うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

全日本選手権2023雑感⑤

前回の続きです。ではでは早速。

男子フリー②

第3グループ

13:櫛田一樹
ジャンプが不調でした…。転倒やパンクが続いてしまった。しかし4回転はしっかり降りた、素晴らしかった。何よりコレオからラストまでは魂がこもっていました、震えが来るようでした…。
最後の全日本、ジャンプの神様にも微笑んで欲しかったけど、私は良かったと思いますよ…!うん、本田君も褒めてますね。いい表情してました…。シーズンベストで暫定4位。


14:島田高志郎
よく集中したいい表情してたんですけどね。冒頭から音をよく拾い上げた演技でわくわくしたんですが、サルコウが…。氷に引っかかっちゃったのかな、半回転できたかどうかくらいのジャンプ?一応サルコウってことに採点表もなってるけど、1回転もしてないんだなやっぱり。基礎点がゼロ。なかなか見ることがない項目ですな…。
その後もトリプルアクセルなど難度の高いジャンプは入っているんだけど着氷乱れが相次ぎGOE的にも厳しそう。演技そのものはとても表現豊かに見せられるので、ジャンプさえ決まればという選手なのに!!本人も、やっちゃったよって顔でフィニッシュしてましたね。それでもさすがの暫定2位。それなりにPCSも出てますし。


15:三宅星南
よかった!すごく良かった!!!!4回転サルコウは手は付いたものの高い。ジャンプも本当はセカンドをトリプルにするつもりだったのかなと思うものもあったけど悪くない。特に後半に跳んだジャンプは素晴らしかった。
何よりやはりスケーティングが素晴らしい。コレオ見入ってしまった、一歩が良く伸びる足元は非常に雄大で雄弁。足元に自然に目が行ってしまうスケーターはやはり滑りが違う。本人も滑り終わって吠えている!
これは暫定1位でしょうね、やはりそうか。そして視聴者よしっかり見てくれ、王子様系スケーターですぞ!!


16:中村俊介
イケメンからイケメンの流れ、視聴者よく見ておくんだぞ(笑)
4回転はGOEこそつかなかったもののしっかり降りたけど、トリプルアクセルで派手に転倒。跳び上がった瞬間にこれは転倒だと素人にもわかるジャンプだったけど、跳び上がった瞬間に女性の大声が聞こえたんですよね。コーチかな…?
しかし立て直し、後半にもトリプルアクセルに挑む。こちらも派手に転倒してしまいましたが、そのあたりからの気迫がすごかった。これは絶対次につながる演技になったと思います。暫定6位、リベンジ待ってるわ!


17:吉岡希
素晴らしい4回転ジャンプのコンビネーション!!!回転軸が細くて速い、素晴らしい。GOEも3点近い。
1本だけ着氷が乱れたジャンプがありましたが、ミスとしては最少だったのではないでしょうか。トリプルアクセルなど高難度のジャンプもバッシバシ決めていて素晴らしいです。本人の目標の8位以内は堅いでしょうね、これはスタオベですわ。うおおお高得点!!!
パイレーツ・オブ・カリビアンの衣装はハズレがない気がする。ベストに白い袖だからか??


18:壷井達也
スタオベものの演技が続く!乱れがあったのは冒頭の4回転サルコウだけ。あとはすべてクリーン!滑りがとてもいいのでスピードも素晴らしく、ジャンプの着氷もとても綺麗に流れる。年齢的に身体もできあがって、ジャンプも安定したのかな。あとジャンプさえ安定すればって感じでしたものね。
暫定1位。これは吉岡君と二人で最終グループに大きなプレッシャーをかける演技になりそう。もう何年も前からだけどさ、日本男子世界一熾烈すぎるでしょ代表争いが!!!

第4グループ

19:友野一希
2本目の4回転で手をついたところだけですよねミスは。それだって高さもあって悪いジャンプじゃなかったと思う。ラストにトリプルアクセルを持ってくるなんて、自信がなければできない構成。
曲が助けてくれない系の音楽なのに、飽きさせない、惹き付ける演技になっているのもすごい。ラストのスピンからもう拍手が鳴りやまない…!
出場選手の中では昌磨君の次くらいのベテランだと思うのだけど、ベテランだからこその境地を見たよ。もちろん現時点でぶっちぎって暫定1位。さあどうなる表彰台争い!!!熱すぎ!!!!!!


20:佐藤駿
彼もミスのあったジャンプは1本だけかな、それだってセカンドの着氷乱れでやっぱり悪いジャンプじゃないし、ほかのジャンプは暫定ではオールグリーン。4回転ルッツ回転が美しすぎて変な声出た。そりゃ高いGOEもつくわ。
ステップからコレオの流れもすごい。シゼロンの振付だっけこれ??違うっけ??エスプリが効いてるっていうか、上品かつ激しくてめっちゃ見ごたえある。
ポテンシャルの高さを持て余してるイメージがあったので、ここに来て色々ピースがはまってきた感じ。暫定1位。まじでこれどうなるの表彰台???


21:三浦佳生
これまたすげえええええええ!!!彼もジャンプの乱れは1本だけ、あとはオールグリーン!ショートは体調不良だったようだけど、1日置いて回復したのかな、今日はビュンビュン飛ばしてる。後半の4回転のコンビネーション痺れた…。加点の高さにも痺れる…。
途中のパートは戦いの合間の一時の休息という感じで夕日の丘が浮かんでくるようだったのですが、終盤に向かうにつれて激しい戦いの様子が目の前で繰り広げられてるみたいだ。すごい、物語が見える。これは視聴者にも迫力が伝わったと思う。すごかった…。
誰も一歩も引かないんだけど???なにこれどうなるの????暫定1位がまた変わる!!!


22:鍵山優真
あああああああああああ(崩壊)
なんだあの4回転サルコウ。着氷後に腕で語ってるのよ。そんな余裕さえ残して降りてくるのよ。満点の5点つけてるジャッジいるけど、気持ちわかる…。
ジャンプはこらえたようなものもあったけどオールグリーンかな。なにせジャンプや滑りの質が高い、コストナーの指導もあるかもだけど余計なものが削ぎ落されて実に洗練された演技になってる。これはすごい…。4回転は2本だけだけど間違いなく高得点が出るだろう。もう最終グループ全員代表で良くないかこれ????
200点近い得点で表彰台確定!総合も300近い!!なんだこれええ!!!


23:山本草
ラストジャンプ降りたところから涙が止まらなかったです…。ずっとこれを見たかったんです、待ってたんですよ…!!
4回転3本美しい。加点も高い。問題はトリプルアクセル、少し苦手な印象があったから。しかし2本とも降りた、本人もガッツポーズ。コレオのイーグルの美しさ、滑りの深さ…。怪我で1回転を跳ぶのもやっとだったような時期も覚えているから、もう万感の思いしかない。会場のざわめきも演技終わる前から止まらなかったですね…。
暫定2位。もっと点が出るかと思ったけども!!しかし表彰台確定!!!すごすぎるんだがこの全日本!!!


