うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

フランス杯2019雑感③

女子のショートプログラムの放送に続いて男子フリー。生放送するなら第2グループだけかな、とドキドキと待ちましたが、期待通り第2グループから生放送が始まって万歳三唱。今回は昌磨君の調子がちょっと不安なので、そういう意味でのハラハラ感も強い。テレ朝が生放送する時は、通常以上にハラハラさせる要素が混ざることが多いような気がします…。

ではでは、いつも長いので(笑)この辺りで感想をどうぞ。


※注記
お名前の前に★印のついている選手は、地上波でも放送のあった選手です。

男子フリー

第1グループ

1:アントン・シュレポフ
今日はちょんまげにしてないわ。普通の髪型だと普通にイケメンだ(笑)。
うーん、ジャンプがなかなか綺麗に決まりませんでしたね。4回転サルコウを降りたりもしていたのですがダウングレードのようだし、GOEがマイナスのジャンプが半分以上だったような…。プログラムに雰囲気はすごくあったのですけど。衣装もかっこいいし。
今シーズン、シンドラーのリスト多くない?


2:樋渡知樹
今日もイワタシ。hを発音しないんだっけフランス語は。
シニアのグランプリシリーズデビュー戦としては素晴らしい出来だったのではないでしょうか。後半に跳んだルッツ、オイラー、フリップのコンビネーションかっこいい!選曲が彼の独特で多彩な動きを活かすのにピッタリ。お客さんもどんどん引き込まれて盛り上がっていくのが分かる。ラストのポーズまでなりきってる。


3:ニコラ・ナドー
アクセルのコンビネーション綺麗ー。パーフェクトじゃないにしろ、なかなかいい演技だったんじゃないでしょうか。終盤はどんどん盛り上がっていって、コレオでは本人も歌ってる。滑ることの楽しさが伝わってくるようで、とってもとっても素敵!お客さんの心もガッシリ掴んだんじゃないかな?


4:ダニエル・サモヒン
うーん、ジャンプが絶不調…。4回転サルコウやアクセルの転倒だけでなく、ラストのジャンプのパンクなど、綺麗に決まったジャンプの方が少なかった。どうもリズムが合わなかったのですかね。力強くてかっこいい雰囲気のある選手なので、ピタリと決まれば絶対迫力あるのですけど…。
衣装はちゃんと衣装なんだろうけど、どうしてもトレーニングウェア的なものに見えるよ!


5:セルゲイ・ヴォロノフ
後半グループが生放送だった影響か解説なし。解説聞きたかった。解説ないならせめてテロップを分かりやすくして欲しいぞ。要素名を選手名で隠すのはやめてー、基礎点とGOEだけで何なのか判断できるほど達人じゃありませんし…。
後半は抜けるジャンプがあったりして、あまりいい出来ではなかったかもだけど、コレオは彼らしくてカッコ良かったと思います。あまり調子が上がってない感じですね、今シーズン…。
上下でくっきり色が分かれた紫っぽい衣装。こういうモードな感じのデザインの衣装が好みなのかしら?昨シーズンの消しゴムといい…←消しゴム言うな

第2グループ

今日も生放送きたああああああ!時間的に視聴しやすい、というのが大きかったんでしょうねえ。あー、ワクワク←ここまさに放送中に書いてる(CM中)
そうか、昌磨君グランプリシリーズの表彰台逃したことないのか。強い…。煽りも時々有用な情報出してくるよな。見る方の受け取り方次第でいかようにもなるよなあ、とちょっと思ってます。どうせなら楽しく見たいですわ。


★6:モリス・クビテラシビリ
前半は素晴らしいペースでした。4回転サルコウトリプルアクセルも美しい。ステップはやっぱりレベル2なのかあ。んで後半のジャンプが…。4回転トゥループの1本目はパンク、2本目(テロップは4回転サルコウになってた気がする)はかなりこらえたステップアウト。
最後のトリプルフリップに速報で点が入ってなかったけどザヤック?あ、やっぱりザヤックなのか…。それはちょっと勝負を左右するかもしれんな…。トゥループがパンクしたせい?
ザヤック関連のせいかちょっと採点に時間がかかった様子。あ、フリップ結局点が入ったんだ!良かったねえ。


★7:宇野昌磨
安心安定の昌磨君をこんなにドキドキしながら見ることになるとは…。
4回転サルコウは手をつく。4回転フリップも着氷が…。でも回転はしてるなこっちは。4回転トゥループのコンビネーションが綺麗に決まったのでもう大丈夫かと思ったが、トリプルアクセルで2本とも転倒してしまうとは…。2本目は叩きつけられるような転倒で心配…。4回転トゥループの単独も転倒。
こんなに転倒して、ステップやスピンでもレベルの取れてない昌磨君を見ることになるなんて…。でも、長い競技人生、こんなシーズンもあるよ…。
お客さんがものすごい応援してる。演技中もだったけど、キスクラでも…。本人でなくても涙が出そうになってしまう。しかし現時点でこの順位は、ファイナルが…。


★8:ロマン・ポンサール
ステップのラストがすっごく余韻があって素敵…。これでプログラム終わり?やたら短いな?と一瞬思ったがそんなわけはない(笑)。
後半の選曲がすっごく彼のスケートに合ってたと思います。ラストの方は彼もすごく気持ち良さそうに滑ってるように見えました。粗も多かったですが、会場も盛り上がってて良かったんじゃないかな。見てて清々しくなる演技だったな、という印象でした。
おや、この大会しか出場してないのね。スケートアメリカはエントリーしたけど出られなかったのか。


★9:アレクサンドル・サマリン
顔!背中に顔!かおおおおおお!衣装のインパクトおおおおお!
4回転ルッツのコンビネーション降りた!すげえ、ショートに続いて。しかしフリップは転倒。前半はジャンプの成功と転倒を繰り返してたイメージ。後半になるとジャンプの着氷が全部乱れていたのですが、転倒はなかったのでまだ良かったかも。んでスピンとステップが全部レベル4なのも凄い。
でも!何を!やっても!顔が!気になる!顔しか!印象に!残らん!


★10:ケヴィン・エイモズ
アクセルのコンビネーションががすげええええ!ぼぼんっとバネが跳ねてくみたい。彼の滑りは縦の動きが入ってるから面白いのかな。個人的な印象なので間違ってるかもだけど。
ジャンプのミスもあったんだけど、素晴らしいアクセルなどなどで帳消しされそう。気持ちがどんどん入っていくのがわかって、滑り終えた本人は感激のあまり泣いているみたいだ…。うん、泣いてるねこれは。実況によるとここグルノーブルがホントに地元なのかな、生まれ育ったって言ってるし。そこでこれだけの演技ができて、本人も嬉しいだろうなあ。
おお、フリー暫定1位!表彰台確定!


★11:ネイサン・チェン
6分間練習で衣装がバスのシートに見えてきてしょうがなかった…。アメリカではそんな風に見えなかったのに!
ネイサン比でジャンプが微妙だった。加点があまりつかないジャンプ、GOEがマイナスされるジャンプが多くアメリカほどの点は出ないだろうか。
おおお、4回転トゥループオイラートリプルフリップのコンビネーションを彼も降りた!でもやっぱり難しいジャンプなのかしら、前半に入れてますね。何そんなとこでこっそり頂上決戦やってんの(笑)※先週のスケートカナダで羽生君が世界で初めてこのコンビネーションを試合で成功させた
ステップがとても良かったです。すごく肩の力が抜けてて。それに対してコレオは狂気的にキレッキレ。対比が面白い。そしてコレオの加点すげえ…。

キスクラでネイサンに囁くアルトゥニアンコーチ、という絵面に重なる『おっさんずラブ』のテロップには思わず笑いました…。フランス杯の放送の直後に放送されたのでその予告だったってだけなんですけど、そこで流すのは余計な誤解を生みかねないからお止めなさいよ(笑)。ってもドラマは見たことないんだけどさ。
そういえばキスクラの背景の映像、昨日と違う?昨日は宇宙空間?だったし。


インタビューの昌磨君、涙声に聞こえる…。あの声援が嬉しくて涙が出たのね…。まさか鉄壁の昌磨君がここまでスランプに陥るとは思わなかったけど、見守るしかない。
一人で何でも進められる人もいるとは思うけど、才能を活かしたり夢を叶えたりする過程を誰かの手を借りて、導かれて進む人もいていいと思うのよ。もしかすると昌磨君は後者じゃないかな。きっと手は打つのだろうから、我々はやはり、黙って見守るだけでいいのだろうな、と思う。昌磨君のインタビューはいつもとても素直だから、変な疑いの差し挟みようがないと私は思うけどな。
しばらくステファンのところへ行くとも言ってたけど、ステファンは高志郎君が真っ直ぐポジティブな軸を持てるよう指導してるように私には見えるから、昌磨君にもそういう導き方をしてくれるかもしれないですね…。


ではでは、次回は女子フリーの感想でお会いしましょう。



「うさぎパイナップルnote分室」を開設しました。フィギュアスケート以外の話題は2018年9月よりこちらに集約させております。心の叫びや日々の呟き、小説から趣味の話、フィギュアスケートの話も時々、要するに何でもあり。週1、2回のペースで更新中なので、お気軽に遊びに来てくださいね。
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フランス杯2019雑感②

男子に続いて女子のショートプログラム。男子フリーの放送と同じ日。男子は時間的に生放送かもしれないので、何となく詰め詰めな感じで女子はスタートした気がするが、気のせいかもしれないわ。

ではでは、早速感想をどうぞ。


※注記
お名前の前に★印のついている選手は、地上波でも放送のあった選手です。

女子ショートプログラム

第1グループ

1:レア・セルナ
綺麗にまとまった演技でしたね。衣装もスカートがちょっと長めで、とても豊かな表情を持ってる。じわじわと心に残ってくるような演技。
ジュベールがコーチなの?!しかもなんかストールがお洒落だし!美形過ぎて布が追い付いてないとしか思えなかったあのジュベールはどこへ…。


2:ニコル・ショット
手や足に透けた部分のある、凝ったパンツ衣装。足が長く見えますねこのデザイン。最後のジャンプに大きくミスは出ましたが、スピンがとても良かったですね。特にフライングキャメルスピンはとても美しかったです。


3:スター・アンドリュース
スピンが美しい、特にドーナツスピンはあまりにも素晴らしくて見とれてしまいました。スピンとステップは全部レベル4かな?あ、やっぱりそうですね。ジャンプもしっかり降りていたので、なかなかいい結果が出そうですね。おお、自己ベスト!
150cmなんだ、リンクではもっと大きく見えますね。


★4:アリョーナ・コストルナヤ
トリプルアクセル…!着氷は微妙に見えたが高さもあったので速報では加点がついている。回転不足だったようで、プロトコル見ると減点されてるけど。彼女は「あの」ロシアの3人の中で唯一4回転を武器として持っていないようだが、トリプルアクセルならショートにも入れられるので大きいかもしれない。
とても流れがあって美しい演技で、特にスピンは絶品。昨シーズンまでジュニアだった「あの」3人の女子の中では表現面で群を抜くのが彼女だと思うが、それをいきなり見せつけられた。あっという間に終わってしまう。うわあ、何度でも見られるわこれ…。


5:マエ・ベレニス・メイテ
うわー、ゴージャスな衣装。首と腕の飾りがキラキラしててすっごく素敵。カラフルなスカートの色もよく似合ってますね。
ダブルアクセルは良かったけど、そのあとのジャンプが綺麗に決まらなかった。致命的なミスにはならなかったかもですが。あー、でも2本とも回転不足か…。観客が盛り上がる派手な曲調も、彼女によく合った選曲かなと思います。


6:ロリーヌ・ルカヴァリエ
放送流れなかったような…。棄権?棄権ですね、うう、自国の大会なのに残念…。

第2グループ

★7:白岩優奈
ステファンが曲を選んだのか、彼女をイメージして。ということは振付もステファンかな。衣装もとってもゴージャスですね。
すっごくチャーミングな振付…。ステファンらしいロマンティックさが溢れていて、ステファンの作品の中でもかなり印象的かも。ラストめちゃくちゃかわいい…。演技にも大きなミスは無かったように見えました。相変わらずスピードあるなあ。


8:マリア・ソツコワ
久しぶりですねソツコワさん。うーん、どうしたんだろう、ジャンプが全然綺麗に決まらない。コンビネーションも結局入らなかったのかな。全体的にぼやっとした印象の演技で、残念な出来に。もっと滑れる選手なのに、調子が良くなかったのかな…。
衣装のせいかもしれないですが、もう少女の雰囲気は残ってないですね、素敵な大人の女性。


★9:マライア・ベル
これもリッポンの振付なのか。昨シーズンのプログラムとはまったくイメージが違うカッコいいプログラムだけど、彼女の魅力を最大限に引き出そうとして振り付けたんじゃないかな。すっごくいいですね、リズムよく乗って滑れるかもしれない。
イキイキした素晴らしい演技でした。素朴なかわいさがイメージとして強かった彼女とは正反対のプログラムで、すごく面白かった!


