うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

グレーの闇

今週のお題「怖い話」


あれはもう10年は前のことだったでしょうか。私はとある温泉施設を訪れていました。

浴室から海を望める温泉は、風光明媚のひとこと。景色とお湯をひとしきり楽しみ、近くの観光施設なども見学して、私は帰路につこうとしていました。
温泉施設を通過するバスはそれほど多くありません。最終便には間違いなく乗ろうと、私はあらかじめきちんと時刻を調べてから訪問していました。

しかしです。温泉の気持ちよさにぼーっとしていたものか、私はその最終便に乗り遅れてしまったのです。

その施設は島に在り、お世辞にも交通の便がいいとは言えない場所でした。バスに乗り遅れてしまったら、もう帰る手段がありません。
しかも季節は冬。慌てている間にもあたりは日が暮れてどんどん暗くなっていくではないですか。

一応、万が一乗り遅れた時のために、少し離れた港まで行けばバスが出ていることはあらかじめ確認していました。こうなったらそこまで歩いていくしかありません。
初めて来た土地で道も良くわからないけど、来る前にお店などを調べたりしてなんとなくの地形は掴んでるし、行きのバスの中からも景色は見てる。何とかなると信じるしかない。祈るような気持ちで、私は港へ向かって歩き始めました。

とっぷりと日が暮れた島には、民家どころか街灯すらありませんでした。暗視カメラ?で撮影された映像があるじゃないですか、画面がグレーでなんとなく人とか物とかの形がわかるやつ。たとえるならあんな感じ。ひたすらグレーの闇。もちろん人の姿なんてありません。

もうね、気が気じゃない。もし道を間違えたら遭難しかねない。自分がどこにいるのかもわからないし。きっと港にたどり着けると信じて歩いていましたが、内心心臓バクバクでした。
しかも、温泉施設でうっかり買ってしまった美味しい水を抱えて歩いていた私。島で湧き出た水らしく、こんなの見たことないや、面白い、と思って買ったんですけど、これペットボトルじゃないの。瓶入りなの。しかも一升瓶みたいな大きい瓶に入ってるの。
重い…。ただでさえ不安で疲労感が募るのに、さらに腕に重みがずしんと…。

自分のアホさ加減を呪いつつ、私はひたすら夜道を歩きました。正直泣きそうでしたがいい加減大人なのでもちろん我慢。
よくテレビ番組で、心細くなった幼児たちが『となりのトトロ』の主題歌『さんぽ』を歌い出すのを私はずっと不思議に思っていました。日本の幼児は全員歌えるんじゃないだろうかあの歌。でも何で同じく日本の子供が一度は通過するであろうアンパンマンじゃなくトトロなんだろうと。
…私も歌ってましたよ、頭の中で。グレーの闇の中でひたすら歌ってました。歩かなきゃしょうがない状況をこれほど励ましてくれる歌がほかにあるでしょうか、いやない。子供たちの気持ちが死ぬほどわかった。トトロ偉大。偉大過ぎる。今すぐねこバス通りかからないかな←現実逃避

そのうちだんだん灯りが見えてきました。もう昔のことなのではっきりとは覚えていませんけど、海沿いの道をひたすら歩いていたところ、無事に港に到着したんじゃないかと思います。まだバスの出る時間帯だったので、どうにか自宅まで帰り着くことができました。

あんな真っ暗な道をひとりで延々と歩いたのはたぶんあの時だけだと思います。夜の闇がこんなに恐ろしいものだとは知りませんでした…。今思い出しても怖いです(泣)。

皆さんも交通機関の時刻には十分に注意して、乗り遅れないように気を付けてくださいね…!!!決して私と同じ状況にはならないように!!たまたま私は無事に帰れただけですから…。



「うさぎパイナップルnote分室」を開設しました。フィギュアスケート以外の話題は2018年9月よりこちらに集約させております。心の叫びや日々の呟き、小説から趣味の話、フィギュアスケートの話も時々、要するに何でもあり。週1、2回のペースで更新中なので、お気軽に遊びに来てくださいね。
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Fantasy on Ice 2018 in KANAZAWA 雑感④

今更綴る、2018年のファンタジー・オン・アイス金沢公演の感想。いよいよ本日が最終回でございます。ショーも佳境に入って参りました。よろしければフィナーレまでお付き合いいただければ幸いです。


ステファン・ランビエール
『Slave To The Music』。ステファンの使った曲って自分でも欲しくなることが多いんだけど、これもそう。選曲してる人と曲の好みたぶん似てる。
ステファンの身体の動きを頭カラッポにして堪能できるプログラムで、私は大好きですね。スケート上手い…←今更何を…
しれっと滑ってるようで全然しれっとしてない。指差されてひいって叫んで呆然としてあとからスイスの至宝に心奪われた自分が悔しくて地団駄踏みたい。短い。もったいないもっと見たい。てか生で!見たかった(泣)!


カロリーナ・コストナー
元カレから元カノの流れね(笑)。もう知らない人も多そうですけれど。
フリーレッグの動きが美しい…。しなやかで主張し過ぎず主張する、洗練された筋肉の動き。長身の彼女の足の長さだからこそわかる要素と言いますかね。

最終日はプログラム違うね?気だるい感じで、でも芯があって、若い選手には出せない空気だわ。でも決して下品ではなく。うん、さすがです。


エフゲニー・プルシェンコ
ニジンスキーに捧ぐ』。これをな、どうしても生で見たかったんだよ俺は…。どうしてこの年はどこにも行けなかったんだろうなあ(泣)。
プルシェンコのロシア的な美を味わえるプログラムで、『Art on Ice』はやっぱり彼の曲なのだな、と改めて感じてしまう。羽生君はやっぱ袖でガン見してたんだろうな(笑)。

最終日の演技特に凄いな…。息を詰めて見てしまう。本人は拍手煽ってたけど、凄すぎて呆然としてた人も多そう。ステップ圧巻でした…。


★テッサ・ヴァーチュー&スコット・モイヤ
May J.及び宮本笑里とのコラボレーションによる『I Dreamed a Dream』。うわああ、見入ってしまったああああああ…。素晴らし過ぎる…。完全に歌手を食ってる、コラボプログラムは滑り込んでないことが多いから、スケーターが負け気味のことが多いのに。