24:宇野昌磨
4回転ループは着氷が乱れたけど、誰も跳んでいないループですからな。後半の4回転にもレビューが付いていましたが、回転不足があっても基礎点の高さがそもそも違うのとショートの貯金で逃げ切れるだろうという内容。これだけ一歩も引かない演技が続いていてもそれに負けない演技ができるのが凄い、いい意味で他人に惑わされない彼の強さが出てる、しかもこんな捉えにくい曲なのに…!
なんだこの全日本、会場行った人超勝ち組なんですけど。ステファンまたバナータオル振ってるし。買ったのそれ(笑)。しかもそれで汗拭いてあげてるし(笑)
昌磨君が6度目の優勝。でもこれフリーは鍵山君が上だったのかな?やっぱそうだね。なんこれ?????もう全員代表でよくない???


近年稀に見るハイレベルな激戦だったと思う。これを見なかったスケオタは人生損したと思われますので、見る方法があればどうにかして見て下さい!まあ見てもいない人がこんなブログ読んでるはずもないのですけどね(笑)
そういえばステファンがコストナーとリンクサイドで踊ってる様子がインスタにアップされてるの見てめっちゃ笑いました(笑)何しとん(笑)

ではでは、次回は女子フリーの記事でお会いしましょう。

全日本選手権2023雑感④

全然順位が読めないんですけど、スポーツの試合らしくていいじゃないですか。さてさて、早速感想をどうぞ。

男子フリー①

第1グループ

第2滑走者までは放送なし。とほほ。


3:木科雄登
彼の演技の中盤くらいから放送スタート。前半はどうだったのだ。あらら、転倒があったみたいね。
中盤あまりスピードがないように見えましたが、プログラムが進むにつれて感情が乗ってきて、魅せる演技になってたと思います。かっこよかった。コンビネーションに入る前に躓きそうになってましたが、よくしっかりジャンプ跳んできましたね。素晴らしい。
またマツダスタジアムまで観戦においでよ!←カープファンなのでちょっと贔屓(笑)


4:垣内珀琉
大きなミスはダブルアクセルで手をついたところくらいかな。でもそんなに大きなミスでもないですよね、4回転トゥループもしっかり入りましたし、プログラムが30秒長い分しんどい面もあったでしょうが、ステップもしっかり音に乗っていて見ていて元気出ました。会場の声援も力になったんじゃないかなあ。
いくつかレビューはついてたけど、暫定1位。回転不足がふたつありますね。でもスピンしっかり全部レベル4だ。


5:大島光翔
トリプルアクセル2本とも素晴らしかった。しかし4回転ルッツとループがパンク。ルッツはまあ仕方ないけどループはもったいないかな。しかし4回転がいきなりルッツなのどういうこと(笑)
彼らしいはじけた部分もありましたけど、基本はバラード系でゆったりしたプログラム。こうやって見ると、いいジャンプ持ってるなって改めて発見があって良かった。面白プログラムだとギャグ方面に目が行っちゃうから(笑)。マリオが地上波に乗ったの、ある意味持ってるよね彼(笑)
キスクラ部門は毎年優勝してますな。得点出るのに時間がかかってて、長いですねー、全部怪しいからねー、とか言ってるの全部音拾われてて噴き出しそうになりました(笑)


6:高橋星名
レ・ミゼラブル。振付はキャシー。
綺麗なジャンプを跳びますね。2本目のトリプルアクセルは転倒だったけど、1本目は良かった。何より指先の表現が素直で誠実でとてもいい。身体で歌うことを本能的に知っているような演技で目を惹きました。まだジュニア、今後が楽しみですね。シーズンベストで暫定3位。

第2グループ

7:片伊勢武アミン
ピアノレッスンだっけこれ?鈴木明子振付。今大会よく振付師としての彼女の名前を聞く気がする。
4回転が入っていないので完成度で勝負ですが、素晴らしいトリプルアクセルが2本も入っててばっちり!ラストのフリップが乱れたのが惜しかったですね。ステップも歌い上げるようでとても素敵でした。終盤少しぼやけた印象はありましたが、なかなか良い演技だったと思います。
うーん、回転不足が3つもあったのか…。それでも暫定1位!頑張った!!


8:佐々木晴也
いい演技でしたねえ…!トリプルアクセル2本含めジャンプノーミスかな。アクセルのセカンドはパンクしてましたけど。
ずっしり重みを感じる身体の使い方と演技で、これなかなか好きですわ…。京大に入るのも、これだけの完成度でプログラムを滑り切るのもそうそうできることではないのに、両方やっちゃうなんてすごいですよねえ。ジャンプのメカニズムとか解き明かしたうえで跳んでたりするのかしら、って文系かもしれませんけど(笑)。
回転不足もいくつかあり暫定2位。


9:中田璃士
ジュニアながら洗練された雰囲気がありますし、スケーティングもいいですね…!
ジャンプは少々不調で、4回転は抜けたしダブルアクセルの着氷が乱れたりもしていましたが、その他のジャンプは良かったんじゃないかな。やっぱり滑りが綺麗だとジャンプも綺麗に流れて降りてきますね。
ジュニアのファイナルで逆転優勝できるだけの素地は感じますし、今後が楽しみ。ジュニアも楽しみな選手がいっぱいですね。次回はもっとボンドが暴れまわれるといいねえ。


10:杉山匠海
あああ、トリプルアクセルが抜けた…。得点源だけにもったいない。それ以外のジャンプはどれも良かっただけにもったいない。と言ってもGOEがマイナスのジャンプもいくつか。
振付は佐藤由香。前半は博物館の彫刻、後半でその彫刻が動き出すイメージだとか。柔軟性が高いとこれだけ美しく見えるのか、と前半のパートですでに見応えがあるのだけど、やはり後半からが本領発揮という気がする。男子ではあまり見かけないタイプのスケーターなのですごく見てて面白いですね。生で見た方が良さがわかるかも。
西日本で見てとても良かったと思ったプログラムなのでまた見られて嬉しい。スピンもさすがです。
コーチは無良父ですね。息子は解説席にいるからね(笑)


11:本田ルーカス剛史
シングル最後の全日本。有終の美を飾るような演技でした…!4回転は乱れたけど、ここで4回転を入れてくるところにシングルスケーターとしての彼の意地と気概を感じました。会場もいつまでもスタオベしてたかったんじゃないかなあ…。スピンもステップもすべてレベル4。まさに有終の美。
これだけ滑れるのにペア専念なのももったいない気もしますが、森口君も既にシングルとして全日本に出場していないし、二足の草鞋を履けるほどペアは簡単ではなく、そしてこれだけ滑れるからこそペアスケーターとして抜擢されたのでしょう。
無良君も解説席で拍手を送っていたらしい。見えないけど彼の目にも涙だった様子、声が涙声に…。アナウンサーに大丈夫ですか?って聞かれてたくらいなので、よっぽど溢れてしまったのでしょうね…。
そして暫定1位で本人の目にも涙…。地上波に乗らなかったのが残念ですが、乗らなかったからこそたっぷり余韻に浸れた気もします。コーチも泣いてるよね、佐藤君も涙を拭ってる。彼もすっかりコーチの顔だなあ…。


