うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

Continues ~with Wings~ ライブビューイング④

続いて羽生君によるトークコーナー。羽生君がリハビリ中で十分に滑れず、出演するスケーターも決して多くないためか、こういったコーナーがふんだんに盛り込まれていました。
登場したのは羽生君とプルシェンコ。日替わりで羽生君がスケーターに質問をするコーナーなのですね。ショーは3日にわたって行われていたのですが、最終日の質問相手は満を持してのこの人、プルシェンコです。

羽生君がプルシェンコのファンだというのは非常に有名な話だと思いますが、本人も緊張するー、とおっしゃってたような。そうだよねえ、わかるわかる。こんなに緊張している羽生君を見るのは久しぶりかもしれませんね。
羽生君はインタビューや会見などではいつも、話している人の顔をじっと見つめているのですが、今日ももちろんプルシェンコの顔をガン見。もうはっきりガン見でした。演技前等にものすごく集中してる時の顔でした(笑)。こんなに真剣な顔で相手の話を聞いてる羽生君は見たことないかも…。

プルシェンコへの質問は3つだったと思うのですが、プルシェンコにとっての憧れの選手は誰なのかという問いに、君が僕の憧れの人だと言われた羽生君、必死で泣くのをこらえてるように見えた。ずっと憧れて、目指してきた人にそんなこと言われたら、そりゃ泣きたくもなりますよ。
ここでだったかどこだったかちょっと忘れたけど、プルシェンコの奥さんは平昌の羽生君を見て泣いていたそうである。ああ、あの奥さんが…。となんかめちゃくちゃ納得してしまった。何を納得するんだと問われたら答えようがないんですけどね(汗)。

そしてびっくりしたこの質問。ソルトレイクシティーオリンピックヤグディンに負けた時、バッシングも多かったと思うが気持ちの持って行き方はどうしたのか、みたいな内容だったと思う。
それを、それを聞くか羽生君…。今までも聞かれたことはあるのかもしれないが、そこに切り込む勇気のある人はなかなかいなかったのではないか。しかも大ファンの人間の傷を抉りかねない質問だ。その勇気を出すとは、よっぽど聞きたかったことなのだろうと思った。

私はあのソルトレイクヤグディンのファンになったおかげで今があるのだが、実はヤグディンのことはその時までまったく知らなかった。一方プルシェンコのことは名前くらいは把握していて、優勝候補だということも認識していた。なので彼のショートプログラムのミスにはよく知らないながらも驚いた記憶がある。
私がプルシェンコという存在を知ったのはどうやら彼が初めて伝説の筋肉スーツを披露した世界選手権のエキシビション(たぶんね)で、しかも何年もそのことを忘れていた、て言うかたぶんあえて記憶から抹消してたっぽい、というツッコミどころ満載の事実についてはとりあえず流しておいて話を進めます(笑)。

ヤグディンプルシェンコのライバル対決については、調べれば調べるほど「こんな少年ジャンプみたいな話が実際にあるのか」と衝撃を受けるような内容だった。同じ国、同じコーチの元に現れた二人の天才。タイプの異なる二人のそれぞれの葛藤。二人の明暗がくっきり分かれたあのソルトレイクが、私が彼らの直接対決を見た最初で最後だった。もっと早くこのスポーツに気付くべきだった、とかなり後悔した。
もしヤグディンプルシェンコも存在しない世界にワープしたとしたら、私は脚色をほぼしないまま自分の記憶を物語化してしれっとジャンプ編集部に持ち込みすると思う(笑)。
あの時勝利したヤグディンは故障で比較的若いうちに引退してしまい、プルシェンコだけが競技のリンクに残った。時には疎ましく思ったこともあるだろう最強のライバルの去ったリンクで、彼は自分を打ち負かせる存在をずっと待っていたように私には思えた。そう、それがほかの誰でもない、羽生結弦だったのではないか。

プルシェンコは、2位は負けなのだとはっきり答えながらも、フィギュアスケートが好きだから続けられたのだ、みたいなこと言ってた気がしますが、かなりうろ覚えなので間違ってたらごめんなさい。彼にとってスケートは「ただ好きだから楽しい」なんて甘いものではなかったろうな、ということは容易に想像できる。
そして最後に、彼はこう締め括った。

4回転アクセルを跳んでね。次のオリンピックでも勝ってね。

その言葉を聞いた羽生君が何を思ったのか、もちろん我々には知るよしもない。だが、その言葉を羽生君に言ってくれる存在を待っていた人々は世界中にいるに違いない。しかも、最も彼の心にその言葉を届けられるであろう人物が口にしたのだ。これ以上のことがあるだろうか。
羽生君は今のところ北京までとは考えていないのだと思う。彼の人生計画にそれはなかったのだろう。これまでの日本男子の引退年齢や足の状態なども考え合わせて、だいたいこのくらいまで、ともしかしたら決めているのかもしれない。
だが、平昌を見ていて私は思った。正直平昌以降のことはまったく頭から追い出していたので考えてもいなかったが、平昌の羽生君を見ていたら「君、これが天井じゃないでしょ?」とごくごくフッツーに、素直に思った。確かに男子のピークの年齢は23歳くらいと言われたりはしているが、その常識みたいなものを破る選手もいないわけじゃない。押し付けたくもないし無責任なことも言いたくないが、彼に期待を寄せる人々の気持ちはわかりすぎる程わかる、とだけ言わせて欲しい。

トークコーナーではなく演技前の紹介映像だったかもしれないけど、プルシェンコの言葉が支えになったと羽生君は言っていた。その言葉というのは、おそらくP&Gのイベントでプルシェンコが発言した内容なのではないかと考えられる。プルシェンコは羽生君の勝利を確信していた。その言葉は、我々ファンの不安もずいぶん軽くしてくれたんじゃないかと思う。少なくとも私はそうだった。羽生君の連覇を確信していたところへのあの怪我、その直後にプルシェンコが放った言葉の数々は、「プルシェンコがそう言うんだから大丈夫だ」と素直に信じられる力があった。

その時にプルシェンコが、サルコウトゥループだけで勝てると言っていたことを覚えている人もいるだろう。その通りであったことは皆さんもご存じのはずだ。さすがにループは入れるのではと思いつつも、プルシェンコがそう言うのならそうだろうと、私はショートプログラムの前にはひたすら「最初のサルコウさえ跳べればいける」と祈り続けていた。実際の構成は当日まで明かされなかったにも関わらず。それはプルシェンコの言葉には信じるに値する力があるとどこかで悟っていたからだ。
そのプルシェンコが、さらりと「北京ではルッツが必要になると思うけど」と言っていたことも私は聞き逃さなかった。平昌に出られるかどうかもわからない状況だったのに、北京の話にまで触れているプルシェンコのその言葉で、初めてその可能性に私は思い至ったのである。本当の本当に、私には平昌以降のことが何も考えられずにいたのだ。

だから、プルシェンコが今回羽生君に言った言葉はリップサービスではないと思う。彼のスポーツ選手としての、フィギュアスケーターとしての確かな目が、その未来を捉えたからこそ直接彼に言ったのだろう。
それをどう羽生君が受け止めるかはもちろん我々にはわからないし、羽生君の自由である。いくら尊敬するプルシェンコの言葉でも、と思っているかもしれない。誰も彼に強制はできない。すべては彼の心が決めることだ。
だけど、もしも羽生君が今後のことを迷った時に、今日のプルシェンコの言葉を思い出して欲しい、と思った。あなたに王者のバトンを渡した人は、きっと世界中の誰よりもあなたを信じている。

しかしまあ、これだけ期待されてる人もそうそういないよな、と改めて思いました…。皆、本人が決めることだからと本音はどうあれはっきり言わないところに、あのロシアの人がズバリだからね(汗)。羽生君の質問もいい加減ズバリだったからね、お互いズバリ対決だったね←勝手に対決にするな

以上で質問コーナーは終了。羽生君にとってはとても充実した時間だったのではないかな、そんな風に見えました。
ロシア語と日本語だったから聞けた、伝わるものがあったといった感じのことを述べる羽生君。お互いの母国語ではない英語では、なかなか細かいニュアンスまで伝えきれなかったんだろうな。