羽生結弦
CHEMISTRYとのコラボレーションによる『Wings of Words』。ガンダムのキャラかと思いましたね、初めて放送でプログラム見た時は(笑)。
CHEMISTRYの歌唱力も大きいのでしょうが、男子スケーターの滑りにピタッと寄り添ってて今回皆素敵だったんですよ。でも、その中でも圧倒的に曲と本人とがシンクロしていたのは羽生君だったと思う。ずっとずっと前から滑っていたかのように曲が馴染んでる。彼の好きな歌なのでしょうけど、だからってプログラムにここまで浸透することもなかなか無いでしょうから。

最終日はトリプルアクセルに客席から悲鳴。みんな心配してましたものねえ(涙)。本人の演技もすごく力が入ってて、なんかもうガンダムだったわ←意味不明


★フィナーレ
『Let it go』。May J.だからね、外せませんよね(笑)。2014年のフィナーレもこの曲だったと思うけど、あの時はサラ・オレインが歌ってたんだっけかな。4年経って満を持して本家が登場したというところですかね(笑)。

舞踏会のような雰囲気の衣装。女子はカラフルなパーティードレスのようで、男子は首に白いスカーフを巻いたベストの衣装で王子っぽい。
プルシェンコの似合い方半端ないんですけど。FaOIの群舞の衣装はいつもプルシェンコのために作ってるのかと思うくらい奴に似合ってる、特にフォーマルなやつ。
群舞はジョニーの男子っぽい衣装が見られる貴重な機会かもしれんな。美形なので似合ってるのよねえ。スコットは王子と言うか城主。羽生君も似合うけど、乙女ゲーの登場人物に見えてしょうがないんですけど。

今日は結弦君のお誕生日。プレゼントは何にしようかな?
▶イヤホン
  けん玉
  プルシェンコのビデオ(結弦が持ってなさそうなマニアックなやつ)

…やめんかい(笑)。

そうそう、怪我でジャンプ跳べなかった頃で、たぶん少しずつ戻してたんだよね。結弦が!結弦が跳んでる…(涙)。2年前なら皆号泣していたのであろう…。

2日目は捌けていくスケーターを見送る係の羽生君が。ジェフ、ステファン、ハビエル、プルシェンコとはハグしてたけど、ハビエルとのハグは友情!って感じで見てて微笑ましかった。スコットや織田君とも仲良さそうな感じね。織田君には恒例のドS、スコットにはちょっかい出されてる(笑)?

最後は恒例の「ありがとうございましたああああああ!」せーの、も拾われてますね(笑)。

最終日はプーさんのカチューシャをつけて登場する羽生結弦とかいう阿修羅。スピンに入る前に乱暴に首までカチューシャ下げたところが超好き。どんなにあざとく振る舞っても出てくるそういうとこがね(笑)。
カチューシャ途中で外してたけど、暑かったのかね、汗だくでしたね。

しれっと4回転跳んだりするステファンや、しれっとコンビネーションで4回転跳んだりするハビエルに続いて、羽生君の4回転も復活(涙)。織田君とのトリプルアクセルの共演も素晴らしかったですねえ。最終日なので一芸大会も豪華だわ。

記念撮影まで放送すんのかい!完全ノーカットなのね。何あざとく椅子に座ってるんですか阿修羅。まあ違和感ないけどな!もちろんちゃんと後方の男子列で写真に収まってましたけど。ジェフとプルシェンコに挟まれてる。その3人全員オリンピックメダリストー!泣く子も黙るー!

もちろん最後は「ありがとうございましたああああああ!!」ですけど、ラストのラストに羽生君のインタビューが挟まれておりました。平昌から間がない頃の開催でしたもんね、リハビリ中だったんですよね…。羽生君の怪我が心配で心配で居ても立ってもいられなかったあの頃から、もうこんなに時が流れたのか…。
当時は北京を目指すかどうかははっきりしなかったけど、今はほぼそれを視野に入れて動いててもいいのかな、我々ファンは。私は出場するだろうと思ってるけど。プルシェンコがそう言うならきっとそうなるよ。下手な予言者より信用できる気がするんですけど。


今更の感想にお付き合いいただき、ありがとうございました。ショーが行われず放送もない上、試合の開催も危ぶまれています。このブログの存続もちょっと怪しくなってきてますけど(話題もないのでアクセスめちゃくちゃ落ちてますしね…泣)、続いている間は何とぞよろしくお願いいたします(涙)。

無料放送してくださってありがとうございました、とっても楽しかったです!見てる間暑くて暑くてふらふらでしたけれども(泣)。8月の暑い日でしたからの…。
ではでは、また次回の記事でお会いしましょう。



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Fantasy on Ice 2018 in KANAZAWA 雑感③

今更綴る、過去のファンタジー・オン・アイスの感想。長いので全4回に分けてお送りしておりまして、本日がその3回目です。2018年の金沢公演の2日目と最終日が無料放送されたので、ありがたく視聴してつらつらと書き綴っております。
ではでは、本日も最後までお付き合いいただければ嬉しいです。


★アンサンブルスケーター&エラッジ・バルデ
ここから後半。この年こればっかじゃなかったかね、『This is Me』。バルデさんが加わると一気に野性味が加わるし、引き締まる。ラストのペアの片手リフトからのバックフリップの応酬など、ド派手に終わってカッコいい!盛り上がり過ぎていきなりフィナーレのようだ(笑)。
へえ、現役選手のアンサンブルスケーターもいるのね。それは初耳!解説つきもいいものですなあ。


安藤美姫
『You Must Love Me』。どこかで聞いたことあるなと思ってたら、ああこれ『エビータ』の曲なのか。昔よくサントラ聞いてたんですよ。でもこの曲はあんまり印象に残ってなかったなあ、何でや…。
濃い紫っぽい青の衣装。ある程度年齢を重ねた女性らしい落ち着きがあって素敵です。演技も同様でしたね。不安定さが魅力だった彼女も、すっかり逞しい女性になったのだなあ…。


ジェフリー・バトル
ボーダーのシャツにカーキのズボン。スーパーにでも出掛けていくような衣装だけれど(笑)、その足元はふたつとないほど巧みで、絶対スーパーには売ってない。量産できない。その笑顔も見たいけど、ついつい足元に惹き付けられてしまう。
ジャンプを降りたあとの綺麗なポーズも全然変わってないのね。スピンも美しく、かつ爽やかな風が吹き抜けていくようで…。見る人を幸せにするよね、ジェフのスケートは。


織田信成
CHEMISTRYとのコラボレーションによる『ユメノツヅキ』。日本の男性ボーカルのコラボレーション、織田君今までありそうでなかったような。へえ、振付は織田君なんだ。
歌唱力が素晴らしいのもあって、織田君がすっごいイキイキしてるように感じる。ジャンプも現役か?と言いたくなるくらいバンバン入っててしかもキレキレ。風を感じる素晴らしい演技。プログラムが短かったのがもったいない!