12:周藤集
足首を捻ってしまって棄権とのこと。本人がいちばん無念でしょう…。来年またいい演技を見せておくれ。


後半グループの記事はまた次回に。

全日本選手権2023雑感③

続きでございます。ではでは早速どうぞ。

女子ショートプログラム

第4グループ

17:千葉百音
なんと、スポーツ喘息にかかってしまっていたのか…。煽りにも重要な情報が隠れてることありますよね。
復活の演技とでも言うのか、ノーミスの素晴らしい内容でした。黒い瞳ですがちょっとテンポが速い感じの黒い瞳。しっかり滑りこなしてたと思います。ジャンプの加点も素晴らしい。


18:青木祐奈
セカンドループのコンビネーションはルッツ単独に。しかし後半でしっかりリカバリー。レビューが多かったので回転がどうか。ううむ、qとアテンションがひとつずつ。
とてもいい表情で滑り出していて、演技にも円熟味を感じました。選手としては晩年期に入っているものの、ここに来てこれだけ安定し魅せられるようになっているのは素晴らしいです。NHK杯もいい自信になったでしょうね。
あまり点は伸びず。やはり回転か。でもスピン全部レベル4で素晴らしい。


19:渡辺倫果
良かったです!彼女のジャンプ好きですわ、重力を感じて好きなのである。
ラストがステップ。ステップからのフィニッシュポーズがめっちゃかっこいい!!あんまり定番の曲を使うイメージがないんですけど、個性派でかっこいいのって女子には少ないタイプでいいですよね。コンビネーションのセカンドが回転不足で暫定3位。


20:三原舞依
煽りで映った真央ちゃんとのツーショット、かわいすぎるんですが!!!
ジャンプに容赦なくレビューが付いていたのが気になるところではありますが、とても良かったと思います。足の怪我があったとのことですけど、それを感じさせなかった。ステップも素晴らしかったです、さすがのレベル4。
見てる人を笑顔にさせてくれるスケーターですよね。さすがの安定感でした…!qがひとつとフリップにアテンションがあっても暫定2位。


21:島田麻央
トリプルアクセル決まったあああ!!!ジュニアだとショートには入れられないのね。
フリップも完璧すぎ。しかしコンビネーションで転倒、セカンドが跳べなかったのでここは大きなミスに…。ですがスピンはそのミスを帳消しにするような絶品さでした。
トリプルアクセルを入れてくる選手などそうそういないので、得点が読めないですね。転倒以外は良かったですしね。
暫定4位。コンビネーションのミスがやはり痛かった。うーん、インタビューも声が震えてて悔しそう…。


22:住吉りをん
出だしがとてもいい雰囲気でわくわくだったんですが、ジャンプが不調。アクセルはパンクして無得点、コンビネーションはオーバーターンが入り、ルッツにもレビューが…。qか…。
スピンやステップはとても良かっただけに、ジャンプで得点が伸びないと思われるのがもったいないですね。フリーには4回転もあるし巻き返して欲しいところですが…。おや、アナウンサーも同じこと言ってる(笑)
うーん、やはり伸びない。暫定11位。

第5グループ

23:坂本花織
かー、さすがすぎる!ぐうの音も出ません。新しい技に挑戦するより今持てる技術を磨く方針で行くそうだが、実際それで勝ってますし正しい作戦でしょうね。ロシアの女子もいつ帰ってこられるやらわかりませんし…。早く戦争が終わればいいのですけどね…。
非常によく滑るため、ステップの足さばきの雄大さがほかの選手と比較にならないレベルなんですよね。素晴らしいです。ルッツのアテンションもすっかりつかなくなりましたし、穴がないですよね。コンビネーションも絶品でした。加点が2以上ついてるよコンビネーション。
70点を超えるのは確実でしょうが、さていくつになるか…。出た、78!!ぎえー!!もちろん暫定1位。


24:吉田陽菜
トリプルアクセルは転倒。コンビネーションは荒川さんの声からすると回転が微妙か。ジャンプはすべてレビューが付いているので得点は気になるところ。ループは大丈夫だけどあとふたつはやはり回転不足判定。
曲も衣装もSFっぽさがあって、一風変わってていいですね。振付もいい感じでこなしてたと思います。
ステップとスピンが全部レベル4だったものの、やはりあまり伸びず。もっと点が出る選手でしょうからな…。


25:樋口新葉
ダブルアクセルは文句なし、フリーレッグも綺麗。しかしルッツで派手に転倒。なんかゴツって音してたけど大丈夫?曲?
ですがしっかりリカバリー。レビューが付いてたのでどうなるかですが。世界観の作り方など全体的なレベルは高いだけに、ジャンプの影響が気になるところ。振付はシェイリーン。彼女と相性がいい印象ですよね。
やはり点は伸びず暫定12位。コンビネーションはアテンションに回転不足。1シーズン休んでからなかなか調子が戻りませんね…。フリー頑張れ。


26:松生理乃
あら可愛い衣装。ピンクの色が綺麗。
ダブルアクセル素晴らしかった。前半は良かったのですが、コンビネーションでオーバーターン、セカンドは転倒。よくセカンド跳ぶところまでこらえたと思います、もうルッツで転倒しそうになってましたし。
全体的な完成度は高いのでそこがやはりもったいない。スピンからスピンへの移り変わりも、音にピタッと合っていてとても素敵でした。後半グループにはギリ残れるかな?


27:山下真瑚
彼女のルッツは本当に素晴らしいですな。ほれぼれする高さ。ジャンプもすべて揃えましたし、ステップも情感があって良かったです。さすがのレベル4。イーグルで締めるプログラムの終わり方もいいです。これはスタオベものですね、得点が楽しみ。
70点近い点が出た!暫定2位。フリップがアテンションじゃなければ70超えてたよね、惜しい。


28:河辺愛菜
素晴らしい最終滑走でした!!コンビネーション特に良かった、キレキレ。振付は樋口コーチとのことですが、腕の動きが特徴的で、かわいさもかっこよさもある魅力的なプログラムでした。そこにしっかりジャンプも入ったので、得点もしっかり出ますね。
でもこれでも暫定5位。ルッツにもフリップにもアテンション、これが理由か…。フリーで順位がどうなるか全然読めませんね。


全日本のプレッシャーが襲う選手が多い中、通常運転でひとり元気いっぱい過ぎるカオリサカモト。さすが(笑)。よほどのことがない限り彼女がこのままぶっちぎるでしょうが、ほかの選手はミスひとつで順位が簡単に変わりそうでドキドキの展開になりそうですね。

ではでは、次回は男子フリーの記事でお会いしましょう。

全日本選手権2023雑感②

男子に続いて女子です。解説は第3グループまでは村上佳菜子さん。第4グループ以降は荒川静香さん。ここ数年この組み合わせですね。ではでは早速どうぞ。

女子ショートプログラム

第1グループは丸々放送がなかったので。第2グループから感想を綴っていきますね。

第2グループ

6:大庭雅
情熱大陸。冒頭はバイオリンを弾くポーズかな。
コンビネーションのセカンドで転倒、スピードもあまりなかった気がする。しかし助走の少ないジャンプでプログラムの流れが切れないところや、ラストに見せ場のステップを持ってきて会場を熱くしてくれるところはさすが。何より28歳の社会人が今もこうして全日本に出てきてくれることが嬉しい。
リンクサイドに安藤さんいたよね?安藤さんの振付なんだよね、だから見守ってたのかな。ファッションがマダムでしたね(笑)