…とんでもなく長くなってきて今ちょっと青くなってますが、まだまだショーは続きます(汗)。そんなわけで以下次号。

Continues ~with Wings~ ライブビューイング③

オープニング終了後、画面がリンクから羽生君の映像に切り替わる。事前に撮影したものだろう、羽生君によるスケーターの紹介映像である。
今回のショーの出演者は全員羽生君がオファーした、今の羽生君に繋がるスケーターであり、羽生君自身が演技を見たい面々だという。それ故に、羽生君が語る各スケーターへの想いは非常に実感がこもっていた。
まず紹介されたのはジョニーだった。ジョニーのファンだという話は有名だと思うが、パンケーキスピンを真似していたという具体的な話が映像も交えて行われるのはなかなか興味深い演出であった。

そして画面がリンクに戻る。羽生君が憧れた、ジョニー・ウィアーの姿がそこにある。
プログラムはアヴェマリア。昨年ファンタジー・オン・アイスでも着ていた衣装かな。肩がフッサフサなやつ。とてもいい演技だった。大画面で見るジョニーも美しい。
織田君の解説を映画館で聞けるというのも贅沢な話だが、自分も滑りたかったんじゃないかなあ、と織田君の口調からなんとなく感じた。私は織田君も出演するのかな、と思ってたんですが、解説を任せられるのは彼以外にはないと羽生君が考えたのだとしたら、この人選はまったく何の不思議もないんだよなあ。

再び羽生君による紹介映像。第一部に滑ったスケーターの演技の前にはすべてこの紹介映像が入っていました。
紹介されたのは無良君。なかなかアクセルが跳べなかった頃に、無良君と無良君のお父さんに教えてもらったのだという。兄貴分、というコメントで既に泣きそうでヤバい自分←早過ぎ

無良崇人の演技が始まる。プログラムは彼の代表作のひとつであろう、オペラ座の怪人。全日本での素晴らしい演技が記憶に新しい人も多いのではないか。
残念ながらこの春に引退を発表したが、ごくごく最近まで競技に出ていたということもあり、現役の選手と何ら遜色のない演技である。豪快なトリプルアクセルも素晴らしい。無良君と言えばこのアクセルであり、それは多くのスケートファンの共通認識であると言えるくらいの彼の代名詞なのである。
これ羽生君の使ってたオペラ座と同じ音源だよね、たぶん。ただでさえ全日本の演技を思い出して泣きそうなのに、音を聞いているとどうしても羽生君のファントムが連想されてくる。NHK杯の際の日本男子3人による会見だったと思うが(うろ覚えです、ごめんなさい)、カップ・オブ・チャイナでのハンヤンとの衝突事故について尋ねられている羽生君を、本当に気の毒そうに、心配そうに見つめていた無良君の表情が実は今も忘れられない。あの時はフィギュアスケートの競技の在り方のようなものにまで批判が集中し、羽生君だけでなくスケート関係者は皆嫌な思いをしたのではないだろうか。その中心で容赦のない声を受け止め続けねばならなかった19歳の羽生君の心中を思うと、今もいたたまれない気持ちになるが、そばでその様子を見ていた人々にとっては私の感じた以上のつらさがあっただろう。そのことが、無良君のあの表情に現れていたように思う。…平昌の演技に感動したなどと言う前にまずあの時の自分の発言を羽生君に土下座して謝ったら?と、かつてその無慈悲な刃を振りかざした大衆に私は冷めた視線を向け、ため息をつく。
無良君が今回このプログラムを選んだのは羽生君への深い想いがあってのことなのだろうけど、その想いを色々勝手に想像していると涙が滝のように溢れてきてしまった…。何よりこれが本当にいい演技だったのである。無良君の心がそこには溢れていた…。

もうボロッボロに泣くとかちょっと早すぎでしょ自分(汗)。ショーの会場でも泣かないように耐えることが多いのだが、これは無理でした…。いろんな、いろんな感情でいっぱいになってしまいました(涙)。無良君初めて見た時まだノービスだったなあとか思い出すともう耐えるの不可能…。

涙を拭きながら再び流れ出す羽生君のスケーター紹介映像を見つめる。次に紹介されたのはジェフ。振付風景も流れて思わずガン見。
パリの散歩道はジェフが滑ったらかっこいいんだろうな、と思ったというコメントには少し頷いてしまった。そうか、羽生君もそう思ってたんだな…。正直に言うと、初めてあのプログラムを見た時の私の感想も同じだった。私はジェフの大ファンだったので、彼の巧みなスケーティング技術があって初めて生きるプログラムなんじゃないのか、とまで思った程だ。でも結局、気が付いたら羽生結弦以外の人間が滑っている姿が想像できないくらいに羽生結弦の代表作になっていた。ジェフの大ファンだった私からジェフの影を忘れさせ、なおかつジェフの姿をその滑りに溶け込ませた羽生君を、私が応援するようになったのはごく当然のことだったのかもしれない。

ジェフリー・バトルの演技が始まった。白いシャツを纏った爽やかなジェフ。本当に彼にはこの風のような空気が似合う。大画面なのでジェフの演技の細かいところまでよく分かって最高だった。
何度も書いてるけど、私がフィギュアスケートを見るようになったきっかけはヤグディンだった。そのヤグディンが故障で引退し大きなショックを受けた私が、それでもフィギュアスケートを見続けたのはジェフがいたからだ。当時はまだジャンプの名前もろくに覚えてなかったであろう、何もわかってなかった私の心にただ素直に入り込み、今に至るまで続く爽やかな風を吹かせたのは、ほかの誰でもない、ジェフだった。彼の滑りをこの場で見られることに、ひとり感慨深いものを覚えながら、やっと涙の乾いたその目で私は静かにスクリーンを見つめた。

以下次号。

Continues ~with Wings~ ライブビューイング②

では早速ライブビューイングについて記述していきます。普段はショーの前後の話も入れて旅日記風味にしてますが、今回はほぼカットします。よって、今回の記事を「アイスショー旅日記」カテゴリーに入れるのは変かもしれないですが、時系列でも整理したかったので大目に見てください。自分の中でこのカテゴリーに入れるのは「実際に会場に出向いて自分の目で見たショーや試合やイベント」と決めているので、そういう意味でも今回は該当しないのだけど、新しくカテゴリーを作るのも何か違う気がして、結局このカテゴリーを使いました。まあ皆さんにはどうでもいい話だとは思いますが(汗)。

ご一緒する方と合流して着席。天候が荒れるという予想だったのに、当日は目にも眩しい青空の広がる快晴でホッとしました。荒れ方によっては交通機関に影響が出たりしますからね。
程なくして画面がリンクを映し出しました。やはりスクリーン、迫力が桁違い。まだリンクが映ってるだけだけど(笑)。流れているのは『Let's Go Crazy』ですね。今更だけどもやはり羽生君の凱旋公演という位置付けなんだな。
そうこうしているうちに音楽が変わる。これは羽生君の『SEIMEI』だ。競技で使用した編曲である。皆それを分かっているので、盛り上がる要所要所のタイミングで歓声が大きくなる。曲に合わせた照明の演出はあったものの、リンク誰もいないのに(笑)。そうです、我々は調教されたファン(笑)。各要素のタイミングとか普通に覚えてるしな(笑)。
歓声以外に笑い声も度々聞こえたんですが、たぶん袖で羽生君がなんかやってるんだろうな、と予想する。舞台袖の諸々にも気付けるのは会場ならではの楽しみですよね。くっそー、行きたかったよ会場(血涙)。現場第一主義(泣)。

SEIMEIの曲で観客のテンションが最高に上がったところで、ついに凱旋公演が本格的にスタート。演出の順番など細かいところは少々うろ覚えなので、間違いも多々あるかと思いますが、どうか大目に見ていただければ幸いでございます。

まずはこれまでの羽生君の歩みを紹介した映像。小さな頃のものは「提供:羽生結弦」とクレジットされてて、そうだよな、ごく普通に子供の時の映像が残ってる世代だよな、と妙なところに感心。その感想どうでもいいよ今(笑)。
その他の映像はテレ朝のものかな。CSだけどテレ朝で放送もあるし、テレ朝全面協力といったところでしょうか。
羽生君の指の本数でカウントダウン。よく映像見つけてきたね、これ…。特に4本(汗)。でもいい演出ではないのか。会場にはほぼ羽生君ファンしかいないはず、これ以上に盛り上がるカウントダウンはないだろう。