★10:樋口新葉
いい演技でしたねえ。レイバックスピンが想いを語りかけてくるようでとても素敵でしたし、ステップも非常に見ごたえがありました。でもレベル3なのね。表現の引き出しが多い選手だと思うので、そのへんをしっかり見せてくれるのが楽しい。
得点思ったほど伸びないな…。あの素敵なスピンレベル2なのか。回転不足もある…。


★11:坂本花織
ダブルアクセルで転倒…。滅多に転ぶイメージのないジャンプだったのでびっくり。ループもぐらついた。うーん、ショートでのこのミスはちょっと大きいかも、女子はわりと実力的にも得点的にも競ってるし…。でもプログラムはやっぱりすごく楽しいし、ステップもしっかりレベル4ですね。


★12:アリーナ・ザギトワ
ルッツとループのコンビネーションはこらえたジャンプになったけど、ラストに跳ぶ単独のフリップは絶品でしたな。なんてゴージャスなジャンプ…。透け感のある黒いレースのスカートが、スピンの時などにとても素敵。悲哀の漂う曲が演技とマッチしてこれまた素敵です。おや、この減点は…。タイムバイオレーションだ。演技開始が遅かったとか?何でだろ?
キスクラじわじわくる。大きなハートのクッションを持ったコーチ二人に挟まれて座るザギトワ。じわじわくる!(笑)


コストルナヤは表現面は群を抜いてるけどジャンプの得点面で不利だろうか、と思っていたら、トリプルアクセルかーい!こりゃ、グランプリシリーズの優勝をすべてあの3人でさらっていく可能性があるな…。
わずかな期間であっという間に塗り替えられていく女子の勢力図。これが北京まで、いやそれ以降も続いていくのでしょうか。

ではでは、次回は男子フリーの記事でお会いしましょう。




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フランス杯2019雑感①

グランプリシリーズも第3戦。一週間早い。と言っても掲載する頃には完全に今更になってるかと思いますが、本日よりフランス杯の記事を連載します。次の大会に向けた復習、みたいなつもりでのんびり読んでいただければ幸いでございます。

ではでは早速、男子ショートプログラムの感想をどうぞ。


※注記
お名前の前に★印のついている選手は、地上波でも放送のあった選手です。

男子ショートプログラム

第1グループ

1:アントン・シュレポフ
ちょんまげ…?髪の毛を後頭部でまとめて結んでる。男子では珍しい。
ジャンプはどれもGOEがマイナス。4回転はダウングレードの転倒だった。途中で衣装の前を開けて濃いピンクのシャツを覗かせる。おお、観客盛り上がってる。ロシアで流行ってるのか、衣装替え。
えっ、レオノワと結婚したの彼なの?!右手に指輪してる、既婚者かなとは思ったけど相手がレオノワだったとは!


2:ロマン・ポンサール
ポエタか、くっきりした顔立ちのイケメンなので似合いそうですね。
おお、4回転降りましたね。アクセルのミスはありましたが、しっかりと滑れていたんじゃないでしょうか。自国で熱い演技が出来て良かった。


★3:ダニエル・サモヒン
サモヒン君なんかイメージチェンジしたような…。気のせいか…。髪型がオールバックだからねきっと。
ジャンプがちょっと荒れ気味。GOEがプラスのジャンプがひとつも無かったような。でも迫力はすごくありましたね。曲のインパクトもすげえ。キスクラかわいい。


★4:ケヴィン・エイモズ
キレッキッレやんエイモズさん!4回転スパーン!しかしコンビネーションジャンプで転倒。起き上がる時に足が痛そうに見えて心配したんだけど、すぐにキレッキッレのエイモズさんに戻って、トリプルアクセルスパーン!スピンもステップも最後までキレッキッレ!
うーん、エイモズさんってやっぱ見てて面白いですね。ホントに身体の動かし方が独特。めっちゃ個性的な振付入っててホント面白い。コンビネーションの転倒がなければもっと得点出たろうになあ、もったいなかったね。


5:ニコラ・ナドー
第2グループが生放送だったから解説がない…。個人的には聞きたいのですけど。
ミスも出ましたが、全体的にはまとまっていたような。逆回転のジャンプもいつもと違う感覚で特徴的。身にまとったシンプルなハイネック衣装同様派手さはない演技でしたが、そこがいいですね。

第2グループ

6分間練習直前の昌磨君の煽りでステファンがチラ映り。そしてここから生放送!うおおおお久しぶりの生放送!時間的にやってくれるかなと思ってたけども!テンション上がるー!


★6:モリス・クビテラシビリ
4回転サルコウトリプルアクセル、綺麗でしたねえ。後半の4回転トゥループで転倒してしまって、しかも壁にぶつかってしまって実況も心配してたけど、最後まで滑り切った。良かった…。転倒も単独ジャンプだったから、ミスとしては最低限かなと思うけど…。やっぱり手足が長いとリンクに映えるなあ。


★7:セルゲイ・ヴォロノフ
孔雀のようで印象的な、背中の刺繍を見せつけるスタート。黒地にキラキラした緑が映える。カメラがそっち向きで良かったと言うべきなのか。
32歳の4回転トゥループ!コンビネーション!!しかしルッツがパンク…。ショートでこれは痛い…。アクセルも何とか降りた。全体的にそこまでいい演技ではなかったかもですが、今シーズンも続けてくれてスケオタは皆泣いていることだろう…。


★8:樋渡知樹
「ヒワタシ」が「イワタシ」に聞こえるあたりがフランスって感じ。
ジャンプが逆回転だと一瞬何回転かわかりませんな…。彼も4回転トゥループからスタート。アクセルのパンクは痛かったけど、アクセルからスピンまでの繋ぎめっちゃ好き。ステップもさすがですね。バレエジャンプに実況が心から感心してる。会場も大盛り上がり。
ところで、キスクラの壁は星空…?宇宙空間…?なんか動いてるぞ。


★9:宇野昌磨
このプログラム楽しみにしてたんですよね、競技でどう魅せられるかなって。
4回転フリップ降りたああああああ!さすが本番に強い昌磨君、と思ったのだがコンビネーションジャンプで転倒。コンビネーションにならないよねこれ。と、得点は…?あ、ゼロではないのね。アクセルもあんな豪快に転倒してしまうとは…。スピンやステップもレベルが取れてない…。
演技としては絶不調に近かったと思うが、客の応援や盛り上がりが凄かった。このプログラムをショートに選んだのは正解じゃないかな、織田君も褒めてたし。


★10:ネイサン・チェン
4回転のコンビネーションは余裕がありましたね、素晴らしい。アクセルはミスが出てしまった。後半に4回転フリップって、と白目剥いてたが、さすが後半に入れてくるだけあってしっかり降りてる。でもちょっと溜めが長かった気がするのでスケートアメリカほどの加点はついてないような。スピンのレベルが取れてない理由を説明してくれる織田君、そういう解説が嬉しいんだよな…。


★11:アレクサンドル・サマリン
おや、この曲ナム君も使ってましたね。演技がピタッとハマれば凄い癖になるプログラムになるだろうし。
4回転ルッツのコンビネーション!降りた!いつも転倒してるイメージなのに。加点凄い。しかも4回転フリップまで降りた!トリプルアクセルはステップアウトだったが、織田君の言うとおり男子の中でも最高難度のジャンプ構成ですね。スピンやステップも全部レベル4?過去最高にいいサマリンでは…?
それでも100点越えないのね。PCSの差か…。


昌磨君に続いてネイサンのインタビューも。生放送なので日本語音声がかぶらず、あのイケボが日本中に流れて良かったんじゃないか(笑)。
生放送やっぱ楽しいですね。テレビのクリアな画面で見られるのがやっぱいちばんわかりやすいし。

ではでは、次回は女子ショートプログラムの感想でお会いしましょう。




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スケートカナダ2019雑感⑥

スケートカナダの記事は本日で最終回。エキシビション後半の感想です。今回も例のごとく長いので(笑)早速どうぞ。

エキシビション

13:エラッジ・バルデ
ゲストスケーターもきっちり放送してくれるのね。カナダの大会ですもんな、バルデさんがいないとな。バックフリップ2連発だし客の盛り上げ方も上手いしさすが。わざわざゲストとして呼ばれる理由もきっとみんなわかったんじゃなかろうか。


14:アレクサ・シメカ・クニエリム&クリス・クニエリム
腕の中で幸せそうに笑うアレクサさんの表情にきゅっとつかまれてしまうね…。寄り添い合うようなとても優しい演技で、ペアのダイナミックさももちろんあるんだけどそれ以上にその優しい空気がたまらなく素敵だった。ほかのペアにはなかなか無いものなので。


15:ガブリエル・デールマン
なかなか調子が戻ってこないようで心配ですけど、このエキシビションはパワフルなボーカルが彼女の滑りにマッチして、いいプログラムになってるように思いました。ジョニーの得意なやつ、ズサーッも入ってる。何て言う技なんでしょうね、ズサーッじゃどうかといつも思ってるんですけど(笑)。


16:マッテオ・リッツォ
どうして男子は衣装が普段着気味なのか…。でもシンプルだからこそ、動きのキレや美しさがよく分かる。とても見所の多い、個性的で濃密なプログラムだったのでは。あっという間に終わっちゃったのでもう一回見たい。


17:ライラ・フィアー&ルイス・ギブソン
これ昨シーズンに滑ってたやつだよね?フリーダンスで。NHK杯でも見たけど最高だった。今回もまったく目を離せずガン見してしまいました。ノリノリかつスムーズで最高!スケートに詳しくなくても楽しく見られるプログラムで、ぜひぜひ見て欲しいオススメのナンバーですな。


18:紀平梨花
ゴージャスな衣装ですね、物語の世界のお姫様みたい。アラビアンナイト的な。腕の使い方がとても面白くて印象的なプログラムで、それはスピンにも表れててじっくり見ちゃいました。今シーズンはエキゾチック系がお気に入りなのかな、確かに似合うかも。

