は阿修羅だけどな…)、当時のジョニーの陶器でできた人形のようなたぐいまれな美しさを羽生君の衣装やスピンに今もイメージとして残し続けているのが何だか奇跡的なことのように思えます。本人比でゴツくはなってるんだけど、あくまで本人比だからな…。あんな成人男子そうそういないから←震える声


そんなわけで、今シーズンは「綺麗な羽生君」と「俺様な羽生君」の豪華二本立てが見られるのではないかと勝手に想像して勝手に死んでいます(笑)。楽しみ過ぎて死んでいる(笑)。始まってみたら全然違うかもしれないのに(笑)。
「秋によせて」の方は現時点でほぼ情報がないのだが、衣装も振付も、これまでの羽生君の路線に近いものになるんじゃないかな、と勝手に予想してます。これまでと言うか、「悲愴」あたりの羽生君の路線。「悲愴」にはびっくりしたんですよ、あんな繊細な衣装を着ようとする日本男子が現れるなんて、と。ジョニーが好きだっていうのホントなんだな、ってめっちゃくちゃ納得したんですよね(笑)。あの手のひらひらした衣装は成長したら似合わなくなると思いきや、まさかの「ますます似合うようになる」という方向へ成長していった羽生結弦氏…。あなた、あなた何…←震える声(2回目)

ニジンスキーに捧ぐ」、いや羽生君命名による「Origin」の方は、公開練習の映像がニュース等でも流され、全容は掴めないものの多少イメージはできる感じ。少なくとも『Art on Ice』と『Magic Stradivarius』は確実に使うのかな。どちらも「ニジンスキーに捧ぐ」に使われていた曲ですね。確か4曲くらい使われてるんですよ、ニジンスキー。ちなみに『Magic Stradivarius』もマートンの曲。
羽生君のことだから、超絶こだわり抜いた編曲でくるんじゃないかと楽しみでしょうがない。実は羽生君のプログラムの中でも特に好きな要素が「編曲」なんです。曲を繋ぎ合わせた時のぶつ切れ感がほぼない。聞いていて違和感がないのですね。得点的には無関係かもしれませんが、地味に大きな要素じゃないかと勝手に思ってます。

羽生君痩せたのかなあ、白いジャージ着ててあの細さって…。すげえ…(震える声←何回目だよ)。足の調子もかなり良くなっているのかな、すごい飛距離のジャンプを見つめてため息でした。無理をして4回転アクセルが遠のいてもつらいので、アクセルの方はルッツが跳べるくらい足が回復してからでもいいんじゃないのかな。新ルールに慣れるまで、当分挑戦してくる選手もいないような気がするし…。


…やっぱり長くなりましたね(笑)。さらっと書くつもりだったって、よくそんなつもりでいたよね自分(汗)。
どうしても競技での羽生君を見たくて競技のチケットを取るものの、いつもその試合に羽生君がいないという結果に終わり続けて3年目。「ネタの神様(※私にネタを振り撒く神がいるんですよ←適当に流してください)は私に羽生君の試合を見せてくれる気がないらしい」というこの状況を今シーズンこそ突破したいものである(泣)。海外の試合を除けば全日本か世界選手権、どっちかだよね。大阪なら最悪ヒッチハイクでも行けるんじゃないか、と高を括っているため個人的には全日本なんだけど、旅費の前にチケット代…が…。とほほほほほほ、豪邸もブランドバッグも要らないので最低限の生活とフィギュアスケートを迷わず見に行ける稼ぎをください…。ガクリ←遺言

そんなわけで、いよいよ今シーズンも本格的にスタートですかね。できるだけタイムラグなしに感想が書けたら、と思ってますが、私は遅筆の上この通り記事が長くなってしまう傾向にあるため(汗)、焦らずぼちぼちと、書きためて予約投稿路線、を続けていこうかなと思っております。
昨シーズンからテレビ観戦中はスマホでメモを取りながら見ているので(ブログ記事はスマホで書いてるんですよ、体調が悪くても寝ながら書けるし隙間時間にちょっとずつ進められるので)、観戦中はツイッターも無言、友人知人の皆さんにほぼメールの返信もしないという状況なのですが、後日ブログでポエムを爆発させるので、その際にでもお付き合いいただければ(笑)。
ライブストリーミングはよくわからんので(汗)、今シーズンも基本はテレビ観戦のつもりですが、オータムクラシックは何とかライブストリーミングでも何でもいいから見たいな、と思ってます。はてさてどうなることやら…。

ではでは、今シーズンも張り切って応援していきましょう!すべてのスケーターにとって素晴らしいシーズンとなりますように!