うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

生半可には愛せない・はてな版③ ~ランビエール~

特に好きなスケーターについて個別に語る記事をつらつらと書きつらねてこそっと掲載するシリーズ。「スケーターはみんなかわいい」という境地に達しつつあるため、特に好きなスケーターをわざわざ個別記事にして語ることはなんとなく避けていたのですけど、あえて書いてみました。

第3回は「ステファン・ランビエール」さん。単独の記事にしてないだけでなんだかんだとこれまでに紙幅を割いてきたスケーターですが、改めて書いてみましょうかね。


実は、ステファンだけはいつファンになったのかを全然覚えていないのです。いつ彼のことを知ったのかもよくわかりません。名前だけは、『スポーツアイ』や『ワールドフィギュアスケート』で覚えてたような気もするけど、既に記憶は曖昧。

2004年くらいかなあ、コストナーの演技中の実況を聞いて、この素敵な子の彼氏?なんだ羨ましい奴だな、って思った記憶はすごいあるんですよね(笑)。当時は実況がそういうこと言っちゃう時代だったんですよねえ。
最近ファンになった方はご存じないかもですが、彼ら二人のことはある程度ファン歴の長いスケオタの間では有名な話なんじゃないかな。

演技を初めて見たのもいつだったんだろう。2005年のグランプリファイナルのエキシビションの記憶は何故かめっちゃあるんだけど。とにかく、不思議なほど全然覚えていないです。

今でも昨日のことのように思い出せるのは、トリノオリンピックの表彰台。あの伝説の表彰台ですよ。銀メダルを胸にめちゃめちゃ泣いてるシマウマ衣装のステファン。キスクラではよく見る光景だけど、表彰台であんな大泣きしてる人あまりいないような…。
でも、その光景に私は、「こんな所でこんなに泣いちゃうなんて、この人きっと素直ないい人なんだろうな」って思ったんですよね。それはものすごく覚えてる。その頃にはもうファンだったのかなあ、どうだったのかなあ…。


とにかく、私はいつの頃からか、自分はどうもこの人のファンのようだぞ、と気付き始めた。気付き始めたものの、自分が何故彼の演技に惹かれるのか、実はなかなか納得のいく解が見つからなかったのです。
ステファンが出場する試合を楽しみにするようになっていく自分と裏腹に、私はとても冷静にステファンを観察し続けていました。私は自分が誰かのファンだと言えるようになるまで、何故その人が好きなのかじっくり自分に問いかけ、本当に好きなのかどうかを見極めようとするタイプです。だから基本的にファンだと言い出すまでに数年かかります。ステファンはその作業にかなり時間をかけた人物のひとりでした。

答えを見つけたのは、2007-08シーズン。そのシーズンのエキシビションプログラム『ロミオとジュリエット』を初めて見終えた時でした。

ジョシュ・グローバンの切ない歌声。小道具の白い薔薇に語りかけるように滑るステファン。ロマンティックでドラマティックで、胸をかきむしるほど寂しい、決して救われることのない物語。

私の探していたものが、私が求めていたものがここにあったのだと思った。フィギュアスケートという舞台において私が見たかったものは、これだったのだと。

子供の頃大好きだった本。いつまでも見上げた満天の星空。木漏れ日を浴びて光る繊細な硝子細工。
私の心を揺さぶるものと、琴線に触れてやまないものと、まったく同じものが彼の演技にはある。私の感性が触れることを欲してやまないものが。

それに気付いた時に、私は自分が彼のファンであることを本当に自覚したのです。それはもちろん私の勝手な感覚で、正解なのかどうかはわかりませんけれど。


決して手に入らないものを狂おしく求めるような滑りを見せる時のステファンは、私の中でどのスケーターも叶わないほどに深く深く魂に揺さぶりと満足を与えてきます。まさに絶品。バンクーバーオリンピックエキシビションプログラムでもあった『Ne me quitte pas』などがそうですね。スケートに哲学性までをも感じたのはあのプログラムが初めてでした。

ヨーロッパの男性にしか出せないであろう上品な空気や、繊細な世界観。スポーツとして「消費」することが勿体ないくらいの深い芸術性。そのルックスとも相まって、正統派の王子のようでも、秋の日の翳りのようでもあるステファンは、非常にリリカルでロマンティックなスケーターに思えます。

しかし、それだけにとどまる人物ではないところが彼の最大の魅力でしょう。この人、ものすっごく変わってるんです。ちょっと他の追随を許さないレベルで。
かの有名な『四季』について彼の語ったコンセプトは、その衣装とともに非常によく知られているのではないでしょうか。あのシマウマ衣装で日本のCMにも出てたくらいですし。

彼の中では確固とした信念がある。ただ、それを語る彼の言葉は我々の想像を遥かに超えていて、まず一度では噛み砕けない。
そもそも、トップレベルの男子では必須のトリプルアクセルがあれだけ苦手だったのに、4回転ジャンプは現役を退いて随分経っても何故跳び続けられるのか。本人が過去を消したがるほどのかの有名な「赤猫」。突然坊主頭で試合に出場し、あのロマンティックなロミジュリを坊主頭で滑った時の衝撃。

不思議で、自由で、掴めない。それは彼の演技にも表れていて、個性的な振付や衣装に我々は目を奪われる。しかしそれらは確固たる技術や音楽的センスに裏打ちされたもの。気まぐれで繊細な、硝子のようなシマウマのような、類い稀な音と氷の魔術師、それがステファン。何度も何度も感動して泣かされたけど、何度ツッコミを入れたかももうわからない。正直この文章も何て書いたらいいのかわかりません。説明が難し過ぎるよこの人(笑)。


2008年の秋、ステファンは突然引退を発表しました。怪我が原因でした。
当時のことはあまり覚えていませんが、私はショックのあまり半狂乱になっていた、と友人から聞きました。同じく大好きだったジェフリー・バトルもステファンもいないバンクーバーオリンピックをどう楽しんだらいいのかと、落ち込むどころではないほど落ち込んでいたような記憶はあります。

しかし、ステファンはそのバンクーバーオリンピックに出場するため、再び競技に戻ってくるのです。あのシーズンのプログラムは全部大好きですね。ショートプログラムの『ウィリアム・テル』の衣装は男子スケーターの衣装としては個人的にベスト3に入ります。
迎えたバンクーバー。フリープログラム『椿姫』を滑り終えた時のステファンの表情を、私は今も忘れることができません。悔しそうな、自分を許していないかのような怖い顔が、今も私の胸に棘のように突き刺さっています。それが彼の現役最後の試合でした。私は今も、バンクーバーのフリーは見返せないでいます。

バンクーバーの熱狂が冷めやらぬままの2010年の春、私はようやくステファンの演技をこの目で見ることができました。そのあまりの華やかさに、息をするのも忘れて見つめた『椿姫』。テレビでは伝わらなかったその空気に魅入られて、私は積極的に会場へ足を運ぶようになりました。それまではなんとなく気恥ずかしくて、スケートはテレビで見るだけに止めていたのですよ。ジャンプの見分けもつかない不勉強な私が行っちゃいけないかな、と勝手に遠慮していたのです。

人生でいちばん悲しかった夏、彼のチャイコフスキーを見て「生きていてもいいのかな」と思えたこと。あまりの別格ぶりに震えた『ラ・ヴァルス』。これだけ席が遠ければ恥ずかしくないや、と開き直って振っていたスイス国旗に気が付いて見せてくれた子供のような笑顔。もう、そんな顔されて勝てるわけがないでしょ。
思い出は尽きません。地元広島で開催されたNHK杯にコーチとして訪れたステファンの姿を目にした時は、文字通り夢じゃないかと思いましたね(笑)。

自伝『ステファン・ランビエル』(新書館)ももちろん持っております。て言うかサイン会行きました…。私が死んだらどなたかに差し上げましょう。私の名前は適当に書き換えておくんなせえ(笑)。


ステファンは日本と深い関わりを持つ運命にあった人物のようで、幾度となく来日しています。競技者として、ショースケーターとして、そしてコーチや振付師として。もう日本に家買ったら?と突っ込んだことのある皆さん、手を挙げて(笑)。

現在は島田高志郎選手や宇野昌磨選手のコーチとしても知られるようになりましたね。あんな自由で変わったステファンにコーチは向かないのではないかと彼が引退したばかりの頃には思っていましたが、コーチ不在で低迷していた昌磨君のコーチを彼が引き受けてからの昌磨君の鮮やかな復活ぶりはご存じの通りです。とても驚くとともに、非常に嬉しくもありました。
ステファンは周囲の人に深く愛されて育ったのだろう、と私は勝手に思っていました。彼がコーチやご家族から受けたその愛情を、彼はそのまま生徒たちに与えているのではないでしょうか。あの独特の個性を潰さないよう、むしろ最大限に活かす方向に愛して貰ってきたそのままに、生徒たちがその個性を活かして輝けるように。