7:白岩優奈
おお、いい演技でした…!振付はステファン。少女の時代特有の華やかさを存分に表したような、花がほころぶようなプログラムでとても素敵でした。ステファンはやっぱり女子の振付の方に才能がある気がする…。
大きなミスがなかったことも大きいですが、ふわっといいにおいが残るような演技なんです。地上波に乗って欲しかったなあこれ。ジャンプの難度が高くないこともありそれほど得点は出ていませんけども。
お、コーチは本田君ですね。今日は解説無いしね(笑)


8:本田真凜
ジャンプはアクセル以外危なげなく回っていましたが、やはり簡単なものにしている様子。どこか傷めているという話でしたしね…。慎重に滑っている印象でしたけど、ステップはさすがのスケーティングだったと思います。
衣装がいつも素敵だけど、今回もとても綺麗な色のグラデーション。手足の美しさなど、やはり見栄えのするスケーターですね。彼女ももう22歳とは。この間まで12歳くらいだったのに←現実を見ろお前
やはり点は伸びない。ジャンプ全部レビューでしたしね…。うん、3つとも回転不足ですね…。


9:石田真綾
『The Rose』でしたっけな。都はるみがカバーしてたイメージが強いけどそっちじゃないやつ。
ジャンプの高さが素晴らしい…!キレッキレ。アクセルの着氷の流れも素晴らしく、坂本さん系の迫力ジャンパーかな、なかなかいいですね。スピンの回転も速く、いい演技だったと思います。ピシッとしてる感じでいいな。この薔薇は簡単に枯れたりしないだろうなって感じで。
ルッツにエラーがついてる。暫定4位。


10:柴山歩
脅威のジュニア勢の一角ですね。今回もさすがの演技、ミスらしいミスもなし。ジャンプ全部レビューだったかなとは思いますが。あ、やはり回転不足がいくつか。
プログラムは死の舞踏。キャシーの振付らしい。黒の衣装がシックです。内に秘めたやり場のないエネルギーを弾き出そうとしてるような演技に感じました。

第3グループ

11:荒木菜那
『You raise me up』。現役最後のシーズンにこの選曲は泣いちゃいますね。大学卒業が区切りの選手がやはり多いからなあ…。衣装も綺麗な色で素敵ですね。
冒頭のルッツは素晴らしい出来でしたが、ループで転倒しダブル判定。ショートの規定に引っかかり無得点。手痛いミスになってしまった。フリー残って欲しいですけど、どうなるかな…。暫定10位、ちょっと厳しいか…。


12:上薗恋奈
今大会最年少の13歳とのこと。まだジュニアっぽさもありつつも、年齢から想像もつかないちょっとダークで陰鬱な雰囲気も出せてていいですな。
そしてジャンプがすげえ。コンビネーションのセカンド高!たっっか!ジャンプほぼレビューついてなかったと思うし、今の時点でこれだけ完成度が高いと今後が楽しみで仕方がないですね。
うおお暫定1位!!さすがだ…!GOEにマイナスがなく素晴らしい。


13:三宅咲綺
序盤凄く良かったんですけどね、アクセルで転倒してしまった、もったいない。しかしジャンプそのものは素晴らしかった、女子には少ないパワージャンパー系で明確なジャンプなので見ていて気持ちがいいですね。特にコンビネーションの幅は唸ってしまうほど。やっぱり加点もすごくついてる。3シーズン目ということで滑り込まれているプログラムには安定感もあって良かったです。
それでも暫定2位。ほんとアクセルが惜しい…。


14:江川マリア
冒頭2つのジャンプの着氷が乱れた。踏ん張り切れてないような印象。でもラストジャンプのコンビネーションは素晴らしかったですね。
振付は鈴木明子。繊細さもあり、激流もありの、水の流れそのもののような演技でプログラム自体もとても良かったと思います。うん、もう一度じっくり見たいなこのプログラム。暫定2位。


15:櫛田育良
バチっと世界に入ってくる出だしで、とても期待させるスタートだったのですけど、フリップで転倒。かなり滑ってしまったのかなかなか立ち上がれない。すぐアクセルで立て直しましたが、コンビネーションでも転倒。ラストのスピンなど非常に見ごたえがあっただけに、ジャンプのミスがどれだけ得点に響いてしまうだろうか。佳菜子ちゃんも言ってましたが、少し動揺の見える演技になってしまったかなと思います。
暫定12位。フリー進出が厳しいか…。


16:横井きな結
バイオリンミューズ。おおおお、レビューがひとつもついていない、オールグリーン!パーフェクト演技です!!
ジャンプを3つとも揃えてきましたが、冒頭のアクセルは特に素晴らしかったと思います。これは得点も期待。
シニアからジュニアに戻ってたのね。そうか、そういうこともできるのね。シニアの選手だけどジュニアの大会に選ばれる選手も時々いますものね。
60点越えで暫定2位。PCSもしっかり出てる。いやはや素晴らしかったですね。


長くなったので、第4グループ以降の感想はまた次回に。

全日本選手権2023雑感①

今更ながら延々と掲載する全日本選手権の感想です。とっくに2024年になっていることは確実、さらに下手すりゃ世界選手権が始まってるかもしれないわとかなんとか思いつつ記事として載せられる形に仕上げております…。もはや読む方もいらっしゃらないだろうと思いますが、もしよろしければ最後までお付き合いくださいませ。
ちなみに、放送があった選手の感想のみとなります。貧民過ぎてまったく課金できない人生なのでお許しください、とほほ。特に今年は男子のショートは地上波放送のみでしたので例年より短くなっております。

男子ショートプログラム

第2グループ

7:中村俊介
地上波放送は彼の演技からスタート。生放送じゃないらしい。
いい演技でしたね、落ち着いていました。ジャンプが全部しっかり決まりましたし、4回転が降りられたのは大きいですね。艶のある表現に近づけていたと思います。彼が放送されたということは、彼がこの時点(第4グループが既に始まっているはず)でトップなのか??
あれ、スピンのGOEマイナスになってる。何があった?