CHEMISTRYからの挨拶もあり。2年前はお一人だけだったよね。二人だとトークも弾みますね(笑)。織田君かわいいとか言われてるし(笑)。
あー、この年は行きたかった…。特にこの前半…。誰が出るかよりも単純に歌唱力の高さでコラボレーションは見たいから…。


★アンナ・カッペリーニ&ルカ・ラノッテ
CHEMISTRY、さらに宮本笑里とのコラボレーションによる『My Gift to You』。一見普通の服っぽく見えるカッペリーニちゃんの衣装がやっぱ可愛いのよ。黒いスカートに黒いブーツみたいで。
大ヒットした曲ですね。男性が与える温かな幸せみたいな曲だから、この二人の雰囲気にはピッタリだったかもなあ。曲の歌詞ちゃんと踏まえてプログラム作ってるのが伝わるもんね。


ジョニー・ウィアー
暗がりの中でもシルエットでわかりますね、『Creep』。長いスカートがすっごくドラマチックなんですよね。今回は赤だったのね。
逞しい筋肉は男性のそのものなんですけど、男性でも女性でもないようにも、そのどちらにも見えるのがすごくジョニーらしくて。このプログラムはホントに素敵だと思います。名作です。人生の物語をぎゅっと数分に閉じ込めてるみたいで。


鈴木明子
『風の神の歌』。鈴木さんのいちばんの得意ジャンルじゃないかしら。こういうどこか原始的な曲滑らせたら日本じゃ右に出るものはいなさそう。衣装も紐遣いが古代のそれっぽくていい。
ラストがホントに何かをその身に降ろしてそう(笑)。迫力。


ハビエル・フェルナンデス
ラ・マンチャの男』。ショー用にアレンジしてあるそうですが、競技のプログラムはやっぱり会場が盛り上がるよねえ。
オリンピックから半年も経たない頃で、コンディションも保てているのかジャンプのキレも素晴らしい。男の器の大きさを感じさせるような雄大なメロディも彼に合いますよね。

最終日はインタビューが入る。楽しそうなインタビューだなあ、本当に太陽のような人だわ…。


★エフゲニア・メドベージェワ
May J.とのコラボレーションによる『Memory』。ミュージカルの曲なのね、キャッツ。あ、確かに聞いたことあるや。メドベージェワの衣装もゴージャスで、でも髪飾りは少女っぽくて可愛らしい。
コラボレーションと言っても日本の曲でもないし、あまり違和感ないですね。メドベージェワらしさも残しつつ、あまりこういう曲調やプログラム見たことなかった気がする。いつもはもっと文学っぽいからか?

あれ、最終日は髪飾りが違う。シンプルなリボンだけどこっちの方が衣装には合いますね。2日目はなくしちゃって急遽、とかそんなんだったのかしら。


★ミーシャ・ジー
CHEMISTRYとのコラボレーションによる『You go your way』。これやっぱこの年も歌ったのか。んでミーシャが滑ったのか。知らんかった私…。2年前には川畑さんが一人で歌ってたんだよね、誰もいないリンクを前に…。羽生君が怪我で出られなかったから…。
細かい音も足元で拾っててミーシャ素晴らしい。んだけど、ついつい曲を聞いてしまった…。CHEMISTRY単純に上手い…。歌唱力大事、当たり前だけど大事…。

最終日の放送もあって良かった!今度はしっかりミーシャ見られたぞ。細かい指の動きまで入れてる。日本語の曲で滑るミーシャが見られるなんて思わなかった、少し不思議な気持ち。


★エカテリーナ・チェスナ&アレクサンダー・チェスナ
お馴染みのエアリアル。『FANATICO』という曲なのか。
黒い衣装に、布も焼け焦げた血染めの旗みたいな、すごいロックなプログラム。カッコいいんですよねこれ。一瞬布が人間に見えて、あれ?四人で出てきた?とか思っちゃったけど。そんなわけない(笑)。派手な髪型はカツラかな。アレクサンダーさんはツルッとしてらしたような記憶が(笑)。
全部知ってるのに、宙に放り出されるようなエカテリーナさんを見て一瞬ドキッとしてしまった。久しぶりだからなー。ショー行きたいなー(泣)。


そろそろ長いのでここで一旦終了させます。次回はいよいよ最終回。最後までお付き合いいただければ嬉しいです。



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Fantasy on Ice 2018 in KANAZAWA 雑感②

無料放送ありがとうスペシャル、今更綴る過去のファンタジー・オン・アイスの感想。本日が第2回目でございます。金沢公演の2日目と最終日の感想をまとめて綴っております。ではでは、早速続きをどうぞ。


★アンナ・カッペリーニ&ルカ・ラノッテ
大きな枠がリンクに登場。どうやら鏡らしい?カッペリーニちゃんはラノッテが鏡に映った姿なのか。
枠を挟んで演技する、ブラックスーツの二人。ビジネスマンなのか、工作員なのか。カッペリーニが枠をくぐる際に、ガラスの割れる音が入るところもお洒落。そして鏡から出てきたからシンメトリーじゃなくなるってこと?だからリフトなども入るのか。面白い、よく練られてる。
最後はまた鏡の世界に戻って行っちゃう?ラストがよくわからんかった、夢オチ…?ってやっぱり夢オチー!解説ありがとう(笑)。


ハビエル・フェルナンデス
これ見たかったんだよなあ、当時暴れましたねえ…。静かなバラードで滑るハビエルを見てみたかったのよ。やっぱり素晴らしいじゃないですか…!ちょっとした動きも上手い。
ごちゃごちゃざわざわした感じの賑やかなプログラムもすごく彼らしくて好きだけど、すっごいシンプルなプログラムでハビエルの滑りとか醸し出す雰囲気そのものを味わってみたかったんです。絶対素晴らしいと思ってたから。思った通りでしたねえ。


鈴木明子
May J.とのコラボレーションによる『Sparkle~輝きを信じて』。May J.も出てたのか。そういやそうだっけ。この年行ってないから印象も薄いですし。
曲のキラキラしたタイトルに合わせたかのようなキラキラした衣装がとても綺麗です。ドレスみたい。曲のラストが彼女のスピンとすごくマッチしてた、これは盛り上がりそうね。