経済的な余裕が無かった私は、色々悩んだ末にファンを止めようかと思ったことも何度もありました。けれど、ああ、だから私はずっとこの人が大好きだったんだ、と近年の彼の姿に改めて胸が震える思いです。なかなか誰かのファンだと言えない代わりに、一度本当にファンだと思えた人は、本当の本当に才能溢れる素敵な人なんだよ、と胸を張って言える。もちろんステファンもそのひとりです。
占い師によると、私は一生ステファンのファンを止められないそうですが(笑)、穏やかに静かに、いつまでもその活躍を見守っていられるだろうと今まさに確信しています。

これからも神出鬼没に来日したり客席に現れたりテレビに映り込んだりしてスケオタの話題を別の意味でさらって欲しい。何よりも最高の滑りで魂を震わせて欲しい。もし、もう会場で彼を見る機会が無かったとしても、私はずっと静かに、遠くからいつまでも、応援し続けているのだろうと思います。私にとって永遠の、氷上のトリックスターを。



※本日の記事は、過去にnoteに書いていたフィギュアスケートの記事の再掲です。noteの方で読んでくださった方がどれくらいいらっしゃるかわかりませんが、スケートメインのブログであるはてなの方がよりたくさんの方に読んでいただけると思い、掲載からある程度時間も経ったことから改めてこちらにも掲載しました。再掲載にあたり、少しだけ加筆修正しています。

note掲載時に、スキやオススメ(サポート)をしてくださった皆様、本当にありがとうございました。普段なかなか反応をいただけないので嬉しかったです。特にサポートは生活が助かったので本当にありがたかったです、後光が射して見えました…(涙)。はてなも、特にアカウントがなくてもスターがつけられるようになったらいいのになあ。

元の記事はこちらです↓
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「うさぎパイナップルnote分室」を開設しました。フィギュアスケート以外の話題は2018年9月よりこちらに集約させております。心の叫びや日々の呟き、小説から趣味の話、フィギュアスケートの話も時々、要するに何でもあり。週1、2回のペースで更新中なので、お気軽に遊びに来てくださいね。
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生半可には愛せない・はてな版② ~バトル~

特に好きなスケーターについて、全5回の予定で個別に語るシリーズ。第2回は「ジェフリー・バトル」さん。そう言えば、ジェフについて個別に長々と語るのはこれが初めてかもしれませんな。


私がフィギュアスケートのファンになるきっかけを作った選手は、ソルトレイクシティーオリンピックの覇者であったアレクセイ・ヤグディンでした。詳しくは第1回の記事で延々と語っているのでお時間ございましたら目を通していただければ幸いです。

そのヤグディンが故障により引退を余儀なくされた時、私がどれだけショックを受けて落ち込んだか、今も表現し尽くせる気がしません。ヤグディンは氷上で戦うことが好きな人のように私の目には映っていました。まだまだ競技者として戦いたいんじゃないだろうか、そうでなければオリンピックの翌シーズンにも関わらず、休養もせずに普通にグランプリシリーズから出場しないだろうと思っていたのです。勝手にですけれど。
そう、私はまだもう少し、ヤグディンを現役選手として応援できると思っていました。応援していたかったのです。けれどその願いはあっさりと断ち切られてしまった。引退セレモニーでのヤグディンの涙も、胸に突き刺さる痛みを、さらに深く深く、深奥まで突き刺しました。

その痛みに耐えきれなかった私は、喜んでやっていたスケートの本や新聞記事の収集もほとんど止めてしまいました。競技の放送はどうにか見ていましたが、初めはただヤグディンの面影を探していただけだったように思います。

その抜け殻のような日々に、爽やかな風のように少しずつ少しずつ私の心に染み渡ってきた選手がいました。それがジェフだったのです。


ジェフの存在を知ったのは、当時購入していた雑誌『スポーツアイ』の増刊号だった『SKATERS BEST50』に載っていた写真だったと思います。この爽やかな笑顔の美男子は誰なんだろう、と何故か強く惹かれたのです。2002年の後半くらいかなあ、あまりはっきり覚えてませんけど。

スケーターのファンになるきっかけのほとんどはもちろん「演技がどれだけ心を揺さぶったか」なのですけど、ルックスから入ったのはたぶんジェフだけじゃないかと思います。どんなに本人が見目麗しくても、スケートが美しくなければさほどカッコ良く見えないのがフィギュアスケートという競技ですからね。もちろん、容姿の美しさが説得力を持つ競技ではあるのですが、それは確かな技術があってこそ初めて活かされるものですから。

個人的にですけど、男子シングルにおける美形の双璧は、ブライアン・ジュベールとジェフじゃないかと思ってます。彫刻のようなジュベールと、童話や少女漫画の世界の王子様が抜け出してきたような現役時代のジェフ。特に横顔にかけてはジェフが最強だったんじゃないかなあ…。
しかも彼らが特に活躍していたトリノオリンピック前後の期間は、男子シングルの世界はルックスと個性と実力に恵まれた選手たちがトップクラスを席巻していたのですよね。大ヒットしたフィギュアスケートのアニメを作った方々の中心には、きっとこの時代のファンの方がいらっしゃるのだろうと勝手に思ってます。予想の通りかどうかはわからないですけど、もしその通りであれば、オマージュしたくなる気持ちはよくわかる。あの頃のスケートファンでいられて幸せだったなあ、と今でも思ってるくらい。

初めてジェフの演技を見たのは、たぶん2002年のNHK杯。その爽やかな演技を実況にとても褒められていたような記憶があるのですが、おっしゃる通りだと実感しました。ああ、この人はあの写真の笑顔の通りの演技をする人なんだ、と知った私は、少しずつ少しずつジェフを応援するようになっていったのです。


ジェフの演技の最大の魅力は、やはりその足元の端正さではないかと思います。決して4回転といった難度の高いジャンプが得意な選手ではありませんでしたが、滑りそのものの正確さや美しさで目を惹くスケーターでした。ちっとも派手じゃないのに、とても目を惹くんです。
そしてその笑顔。ジェフが滑ると、爽やかな風がリンクを駆け抜けて行くような気がするのです。私はアイスショーで「ジェフが笑顔で滑ってる」というだけの理由で泣いたことがあるくらいです…(汗)。
アララトの聖母」の衣装が凄く好きだったなあ。陶器のタイルみたいな柄の。シンプルだけどすごく素敵で似合ってたっけ。

トリノオリンピックはジェフの銅メダルが嬉しくて仕方なかったのですけど、ジェフの現役時代の中でも最高だったんじゃないかと思うあの赤い王子衣装のジェフに当時のマスコミは目もくれなかったので、ジェフが映らねえ、と泣いてた記憶が…。今ならば、女性誌あたりに「何この美形」と食いつかれて、ツイッターに写真や動画が流されまくってたと思うんですけど(笑)。

実はトリノより嬉しかったのが2008年の世界選手権。表彰台の真ん中に誇らしそうに立つジェフの姿に、涙が止まらなかったことを思い出します。その頃の私は深い悩みを抱え、出口の見えないひたすら苦しい日々を過ごしていました。その疲れ切った心に、ジェフの嬉しそうな姿がどれだけ励ましと癒しに、そして心の支えになったことでしょう。ジェフはそんなことは知るはずもありませんし知らせる必要もないことですけど、私はジェフに助けてもらったような気がしています。


ジェフはその2008年に現役を引退しました。自国であるカナダで行われるバンクーバーオリンピックに出場するものだとばかり思っていた私はやはりショックではありましたが、26歳という年齢などを考えると仕方がないのかもしれない、とどこか納得もしていました。けれどいざバンクーバーオリンピックが始まってみると、何故ここにジェフが居ないのだろう、ととても寂しく感じたことも確かです。

現役時代には叶わなかったジェフの生の滑りを初めて見たのは、2011年のスターズ・オン・アイス。席の遠さと私の視力の悪さから、なかなか群舞のスケーターを見分けられなかった私がジェフに気が付いたのは「ジャンプの降り方」。ジャンプを降りる時に決める綺麗なポーズでジェフだとわかりました。そんな判別方法ができるようになっていたあたり、この頃にはすっかり押しも押されぬスケオタと化していましたね(笑)。

写真集も買ったなあ、『ジェフリー・バトル アーティストブック chapter TWO』(学習研究社)。黒い長髪のカツラをかぶったジェフの写真が何枚かあるのですけど、髪の色が違うので一瞬ジェフだと気付かないんですよ。だからこそ彼の端正な顔立ちがはっきりとわかって、この人本当に美形なんだな、と改めて感心したっけ。ジェフ自身は自分が美形だという自覚もなければあまり関心もなさそうでしたけど、北米の男性の美しさの基準はやはり日本のそれとは異なるのでしょうかね。どちらにしろ、その気取らなさがまた魅力でしたね。
付属のDVDをひとりで見る勇気がなく、友達を呼んで一緒に見てもらい、案の定のたうち回ったことはいい思い出です(笑)。


現在もショーに出演して音楽そのもののような巧みな演技を見せてくれているジェフですが、最も知られているのは振付師としての活躍ぶりかもしれません。羽生結弦の躍進のきっかけのひとつとなった『パリの散歩道』、史上初の300点越えやオリンピックの連覇達成に大きく貢献した『バラード第1番』が彼の手によるプログラムであることは、今やスケートファンでなくとも耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。
ショーの群舞の振付なども手掛け、まさに八面六臂の活躍ぶり。現役を引退してしまったら大学に戻り、もうあまり活躍に触れることができないのではないかと思っていた私の心配は杞憂に終わったようです。現役を退いて10年以上経った今も、スケートの世界になくてはならない存在となった彼の活躍をこうして見守ることができるのは、ファンとして嬉しい限りです。