第4グループ

19:島田高志郎
ジェフの振付なのか、いかにも彼が笑顔で滑ってそうなプログラムだけど、さすがの高志郎君、自分のものにしてますね。4回転はサルコウは綺麗だったけどトゥループのコンビネーションで転倒、跳び直しできないから得点的に厳しいな。アクセルもステップアウト。
しかし小洒落た雰囲気はたまらないですね。足が長すぎてスピンで絡まりそうなんですけど。
ステファンがキスクラでなんか喋ってる音も拾われてる(笑)


20:壷井達也
アランフェス。ドノヒューの振付なのか。とても渋いプログラムに仕上がってて良いですね。
ジャンプがすべて美しかった。特に冒頭の4回転サルコウ、着氷の流れまで美しく素晴らしかったです。加点が3点近くついてますね。
緩急のついたスピンも良かった、ラストの方に入れているのにコンビネーションジャンプにもミスがなく、自信がないとできない構成で攻めてていいですね。


21:山本草
いい演技でした…!滑りの滑らかさがやはり絶品。ジャンプなど個々の要素も大事だし今回それらもすべて良かったんですけど、単なる滑りそのものが美しいので演技から目を離すことなく見られるというのはやはり大きいのだなと思いました。
ラストのガッツポーズまでピタリとパズルがはまったよう。本当にいい男になりましたな…!顔つきが違いますもんね。マイナスのない採点表が美しい…。


22:三浦佳生
朝の公式練習に姿を見せておらず、体調不良と伝えられていて心配したのですが、なんだこのカミソリのようなジャンプの数々は…!サルコウたっっか!後半にも4回転。スピードはやはり抑え気味だったように思いましたが、体調が悪くても滑り切る根性には感服です。ファイナルから回復できてないのかな…。
やっぱリショー振付なのね。リショーにしてはおとなしめだとは思いますけど、選曲とか動きとかやっぱり独特ですね。
ラストのスピンが0点??ひとつ前のスピンからもう怪しかったのかそっちも加点がついてない。それでもこの点か…!!


23:佐藤駿
リベルタンゴ。とても品のあるプログラムになってましたが、宮本先生の振付とのこと。
滑りが格段に美しくなっていて、ジャンプもすごく安定してる。元々ジャンプのセンスは非常に高かったと思われるので、本領を発揮してきたという感じ…!とても良かった、さなぎが蝶になるかの如くの洗練ぶりです。
4回転フリップはレビューついてたけど大丈夫だろうか、はらはら。うっ、エッジエラーか。それで暫定3位か…。


24:三宅星南
小花柄かな、シャツがとても素敵。星南君はいつも衣装がいい、こんなのを着て欲しいってスケオタが願ってるような衣装着てくれてる。
ジャンプは不調気味。サルコウは転倒、コンビネーションもこらえた。でもアクセルはフリーレッグまで美しかったし、何よりステップの見応えが非常に高かった。滑りそのものが上手い。やはりステップはレベル4ですね。

第5グループ

25:大島光翔
男子に必ず一人はいるコメディ枠ですが、近年はすっかり彼のものですね(笑)。登場時の笑顔からしていい(笑)
どこがマリオの曲なんだと思ったが、よく聞くとマリオとかルイージとか言ってるしなんか死にそうな声でピーチピーチ言ってるし。後半はかの有名なメロディで、衣装のアップリケ(笑)が次々出てくる面白い仕掛け。もしかして大昔にやってたあのハリウッドのクソ映画の曲なのこれ?(笑)そんなわけないか、最近また映画化されてたんですね、んでそれの曲ですね。しかもそっちは面白かったみたいですね(笑)。
アクセル以外のジャンプは乱れがあったので点は伸びませんでしたが、面白かったから視聴者は満足してそう。スピンも結構GOE引かれちゃってますね。


26:友野一希
サルコウに乱れは出ましたが、コンビネーションもアクセルもしっかり入ったのでミスは最小限では。
振付ジェフなのね、ミーシャじゃないのか。アメリカの田舎の広大な草原で伸び伸び走り回ってるような曲で、ステップには友野君の明るさがあったし、それと落ち着きがいい感じでブレンドされてて良かったと思います。


27:片伊勢武アミン
アディオス・ノニーノ。前半良かったんですが、ラストのフリップがああ。きちんと降りたと思ったのに、降りた後に転倒してしまった。本田君曰く、かかとに引っかかってしまったらしい。もったいない。
腕の表情が特徴的で、黒に近い青の薔薇が舞い散るような、なんとなく耽美な演技でなかなかいいですわ。


28:鍵山優真
いい出だしだったんですけどね、気合いも感じて。しかしサルコウで転倒。加点で稼ぐタイプの選手なので厳しくなるか。コンビネーションとアクセルは問題なかったので最低限には近いのでしょうか。
ミスがあったせいか、少しパリッとしない演技だったかもしれませんね。優勝するにはノーミス必至だったでしょうし。しかし転倒があってもこの点はすごい。同世代のライバル3人がみんなぼちぼちミスありで仲良く近い得点で順位も近いの面白いな…。
やっぱり緊張したのね。全日本は独特の雰囲気があるというし、追われる立場になって呑まれてしまったか。


29:宇野昌磨
うわ、パーフェクト中のパーフェクト…!羽生君の背中に隠れていればいいのでと言っていた彼が、その背中が見えなくなった今、自分が手本にならねばという気概を感じる。しかしそれ以上に、周囲がどうであろうと自分の演技をする、それを変な気負いでも楽観性でもなしに、ただ淡々とこなしていることが彼のいちばんの強さだと思います。人に良く思われたいという欲がないということはこんなに余計なものを削ぎ落せるのか…。
得点は圧巻の100点オーバー。素晴らしい。ファンなら壁に貼っておきたくなるような採点表ですね。
ステファンがキスクラに座る前に急いでどこか行ってたけど、なんだったんだろうあれ(笑)


30:吉岡希
最終滑走で緊張したでしょうが、今持てる力をきっちり発揮した素晴らしい演技でしたね。滑りも良かったですし、ジャンプも綺麗でした。スピンがひとつわすかにGOEが引かれてるくらいかな。
ローリー・ニコルの振付とのこと、変な癖がなくて見やすい気もする。男子らしい力強さもあって良かったです。振付に10日もかかったとは。でもしっかりものにしてると思いました。


2時間以内に第4・5グループの演技は全員入れてましたし、あまりなじみのない視聴者のための煽りも程よく入っててちょうどいい放送だったかもしれませんね。生がいちばんいいのですが、全員見られる方がやっぱ嬉しいかも。

ではでは、次回は女子のショートプログラムの記事でお会いしましょう。

グランプリファイナル2023雑感⑥

今年のグランプリシリーズもついに本当のファイナル!テレ朝のターンもファイナル!ではでは、走り書きに近い感想ですけどよろしければ最後までお付き合いください!
ちなみに地上波しか見られない民のため(※貧民)放送のあった選手の感想しか書けませんです。申し訳ないです。まあいつもそうなんですけども(泣)

エキシビション

★坂本花織
ジャンプはパンクに転倒と不調でしたが、ファイナル初優勝を果たして緊張の糸が切れてしまうのも仕方ないかもしれませんね。昨シーズンのプログラムをエキシビションに直したのか、曲も少しバージョンを変えて。町田君の解説がなければなかなか気が付かなかったかも…。また雰囲気が違っていいですね、美味しいお酒を飲んでるみたいだ。
お、インタビューもあるのね。身体の動きが悪すぎると言ってたけど、やっぱお疲れですよね。


★吉田陽菜
スターウォーズはスケートでは比較的よく使用されるモチーフだと思うけど(やはりみんなあのライトセイバーを振り回したいのだろうか、ロマンですよね)、女性がダースベイダーを演じるのは珍しいパターンでは??しかもあのマスクもかぶってる!!すごい作り込みですな。あえてかわいらしさや少女らしさを抑えた演技で、すごくかっこよかったです!ライトセイバーが赤なのもいいですね。