そしてスケーターが登場。オープニングの衣装は黒で統一なのかな。佐野稔氏を目を皿のようにして探したが、オープニングには出演されてなかったような。ぶっちゃけ羽生君より佐野さんが楽しみだったって人絶対いると思うんだけど(笑)。
羽生君は足の怪我の治療中のため、リンクの端に設置されたステージの上で腕だけ動かして踊っていた。その動きの綺麗なこと。本当は一緒に滑りたかっただろうな。

ステージがライトアップされ、そこに立つ羽生君の姿が浮かび上がる。パリの散歩道の衣装、それも懐かしい黒バージョン。かの有名な青いシャツは、マダムタッソーで蝋人形が着ていらっしゃるのだろうか。あれ本物?一応マダムタッソーには行ったことあるんだけどさ。それとも高島屋か?
マイクの持ち方がかわいい羽生君。堂々とした口調で挨拶の言葉を述べる。公演名は羽生君が考案したと耳にしてはいたが、改めて本人の口からそのことが聞けた。羽生君、自分の名字がすごく好きみたいだなと思ってたけどやっぱりそうなんだ。ファーストネームも含め、ホントに漫画のキャラみたいに美しい字面の名前だよなあ。いつも感心してる。私は自分の名字が子供の頃からとても苦手だったので(いじめに遭ったりしたからかな?かっこいい名字って言う人もいるんですが…。そんなに珍しい名前ではないです)自分の名前が好きだって言える人が羨ましかったりします。

映画館でのライブビューイングと同時にテレビでも生放送されているので解説もあり。しかも解説は織田君である。テレ朝で放送される競技の解説は大抵織田君なので当たり前と言えば当たり前なのだろうが、この人選にも当然意味があるんだろうな、とやはりファンなら思うだろう。場内アナウンスはファンタジー・オン・アイスでいつもコールされてる方かな。

以下次号。

Continues ~with Wings~ ライブビューイング①

本日から数日にわたって掲載する一連の記事は、月単位で寝かせておいたものです。色々と思うところがあり、執筆だけしておいて、自分の中でゴーサインが出た時に掲載しようと決めていました。寝かせておいたのは本当の本当に個人的なことで、単なる「気持ちの問題」です。ですけれども、私にとってはとても大切な記事になると確信して執筆を行いました。もしよろしければ、今回の一連の記事は、最後まで目を通していただければ幸いです。全部で11回の予定です。長い記事となりますが、どうぞラストまでお付き合いください。


そのショーの情報を最初に見かけたのは、3月の初旬だっただろうか。確か詳細の発表を延期するとあっただけで、分かるのは日程と場所と、出演者が羽生結弦だということくらい。だがその僅かな情報とタイトルから、これはおそらくオリンピックの凱旋公演ではないかという予想はついた。四年前に比べたら時期が早い気がしたが、ほかのショーの日程を考えると早目の開催しかなかったのかもしれないし、凱旋公演ならばむしろ少し早い方がいいだろう。何よりもものすごくタイトルが羽生君っぽかった。そのことと羽生君だけが出演者として発表されていることとを考え合わせたら、凱旋公演と判断するのが妥当だと思った。発表が延期されたのは羽生君の足の状態がハッキリしていないとかそんなところだろう。

それから10日ほどして詳細が発表され、やはり凱旋公演だったと判明。ただし羽生君は怪我の治療中のため滑らないという。四年前は経済的に厳しく諦めてしまったので(毎年行ってるファンタジー・オン・アイスを優先した)今度こそは、という想いでいたが、自分の現状を鑑みれば絶対に無理である。何でもそうだが、実際に会場で見るのがいちばん楽しく、魂にも刻まれる。どうしてもどうしても見に行きたかったけど、戦うまでもなく戦線離脱するしかなかった。

発表からほどなくして、私は夢を見た。ものすごく馬鹿馬鹿しい夢だった。ここからはその馬鹿馬鹿しい夢の内容だということをご理解の上でお読みください(汗)。

どこかのアイスショーを見ている私。どうやらオープニングが始まったらしいのだが、現れた羽生君の姿に度肝を抜かれる。黒いTシャツ?姿の羽生君は、腰をワイヤーでぐるぐる巻きにして空中から登場した。まさかのワイヤーアクション。て言うかアイドル?確かにこれなら滑らなくてもいいかもしれないけど、普通に危ないからさお兄さん!(汗)
しかしその後に登場したスケーターも全員ワイヤーで吊られていた。何故か女装プログラムの衣装のプルシェンコ田村岳斗氏、名前わかんないけどペアかアイスダンスの人、と次々現れ、最後はキラッキラの黄色のシャツにキラッキラの笑顔でトマシュ・ベルネルが豪快に宙を舞ってオープニング終了。私は前の方で見ていたのだが、まさに頭上までスケーターが迫ってきて、ものすごく迫力はあるけどぶっちゃけ危ない。オープニング終了後は左右の席の人と「誰も滑らないのかよ!ちゃんとスケート靴履いてるのに!」とツッコみまくっていた。

…目が覚めてから即「アホか自分」と頭抱えましたよね(笑)。見に行けそうもないけどどんな内容になるか楽しみ過ぎて見たんだよなこれきっと(汗)。ついでに夢の中では「6月に岡山で開催されるショー」ってことになってたが、そんな予定はもちろんない(笑)
ネタとしては面白いかな、と思ったのだけど、いくら夢でもワイヤーアクションなんて危険かもしれないものをネタにするのはちょっと気が引けるかなと感じ、いつものように知り合いに「こんなアホな夢見た」とメールするにとどめる。まだ出演者が発表される前のことで、夢に登場していたメンツを考えると四年前のショーをどうしても彷彿とさせ、よっぽど楽しみにしてるんだな自分、ととりあえずひととおり笑って終了させていたのだが。

この時期にこれだけハッキリ覚えてるショーの夢ってさ…。パターン的にはちょっとあやしいぞ…。
何度か書いてるけど、私はたまに予知夢を見る。予知夢と言っても身内の危機とか世界の変動とかいったものは一切見ず、主にフィギュアスケート関連のちょっとしたことだけである。いちばん多いパターンが「行きたいけど諸事情で諦めたスケート関連の何かの夢を見ると結局行くことになる」というもの。絶対無理、と思っていたショーにも何故か都合がついて行けるようになる。夢を見たその時には何を指しているのかわからないことも多いのだが、行けるかどうかの可能性を探っているうちに「あれ?」と気付くことがある。反対に会場に行くまで気付かないこともある。どうしても行きたくて運命を動かしたというよりは「逆らえない」という感じで気が付いたら会場にいる。
もちろん、全然関係ないただの夢を見ることも多々ある。広い会場でジョニーがジャンケン大会をしているのを客席で見てる、といった感じの意味不明の夢もよくあるが、普通に意味不明のまま終わる。今回もそういう意味不明の夢だと思っていたのだが…。

全国の映画館でライブビューイングが行われると知った時、ああたぶんいつもの予知夢だな、と半ば自分に呆れながらも素直に思った。私にとっての映画のイメージがきっとワイヤーアクションなんだ…。私の知らないことは知ってることに形を変えて出てくるんですよ、大抵。何だよそれ、わけわかんねえよ自分(汗)。相変わらず発想が貧困だな(汗)。

だが、正直ライブビューイングすらも経済的に厳しかった。細かく当たった宝くじなどを引っ掻き集めれば(1000円とか300円とかだけど縁起がいいなと思ってそっと置いておいた要するに小銭貯金とか、最後の手段にと手をつけないでいたお金とか、少額の色々…)ギリギリ出せるかもしれないが、ほとんど諦めるつもりでいた。せめてライブビューイングだけでもどうしても見たかったので、悔しくて涙を流す程だったけど、それでも諦めるしかない、しょうがないと思っていた。