私をフィギュアスケートの世界に引き込んだ選手がヤグディンなら、ジェフは私をフィギュアスケートの世界に繋ぎ止めた選手でした。どちらが欠けても、今日のこの日まで私はフィギュアスケートのファンを続けていなかったかもしれません。
彼の存在を知った日から、約18年。今も大好きでいさせてくれてありがとう。これからも静かに穏やかに、ずっとファンでいさせてください。爽やかな風のように。



※本日の記事は、過去にnoteに書いていたフィギュアスケートの記事の再掲です。noteの方で読んでくださった方がどれくらいいらっしゃるかわかりませんが、スケートメインのブログであるはてなの方がよりたくさんの方に読んでいただけると思い、掲載からある程度時間も経ったことから改めてこちらにも掲載しました。再掲載にあたり、少しだけ加筆修正しています。

note掲載時に、スキやオススメ(サポート)をしてくださった皆様、本当にありがとうございました。普段なかなか反応をいただけないので嬉しかったです。特にサポートは生活が助かったので本当にありがたかったです、後光が射して見えました…(涙)。はてなも、特にアカウントがなくてもスターがつけられるようになったらいいのになあ。

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『喫茶ZAKURO』 ~本当は教えたくないけど、いつか君と行く日のためにこっそり教えちゃうそんな店~

いつかはブログ記事にしようと思いつつも、大好き過ぎてなかなか書けなかったお店について、今日はついにしたためてみたいと思います。なんか緊張するなあ(笑)。

 
もう10年ほど前のことでしょうか。その頃私は方位学にハマっていました。出かけるのにいい時期と方角を調べて、旅行に行ったりご飯を食べに行ったりするという開運方法です。単純に旅に出たり美味しいものを食べたりするだけでも楽しいし、そのついでに開運するならラッキーじゃね?くらいの感覚で、藁にもすがりつつも(笑)なんとなく実践していました。
方角を決めて動くと、普段は行かない場所に足を運んだりして、見聞が広がっていくんですね。開運したかどうかははっきりと「そうです」とは言えないかもしれないですけど(たまたまそういう結果になってるだけかもしれないし)、結果として何らかの形で縁ができたり広がったりして、それがラッキーの種となって芽を出していくのかもしれないですね。

その日も私は、その日足を運んだらいいらしい方角を調べて、その方角にどんなお店があるのかを時に地図とにらめっこしたり、時にふらふら歩いて自分の目で探したりしていたんじゃないかと思います。『喫茶ZAKURO』はそんな風にして見つけたお店でした。もっともその頃は『前久保商店』という店名で、お店の場所も現在の位置とは違っていたのですけど。

今ではすっかり顔馴染みの店長さんが「初めて見る顔だな?」みたいな表情で接客してくれたことをまだ覚えてます(笑)。何を食べたのかは忘却の彼方ですけど、それがとても美味しくて、また来よう、と固く誓ったような記憶がうっすらあります(笑)。

そう、このお店のお料理はとても美味しいのです。日替わりランチやピザ、サンドイッチ、シフォンケーキにチーズケーキ…。すっごく料理上手なお母さんの味だけど、お洒落でどこか気取ったママ友的な装いではまったくない。クーラーのきいているモノトーンの整頓された新築マンションの部屋ではなく、ピンクの布みたいなのがついた年代物の扇風機が回ってる築40年くらいのちょっとごちゃっとしたレトロな部屋で食べるお昼ごはんみたいな感じ。
肩ひじ張ってなくて、優しくて、懐かしくて、でも手なんか抜いてなくて食べてくれる人への愛情とこだわりが詰まってて、だけどなんかゆるい。それでもってすごく、すごく美味しい。
ものすごく好き嫌いが多くて「あんたは何食って生きてんの?!」と友人にキレられたこともある私が、ここのお料理なら嫌いなはずの食べ物をぺろっと食べられたりするのです。それくらい美味しいのです。そんなに美味しいのに通い始めた頃はびっくりするほどお安くて、ひそかに店の経営を心配していました(笑)。値上がりして安心した店なんてここくらいかしれません(笑)。

果たして何度足を運んだでしょうか。私の知人はだいたい一度は私によって連行されてるんじゃないかと思います(笑)。確実に10人以上いると思う(笑)。夜に営業されてた頃に予約して3人で宴会したこともある(笑)。
どこでもいいから好きなお店に案内して、と言われたら私は何よりもまずここに連れて行きたい。特にある程度気心が知れた人は連れて行きたい。大好きなお店だからこそ誰彼構わず教えることはしたくない、ちゃんと好きな人たちと行きたい。私にとってはそんなお店です。

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これが絶品のランチ。2020年10月現在は提供されてませんが、復活待ってます!


しかし、私がこのお店を好きなポイントはお料理の絶品さだけじゃないんです。お店の雰囲気そのものが大好きなんです。それが、ちょっとほかでは見つけられないほどの絶妙さなんです。

その絶妙さに気付いたのはあれだ。きっとあれ。「パフェみたいなもの」だ。通い始めた頃に、そういう名前のメニューがあったんですね。メニュー名からしてもう絶妙なんですけど(笑)、確か毎回違う友人が3回くらいこれを注文したのに、一度も出てこなかったんですよ。季節的に作ってないとかそんな理由だったかな。品切れはよくあることだとは思うのですけど、結局ただの一度もお目にかかることがなく、正体がわからずじまいだった「パフェみたいなもの」。いまだに気になっているんですけどー(笑)!!てかメニュー名間違ってたらごめんなさい(笑)!!!

毎回違う友人と3回も4回も来てるあたりで完全にお気に入りなんですけども(笑)、「パフェみたいなもの」がいつ行っても品切れだったあたりから中毒の域に達し始めました(笑)。なんだろう、このゆるさは。お料理の堅苦しくなさも最高だけど、お店も全然堅苦しくない。むしろなんか、ものすごく自宅っぽい。住んだことないはずなのに自宅っぽい。お店が現在の場所に移転されてからは、その自宅度が超絶アップして過去に味わったことのないほどの「自宅じゃないのに自宅感」が。この説明で言いたいことが伝わるかどうかまったく自信がないけど(笑)。

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店内で食事できてた頃の写真です。カレーも美味しい。ていうか何食べても美味しい。


その雰囲気を作っておられるのは、お店を切り盛りされているご夫婦、店長さんとナタリィさんのお二人。すっかり常連化してからは本当にお世話になっています(涙)。何度も話を聞いていただいて、折れそうな心を支えていただきました。ただお店に寄って、美味しいお食事に舌鼓を打つだけでも元気が出てくるような気がするのに、お二人の人柄やお喋りに本当に支えられて今があると実感しています。

もうね、大好きなんですよお二人とも(笑)。カープのナイターゲームを見に行くらしい店長さんが、お店の壁に掛けてあった堂林のユニフォームをひらりと羽織って颯爽と出かけて行った時の衝撃。それ飾りじゃなくて実用品だったんすか!!!最高だなと思いましたね(笑)。
ある年の正月、元旦から営業されていることを知った私が初詣の帰りにわざわざお店に寄ると、ほろ酔いのナタリィさんがいて可愛かった記憶。元旦から行くほど好きなのかお前は、というツッコミをさらりと流し(ああそうだよ文句あるか)、翌年は用でもあったのか正月には訪れなかったら「今年も1日から来ると思った…」とナタリィさんが呟かれて、うわあめっちゃ好きこの人、と思ったエピソードとか。貧乏でなかなか足を運べなくなっててすみません(泣)!!!