宇野昌磨
いつも以上にスピードがあったような気がする、可愛らしく見えて実はとても火力の強い弾丸みたい。昌磨君はあまり演技に感情を乗せていないように見えるのに、決して淡々と滑っているわけではなくて、そのバランスがすごく面白いなって思って見てます。わりと独特な感じかも。うまく説明できないんですけどね…。
インタビューで「マリニン君」って言ってるのかわいいな…。


★鍵山優真
若きウェルテルの悩みをオペラ化した曲なのか。読んだことないけど。町田解説勉強になるなあ。
表現面に寄ったプログラムかなと思ったけど、すごくそれがいい感じに彼の演技の幅を広げてるなと感じました。スピンのスピードも雄大イナバウアーも見応えありましたね、会場が沸くのも納得ですわ。


★住吉りをん
今シーズンの競技プログラムとはがらりと雰囲気が違っていていいですね。かわいい。楽曲の歌手がスヌーピーのキャラと踊ってるとかなんとか町田君が解説してたけど、なるほど、確かになんかそれっぽい!言われなくちゃただの楽しいプログラムだと思ってたし、新たな見方ができていいな。ダブルアクセル素晴らしかったです。


★イザボー・レヴィト
エキシビションに出られるくらい体調が回復したんですな、良かった。フリーはしっかり滑れてましたもんね。
マドンナの曲で軽快に滑っていましたな。いかにもアメリカの女子っぽい定番的なエキシビションで、こういうのがなきゃいけないんだよ感があって良いですね。


イリヤ・マリニン
自分自身も振付に関わってるのね。氷上で跳ねる動きのいろんなパターンが入ってて、とにかく跳ぶのが得意なんだな、とよくわかる内容。こんなにいろんなジャンプするプログラムあんまりないかも。面白いですね、スケートは縦の動きが基本少な目だから新鮮ですよね。


★島田麻央
町田君が曲の歌詞の意味をなんとなく教えてくれるのだが、自分を鼓舞するような曲がやっぱ多いのね、ほかのエキシビションの曲の説明でも思いましたけども。
ジャンプもキレキレなのだが、やっぱスピンだよスピン。スピンだけで客席を熱狂させられる選手そんなに多くないですからね。それだけでも十分武器なのに、それだけじゃないからなあ。ものすごいトータルパッケージ。もはや貫禄すら感じますが、今後表現面が深まったら一体どうなってしまうのだろうか…。
なるほど、初めて滑るエキシビションだったのね。どうりで見覚えないわけだ。


★中田璃士
過去のショートプログラムで使ってた曲なのね。鍵山君も今シーズン使ってますが、ほかにも同じ曲を使ってるスケーターが今シーズンは多いと町田君。ロミオとジュリエットみたいな超定番じゃなくてこの曲っていうのが面白いですね。エキシビションは6分間練習がないからジャンプを跳ぶのは難しいんだと町田君。
ショート4位からの逆転凄いよなあ。地上波でもフリーの演技やるかと思ったけど、試合は生放送したし時間的にねじ込むところがあるようでなかったかもしれませんね。いつの間にかこんなに足が長くなっててびっくりなんですけど…。


★ルナ・ヘンドリクス
タノ入りルッツキレッキレ。しかも曲にバチっと合わせてる。力強い女性ボーカルの曲をそのまま彼女の身体に投影して、まさに音符やリズムそのものになって滑っているようだ…!さすがでした!!
そして何故か放送のトリは彼女だった。どういう順番?なんか前の方からとりあえず人気選手を詰めてった感があるんですけど(笑)


★フィナーレ
女子選手はちょうちょの羽みたいなのつけてる。男子もつけてメルヘンな感じになるのかと思いきや女子だけらしい(笑)。リストバンドみたいなのつけてる選手もいますね、前もこんなのなかったかな。キラキラ光るいろんなアイテムをつけて出てくるフィナーレ。

そういえば、エキシビションの解説も町田君で嬉しかったです。町田君解説は賛否両論あるだろうなとは感じましたが、やっぱりそんな感じだったのかな。情報量が多いのと玄人向けの内容なので演技への集中力が削がれ気味になる点と、町田君個人の解釈なのかスケーターや振付師の解釈なのか判然としない点が賛否両論分かれるポイントだろうと思います。見る側の演技への理解の助けになるか、演技への感想を固定化させてしまうか微妙なラインの解説もいくつかあったように見受けられましたが、個人的には内容が濃く、あまり耳にしないタイプの切り口の解説で面白かったと思います。
見る側の邪魔になり過ぎない淡々とした解説だと内容が薄いように感じることもあるし、情報量が多くても集中の妨げになるし…。一口に解説と言っても、奥が深いなあと感じた放送でもありました。


そんなこんなで、今シーズンのグランプリシリーズも終了です。毎年毎年思うことだけど、今年も熱い戦いをありがとうございました。でもシーズンはまだまだ続きますよ!

ではでは、また次回の記事でお会いしましょう。

グランプリファイナル2023雑感⑤

ジュニアの演技も少し流してくれたので、感想を置いときますね。頑張れば日本の選手だけでも全員流せる時間はあったと思うけど、地上波なのでジュニアを流しただけでも進歩だと思っておきますわ。

女子ショートプログラム

3:上薗恋奈
ジャンプノーミス、曲調の変化にもよく合わせてる。緊張してるのか、あまり弾けた感じはなかったけど、13歳とのことですし十分な演技では。ステップとスピンも全部レベル4ですね。
バンクーバーオリンピックの際にはまだ生まれてなかったという実況に軽く死にかけてみたりしました…。バンクーバーってついこの間ですけど???もう世界で戦うジュニア選手がいるんですか←薄く魂離脱中
自己ベストおめでとう!


5:シン・ジア
ジャンプめちゃくちゃ綺麗だな…。冒頭のコンビネーションはセカンドジャンプで少しぐらついてましたが、ファーストジャンプのフリップあまりにも美しかった…。腕の使い方や表情のつけ方も優雅で、惹き込まれる演技でした。キスクラでの顔立ちを見るとまだジュニアなのに、ジュニアってレベルじゃない選手だらけであわあわ。楽しいな!!
真央ちゃんとヨナちゃんがいいライバルだったみたいに、島田麻央ちゃんと彼女がこれから女子の世界を引っ張っていくのかなあ。どきどきですね。


6:島田麻央
名前の由来は真央ちゃんなんだ。真央ちゃんの活躍後に生まれた選手たちがトップに立つようになったのね。私その間何してたっけ←魂離脱中
ああ、ルッツの着氷が惜しかったなあ、そこだけですねミスは。ほかのジャンプは降りてからの腕の表情までしっかり見えてて余裕を感じたし、ステップの足元は楽器を奏でるようで巧みかつ軽やか。そしてラストのスピン!あっという間に終わってしまうプログラム。あまりにも完成度が高い…。ミスが惜しいなあ、ミスがなければ何点出すのだこれ…。
うう、ミスが響いて暫定2位。得点差的にも実力は伯仲してるのね。フリーで巻き返すとは思うけど、なんと熱い戦いだ…!