ところがである。その昔本当にお世話になった方と久しぶりに連絡を取る機会があった。ずっと年賀状のやり取りもしているし、私の現状を気遣って声をかけてくださることもあり、決して音信不通などではなかったのだが。
なんとその方も羽生君がお好きだと言うではないか。初耳だった。もしかして凱旋公演のことをご存じないのでは、と話題に出したら、やはりまったく知らないという。あまり大々的に宣伝されておらず、普段からツイッターに張り付いているガチな羽生君ファン(笑)くらいしか気がつきそうになかったので無理もない。あれよあれよといううちに、ライブビューイングにご一緒することになった。急展開だった。
それでもやはり悩んだのである。諦めた方がいいんじゃないかと。今はすべてを諦める時なのではないかと。だが同時に、これは恩返しだと思った。本当の本当につらかった時に、自分の娘のように可愛がり、手を貸してくださった方に、ほんの少しでも恩返しできる機会だと思った。きっといつまでもお元気でいてくださると信じているけれど、いつまでもご無沙汰しているうちに再会するチャンスが失われてしまうことがないとは言えない。
これは羽生君がくれたチャンスかもしれない。私はずっとずっとその人にお礼がしたかった。ただ一緒に見るだけだけど、これがはじめの一歩になるかもしれない。その方が画面越しででも羽生君に会えて楽しんでもらえるなら、そのためのきっかけを作ることができたのなら、それはほんの少しでも恩返しできたことになるし、これをきっかけにさらに機会を作っていけるようにすればいい。

私は決断した。誰に後ろ指をさされてもいい、見よう。あんな夢を見せてまで私を導く何者かがいる。これはきっと、どうしても私が見届けねばならない何かがある。これまでに何度も何度も謎の夢に逆らえず、気が付いたら会場にいるという経験を繰り返してきた私にとって、それは決して不思議な感覚ではなかった。慣れというのは恐ろしいものである。
言っておくけれど、私はスピリチュアルとか霊とかは全然信じてない。どっちかというと苦手です。ですがこれまでに書いてきた予知夢の数々は残念ながらガチです。ネタならもっと座りのいい、綺麗に形を作ったネタにします。あのわけのわからなさは脚色してないからです。わかりやすくするために書く時は表現を考えたりはしてますけど、それくらいです。
まあ、後出しにすれば信じてもらえないのも当然だと思いますけど、そんな方は私の知り合いに尋ねていただければ送ったメールが証拠として残ってますよたぶん(汗)。私も自分が送ったメール見て内容を確認したりしてますし…。
とりあえず適当に流してもらって構わないので、私の記録として書かせてください。私も「考えてもわかんないからネタとして楽しんであとは放置」という心境に至るまで散々自分を疑って悩んだので、何じゃそりゃっていう皆さんの呆れた顔は見なくてもわかるくらいわかるんですよ(泣)。

以下次号。

世界選手権2018雑感⑦

昨日の続きです。今日で最後まで掲載できるかな。


たぶんまた整氷が入る頃だよね。第5グループからは5組ずつの滑走のようです。


17:ナタリア・カリシェク&マキシム・スポディレフ
やっぱり華やかで素敵だ、オリンピックでも思ったけど。リフトすごいなあ、見応えあったよ。ナタリアさん髪型も衣装も素敵。キスクラでかわいいぬいぐるみもらってる。解説も注目してる(笑)


18:マリー=ジャード・ローリオ&ロマン・ルギャック
ヤバイです、眠いです…。ぶんぶん振り回してる最後のリフトがやっぱり好き。選曲も耳に残るし、いいプログラムかも。


19:シーユエ・ワン&シンユー・リウ
団体戦の演技好きだったから今日も楽しみ。スローで見るツイズルかっこいい…。でも得点はこんなもんなんだ(泣)。そしてヤバいです眠いです、まぶた頑張れ…。


20:アリサ・アガフォノワ&アルペル・ウチャル
これで引退なんだ…。すごく魂込めて滑ってるの伝わってきたよ。なんだか手拍子したくなってくる。フリー進めたのかな?あ、ギリギリ進めたんだね、良かった…。


21:ティファニー・ザゴルスキー&ジョナサン・ゲレイロ
ザゴルスキー(たぶんこの方のお名前がいちばん色々な表記があってわかんなかった…。直感でこれかな、と思ってこれにしました。直感とか言っててすみません…)さんが髪の色も衣装もくっきり明るくて目を引く。ディズニー映画のキャラみたい。ゲレイロさんもかっこいいな。
おおおー、さすがにロシアの選手という感じ、いい演技!説明がしにくいが、この辺りから出場してる選手の可動域が広がってきた感じ。おお、やっとトップが変わったよ。ソシース&フィルス、長期政権だったな。


ついに第6グループ。ここから6分間練習もわりとがっつり映すみたい。村元さんとクリスはこの組なんだ。すごい。ものすごい躍進だ…!


22:パイパー・ギレス&ポール・ポワリエ
もはや袖のことしか頭にありません(笑)。片手は見逃したがもう片手は出てくる瞬間がわかったぞ。女性が引っ張ってる?
袖以外もすごい良かったと思うんだが、こんなに滑れても袖で差をつけないといけないくらい上位争い厳しいのかアイスダンス…。おお、やっぱり暫定1位!


23:アレクサンドラ・ステパノワ&イワン・ブキン
素敵な衣装だなあ。白地に紫の刺繍。こういうカーニバルみたいな衣装もありかも。
そうか、理由もわからないままオリンピックに出ることができなくなったんだっけ…。今回の出場は思うところが色々あったろうなあ…。
素人目にはいい演技に見えたが、解説はさすがに細かいとこも見てるんだな。でもいい点が出たのでは。


24:ケイトリン・ホワイエク&ジャン=リュック・ベイカ
ううう、ダメだ眠い(泣)。あららアイスダンスで転倒とは珍しい…。うーん、あまり点伸びない…。


25:シャルレーヌ・ギニャール&マルコ・ファッブリ
これでずっと二番手だとは。イタリアにはカッペリーニ&ラノッテがいるもんな…。ベテランならではの空気みたいなものすら出てるのに。


26:村元哉中クリス・リード
完全に寝てしまいました…。ショックです(号泣)。別の機会にダイジェストで少しは見られたけど本気でショック(泣)。演技からα波が出てたんだきっと…(泣)。
目が覚めた時にはキスクラで、ショックでちょっとだけ目が冴えました(泣)。ううううごめんなさい(泣)。


そして最終、第7グループ。不勉強なスケートファンでも一度くらいは演技を見たことがあるだろうという実力者揃いです。


27:マディソン・チョック&エヴァン・ベイツ
相変わらず極彩色のチョックさん。強そうで好き(笑)。オリンピックはフリーだったかな、ミスがあって悔しそうだったから、シーズンベストの出るいい演技で良かった良かった。


28:マディソン・ハベル&ザッカリー・ドノヒュー
うおー、ツイズルかっこいいいいい。実際の足の長さよりもっと長く見える深い滑り。おおおお全部レベル4なんだ!すごい!


29:アンナ・カッペリーニ&ルカ・ラノッテ
へー、ラノッテはミラノ出身なのか。道理で歓声がすごい。フゥ、って掛け声みたいなのが曲に入ってるけど、その微妙なかわいさが彼らっぽくて好きだな。これで競技は最後なのかなあ…。


30:ケイトリン・ウィーバー&アンドリュー・ポジェ
おおおおおおいい演技だ!さすが最終グループ、みんな上手いだけじゃなくて一切手抜きがないというか。もう優劣は好みの問題でいいんじゃないのか?みたいな勢い。
コーチはモロゾフなんだ。どうしてもモロゾフは目立つね(笑)。おおおお、自己ベスト更新!