あれ、現役だけじゃないのかインタビュー。公演の模様に戻ってMay J.の挨拶も流れますよ。


安藤美姫
May J.とのコラボレーションによる『ロンド』。薄紫の衣装と同色のスカーフが巻かれた姿はどことなくフレンチ。小道具の白い百合の花を手にした姿も可憐。安藤さんのどっちかと言うと可愛らしいタイプの衣装やプログラムの中ではかなり好きかも。
お花は造花かな。最後にステージのMay J.に手渡してました。

インタビューもあり。こうして見ると結構大胆な衣装。さすが安藤さん(笑)。


エフゲニー・プルシェンコ
タンゴ・アモーレ。いろんなスケーターが滑ってるけど、やっぱり本家が滑ると曲の馴染み方が違いますね。
綿毛を飛ばすような投げキッスとか腰振りとか独特のステップとか、プルシェンコが詰まりまくったプログラム。満足度たっけえ。最終日は特にノリノリだったのでは。会場のテンションも高いもんなあ。てか実況陣もやられているのではこれ(笑)。

どーしても会場で見たかったプログラムなんですけど、奇跡的に行けたプリンスでやっと見られた時は感無量でございました。でもこうして見るとまた見たくなる。プルシェンコは絶対会場で見た方がいいよ、私はチケット代の半分はプルシェンコ代だと思ってます。熱狂的なファンでなくてもそう思いますね。


★エフゲニア・メドベージェワ
黒い羽ペンで文字を描くような出だし。彼女の得意な、何らかの物語を綴っていくプログラムですね。
オーサーのところへ移ったばかりの頃の演技ですかね。タノジャンプも美しく、新天地の激流に飛び込んでいく彼女の葛藤や激しさを感じつつも、ラストは希望が見えるよう。やっぱり彼女の演技好きだなあ…。

最終公演の方でインタビューが入る。人によって違うのね。


ステファン・ランビエール
『Read All About It』。あれ、このプログラム見たこと無いかも…。よって超集中してガン見。背中が大きく赤く、前から見るとパーカーのようなジッパーのついた、わかるようなわからないような衣装。やっぱりアート・オン・アイスで滑ったプログラムなのですな、毎年そうだよね基本。

2日目は連続ジャンプの二つ目の着氷が微妙だったが、上手くごまかしてる。軸がぶれない多彩なスピンも衰えない。
流れるようなプログラムが実に彼らしいのだけど、私がステファンの演技が好きなのはそこなのかもしれない。リズムと淀みない流れ。私は文章が流れるようだと褒めていただけることがあるのだけど、自分の文章に無意識に求めることをステファンはスケートの形で行ってるような気がする。私は彼のそんなところも好きなのかもしれない。

少々長めのプログラムだったので、ステファンの演技を堪能できて嬉しかったです。何度もこの目で見てきたスケーターだけど、まだまだ見たいのよね。いくらでも何かが溢れてくるのよ。


★テッサ・ヴァーチュー&スコット・モイヤ
ムーランルージュNHK杯でも見たけど、見たけどおおおおお…。何度でも見たかった、見たかったよおおおお(泣)。会場行きたかったよおおおおお(泣)。
競技のプログラムだけあって迫力が桁違いです。風格漂うリフトに圧倒されるううう。ガン見。格が違う。これ見ないでトイレ行った人、金をドブに捨てるってそういうことじゃないかしらね…。


バズーカも放送あり。2日目はカロリーナとジョニー。ジョニー、腕まくりはしてるけど不思議なカットとかはしてないですね、今回(笑)。てかカロリーナのバズーカ姿様になってたのに、結局手で投げるの(笑)?
最終日はメドベージェワとミーシャ。意外な組み合わせですね(笑)。んで、最終公演はこのあとテッサ&スコットのインタビューも。スコットが「オツカレサマ」を覚えてる(笑)。


ちょうど前半が終了したところでキリもいいので、記事もここで終了させることにいたします。第3回目の記事でまたお会いしましょう。



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Fantasy on Ice 2018 in KANAZAWA 雑感①

金沢公演の2日目と最終日が無料放送されたので、今更ではありますが感想を綴って参ります。最終日は解説も入ってて、曜日が違うだけでほとんど同じ演目ながらバリエーションがつけてあるのね。暑くてどっちかだけ見ようかななんて思ってたけど、結局両方見ました(笑)。

2018年公演は金沢だけ放送が無かったか見られなかったかのどちらかで、記事を書けていなかったのでちょうどいいです。ありがとうテレ朝。まるでこのブログの心を読まれたかのようだ(笑)。

しかし、ショーが全日放送されるようになるなんてなあ。今日はカメラ入ってないやホッ、って安心できる日はもはや来ないようですな…。

放送が合計で6時間半ほどもあったため、記事が長くなってしまいました。よって、4回に分けて掲載します。本日からの4回分、楽しんでいただけたら嬉しいです。


★オープニング
オープニングの!この曲を会場で聞かないと!死ぬ病気です!会場でCD売ったら絶対バカ売れすると前々から思ってるんですけど。100枚に1枚サイン入りが混ざってるとかさ。って超争奪戦になるがな。

ゲストはCHEMISTRY。オープニングは大ヒットした『PIECE OF A DREAM』ですね。明らかに上手い…。コラボレーションはスケーターがメインとは言え、耳でも楽しみたいので圧倒的な歌唱力のある方だと私は嬉しい。
羽生君のソロパートは羽生君自身で振り付けたのか。荒ぶる魂のようでしたが(笑)音の取り方がやっぱり上手くて、曲と彼が一体化しているかのようです。
ステファンはどこにいてもわかるなあ、一応ギリギリまだ本命なので(笑)。

ところで丈短くないですか男子の衣装。腹見えまくってるんですけど羽生結弦とかいう阿修羅。あんな見えてるの阿修羅だけ?イナバウアーとか入れてるからかしら。


紀平梨花
大躍進シーズンの最序盤くらいですかね、ショーの開催は。なのでトップバッター。一般にも名前が知れ渡るのはこのあとですからな。
花束を手にした可憐なプログラムなんですけど、今見ると貫禄が全然違う…。トップで揉まれるとはこんなにも変化をもたらすものなのか。花束持ったままのスピン可愛いな。
花束は最後にお客さんにプレゼント。あのお客さん今頃末代までの自慢にしてるのでは(笑)。

インタビューも流してくれるのね。あれトリプルアクセルか、ショーなのに容赦のないジャンプを…。さすが…。最終日では転倒かな?ちゃんと見てなかったごめん(泣)。


★エラッジ・バルデ
いきなりお腹見えてるよバルデさん。さすがに鍛えられてますな。飲んだくれてリンク外から登場して、リズム感と身体能力の高さを伺わせるダンス。途中で上着脱ぐ人は多いけど、着る人は珍しいな(笑)。また脱いだけど(笑)。
てか、飲み物持ったままバックフリップって凄くない…?本物の飲み物かどうかわかんないけど。って、最終日で解説の村主さんが「日本のビールですね」って言ってる。じゃあ少なくとも冒頭の缶は本物か(笑)。
あら、インタビューは無しか。全員収録してるわけじゃないのかな。