インタビューからすると、ステファンの振付なのこれ?じゃああの印象的な腕の使い方は納得だわ…。


19:カーステン・ムーア=タワーズ&マイケル・マリナロ
ピタッと倒立姿勢で振り回されてるリフトに目を剥いて、足の先を持って身体を伸ばすぶん回しリフトの体勢にまたもや目を剥いて…。これは会場で見てる人盛り上がったろうなあ。二人の表情もとっても良かったです。演技ものびのびしてた。


20:エフゲニア・メドベージェワ
思わず真剣に見てしまいましたね。解説も黙っちゃってましたけど、本当に引き込まれてしまった。この文学的な薫りとぶれない芯みたいなものがたまらない…。熟成期の旨味みたいなものが演技に出てきていると思う。ショートの出遅れがなければ今大会も表彰台だった可能性は高かったんじゃないかな…。


21:マディソン・ハベル&ザッカリー・ドノヒュー
ドノヒューさん振付のプログラムだそうだが、どこで目を離したらいいのかわからないプログラムでじっと見てしまった。情報量が多くて1回見ただけじゃついていけない!もっかい見たい!スケートアメリカエキシビションで寝てたのが悔やまれる(泣)。


22:ナム・ニューエン
ナム君全開。超ノリッノリ。本当に久しぶりの表彰台でしたもんね、ナム君の嬉しい、楽しい!って気持ちがめちゃくちゃいっぱい溢れてた。地元の選手だし、お客さんも嬉しかったんじゃないかな。バルデさんと共演して欲しいぞ、このキレキレぶり(笑)。


23:アレクサンドラ・トゥルソワ
衣装が左右で白黒に分かれているのだけど、髪の毛まで白黒に染めて分けてる。すんごいこだわりよう。
トゥルソワの身体能力を見せつけるプログラム。頭が氷についてるんじゃないかというくらい反ってるクリムキンイーグルも凄いが、佐野先生の解説してたスプレッドフリップが気になる。何十年ぶりに見たとかおっしゃってるぞ。今度トゥルソワがエキシビション滑る時は注目しとこう。


24:アレクサンドラ・ボイコワ&ドミトリー・コズロフスキー
スロージャンプが素晴らしい。高さ、幅、着氷姿勢の美しさ。ボイコワさんが美しいポジションのスピンを回り続けてる間にコズロフスキーさんがバタフライを繰り返す振付も面白い。もう圧倒的だったのですが、ラストの方でちょっと転んじゃったのはご愛敬ですね。


25:羽生結弦
事前情報ある状態で良かったよ…。もし生放送だったらこのブログはたぶん霊界からお届けする羽目になってたと思います…。

そうである、今回のエキシビションプログラムはまさかの『パリの散歩道』だった。思い出す、いつぞやの国別のエキシビション。羽生君のエキシビションの中でも特に強烈に印象に残っている。あれはちょっと尋常じゃない出来だった。今大会の調子のよさからも、あの時の再来、いやそれ以上のものが見られるのではないかと期待と動悸が止まらない。
しかも、24歳という年齢になって、改めて演じられるパリの散歩道。少年を大人にしようという目論見が垣間見えたあのプログラムを、もうすぐ25歳になろうとする羽生結弦が滑るのだ。それは、我々の知っているようで知らないパリの散歩道になるであろうことを明白に物語る。

エキシビションの放送前にこれだけ落ち着かない気持ちになったのは過去に無いんじゃなかろうか…。思わずアクティブK介さんが柚子酒キットカットを片手にポーズを決める例の画像を眺めて心を落ち着ける私。詳しくは今年のオータムクラシックの記事をご覧ください…。
アクティブK介さんこと柴田恵介さんとは高知県の自然&体験レポーターさんなんですけど、イベントや映像で高知のPRを行っておられるので、ご旅行を企画された際などは是非チェックしてみてくださいませ。どうせならイケメンがPRしてる方がいいでしょ(笑)。ちなみに私は大ファンです…。彼を見てるとホッとするんです…。ええ、秘密ですけどね←隠してないし
…もしかして本人にこのブログのあれとかそれとかバレてるんじゃないかとヒヤッヒヤしてますけどね…。いやたぶん気のせい、私の目にはファンフィルターでそう見えるってだけの話でたまたまのはず…。うん…。もちろん悪意のあることは決して書いてないけど、は、恥ずかしいじゃないですか(泣)。

とにかく(汗)、何とか正気を保とうと努力だけはして放送を迎える。光沢のある、襟のついた青いシャツ。黒いパンツに黒のベルト。羽生結弦と言えばこの衣装を思い出す人も多いだろう。ソチオリンピックで3桁を超える得点を叩き出し、羽生結弦を金メダルへと導いた、彼を語る上では欠かせないプログラム。ジェフリー・バトル振付、パリの散歩道。

初めてこのプログラムを滑る彼を目にした頃、彼はまだ17歳だったはずだ。あどけなさの残る少年に振り付けるには、随分と擦れたプログラムだった。しかし不思議と、プログラムが年相応ではない、という感じはなかった。それは彼の、現代の若者にはなかなか見ない程の気の強さと自信、演じることへのてらいのなさによるものだったのではないかと思う。
時に少女のように、この世のものではないかのように儚い羽生結弦の、正反対の魅力が、この燃える炎のような気の強さだ。スポーツ選手としての彼が最も強く出ているであろう一面で、勝利を冷静にシミュレートしつつも、絶対に負けない、自分がいちばん強いという信念と炎が、彼の内には常に燃えている。実は、私がいちばん好きな羽生結弦は、たぶんそれだ。

その羽生結弦が表に出てくる時には、リンクは時にライブ会場と化すのである。これだけ若く、美しく、それでいてカリスマ性に溢れ、容赦なく我々をひれ伏させる人材は、平成から令和にかけての今は、彼くらいしかいないのではないか。圧倒的な存在に酔いしれ、思考も現実も麻痺させてしまいたい。そんな我々がもしかすると本能的に抱く欲求に、これ以上過不足なく答えてくれる人物はそうそう見つからないだろう。
『パリの散歩道』に溢れ出る「俺様感」は、羽生結弦という絶対的存在に酔いしれたい我々の要求を完璧に満たすのだ。彼が久しぶりに圧勝したこのスケートカナダでこそ披露されるべきプログラムだったと言ってしまってもいいかもしれない。

幾度となく聞いたあのメロディが暗いリンクに響く。あまりにも鮮やかな4回転に思わず声が出てしまう。羽生結弦の代名詞、トリプルアクセル。「カウンターからのトリプルアクセル!久しぶりに言いました」と叫ぶ佐野先生に思わず吹き出してしまいましたが(笑)。
ルッツのコンビネーションもものすごいキレ。実は羽生君のルッツがひっそり好きだったりする。羽生君の場合は成功するイメージのあまりないジャンプでもあるのだが、決まった時はナイフのように切れ味がいい。トリプルアクセルとはまた違った必殺技感があり、それは彼の4回転ルッツに非常によく表れている。

ステップやスピンも含め、競技で滑った構成をそのまま演じているのだろう。そのままのはずなのだが、少年の軽やかさが減った代わりに重厚感が増している。いや、余裕とでも言うべきか。ベルトをクイッと上げる仕草も、特徴的な肩の動かし方も、髪をかきあげる両手も、久しぶりに見た変形イーグルも、彼がもう少年ではなく、青年としての魅力を存分に味わえる年齢となったことを物語っていた。
少年から青年への移行期、というある種特殊な時代に主に演じられていたこのプログラム。移行期特有の危険な妖しさ、独特のアンバランスさもとても魅力的で、羽生結弦という人のそれは普通の少年のそれではなかったことを記憶している人は多いに違いない。あの羽生結弦が、おそらく氷上だけとは言え、これだけ「悪い男」になれるのだと、それだけの時が経ったのだと、その時を彼がどれだけ濃密に生きたのかと、そんな様々がギターの音色とともに我々の思考を奪っていく。振り付けたジェフが思い描いていた完成形が、ここに生まれたのかもしれない。

最初から最後までずっと変な声を出しながら見ていた。国別の時にも思ったが、一体今回のこのプログラムは何点を叩き出すのか。エキシビションの照明の中でこれだけの質と迫力で滑ったのだ。加点5が並びまくっても、いや、この構成で出せる本当のマックスの点が出てもおかしくない…。
4回転を1本入れた構成で決して易しいプログラムではないはずだが、それをこうも軽々と、朝飯前とでも言わんばかりに滑ってしまう。もう、彼はこのプログラムをこれだけ軽々と滑れるほど進化しているのだ。一体、羽生結弦の天井はどこにあるのだろう。羽生結弦の恐ろしさに、久しぶりに震撼した。これだから彼のファンはやめられない。あと、単純に羽生君の俺様プログラムが大好きなのでちょうたのしかったです←脳細胞全滅


26:パイパー・ギレス&ポール・ポワリエ
時に悩みながら、争いながら、でも笑顔で。人間が二人いることで初めて生まれる物語。カップル競技だからこそ出せる世界。ダイナミックさとスピード感と優しさ。素晴らしい演技でエキシビションを締めくくってくれたと思います。初優勝の喜びみたいなものも滲んでたかも。
選曲もとても素敵。昨シーズンも滑ってたっけ?衣装に見覚えがあるような。


時間随分余るんだけど振り返り入れるかな、と思っていたらやっぱり入った。紀平さんと羽生君のショートとフリー。二人とも今回は全部いい演技だったし、振り返りも見応えがありますね。まあ表彰式垂れ流してくれても良かったけどな。
羽生君も出るしできるだけノーカットで対応できるよう3時間枠を取ったけど、思ったよりずっと短かったのね、きっと。


★フィナーレ
ナム君がリンクの中央でノリノリ踊ってる。なんか問題が起きたのか?ベイカーさんがあの衣装で(笑)登場。カナダ陣によるコント(笑)からの全スケーターによるダンス。やっぱりバルデさんの振付なのかな?
ナム君とベイカーさんは2グループに分かれたスケーターの先導役っぽい。こういう複数のスケーターが同時に踊ってる時に、アイスダンサーの踊りのうまさがよく分かるのですけど、今回はポワリエさんに釘付けでございました。あと3人くらいの男子に持ち上げられてるカムデン君笑った(笑)。

グランプリシリーズ初戦からゴールドメダリストとしてフィナーレを滑る羽生君を見られるとかもう胸がいっぱい(涙)。羽生君にこれ言うのもどうかと思うけど、続けてきて、克服できて良かったな、と心底思ってしまった。少年だった頃のその衣装でまた現れるんだもの、もういろんなこと思い出しちゃってダメだよ。いかんね、きっともう死期が近いわ…←残念ながら手相鑑定によると2023年までは生きてる←めっちゃ当たるんだよその手相…
ポワリエさんと拍手しあいながらお辞儀してるのなんだったんだろ(笑)。

アンコールなどもなく、随分シンプルな構成のエキシビションだったみたいですね。聞く話によると、スケートアメリカエキシビションはショーらしくとても賑やかだったみたいなので。でも演技が堪能できるなら何でもいいかな。


以上でございます。長い長い記事にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。記事が渋滞しているのと(ジュニアの大会の記事もまだ載せ切れてない…)私がブログ以外も頑張りたくてわらわらしているため、掲載は後ろ倒しになっていくかと思いますが、のんびりゆったり読んでいただければ幸いです。




「うさぎパイナップルnote分室」を開設しました。フィギュアスケート以外の話題は2018年9月よりこちらに集約させております。心の叫びや日々の呟き、小説から趣味の話、フィギュアスケートの話も時々、要するに何でもあり。週1、2回のペースで更新中なので、お気軽に遊びに来てくださいね。
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スケートカナダ2019雑感⑤