31:ガブリエラ・パパダキス&ギヨーム・シゼロン
オリンピックでトラブルがあったせいか、序盤からものすごく力入ってるのがわかった。いい記憶に塗り替えられてるといいな…。
この空気のような滑りというかどこか気だるい雰囲気が独特で、ああまた見たい、って気分になる。別次元感がすごい…。


後半は睡魔にやられたりしてましたが(泣)、どうにか最後まで視聴できました。ラテンのリズムは楽しいけど、続くとやっぱり飽きちゃうかもしれない。ジャッジの皆さんは凄いな…。
正直言ってアイスダンスについては完璧に素人なので、凄いとかかっこいいとか衣装かわいいしか書いてなくてすみません(泣)。こんなんでも最後までお付き合いいただけた方がいらっしゃったらたいへんに感謝です。

ちなみに「世界選手権2018①~⑤」は3月に執筆しております。もしもご興味がございましたら、以下のリンクからご覧ください。だらだら連ねるのもどうかと思いましたので、とりあえず①だけ貼っておきます。↓↓↓
usagipineapple.hatenablog.jp

世界選手権2018雑感⑥

ものすごく今更ですが2018年の世界選手権の感想です。無料放送の日にJ SPORTSアイスダンスショートダンスを放送してくれたのですね。記事そのものはその4月の放送の視聴後に書き上げてあったのですが、記事は書ける時に書きためておいて少しずつ載せていく予約投稿スタイルのため、今更の掲載になってしまいました。いつの話してんだよ、と突っ込んだ皆さん、そういうことなんです、すみません(泣)。
さらにこの日はフィギュアスケート関連番組が各局でかぶりまくってしまい、録画のできないさだめの私はいくつかの番組は視聴を諦めなければなりませんでした(血涙)。このアイスダンスの放送もスターズ・オン・アイスとかぶってしまい、結局そちらを最後まで見たので、ちょうどかぶってしまった第1グループは丸々見られませんでした(泣)。アイスダンスを、しかも競技を第1グループから見られる機会は私の視聴環境上滅多にないので、こちらを優先する予定だったのですが…。だってスターズ・オン・アイス面白かったんだもん(泣)。

そんなわけで、第2グループから視聴しての感想です。朝からずっとテレビを見ていたのと放送が深夜に及んだのとで何度かうつらうつらしてしまい、あまり覚えていない演技もいくつかあったりしますが許してください(泣)。ごめんなさい(泣)。それからお名前の表記がよくわからないスケーターが多く、もしも間違いがあったらたいへん申し訳ないです。


ではでは、まずは第2グループ。知らないスケーターばかりで(勉強不足ですみません…)新鮮でした。


5:ヴィクトリア・カヴァリョーワ&ユーリ・ビエリャエフ
ベラルーシの選手なんだ。男性が転倒?しちゃったね。でも解説がめっちゃ穏やかな語り口で転倒にも優しい…。スローで見ると膝ついただけか。転倒じゃなくて良かったね。


6:セシリア・トルン&ユッシヴィレ・パルタネン
わあ、綺麗な女の子だなあ。最後もビシッと決まってかっこいい。オリンピック出られなかったのか、じゃあ世界選手権に懸けてただろうなあ。
イヤリングが面白い。長くてきらきらのひらひら。


7:アンナ・ヤノフスカヤ&アダム・ルカッチ
ハンガリーの選手なんですね。面白い衣装。髪型もシニヨンの位置がちょっと変わっててかわいい。男性のジャケットの胡散臭さもめっちゃいい(笑)。ツイズルって難しいんだなあ…。


8:キャロラーヌ・スシース&シェーン・フィルス
うわー、美男美女。男性の衣装はラテンと言うかロックな感じ。反対に女性の衣装はシックでとても素敵。スピード感もいいしリフトもかっこよかった。素敵だなあ、覚えておこう。おお、暫定1位だ!


ここでたぶん整氷じゃないかな。それでもって第3グループです。6分間練習も丸々流れるのかなと思ってたけどそうじゃないのね。CMあるしなあ。


9:アリソン・リード&サウリウス・アンブルレヴィチウス
キャシーそっくりだなあ、妹さん。アイスダンスファミリーなんですね。まだ組んで1年目なんだ、ということは相手変えたんだな。明るい演技で楽しい。オリンピックには出られなかったのか…。


10:ルツィエ・ミズリヴェチュコヴァ&ルカーシュ・チェーレイ
リフトがめっちゃ見せつける感じでかっこいい。そうか、カップル競技はひとりでは出来ないから色々パートナーに振り回されたりするんだなあ…。


11:アデル・タンコワ&ロナルド・ジルベルベル
おお、楽しいプログラム。ウキウキ見てたら終わっちゃったよ。でもあれれ、結構GOE引かれてる…。うーん、点が伸びない。アイスダンスはホント難しくてわからん(泣)。とりあえず綺麗か胡散臭いかで勝手にGOEつけてる←投げてる


12:ミン・ユラ&アレクサンダー・ガメリン
ああツイズルでガメリンさんが…。あんなにGOE引かれるんだねえ…。解説の言うとおり確かに自信に満ちてる感じだった。うーん、アイスダンス、なかなか厳しい争いのようですな…。フリー進めてる?あああ、進めてない(泣)。


続いて第4グループ。このグループも初めて見るカップルが多くて面白かった。


13:ティナ・ガラベディアン&シモン・プルー=セネカ
なかなかいい演技に見えた。スカートがふわふわでかわいいなあ。ショートダンスなんて地上波じゃほぼ流れないし、知らない選手いっぱい見られて楽しいです。フリーはチャーリー振付なんだ、それは残って欲しいかも。でも微妙なラインなのか…。結局フリーには進めなかったようで残念…。


14:オリビア・スマート&アドリア・ディアス
朝からずっと何らかの放送を見ては簡単に記録する、を繰り返す1日だったので、さすがに意識が飛び始めた…。演技の後半記憶なくてすみません(泣)。
音楽が気になる。囁くようなチャチャチャ。ってチャチャチャでいいのかなこれ?真っ赤な衣装が素敵です。


15:ライラ・フィアー&ルイス・ギブソン
おおー、いい演技だ。振付もかっこいい。ラストのギブソンさんの動きもビシッと決まっておおおおかっこいい!でも点は伸びないんだ…。うーん、レベル取れてなかったんだね色々…。アイスダンス難しい(泣)。


16:アレクサンドラ・ナザロワ&マキシム・ニキーチン
個性的な衣装。ナザロワさんの片足にも何か巻き付いてるのが面白い。うん、いい演技に見えるけど、解説が色々心配してる。点が伸びるかな…。おお、シーズンベスト更新なんだ!良かったね!


長くなったので、続きは次回。また明日お会いしましょう!

この部屋は大好きを詰め込もうとする箱

今週のお題「お部屋自慢」

インテリアは大好きです。センスもお金もありませんが大好きです。そういうお店に行くとテンション上がりますね。
実は間取り図を見るのもめっちゃ好きです。ポストに投げ入れられたチラシも、たいていざっと見て再利用用の袋行きですが(すぐには捨てないで掃除とかゴミ捨ての時の吸水とかに利用してる)マンションの間取りなどが載ってるものはわりとじっくり見ます(笑)。テレビも「物件紹介もの」がかなり好き。なんかねー、ワクワクするんですよ(笑)。たぶん「気軽に異空間に行ける気分になる」からじゃないのかな、なんてうっすらと。

最初に一人暮らしのために引っ越した時は確か家具がちゃぶ台しかなくて、ちょっとずつ買い足して現在の部屋になったんですけど、いつも「もうちょっと洒落た部屋にしたい」「あの家具が欲しい」と思いつつ暮らしてます。ただ、訪問客は「かわいい部屋」「女の子らしい」と褒めてくれることが多いかも。女の子って年じゃあもうないが(汗)、かわいいものが好きなので、かわいいものに囲まれて暮らせるように気を付けてはいます。居住空間が気に入らないと、かなりテンションが下がる方です←こいつめんどくさー

かわいい部屋化してる原因はたぶんうさぎだらけだから(汗)。私がひっそり「うさぎ棚」って呼んでる棚があって、全部がうさぎじゃないけどいつの間にか増えたぬいぐるみやグッズがぎっちり(笑)。飾って収納したいの、かわいいから。
うさぎ棚以外にもそこかしこにうさぎがいる。「ミッフィーハウス」って名付けた人がいるくらいミッフィーがいる(汗)。全部飾っときたいの、かわいいから!←汗
マットとか小物とかもうさぎだらけなので、さらにカーテンやらベッドカバーやら全部うさぎだらけにしようと目論んでいるんですけどなかなか諭吉が増えません(笑)。増えるどころか存在が見当たら…な…。がふっ