★ミーシャ・ジー
これ競技のプログラムだよね、アヴェマリア。いいなあ、見られたお客さんラッキー。こうして見ると手の動きが独特。ミーシャ節って感じ。
ミーシャってどっちかと言うと面白スケーターのイメージだったけど、結局情感的なプログラムで評価を高めた感じが。


★オレクシイ・ポーリシュク&ウラジミール・ベセディン
これ見たこと無いかも。カウボーイと牛?牛なベセディンさんの微妙な踊りがクッッッッッッッッッソ可愛い…。あ、解説によると馬らしい。そう言えば鞍もついてるわ、牛とか言っててごめん(笑)。
これスルツカヤが昔使ってた曲よね。スピード感がポーリシュクさんのブレイクダンスにもピッタリだし、何よりベセディンさん超可愛いのでいいね、このプログラム(笑)。

いつも2プログラムだったのに、この年は1プログラムだけだったのね。


織田信成
ナット・キング・コールのメドレー。ジェフが手掛けたということがよっくわかる洒落た振付で、それを何でもないようにこなしてる織田君が素晴らしいの。織田君のカラッとした明るさと振付がマッチしてて素敵、また見たい。
てか、選手に教えるためにタノジャンプ習得したの?!よっぽどの生徒でない限り君の方が上手いんじゃね…(笑)?


カロリーナ・コストナー
ヴァイオリニストの宮本笑里とのコラボレーションによる『You Raise Me Up』。決して派手でも華美でもないのにとてもゴージャスで素敵な衣装。逆回転のジャンプもなんかヴァイオリンの音色を華やかに彩るようです。リンクに深紅の薔薇の花の海が広がっていくようで、絶品…。流石でした!

インタビューも入るのね、2日目だけでしたが。現役選手だけとか?ショーの模様に戻って宮本さんの挨拶も流れる。ノーカットですかな?


ジョニー・ウィアー
宮本笑里とのコラボレーションによる『白鳥』。ジョニーと言えばこれ!とおっしゃる方も多いのでは。衣装見ただけで号泣ものっすよね…。右手の赤い手袋がアクセントになってて、すごく印象的で上品な衣装なのよねえ。
少女と見まがうようだったあの頃のジョニーからは随分と時が経ってしまいましたが、ジョニーらしさはそのまま。定番のクラシックで滑るジョニーの美しさはほかに似たもののない、花のような美しさですよ…!


てなところで、本日はここまで。次回もまた読んでいただければ嬉しいです。



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窓辺に風鈴が歌う頃2020

今週のお題「夏うた」


夏の歌と言えば真っ先に思い出すのが大貫妙子さんの『みずうみ』なんですが、3年前に同様のお題が出た際に語りまくっていたので、今回は別の曲にしてみます。3年前の記事は最後にリンク置いときますね。
音源を手に入れるのが難しそうですけど(私も持っておりませんよ)歌詞が詩的で非常に美しいので、是非機会があれば聞いてみていただきたい。有名なクラシック音楽に歌詞をつけたものなので、いつかこの曲で演技するスケーターが現れたらいいな、なんてうっすら思ってます。


てなわけで、今回も『みずうみ』同様『NHKみんなのうた』からセレクトしてみます。
みんなのうたをきっかけに覚えた非常に有名な曲がひとつあります。それは『さとうきび畑』。おそらくほとんどの方がご存じであろう反戦の歌ですね。

色々な方が歌われている曲ですが、私が覚えたのはみんなのうたで流れていたちあきなおみさんの歌唱バージョンでした。最初に彼女の歌唱でこの曲を知ったからかもしれませんが、ちあきなおみバージョンが圧倒的に最も胸に刺さりました。これはもしかすると、今後も変わらないような気がします。

戦争で父を失った悲しみを切々と歌い上げる歌詞は、静かな憤りに満ちています。その題材ゆえか、この曲がテレビで取り上げられて歌われる際にはどこか「感動させてやろう」という意識を感じるのです。悲しいでしょう、戦争って嫌でしょう、さあ泣きなさい、みたいな。
それはそれでひとつの演出として正しいのかもしれません。それで感動したり胸に刺さったりする人はそれでもいいんです。

けど、私は「違う」と思った。たぶん、いちばん最初にちあきなおみバージョンを聞いてしまったから。

ちあきなおみさんの歌う『さとうきび畑』は淡々としています。泣かせようとも感動させようともしていない。さとうきび畑に吹き抜ける風のごとくどこか無機質。けど、決して感情がこもっていないわけじゃない。ただ、それがまったく聞き手に押し付けてこないのです。

ほかの歌い手のバージョンは、歌の世界観に歌手の方から導いているような気がする。けどこのちあきなおみバージョンは、聞き手を突き放している。決して歌い手の解釈の中に巻き込んで来ないのです。それなのにその歌からは、夏の暑さや乾いた風、高く広がる青空がどこまでも広がる。広大なさとうきび畑の中に自分が佇んでいるような気がする。遠い、たくさんの命が失われた夏に一瞬で連れていかれる気がする。
その幻の夏の世界で、聞き手は考えるのです。歌の主人公の想い。胸の痛み。悲しみ。悔しさ。憤り。

ただ与えられるだけでは駄目なのです。自分の頭で噛み砕き、自分の感性で感じ取らなければ、作り手が歌に込めた本当の感情は伝わらない。その作業へ、ちあきなおみの歌声はごく自然に導いてくれる。
本当に歌唱力がなければできない歌い方だと思います。

これも音源を手に入れるのが難しいと思いますが(持ってないでーす…)、もし可能であれば是非とも聞いていただきたい。たった数分なのに、これほど戦争の悲惨さが伝わる歌はありません。番組の時間の都合上歌われているのはごく一部の歌詞ですが、それでも胸に迫るものがあります。

私の母が若い頃にちあきなおみさんのコンサートに行ったことがあるそうですけど、その話が今更羨ましいですね。私は生まれてもいない頃のことなのでどうしようもないんですけど。『喝采』なんて名曲過ぎて震えてしまう。