そんな感じで、お二人の自由でゆるい雰囲気が爆発してるお店なのですが、いわゆる「ゆるふわ」ではないんですよね。ふわふわはしてないんです。むしろロックなんです。一本筋が通ってるというか、職人気質というか。そこがまたとても好きなんですね。
マグカップにぎっちり詰まったプリン。これがまた美味しかった。そのプリンを掘り進めたマグカップの底にはチェ・ゲバラの顔がプリントされていたりする。ふわふわした店にはこんなロックなマグカップ置いてないわ。このバランスがまたたまらんのです。

ナタリィさんとは占い談義もできるのが個人的にとっても楽しかったりします。「占い好き同士」くらいのゆるい感覚なのがまたいいのです。何故こんなに私はこの店が好きなんだろうか、何の血縁でもないのにまるで我が家のようにくつろげているのだろうか(笑)、と不思議だったんですけど、私とナタリィさんにとある共通点があることを知ってめちゃくちゃ納得したりして(笑)。書いちゃおうかと思ったけどナタリィさんの許可取ってないので秘密です(笑)。

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デザートもたまらん美味しさ。このぎゅっと詰まったチーズケーキと、飲みごたえたっぷりのココアが大好きでした。おのれコロナめ。


こんな素敵なお店なんですが、にっくきコロナウイルスの影響もあり、現在店内でのランチ等の営業はされていません。時々臨時でイベントをされることがありますし、少しずつまた店内での飲食も再開されるかもしれませんので、お店のインスタグラムを要チェック!!
今はお弁当やお惣菜、サンドイッチなどテイクアウト商品を主に扱っておられます。広島市西部にある大型ショッピングセンター「LECT」にも商品を置いておられるので、お店は遠いけどLECTなら寄れる、という方はぜひ。
このお弁当がまた美味しいんですよ…。職場の隣に店があればいいのに、って勤めに出てた頃は毎日思ってました。お弁当買いに行くかランチを食べに行きたかった。毎日。毎日でも食べたい。めっちゃ儲けて自社ビル建てて、テナントとして入ってもらって社員にお弁当売ってもらおうとか妄想してた(笑)。石油王早く結婚してくれってたぶん5年くらい前からずっと言ってるだろ!!!!いやもっと前から?←うわごと

本当に大好きなお店なので、これからもずっとそこにあって欲しいです。私の人生がどう転がるのか今は全然見えないし、来年や再来年にどこで暮らしてるかなんて誰にもわからない。でもこのお店にはずっと、私の大好きな絶妙のゆるさを保ったままでいて欲しい。
私にはぜんっぜんお金は無いけど、こうやって文章にしてお店を知ってもらうことならできます。このブログ何人くらいが読んでるやらわからんのでたいした宣伝効果はないかもしれませんが(泣笑)、ちょっとでも力になりたい。そんな気持ちで今回の記事を書かせていただきました。10年分くらいの想いと感謝を込めて、大切に書かせていただきました。今まで撮るだけ撮ってフォルダに眠っていたランチやケーキの写真も大放出。でも何年も前のやつだからお店のインスタグラム見た方がいいよ(笑)!!!

胸を張って「大事なお店」と言えるお店を紹介できて、なんか今涙が出るほど嬉しいです。店長さん、ナタリィさん、私はいつまでもお店のファンです。もし将来「南極でペンギンの研究をしてるから僕と一緒に南極についてきてくれないか」って誰かに求婚されたら、シフォンケーキ注文するので南極まで送ってください(笑)。嘘です(笑)。でも、それくらい大好き!!!です!!!!!!

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モーニングもやっておられた。確か何時でも食べられる素敵なモーニングでした。復活待ってますぞ。


お店の場所はJR矢野駅から徒歩5分程度です。矢野駅には呉線しか停まらないのでご注意。
矢野駅を、パチンコ屋のある方ではない出口から、バス停を横目に左手の方に進むと、コンビニやレンタルビデオ店があります。そこから美容院の角の信号を渡って、細い路地に入っていくとお店があるのですが、うまく説明できないので地図を参考にしてください。投げててすみません。お店の近くにはケーキ屋さんもありますよ。


お店のインスタグラムのURL貼ろうとしたらうまくいかなかったので「喫茶ざくろ(_cafe_zakuro)」で検索してみてください。役立たずですみません(泣)。お店の雰囲気が伝わってくる上お弁当の写真がいつもめっちゃ美味しそうですよ。


ぐるなびも貼っときますね(初めてこの機能を使ったはてなブログ開設5年目の筆者…)↓

r.gnavi.co.jp




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フィギュアスケートゆるゆる語り in 10月③ ~無意識の国の番外編~

今日はスケートに関係あるようなないような本当の雑談ですので、軽い気持ちで読んでくださいませ。

私は毎日のように夢を見る人間で、その夢をわりと記憶している方でもあります。だいたいいつも意味不明で「この人お脳がどうかなさっているのかしら」と目が覚めるたびに思うのですが、どうかなさっているお脳がそれを考えているのでまったく何も解決しないという。うんまあしょうがない。諦めよう諦めるとき諦めれば←出だしから意味不明←なんかこんなん文法でなかったっけ?ないますまるときば?太古の昔なので記憶が曖昧もいいところ

昨日の朝にも変な夢を見ました。スケーターの登場する夢もたぶん月に数回くらいは見るのですけど、昨日の朝は羽生結弦選手が登場しました。羽生君の登場する夢はちょっとした予知夢だったり示唆的な内容だったりすることが時々あるのですけど、昨日の夢はたぶんただの変な夢です。でもストーリー仕立てでちょっと面白かったので、記録がてら今日のブログネタにしてみますね。変な夢に登場させてごめんなさいと羽生君には先に謝っておきます(笑)。


場所はよくわからないのですが、おかっぱ頭の元気な男の子が走ってきます。プルシェンコの真似をしてカットしたらしい黒髪のその少年は、小学生くらいの羽生君。どうやら私は過去の世界にいるらしいのです。
過去の世界にやってきたのは私のほかにふたり(たぶん)いて、ひとりは「羽生君に会えるの~?」と声が黄色。過去に戻っているとかいうおかしな状況よりもそっちが気になるらしいです(笑)。

羽生君はご両親が忙しいのか遠出でもされているのか、外国人タレントの家に預けられているようです。ほかにも子供がいましたが、同じように預けられているのかタレントさんのお子さんなのかはよくわかりませんでした。タレントさんはボビー・オロゴン氏だったような気がしますがうろ覚え。って何故ボビー…。

ボビーは仕事があるのかとても忙しいようで、子供たちの面倒が見られない!とパニック気味なので、羽生君たちの宿題をみてあげる役を過去に戻ってきた我々で引き受けることになります。
しかし、もし未来の世界で羽生君に出会ってしまったら、聡明な羽生君は「この人たち子供の頃に会ったことがある」と勘付いてしまうかもしれない。それに当たり前ですが、いくら羽生君に会えて嬉しくても、未来の世界で羽生君が金メダリストになることなどは絶対に言ってはならないのです。時間を移動したことを知られてはならないという意図なのか、羽生君を混乱させるのを避けるためなのか、とにかく我々は策を講じます。

とりあえず髪型と髪の色を変えることにして、私は髪を染めにどこぞの美容院に。髪の色を変えたくらいでバレないものかどうかよくわかりませんけれど、とにかく何もしないよりはいいと考えたようです。

夢はこのあたりで終わっていたと思います。荒唐無稽ながら一応辻褄が合っていて、何かの物語のベースくらいにはなりそうですね(笑)。羽生君がとにかく元気な男の子だったのも印象深いです。


ついでにもう一本記録しておこうかな。先週の月曜日に、同じくスケーターが登場する夢を見たのでそれを。ちょうど一週間前ですかね。

私はどこかの部屋にいて、ベッドでうとうと寝たりくつろいだりしています。どうやらここはメドベージェワの家らしい。何故。
だらだらと起きてパジャマのままベッドに座っていると、メドベージェワがちょっと険しい顔をして、追い払うような手の動きをしているのです。何事?と見つめていると、突然の来客。白髪?のお爺さんだったのですが、どうやらとても偉い人らしいのです。王様とか法王とか教皇とかそういうの?よくわかんないけど外国の方ではありました。

パジャマのままなのにお客さんが!と慌てて台所に引っ込み、メドベージェワを手伝う私。確かマイセンのカップがあったよね?と言いながらあちこち戸棚を開けてカップを探しますが、見つからない。てかなんでマイセンのカップがあることを知っているのか。たぶん何度か遊びに来てるんですね(笑)。
なかなか見当たらないので、メドベージェワはほかのティーセットを使ってお茶とお菓子を運んでいきました。我々が台所であわあわしている間、偉い人の相手は何故かうちの親父がしてくれていた。私も何でいるのかよくわからないがあんたも何でいるのか。わけがわからないままそのへんで終了したと思います(笑)。メドベージェワもごめんね、変な夢に出して(笑)。


こんな感じで、私はよく夢を見るしわりと覚えているのですが、どうもここ一週間くらい夢見が変で、先々週の木曜日くらいから見た夢が、どうやら毎日のように予知夢だったようなのです。
内容は「それを見たからって世の中に何の影響もない」というとてもしょうもないもの。強いて言えば、私の無意識が何らかの情報を集中して拾っているようなのですが(明言は伏せますが、ほとんどある人物に関係することなのです。スケーターではないです)何故いきなりこんな毎日そんな状態に突入してるのか全然わからない。

しかも、ちょうど一週間前の日曜日に、こんな夢も見たんです。「ある人物」ともスケーターとも全然関係ないのですけど。

どこの土地の話なのかよく分からないのですが(東京?)ヤクザの大物が亡くなったのでお葬式が行われることになっているようです。神社の隣?の敷地で盛大に行われるようで、有名な政治家からも電報だか何だかが届いていて本当に大物らしいです。しかし後継者問題などいろいろひと悶着ありそうな雰囲気。
隣?の神社の中には「見える人にしか見えない」小さな神社があって、神社の建物の壁をくりぬくように作られた部屋の中に、黒髪で赤い着物の小さな女の子が住んでいます。普段はその女の子が鳥の形のお守りを授けてくれたりするだけの神社なのですが、何事か問題が起きるとその女の子が解決に動き出す?みたい…?