昔から片付けというか収納を考えるのがわりと好きだったみたいで、学校の机の中はたぶん私がクラスでいちばん綺麗でしたし、子供の頃は物が多い家に住んでいて、狭い空間にどうやってしまうかいつも試行錯誤してました。よく使う物は取り出しやすくとか、寝かせるより立てて収納、とか自然に覚えてた気がします。たぶんめんどくさがりなので、いかに効率よくめんどくさくなく物を使うか考えてただけだと思いますが。

今も、ぬいぐるみ類は除いて「いかに部屋の見た目をスッキリさせるか」というのはいつも考えてます。とにかくお金がないので収納のための家具やグッズが買えず、取り出しやすくスッキリした収納には程遠い状況…。

でも手をこまねいていても仕方ないので、ひとまず家にあるものをできるだけ再利用してます。よくあるお菓子の空き箱とかね。
私はかごバッグが好きなのですが、あれってかわいいけど使ってるうちに取っ手が取れちゃうじゃないですか(泣)。でもそのまま捨てるのはもったいない。そこで、取っ手を外すなりごまかすなりして、収納に利用しています。大きいかごバッグはマガジンラックにしたり。元々バッグなので丈夫だし、底がしっかりしてれば立つし、見た目も定番の藤なので違和感なし。
再利用じゃないですけど、藤っぽいものの万能感はすごいので、私はよく100均で平べったい藤っぽい入れ物を買います。わりと大きいやつ。書類を入れて家具の下の隙間に入れたり、縦に狭い棚にはその入れ物にごちゃごちゃしたものを入れて引き出しの代わりにしたり。あと近々で要るからしまうのがめんどくさいとか、行き先が決まってなくてとりあえず突っ込んどきたいものを入れておいてその辺に転がしてたり。すごい便利。見た目も何となくかわいいし。
ちなみに書類はクリアファイル分別収納がいちばん簡単でわかりやすいと思う。用途別にクリアファイル。クリアファイルなら死ぬほどあるからな!羽生結弦氏ファンの方ならご理解いただけるものと思います(笑)。あ、保存用のはちゃんと別にあるから、ダブったやつ使ってるから(笑)。

最近再利用したものが、ディスプレイ用に使ってた小さい木箱。木箱でいいのかな、取っ手がついてる丈夫なやつ。東急ハンズで2000円くらいだったような…。
ある方から買った絵を飾るスペースが欲しくて、部屋の隅にその木箱を立てて置いて、絵やぬいぐるみや写真を並べて床に置いてました。棚を買うお金がなかったので、あまり高くないものを選ぶとそうなっちゃって。
その絵やぬいぐるみを移動させることにしたところ、木箱の使い道がなくなっちゃったんですね。別の何かを飾っても良かったんだけど、どうもしっくりこない。

そこで、今度はおそらく本来の用途である、箱として利用することにした。机の上にごちゃっと置いてあった小物、文房具、よく見るからついその辺に転がりがちになる本やノート、そういうものをその中に突っ込みました。そしてそのまま床に転がしました。
これが便利。超便利。よく使うものや近々必要なものを突っ込んどいたらすぐ取り出せる。文房具のような細かいものは小さいかごなんかに入れて木箱に入れとけばバラバラにならない。取っ手がついてるから持ち運び簡単。木箱だから何突っ込んどいても何となく洒落て見える。
いちいちしまうのがめんどくさい私には打ってつけでしたわ…。机の上には本当にしょっちゅう使う時計や薬だけにしたら、めちゃくちゃ机もスッキリ。

それでも写真は見苦しかったんで(汗)、イラストにしてみました。図解するほどのものか?とも思いましたが(汗)、一目見てわかるからまあいっか、ってことでどうぞお許しください…。スーパーボールとかよくわかんないのも入ってるんですけど(汗)、そういうよくわかんないものもとりあえず突っ込んどけるので便利。

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収納術ってほどのことではないですが、こんな風に一応工夫して暮らしています。物は減らす方向だけど、使えるものは使います、どうしようもなくなるまで。
自慢のうさぎグッズコレクションでも写真撮って載せようかしらと思ったけど、見苦しい家なんでやめときます。とりあえず前々から考えてた「イラストを載せる」ミッション達成。たいしたイラストではありませんが、機会があればまたたどたどしく図解します…。

音はよどみなく流れ、言葉は遠くまで拡がる

ツイッターアカウントを作ってもう7年近いのですが、「何気なく呟いたツイートが予想以上に拡散される」という出来事があったので記録しておきます。たぶんもう二度とないと思うので…。

5月20日の日曜日。この日はBSで『陰陽師』が放送されておりました。そう、羽生結弦選手が平昌オリンピックで金メダルを獲得した際のフリープログラム『SEIMEI』に楽曲が使われた、あの陰陽師です。
オープニングの映像にうっすら記憶があったので、たぶん過去に部分的にでも見たことはあると思うのですが、ほとんど記憶にないのでうきうきしながら視聴しました。
伊藤英明のかわいさや野村萬斎の妖しい美しさに、ああこれ随分流行ったっけなあ、なるほどなあ、と思いつつ、流し見する予定が結局ガン見(笑)。白眉はスタッフロールですね。映画本編でも感じてたけど、野村萬斎の所作の美しいこと…。一瞬『センチメンタルグラフティ』を思い出したけど、一瞬だったんで許してください。お願い許して(汗)。あ、意味がわかんなかった方はどうぞそのまま!そのままで!(笑)

映画を楽しく見ながらも、やはり耳がいくのは音楽。ああここ、たぶんSEIMEIでも使われてるよな、と考えながら見ていたのですが、同時に、これをあの4分半に繋げたのか、しかもあんなに自然に、とものすごく感心したのです。もちろん制作された楽曲のうち映画に使用されているのは部分的でしょうから、サントラを聞けばまた印象は変わるかもしれないですけど、それでも半端ないなあと素直に思ってしまいました。

そもそも私、羽生君のプログラムの何が好きかって、「違和感なく編集されている音楽」なんですよ。ほかにもいっぱいあるんだけど、その部分は個人的にかなり大きな要素を占めます。
このブログをいつも読んでくださっている方はよくご存知かと思いますが(笑)、私はランビエールの大ファンなのですね。何故彼の演技に惹き付けられたのかつらつらと考えた時、プログラムの流れが美しいことが大きいな、と思ったのです。ステファンのプログラムは音楽に違和感がなかった。「不自然な繋ぎ目」が少なく、音楽も美しく流れていたのです。私にとって、この部分は大きかった。

フィギュアスケートの競技プログラムは時間が決まっているので、どうしてもそれに合わせて音楽を編集しなければなりませんが、それ故か、かなり無理のある編曲になってしまっている例が少なくないのですね。盛り上がる部分だけを無理矢理繋げてぶつ切れ感が凄かったり、音と音がうまく繋がっていなくて、引っ掛かりと言うかノイズと言うか、音のズレが気になる結果になってしまっていたり…。
それはそれで個性のひとつですし、選手が滑りやすいのならそれでもいいとは思います。ただ、とてもいい演技をしていても、どうしてもその「音の違和感」が気になってしまうことがあるのです。どうしても演技に入り込めない。せっかくのいい演技もいい音楽も活かしきれていない。本当にもったいないと思います。
気にしない人は気にしないのでしょうが、私はどうしてもこの点が気になってしまっていました。音楽には詳しくないのですが、たぶん意外とこだわるタイプなんですよ、音に(汗)。きっとすごく好きなんですよね、音楽が。自分がもしスケーターだったら、たぶん音楽にはめちゃくちゃこだわります。納得いかなければ自分で勉強して編集覚えるレベルにこだわると思う。容易に予想がつくわ…←凝り性

羽生君のプログラムにはこの「音の違和感」がまったくないのです。いつからこれに気付いたのか忘れてしまいましたが、何故羽生君の演技に惹き付けられたのか、これが理由のひとつだなとはっきり自覚はできました。