最後に3年前の記事を置いておきますね。みんなのうた特集みたいな番組、いつかやってくれないかな。やっててもきっと私が見逃してたんでしょうけど(泣)。私は歌が好きな子供でしたが、『みんなのうた』から受けた影響は振り返ると非常に大きいような気がしますね。
usagipineapple.hatenablog.jp




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フィギュアスケートゆるゆる語り in 8月①

フィギュアスケートに関する話題をゆるゆると語るシリーズ。観客を入れない形式であっても試合が開催され始めるなど、少しずつでも通常に戻って行く方向へ舵は切られたのでしょうか。
そうじゃないといけないんじゃないかなあ。自粛だ規制だと騒げるのは仕事を失わず生活にさほどの影響がない人間だけで、じゃあその人たちが自粛の影響による倒産や解雇に端を発した生活困窮者等を視野に入れているかを眺めてみると、だいたい対岸の火事だもん。それで「命がいちばん大切」などとどの口が言えるのか…。私は基本的に「国や自治体にはお金は無い」と思ってるので、なんだかんだ言ってみんな政府は万能だと信じてるんだなって感心してる。国の人たちも表に出ないだけで大変だよね…。誰かを評価するなら有事の際がいちばんかもしれないですね、はい。

グランプリシリーズ開催決定

ジュニアのグランプリシリーズは残念ながら全戦中止となってしまいましたが、シニアの方は無事開催されるようでホッとしてます。試合がまったくない状態になってしまったら、選手たちは何のために日々鍛練しているのかわからなくなってしまいますよね…。オリンピックのプレシーズンですし、主催者側も選手側も皆試合がしたいでしょう。

続報はもう少し待たねばなりませんが、例年通りの内容ではなく、開催される国の出身であったり練習拠点にしている選手が主に出場する形式となるのかな。羽生君ならスケートカナダNHK杯、といったところでしょうか。
NHK杯は今年は大阪開催ですし、ちょっと行きたかったんですけど(経済的な面で十中八九無理でしょうが…)観客を入れるとしても通常よりかなり少なくなりそうですね。ということはチケット料金は跳ね上がり、かつ大争奪戦になるということ。大人しく家で見てるのが正解かもしれませんねえ(悲)。

「テレビに映りたくねえ」という理由でスケート観戦鑑賞には真夏でもマスク持参でしたけど(しないことも多々ありましたが)あれがデフォルトになるのだろうか。息苦しいのでマスク嫌いなんですけどね。貧血が酷いもので…。

四大陸や世界選手権が開催される頃にはもう少し色々何とかなってるといいです。新しいインフルエンザの種類が増えたんだなくらいの感覚にそのうちなっていくような気もしてるんですけど、どうなるのかなあ…。

いちどだけのコマーシャル

7月24日のスポーツの日に、ミュージックステーション内で羽生結弦選手が出演するロッテのCMが流れました。ただの一度きりしかオンエアされないCMだとのことで、Mステ開始から待機。

当日は全国で一斉に花火の打ち上げも行われたので、CMとかぶってしまわないかそわそわでしたが、30分ほどずれていたので問題なし。20時に全国で一斉に上がる花火と言えば、古のゲーマーなら思い出さずにはいられないんじゃないでしょうか。あの名作『街』を。最後に遊んだシナリオには本気で泣いてしまって、ディスクの入れ替え時に涙で手がべしょべしょで困りました…。
ゲームの中以外ではあり得ないと思ってたシチュエーションがまさか現実になるなんて。ゲームを遊んだことのある人ならきっとこの感動を分かってくださるはず。私が本気で泣いたゲームはこの『街』と『DESIRE』ですね。

えーっと、話がずれたので戻しますね(笑)。

流れたCMは、この1回だけなのがもったいないくらい、美しくメッセージ性に富んだものでした。
オリンピックなど不要だという声もしばしば聞かれますが、彼らのうち何人が、いざ開催されたら手のひらを返して「感動した」と言い出すのか見ものだな、と個人的には思っています。彼らにもきっと、熱心に追いかけたり好んで選んだりする対象があるでしょう。もしくは日々携わっている仕事や日課があるでしょう。それを「無駄だ」と言われてどう思うのか。

スポーツを仕事に、人生のメインに選んだ人たちがいる。その人たちが表に出てくる機会は、実は長い人生の一瞬しかない。トップ選手であっても、365日試合をしているわけじゃない。我々と同じように、地味な修練と毎日の積み重ね。それが成果として発揮される瞬間が、通常の人よりも少々華やかなだけ。

人生を賭けて準備してきたその一瞬が、突然理不尽に奪われてしまったのです。しかもここぞとばかり槍玉にあげられている。私は彼らの心情を思うといたたまれない。風邪や自殺で誰が何人死のうが、関心も示さなかったであろう人たちの罵詈雑言に、人間であることが嫌になってくる。

けど、それでも。それでも必ずまたその努力が日の目を浴びる日が来ると信じて鍛練を重ねるしかない。オリンピックを連覇しなお現役を続けるトップ中のトップ、羽生結弦とてそれは同じこと。
朝の情報番組でメイキングも見たけれど、何度も撮り直していた4回転。白い氷に刻まれていく軌跡。細くしなやかな、鍛え抜かれた肉体を黒の練習着が包む。一見地味な画面なのに、その姿はあたかも白い月の光に照らされた日本刀のようだ。しかしこの美しい存在は、その大半を人目に触れぬまま、水面から羽ばたく一瞬のためだけにもがき続けるのである。

本当なら開催されていたオリンピック。数え切れないほどの人々の無念に祈りを捧げるような羽生結弦の滑り。彼の滑りは神に捧げられた舞のように感じることがあるけれど、何処かその片鱗を思わせるCMだったような気がします。この人はきっと、閉塞した時代に神がもたらした希望なのです。

ショーすらまったく行われず寂しい限りでしたからね、CMひとつで心が沸き立ちましたね…。ええ希望なのですよ←涙目

新クリアファイルキャンペーン

恒例の羽生結弦クリアファイル。「愚民を見下ろしてる系」(※個人の感想であり効果を保証するものではありません)で私の大好きっぽい写真なのに!金が!ない(泣)。みんな頑張って私の分まで集めてください!!!!号泣。
昔のやつはね、余ってるの見かけるとまたもらったりしてたからね(田舎なもので…)いっぱいあるんだけどね(笑)。


ではでは、また次回のゆるゆる語りでお会いしましょう。



「うさぎパイナップルnote分室」を開設しました。フィギュアスケート以外の話題は2018年9月よりこちらに集約させております。心の叫びや日々の呟き、小説から趣味の話、フィギュアスケートの話も時々、要するに何でもあり。週1、2回のペースで更新中なので、お気軽に遊びに来てくださいね。
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シンプルにアイデンティティ