これも一見漫画みたいな不思議な物語仕立ての夢なんですけど、昨日ニュースを見て私は唖然としました。夢の中でお葬式に電報か何かを送っていた政治家の名前を私は覚えていたのですが、昨日盛大に葬儀が行われた方って…。
もしかしたらどこかで関連するニュースを見て記憶に残っていたのかもしれない。それが変な夢になって登場しただけなのかもしれないですけど、昨日ニュースを見るまで思い出すこともなかったし、そもそも知っていたかどうかもわからないのです。もし何も知らないのにこんな夢を見たんだとしたら。怖い。ちょっと、なんか怖い。

けど、私がこんな夢見たからって何かが変わるわけでも世の中に影響があるわけでもないわけです。ただ、たいしたことのない内容とは言え短期間にやたら予知夢が続くというのはどうもおかしい。もしかしたら、まだ予知夢かどうかわかっていない夢も何事かを示唆していたのだろうか。実はこの1週間くらいの間に夢の中であることを告げられたのですよ、ご丁寧に日も変えて人も変えて、同じことを2回も。それに意識を向けさせるためにこんな夢を見せられているのだろうか…?わからぬ。

羽生君の夢とメドベージェワの夢はただのネタ的に面白い夢だとは思うのですが、もしこれらも何かの示唆だったら…、とちょっとドキドキしています。もし近日中に思い当たることがあったらこそっと教えてください。何事もなければ「この人変な夢ばっかり見てるな」とさらっと流していただければ幸いです。またネタ的に面白い夢見たらこそっとネタにしますね(笑)。




「うさぎパイナップルnote分室」を開設しました。フィギュアスケート以外の話題は2018年9月よりこちらに集約させております。心の叫びや日々の呟き、小説から趣味の話、フィギュアスケートの話も時々、要するに何でもあり。週1、2回のペースで更新中なので、お気軽に遊びに来てくださいね。
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フィギュアスケートゆるゆる語り in 10月②

フィギュアスケートに関する雑多な話題をゆるゆると語るシリーズ。単一の記事にするには短い場合などにいくつかをまとめてアップしてるって感じですかな。
ではでは、本日もよろしければ最後までお付き合いくださいませ。

スケートカナダ中止

がーん。がーん。がーーーーーーん…。

非常に変則的ながらもアサインが発表され、ジュニアは全部中止になっちゃったけどシニアだけでもグランプリシリーズが開催される運びとなって胸をなでおろしていたら…。宮原さんや木原君、三浦さんも出場することになっていたのに。だからどうにか女子だけでも地上波放送が予定されてたみたいなのに…。

そう、今シーズンは日本人選手が出場する試合が偏るせいか、地上波放送もBSでの放送も少ないのである…。CSを契約できれば生放送も堪能できるの?今月と来月だけでも契約すればいいの?そんなお金あるわけないし。ブロック大会だって課金できなくて完全に蚊帳の外だというのに…。見たい…。見たいよドラえもん…。

しかも、フランスからもロシアからも何だか芳しくないニュースが聞こえてくるではないか。日本の有力選手が出場するフランス杯と、国内大会状態なのにたぶん最も激戦になるであろうロステレコムがよりによって危ないとは。よりによって地上波放送が予定されてる大会でそんなピンポイントに…。てかアメリカも中国も大丈夫なのか?NHK杯は開催できそうな気がするけど。ほかにもスポーツの試合いろいろ開催されてるしさ。

無理に開催されて、選手やら関係者やらに非難の矛先が向かったりするよりはいいのかもしれませんが、これ以上中止が続いたらそろそろモチベーションが保てなくなる選手もいそうである。休むのが得意な性分の選手とか、しばらく試合から離れることで別の角度から表現面などで何かを吸収する選手などもいるかもしれないが、「見てもらうスポーツ」なのに成果を発表する場がなくなり続けると、着地点を見失う選手も出てくるかもしれないな…。スポーツなんてたかが娯楽じゃないかと思う層もいるかもしれないが、そういう層だって何らかの形で娯楽を摂取しているはずであり、その娯楽を生業とする人たちのおかげで非日常を味わえていることを忘れてはならない。

そんなこんなで、このブログの存続もいよいよ危うくなってまいりました。何せ見られる試合がない。ショーの放送もない。オンライン視聴は何もかもお高い。500円くらいのお試しコースとかないんですか…。って、今の私は500円あったら貧血の注射代に回しちゃうけれど。貧血が相当悪化してて注射に通っているのだった…。前々から体調がおかしかったんですけど、貧血のせいだったらしいなどうやら。お金が続かなくてたまにしか行かんので基準値に戻る気配もないんですけどね。でも少しだけでも数値が増えると明らかに体への負荷が違うので、鉄分は大事なんだなと痛感しております…。歩いて5分の場所に行くだけで心臓がバクバクするようなありさまだったんで…。

過去の試合の感想とか書いても誰も読まんよねえ。特に動きもないせいか、スケートの情報を検索してる人そのものが減ってる感じ。ブログも開始当初くらいのアクセスしかない日も増えてきました。ネーベルホルンの記事だってたぶんほとんど読まれてなかったし…。
予約投稿ができるはてなの方が更新が楽なのですが、もしかしたら当面週3回とか2回とかに減らすしかなくなるかもしれない、現在の週4回から。それでも時々覗きに来てくれたら泣いて喜びますです…。

引退

フランスのペア、ヴァネッサ・ジェイムズ&モルガン・シプレの引退が発表されました。シプレがとあるトラブルを抱えていたことを、私はこの引退発表があるまで知りませんでした。それが遠因なのか、それともはっきり直接の原因なのか私にはわかるはずもないことですし、それが真実なのかどうかも完全たる部外者の私には語ることはできませんが、引退が非常に残念だと言葉にすることは許してもらえるでしょうか。
アンニュイな雰囲気のプログラムやダイナミックなエキシビション、ヴァネッサさんの人間の肉体の美しさを示してくれるシルエット。生で見てみたい、きっとその機会があるだろうと勝手に願っていたペアでした。世界がコロナに振り回されている現状とシプレの話からすれば、この先ショーに出演することもあるかどうか…。少なくとも北京までは現役で活躍してくれるだろうと疑っていなかっただけに、残念です。

ガムのやつ

恒例のガム買ったら貰えるファイル的なやつ、また新しいの始まったんですっけ。我らが羽生結弦の姿がプリントされた薄くてクリアなやつ。ド貧民なので当然ゲットしておりませんが(泣)何とかして1枚くらいは手に入れたい…。近所のスーパーに置いててくれますように。置いてなくて集められないケースが近年は増えておりましてな。財布も死んでるし←どっちかと言うと理由はそっちなんじゃね?


ではでは、また次回のゆるゆる語りでお会いしましょう。




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生半可には愛せない・はてな版① ~ヤグディン~

スケーターはもう全員孫だと思って応援しておりますが、その中でも本命レベルに好きなスケーターはやはり存在しております。その、特に好きなスケーターについて個別に語る記事を、全5回シリーズで掲載します。
私は何かや誰かの、特に誰かのファンと名乗れるようになるまで時間をかけるので(主に本当に好きなのかどうか見極めるため)、わざわざ大ファンだと公言してる人や作品はだいたいいつまでも好きです。熱しにくく冷めにくいってやつですかね。タイトルはその辺から来てます。

第1回はこの人しかいないでしょ、ってなわけで「アレクセイ・ヤグディン」さんについて。


私がフィギュアスケートファンになった経緯を語る上では外せないスケーターなので、どうして彼のファンになったのかについても今までに何度も書いてます。なので、同じことを何度も読んだ方もいらっしゃるかもしれませんが、今一度さらっと。

2002年に開催されたソルトレイクシティーオリンピックフィギュアスケート男子シングルのショートプログラムを何となくテレビで見ていた私の精神に、それは本当に稲妻のように落ちてきました。ある選手の演技を見た瞬間に落ちてきた、すべての時間を麻痺させる、人生最大レベルの衝撃。

その選手の名前はアレクセイ・ヤグディン。男子シングルのロシア代表、当時21歳。

白と黒のステンドグラスのような、シンプルだけど記憶に残る衣装。すくって投げあげた氷がきらきらとリンクを舞う。大きく羽根を広げた鷲のように雄大トリプルアクセル。スピード感と力強さ、音楽の色を激しく鮮やかに表現してみせる印象的なステップ。

たった3分弱の僅かな時間に、テレビの画面の中を疾風のように駆け抜けていったそれは、私の時空のどこにも存在していなかった、二度と目をそらすことができないほどの強烈な吸引力に満ちた世界でした。

フィギュアスケートショートプログラムとフリーの2種類のプログラムを滑ることで勝敗を競います。後日行われたフリーも、私は食い入るように見ました。つい数日前までまったく存在を知らなかった外国の青年に、私は完全に心を奪われていました。

男子シングルを制したのはそのヤグディンでした。優勝を知ったヤグディンがキスクラで涙を流す瞬間を、私は生涯忘れないでしょう。つい数日前まで自分の世界のどこにも居なかった青年の涙に、何故私はこんなに感動しているのか。それはきっと、この勝利を手にするために長い葛藤と鍛錬を乗り越えてきた人の涙だったから、だったのでしょう。