我々が羽生君の演技に「物語性」を感じる原因、そのひとつが音楽ではないかと思います。非常にスムーズで、音に流れがあり、自然にクライマックスへ向かっていくように編集されている。プログラムをひとつの流れとして、物語として、自然に耳でも捉えられるようになっているのです。フィギュアスケートにおいて音楽は必要不可欠な要素です。そこに一切の妥協がない。ただ滑って勝てばいい、と思っていれば、こんな繊細な編集が行われることはないはずです。
羽生君の演技そのものにも流れがあり、ツギハギ感はほぼありません。彼のプログラムはミスが多かった時でも短く感じますが、それはそもそものプログラムの完成度の高さも要因だと考えます。その流れるようなプログラムを成立させている大きな要素が、この流れるような音楽です。おそらくはとても耳がいいであろう羽生君は、その音を余すことなく拾い上げ、演技に沿わせている。時に羽生君自身が音楽の奏者であるかのように。

おそらく非常に腕のある方が編集しているのだろうと推測できますが(てかインタビュー読んだ気がする)、ジャンプやスピンのタイミングを考慮に入れる必要がある点などからしても、羽生君自身の注文もかなり入っているでしょう。羽生君自身が滑っていて心地よいと感じるレベルまで突き詰めているような印象を受けます。

音を大事にしているからこそ音が生きてくる。そしてそれが物語を生む。我々は羽生君の持つ「稀代の表現者」としての理屈ではない天性の才能に畏れに近い敬意を抱きながら、その計算され尽くした舞台装置の魔力に知らぬ間に絡めとられているのです。

長くなりましたが(汗)、まあそんなことを常日頃からつらつらと考えていたこともあり、それを手短に280字にまとめて(笑)映画の放送終了後に何気なく呟いたのですが…。


以下、ツイートの内容:
【羽生君のプログラムの何が凄いかって全部凄いんだけど、編曲っていうか編集っていうかのうまさは個人的に相当大きい。すごくいい演技でも「何このぶったぎり感」っていう編曲になっちゃってると見てる方も集中が切れてしまう。オペラ座ホープ&レガシーも編曲素晴らしかったなって陰陽師見てて改めて】

【ホントにものすっごく上手に繋げてあるな、半端ないなって陰陽師の映画見てて思いました。フィギュアスケートの音楽は演技の一部でめちゃくちゃ重要な要素だと個人的には思うので、得点にはそこまで関係ないのかもしれないけど大事なんじゃないかなあ、って何となく。】


なんか…、見たことないくらい「いいね」がついてる…。ついてもせいぜい2個とか3個だったやん今まで…。

情報収集ツールとしてのツイッターは愛用していますが、コミュニケーションツールとしてはあまり興味がなく、月に一度しか呟かなかったり非公開にして引きこもったり、呟くにしても固有名詞を入れないように気を付けたりと非常に後ろ向きな使い方をしてたので、フォロワーさんもこの時は20人いなかったしそのうちスケートファンの方はたぶんごくわずかだと思われます。羽生君のことをたまに呟いてもこんなことはまずなかったのですが…。
何故。何故この呟きが。てか何が起こってるんですか(汗)。インプレッション数何これ…。いつも30とかだろうが、それがこの底辺アカウントだろうが!おかしい←混乱

どうやら共感してくださった方がたくさんいらしたようで、とても的確なリプライを寄せてくださった方もいて、皆さん同じこと思われてたんだ嬉しい、という気持ちと、羽生君のファンの方こんなにいらっしゃるんだ、すごい…、と素直にびっくりする気持ちとで、しばらく目を白黒させてました。
本当に何も考えずに、ただただやっぱ羽生君のプログラムの音楽編集はすごいなあ、と思って呟いただけなので、ツイッターの拡散ってこういうことなのかあ、と初めて実感しました。何千とか何万とかいった数値になる方に比べたら微々たるものでしょうけど、私には十分目を白黒させる事態です。

ブログにもたくさんの方がアクセスしてくださったようで、たぶんもう超えることはないと思っていた過去の最高記録(手相鑑定の感想を書いたところ、手相家の方がご自身のブログで紹介してくださった。ちなみにその方の的中率ちょっとヤバいレベルです。数々の占いを経験してきたがこんなに当たる人初めて…)をあっさり抜き去りました。今度はこれが当分最高記録として君臨するであろう。
わざわざ見に来てくださった方、ありがとうございます!羽生君ファンと言うよりスケートファンのブログですが、羽生君のことはあからさまに熱さが違うレベルで語っておりますので(汗)、よろしければまた遊びに来てくださいね。羽生君ファンの方に読んで欲しくて書いた記事もいくつかあるんですけど、なかなかファンの方が訪れている形跡がなくて少し寂しかったので、この度のことはとても嬉しかったです。

そんなわけで、本日は自分のための記念の記事でした。ないない、もう二度とないです(笑)。なので本日だけは手前味噌をお許しください(汗)。
ブログに注力しているので(話長いからなこの人…)ツイッターはたまにポエムが混ざるくらいで基本的にどうでもいいことしか呟いてないですけど、ポエムもたぶんどうでもいいですけど(笑)、脱引きこもりアカウントして正解だったかもなあ、と思いました。
とても勉強になることを呟く方もおられるし、ハイセンスな笑いを140字に閉じ込める方もおられるし、時々何じゃこりゃという事態も目にしますが、読む側としても面白いし、あとさりげなく140文字に要点をまとめるのがパズルみたいで面白いです。そう言えば要約は得意な方だったかも。まあ利点がなければとっくに放置してるわな。てなわけで、これからもゆるくツイッターを楽しめたらいいなと思ってます。あ、アイコンは似顔絵じゃないですよ。僕の考えた美少女(笑)。毎日微妙に表情や色合いを変えるのを繰り返して遊んでます。それなら誰も気付かないだろうと思って(笑)
そして羽生君の来シーズンのプログラムも、きっとこだわり抜いた音楽で我々を酔わせてくれるだろうと確信に近い期待を持って楽しみにしていようと思います。

100年後の街角にもあなたが立っているようで

今週のお題「あの人へラブレター」


ずっと、ずっと好きでした。


あの頃の私はまだほんの子供で、それがどんな感情なのか、正直よくわかってなかった。
でも、今でもこっそり心の中で答えてる。好みのタイプは?って聞かれるたびに、あなたの名前を。本当はそんなこと言えないから、適当にごまかしてるんだけれど。

あなたは優しくて、頭も良くて、ほやっとしてて、本当に素敵な人だった。でも怒ると結構怖くて、頑固で、どこかちょっと変わってて。
けど、そんなところも全部、本当に大好きだった。

焦がれて焦がれて、夜も眠れないくらい焦がれたわけじゃない。
あなたを想って涙を流したこともない。
だけど、陽だまりがそっと手のひらをあたためるみたいに、あなたはいつの間にか、私の心に部屋を作って住んでいた。
あなたのその部屋はいつも小春日和で、あなたは温かいお茶を飲みながらにこにこと笑っていてくれる。いつも、いつだって。
いいよ、大丈夫。その部屋は永遠に貸してあげる。出ていってくれって言っても、出ていかないでしょう?
ううん、出ていって欲しくないのは私。ただ、いつだってただこの私。


知ってるんだ。
わかってるんだ。
あなたは私のものには絶対にならない。
あなたが誰を見つめていてもいなくても、そんなこととは関係なしに、絶対に。
海を越えても、空を越えても、世界の果てまで行っても、あなたはそこにはいないんだ。
私は、私たちはただただ憧れて、ただただ傷つくことなくその感情と遊んで、そして大人になるんだよ。


あなたの冒険を、私はドキドキしながらずっと見つめてた。
今でも時々、ページをめくる。
子供だった私はこんな枯れた大人になってしまったけど、少し古びてしまった紙の上に、何ひとつ変わらないあなたの笑顔が踊っている。

二度目に東京へ行った時、友達に頼んで浅草を観光した。
冬の朝は清々しくて空気が冷たくて、川面はきらきら輝いてた。
人力車に揺られながら、あなたが冒険した街を眺めた。
あなたのいた頃と、街の姿はすっかり変わってしまったけれど、そこの角から走って飛び出してくるあなたとあなたの相棒の姿が、ぼんやり見えた気がした。
ぼんやりと、でも、いきいきと。

ねえ、あれからあなたは何を成し遂げたんだろう?
世界中の文献を紐解いても、そんなことはどこにも載ってない。
でも私は知ってるよ。あなたは幸せになったんだ。絶対に、絶対にそう。
どこにも答えが書いていないんだから、勝手にそう思ってていいんだよ。ね?