今週のお題「お気に入りのTシャツ」


Tシャツが…。似合わないんですよね…(泣)。

それじゃ記事が終わってしまうので(笑)、もうちょっと続けましょうか。
どうも私は洋服がそもそも似合わないようです。スタイルとか諸々が…。いや、書いてて悲しくなるからやめておこう(泣)。

首もとが詰まっているデザインはあまり似合わず、デコルテが広く開いていればどうにか、という感じです。色が白いので、夏場は肌を出せば出すほど真っ赤になっちゃって痛いんですけどね…。でも日焼け対策のために手袋とかマフラーとかするの暑すぎて無理…。そして日焼け止めにかぶれる可能性が←壊滅的

なので、部屋着的に着てることが多いですね。Tシャツにゆるっとしたボトムとかなら、そのままゴミ捨てくらいなら出られるし。


よく着てるお気に入りが、「Fantasy on Ice」というアイスショーのTシャツ。羽生結弦選手がほぼ毎年出演しているため、ここ数年はチケットが争奪戦になってしまったらしい人気のショーです。
私は2010年の初回公演から(本当は同名のショーが2003年頃にもあったんですけど、とりあえずそれは計算に入れない前提で)見に行ってるガチ勢で(笑)、ショーの公式グッズが販売され始めた2014年から2016年まではTシャツも毎年買ってました。それ以降は私がだんだん経済的に困窮し始め、ショーには行ったけどグッズは買えなかったり、そもそもショー自体に行けず仕舞いで今に至ります。号泣。

公式グッズのTシャツは黒で、デザインが年度によって違います。2014年はロゴが白のみ、2015年は赤と白など、カラーも少しずつ違ってます。
2015年のデザインはあまりショーの名前が全面に押し出されていないため、ファン以外には一見していわゆるツアーグッズだと判別しにくいのではないかと思います。なので、時々着て出掛けてました(笑)。もし誰か気付く人がいたら「あなたもですか?」「ほうあなたも」って会話が弾むかもしれないじゃないですか←無い
デザイン的にもこの年のものがいちばん気に入ってたかも。2016年はロゴが主張し過ぎてて、外で着るには勇気が要るわ(笑)。

今までに直接見た人類の中でいちばん美しいんじゃないかと思った、超美形のスケーターが、ファンからプレゼントされたのであろう「絶対それ外国人観光客以外は着ないし買わねえ」と叫び出しそうになるTシャツをお召しになってる写真がアップされたりする、そんなところもショーの醍醐味ですよ←違う(笑)


友人からお土産としていただいた、NHK杯のTシャツもお気に入りです。NHK杯というフィギュアスケートの国際大会が毎年行われているのですね。どーも君がスケートしてるデザインだなんて、スケオタかつどーも君好きのテンションが上がらないわけがない(笑)。
私には少し大きいので、ゆったり着られるのもお気に入りです。風を通す方が夏場は清々しく着られるよね。

ここ最近になって、懸賞でTシャツが当たったのですが、サイズは選べなかったのですね。そうしたらメンズのLサイズが届いてしまった。
私は標準より背も低いし、普段はレディースのMを着てる人間なので、メンズのLだと肩も余るし丈も長い。要するにブカブカなのです。
だから、着て出掛けるには不格好なのですけど、家で着るならこのゆったり具合がちょうどいいかもしれない。むしろ可愛いかも。なるほどね、「彼シャツ」に萌える人種が居るのはこういうことね(笑)。中身が私じゃなければね☆←さすがの私も豆腐の角に頭ぶつけて死んだ方がいいような自画自賛はしませんことよ…


なんだかんだと言って、Tシャツでいちばん大事なポイントはやはりデザインですかね。デザインと言うか、柄?胸のあたりにどんなイラストなり文字なりが書いてあるか。結局そこに惹かれて人はTシャツを求め、そこをもって何かを主張するためにTシャツを作るのでしょう。ファン同士で作ったりする方もいますもんね。

さっとかぶるだけで着られるという気軽さだけでなく、「自分が何者であるか」というアイデンティティの主張でもある。たかがTシャツ、されどTシャツ。Tシャツにはもしかしたらその人そのものが浮かんでいるかもしれない…。って言い過ぎか(笑)。



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Fantasy on Ice 2016 in MAKUHARI 雑感③

テレビ放送を見て綴る感想文の最終回。最後に会場でショーを見て書いた記事にもリンク貼っておきますね。ではでは、よろしければ最後までお付き合いください。


★オレクシイ・ポーリシュク&ウラジミール・ベセディン
雷様みたいな(ってこのたとえ若い人には通じないのであろうか…)アフロ?にボーダーの衣装。ベセディンさんの靴下もボーダーでかわいい。
ポーリシュクさんが片手1本でベセディンさんの頭の上に倒立するときはアフロをずらしてた。じゃないときっと手が滑っちゃうのねきっと。


安藤美姫
安藤さんにしては少女趣味のようなかわいい衣装。フリルにリボン。こういうのもいいですね。古い映画みたいで。プログラムもかわいいなあ。
こういう健康的な安藤さんがすごく好きなんだが、昔から…。ポンポン持って踊ってたやつ、あれがめっちゃ好きなんだってば。誰か同意してくれー。
あ、もしかしたらこれ会場では見てないかも。見られてラッキー。


ハビエル・フェルナンデス
マラゲーニャ。競技のプログラムだったからか始まる前の歓声が凄い。スペインの人が滑るスペインの曲なんて反則だわー、素晴らしいわー。フィニッシュの表情も超男前だわー。


★エカテリーナ・チェスナ&アレクサンダー・チェスナ
この二人は会場で見るといつも感動しちゃうのよ。ほかではなかなか見られない演目でしょうし。はためく布は人類のロマン…。宗教画の天使の絵が立体になるとこんな感じなのかしら。
たぶん真価がわかるのは会場なので、生で見たことない方は是非会場へ。


ジェフリー・バトル
すっかり振付師としての地位を確固たるものにしたジェフ。ちょっとした動きも全部曲に添ってて、しかも粋なのよ。ついついうっとり眺めてしまって演技に没頭してしまって、逆に細かい感想が書けない…。


メリル・デイヴィスチャーリー・ホワイト
足元を堪能できるっていいよねえ、テレビだから余計堪能できると言おうか。純粋に滑りで魅せてもらえるのすごく楽しい。チャーリーかわいい←お前はそれしか言えんのか←そうです