ヤグディンの隣に座るタラソワコーチと振付師のモロゾフを、ヤグディンのお母さんとお兄さんだと思っていたくらい当時は何も知りませんでした(笑)。二人ともフィギュアスケートファンの間では知らない者のない超大物。今でこそ笑い話ですけど、本当に何も知らなかったんですよ。

何も知らなかったので、そのシーズンの世界選手権が日本開催だということも当然知らず、放送を見て初めて「長野だったの?!行きたい!」とかなんとか騒いだ気がします(笑)。当時から貧民だったのでそんな余裕ありませんでしたけど、知ってたら行ったかもしれない。行ってたら一生の思い出になっただろうに。

その時のビデオは擦り切れるほど見ました。本田君やワイスも出場してましたよね、懐かしい。あまりにも見たので、ショートプログラム『Winter』の振付は今でも何となく覚えてるくらいです。
エキシビションは放送のない地域で見られず悔しかったっけ。現在の充実した放送からは考えられない時代でしたよね。あの頃のことをよく覚えてるので今も「放送してもらえるだけありがたい」という気持ちで穏やかでいられるのかもしれないです。


ヤグディンの演技の好きなポイントは「スピード感と力強さ」かなと思います。そしてプログラムの美しさ。音楽の表情を捉えた滑りと風格。そしていちばん大事かもしれない、氷上を支配するオーラ。ものすっごくいい意味での「俺様」なんですよ。このオーラが持てる選手は強いな、と個人的に思います。意外といるようでいないんですよね、ここまで強力な俺様は。それは「カリスマ性」と言い換えられるものかもしれません。

それだけの風格を持つ選手でありながら、素顔のヤグディンはなかなかにフリーダムな、愛すべきお人柄だったりします。日本開催の世界選手権でフリーダムに突撃レポートをしていた、という話は記憶に新しいですね(笑)。
当時買った彼の自伝『Overcome』(周地社)とカレンダーは私の宝物です。カレンダーは送られてきた時の封筒ごと大事に取ってあります。オリンピックのビデオも買ったなあ、アメリカのかな。ケースが紙なの。ヤグディンプルシェンコの煽り映像みたいなのが超カッコいいんですよ(笑)。
いずれも私が死んだらどなたかに譲りますので欲しい方は言ってください、遺言書いときます(笑)。

また、ヤグディンと言えば同じくロシアのスケーター、エフゲニー・プルシェンコとのライバル関係が切っても切り離せないですね。ヤグディンの情報を深く追えば追うほど、この二人の卓越した実力とぶつかり合い、そしてその確執が面白くて。もしヤグディンプルシェンコもいない世界にワープしたら、私は彼らのエピソードをそのまま文字に起こして少年ジャンプに持ち込むでしょう(笑)。
同じ国内に最大のライバルが生まれる状況は、非常にシビアでもあり、非常に魅惑的なものでもあるのですね。お互いはお互いに勝つために、彼ら以外の選手はヤグディンプルシェンコに勝つために切磋琢磨することで競技のレベルアップに繋がっていく。痺れるような男子シングルの戦いに、もっと早くから気が付いてリアルタイムで見たかった、と今でも少し悔しい気持ちです。

そう、ヤグディンはまさに少年漫画の主人公を地で行く人物だったのですよ。ただスケートが強いだけでなく、とても人間くさくて個性的で、愛すべき俺様。
ヤグディンがスケートを見るきっかけだった」という方にも、「ヤグディンは別格」とおっしゃる方にも何人もお会いしましたが、そのお気持ちは本当によくわかります。私もまったく同じですから。


ヤグディンは故障のため、23歳の若さで競技を引退することとなりました。当時放送された引退セレモニーで見せた彼の表情を、私は胸の痛みと共に今もはっきりと思い出せます。
ヤグディンを現役選手として応援できたのは、2年にも満たない短い期間でした。あまりにもショックで、楽しんで続けていたスケートに関連する書籍の収集や新聞記事のスクラップをやめてしまった程でした。それでもヤグディンの面影を探して何となくにでも競技を見続けているうちに、心惹かれる選手たちに再び出会い、競技そのものをだんだんと面白く感じるようになってきて、今に至ります。

18年前のあの日、ヤグディンに出会っていなければ、今の私はありません。私にとっては永遠の「別格」。それがヤグディンなのです。



※本日の記事は、過去にnoteに書いていたフィギュアスケートの記事の再掲です。noteの方で読んでくださった方がどれくらいいらっしゃるかわかりませんが、スケートメインのブログであるはてなの方がよりたくさんの方に読んでいただけると思い、掲載からある程度時間も経ったことから改めてこちらにも掲載しました。掲載にあたり、多少加筆修正しています。

note掲載時に、スキやオススメ(サポート)をしてくださった皆様、本当にありがとうございました。普段なかなか反応をいただけないので嬉しかったです。特にサポートは生活が助かったので本当にありがたかったです、後光が射して見えました…(涙)。はてなも、特にアカウントがなくてもスターがつけられるようになったらいいのになあ。

元の記事はこちらです↓
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よくわからないまま四半世紀③

大ヒットしたアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』について、無理矢理フィギュアスケートと絡めながら語るシリーズ。高尚な考察等ではまったくなく、単なるオタクが「残酷な天使のテーゼで滑る羽生結弦氏が素手使徒を倒せそうだった」とかなんとか白昼夢を見てるだけの駄文なので、そういうものとして適当に読み流していただければ幸いです(笑)。

前回の記事は女性のキャラクターについて語っていたつもりが、スケーターの女装について叫んで終わった気がしますが、何事もなかったようにキャラクターについての話を続けます(笑)。ネタバレも含みますので、未視聴の方はこの先をお読みにならない方がいいかもしれません。


21世紀になってから、新たに劇場版が公開されました。テレビシリーズ終了後にも一度映画化されていたのですが、それとはまた別物ですね。テレビシリーズ終了後の映画、旧劇場版は…。うん、トラウマと呼ぶにふさわしい…(汗)。印象的なシーンもあるんですけどね、うむしかし。

新劇場版は全4作の予定で現在3作目まで公開済み、4作目である完結編は本年6月に公開の予定でしたが、コロナの影響で延期に。四半世紀も完結してるようでしてなかったんだから少々延びても変わらないのか、どうなのか。
テレビも旧劇場版も、あと実は最終巻読んでないんだけど漫画も一応あれで完結はしていると思うんですけど、よくわからないなりに作品の世界観やストーリーから想像するに、これは「その人が思い浮かべる分だけ物語があり正解がある」という作品なのかもしれない。基本は一緒だけど、途中から考えられ得る限りの分岐を繰り返していくかのように。マルチエンディングのゲームなのかもしれないし、輪廻転生の物語なのかもしれない。繰り返しているうちに少しずつ差異が出てくるだけで。ニーチェの「永劫回帰」はまったく同じことを繰り返すんだったっけ?じゃあ違うかな。
なので、新劇場版の完結編も「これもまたひとつの帰結ではあるけど正解ではない」だったりするのかなあと想像してみたりもしてます。まあどう想像したって「全然わからない」で終わりそうだけど。新劇場版もね、3作目がさっぱりわかんなかったからね…。カヲル君全然わかんないよ。

で、その新劇場版の登場人物たちですが、テレビシリーズとほぼ姿も名前も変わらないのに、大きく異なるのが「誰かが誰かに対してほぼ一方通行に向けていた恋愛の矢印」が消滅していること。少なくとも消滅しているように私には見える。単に尺の関係でそこまで丁寧に描けなかったのかもしれないが。
これによって、不安定だった人物や嫉妬に狂っていた人物が非常に健康的になっている。特に女性が。ドロドロぶりやハラハラ感こそ薄れましたが、非常に安心して見られる…(汗)。作品としてはドロドロしてる方が面白いのでしょうけど、全年齢層が気兼ねなく見られるエヴァというのもある意味ファン待望だったかもしれない。い、いや、別の方向に恐ろしいシーンいっぱいあったか…。うっ…。
彼らは一度「補完」されて想いを満たされたから「今生」ではその想いが消えているのか。それでも残っている想いは満たされていないのか、何度でも繰り返す「運命」なのか。果たして。


新たな物語を紡ぎつつも繰り返されているのでは?疑惑は、シンジ君のウォークマンなどからも想像しますが、いちばんそれを匂わせてるのは彼ですよね。そう、人気キャラクターのひとり、渚カヲル。銀色の髪、はっきりと美形、何を言ってるんだか全然わかんないんだけどインパクトは絶大なあの人。
羽生君は髪型がシンジ君なだけで、体型などはカヲル君に近い気がする。さらに人間離れしてると言いましょうか。何にしろ羽生君は三次元離れしたお方だということですな…。

若かりし頃にシンジ君とカヲル君のあれとかそれとかをダイレクトに食らったというのに、腐ることすらなかった私は本気で腐女子の素養に恵まれなかったようだ…。そりゃあれだけ好意をはっきり向けられたら、相手が同性だろうがシンちゃんも悪い気はしないでしょうよ、いっぱい傷付いたんだから。そんな目で見るのが邪なだけだって。でもどう頑張ってもそんな風にしか見えない。そんな風にしか見えないんですけど、それを好んで摂取するまでには至らなかったんですね(笑)。