あなたとあなたの相棒の冒険に憧れた私は、あなたみたいな素敵な人が活躍する物語を紡ぐ側に回りたいって、ずうっと思ってた。
けど残念、才能なかったみたいだよ。しょうがないよね。
でも、でもね、こうやって手紙を書くことくらいはできるようになったんだよ。
だから書くね、最初で最後の、あなたへの手紙を。
どこにも届くことのない、この手紙を。


ねえ、あなた。
大好きだったあなた。
今でも大好きなあなた。
あなたたちの物語は、寂しい子供だった私の心に熱くて爽やかで忘れられない風を吹かせてくれた。
その風は、今も変わらずさやさやと流れている。
あなたの冒険譚は、いつまでもいつまでも、私の宝物。
私の好きなものがいっぱいに詰まった、私の宝物。
そしてあなたが教えてくれた、「あこがれ」というつかみどころのないあの気持ちも。


ページをめくれば、いつだってそこに変わらないあなたがいてくれる。
それだけでいいんです。それだけで。
これからもずっと、私の憧れの人でいてください。
またいつか、隅田川の土手にあなたの姿を探しに行きます。
あなたが暮らした、あの東京へ。


東京物語』の牧野草二郎さん
いいえ、草ちゃんへ



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ネタに走る予定だったんですけど、このお題なら私のポエマー属性を爆発させられるなと思ってガチなのにしました(恥)。
三次元の人相手にこれやるとちょっと色々アレなんで(笑)二次元で。二次元の好きなキャラは、友達に「尻軽」と名付けられたくらい山ほどいるんですけど(でも合法的に何股もかけられるのって二次元だけでしょーが、笑)、もっとガチめに好きだったキャラいっぱいいるんですけど(笑)、穏やかにいつまでも大ファンのキャラクターにしました。
ふくやまけいこさんの『東京物語』の主人公のひとり、牧野草二郎さんへのファンレターでございます。連載開始が約30年前という古い漫画ですけど、私は3つの出版社から発売されたすべての版を持ってるくらい大好きです。
昭和初期の東京を舞台に、桧前平介と牧野草二郎の二人が様々な事件を解決していく物語。少し不思議な話もあり、おどろおどろしい話もあり、でもかわいい絵柄とどこか漂うほのぼのした雰囲気は、ほかにはない病みつきになる魅力に溢れています。機会があれば是非読んでみてください。

スターズ・オン・アイス2017雑感③

さて、ショーの放送は終了しましたが、番組の時間はまだ残っています。ここからは出演者によるトークコーナー。おお、これは会場では見られない内容ですね。わくわく。


★スターズ・オン・トーク2017
出演は宮原知子樋口新葉本田真凜宇野昌磨の四人。昌磨君はやっぱり君づけで呼ぶのね、ナレーション(笑)。
トークコーナーのゲストは一体誰?という話題に全然ついていけてなさそうな昌磨君。やっぱりテレビ見ないんだ。女優さんなんかもまったく知らなさそうだったし。隣に座ってても全然緊張してなさそうだったもんなあ。って大谷翔平も知らない?それはちょっとびっくり。でもわかったみたいだけど。現実世界では会いたい人はいないって、誰に会いたいのかめっちゃ聞きたい。やっぱりゲームのキャラかな(笑)。
てかボルトが何故か大人気(笑)。なんかこのメンツに混ざってると新葉ちゃんがめっちゃ普通の子に見える…。

司会は織田君なんだ。でもみんな織田君の話を聞いてなくて笑う…。
うう、お肉美味しそう。やっぱり白米と肉しか食べてないんだな昌磨君(笑)。真凜ちゃんが知子ちゃんに蟹味噌をあーんしてあげてるのかわいいな…。
ほう、ベタだけど占いコーナーをやるんですな。占いって言われてちょっと喜んでる?のがみんな女の子だなあ。へー、ゲッターズ飯田を呼んだのか。決して有名でないわけではないが、彼がゲストだというのは普通に当てるのが難しかったんでは?
でもみんな恋愛運とか金運は心底どうでも良さそう(爆笑)。って昌磨君の心は60歳なんかい!金運も恋愛運も運の話っていうか興味ゼロなだけだろこれ(笑)。どうやら昌磨君のドリームなファンはあと20年くらい精神的に安泰のようですね。良かったね、って言っていいのか?(汗)
不動産王になる新葉ちゃん見たいわー。意外と社長とかやってそうよね将来(笑)。んで真凜ちゃんどんだけボルト好きなんだよ(笑)。勝負運の話は今聞くと当たってる感じだなあ…。将来は織田君ポジションになってる知子ちゃん見たいですね(笑)。まったく想像つかんあたりがなんとも(笑)。ああゲッターズさん私の金運を観てくれ…(泣)
ああ、トークコーナー面白かった、大笑いしちゃった。またやっておくれ。

以上。CMが全然ないのでごはん食べる暇なかったしトイレも我慢。それってショー見てるのと変わんないんですけど(汗)。でも楽しかったからいっか。

2017年の公演の放送はここまでだったんですけど、ついでにさらに深夜になって放送された、2015年と2016年のスターズ・オン・トークについてもちょこっと感想を。さすがに朝から深夜までぶっ続けでテレビ見てたので疲れてうつらうつらしてしまい、単独の記事にする程の文量が書けなかった…。


★スターズ・オン・トーク2015
そんなわけで、もう眠くて死にそうですがせっかくなので見てやる…。こんだけ一日中テレビ見てるとか滅多にないんですけど。普段テレビはつけてるけど、無音だと集中できないだけで見てないからな。ものすごく妄想したい時とかは無音がいいけどそんな時は滅多にないから(笑)

2015年は高橋大輔浅田真央織田信成鈴木明子の四人によるトークバンクーバーを思い出す、ちょっと涙。
うむ、なかなかぶっちゃけてて面白いな(笑)。オリンピックの話は興味深かった。男子二人はまだ出たいのね。3年くらい前の話なので今は気持ち変わってるかもしれないけど…。
熱愛報道のバッサリぶりも面白かった。あんなの信じる人の気持ちがさっぱりわからないが呆れることにこれがいっぱいいるんだよなあ…。明らかに異性だと思ってないだろって当時めちゃくちゃ突っ込んだけど(笑)。まあそれも私の勝手な感想ですけどね。


★スターズ・オン・トーク2016
2016年も同じ四人なのね。ほお、総力挙げての撮影なんだ(笑)。長丁場もこれで最後だと思うと少し目が冴えてくる自分。やっぱりこの四人の並びを見てると目に浮かぶのはバンクーバーのリンクの壁の色だな…。
へえ、真央ちゃんも野菜嫌いだったのか。じゃあ昌磨君もいつか野菜食べるようになったりしてね(笑)。織田君のお菓子マニアぶりが面白い。
引退後の話もすごく面白かった。運動してる方が楽っていうのはスポーツ選手以外にはない発想じゃないかなあ。子供の頃からの習慣って大事ですね。
高橋君の言う「性格のきつい女性スケーター」が最近ファンになった人絶対わからんメンツで時代を感じる…。

絶妙なグダグダ感(笑)がリラックスした雰囲気でとても面白かったです。私はソルトレイクシティーオリンピックからのファンなので、彼ら四人は皆シニアデビューくらいから現役引退までをゆるく見守れたということになります。それだけに、彼らの姿がもう競技のリンクにはないということがいまだにどこかで信じられなかったりするのですが、たとえ競技のリンクを去ったとしても彼らの輝きは今も何一つ変わることはない。これからもそっと応援させてもらえたら嬉しいな、という気持ちを込めて、この長い感想文の筆を置きます。最後までお付き合いいただいた皆様、本当にありがとうございました。これだけ時間を取って無料放送してくれたTBSにも本当に感謝です。楽しかったですよ。