長々と(笑)書いてきたスケートカナダの記事もあと2回で終了。残すはエキシビション。後半の記事が長い(笑)ので、2回に分けました。とっくに大会は終わってますけど、のんびりお付き合いいただければ幸いです。

エキシビション

1:ニコラ・ナドー
タンクトップにサングラス。さすがスケーター、腕の筋肉がカッコいい。おおお、バックフリップできるんだ!トップバッターから盛り上げてくれたのでは。佐野先生がジャンプ逆回転だって指摘してますな。


2:ブレイディ・テネル
今シーズンは安定した演技を見せてくれるテネルですが、エキシビションもキレキレですね。このカナダは4位だったのでファイナル出場はどうかという話を佐野先生たちがしているが、アメリカ2位でカナダ4位なら可能性あるんじゃないかな、今シーズンの女子は荒れそうだからな…。


3:サラ・ウルタド&キリル・ハリャーヴィン
日本の男子高校生みたいな、シンプルな白いシャツに黒のパンツ、黒いカバン。二人ともまったく同じ格好というのが不思議。
カバンを小道具に、不思議なゆるやかな雰囲気で進んでいくが、カバンを放り投げたと同時に曲も変わり、テンポアップしてノリノリに。何故この衣装とカバンだったのか気になる。


4:リュボーフィ・イリュシェチキナ&シャルリ・ビロドー
ビロドーさんのお名前には記憶があるが、パートナー変わったのね。そう言えばそんな話うっすら覚えが…。
二人とも普通の服っぽい衣装なので、リフトの凄まじさが余計に伝わってくるんじゃなかろうか。普通の人にはあの体勢やぶん回しはできないもんなあ。


5:デニス・ヴァシリエフス
彼もシンプルなシャツ衣装。冒頭の立ち姿のイケメンオーラがけしからん(笑)。
佐野先生、成功したジャンプを「ようやく回転が増えた」って(笑)。いや確かにパンクが2本続いたけど(笑)。
このロック入った月の光、昨シーズンくらいから人気のような。


6:アリシアピノ
ノリノリ系のプログラム。ポニーテールまで振付の一部にしてるみたいでカッコいい。ジャンプはちょっと不調でしたが、最後のポーズまでビシッとカッコ良かった。


7:カムデン・プルキネン
どうしてこのプログラムを今回選んだのか、という思いを実況が語ってくれるのが良い。もう一度完璧に滑りたかったのね。
後半の盛り上がりとともにスピードを増し、見せる振付は圧巻。とてもいいスケーターですね。いいプログラムでした…!もう一度じっくり見たい。


8:マージョリー・ラジョイ&ザッカリー・ラガ
衣装カッコいい。基本的に二人とも黒なんだけど、ラジョイさんのインナー?が緑なのが差し色になってて効いてる。アイスダンサーなんだけど、ペアみたいに振り回してるラストのリフトがカッコええええ。


9:ユ・ヨン
女子高生みたいな衣装。それもアニメキャラみたい。白のラインが印象的な紺のジャケットに、水色のチェックのミニスカートにネクタイ、白のハイソックス。エキシビションだからこその衣装でかわいいですね。振付もかわいい。まだ15歳だもんな、まさに女子高生くらいの年齢ですもんな。そのものですもんな…。


10:エフゲニア・タラソワ&ウラジミール・モロゾフ
出てきた瞬間から、衣装素敵、って呟くやつ…。ヨーロッパ男子の品のあるシャツ衣装と、タラソワさんの派手じゃないのに豪華な衣装、めちゃ素敵…。
テン君の使っていた曲だと実況。涙が出るよそれ聞くと…。演技も素晴らしかったです。非常に緩急がついていて、技の迫力と滑りの切なさとの自然なバランスが絶品。佐野先生も感心してましたね。


11:ケイトリン・ホワイエク&ジャン=リュック・ベイカ
たっぷりスカートが広がった白いバレリーナの衣装のケイトリンさん。定番の白鳥の湖かと思いきや、ブラックスワンが来ました。間の抜けた顔のスワン?を肩に背負ったベイカーさん。やべえまだ何もやってないのに超面白い(笑)。振付もめっちゃ面白い(笑)。実況も声立てて笑ってるぞ(笑)。挨拶まで完璧に面白い(笑)。いやー、スローも見ちゃうねこれは(笑)。


12:田中刑事
ああああー!あああああああああー!衣装カッコいいから!カッコいいからああああ!
振付は吉野君なのね。目線を送られてるリンクサイドの客がうらやましいいいいいい!誰が肩チラとかしてもいいって言いましたか、って吉野君かああああ(笑)!
刑事君はエキシビションだとあまり緊張してないのか、いつもキレキレですんごい好きである。肩の動かし方とかも好きだしこのプログラム見たい。私もギャーギャー言いたいからあああああ!!


ここで前半が終了だったみたいなので、記事も一旦ここで終了。スケートカナダの記事は明日で最終回です。是非最後までお付き合いくださいね。




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スケートカナダ2019雑感④

いよいよ男子フリーですよ。皆様の予想通りたいへん長いので(笑)、本日はさっさと感想に移ることといたします。ではでは、早速どうぞ。


※注記
お名前の前に★印のついている選手は、地上波でも放送のあった選手です。

男子フリー

第1グループ

1:ブレンダン・ケリー
うおお、カッコいい衣装。美形なので映画俳優のよう。ものすごくよく似合ってる。
ジャンプのミスが少々多かったかな、パンクしちゃったり。後半に入ってからおどけたような表情で滑り始めるあたりなど、見ててちょっと面白い。


2:パウル・フェンツ
シルエットは普通のシャツなんだけど、柄?がちょっと不思議。黒い部分は光沢がある布?いや透けてる?
冒頭のトリプルアクセルがとっても良かったですね。渋い雰囲気のスケーターなので、骨太な感じのメロディやボーカルがすごく似合ってる。カッコよく決めてても無表情なのが逆に渋いと捉えるべきなのかしら…。


3:ローマン・サドフスキー
転倒やこらえたジャンプも多かったのですが、4回転サルコウのコンビネーションジャンプをしっかり降りてもいる。そしてスピンが美しい。シンドラーのリストの心が痛くなるような切ないメロディをまったく壊さない、哀愁さえ感じるキャメルスピンがとても素敵でした…。


4:マッテオ・リッツォ
ジャンプは少し合わなかったですかね。そこまで大きなミスでもなかったかもですが。いや、GOEがっつり引かれてるか…。
えっ、4回転ループ入れてくるつもりだったのか。トリプルになっちゃったけど、4回転界隈でループの人気がないので(笑)跳んでくる選手がいるとちょっと嬉しい。
今シーズンはフラメンコ。ステップの足元なども巧みで、見入ってしまいますね。


5:ニコラ・ナドー
トリプルアクセル豪快…!雄大さも感じるジャンプと滑り。4回転は抜けてしまったがコレオがノリノリで、表情も楽しそうで、これはお客も盛り上がる、わっかるー。


6:ジュリアン・ジージエ・イー
トリプルアクセルが素晴らしかったです。高さもあってとてもいいジャンプ。表情や振付もお客を楽しませてくれる。昨シーズンからの持ち越しですかね?

第2グループ

地上波は男子の演技に入る前に羽生君のショートが丸々流れた。普段であれば振り返り映像は不要だと思うが、今回のショートは、昨日の放送を見られなかった人に是非見てもらいたいと思った。まるで3分近くあるとは思えないくらいに、瞬きをする間に終わってしまう、この世のものとは思えない時間だったから…。
…昔の振り返り映像の振り返りぶりはこんなもんじゃなかったからな。決して新規をバカにするとかそういう話じゃなくて、同じ文句の繰り返しで、私はもううんざりしてるのよ…。意見や主張は直接テレビ局に言いな…。

でも、怒ってる人は真面目でエネルギーいっぱいあるんだなってうらやましくなるよたまに。私もいまだにいろいろ覚えてるくらいなので(笑)昔はきーきー怒ってたけど、もうそのエネルギーがもったいなくなってしまった…。自分の力でどうにもならないものに、自分の少ないエネルギーを割けないもん。だからもう、よっぽど致命的なことでなければ、怒るよりあるがままに楽しもう、ってスタンスに切り替えちゃったんですよね。不真面目でごめんね。


7:デニス・ヴァシリエフス
4回転降りた、ギリギリだけど。着氷が全然流れてなかったですね。しかもダウングレードかな…。トリプルアクセルも2本目が抜けてしまった。ジャンプがしっかり決まってこないと得点的になかなか厳しいのだが、独創的なスピンはミスを記憶の中で帳消しにしちゃいそうなほど魅力的ですね。


8:アンドレイ・ラズキン
4回転ルッツかああああ!ばっちり降りている。今大会は、4回転ルッツを投入してくるのはまさか彼とトゥルソワだけ…?えっ、もうひとりは男子じゃないはず…。あわわ。
ものすごく眠かったので、アランフェス協奏曲だったことしかほぼ分からなくてすみません(泣)。男子のBS放送の間は何故か異常に眠かった…。


★9:田中刑事
振付宮本先生なのか。4回転サルコウのセカンドのパンク、4回転トゥループのパンクと、ミスもあった。しかも、ジャンプの重複を防ぐためトリプルアクセルは1本に。得点源のトリプルアクセルを使えないのは痛いが、点が入らなくなるよりはマシ。とても冷静だった。
その冷静さが功を奏し、しっかりと点が出る。これは久しぶりの表彰台が狙えると、得点だけを速報でチェックした時にも思った。
ラストの振付には宮本先生を感じた…(笑)。これファンが死ぬ(笑)。衣装も派手すぎず、大人らしい落ち着きもあって刑事君によく似合っている。すっごい好きです。腕まくりもいいですね(笑)。


★10:カムデン・プルキネン
良かった、地上波飛ばされちゃうかと思ったけど流れた…。
このプログラム、とても美しいので多くの人の目に触れて良かった。曲の編集がなかなかいいのですよ。印象的なメロディがたくさん入っていて、物語を読んでいるように感じる、静かな情感が胸に迫るプログラムでした。
また冒頭2本のジャンプの素晴らしさ…!2本ほどステップアウトしたが、しっかり氷は踏みしめていた。この、どこか芯のとおった真っ直ぐさがシニアデビューの舞台でもとても彼を落ち着かせて、演技にも真っ直ぐな芯を生んでいたように思う。今後が楽しみなスケーターですね。


★11:羽生結弦
テレビの画面で見る新しい衣装は、ライストで見た時よりもずっと濃い紫で、金の模様の輝きが眩しかった。闇夜に落ちていく寸前の空に花が咲くような、赤や紫の飾り。少女の衣装のような装飾なのに、細い身体としなやかな筋肉のラインを見せるデザインは、衣装の主が少女ではないと静かに物語る。それは鍛え抜かれた、勝利を見据えて逃さない、冷静で冷徹な青年の姿。昼と夜の狭間の、黄昏時の一瞬の紫からその鋭い眼差しを覗かせる、薔薇の魔王の死を呼ぶ吐息。

ショートプログラムの出来が素晴らしかった時はフリーでミスを重ねてしまい、ショートでミスをした時は素晴らしいフリーでカバーする、それが彼の恒例パターンだった。ショートもフリーも揃えられたことは数えるほどしかなかったと思うが、それが叶った時はもれなく凄まじい点を叩き出している。もしかすると永遠に残るであろう記録の数々を。
大きなミスさえしなければ、羽生結弦は基本的なレベルがずば抜けているのだ。点が出ないはずはない。そもそも、ミスがあったとしても、普通の選手にはなかなか到達できないレベルの演技を常に行ってきている。
フリーで少々ミスをしても優勝は固いだろうとは思っていたが、ショートプログラムのあまりの身体のキレや落ち着き、完成度から、久しぶりにショートもフリーも揃う可能性は通常より高いのではないかとも思った。もし、彼が毎度のようにそれが出来るようになってしまったら、並の選手にはもう勝ち目はない。