ステファン・ランビエール
藤澤ノリマサさんの歌唱による『誰も寝てはならぬ』。久しぶりだなあ、ステファンのトゥーランドット。いろんな人が滑ってる曲で、名演技も多いけど、男子ならやっぱりステファンがいちばん印象深い。とにかく風格があるのよ。
藤澤さん、何故最後があんな音上げて歌ったんだろう。なんかそこで一気に現実に戻されちゃって、ん?と思ってしまった…。すみません。


★フィナーレ
ストルボワ&クリモフやフラフープのイネルシさんたちから始まってスケーター総出。歌は藤澤ノリマサさん。歌詞が日本語。福間さんもピアノで参加。もっとピアノの音を聞かせてくれー。
あ、やっぱり最後の方だけドイツ語になってる。第九か。ステファンはどこにいてもその華やかさでわかるけど、中央だということは今回はステファンを主座に据えたショーだったってことね。
女子は赤いワンピースで、男子は銀色のシャツに黒のジャケット。かっこいい。

一芸披露大会まで流すのか、完全ノーカット?ステファンの4回転は着氷怪しかったけどしっかり降りましたね。
いや、福間さんがバラード弾いてた記憶があるんだけど、ファイナルの映像に合わせて。あれはカットなのか?!福間さんの演奏聞きたかったのになー(泣)。


以上。会場でも見たショーでしたが、細かいところも忘れてたしたぶん私が行った日の公演じゃないので新鮮な気持ちでもう一度楽しめました。最後まで感想文に付き合ってくださった皆様ありがとうございました!無料放送してくださったテレ朝さんもありがとうございます!

最後に、会場での鑑賞記を含んだ旅日記も置いておきますね。全7回です。↓
usagipineapple.hatenablog.jp



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Fantasy on Ice 2016 in MAKUHARI 雑感②

テレビ放送を見て綴る感想文の第2回。会場でショーを見ての鑑賞記もこのブログに残しておりますが、その内容があまり充実していなかったので、改めて書いてみました。
ではでは、続きをどうぞ。


ステファン・ランビエール
『Take Me To Church』。ステファンが内なる自分と対話しているような演技で、いまだに解釈が難しい。ステファンはこういうどこか哲学的で難解な演技も魅力。ジャンプがフワッとしてるんですよね、全然衰えてないわ…。


安藤美姫
華原朋美さんの歌唱による演技。彼女の代表曲『I'm proud』。テレビで見ると声がよく伸びますね彼女。ちょっとクラシカルな感じで歌ってらっしゃる?
この曲はきっと安藤さんが滑るだろうなと思ってたんですよねー。真っ白な衣装が爽やか。

華原さんからも挨拶あり。ハイヒールのヒールの高さにびっくりした(笑)。
彼女の挨拶で藤澤ノリマサさんがステージに登場。挨拶からすると土曜日公演?


ハビエル・フェルナンデス
藤澤ノリマサさんの歌う『だったん人の踊り』。歌詞が日本語なのね。そういやそうだったような。会場行ったんですけど忘れちゃうもんですな。
曲調が王者っぽくてハビには似合うかも。渋さが加わる…。ハビのエキシビションはコミカルなイメージが強いからこれはこれでいいっすね。声量すごいな藤澤さん。


メリル・デイヴィスチャーリー・ホワイト
華原朋美さんの歌う『夢やぶれて』。ロマンティックなメロディがすごく二人に合いますね。華原さんもどことなく歌声に力がこもってる。チャーリーかわいいチャーリーかわいい←永遠に繰り返す
前半の最後だからか演技前に席立つ人が映ってたけど、こういう時にバッチリ映っちゃうからなんかいい方法ないもんかな…。スケーターにも失礼だし。


バズーカまで放送すんのね。バズーカは荒川さんと鈴木さん。Tシャツもらえるんですよねこれ。一度も当たったことないです(笑)。


本田真凜
ここから後半。スプリングソナタ、懐かしいですねえ。まだ14歳の真凜ちゃん、ホントに咲きほころび始めたばかりの花のようでイキイキとかわいらしく、華があります。レースたっぷりのワンピースみたいな華やかさですよねえ彼女。たとえがうまくないかもしれないですが…。


織田信成
ステファンの振付による『トップハット』。織田君はステファンの振付を上手に自分のスケートに落とし込んでいい感じにステファンの癖と同化させていて、いちばんステファンの振付と相性がいいのは彼かもと思ってしまうほど。織田君くらいなんですよ、ステファンが滑った方がいいって一度たりとも思わなかったのは。


★クセニア・ストルボワ&ヒョードル・クリモフ
スパイラルからの流れが非常に美しい。そこから繰り出されるスロージャンプ。二人が離れていくラストも印象的。ああー、この二人の渋い雰囲気今更ながらすごくいいわー…。


ジョニー・ウィアー
ビヨンセのメドレー。美しいジョニーと個性爆発のジョニーの二本立てがいちばんファンは満足するかもしれませんね。独特な振付とジョニー以外は絶対着ないであろう衣装も注目である。顔立ちは相変わらず美しいし、まったくスケートを見ない人からすれば彼がいちばんインパクトあるかもなあ。ほかに似たようなスケーターがいないんですよねえ。


鈴木明子
華原朋美さんの歌唱による演技。『はじまりのうたが聴こえる』という曲だそうですが、会場で聞くまで全然知らなかったです。鈴木さんの解放されたような演技が、今見ると曲調をよく捉えてますね。
華原さんは衣装替えしてる。黒い水玉模様の赤いワンピース。腰に黒いリボンの黒いベルト?


トマシュ・ベルネル
華原朋美さんの『never give up!!』。これまた衣装がかわいいの、サスペンダー付きのダメージジーンズに襟付きのシャツ。最終的にちょっとはみ出しちゃっててイタズラ小僧っぽくて良い←降伏
腕をくるくる回す振付もかわいい。スカスカプログラムって言われてたしそうだろうと思うけど(汗)トマシュがかわいいからすべて許す…←完全降伏
捌ける前に手にキスされて「好きになってしまいました」と言う華原さん面白いわ(笑)。


荒川静香
華原朋美さんの『君がそばで』。当時発売されたばかりの新曲だったらしい。華原さんこうして聞くと歌唱力はそれなりにいいので、もっとスケートに合う曲をいっぱい持ってたら良かったのになあ、もったいないです。
荒川さんのジャンプと美しい足元に再び驚愕です。いちばんよく華原さんの歌を滑りこなしてたかもですね。


華原さんとのコラボレーションが終了したところで記事も一旦終了。次回で最終回の予定です。



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