そしてフリー。上位3人くらいは流すと思ったんだけどなあ。むー。

女子フリー

5:島田麻央
トリプルアクセルはこのところだいたい決めてる印象だったけど、4回転もこの大一番で決めた!!!!すごい!!!これだけでその辺の男子にもう勝ててしまう勢いですよね…。
ループがパンクしたこと以外はほぼパーフェクトだったのでは。回転不足がふたつついてるけど、トリプルアクセルと4回転の威力の前にはあまり大きなダメージにはならなかったらしい…。スケーティングにスピンにジャンプに表現面、スキがなさ過ぎる。連覇も納得ですわ。
まだ15歳ですよ…???ロシアの女子が世界の舞台に立てない今、まさに向かうところ敵なしでは。オリンピックで活躍を見られるのが6年後だというのがあまりにも惜しいですね…。


男子の中田璃士君も逆転優勝したのに、ノーマークだったのか全然放送なくて無念。配信が見られる層がグダグダ言ってるのは「見られたでしょ?」と言いたくなってしまいますが(どうしてこの競技のオタクはこうもイヤミなのか…。そういう人が目につきやすいってだけでしょうけども)地上波しか見られない層には私のように見たかった人間も多かろうなと思います。とは言え、生放送だったフリーの放送時間内ではちょっと難しかったようにも思うのですが。


ではでは、次はエキシビションの感想でお会いしましょう。次回でラストです。

グランプリファイナル2023雑感④

主にマリニンのせいで(笑)近年稀にみる衝撃の展開になってる男子。超ハイレベル対決を制するのは誰なのか??!!ドッキドキですぞ!

男子フリー

1:アダム・シャオ・イム・ファ
町田君の解説が臨場感と緊迫感があって聞き入ってしまう。ああそうか、ここでサイレンや銃声が入ってたんだってハッと気づかされてプログラムの見方が変わっていきますね。
いくつかミスはありましたけど、抜群のボディコントロールでねじ伏せ、全体的には意地を感じる演技になってたと思う。素晴らしいジャンプもいくつかありました。ここで決まったのはでかい!と言ってしまう町田君にも笑った。そこ「大きい」じゃないのね(笑)
リショーが彼にした振付の中でもいちばんみたいなことを町田君が言ってましたが、確かにそうかも。コレオで転倒してる?


2:ケヴィン・エイモズ
なるほど、ボレロはスペインの民族舞踊だから闘牛の振付が入ってると町田君。だから衣装に赤が入ってるのかな。曲の背景まで伝えてくれるからプログラムをより深く楽しめますね。
しかし、3番目のジャンプで大きく転倒。身体にダメージのありそうな転倒という町田君の言葉通り、普段なら失敗しそうにないループでも激しく転倒し、その後のジャンプもすべてパンクか転倒。それでもステップやスピンはしっかり魅せてくれたので、基礎的な力の高さはよく伝わったと思います。ゆっくり身体治してな…!


3:三浦佳生
練習に出てきていないとのことで心配しましたが、やはり体調不良だったらしい。いつもはもっと加減を知らないのではというくらいビュンビュン飛ばしているのに、やはり滑りにスピードがない。
しかし4回転をミスはありつつも3本続け、しかも1本目はループ。素晴らしいトリプルアクセルも続く。おまけのようにシングルジャンプを付けたと町田君が言ってた4回転トゥループからのコンビネーションジャンプはコンビネーション認定されなかったけど、町田君によるとショートの後一度も練習が出来なくてぶっつけ本番で試合に出てきたらしい…。何者だこの男は、みたいなことを町田君が言ってたけど、この根性はトップ選手のそれだ。素晴らしかったよ!


4:鍵山優真
冒頭の4回転サルコウがパンク。プログラムに4回転が2本しか組み込まれていないのでこれは相当痛い。しかしそれ以外の要素は非の打ちどころがなく、どれだけ加点がつくだろうと思うような素晴らしいジャンプに、非常に巧みなステップワークなど、能力の高さを見せつけてくる内容だったと思います。GOEにまったくマイナスがない。
まだ怪我明けのシーズンということで4回転の数は抑えてるのかな、それでこれだけ高得点を出せるのは素晴らしいですよね。暫定1位でメダルは確定。


5:宇野昌磨
前半は完璧な出来でしたね、今日も危なげなく滑り切るかと思いきや、トリプルアクセルの2本目がパンク。ああ、コンビネーションの数が足りるか…?
しかし後半の4回転2本をしっかり決めた後に、ラストジャンプをトリプルアクセルのコンビネーションに!さすがに乱れは出ましたし、その影響で時間が足りなくなったのか、曲が終わってしまってもまだスピンを回っている。おそらくタイムオーバーは取られているだろうけど、それでもさすがの高得点で暫定1位!結局コンビネーションが2本しか入っていないにも関わらず、さすがです。


6:イリヤ・マリニン
なんか恐ろしいものを見たのだが…??4回転アクセルは転倒したのですが、高さと回転が通常見ないものなので、そのあとのジャンプが全部トリプルに見えるのよ。でもほとんど4回転だったのよ。トリプルループ予定のジャンプも4回転ループだったんですよ。しかもGOE3点近くつけて成功。
んでラストジャンプがトリプルルッツからトリプルアクセルのシークエンス。セカンドにトリプルアクセルを入れる変態シークエンスが跳べるのは君か羽生君くらいだろうよ…。
昌磨君や鍵山君の後に見るとやはりステップの密度は薄いんですが(二人がレベル4を取っているのに対して彼はレベル3)、4回転全種類制覇とかされた日にはとりあえずそれはあとでいいか…と思わせる恐ろしい内容でしたな…。回転不足がなかったのも大きかったですね。


北京オリンピックのネイサンの代わりにマリニンが入ったような表彰台になりましたな。なんのかんのとすごいですわ日本のふたり…。
いつの間にかサタデーステーションに番組が変わってるけど、そんなん気付かないくらい凄い戦いだったわ。面白かったです!!!歴史が動く瞬間を見ちまったよ!!