文字情報のみだが、速報で得点は知っていた。一体どんな演技だったのか、どれほど美しい技を披露したのか、期待に震えながら放送を待った。

4回転ループは着氷に少々ミスが出た。しかしそれほどマイナスはついていない。着氷ミスだけで大きく減点するにはほかの要素が評価に値するものだったので相殺されたのだろうか。
まるで魔王がふっと息を吐いただけのような4回転サルコウ。とても自然で、しなやかで、美しい。織田君の言うところの、肩の力の抜けたジャンプだ。

ステップはオータムクラシックより更に洗練されていたと思う。プログラム全体にも、衣装からも感じたことだが、いい意味での「プルシェンコの呪縛」が、今シーズンの『Origin』からは消えているような気がする。プルシェンコの傑作を彼なりの解釈でトレースしようとしていた昨シーズンから、プルシェンコをあくまでベースに置きつつも、「羽生結弦自身の」プログラムに変貌している気がするのだ。
プルシェンコへのオマージュは何も悪いことじゃないし、プルシェンコファンである彼らしい選択である。けど、どこかそれに振り回され過ぎている印象はあった。そこが私が昨シーズン抱いていた違和感の正体だったのだろう。
今シーズンのOriginには、その違和感が無いのだ。どこかまだプルシェンコのイメージが残っていた黒の衣装から、羽生結弦以外は着ようとも思わないだろう可憐な衣装にチェンジしたことからもそれは伺える。ふわふわとして、軸の定まっていなかったプログラムの中心に、完全に芯が嵌まったイメージだ。
それを最も感じたのが、このステップだった。とても羽生君らしい、少年の軽やかさと耽美さと、そして王者の風格。やはりレベル4。
単に羽生君が昨シーズンは自分のイメージを表現しきれなかっただけかもしれないが(怪我もあったし)、今シーズンのOriginこそが「真打ち」のような予感がしている。

トリプルルッツがここで入る。プログラムのラストジャンプとして跳び、転倒しているイメージのあったジャンプだが…。いつか4回転ルッツに差し変わるのだろうか。問題なく美しいジャンプ。
4回転トゥループの単独も、気が付いたら跳んでしまっているかのようなスムーズさと美しさ。この「ジャンプとプログラムが乖離していない」ことこそ、羽生結弦の真骨頂だろう。そして4回転トゥループオイラートリプルフリップのコンビネーション。ISU公認の大会で初めて成功した組み合わせだという。今シーズンも早速記録を作ってしまった。フリップをここに入れることで、ジャンプの種類もすべて網羅することになり、偏りもない。

そして、トリプルアクセルのコンビネーションを2本。2本目は羽生君比であまりいいジャンプではなかったが、ここにトリプルアクセルを2本、しかもコンビネーションで持ってくるということに羽生君のトリプルアクセルへの絶対的な自信が伺える。彼を救ってきたのは、いつだってこのトリプルアクセルだった。
ラスト3本がコンビネーション。リカバリーはきかない。成功すれば高得点が望め、実際今回はこの3本だけで50点近く叩き出している。その代わり、失敗してしまえば取り戻せない。絶対に失敗できない諸刃の剣を最後に用意して、耽美と風格と魔王の孤独をも感じさせる美しいプログラムに仕上げられるスケーターは、それほど多くはないだろう。

どこで切り取っても美しい、すべての瞬間に氷の魔王の魂が宿るプログラム。まさにスポーツと芸術とが一分の隙もなく融合した、フィギュアスケートの理想的完成形。それを真に達成できるのはやはり羽生結弦だけではないかと、改めてそう思わせる演技だった。素晴らしかった。ただ、素晴らしかった。

リミットが振り切れるような有無を言わせぬ絶対的オーラは、世界選手権とは比べるべくもなかったと思う。ただ、演技の質は世界選手権のそれよりはるかに上だ。それは得点からも分かる。シーズン序盤に叩き出すような数字じゃない。同時に、羽生君がまだ2、3割程度と言うのも分かる気がする。まだまだ試運転という印象だった。この出来で、この圧倒的な出来でそう感じさせてしまうから、羽生結弦は恐ろしい。
おそらく彼が見据えているのは、「誰がどんな演技をしても決して勝てない羽生結弦」だ。それを完成させるために、王者の栄冠をその手に取り戻すために、彼は挑戦者に戻った。パトリックを皆が追いかけていた頃の、少年の頃の羽生君以来だ。忘れかけていた、挑戦者・羽生結弦の恐ろしさ。燃える魂を静かな氷で諌めることのできるようになった薔薇の魔王は、あの頃のトップスケーターが若い牙に感じていたものよりもずっと恐ろしい、背筋が凍る程の恐ろしさに違いない。

とにもかくにも、鬼門だったスケートカナダについに打ち勝った。グランプリシリーズ初戦で勝てないジンクスを昨年、スケートカナダで勝てないジンクスを今年、と少しずつ忘れ物を回収しているかのようだ。ピークがいつもファイナルなことも、四大陸のタイトルを持っていないことも、こうしてひとつひとつ潰して行くのかもしれない。羽生君がグランプリシリーズ初戦で当たり前に、しかもカナダで勝つ日が来るなんて…。感涙。本人もあんなドヤ顔&笑顔を浮かべるわけである(笑)。風呂上がりみたいなキスクラでしたな(笑)。

ところで、羽生君がスケートカナダのインタビューで、オータムクラシックでの得点や、採点について言及していたことは皆さんもご存じだろう。それについては、あえて多くを触れない。採点について疑問を差し挟んでいいのは、基本的にスケーター本人や関係者だけだと私は思っている。そしてその発言は、決してファンの心情や疑問の代弁ではない。
いつも不思議なのである。一部のファンは何をどこまで理解して、あそこまで言うのだろう?それはたとえるなら、医師ではなく、医師免許もなく、そもそも医学を学んだこともない者が、医師に「この診断や治療法はおかしい」と言いがかりをつけている状況を彷彿とさせる。しかも、患者でもその家族でもない者が、医師に執拗に説明を求めている状況である。申し訳ないが、それは端から見れば心底異様な光景でしかない。

私がオータムクラシックの記事をわざわざ長文化させてでも言いたかったのは、羽生結弦を信じられないなら何も信じられるものなどないのだから、誰かや何かに牙を剥いたりせず、黙って信じて待っていればいい、ということに尽きる。
誰かを応援するということは、その相手を信じることだと私は思っている。負けたら悔しい。結果が思わしくなかったら悔しい。それは皆同じ、そこまではいい。だがその悔しさに耐えられない自分の不快さを誤魔化したいあまりに、理由を他に求めてそれを攻撃するのは愚の骨頂である。スポーツを見る人間の態度としては下の下。
競技の発展のためだとか、努力が正しく評価されて欲しいとか、誰にでもわかりやすい競技であるべき、などという主張は口だけだ。本当は自分が不快だから、不快でたまらないのが嫌なだけ。赤ん坊が泣いて主張するしかないのと一緒である。だから、私はファンが採点や結果にグダグダ言い出すのが苦手なのだ。純粋な疑問の域を超えて。

応援している選手やチームが勝つ時の爽快さ、カタルシスは筆舌に尽くしがたいものがある。それを味わいたくて我々はスポーツに熱狂するのだと思う。しかし、本当に大切なのは、勝てなかった時の、結果が思わしくなかった時の受け入れ方なのではないか。そこが未熟なファンに、理由を自身以外に求められては正直呆れるしかない。
選手や競技を信じられないのに、不快な思いをしてまで見る必要はないと思う。冷たいようだが、そう思う。様々な葛藤と向き合って乗り越えて、そのうえで精一杯の声援を客席で送っているファンが、何も言わないだけできっとたくさんいると思う。すべての人間に愛される必要は、この世のすべてのものが持っていない。

たとえば、口うるさい新しい客が入り浸ったせいで常連客を駆逐され、その店を潰してしまっても、口うるさい客に責任は無いのだろうか?店の努力不足で済まされる問題だろうか?そうではないだろう。店にも客を選ぶ権利はあるはずだ。お客様は神様ではないのだ。ファンは確かに金を出して、支える立場だ。だからと言って、何を言ってもやってもいいわけでは、決してない。「選ばれない客」であることを理解できない時点で、それまでだ。

できれば、そんな「選びたくない客」になることなく、深くを知らない時期に歪んだ眼差しに飲み込まれることなく、楽しく応援できるファンが増えていって欲しいのである。私が経験してきたようなことは、もう沢山だ。
私自身ももう、関わり合いになりたくない。私自身が楽しく見たい。だから、私はこう思う、と時に嫌われる覚悟ではっきり書いている。強制するつもりはもちろんなく、ひとつの意見として聞いて欲しいだけ。それは違うと思ったら、黙って離れてほしいのです。それがきっとお互いのためなので。まず私自身が私を守りたい。ごめんなさい。
でもそれはあくまで私の言える範囲でのことであって、採点の内容や競技の在り方について主張するつもりはない。私はどこまで行ってもファンの立場以上にはなれないからだ。

こんなに早く、羽生君は対応させてきた。それに心底感心はしても、それを理由にして様々な事象を叩くようなことは決してしたくないし、誰にもして欲しくないと思っている。
採点や結果とは別のところで、私たちは「この演技のここが好きだ」と言うことができる。たとえ0点だったスピンでも、好きだと思ったのならそう言っていいのだと思う。それができるのは、ファンだけだ。素直に「大好き」を伝えられるのは、ファンだけだ。私はこれからも、そのスタンスでこのブログを書いていくつもりである。そういうブログとして、これからも読んでいただければ嬉しいです。


★12:ナム・ニューエン
とっても肩の力が抜けていて、ものすごくいい空気と質で始まっていく。ほとんどミスもなかったが、とにかく客の盛り上がりが凄い。ナム君がものすっごく上手に客を乗せているから、というのも大きいけれど、これ客のテンションも相当上がってる。羽生君のあの演技が客の心の色々なネジや枷を吹き飛ばしてしまったのだろう。
羽生君のリンクメイトだった彼は、プーさん乱舞も羽生君が滑る時の空気もよく知っているはずだ。彼だからこそ、飲まれることなく自分の演技が出来たのだろう。まるでコンサートのような、ナム君と客が一体化した、リンクどころか会場の天井まで演技のためのセットのような、ものすごく印象的な演技でした。こういう演技が生まれるから、フィギュアスケートを見るのはやめられない。


ナム君は5年ぶり、刑事君は3年ぶりの表彰台だったかな。本当に嬉しそうに笑う羽生君といい、見ていて幸せな気持ちになる表彰式だった。と言っても写真や一部の映像だけしか見ていないので、地上波30分延長して表彰式ノーカットでやって、とか思ったけどまあ普通に無理でしたね(笑)。なんかイチャイチャしてる日本人がいるんですけどー。爆笑なんですけどー。んで腕組みにファンがギャーッってなってんの、エゴサしてるんだろ…←笑いを噛み殺す