ああカヲル君、シンちゃんを幸せにするんじゃなかったのか。2作目でやっと主人公になれた(※最初から主人公です)シンちゃんがそのまま前を向いて生きていける世界であって欲しいのに。カヲル君が何言ってるのかさっぱりわかんないから誰か早く色々説明してくれ!!!完結編!!!!コロナ!!!!!お前いいからもう滅びろよ…←崩れ落ちる

「カヲル君スペシャル」状態だった3作目は主題歌がたいへん美しくて、それが慰めだったでしょうか。ええ、宇多田ヒカルの『桜流し』。個人的に曲からイメージされるのは東日本大震災でしたけど、作品に重ねて聞くこともできますね。
そしてもうひとつ個人的に、羽生君にこの曲で滑って欲しかったんですよ私。グループナンバーとは言え『残酷な天使のテーゼ』が実現する前に、「人類の夢・羽生結弦碇シンジ」が三次元の世界に降臨するなら、曲は『桜流し』がいいとずっとこっそり思ってました、てか時々叫んでました。地球は浄化され人類は補完されるであろう、少なくとも私は補完されるであろう…。
何かの間違いでショーのゲストに宇多田ヒカルが登場して生歌披露なんてことになったら、ぜひ羽生君とこの曲でコラボしてくださいお願いします。石油王になったら実現可能?よし、ちょっとばかし石油掘ってくるね←うわごと


完結編がいつ公開されるのかはコロナのご機嫌次第でしょうが、その頃には映画の券を買う余裕くらい私にできてるといいな…。ううっ。新劇場版の2作目は見に行ったんだけどね。最後の方で近くの席のお兄さんが泣いてたっけ。
家族が遊んでたので「この結末が見たい」とせがんだものの、出現条件が難しく見られなかった、エヴァのゲームのエンディングみたいなやつだといいな、無理かなー…。釣りに行くって噂のやつ…。それ全人類が願った結末なんじゃないですかね(涙)。だからこそゲームで「if」という形でしか実現しないのかもしれませんが。

結局スケートの話はあんまり関係なかったですね今回(笑)。でも私の補完されたい願いを改めて書けたから良い。むかーしの記事でも同じこと言ってるんですけど、その頃から読んでくださってる方は果たしているかしら(笑)。
もうちょっと細々と映画の感想など書くつもりだったのですが、スケートに無理矢理寄せてたらそういう流れで書けなかったわ…。またの機会に譲りましょうかね。

以上、カオスな内容ですみませんでした(汗)。また機会があればこそっと書くかもしれませんが、とりあえずこの駄文シリーズもいったん完結編で。ではでは、また次回の記事でお会いしましょう。


前回の記事も置いときますね↓
usagipineapple.hatenablog.jp




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フィギュアスケートゆるゆる語り in 10月①

フィギュアスケートに関するコーナーがあったりスケーターが出演したりした番組の感想をゆるゆると語る恒例のシリーズ。本日は2番組についてゆるゆると。

テレビゆるゆる語り①

まずは10月4日にBSフジで放送された『フィギュアスケートTV!』。お馴染みの番組ですが、今月から日曜日の17時に放送時間が移動。深夜の放送と比べると寝落ちする危険性は限りなく減りますが、試合やショーのために会場に足を運んでいる場合は見られない時間帯でもありますな。
ばたばたしてて最初の5分は見逃してしまいました、すみません。


本日は主にブロック大会の様子から。貧乏過ぎて生活が破綻しており、とてもとても課金できないので配信を視聴できない民にはありがたい放送でございました(泣)。
無観客試合なので拍手や歓声が少ないのは寂しいですけど、地方の大会なら元々そんなものだったかもしれませんね。近年はローカル大会でも観客増えてると聞いたりしますけど。私はスケートヒロシマくらいしか知りませんが、2011年と2020年を思い返すと、後者は前者に比べてずいぶん客席が賑やかだったような気がしないでもないです。前者も、町田樹さんが滑る時だけ「どこからこんなに?」と思うくらい人が増えてましたが。あれが私の、競技の町田君を見た最初で最後だったんだよなあ。

まずは中四国九州選手権。山田耕新君、今シーズンでラストなのか…。なのにコロナで会場に入れないってつらい。ファンの方が見に行ける機会がありますように…。靱帯の怪我をしていたとは思えないほどの洒落た動きが相変わらず素敵でした。

シニア男子の優勝は田中刑事君。お、ショートの衣装変えたのね?ネットニュースにもなってたけど、曲のかけ間違いトラブル。フリーの曲がかかっちゃったのか。演技の中断扱いで3点も減点されるのね。ブロック大会でまだよかったミスかもしれないなあ…。それにしても点数が低い気がしたが、怪我の影響で演技構成を変えてるからか。

シニアの女子、2位だった三宅咲綺さんがインタビューで泣いていて胸がきゅっとなる。優勝できなくて悔しいよね…。今シーズンは試合開催ができるのかすら危ぶまれてすっかり感覚が鈍ってたけど、この涙でやっと「そうだ、スポーツとしてスケートを応援できる日が戻ってきたんだ」って感じられました。涙の分も笑顔の分も、今シーズンも精一杯応援したい。

続いて中部選手権。山本草太君のドラゴンがたっぷりと。飛び蹴りも入ってるし本当はブルース・リーなんでしょうけど、私には神話の青龍みたいに見えたわ。

女子は激戦ですな。面白い。しかも見たいプログラムばっかりなんですけど!!衣装可愛い、フルで見たい、とじたばたする。全日本が楽しみですね。
注目は本郷理華さんですね。久しぶりの試合とは思えない、素晴らしかったです。攻殻機動隊は一部しか見たことないんだけど、音楽が流れると「あのアニメだな」って何となくわかるところがすごいなあ。休養中はジュエリーショップでバイトしてたのか。なんか目に浮かぶようだ。接客されたお客さんがちょっと羨ましいかも。

最後に樋口新葉選手のインタビューが流れました。なかなかのロングインタビュー。
そうそう、世界選手権代表に決まってたのに…。女子は特に争いが激しいので悔しかっただろうなあ。来年も出られるって保証は誰も持ってないもんね。オリンピックなんてやらなくていいみたいな声もいっぱい聞いたけど、その人の時間は無限じゃないし命を懸けるものは人によって違うって視点が欠けてるからそういうこと言うんだろうな…。
プログラムは継続なんですね。ポエタ、久々に見るとものすごいキレで素晴らしい。また見られるの楽しみ。トリプルアクセルも回れてるように見える?成功率も上がってるようで、これまた楽しみですね。

テレビゆるゆる語り②

続いて、10月7日放送の『ホンマでっか!?TV』。フジテレビ。
浅田真央がお見合いで連絡先交換&新メンバー発表SP」というサブタイトルがついておりましたが、その通り浅田真央が登場。かわいらしいワンピース着てましたね、赤いラインのきいた、緑の植物の柄みたいなワンピース。真央ちゃんいつも可愛い服着てるよなあ。

番組開始から1時間程度はうっかり忘れてて途中から見ました。真央ちゃんが番組内で公開お見合い?してるあたりから。真央ちゃんイケメンが好きなのか。しかも180㎝以上って。真央ちゃんだから許される好みだな(笑)。しかもお見合い?した3人からひとりを選んだ理由が「顔が好き」って。ぶれなーい(笑)!!!
「美人は3日で飽きる」と言われますが、おそらく美男も同じである。ある程度の年齢になれば誰でも容姿は衰えるわけだし、容姿以外の魅力が特にないのならそんなもんなのであろう。平気で浮気されてる美人なんていくらでもいるもんな…。だから真央ちゃんも「イケメン」だけで選んでしまうとあとがまずそうだけど、そもそも顔だけの男なら真央ちゃんを娶るプレッシャーに耐えられまい。きっと何もかも完璧なアラブの石油王みたいなのが現れて、もはや嫉妬心すら湧かない素晴らしい結婚をされるのだろうと私は勝手に思ってます(笑)。
…まあでも、イケメンがいいよね(笑)←私の場合は完璧に無い物ねだりですけどね…

サンクスツアーにも密着していましたが、ショーの様子というよりも真央ちゃんが無意識に行っている癖を密着取材の間に見つけてきたという感じ。そういうコンセプトの番組でしたっけ。
利き手と逆の手で水を飲むとか、手を叩いて自分を鼓舞する癖とか、食事の時に大きな口を開けるとか…。食事の様子は、言われてみればああ確かに、と思うけど、あとの癖なんて本人が知らないんだから視聴者が気付いてるはずもないよねえ。大きな口開けてごはん食べてる様子は真央ちゃんだからこそなのかもしれないけど可愛らしく見えますよね。それが顔の筋肉を鍛えてる結果にもなってるとは思わなかった(笑)。