ではでは、次回はジュニアの感想でお会いしましょう。

グランプリファイナル2023雑感③

掲載する頃には春になってるかもしれないわとか思いつつ採点表チェックして清書してます…。採点表見ようとしたらこのファイルは安全じゃないとか言われたんですけどどういうことでありましょうか…。外国のサイトだからですかねえ、当たり前ですけどISUの公式なのに。不安神経症なのでびびらせないでおくれよう(泣)。機械に強い人と結婚したい←機械とか呼んでるあたりダメっぽさが半端ない

女子フリー

1:イザボー・レヴィト
昨日は体調が悪かったらしく、昨日に続いて不安そうな表情を今日もしてましたし、最初のジャンプはかなり慎重に入った印象があったので心配しましたが、そのジャンプを少し乱れはあったもののしっかり降りて安心したのか、だんだんスピードも出てきて、大きなミスなく演技終了。
回転不足も少しありましたし、やっぱりいつものようなスパスパしたキレはなかったように思うので本調子ではなかったのでしょうが、滑り終えて本人も嬉しそうにガッツポーズする出来。さすがに底力がありますね、良かった良かった。


2:住吉りをん
素晴らしいコンビネーションジャンプからスタート。すごく身体も切れてる印象。こうなると4回転に期待してしまうところですが、開いて降りてくるような形に…。トリプル判定になったようで、ザヤックが怖いところですね。しかしミスは本当にそこだけで、全体的なスピードとキレが本当に素晴らしかった。回転がこれだけ速ければ4回転も跳べるだろうなという気がしてきますね。
あ、やっぱりザヤックに引っかかってしまったのか。もったいない…。いいジャンプだったのにコンビネーション全部。回転不足判定も多かったかな…。


3:吉田陽菜
彼女もキレッキレ!!りをんちゃんがカミソリなら、彼女はもうちょっと厚めの包丁ってところだろうか。
トリプルアクセルがq判定ながらも決まったのはもちろん快挙なんですけど、それ以外の要素も全部素晴らしい。ラストのシットスピンの終わり方めちゃくちゃカッコいいんですけど!!!鶴をイメージした演技だったようですが、おとなしく機織ってる感じの鶴じゃなくて、機織り見られたら戦って与兵(漢字こうだっけ?違ってたらすみません)をぶちのめしそうな鶴だと思った←意味不明
そりゃ高得点が出るでしょう!!暫定1位!!


4:ニーナ・ピンザローネ
振付はリショー。冒頭のコンビネーションが単独になったので調子はどうかというところでしたが、そのあとしっかりリカバリーもしましたし問題はなかった様子。ミスが少ないのってやっぱり大きな武器ですよね、見栄えが全然違いますもんね。スピンも回転速くてめっちゃ見ごたえある。今後も楽しみな選手ですね。
回転不足も影響したか、思ったほど点が伸びず、暫定3位。


5:ルナ・ヘンドリクス
ベルギーの選手と言えば長年彼女しか記憶になかったのに、ベルギー帝国が築かれてるわ。楽しみですな。
遠目から見るとほぼ黒一色の衣装なので、彼女の身体の使い方の巧みさや美しさがよくわかるなあ。特にスピンは職人芸のようですな。漫然と滑っているところがほぼないのでとにかく目が離せない。両方タノのコンビネーションなど素晴らしかったのですが、ルッツがダブルに抜けて着氷が乱れたジャンプだけが大きなミスでしたね、しっかりリカバリーもしましたけども。
先週の段階では出場が危うかったらしいのに、それでこの演技なんて素晴らしいわ。フリーでもジャッジを煽っててかっこいい(笑)
超僅差で吉田さんをかわした!ショートの貯金が効きましたな…!!


6:坂本花織
前半めちゃくちゃ良かったですね。ダブルアクセルでこれだけ沸かせられる選手いないですよねえ。ほんと国宝級だよこのジャンプの幅と勢い、そして滑りの爆速感と重厚感かつ爽快さ。女子の範疇じゃないもんな、かっこよすぎる。
後半に入る直前のフリップでミスが出たけど、それをまったく引きずらず、ラストジャンプでリカバリー!!超かっこよかった、これはミスあっても高得点出るでしょ。
ぶっちぎりで優勝!キスクラで泣いちゃってる、ファイナルで優勝したことなかったっけ今まで??そうだったっけ??そうだったのか!!


1位と2位は順当な感じでしたけど、吉田さん頑張ったな、3位。いちばんミスが少なかったのが彼女ということになるのかな、フリーだけなら2位ですね、すげえ!

そんなこんなで、次回は男子フリーの感想でお会いしましょう。

グランプリファイナル2023雑感②

大会2日目でございますね。今日は解説はしないけど町田君も会場にいて松岡氏や荒川さんと色々喋ってるので、それを見てるだけでもわくわくしますな。織田君が現役復帰したからピンチヒッター的な立場なのかもですが、町田君これからもこうやって前面に出てきて欲しいです。

そんなわけで、ドキドキの女子ですぞ。以下感想ですぞ。ビバ生放送。

女子ショートプログラム

場内アナウンス、日本人は名字→名前の順で読んでる。でも他国の選手は普通に名前→名字なの。各国の読み方に合わせてるのかな?でもよく考えると、中国も名字→名前の順ですよね、人名の表記は。


1:住吉りをん
素晴らしい出だしだったし、このまま行けると思ったんだけどなあ…。ルッツのパンクがほんとにもったいなかった、ショートだと点が入らないから(泣)。ステップがとても面白くて、インドな音楽の魅力をよく活かしてたと思う。ミーシャの振付なのね。衣装も素敵でしたね。


2:ニーナ・ピンザローネ
素晴らしい演技でした…!ジャンプにもqがひとつついてたくらいでほぼミスはなく、ラストのスピンの回転の速さには目を見張る。何より滑りがダイナミックでぐいぐい勢いよくて、非常に見ごたえありました。よく考えるとベルギーの選手が二人もファイナルに出てるなんて初めてでは?あ、実況もやっぱそう言ってますね。ロシアがいない間にベルギー帝国が築かれたぞ。


3:吉田陽菜
トリプルアクセルいいジャンプに見えたけど転倒。コンビネーションでも転倒。でも要素としてはしっかり入ってるしラストジャンプは決めた!!何より、テクノかな、クールな曲でクールに滑っててめっちゃかっこいい!!ステップめっちゃ好き。レベル4。振付はケイトリン・ウィーバーだそうだけど、いいプログラム作ってもらったなあ。振付師になる人はほんとアイスダンサーが多いんですねえ。


4:ルナ・ヘンドリクス
色々細かい技を入れてからのフリップなんだけど、着氷が乱れた。しかしミスはそこだけ。前半ちょっと緊張があったのか固いような気がしたけど、ラストのコンビネーションがばっちり決まってからは安心したのかもうキレッキレ。ステップ最高っす。この加点も納得っす。
ジャッジの前のパフォーマンスも堂に入ってて、エキシビションみたいでしたね。うおおおおお、会場で手拍子したい演技だったですわ!!!


5:イザボー・レヴィト
滑る前から不安そうな表情をしていたので、心配してたのですが…。最初のジャンプがダブルに、これは得点が入らない。ダブルアクセルも沈み込むような着氷に。コンビネーションは決めたけどセカンドがダブルだし、なんだかやっと回ってた印象。いつもならもっと指先まで意識が行き届いてる印象なのに、少し雑だった気もしたので、怪我とかしてないか心配だなあ…。
蛇をイメージした演技だったのね、レッドスネークカモン的な…?←古


6:坂本花織
いやあもう最高です。ジャンプ全部文句なし。何よりあの抜群のスケーティングが絶品でした。ダイナミックさとスピード、明るさと生命力、そこに優しさや包容力まで感じる滑りで、なんだか涙が出てきてしまった。何かまた一つ、彼女が新しい世界の扉を開いたような印象を受けました。スケーターとしての成熟を感じます。素晴らしかったです。
これは高得点が出るはず。出た出た、77!!もちろんトップ!!ラストのスピンがレベル3なので、まだ伸びしろあるとかやべえ!


ではでは、次回は女子フリーの記事でまたお会いしましょう。