日本シリーズともかぶらず、「まあカナダだし初戦だし」の決まり文句が出てくることもなく、羽生君とナム君と刑事君の表彰台に往年のファンが熱い涙を流すという、なんだか清々しい大会でしたね。体調が良くなかったりバタバタしたりしてましたけど、その状況でもフィギュアスケートって楽しいな、と思わせてくれました。カムデン君からの空気はなんだか高潔で爽やかなものすらあった気がします。不思議…。

今回も長い記事にお付き合いいただきありがとうございました。大変だった(笑)。次回はエキシビションの記事です。引き続き、お会いできたら嬉しいです。




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スケートカナダ2019雑感③

さあ、女子のフリーです!地上波はたいした煽りもなくスタートし、二時間しか枠無いから詰め詰めなんだろうな、と予想する。
そんなわけでこの記事も早速感想へと移りますよ。いつも長いからね(笑)。


※注記
お名前の前に★印のついている選手は、地上波でも放送のあった選手です。

女子フリー

第1グループ

1:ヴェロニク・マレ
急な出場だったためスケートアメリカほどの演技にはならなかったかもしれませんが、素敵な笑顔が印象に残りましたね。ちょっとぼんやりしてたので(切なくて泣いてる場合じゃないんだけどな、とほほ)、細かいところまで見ていなくてごめんなさい。


★2:本田真凜
ショートでは不安が何となく伺えたけど、真凜ちゃんらしい力の抜けた明るさや華やかさが戻ってきた…!ジャンプの難度は怪我の影響か少し下げたのかもしれないけど、ほぼクリーンな演技で素晴らしい!滑り終えての笑顔が、今までに見た真凜ちゃんの笑顔の中でいちばんいい笑顔だったかもしれない。
出場して良かった、みたいなことを本人も言ってたけど、どんな決断だって間違いじゃないはずなんだ。でも真凜ちゃんが後悔しない選択になって本当に良かった…!次は元気いっぱいの真凜ちゃんでまた滑ってね…!
キスクラ、本田君がいる。アルトゥニアンさんいないのかしら。真凜ちゃん急な出場だから調整できなかったのかな。


3:アリシアピノ
なんかとてもドラマチックな曲でしたね。回転不足は見られましたが、致命的と言うほど大きなミスもなくて、地元でまとまった演技ができて良かったんじゃないかと思います。ステップはもうあまり身体が動いてないように見えましたけど、最後まで頑張れて良かった。


4:アレクシア・パガニーニ
冒頭のルッツの転倒が痛そうだった…。荒川さんの指摘していた通り、ステップはもうあまり動けてない印象でしたね。でも肩の動きが独特な振付でちょっと面白かったです。


5:セラフィマ・サハノヴィッチ
エントリーはこの大会だけなのか。コンビネーションジャンプがなかなか入らない。リカバリーしようと試みてはいたのだろうけど。『シェルブールの雨傘』の非常に切なくドラマチックなメロディと演技が乖離してる印象だったので、そこがぴったり寄り添い合うようになるとすごくいいプログラムになるんじゃないかなあ。


6:キム・イェリム
解説がなかった…。6分間練習、いや舞台裏での様子に人を割いているんだな…。そのおかげで解説なしの、音楽だけで堪能できるのは皮肉なものですけど。
なかなか堂々と滑りきってるように見えました。GOEのマイナスは全部回転不足か、あと転倒。フィニッシュで見上げた表情がとても印象的。美しい。

第2グループ

6分間練習での、スローで見るトゥルソワの4回転の、真っ直ぐ跳び上がる軸の細さや回転の速さに唸ってしまう。このジャンプ技術が成長期を経ても失われることがない時代が来るとしたら、女子は本当に新時代に突入するのかもしれないですね。


7:ガブリエル・デールマン
鉄壁のトリプルトゥループのGOEはマイナス。ジャンプの転倒だけでなく、ステップでの転倒も見られるなど、なかなかまとまった演技が出来なかった印象。得点としては厳しいかもしれない。でも、昨シーズンのことを思うと、競技に復帰できてホントに良かったよ…。


★8:エフゲニア・メドベージェワ
ああ、このプログラムまた見たかったんだよなあ。今シーズン特に注目したいプログラム。衣装もテレビのクリアな画面で見られて嬉しい。ほんっとうに素敵な衣装。
ショートのミスを引きずるような選手じゃないと信じてはいたが、さすがだった。私は彼女のそういうところが大好きだ。サルコウとループのコンビネーションもしっかり跳んでくる。
どこかツンとした序盤から、強い意思を感じる終盤まで、メドベージェワという選手の魅力が詰まっている。日本人ではない彼女の演じる日本人の、その横顔と眼差しに炎のように滲むぶれない真っ直ぐな芯。もしかしたら、日本のアニメが好きな彼女がフィクションの中に見た日本人像がベースなのかもしれない。和風なのにまったく違和感なく彼女に似合うとても美しい衣装といい、まるでゲームのキャラクターのようだった。
ショートがあの点でも200点越えか。ショートのミスがなければ表彰台だったのではないか。やはり土台の揺るぎなさがある選手は強いな…。


★9:ブレイディ・テネル
テネルの安定ぶりが凄い…。連戦だとは思えん。フリップでステップアウトはあったがコンビネーションきっちりリカバリーしたし、些細な綻びだったはず。この演技で表彰台乗れないって、どんな大会だよこれ!
ニューシネマパラダイスはこの季節に聞くと胸をかきむしり過ぎて、テネルの滑りに切なく身を任せることのできるとてもいい選曲だと思うなあ。
そんなに得点伸びなかったけど、回転不足?あ、やはり二つあるね。


★10:ユ・ヨン
トリプルアクセルは大きく転倒してしまった。壁にぶつかってしまって大丈夫かなと思いましたが、そのあとは素晴らしかった。非常に回転軸が細くて速い。転倒後のコンビネーションジャンプの高さに唸った。確かにこのジャンプならトリプルアクセルも跳べる、と思えてしまう。
選曲はエビータ。昔映画見に行ったなあ、サントラを繰り返し聞いてて、中盤で使われてた明るい曲がすごい好きだったな、と懐かしく思い出した。せっかくドラマチックな曲なのに単なるBGM状態だったので、曲を表現できるようになったらきっともっといいプログラムになるんじゃないかなあ。


★11:アレクサンドラ・トゥルソワ
4回転サルコウは転倒。だが、女子の試合で「4回転サルコウの転倒」なんて言葉を聞く日が来るとは…。
転倒後はジャンプにミスはまるでなかった。4回転ルッツに4回転トゥループ。驚異の4回転4本。彼女の身体の半分くらいの高さまで跳び上がってる気がする。ダブルアクセルに「お前なんでいるの?」と聞きたくなるような驚異的な構成。ほぼ男子。
サルコウを成功していたら170を越えていたに違いない。4回転ジャンプ以外も難易度の高いジャンプばかり組み込まれており、少々のミスがあっても相当な点が出る。これは…。ジャンプ構成的にほかの選手が勝つのはほぼ不可能ではないだろうか…。


★12:紀平梨花
冒頭のトリプルアクセルはステップアウトだったが、それ以降が圧巻である。素晴らしい出来のトリプルアクセルのコンビネーションから、ラストに跳ぶループまで、完璧に成功させていく。
世界中を旅して各地の朝日を見ているような、とても雰囲気のある曲で、特にラストの盛り上がりは素晴らしい。ループが綺麗に決まったこともあり、非常に印象に残る、絵画のようなフィニッシュ。
十分な出来の演技である。通常であれば、ぶっちぎって優勝できる高得点が発表されている。それなのに2位。この演技をもってしても2位になってしまうとは…。確かに2位だが、ものすごくハイレベルの争いにおける2位である、ということはもっと主張されていいかもしれない。


スケートアメリカに続き、「女子の試合における4回転ジャンプがいかに暴力的か」という事実がはっきりと示されたような気がする。昨シーズンは、それが紀平さんのトリプルアクセルだった。ずっと技術的には頭打ちで、ノーミスと細かな工夫の勝負だった女子の競技が、180°変わっていくのかもしれない。表彰台のメンツのジャンプ構成を考えても、それは簡単に予想できてしまうことでもある。ただ、それが長期的に主流になっていくかどうかは、たぶん誰にもわからないのだろうけど…。

そんなところで、本日はここまで。次回は男子フリーの記事でお会いしましょう。
予告:長い←恒例行事




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スケートカナダ2019雑感②

女子に続いて男子ショートプログラム。地上波では3月に収録された羽生君と松岡修造のインタビューが流れたんだけど、お前楽しそうだな…、と思わず羽生君に突っ込みそうになってしまった(笑)。悔しかったんでしょうけどね、この時。だからこそのテンションかもしれないけど、強くなりたい、強くなって強い選手に勝ちたい、という彼の闘争本能みたいなものが滲み出ていて、とても羽生君らしいな、と思いました。
誰もパトリックに勝てなかった頃、そのジャンプの才能や強烈な吸引力を活かすことはもちろん、どうやってパトリックに勝つか工夫してついに追い越して行ったのが羽生君でしたよね。一旦頂点に立った人がまたその挑戦者に戻って追いかけるって、若かったその頃よりも単純に恐ろしいんじゃないだろうか。普通はまた挑戦者には戻れないだろうし…。

ではでは感想をどうぞ。今回長いので、そのおつもりでよろしくお願いしますです←恒例行事


※注記
お名前の前に★印のついている選手は、地上波でも放送のあった選手です。

男子ショートプログラム

第1グループ

1:ジュリアン・ジージエ・イー
バタバタしていて前半見られなかった、無念(泣)。美しいコンビネーションジャンプから見られました(泣)。すごくいい笑顔で挨拶していて、解説からもいい演技だったのがわかるので、半分しか見られなくて無念過ぎる(泣)。


2:ローマン・サドフスキー
4回転サルコウ降りた!素晴らしい出だし!…と思ったのだが、アクセルが抜けた…。コンビネーションジャンプもセカンドが跳べず…。せっかくのサルコウの成功を帳消しにするようなミス。サルコウも回転不足か…。うううう…。
しかしスピンは軸が真っ直ぐで、とても美しかった。織田君が褒めるのもよく分かる。ものすごくスローテンポの『Fly Me To The Moon』の世界観がうまく表現できてたと思います。


3:ニコラ・ナドー
ペアの選手みたいな外見の選手。トリプルアクセルもパワフルでとても良かったですね。単独ジャンプにミスがありましたが、ジャンプ全体としてはそこまで大きな失敗はなかったかな。止まったかと思ったら動き出したり、とても個性的な振付のステップが面白かった。レベル2だったけど…。


4:アンドレイ・ラズキン
ショートから4回転ルッツを入れてくるとは…!着氷は乱れていたが、ちゃんと降りているので得点には繋がるだろう。全体的に着氷が微妙で、ステップの途中?でもつまずいてしまったし、ちょっと演技も慌ててる感があったけど、明るい曲に合わせて楽しく見られました。


5:パウル・フェンツ
グランプリシリーズは1大会しか出ないのか。てか毎年そうなのか。参戦の仕方も人それぞれ。
ジャンプの出来が、すごく悪くもないんだけどそこまで良くも…という感じ。スピンも減点があるのか…。うーん、点が伸びない。生真面目な雰囲気の演技は、あまり似たような選手いなくて面白いんですけどね。


6:ブレンダン・ケリー
とっても目立つ衣装。個性的なアーガイル?柄。
ジャンプが絶不調だった…。トゥループはコンビネーションも単独も4回転のパンクだったのだろうか。スピンやステップもレベルが取れてない。うう…。プログラムはどこか飄々とした空気があって、しっかり滑ることができればかなり楽しいプログラムになりそう。