しかし、みんな真央ちゃんが誰と結婚するのか気になって仕方ないのね…。言ってしまえば「国民全員が親戚(になってるつもり)」ですもんね。昔さんまさんの番組で町田君が放った「何かあったら僕が殺される」とかなんとかいう言葉がすべてじゃないのかと思いますけれども(笑)。その時が来たら、もう国民の休日かなんかにすればいいんじゃないかな、その日は…。きっとみんな思った以上にダメージが来るんじゃない?小さかったあの子がもうこんな時期に、俺たちの手を離れて…。なんだこの寂しさは?みたいな気持ちになるんじゃないかな(笑)。


ではでは、また次回のゆるゆる語りでお会いしましょう。



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Fantasy on Ice 2010-2019 総集編

シーズンごとの競技の感想のリンクをまとめた記事はこれまでに作成してきましたが、ショーの記事はまとめてこなかったので、今回重い腰を上げて作ってみることにいたしました。年度ごとにカテゴリーも作っているし、どれほど需要があるか分からなかったのも大きかったので。

とりあえず、いちばん数の多い「ファンタジー・オン・アイス」の旅日記やテレビを視聴しての感想をまとめてみます。
タイトルに「雑感」とついているものは、テレビを見ての感想など在宅での鑑賞、ついていないものは実際に会場に足を運んで書いた旅日記です。経済的な事情であまりショーに足を運べなくなってきた2017年以降は、ほとんどがテレビ鑑賞です。とほほです。

ではでは、気になる公演の記事があればアクセスしてみてくださいませ。記事は第1回目のみにリンクを貼っております。

2010年

新潟公演(全7回)
usagipineapple.hatenablog.jp


福井公演(全14回)
usagipineapple.hatenablog.jp


2011年

福岡公演(全12回)
usagipineapple.hatenablog.jp


新潟公演(全12回)
usagipineapple.hatenablog.jp


2012年

福井公演(全15回)
usagipineapple.hatenablog.jp


2013年

福岡公演(全17回)
usagipineapple.hatenablog.jp


2014年

幕張公演(全14回)
usagipineapple.hatenablog.jp


富山公演(全13回)
usagipineapple.hatenablog.jp


新潟公演(全6回)
usagipineapple.hatenablog.jp


2015年

静岡公演(全10回)
usagipineapple.hatenablog.jp


金沢公演(全6回)
usagipineapple.hatenablog.jp


神戸公演(全10回)
usagipineapple.hatenablog.jp


2016年

幕張公演(全7回)
usagipineapple.hatenablog.jp


幕張公演(全3回)※テレビ放送の感想
usagipineapple.hatenablog.jp


神戸公演(全9回)
usagipineapple.hatenablog.jp


長野公演(全7回)
usagipineapple.hatenablog.jp


2017年

神戸公演(全12回)
usagipineapple.hatenablog.jp


2018年

幕張公演(全3回)
usagipineapple.hatenablog.jp


金沢公演(全4回)
usagipineapple.hatenablog.jp


神戸公演(全3回)
usagipineapple.hatenablog.jp


新潟公演(全1回)
usagipineapple.hatenablog.jp


静岡公演(全2回)
usagipineapple.hatenablog.jp


2019年

幕張公演(全3回)
usagipineapple.hatenablog.jp


仙台公演(全1回)
usagipineapple.hatenablog.jp


神戸公演(全4回)
usagipineapple.hatenablog.jp


富山公演(全1回)
usagipineapple.hatenablog.jp



以上でございます。全部で200記事くらいあると思います(汗)。
結局、2018・2019の二年間は全部テレビ放送しか見ていないという。とほほのほ。2020年も同様の状況かと思いきや、まさかのショー自体がなくなるとは…。
現地でもテレビでも鑑賞していない公演については上記から抜けております。2011年の金沢と、2015年の幕張、2017年の神戸以外の2公演が抜けてると思います。ほかにもあったらごめんなさい。

皆様の想い出の公演はどれですか?また音と氷の魔術に身をゆだねる日々が味わえますように。コロナはともかく諭吉、おめーだよ…。

ではでは、また次回の記事でお会いしましょう。



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もの足りないと言えるうちに

今週のお題「運動不足」


常に運動不足です。何故なら運動が嫌いだから。ごく小さな頃からとにかくインドアでした。

体力テストの結果には「あなたの体格ならもっとやれるはずです」的なアドバイスが躍っていましたが、体格からはやる気まで判断できなかったのでしょう。やる気もなければ運動神経も壊滅的。運動が面白いはずもありません。それでもって別に体格がいいわけでもなかったです。身長も平均より低いし、痩せてはいないが痩せなさいと医者から言われるほど太ってもいなかった。つまり普通。

体育がとにかく嫌いで、歯科矯正のために通院する時間をどうにか体育の時間にあてられないかと画策するほどでした。基本的な走ることや準備運動からもう嫌いでしたね。小学生の頃なんて、グラウンドを裸足で走らされるわけですよ。裸足だからグラウンドの小石が痛いの。だから皆で小石を拾うための時間が設けられているという。今考えると超絶無駄な時間。靴履けばよくない?

特に嫌いだったのが球技。投げても飛ばないし、他人の投げた球はよけられない。バレーボールは手首が真っ赤になって痛いだけだし、テニスは4回しかラリーが続かなかった。ドッジボールの時間にボールが当たらないように逃げ回ってたら「男子の後ろに隠れててずるい」とか学級会で吊るし上げ食らったりね。当たらないようにするゲームやないんかい!!!野球やサッカーを見るのは好きだけど、自分でやるのは何ひとつ楽しくない…。

それからマット運動とか逆上がりとか跳び箱とか、体操的なもの。この手の運動って純粋に運動神経が関係するのですかね、まったくもってダメでした。逆上がりは生涯に一度もできたことがないし、二重跳びも同じく一度もないし、跳び箱が跳べなさ過ぎて担任がキレたし、組体操は組む相手がいなくて端っこでポーズ取ってました(笑)。

唯一楽しかったのは、エアロビクスや創作ダンス。運動神経もセンスもないのではたから見れば酷いものだったでしょうけど、私自身は楽しかったです。たぶん音楽が好きだから、それに合わせて体を動かすことにも抵抗がなかったんだと思います。今でも「歌ったり踊ったりしながら働きたい」とかほざいてますしね(笑)。歌手やダンサーになりたいという意味ではなくて、何か作業しながら歌ったり踊ったりしてても怒られない会社で働きたいという意味です(笑)←ねえよそんな会社←もしあったら切実に雇ってください、ネタには事欠かないと思います←いらん

それから、走ること自体は嫌いで苦痛でしたけど、校内のマラソン大会に向けてずっと体育がマラソンだった時に、タイムが随分上がったからと、私の成績とは思えないくらい評価してくれたことがあったんですよ、体育の先生が。あれ嬉しかったですねえ。ひとりでこつこつと進めればよく、一応明確なゴールが設定されている競技なら頑張れるのかもしれない。これ、仕事や人生も一緒かも。私は基本的に一人で集中できて、飽きたら歌ったり踊ったりしても怒られない仕事や生活を選べばいいのか。「うちなら仕事あるよ」っておっしゃるお優しい社長はおりませんかの←やかまし
んでも、マラソン大会本番になるとめちゃくちゃ下位だったりするんですけどね。みんな本番だけ本気出すからね(笑)。


大人になってからはすっかり運動する機会などなく、体育から解放されて心底幸福ですらありました。こうなるとまったく動かずにいくらでも太りそうなものですが、何故か運動量は増えた気がするのです。体育やら通学やらで最低限動いていたはずなのに全然痩せなかった体重が、社会人になってから、一時はBMI19切るくらいまで落ちてました。ずーっと標準か標準よりちょっと多い、くらいのボリュームだったのに。もう一生小太りのまま人生を終えるんだと思ってたのに。健康的にはたぶん問題はないのですが見た目がな。すぐからかってくる人が大勢いて地味に傷ついてたしな。「あなたのその体型には生物として何の魅力も感じませんが」とか言い返してやればよかったのかしら。ね。

普段がとにかく動かないので、通勤や仕事でちょこちょこと動くだけでも結構運動になってたんじゃなかろうか。椅子にじっと座っていては仕事にならないタイプの仕事をしていた頃は特にそうだったんじゃないでしょうか。おまけに激務で朝は早く帰りは遅く、それなのに給料が安くてまともに食べられずバスに乗るお金すら節約しなければならなくてひたすら歩き、と来ればまあ、痩せていきますよね。3年で12kg痩せましたよ…。
同じように貧乏で食べられなくても、椅子に座ってる時間が多めの仕事だとそんなに痩せなかったので、立ち仕事が多いとそれだけで運動になるんだな、と実感してます。

近年は貧血が酷く、少し歩いただけで心臓が跳ね上がるように苦しくなり、とても長時間歩けないし運動どころじゃありません。運動不足を嘆けるのも健康だからなのですよね。階段を駆け上がったり立ちっぱなしだったり体力的にはきつくても、仕事が楽しければどうにかなって、おまけに意図せず運動にもなるっぽいと身をもって体験したからこそ、とにもかくにも健康を取り戻したい、と願ってしまうのです。諭吉大募集…。貧血の注射に行かせてくれ、とほほ。




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