第2グループ

6分間練習の羽生君から目が離せなかった。彼のファンだからとかそういう意味じゃない。あまりにも美しいのである、動きが。練習から。織田君の言うとおり肩の力が抜けているし、氷のような冷静さが表情ひとつとっても見てとれて、ただの練習なのにゾクゾクするような、冷たい美しさなのである。もし結果を知らずに見ていたとしても、今日はいい演技をするだろう、と私は確信したに違いない。


★7:田中刑事
刑事君のプログラムとしては、衣装も選曲も振付も確かにあまり見たことないかもしれない。この衣装どこにいても目立つからいいかもですね、インパクトあるわ。もっと乗って滑れるだろうとも思いましたが、シーズン序盤ながらかなり曲を掴めてる印象も受けました。名プログラムになるかも。
アクセルは刑事君らしい幅があってすごくいい。サルコウは抜けてしまったのか…。コンビネーションのセカンドもダブルに。ショートにおける致命的なミスとまではいかなかったが、そのあたりのミスがなければもっと点が出ただろうからもったいない。ただ、それだけのミスがあったことやステップのレベルが3だったことを考えても点は出ていると思うから、是非これをベースにもっともっと点を伸ばしていって欲しい。刑事君ならきっと素晴らしい演技を見せられるから。


★8:ナム・ニューエン
トリプルアクセルだけか、ミスらしいミスは。と言ってもちょっと着氷があやしかったくらい。髙橋君が使ってたブルースだが、ナム君の味がすごく出てて私はこのプログラム好きかもしれない。すんごい明るい酔っ払いって感じで(笑)。表情も明るくてすごく良かったです。いい演技でしたね。


★9:カムデン・プルキネン
4回転トゥループトリプルアクセルと立て続けに跳んでくる序盤からとても落ち着いていた。コンビネーションジャンプもばっちりと決まり、ノーミスで演技を終える。とても身体の使い方が大きくて、リンクの端まで気持ちが届くよう。引き込まれます。
フィニッシュの表情もとても良かったです。見ていて嬉しくなってしまった。素晴らしいシニアのグランプリシリーズデビューでしたね。ジュニアの頃からちょっと気になってたんですが、このまま活躍していって欲しいです。


★10:羽生結弦
我々の心をそっと撥ね付けるかのように目を伏せる。それを合図に始まる、どこか遠い国の、透明な氷の色に染まりつつある晩秋の街角の物語。その国は、この世のどこにも存在していないのかもしれない。

晩秋の街角に、少年の姿が見える。濡れ羽色の髪を秋風に遊ばせて、人形のように恐ろしいほど整った横顔に、感情の読み取れない漆黒の瞳を宝石のように嵌め込んで、何も語ることのない唇を横に結んで、まとわりつくような落ち葉が舞う中を、静かに歩みを進めている。
少年はただ、ただその街に在るだけで、それは少年の代わり映えのない日常の一瞬に過ぎない。だがその刹那に居合わせてしまった、その人は。その人は、名も知らぬ美しい少年を、永遠にその名を知ることもなく、もはや二度とその姿に出会うこともないあまりにも美しい少年を、その命が燃え尽きる日まで、目を閉じる度に瞼の裏に思い出すのだ。
決して手に入らない幻。永遠にとらわれた心。悪魔の甲高い笑い声のように吹き付ける風の音。秋風に混じってかすかに耳に届く、胸をかきむしるピアノの音色。振り返るともうそこに、少年の姿はない。
それは、あまりにも甘美な、絶望。

やっと美しい、羽生結弦のあの美しいサルコウが我々の前にも戻ってくる。織田君の解説によるとトリプルジャンプの際にも難しいような入りで跳んでいるという。それだけのことをやってのけながら、サルコウを華麗に降りた羽生結弦は、我々の心を再び撥ね付けるように、その涼やかな目を伏せる。とても、とてもあれだけ加点のつく、高難度のジャンプを跳んだ直後とは思えない。女優が細心の注意を払って撮影に臨んだ時にも、これだけの表情を見せられるかどうかわからない。

トリプルアクセルは満点評価。彼のトリプルアクセルはいつも「満点でいい」と思っているが、その中でももうぐうの音もでないジャンプだったということだろう。溜めや力みが何もなく、まるで踊るようにあまりにも研ぎ澄まされた、氷の結晶が零れるようなアクセルを跳んでいく。

まるで、もてあそんでいるかのようだ。一瞬だけすれ違ったその人の心をもてあそぶように、少年のその腕は秋風を受け止めてしなる。今年のオータムクラシックまでの演技とも、また違う。少年の残酷さが、ただ美しくこの世に在るだけの無自覚な残酷さが、さらに演技から感じ取れるような気さえする。

コンビネーションジャンプは今回も上手く降りてはいたが、羽生君比で加点のつくジャンプではない。本人もファンももうわかっているだろうが、それでも当たり前の選手に跳べる質のジャンプではないことは見てとれる。

ステップに入る前のスピンは相も変わらず絶品である。彼の柔軟性はスピンにも存分に活かされており、これだけ変化に跳んだ、柔らかさや華やかさ、可憐さと美しさに満ちたスピンを回れる選手は男子でも少ないだろう。羽生君のスピンは男子のスピンと言うよりも、女子のスピンのような繊細さを時にあわせ持つのが特徴的だと個人的に思う。私はスピナー好きなので、そういう意味でも羽生君は見ていて面白い選手である。

ステップの判定がレベル3で、ちょっと驚いた。確かにオータムクラシックの方がキレはあったように思うが、そこまで大きな差だったかと言われればそんなことはまるでない。この件については織田君が非常にわかりやすい解説をしてくれた。視聴者が求めているのはこういう解説だと思う。何故レベルが取れなかったのか、そのポイントはどこか。私は見落としていた。一瞬のことで見落とす人も、そもそも気付かない人も大勢いるだろうと思う。そこを見逃さず解説してくれる。織田君の解説は言葉の選び方や話すタイミング、内容も適切で、個人的な意見が入ってもポエム化することもなく、実に優秀な解説者だと個人的には思っている。

些細な綻びではあるがパーフェクトではなかったこともあるのか、秋風の向こうに冷たく消えていく美少年そのものであった前半と比べると、後半は羽生結弦そのものに戻っていた気がする。もっとも、永遠に心を返してくれない残酷な美少年は、異世界の、いやもしかしたらこの世界の、羽生結弦そのものなのだけど。

羽生君の笑顔はどこか穏やかだった。彼は打ち倒すべき目標を、ハンターのその目と本能で的確に、一瞬も目を離すことなく捉えているだろう。決して功を焦ることなく、ただ静かに淡々と、獲物を狙っているのである。彼が最強だったあのパトリックに数年をかけて追い付き、追い越していったように、最強の挑戦者は静かに獲物を狙っている。少女のような微笑みのその下で。

110点超えなかったんだ、と思ってしまった我々はどうかしているよ、ああそうさどうかしている…。ステップのレベルが取れていませんでしたものね。コンビネーションジャンプももっと加点がつくはず。どんなレベルを想定しているのだろう、と我ながら思ってしまう。

人はあまりにも美しいものを目にすると涙しか出なくなるのだと、私はこの日のオトナルに悟った。サルコウを降りた後の、あの静かに伏せた睫毛の下に魔性を眠らせる眼差しを目にしたあたりから、私は泣いていた。涙を拭う暇すら惜しくて、ただ頬を伝うがままに任せながら。
私たちは、こんなにも美しく、研ぎ澄まされ、そして情熱を帯びたものを、過去でも未来でもなく現在として、この目と記憶に焼き付けることができるのだ。これ以上の幸せがあるだろうか。文化を、芸術を、牙や毛皮の代わりに手に入れることを決めた、我々人類に。


11:マッテオ・リッツォ
シンプルなハイネック。黄色というよりは黄色っぽいオレンジ?
どうもジャンプが噛み合わなかった。4回転のミスはともかく、コンビネーションジャンプが結局入らなかったのは痛いな…。リカバリーできなかったか…。
しかし全体的にはやはり上手い。ステップは非常に粋で、素人にも高いレベルが出るだろうなとはっきりわかる足元だった。実力のある選手だから今回の出来は本人も不本意だろうな…。


★12:デニス・ヴァシリエフス
時間的に羽生君で終わっちゃうかと思ったけど、ちゃんと流れて良かった…。ショート4位だったもんね。
コンビネーションジャンプは壁に近くてヒヤヒヤしたが、何とか降りて良かった。ミスではないのだけどGOEがまったくつかないジャンプが2本と、そこまでいい演技ではなかったかもしれませんが、演技全体のまとまり感と言うか、プログラムを作品として見た場合の演じぶりはさすがだったかと。ステップお洒落な雰囲気なんですけど、レベル3なのね。
リンクサイドのステファンの映像があるかと思ったが、キスクラだけ。手の振り方があまりにも慣れているステファンを見届けるまでが男子ショートプログラム!←要らんその主張


いろいろ主義主張はあると思うけど、私はこの羽生君の演技を、地上波という形でたくさんの人に見てもらえて良かったんじゃないかと思う。スケートファンは自力で情報を探し出せるけど、ほとんどの人はそうではないのだから。もう羽生君に「気付いた」我々ではなくて、まだ気付いていない誰かにリーチしなければ、裾野は広がらない。羽生結弦という人は、フィギュアスケートという分野の裾野を広げる力のある人だとも私は思うのですけどね。
そしてできれば、一人でも多くの人に、羽生結弦が今まさに現役選手として滑っているという運命の巡り合わせを、見逃して欲しくないのですよ。もちろん、好みは人それぞれなので強制することはできないけども。

ではでは、次回は女子フリーの記事でお会いしましょう。




「うさぎパイナップルnote分室」を開設しました。フィギュアスケート以外の話題は2018年9月よりこちらに集約させております。心の叫びや日々の呟き、小説から趣味の話、フィギュアスケートの話も時々、要するに何でもあり。週1、2回のペースで更新中なので、お気軽に遊びに来てくださいね。
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スケートカナダ2019雑感①

グランプリシリーズの2戦目はスケートカナダ。羽生君も紀平さんも出場するので、テレ朝的にもこの大会が本命かもしれませんな。地上波はゴールデンでの放送ですが、時差があるので録画放送。まあしょうがないですかね…。数字以外で評価するシステムがあればまだいいのでしょうけど。何時であっても生放送なら見る層ですけども私も。

オープニングの耽美な羽生君は弓を引いているのか。結弦だからかな…。どっちにしろこの耽美な羽生君が毎週見られるなんて動悸が止まりませんな。オリジンの新衣装耽美過ぎるじゃろ…←震える声

ではでは、まずは女子ショートプログラムの感想からどうぞ!


※注記
お名前の前に★印のついている選手は、地上波でも放送のあった選手です。

女子ショートプログラム

第1グループ

1:セラフィマ・サハノヴィッチ
カーニバル・オン・アイスを泣く泣く諦めて彼女の演技から見ましたとも…。頼むから被らないでくれ(泣)。
彼女の演技を見るのは初めてかもしれん。名前はよく聞いてたんですが…。そうか、しばらく不調だったのね。ジュニアで活躍したもののうまくシニアに移行できなかったケースなのかな…。スピンがいいですね、ものすごく回転が速かったです。


2:アリシアピノ
場内アナウンスはピノーに聞こえるが、テレ朝のテロップはパインオー。エントリーはスケートカナダだけなんですね。
それがちょっともったいないようないい演技でしたね。確かにジャンプの難易度は高くはないんだけど、これだけ綺麗に決まっていけば本人も気持ちがいいでしょうね。ノーミスしないことも大切ですし。イキイキと滑っていてとても良かったと思います。


3:ヴェロニク・マレ
二週連続の出場か、それは大変だ。急遽欠場があって代わりに出場したんじゃなかったっけ、調整も難しかったでしょうね。冒頭のジャンプはその疲れか。スケートアメリカほどの演技ではありませんでしたが、どこかあたたかい雰囲気は良かったと思います。笑顔がかわいいからね、きっと。


★4:ユ・ヨン
映画を見たこともないのに、鳴った途端に何の曲が分かるようになったロミオとジュリエット…。
トリプルアクセルトリプルアクセルきたああああ!しかも素晴らしい加点!全体的に大きな綻びもなく、ジャンプも美しく決まった。地上波は彼女からの放送でしたが、いきなりいい演技でドキドキです!


★5:本田真凜
確か三原さんの欠場が決まって、真凜ちゃんはその代わりの出場でしたよね。たとえ交通事故に遭っても、出場できないほどの怪我ではないと診断されれば、チャンスを逃したくないと考えるでしょうね、選手なら…。彼女の決断を見守りたい。
プログラムは持ち越しなんですね。衣装は変更されたよね?この衣装とっても素敵。肩のストラップやスカートの色合いがめちゃかわいい。
フリップがダブルになったので得点が入らず。ここがいちばん痛かったかな。演技からも少し不安が滲み出てる気がした。もっとイキイキと滑る選手かなと思うので。でも身体は積んだ練習の通りに動けてるのだろうな、という印象でした。


6:ガブリエル・デールマン
何故か彼女には解説もなく、技術的カウンターも技の名称が日本語のテロップで隠れた分かりにくいもの。ほかの選手は分かりやすい日本語のカウンターが表示されていたのに…。生放送でなくても、6分間練習の模様を丁寧に放送する時は第1グループの最後に滑った選手はこうなる運命にあるのか。生放送の場合は仕方ないと思っていたが。解説が邪魔だと思う人には逆にいいかも。
なかなかいい演技だったように見えました。フリップにアテンションがついてるのとステップのレベルくらいか。調子が戻ってこない昨シーズンだったけど、今シーズンは笑顔が見られますように。

第2グループ

6分間練習はわりとしっかり流してくれるんだよなテレ朝の地上波。修造タイムだからだろうか…。女子は毎大会ファイナル化するんだろうなあ…。


7:アレクシア・パガニーニ
オールディーズのメドレーってとこでしょうか。定番って安定感あるな。聞き慣れていない層には逆に新鮮に聞こえるかもしれないし。
彼女もなかなかにしっかりまとめた演技でしたね、とても落ち着いてこなせてるように見えた。ちょっとこまっしゃくれたような印象の振付がよく似合ってました。なかなかこのプログラム、派手さはないけどいいです。個人的にはちょっと好き。


★8:アレクサンドラ・トゥルソワ
あの量の髪をどうやってあのサイズのお団子にまとめているのか…←煽り
ジャパンオープン等でフリーの凄まじさを見せつけられているので、もう朝飯前に見えてしまう。ステップがレベル2だったことくらい?衣装替えはエテリ門下で流行りなのか。しかしさりげなさすぎてシェルバコワの時ほど沸いてなかった…。もっと主張してもいいんじゃ(笑)。
ある意味、女子はショートで4回転を跳べない、というルールにほかの選手は守られている、と考えた方がいいのかもしれない…。仮にフリーがノーミスならば、スケートアメリカのシェルバコワ状態になるはずですからな。破壊的な得点で逆転という。さあフリーはどうなる。


9:キム・イェリム
ジュニアのグランプリシリーズでも印象に残った選手ですね。今シーズンからシニアデビューか。韓国も国内争いが大変そう。
ジャンプもしっかり決まって、大きなミスもなくいいデビューになったのではないでしょうか。ステップのレベルも2だったし、ジャンプも回転不足があったかもと荒川さんが指摘していて、決して完璧ではなくても、見た目上ミスがないだけでも気分が違うのでは。ブラックスワンだけどちょっと紺の入った衣装なのかな?


★10:エフゲニア・メドベージェワ
ダブルアクセルのステップアウトだけならまだ良かったのだが、最後のジャンプで大きく転倒。しかもとても痛そうな転倒で、壁にもぶつかってしまった。転倒後のスピンにも動揺が見てとれた。彼女ならもっと美しく回れるはずなので。そのスピン以降はさすがに立て直していましたが…。
いい出来であれば、彼女の迫力や気高さのようなものを感じられるいいプログラムだと思うので、ジャンプが噛み合わなかったのはもったいない。是非フリーでの巻き返しを…!


★11:ブレイディ・テネル
うおおおお!うおおお!またパーフェクトやないですか姐さん!さりげなくアメリカとの連戦なのに疲れも感じさせず!素晴らしい。
すごい変わった曲と個性的な振付なんですけど、とっても癖になる。何故この演技で暫定3位…。70点越えてるんですけど?!レベルたっけえ、ファイナルかよこれ←白目


★12:紀平梨花
この凄まじいメンツの最後に出てきてこのパーフェクト演技。昨シーズンの活躍は伊達じゃないし、それを経験としたことも伺える。
勢い、高さ、幅。素晴らしい、本当に素晴らしいトリプルアクセルトリプルアクセルさえ決まればあとはほぼミスのない選手である。しかもかなり掴みどころのない曲調なのに、髪の毛までも演技の一部に使っているような、とても見応えのある振付だった。よくこなしている…。
怪我の影響でルッツを外しているのに80点オーバー。元々の構成通りならもっと点が出たということだな…。


紀平さんがパーフェクトに滑ったことはフリーの行方を非常に面白くしたと思う。この点差なら、フリーの出来次第でトゥルソワにも勝利できる。ただ、トゥルソワにミスが少なかった場合は心もとない点差でもある…。女子の試合において4回転ジャンプの得点がいかに暴力的か、この点からも分かってしまうというもの。2年前はこんな状況が起きるなんてほとんど考えてなかった気がするよ…。

ではでは、次回は男子ショートプログラムの記事でお会いしましょう。いつも読んでくださってる皆様には予想がついていらっしゃると思いますが、次回は長いですよ(笑)。




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フィギュアスケートつらつら語り in 11月

スケーターが出演した番組やフィギュアスケートに関するコーナーが挟まれている番組の感想をつらつらと語るシリーズ。今回は真央ちゃんが出演した番組から2本。

シーズンたけなわのため、相当今更の掲載になっております…。申し訳ない。バラエティ系は後回し気味になっちゃうかもしれないです。
一応、はてなの更新頻度は週6に上げておりますが、それでも記事が渋滞してきちゃいますね。はてなで更新のない日はnoteを更新してます。スケート以外のエッセイとか日記とか創作などが主です。時々スケート記事も書いてるので、お時間のある時にでも覗いていただければ幸いです。note全然読まれないので、泣いて喜びます(笑)。

テレビつらつら語り①

まずは9月29日放送、『シューイチ』。日テレ。

浅田真央が出演。スタジオゲストではなく、中山さんのインタビューコーナー?でした。
私はソチのラフマニノフが流れる度に泣くパブロフの犬なのだが(汗)、今回もまんまと泣いた…。え、みんな泣くでしょ?←涙を拭きながら

アーユルヴェーダをやってみたくてスリランカに旅行したそうだが、鼻からオイルを入れるのは一生もういいって言ってるのに爆笑。てかそんなことするんですかアーユルヴェーダって?!
へえ、アイスホッケーとフィギュアスケートの靴は違うのか。じゃあ、基本的な滑りはもちろんできても、ホッケーになると初心者になっちゃうって言うのもその通りなのかもしれないな。

プログラムに使った曲を22曲と言い間違えてやり直したものの、また同じ曲数を言ってしまう真央ちゃん。何かの数字と勘違いして強く頭の中にあるのかな、でもその素で間違えてる様子がかわいい…←本当は18曲
そしてサンクスツアーは来年の秋で一区切りだそう。でもまだ1年くらいは回るんだね、まだ行ってないリンクとか県とかあるのかな。リンクのない県での開催は難しいかもしれないけど、全都道府県で開催できるといいなあ。

真央ちゃんが来年でもう30なんて…。うちらが年取るはずだよね…←遠い目

テレビつらつら語り②

続いて10月5日放送、『ニノさんSP』。同じく日テレ。

浅田真央が出演。以前にも真央ちゃんを知らない人っていう特集ありましたね。実際にショーに行ってファンになった人の変貌ぶりがちょっと面白かった…。

今回は真央ちゃんを知らない人々を探し出し、その面々に真央ちゃんの人生を見せてみるという企画らしい。んで、それを見て真央ちゃんに会いたくなったらスタジオまで行くことにして、実際に何人来るのか実験?してみるらしい。
呼ばれてる人が濃すぎるんですけど。スウェーデン語を勉強してるという女性だけが明らかに普通の人で、残り3人の濃すぎる面々に囲まれて気の毒になってきた(笑)。でも滅多に出来ない体験でいいかもしれない(笑)。

真央ちゃんの人生を5歳くらいから順を追って上映していく。小学生で出場した全日本、屈託のない笑顔がホントかわいい…。
バンクーバーのヨナの演技、ちょっとだけだけど久しぶりに見たなあ。ジャンプ綺麗だわ…。真央ちゃんのトリプルアクセルも高くて迫力…。お母さんが亡くなった時の真央ちゃんのコメントは忘れられんよ…。あんなに素直に別れを見つめた言葉を私は知らなかった…。

そしてソチ。ショートプログラムの翌日、私は死にそうな顔をして仕事をしていたらしく、「どうしたの?」と心配されて、「真央ちゃんが…」と答えるので精一杯だった。それであのラフマニノフでしょう。一生忘れられない。
真央ちゃんはソチでメダル取ってないんですよ。入賞はしてるけどメダリストじゃない。後世の人は、メダリストでもない人間の演技が何故これほど伝説として語られているのか不思議に思うかもしれない。
これがフィギュアスケートなんですよ。こんな演技に出会えるから我々はフィギュアスケートを見るのを止められないんですよ。メダルの色なんかどうでもいいとまでは言えない、これはスポーツだから。でも、同時にどうでもいいものでもある。日本中から娘を見守るように真央ちゃんが愛されてきた理由が、あの演技にはすべて詰まっていた。フィギュアスケートは、人生を凝縮した舞台なんですよね。

と言っても、ラフマニノフが始まったくらいで、同時に見ていたジュニアのグランプリシリーズで三宅星南君の演技が始まってしまったので、じっくりとは見られなかったんですけども。

てなわけで、その辺からはほぼ音だけ聞いてたので間違ってたら申し訳ないのですが、全員来たんだスタジオに(笑)。真央ちゃんに会えるんだからそりゃ行った方がいいって(笑)。
しかもバンクーバーのメダル持って来てくれてる!優しい…。良かったねえ、今まで真央ちゃん知らなくて(笑)。絶対これでファンになったはず(笑)。サンクスツアー行ってみたらいいですよ、ふふふ…。

ってか、真央ちゃんのファンの人代表で呼ばれてるの、前回の放送で真央ちゃんのファンになった男の子じゃん!爆笑したんですけど!


以上でございます。実は貧民過ぎて地元のサンクスツアーに行けなかったので、ラストの公演までにはどうにかしてどこかに潜り込みたいと思ってます(泣)。私の祈りが届くように、どうかどうか応援してください…!仕事が安定すればなあ…。私がぼんやりしてるのがいけないんですけどね…。

ではでは、また次回のつらつら語りでお会いしましょう。




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